二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- オリキャラと好きなキャラ劇場
- 日時: 2013/07/28 20:07
- 名前: のりは (ID: /B3FYnni)
はじめましての人ははじめまして。のりはです。
紀葉「オリキャラでっす!これはいわゆる短編集!」
ドンキー「しょうもない小ネタをつれづれとって感じだな。」
ヨッシー「どれくらいしょうもないかというと。」
ボーボボ「弁当に入ってる草みたいな奴と同じくらい。」
酷ぇ!!
ドンキー「例のごとく、キャラ崩壊注意だぜー。」
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- スマッシュロンパ ( No.701 )
- 日時: 2017/04/24 22:22
- 名前: のりは (ID: SSNg/Zhu)
前回のマリオたち小ネタ
マリオ「Can you speak English well?(英語はしゃべれるのか?)」
リーフ「Yes. Because my mother is American, she sometimes talks in English. I learned by listening it.(はい。お母様がアメリカ人で、時々英語で話すんです。それを聞いて覚えました)」
承太郎「I also learned English the same way as Leaf did.(俺もリーフと同じだな)」
レッド「I see… Hmm? What happened, Kiyou?(なるほど…ん?どうした、紀葉君?)」
紀葉「…なんて?」
大抵の人が覚えてないであろう没ネタのスマッシュロンパ。
ちょっと練り直してみた。
そんであらすじものせる。
元ネタが元ネタなので死ネタ。
主人公
『超スマッシュ級の配管工』マリオ
他
『超スマッシュ級の勇者』リンク
『超スマッシュ級のバウンティハンター』サムス・アラン
『超スマッシュ級のレーサー』キャプテン・ファルコン
『超スマッシュ級の超能力者』ネス
『超スマッシュ級の登山家』ポポ
『超スマッシュ級の王子』マルス
『超スマッシュ級の天使』ピット
『超スマッシュ級の運送社員』キャプテン・オリマー
『超スマッシュ級の傭兵』ソリッド・スネーク
『超スマッシュ級の村長』むらびと
『超スマッシュ級のトレーナー』トレ子
『超スマッシュ級のボクサー』リトル・マック
『超スマッシュ級の研究者』シュルク
『超スマッシュ級の格闘家』リュウ
『超スマッシュ級の魔女』ベヨネッタ
プロローグ『集結するファイター』
スマッシュブラザーズ…そこへ入ることは大きな名誉とされている秘密の組織。
そんな組織にマリオは『超スマッシュ級の配管工』としてスカウトされた。
本部へと向かったマリオは建物に踏み入った瞬間、意識を手放す。
次に目を覚ました時、マリオは閉鎖された建物の中にいた。
その建物の中には、スマッシュブラザーズにスカウトされた者がマリオの他に15人いた。
そこに現れた『モノハンド』と名乗る黒い右手。そいつはこう宣言した。
『オマエラはファイターだ。誰かを殺したファイターだけがここから出られる』
ファイターたちのコロシアイ共同生活が始まる。
一章『スーパー絶望ブラザーズ』
いきなり誰かを殺せと言われても、そう簡単に行動をとる者はいなかった。
平和なまま数日が過ぎたころ、モノハンドは動機を提示した。
マリオを含む16人に渡されたものはDVD。そこには各々の大事な人が映っていた。
マリオのDVDには弟のルイージや恋人のピーチ姫、相棒のヨッシーなどがマリオへ向けてメッセージを送っている映像が映る。
しかし、後半には無惨な姿になった実家の姿、そしてボロボロのキノコ城が映る。
『マリオの大事な人やキノコ王国はどうなったのか?続きは脱出の後で!』
動揺するマリオだったが、『あれが本物なわけがない』と自分に言い聞かせ、平静を保とうとした。
他のファイターも個々に差はあれど全員動揺していた。特に動揺がひどかったのはマリオの知り合いであるマックだった。
翌日、ピットが行方不明となった。全員で捜索をすると、自分の個室で胸から血を流して絶命しているピットが見つかった。
必死の捜査、リンクの手助け、そして推理。結果として、裁判で犯人を正しく指摘することができた。
その正体は、マルスだった。彼はアリティア王国が滅亡している映像を見せられていた。
あんな映像を見せられたせいで冷静な判断も、誰かに相談することもできず、映像を見ても(比較的)平気そうにしていたピットを手にかけてしまったという。
マルスはモノハンドにせめて自分の大事な人たちがどうなっているのか教えてほしいと懇願したが、モノハンドはそれを聞き入れず、何も語らないままマルスを処刑した。
二章『大人と子供と誰かさんと』
犠牲者が出たことにより、不安に駆られるファイターたち。特にマックは映像のこともあり、ひどく不安定だった。
それでもファイターたちは諦めない。協力して手がかりを探し続ける。
そんな中、マックとシュルクとむらびとの三人は仲を深めていた。シュルクとむらびとがマックを元気づけたことがきっかけらしい。
他にもファルコンとオリマーが意気投合したり、マリオはリンクと行動を共にすることが多くなったりと、ファイター同士は少しずつ仲良くなっていった。
それをぶち壊すのがモノハンド。次の動機は『腕にバングルを取り付けた。三日後までにバングルに書かれている人物を殺さなければ誰か一人が毒で死ぬ』というもの。
誰も死なずにこの動機を乗り越える方法はないのか。マリオは一晩中悩んだが、答えを出すことはできなかった。
そして翌日、非情にも殺人が起こる。火災が発生した倉庫の中で、スネークの焼死体が発見された。
スネークの名前が書かれたバングルを身に着けていたのはマック。マックに疑いがかかるが、シュルクとむらびとは必死で彼をかばった。
議論を重ねていくと、この殺人はマックではない誰かにしか犯行はできないことが明らかになった。
それはネス。スネークのバングルに書かれていた名前もネスだった。
スネークに殺されそうになったところを自身の超能力で返り討ちにした、というのがマリオたちの推理。ネスは何も覚えていないと語る。
ネスが犯人として指名され、正解だと言われてもなお、ネスは知らない、覚えてないの一点張り。実は書かれている人物以外を殺したことにより、ペナルティが発生したのだとモノハンドが言う。
それは犯行前後のことをキレイさっぱり忘れてしまうというもの。つまりネスは自分がスネークを殺したということを覚えていなかった。
ネスが泣き叫んで命乞いをしてもモノハンドは聞く耳を持たない。ネスは殺人をした事実を忘れたまま処刑された。
三章『三人より二人、二人より一人』
裁判の翌日の探索中、マリオは奇妙なものを発見する。
スネークの手記だ。他のファイターについて事細かに記されている。
しかし、この建物に来る前にスネークに会ったことがある者はいないし、スネークは積極的に他のファイターと交流しているようには見えなかった。
よくわからないまま、手記はモノハンドに没収されてしまう。
その数日後には、またもや動機が提示される。元の世界の単位で大金を用意するというもの。
金のために殺人をしてなるものか…マリオはそう考えていたが、二日後に娯楽室で二つの死体が見つかってしまう。
眠っているようにしか見えないマックの死体と、全身を切りつけられて無惨になったトレ子の死体だった。
裁判の中で疑いの目が向いたのはむらびと。マックに遅効性の毒を飲ませ、娯楽室に連れて行った。その後娯楽室に現れたトレ子を斧で殺害。リスクを少なくして犯行に臨めるのは『しまう』を使えるむらびとだけ。
シュルクは『むらびとがマックを殺すわけがない』と信じ、必死に反論する。むらびとはその間冷や汗を流しながら時々うなるだけだった。
結局むらびとが犯人として指名され、正解。シュルクだけが他のファイターに投票した。
(長くなるしここらへんはちゃんと書きたいので後の展開は後半に書きます)
続く
- スマッシュロンパ ( No.702 )
- 日時: 2017/04/24 22:24
- 名前: のりは (ID: SSNg/Zhu)
四章『運ぶ、戦う、減る、そして死ぬ』
マックとむらびと、二人の親友を失ったシュルクだが、『悲しんでいるだけじゃどうにもならない、黒幕を倒して二人の仇を討つ』と、全員の前で意気込む。
そして探索中、マリオはまたもや奇妙なものを見つける。むらびととマックとシュルクが三人で写っている写真だ。
あの三人もこの建物での出会いが初対面、そしてここにはカメラはないはず…考えているうちに写真もモノハンドに没収された。
後でシュルクに聞けば、『三人で写真を撮ったことはない』という答えが返ってきた。ますます頭を悩ませるマリオ。
そしていつも通り眠る…が、起きた時には別の場所にいた。
モノハンドの動機である。『コロシアイが起きるまでこの別館から出さない』と言う。その別館は、時間が経つにつれて気温が下がる仕組みだった。
どうにか暖をとろうとするファイターたちだが、暖房なしでは限界がある。寒さに震えて眠ることに。
閉じ込められてから二日、登山家であるポポですら弱音を吐きだしたころ。またしても殺人が起こる。
サムスが頭から血を流して死んでいた。どうやら銃殺されたらしい。しかし近くに銃は落ちていない。
捜査と議論を経て、凶器の銃は別館にある隠し部屋にもともと置いてあり、誰かが殺人の後で戻したということがわかった。
そして、殺人前後の動きを確認すると、銃を戻しにいけるのはオリマーだけとなった。
当然オリマーが疑われ、オリマーは慌てて否定する。その間、ファルコンは否定も肯定もしなかった。
しかし、傷と部屋の状況を考えると、サムスは立ったまままっすぐに真横から頭を撃ち抜かれたはず。オリマーにそれはできない。
さらに議論を重ねると、殺人現場の部屋は元々は密室だったことが明らかになった。
サムスは自殺。オリマーが密室を破って第一発見者となり、自分が疑われることを恐れて銃を隠してしまった。それが真相。
ファルコンは『薄々自殺だとは思ったんだ…だが、あいつが自分で自分の命を手放すなんて考えたくなかった。だから何も言えなかった』と語る。
ファルコンはサムスに惹かれていた。だからサムスが自殺した事実を受け入れたくなかったのだ。
自殺だから処刑される者はいない。ファイターたちはそう思ったが、モノハンドは『何を言っている?自殺だろうが殺人を犯したのだから当然罰は受けてもらう』と。
サムスはすでに息絶えているのに、さらに処刑を受けた。その後、モノハンドは『すぐに自殺とわかったら面白くないから隠していた』というボイスレコーダーをマリオに渡した。
モノハンドの卑劣な行動に怒りを露わにするファイターたち。絶対に黒幕には屈しないと、決意を新たにした。
五章『俺より強い奴に会いに逝く』
裁判の後、ファイターたちはボイスレコーダーに録音されていた音声を聞いた。
録音されていたのはサムスの遺言だった。サムスは自分以外の全員を生かすために自殺すること、互いは敵ではなく仲間であること、そしてファルコンや仲間たちへの想いを語っていた。
サムスの想いを無駄にはしない。より一層決意を固めるファイターたち。
そんな中、モノハンドがこんなことを言いだした。
『コロシアイしなさそうでつまらんからいろんなところにトラップを仕掛けておいた』
トラップとは何か。何が起こるのか。どこにあるのか。不安を感じつつも、注意して行動するようになった。
しかし、現実は非情。植物園で死体が発見されてしまう。
それはリュウだった。心臓に矢が突き刺さって即死。モノハンドによると『これはトラップによる死だ。犯人として指名するのはトラップを起動したファイターだ』とのこと。
知らないうちにトラップを動かしてしまったのかもしれないのに、どうやって犯人を捜せばいいのか。
リンクは言う。『リュウが死んでしまったとき、何をしていた?何かを動かしたりしなかったか?変な音はしなかったか?』
第一発見者であるファルコンとオリマーは、植物園でリュウを見かけて声をかけたらリュウに向かって矢が飛んだと証言。
ベヨネッタとポポとシュルクは、ベヨネッタの誘いでティータイム中だったと証言。
マリオは『倉庫に何か違和感がある』とリンクに言われ、一緒に倉庫を調べた。
『マリオ。あの時はごまかしたけど…俺が箱を動かしたとき、変な音がしたよな?』
リンクはほぼ確実に自分が罠を動かした人物、すなわち犯人だと、そう語った。
そして、それは当たっていた。リンクが犯人となっていたのだ。
ベヨネッタの推測では、モノハンドは『いろんなところ』と言っておきながら、実際は倉庫にだけトラップを仕掛け、違和感があれば調べるであろうリンク、もしくはそれについてくるマリオのどちらかを殺そうとしたのではないかとのこと。
モノハンドはそれについてははぐらかし、『なんであろうと犯人は犯人だ』と語る。
マリオはリンクが処刑されるのを防ごうとするが、リンク自身に止められる。
『お前には勇気がある。それさえあれば、たとえどんな辛いことが待ち受けていようと…立ち向かえるはずだ』
処刑直前、リンクはこう言い残し…そして、死んでいった。
六章『リミットを超えた大絶望』
リンクの処刑後、マリオは仲間たちに連れられて自室に戻った。
この生活で絆を深め、一番信頼していた人物を失ったことで、マリオは絶望していた。
シュルクとファルコンが励まそうとしても、『俺はお前たちみたいに強くないんだ。放っておいてくれ』と言う。
そんなマリオを知ってか知らずか、ベヨネッタが『モノハンドに宣戦布告してきた』と報告。
『強引にリンクかマリオを殺そうとしたんだもの。相当追い詰められているはずよ』
そして、マリオを見たベヨネッタはこう言った。
『リンクの遺志を受け継ぐ気はないの?そうやってうじうじしてるだけだと…リンクの死が無駄なものになるわよ。それでいいの?』
それにマリオは応える。
『そんなの…嫌だ。リンクが死んだのが無駄だったなんて思いたくない』
『だったら立ちなさい。シュルクとファルコンだって…そうやって立ち上がったでしょう?』
マリオは立ち上がった。リンクの死を無駄にしないために。遺志を受け継ぐために。
生き残ったファルコン、ポポ、オリマー、シュルク、ベヨネッタと共に、マリオはモノハンドとの勝負に挑む。
作者「…はい!こんな感じ!結末は…自己補完してください。だいたい本家っぽい感じで考えてるので。あと、特に意識はしてません(何がとは言わないけど)」
マリオ「うわ…うわぁ…。」
作者「どうした」
マリオ「全体的にえぐいというか…理不尽というか…特にリンクが…。」
作者「ロンパってそんな感じじゃないかな」
マリオ「リンク…うぅ」
作者「泣くなよ。実際にやってるわけじゃないんだし」
むらびと『おい作者ふざけんな。なんでボクがマックとトレ子ネキ殺さなきゃいけないんだよ』
シュルク「そうだよ!あんまりだよ!」
作者「それについてはこれを見てもらえるかな」
続く
- スマッシュロンパ ( No.703 )
- 日時: 2017/04/24 22:26
- 名前: のりは (ID: SSNg/Zhu)
〜三章裁判直後〜
※マリオ視点
モノハンド「またまた大正解!リトル・マックとトレ子を殺したのは、むらびとでしたー!」
シュルク「…嘘だ…。」
むらびと「うぅ…うううううううう…。」
…今回も生き延びることはできた。
だが、得るものは…何もない。しいて言うなら虚しさだ。
モノハンド「嘘じゃないぞ、ホントだぞ。てかシュルク、お前だけ不正解だったからな?他の奴らに感謝しろよ」
シュルクはモノハンドの声には反応しない。青ざめた顔で『嘘だ』と何回も呟くだけ。
…シュルクにとっては、マックもむらびとも大事な人だ。
一人を失い、これからもう一人も失うとなれば…
辛い、なんてものじゃないよな。
むらびと「ううううううう…!!」
むらびとは尋常じゃない量の汗を流しながら、シュルクをちらりと見て、そして
むらびと「モノハンドっ!!今すぐボクを処刑しろっ!!」
モノハンドに処刑を乞うた。
…命乞いじゃなくて?早く殺せと?
ポポ「はぁ…?」
オリマー「ちょ、むらびとさん!?」
リュウ「むらびと、何を言っているんだ…まだ君から何も聞いていないぞ!」
そうだ。何も聞いていない。
動機も、どうしてあの二人だったのかも。
何も聞けていない。
むらびと「聞いてんのかこのクソ手袋!!」
むらびとは周りの奴らの声を無視してモノハンドに叫んだ。
モノハンド「いや聞いてるけど…そうやって早くやってって言われるとやる気なくすんだよなぁ」
…勝手なことを。ここで聞き入れられても納得はできなかったが、むらびとだって処刑されたくて殺人をやったわけじゃないはずだ。
ちゃんとした理由があるはずなんだ。
マリオ「むらびと…話してくれないか。どうして二人を殺したんだ?」
責めるような言い方にはならないように、聞いてみたが…
むらびと「なんだよ…なんなんだよ…。」
答えようとしない。
…むらびとはどうしたんだ?
死の恐怖に震えているとかじゃない。そうだったら早く処刑しろなんて言わないはず。
リンク「モノハンドに提示された動機は金だったな。金が必要だったのか?」
むらびと「…。」
リンクが冷静に問いかけても、むらびとは何も言わない。
シュルク「むらびと…何か言ってよ…!何も聞かないままなんて嫌だ…!」
そう訴えるシュルクの目からは涙が流れている。
ファルコン「シュルク…。」
むらびと「…っ」
シュルクを見たむらびとは少し動揺を見せたが、それでも話そうとしない。
ベヨネッタ「むらびと、どうしても話せない理由でもあるの?」
むらびと「…なんで言わなきゃいけないんだよ」
ベヨネッタ「質問を質問で返さないでほしいわね。私が理由はあるのかって聞いてるのよ。疑問文には疑問文で答えろって学校で教わったわけでもないでしょう」
むらびと「…。」
…どうしてむらびとは何も話してくれないんだ?
モノハンド「これじゃあ進まないなぁ。仕方ない、ヒントをあげよう」
サムス「ヒント?」
モノハンドが何かスイッチを押すと、モニターが出てきた。
むらびと「…!」
そこに映っていたのは、平和な村。自然が多く、どうぶつたちがのんきに生活している。
…しかし、映像が進むと、村は荒れ果てた姿に変わっていた。
『なんということでしょう。村長さんがいなくなってから、村はこんなんなっちゃいました!住民たちはどうしてるのか?続きは脱出の後で!』
ポポ「村長さんがいなくなった、って…。」
マリオ「まさかあの村は…!」
モノハンド「そ。むらびとの村だ。さっき見せたのは最初に配ったDVDのむらびとの分ってわけだ」
最初の…。
あの時はマックがすごく取り乱して…そして、マルスも殺人をしてしまうほどに追い詰められて…。
サムス「…マックとマルスだけじゃなかったのね」
そうだ、むらびともだったんだ。
むらびとも…追い詰められたんだ。
リュウ「だが、なぜこのタイミングで…。」
リンク「金があったらどうにかできる…って思ったんじゃないのか」
あぁ、そこでモノハンドの動機が出てくるのか。
むらびと「…そうだよ、金が必要だったんだ。きれいごとだけじゃどうにもならない。何も持たずに出ても村は救えない…やることのほとんどに金が必要なんだ」
オリマー「だ、だからって…!」
むらびと「なんだよ。お前は家族が誘拐されて身代金を要求されたときに手持ちで足りなかったら諦めるのか?」
オリマー「っ!?」
オリマーはむらびとの質問に答えられなかった。
…大事なものを救うために自分の手を汚せるか否か。そういう質問だ。
もちろん、もう少し賢いやり方もあるだろうが…なりふり構っていられないとしたら。
俺だってYESともNOとも言えない。
殺人を完全に許容することはできない。だからと言って大事な人を見捨てることもできないんだ。
むらびと「…もういいだろ!?もうわかっただろ!?早く処刑を…!!」
シュルク「待って!!」
むらびとがやけくそ気味に叫んだのをシュルクが止めた。
シュルク「まだ…まだ大事なことを聞けてないよ…。」
涙で顔を濡らしながら、震える声でシュルクは言った。
シュルク「どうして…マックだったの…?」
むらびと「…!!」
むらびとは目を見開いたと思えば、次に苦痛な表情を浮かべて
むらびと「…言いたくない」
と答えた。
続く
- スマッシュロンパ ( No.704 )
- 日時: 2017/04/24 22:28
- 名前: のりは (ID: SSNg/Zhu)
モノハンド「え〜?どうせ死ぬんだから印象とかどうでもいいじゃん?YOU、言っちゃいなよ!」
むらびと「…嫌だ」
なおもむらびとは話すことを拒む。
シュルク「むらびと…どうして…。」
むらびと「ボクの口から言いたくないんだよ…!!」
自分の口から言いたくない…?
マリオ「それは…どういう…。」
モノハンド「どうせありきたりな理由だろ〜?」
ファルコン「モノハンド、お前は黙ってろ」
ファルコンがモノハンドを睨みつけるが、モノハンドはひるむこともなくしゃべり続ける。
モノハンド「黙りません!こういうのって相場が決まってるんだよ。後で利用するために仲良しごっこを…。」
シュルク「そんなわけないッ!!」
モノハンドが言い終わる前にシュルクが反論した。
モノハンド「…おやおや?」
シュルク「だって…むらびとは…ずっと泣いてたんだ…!!捜査の時に…!!」
サムス「…え?」
泣いてた…って…そんなところ見ていないが…。
ポポ「…二人になった時に?」
あぁ、そういえば…一緒に捜査していたな…。
ベヨネッタ「ウソ泣きとは考えづらいわね。だって印象付けのためなら全員の前でやったほうが効果的だもの。それをしなかったってことは…。」
リュウ「本心からマックの死を悲しんでいた…ということだな」
リンク「…むらびと、どうなんだ?本当はマックを殺したくなかったのか?」
リンクに問われたむらびとは、観念したように話し始めた。
むらびと「…あぁ、殺したくなかったよ…だからこそ殺さなきゃいけなかった」
…え?
オリマー「ちょ、ちょっと…よくわからないんですけど…。」
むらびと「トレ子ネキは殺すつもりじゃなかったんだ…マックが死んでいるところを見られて、詰め寄られて…殺した。…本当はシュルクを殺すつもりだったんだよ」
シュルク「え…。」
マックを殺さなきゃいけなかった?
トレ子を殺すつもりはなくて本当はシュルクを殺すつもりだった?
どうして…。
モノハンド「いやー、素晴らしく運がないなオマエ。シュルクの部屋の扉に手紙を挟んだのに、トレ子に見つかって手紙を回収されちゃったんだもんなぁ」
むらびと「…そういうことだったのか」
ポポ「それより、どうしてシュルクを?」
ポポが問いかけると、むらびとは体をわなわなと震わせた。
むらびと「ボクは村長だ…あの村を救う義務があるんだ。だから…絶対に…絶対に、勝たなきゃいけなかった…!」
そして、泣きそうな声で言った。
むらびと「…後から殺したくないって思って、わざと負けるようなことがないように、したかったのに…。」
シュルク「…!」
そうか、やっと理解できた。
犯人の一人勝ちなら他は全員処刑される。
例えば大事な人が自分をかばったとしたら。
死なせたくないと思って自白してしまうかもしれない。
ベヨネッタ「なるほど。大事な友人だからこそ…裁判に勝つためには邪魔だったのね」
言いたくなかった理由もそれだ。
『邪魔だ』なんて…言いたくなかったんだろう。
むらびと「すごく後悔してるよ…シュルクを殺せなかったこと。シュルクがボクをかばうから…何も言えなかった。自分で反論もできなかった。勝たなきゃいけないのに…殺したくないって、思っちゃったんだよ。マックは殺したのに…自分の手で、殺しちゃったのに…!」
むらびとの目からは涙がこぼれていた。
…いろいろ背負いすぎだ、と思った。
責任感も、悲しみも、後悔も、罪悪感も…まだ子供なのに全部背負っている。
今にも潰れてしまいそうだ。
モノハンド「…もういい?そろそろ処刑始めちゃっていい?」
唐突にモノハンドがしゃべった。
処刑。今からむらびとが処刑される。
命乞いは聞かない。子供だろうが関係ない。それは前回のネスで思い知らされた。
むらびと「おお…さっさとしてくれ…どうせ逃げても金はとれないし…。」
リュウ「ま、待て!もう言うことは」
むらびと「ない。…こんな奴が何か言ったってしょうがないだろ」
むらびとから覇気が完全に抜けていた。
死を受け入れているのか、どうでもいいのかはわからない。
モノハンド「超スマッシュ級の村長であるむらびとのために、スペシャルなオシオキを用意しました!」
三回目だ。
三回も…残酷で悪趣味な処刑を見ることになってしまうなんて…。
だがどうしようもない。俺にできることはない。
ただ黙って見ているしか…。
モノハンド「それでは張り切っていきましょう!オシオキターイム!」
モノハンドがスイッチを押すと、むらびとに首輪が繋がれ、そして
シュルク「むらびとッ!!」
むらびと「…え」
むらびとの手を掴んだシュルクごと、処刑場へと引っ張られていった。
マリオ「シュルク!?」
続く
- スマッシュロンパ ( No.705 )
- 日時: 2017/04/24 22:30
- 名前: のりは (ID: SSNg/Zhu)
『むらびとくんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。』
むらびととシュルクが連れていかれた先は、暗い建物の中。
いたるところに本棚が置いてあり、さながら迷路のようになっている。
シュルクはあたりを警戒しながら見回す。むらびとは困惑した表情でシュルクに何か話している。
さすがにこっちにまで聞こえないが…多分、どうして自ら巻き込まれるようなことをしたのか聞いているんだろう。
考えるまでもない。シュルクはむらびとを見捨てたくなかったんだ。助けたかったんだ。
命を懸けても…。
バンッ!!
突然、建物の扉が開き、モノハンドと赤い帽子に赤いワンピースを身に着けた少女が入ってきた。
その少女は手に斧を持ち、顔は真っ黒に塗りつぶされていた。
モノハンドがむらびとたちを指さすと、少女がむらびとたちに近づいていく。
それを見たシュルクはむらびとを抱えて逃げ出した。
『あくむのマイハウス』
"超スマッシュ級の村長 むらびと"
処刑執行
本棚の迷路を駆けるシュルク。少女はそれほど足は速くなく、普通の追いかけっこであれば追いつかれそうにない。
しかし、シュルクは行き止まりに来てしまった。その行き止まりには絵が貼られている。
血の海に沈むトレ子の絵だった。
それを見たシュルクは苦い顔になり、むらびとは体を震わせた。
少女が二人に追いついた。二人めがけて斧を振り下ろす。
ダンッ!!
間一髪斧をかわしたシュルクは少女の横を走り抜けて逃げた。
別の道へ進むが、また行き止まり。
そこにはマックの絵があった。
倒れているマック…死んでいるマックの絵。
シュルクは焦ってむらびとに見せないようにしたが、多分むらびとはすでに見てしまっていただろう。
シュルクにしがみついて、がたがたと震えてしまっている。
少女がまた追いついてきた。シュルクはもう一度横を抜けて逃げようとする。
ザシュ
行き止まりからは抜け出したが、シュルクが腕を切られた。
痛みに顔を歪めるが、それでもむらびとを離さずに駆ける。
そして、別の部屋に到着した。
そこには大量の人形がシュルクたちに背を向けるように置いてあった。
一番奥にはベッドが置いてある。
出入口は一つで窓もない。逃げ場がない。
少女が部屋へ入ってきた。
ギロリ
その瞬間、人形が一斉にシュルクたちの方を向いた。
目は赤く光り、手には包丁やら鎌やら、様々な刃物を持っている。
もう逃げられないと悟ったのか、シュルクはむらびとを守るようにしゃがみこんだ。
…と思ったら、むらびとがシュルクから離れた。
驚くシュルクをよそに、むらびとはどこからか網を取り出す。
それでシュルクを捕まえて…放り投げた。
シュルクはベッドに着地した。何が起こっているのかわからない、と言いたげな顔をしている。
少女と人形はシュルクには目もくれず、むらびとに近づいていく。
それを見たシュルクがベッドから降りようとしたとき…
ベッドごとシュルクが消えた。
むらびとは泣いていた。その場に立って、ただ泣いていた。
そのままむらびとは少女と人形の群れで見えなくなった。
ブシュッ
…群れの中から血しぶきが飛んだ。
モノハンド「エクストリーーーーーーーーーム!!」
モノハンドの不愉快な声が響く。
シュルク「…あ…。」
消えたと思われたシュルクは、いつの間にか裁判場に出現していた。
モノハンド「すごかったろ?あのベッド、ワープ装置になっててな!まぁホントは入れるつもりはなかったんだけどな!あと、もしむらびとが使ったら爆発するようにしてたんだよ。ワンダフルでファンタスティックって感じだろ!」
ベヨネッタ「…どうでもいいわ。消えなさい」
モノハンド「えぇ〜?力作だったんだからもう少し…。」
ベヨネッタ「消えろ」
モノハンド「あーはいはい。女って怖いなぁ」
ベヨネッタに睨まれたモノハンドはどこかへと消えた。
オリマー「あの…シュルクさん、大丈夫ですか…?」
シュルク「…むらびと…。」
オリマーがシュルクに恐る恐る話しかけるが、返事らしい返事は返ってこない。
シュルク「うう…うああああ…あああああああああああ!!」
シュルクは泣いた。
友人が殺され、その犯人がもう一人の友人で…その友人も今死んだ。
守りたかったのに、守れなかった。
その絶望は…推し量ることはできない。
リュウ「…今は、そっとしておこう」
ファルコン「そうだな…こういう時…どう声をかけるのがベストかわからん。オリマー君、そっとしておいてやれ」
オリマー「あ…はい…。」
下手に声をかけると逆効果になりえる。
それを分かったうえで…それぞれ静かに戻って行った。
リンク「…むらびとは、ベッドがワープ装置だとわかっていたのか?」
マリオ「どうだろう…普通は思いつかないけど、むらびとの住んでいたところに似たようなものがあったかもしれないよな」
ベヨネッタ「真偽はどうあれ、むらびとのあの行動はシュルクを助けたいと思ったうえでのことよね」
あぁ、やっぱりそうか。
マリオ「むらびとは…本当にマックとシュルクのことを大事に想っていたんだ」
ベヨネッタ「それをわかっていてなのか、そうじゃないのかは知らないけど…モノハンドのすることには反吐がでるわ」
リンク「…負けるわけにはいかないな」
悪いのはモノハンドなんだ。
俺たちは…敵じゃないんだ。
絶対に…負けてたまるか!
続く
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