白い聖職者と銀色の侍 作者/竜吉 ◆l6j3DHrYv.

第十三話「木刀=イノセンス?」
「俺が?」
「世界を」
「守る」
「エクソシスト・・・」
・・・・・・
「「えええええええええええええ!?」」
新八と銀時、2人の気持ちいいくらいのユニゾンが響き渡る
「ちょっ、あなた達神経大丈夫ですか!?」
「いや違うだろ!?オカシイだろ!?
お前らはギャグ要素なんか微塵も無いズンドコシリアスな漫画だろ!?
俺が絡む時点でそれもうオカシイだろ!?しっかりしろテメェらァァァアアア!!!」
心配してんだか、けなしてるんだかきわどい言葉を連発でかけてくる2人
「二人とも、とりあえず落ち着いて・・・」
なんとか二人を落ち着かせ、話を戻す
「さっきも言ったように、AKUMAのボディを傷つける事が出来るのは対AKUMA武器だけだ
だけど君はその木刀でAKUMAを破壊したと聞いている」
「まさかそれって・・・」
「そう。木刀はイノセンスであり、その持ち主の坂田君は適合者である可能性が高いんだ」
「言っとくが、俺はそんなエクスプレスなんかになるつもりはねーぞ」
「銀さんエクソシストです。エクスプレスってサンタの国行っちゃうじゃないですか」
「けど、君が適合者だった場合は強制的に入団してもらう事になる」
「!?」
その言葉に万事屋メンバーは驚く
「適合者はイノセンス1個に対し1人で、更にイノセンス自体が109個しかない
つまりそうそう適合者が見付かる事はないんだ
だから教団は適合者を血眼になって探している。戦争に勝つためにね」
「チロルチョコの金と銀の奴みてぇなもんか」
「だからその安っぽい表現やめてくれません?」
「チロルチョコなめんじゃねぇぞ、俺は今まで沢山買ってきたが銀すら当たった事ねぇよ。銀時なのに」
「名前関係ないでしょ!」
「とにかく、適合者が見付かったとなれば、教団が黙っている訳が無い
中には本当に無理やり連れてこられた人もいるしね」
僕の妹がいい例だね。と、自嘲気味に付け加える
銀時と新八は動揺する
「でも、まだ木刀がイノセンスと決まった訳じゃありませんし」
「だが、現にそいつはAKUMAを破壊したんだろ?その上木刀を使いこなしてやがる
適合者だと考える方が無難だ」
さっきまで喋らなかった神田が正論を言い放つ
反論出来ず言いよどんでいると今度は銀時が口を開く
「俺は別に世界がどうなろうと知ったこっちゃねーよ。悪いけど他あたれ
どうでもいいモンのために命かけるなんざ御免だぜ」
そう言うと腰を浮かしかけるが、ふと何か思い出す
「新八」
「何ですか?」
「ここってどこだっけ?」
「多分ヨーロッパ地方辺りだと思いますけど」
「・・・正確に言うと、ここはイギリスだよ」
「「マジでかッッ!!」」

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