二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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オリキャラと好きなキャラ劇場
日時: 2013/07/28 20:07
名前: のりは (ID: /B3FYnni)

はじめましての人ははじめまして。のりはです。
紀葉「オリキャラでっす!これはいわゆる短編集!」
ドンキー「しょうもない小ネタをつれづれとって感じだな。」
ヨッシー「どれくらいしょうもないかというと。」
ボーボボ「弁当に入ってる草みたいな奴と同じくらい。」
酷ぇ!!
ドンキー「例のごとく、キャラ崩壊注意だぜー。」

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幽霊のいる病院 ( No.641 )
日時: 2016/07/26 20:32
名前: のりは (ID: kVKlosoT)

?「グルルルルル…。」

全員「!」

獣のようなうなり声に振り向くと

パックマン「え…もしかして、あれがさっき言ってた…。」

桜太郎「クソッ、戻ってきたか」

恐竜のような三つの首、熊のような胴体、猫科の足、大きな鳥類の羽、しっぽの先は蛇の頭になっている、まさしくキメラというべき生き物がそこにいた。
ピースメイカーのメンバーは臨戦態勢をとり、ミラとシャーロットは後ろへ下がる。

キメラ「腹が空いてかなわん…さっさと食わせろ…。」

パックマン「しゃべった!?」

ローズ「うん、喋るとは思わないわよね…。」

キメラ「…んん?」

シャーロット『ひっ…。』

キメラがじろりとシャーロットを睨んだ。

キメラ「まだ残っていたのか…どこに隠れて…いや、そんなことはどうでもいいな」

パックマン「…え?」

ジョナサン「まだ残っていた?どういうことだ!」

ジョナサンがキメラに向かって問うと、キメラは独り言のように呟いた。

キメラ「ここにいた幽霊は全て、食いつくしたのだと思ったが…そうか、まだいたのか」

イエロー「え…食べた?」

キメラ「…なんだ、肉を喰らうとでも思ったのか。俺の主食は死者の魂…つまり幽霊だ」

ローズ「じゃあシャーロットちゃん以外にここに幽霊がいないのはアンタのせいってことね?」

キメラ「それがどうした。弱い者が食われる、それだけの話だ」

桜太郎「…ちょっと待て。なんで生きてる俺らを襲うんだ」

キメラ「なんでだと?殺して幽霊になった貴様らを食うために決まっているだろう」

パックマン「…え?」

キメラの言葉を聞いたパックマンは、頭に一つの仮定が浮かんだ。

キメラ「俺は腹が空いているんだ…さっさと死ね!」

桜太郎「冗談じゃねえ!なんでお前のために死ななきゃなんねぇんだ!」

ローズ「実力行使で黙らせるしかないわね」

イエロー「ミラさん、シャーロットちゃん、下がってるだよ」

ジョナサン「僕たちがどうにかします」

ミラ「えぇ…。」

シャーロット『…(ビクビク)』









♪宇宙巨獣 再生ダイクー・オロチ(The Wonderful 101)

キメラ「グルォオオオオオオ!!」

雄叫びと共にキメラが飛びかかってくる。
それに合わせてローズが前に出て拳を突き出す。

ゴッ!

真ん中の頭の鼻柱のあたりに命中。真ん中の頭がひるむが、他の二つの頭が噛みつこうとする。
ローズは直前でそれを避けた。

ローズ「三つも頭があるのはめんどくさいわね」

桜太郎「一つずつ潰せばいい話…だっ!」

桜太郎が釘バットを思い切り振りかぶり、左の頭にぶち当てる。
左の頭の上に星が回る。しかし右の頭が桜太郎の右足に噛みついた。

桜太郎「ぐっ!」

そのまま宙ぶらりんにされ、床にたたきつけられそうになったところで

パックマン「えいっ!」

パックマンがフルーツターゲットのカギを右の頭に当てた。
その衝撃に思わず右の頭が桜太郎を離す。パックマンが桜太郎をキャッチ。

ジョナサン「波紋疾走!!」

キメラ「グオォ…!」

ジョナサンの波紋疾走によりキメラの体がしびれる。

ジョナサン「今だ!」

イエロー「ユナイト・ハンマー!どりゃあ!!」

素早くアシストを出し、ユナイト・モーフで巨大なハンマーを生成。
そしてキメラに思い切り叩きつける!

ドオオオオオオオン

ローズ「…どうかしら?」

イエローがモーフを解除し、キメラを見てみると、ぐったりして動く様子がない。

桜太郎「倒したか…いてて」

ジョナサン「桜太郎君、足の治療をしないと…。」

桜太郎「頼む。…おいパックマン、降ろせ。お前に抱えられてるの恥ずかしい」

パックマン「えー?」

イエロー「パッと見子供に抱えられてるように見えるから仕方ないだなぁ」

渋々パックマンが桜太郎を降ろす。

ミラ「…終わったの?」

ミラとシャーロットが寄ってくる。

ローズ「えぇ。桜太郎の治療が終わったらさっさと出ましょう」

シャーロット『…!』

パックマン「ん?」

シャーロットがキメラのいる辺りを見て驚愕の表情になった。それに気づいたパックマンが振り返ると

















キメラ『グウウウウウウ…。』

パックマン「…え」

キメラの肉体のそばに半透明のキメラがいる。
魂が抜け出ているのだ。

桜太郎「どうしたパックマ…!?」

ミラ「あれって…!」

幽霊と化したキメラは一直線にシャーロットのほうへと向かい

シャーロット『あ…。』

その頭に















続く

幽霊のいる病院 ( No.642 )
日時: 2016/07/26 20:33
名前: のりは (ID: kVKlosoT)

パックマン「んぐっ」

ガチンッ

噛みつこうとして、少し届かなかった。
パックマンに素手で止められたのだ。

シャーロット『パックマン!』

キメラ『こいつ…!?』

キメラはパックマンを振りほどくと、外へ逃げて行った。
逃げる時に、ミラの体をすり抜けて。

ミラ「今すり抜けたわ…どうしてパックマンは触れたの?」

パックマン「それは…ちょっと待って。ボク、あいつに聞かなきゃいけないことが…。」

イエロー「聞かなきゃいけないこと…?ってあぁっ、パックマン!」

パックマンはそれ以上は何も言わずにキメラを追いかけて行った。

ジョナサン「行っちゃった…どうしたんだろう」

シャーロット(…パックマン)



















♪レッドvsブルー(The Wonderful 101)

パックマン「待てー!」

キメラ『クソ…!』

ひたすらに追いかけっこした結果、森まで来てしまったパックマンとキメラ。
と、ここでキメラが止まり、パックマンの方を向く。それにつられてパックマンも止まる。

キメラ『完全に消し去らねば気が済まぬということか…ならば!!』

パックマン「質問!!」

キメラ『…何?』

キメラが何か攻撃をしかけようとしたが、パックマンの言葉に耳を傾け、攻撃は止められた。
そしてパックマンが問いを投げかけた。

パックマン「あの病院の生きてた人間を殺したりもしたの…?」

パックマンの頭に浮かんでいた仮定とは
『シャーロットはこのキメラに殺されたのでは?』
というものだった。
それが合っていたなら…。

キメラ『だったらなんだ。弱い者は食われるためにいるようなものだ』

パックマン「じゃあシャーロットちゃんも…。」

キメラ『そうだ!今まで見つけられなかったからどこかに逃げたものだと思っていたのだがな…。』

パックマン「何も感じなかったの?」

食われる瞬間…すでに魂だけになっているとはいえ、怖かったに違いない。
訳も分からず死んでいて、訳も分からず食われる。
気の毒なんてものじゃない。

キメラ『…何がだ』

パックマン「何も…思わなかったの?」

キメラ『貴様は食われるためにいる家畜に同情するのか?狩られるだけの動物に憐れみを持つのか?そんなものに感情を持つ必要などない!!』

パックマン「動物を食べるとしても、生き物に対して感謝しなきゃいけないんだよ…ただ勝手に食べてるわけじゃない…知能があるのに、なんでそれができないの」

キメラ『感謝だと?幽霊はすでに死んでいるだろう。そんなことをする必要はない』

パックマン「…。」

あぁ、こいつは人間とその魂の意思も感情も何もかもどうでもいいと思っているのだ。
そりゃあ人間だって動物を食べる。しかし、せめて感謝を忘れないようにする。
命をつなぐために命をいただくのだから…。

キメラ『それに…生存自体は幽霊を食べなくても可能だったからな』

…なるほど。嗜好品や娯楽と似たようなものか。
ただそれだけのことで幽霊たちは食われた。
ただそれだけのことでシャーロットは命を落とした。
そのために生きていたわけでも、この世にとどまっていたわけでもないのに。
許せるか?いいや、

パックマン「ダメだね」

キメラ『…?何か知らんが…こんな姿になっても殺すことはできる。そして魂を…!?』

パックマンはパワーエサを食べてスーパーパックマンとなった。
そしてそのまま

キメラ『ま、待て!』





パクッ



























♪いつかきっと(解放後のスリーク)(MOTHER2)

パックマン「ただいま」

桜太郎「ん、戻ってきたか」

ローズ「…パックマン、どうしたの?」

パックマン「え?何が?」

ローズ「いや、なんかいつもの明るさがないような…。」

パックマン「…ちょっともめたけど大丈夫だよ」

そう言うと、パックマンは笑顔を作ってみせた。
ローズはこれ以上詮索しないほうがいいと考えて、「そう」とだけ言って後は何も聞かなかった。

ミラ「そうだパックマン、さっき幽霊になった化け物に触れたのは…。」

パックマン「あー…ボクゴーストとケンカしたりするから…。」

ミラ「…それだけ?」

パックマン「他に思いつくことないよ」

ミラ「…。」

ミラはすごく困った顔をした。

桜太郎「パックマンも戻ってきたし、帰ろうぜ。長居する必要ないだろ」

ジョナサン「そうだね」

一行はミラの家へ戻ることにした。

シャーロット『ねぇ』

後ろの方でシャーロットが小声でパックマンに話しかけた。

パックマン「なに?」

シャーロット『あいつに聞きたかったことって…あいつがあたしを殺したかってこと?』

パックマン「…うん」

パックマンは薄々こんな質問をされるだろうなと思っていたので、特に驚かなかった。

パックマン「実際そうだったよ…殺し方までは分からなかったけど」

シャーロット『…やっと知れた。どうして死んじゃったのか』

パックマン「よかったの?」

シャーロット『うん。ありがとうパックマン』

パックマン「…。」

パックマンは、命をつなぐために殺されたわけじゃないということは言えなかった。
それを言ってしまえば、きっと悲しむだろうと。
知らないほうが幸せなこともあるだろうと。
そう思った。







続く

幽霊のいる病院 ( No.643 )
日時: 2016/07/26 21:12
名前: のりは (ID: kVKlosoT)

特に問題なくミラの家まで戻った一行。

マシュー「あの…君は…。」

シャーロット『幽霊です』

ミラ「今日から一緒に住むことになったシャーロットちゃんよ」

メイ「ふわふわしてるー!」

マシュー「ひええ…。」

シャーロットをミラの家族に見せたところ、マシューはビビり、メイははしゃいだ。

ミラ「さて、あなたたちにはお世話になったわね。ありがとう」

ローズ「これぐらいなんてことないわ」

イエロー「だなぁ」

二人そろっていい笑顔。

桜太郎「あのなぁ…。」

ジョナサン「まぁまぁ、いいじゃあないか」

シャーロット『あたしからも…ありがとう…。』

パックマン「うん。幽霊に言うのもちょっと変かもしれないけど…元気でね」

シャーロット『…ねぇ、パックマン。たまにでいいから…ここに遊びに来てほしいの』

パックマン「え?…いいのかな」

桜太郎「いいんじゃねえか?そこらへん作者はゆるいだろ」

パックマン「じゃあまた今度みんなで遊びにくるよ!」

桜太郎「ちゃっかりみんなにしてやがる…別にいいけどよ」

ジョナサン「そうだね、みんなで来よう」

ローズ「ミラさんたちにも会いたいしね」

イエロー「だなぁ」

ミラ「私は歓迎するわ」

メイ「また遊んでー!」

マシュー「えっと…ミラが言うなら…はい…。」

シャーロット『みんな…また会おうね』



依 頼 完 了 !







一行は帰路についた。

ローズ「ちょっと思ったんだけど…。」

桜太郎「なんだよ」

ローズ「シャーロットちゃんってパックマンに惚れてるんじゃないかしら?」

パックマン「え!?」

イエロー「おんやぁ…パックマン、罪な男だぁよ」

ジョナサン「パックマン、今度会った時一応既婚者だってこと言っておいたほうがいいんじゃあないかい?」

パックマン「そういえばシャーロットちゃんには言ってなかった…。」

桜太郎「想像で話進めるなよ」

ローズ「だって遊びに来てほしいって言った時パックマン指名だったわよ?」

桜太郎「だからって惚れてるとは…。」

ローズ「あ、自分の恋が実らないからってひがんでるのかしら」

桜太郎「ふぁ!?」←半分図星











もうちょっとだけ続くんじゃ

幽霊のいる病院 ( No.644 )
日時: 2016/07/26 20:36
名前: のりは (ID: kVKlosoT)


月一更新になっちゃってるじゃないか!暑さのせいだ(責任転嫁)
今回はパックマンたちの仕事でした。
幽霊の話なのに誰もびびってない。仕方ないね。病院なのはなんとなく。
幽霊が仲間になるとか、幽霊食べる奴が敵になるとか、やってみたかった。やれた。
メンバーはなんとも桜太郎が疲れそうな感じに。保護者同盟で組ませたかった。オリキャラからは木にしようかと思ったけど深刻なツッコミ不足になるので没。
ちなみにあのキメラ、ゴーストイーターっていう名前を考えてましたけどなんかダサいですね。
パックマンもたまに怖くなるよ。おっさんだからね。
まだまだお仕事はあります。



おまけ(今回は依頼者側)

ミラ「シャーロットちゃん、誰かお話ししたい人とかいないの?家族とか」

シャーロット『家族は…その、あんまり好きじゃなかったから…。』

ミラ「そう…私ね、子供のころにお母さんが事故で死んで…だからもう一回話したいし、向こうも何か言うことがあるんじゃないかって思ってるんだけど…。」

シャーロット『…家族のことが大事だったら、それでまだ成仏してないんだったら…あと、ちゃんと見えていれば、いつかは話せる、と思うよ』

ミラ「そうね…今まで見えてなかったし…貴女以外の幽霊も見えるようになっていればいいんだけど…。」

シャーロット『そうだね』

ミラ「…そういえば、貴女ってパックマンのことが好きなの?名指しで遊びに来てほしいって言ってたけど」

シャーロット『え!?えーっと…。』

ミラ「残念だけど…あの子あぁ見えて既婚者よ?」

シャーロット『えっ…。』

ミラ(いろんな意味でショック受けてる顔ね)

失恋しちゃったようです。







終わり。感想OK

Re: オリキャラと好きなキャラ劇場 ( No.645 )
日時: 2016/07/27 07:36
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: zSZyy9Vi)

どうも、八雲です。

今度はパックマンメインの話でしたね。
廃屋か……こっちでもさとゆりさんのでやりましたね。

パックマン、幽霊に気に入られて良かったですね。いや、既婚者だから割と微妙な所か。

最後はパックマンの最後の切り札で弱肉強食。うん。幽霊食い殺してた化物にぴったり。

そしておまけ。うん、シャーロットちゃんドンマイとしか言いようが無い。

それでは。

追伸:短編集と逃走中を更新しました。


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