二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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オリキャラと好きなキャラ劇場
日時: 2013/07/28 20:07
名前: のりは (ID: /B3FYnni)

はじめましての人ははじめまして。のりはです。
紀葉「オリキャラでっす!これはいわゆる短編集!」
ドンキー「しょうもない小ネタをつれづれとって感じだな。」
ヨッシー「どれくらいしょうもないかというと。」
ボーボボ「弁当に入ってる草みたいな奴と同じくらい。」
酷ぇ!!
ドンキー「例のごとく、キャラ崩壊注意だぜー。」

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幽霊のいる病院 ( No.636 )
日時: 2016/07/26 21:09
名前: のりは (ID: kVKlosoT)

前回のマックたち小ネタ

マック「…。」

仗助「やっぱ忍者って耐え忍ぶもんなンスか?」←185cm

ホワイト「和雲汰風流忍耐のススメ…。」←193cm

アマクサ「長いから言わなくていい」←175cmくらい

杉助「ん?マックどーした?」←180cmくらい

マック「縮め」←172cm

杉助「えっ」







♪こんにちわ(サターンバレー)(MOTHER2)

パックマン「…とまぁ、そんなこともあったんだよね」

イエロー「大変だっただなぁ」

ローズ「それぐらい序の口じゃないかしら?あたしなんて…。」

今回見せる依頼に行くのはこの三人と…

ジョナサン「三人とも楽しそうだね」

桜太郎「やる気あんのかよ…。」

この二人。例のごとくイエローは私服。

ローズ「…なんてことが」

パックマン「ホントに!?」

イエロー「大丈夫だっただか?」

ローズ「まぁね」

依頼人のところへ向かっている途中、子持ち組は話に花を咲かせまくっている。

桜太郎「子供いるってだけで意気投合ってどうなんだ?」

ジョナサン「でもここは子供がいる人もあまり多くないし、共通の話題を持てると自然と仲良くなれるんだろうね」

桜太郎「そういうもんか…?」

ここで恒例?の戦闘力紹介タイム。

『猛火のヤンキー』梅山桜太郎
作者から与えられた武器は『梅山流釘バット』。
名前の通りの釘バット。めっちゃ釘が刺さってる。
使用者が怒るほど破壊力が高まる。

『黄色い伝説』パックマン
フルーツターゲットや消火栓などのアイテムを駆使する。
消火栓はスマブラみたいに飛ばすだけではなく手に持ってぶん回すことも可能(!?)
また、パワーエサやパックンジャンプなどの移動技もある。

『初代ジョジョ』ジョナサン・ジョースター
『波紋』の能力を使い、生身で戦う。
波紋にはいくつか種類があり、中でも『山吹色の波紋疾走』が一番強力。
また、本人がかなりガタイの良いタフガイ。まるで重機関車。

『一撃粉砕』ローズ(ローズ・ビクトリア)
手にナックルを装備している(なくても十分強いが)。
敵に超高火力の打撃を叩き込む。
付加効果として相手の攻撃力や防御力を下げることもできる。

『激震の鉄槌』ワンダ・イエロー(イワン・イストチニコフ)
使用武器は重金属ペタ・オモリウム製ハンマー『ペタペタ・ハンマー』。
ユナイト・モーフで繰り出す『ユナイト・ハンマー』は大きな破壊力を備え、硬い装甲も重い一撃で打ち砕く。
上に掲げていれば上からの攻撃を防ぐこともできる。



桜太郎「つーかなんなんだこのチーム構成。バランス悪すぎだろ。脳筋チームじゃねえか…おれもサポート型じゃないし」

ジョナサン「何も波紋は攻撃するだけじゃ…というか、そもそも波紋は破壊を目的としたものじゃあないんだ。波紋は…。」

桜太郎「長い説明はなしにして要点だけ言え」

ジョナサン「…波紋で治療もできるよ!」

桜太郎「なるほど」

ジョナサンいるから安心!

桜太郎「どうせなら回復に徹する奴がいたほうがよかったと思うが…今更グチグチ言ってもしょうがないか」

ジョナサン「きっと作者もこのチームなら大丈夫だと思ったんだよ」

そうだよ(便乗)

桜太郎「…まぁ攻撃は最大の防御って言うしな…。」

ちなみに今回の依頼はこちら。



『廃病院の調査』
「私はオカルトの研究をしている者よ。今は幽霊の存在を実証するためにあれこれ調べていて…先日きな臭い建物を見つけたの。シェオール丘にある廃病院。どうして廃病院になったかは分からないけど、未練があって病院にいる幽霊もいると思うのよ。証拠を持ちかえれば実証できるわ!でも、祟られたりしたら嫌だから護衛をお願いしたいの。頼めるかしら?」
依頼人:ミラ・パーカー
報酬:5万円



桜太郎「今回の依頼で関係あるかはわかんねぇけど」

ジョナサン「戦闘もないかもしれないね」

こういう仕事ならルイージがよくないか、と言う人もいるかもしれないので先に言っておくと、この仕事を提案したらすぐに逃げました。ビビりめ。
他によさそうなメンバーもいないため、このチームがやることに。





続く

幽霊のいる病院 ( No.637 )
日時: 2016/07/26 20:27
名前: のりは (ID: kVKlosoT)

桜太郎「…っと、ここか」

そうこうしてるうちに依頼者の家に到着。

パックマン「あれ、もう着いたの?」

桜太郎「どんだけ話に没頭してたんだよ…まぁいいや、チャイム鳴らすぞ」

桜太郎が家のチャイムを鳴らす。
ほどなくして若い女性が出てきた。

?「はいはい…あら、もしかしてピースメイカーの人たち?」

ジョナサン「そういう貴女は依頼人のミラさんですか?」

ミラ「えぇ、そうよ。依頼を受けてくれたのね。ここで話すのもなんだからあがってちょうだい」

一行はミラの家にあがらせてもらった。



♪オヤ・マー研究所ルイージマンション

その後、一行はミラの部屋に通された。部屋は資料でごちゃごちゃしている。

ローズ「…もうちょっとどうにかならないのこの部屋?」

ミラ「資料がたくさんありすぎて片付かないのよ。ごめんなさいね」

桜太郎「ズボラだな」

ミラ「まぁそんなことより、この写真を見てくれるかしら」

そう言ってミラが見せたのはいかにもな雰囲気が漂う廃病院が写った写真。

イエロー「ここが見つけた廃病院だか?」

ミラ「そう。シェオール丘はここから近くてね、散歩してたら見つけたのよ」

パックマン「え?近いのに見つけたのは最近なの?」

ミラ「私は最近ここに引っ越してきたばかりだから…。」

ローズ「ふぅん…。」

桜太郎「…本当に幽霊いるのか?」

写真を見ていた桜太郎がポツリと一言。

ミラ「貴方は幽霊を信じていないの?」

桜太郎「信じる信じないっつーか全員成仏してたら発見できないだろ」

ミラ「…その時は諦めるしかないわね。でも行ってみなきゃ確認もできないでしょう?」

桜太郎「そりゃそうだけど…。」

パックマン「怖いの?」

桜太郎「怖くねーよ」

冷静に返事したところを見るに、強がりで言ってるわけではないようだ。

桜太郎「まぁ幽霊なんか見たことねぇから見たら驚くかもな…。」

ローズ「え?あんた幽霊見たことないの?」

桜太郎「そっちはあんのかよ」

ローズ「それっぽいのならあるわよ」

パックマン「ゴーストなら!」

イエロー「ワンダブルオーに幽霊の隊員がいるんだなぁ」※マジです

ジョナサン「僕は直接見たことはないけど、仗助君が幽霊に会ったことがあると言っていたよ」

桜太郎「マジか」

ミラ「あら…これは頼もしいわね」

意外と幽霊やお化けの類に縁のあるメンバーだった。

ミラ「それじゃあ晩御飯食べたら出発しましょう。今夫が作ってるから」

桜太郎「え、あんた結婚してんのか」

ミラ「えぇ、子供もいるわよ」

パックマンとローズとイエロー「!!」

子供もいる、と聞いた途端に三人の目つきが変わった。

三人(同士だった…!)

桜太郎「何目ぇ輝かせてんだよ」

ジョナサン「同じ子持ちの人に会えてうれしいんだろうね」

ミラ「え?子持ちって…。」

ジョナサン「三人も子供がいるんですよ」

桜太郎「パックマン…あのちっこい奴もな」

ミラ「随分若いお父さんなのね」

35歳だからそうでもないよ。ついでに言うと子持ち三人は全員三十代っていう。







ご飯時。

ミラ「こっちが夫のマシューで、こっちが娘のメイよ」

と、紹介されたのは頼りなさそうな男性と5歳くらいの女の子。

ミラ「マシュー、メイ、この五人が今回同行してくれる人たちよ」

マシュー「えぇと…初めまして…。」

桜太郎「どうも」

メイ「はじめまして!メイです!」

パックマン「初めまして!ちゃんと挨拶できたね〜えらいね〜!」

メイ「おかあさんのボディガード、よろしくおねがいします!」

ローズ「ドンと任せて!あ、メイちゃんは高いところ好きかしら?」

メイ「すきー!」

ローズ「イエロー、高い高いしてあげなさい」

イエロー「お安い御用だぁよ。ほーらたかいたかーい」

メイ「わー!たかーい!」

子持ち三人、メイにデレデレです。

マシュー「あの…彼らは…。」

ジョナサン「三人は子持ちですから、子供が好きなんでしょう」

マシュー「えっ」

ミラ「小さい彼も子持ちなんだって」

マシュー「…ミラ、本当に大丈夫かい…?」

桜太郎「おい、聞こえてんぞ。どういう意味だそりゃ」

マシュー「ヒエッ」

ミラ「あー…マシュー、いろんな意味で心配になってるみたいだけどどの意味でも心配ない…と思うわよ」

ジョナサン「断言はしてくれないんですね…。」







続く

幽霊のいる病院 ( No.638 )
日時: 2016/07/26 20:28
名前: のりは (ID: kVKlosoT)

夕飯を食べた後、ピースメイカーの一行とミラはシェオール丘へ向けて出発した。

ローズ「張り切っていくわよ!」

パックマンとイエロー「おー!」

ジョナサン「やる気満々だね」

桜太郎「…(ひき笑い)」

桜太郎があまりついていけてない感じである。頑張れ。
道中特に何もなかったので到着したところまでカット。







ミラ「ここよ」

一行は廃病院の入り口までたどり着いた。

桜太郎「なんか思ったより小せぇな」

地方の専門病院くらいの大きさ、といえば伝わるだろうか。少なくとも総合病院のような大きさではない。

ローズ「何の病院だったのかしら?」

入り口の横に看板がある…が

パックマン「これ汚れてて読めないよー…。」

ジョナサン「相当昔に廃墟になったのかな…。」

看板が汚れすぎて読めなかった。

ミラ「幽霊に聞いたら分かるかしら?」

イエロー「聞いて怒られたりしないだか…?」

ミラ「別に死因聞くわけでもないし大丈夫でしょ」

桜太郎「まだいるかどうかわかんねぇだろ…。」

ミラ「じゃあ早速中を調べましょう。幽霊に会えるかしら」



♪ST04-2 深海10000mの世界(The Wonderful 101)

中に入ってまず目に入ったのは受付だった。
壁と床は薄汚れ、椅子もボロボロ。受付の奥には資料らしきものが散乱している。

桜太郎「いかにもだな…。」

ローズ「で、どこから見て回るの?」

ミラ「そうね…あら?」

ジョナサン「どうしました?」

ミラ「…一人足りなくない?」

イエロー「え?」

ミラにそう言われて、その場にいる全員が周りを見た。
…確かに一人足りない。

桜太郎「…パックマンどこ行った?」

一瞬の間があった後…

ローズとイエロー「パックマアアアアアアアアン!!??」

ジョナサンとミラ「Σ(゜д゜;)」

桜太郎「うるせえよ!!」











その頃のパックマンはというと

パックマン「あれ?」

本人も気づかないうちに病室と思われる場所にいた。

パックマン「ここどこ?受付じゃないよね…ていうかみんなどこ?」

周りを見ると、ベッドの上に半透明の何かがいるのが見えた。
よく見ると、人の形をしていた。

パックマン「あ!」

?『…。』

もっとよく見ると、少女の姿をしていた。少女はじっとパックマンを見ている。

パックマン「君、誰?」

?『シャーロット…シャーロット・P・クラーク』

パックマン「もしかして…幽霊?」

シャーロット『うん…この精神病院で死んだの』

パックマン「あ…ここ精神病院なんだ」

あっさりここが何か聞けた。

シャーロット『知らずに入ってきたの?』

パックマン「だって看板が汚れてて読めなかったもん…。」

シャーロット『そう…君の名前は?』

パックマン「ボク?ボクはパックマン!」

シャーロット『パックマン…覚えやすい名前だね』

パックマン「えへへ」

これが35歳のおっさんだというから驚きである。

パックマン「そういえばこの部屋って何?」

シャーロット『見れば分かるでしょ…病室だよ』

パックマン「やっぱり受付じゃないよね…なんでボクここにいるのかな」

シャーロット『あたしが連れてきたの』

パックマン「えっ?」

シャーロット『その…最近誰とも話してなかったから』

パックマン「話し相手が欲しかったの?なんでボク?」

シャーロット『一番話しやすそうだったから…。』

パックマン「そうかなぁ?」

ミラはともかく、ピースメイカーのメンバーは不良(桜太郎)と背の高い女(ローズ。女性にしてはかなり高い)と筋肉モリモリマッチョマン×2(ジョナサンとイエロー)で確かに初見じゃ話しづらそうではある。

パックマン「うーん…話し相手になってあげたいけど…いきなりいなくなってみんな心配してると思うから後でもいいかな?」

シャーロット『ダメ』

パックマン「え!?」

バッサリ。

シャーロット『いつ消えちゃうかわかんないから…今のうちにお話ししたいの』

パックマン「消えちゃう?」

シャーロット『うん…。』

シャーロットは悲しそうな顔をして、事情を話し始めた。



♪EV27 運命(The Wonderful 101)

シャーロット『あたしが死んで間もない頃は他にもたくさん幽霊がいたの…でも、いつの間にか消えていって…今はあたしだけ…。』

パックマン「それって成仏したとかじゃなくて…?」

シャーロット『何かが消しにきてるって…一緒の部屋にいた人が教えてくれた…でも、その人も消えちゃった…。』

パックマン「何かが消しに?どうしてそんなこと…。」

シャーロット『理由はわからない…どうやって消してるのかもわからない…でも、成仏とかそんな優しいものじゃないのはわかった…ずっと隠れてたから、今はまだ大丈夫だけど…寂しさにまみれたまま消えるのは嫌だった…。』

シャーロットの肩が震えている。

パックマン「シャーロットちゃん…。」

いつ消えるかわからない恐怖と、どうしようもない孤独感。
どれだけの時間、この二つを味わっていたのか…。
パックマンは、肩を震わすシャーロットを見て胸が痛くなった。

シャーロット『せめて…せめて、誰かとお話したかったの…最後に少しだけ…。』

パックマン「…そんなこと言っちゃダメだよ」

シャーロット『え…?』

パックマン「君はもう死んじゃってるけど…でも、訳も分からず消されるなんてあんまりだよ!ボクは…君を助けてあげたい」

それは建前や適当にこしらえた言葉などではなく、パックマンの本心であった。
こんな少女が理由もわからず消されるなど、納得いかない。それがパックマンの考えだった。

シャーロット『で、でも』

パックマン「絶対どうにかする!方法なんて後で考えるよ!…今はとりあえず、君と一緒にいるよ」

シャーロット『…うん』







続く

幽霊のいる病院 ( No.639 )
日時: 2016/07/26 20:29
名前: のりは (ID: kVKlosoT)

♪Threed,Zombie Central(解放前のスリーク)(MOTHER2)

その頃。

ローズ「パックマーーーーーン!!どこに行ったのーーーーー!!」

イエロー「聞こえたら返事するだよーーーーー!!」

パックマン以外のメンバー(特に上の二人)が必死こいてパックマンを探していた。

ミラ「うーん…オカルトのにおいがするわね」

ジョナサン「もし自分からどこかに行くなら、みんなにことわってから行くだろうから…。」

桜太郎「誰かに連れ去られたってことか?」

ジョナサン「そうなるね」

ミラ「きっと幽霊の仕業だわ!早く探しましょう!」

そう言っているミラの目はキラキラしている。

桜太郎「楽しそうに言うなよ…一人行方不明なんだぞ…。」

ジョナサン「言い方はともかく、早く探したほうがよさそうなのは事実だ。何があるかわからないからね」

桜太郎「まぁ、それはそうだな」









ヒタ…















場面はまたパックマンに戻る。

パックマン「そういえば…ここって精神病院だよね?シャーロットちゃんはここに入院してたの?」

シャーロット『うん…ちょっと頭がおかしいって思われて…。』

パックマン「えー?そんな感じしないけど…。」

シャーロット『…これ』

パックマンが首をかしげていると、シャーロットは左腕を袖をめくって見せてきた。

パックマン「う…!」

その左腕には、いくつもの切り傷の痕があった。何度も何度も、切った痕が…。

シャーロット『家がね、ホントにひどくて…勉強ばっかりやらせて、友達と遊ぶことなんて全然させてくれないし…学校も…嫌な環境だった。これしかストレス解消する方法がなかったの』

パックマン「自分で…切ったの?それ…?」

シャーロット『うん…親にばれたらすぐに病院…理由なんか聞いてくれなかった。別に病気じゃないのに』

パックマン「…。」

パックマンは言葉を失っていた。
こんな嫌な話、人生で初めて聞いた。どう反応すればいいのかわからない。

シャーロット『それで、入院してから何日かして…目が覚めたらいつの間にか死んでたの』

パックマン「…え?」

シャーロット『急に死んでたからあたしも驚いたし、医者もすごく慌ててた…心臓発作って診断されたみたいだけど』

パックマン「本人にもよくわからないまま死んでた…?そんなことあるの?」

シャーロット『実体験だよ…正直なところ、死んだ理由がわからなくてもやもやしてるってのが、未練の一つなんだよね…。』

パックマン「…そう、なんだ」

生返事しか返せなかった。
死んだ理由がわからないなんて、本人が知らないならどうしようもないのでは…。

シャーロット『…成仏できても、あの世に知り合いとかはいないと思う…さっき話した一緒の部屋にいた人も、何かに消されたから、あの世にはいけてない気がする…ここにいても独りだけど、あの世じゃもっと…。』

だから成仏できないし、したくない、と彼女は言った。
先ほどの話からすると、家も学校もひどい環境だから、そっちに行くのも嫌なのだろう。
行く当てがないわけだ。

パックマン「…寂しさも未練の一つ?」

パックマンがそう言うと、シャーロットは黙って頷いた。

パックマン「…シャーロットちゃ」















ドオオオオオオオン…











♪メイザー号襲撃(The Wonderful 101)

二人「!?」

どこからか大きな音が聞こえた。

パックマン「今の音…!?ちょっと見てくる!」

シャーロット『ちょ、ちょっと待って…あたしも行く』

パックマン「え、あー…そうだね、ここに置いていくのもなんか怖いし」

二人で廊下に出る。







ガラガラガラガラガラ!!







パックマン「え?」

天井と床が崩れ出した。

パックマン「うわああああああ!!」

シャーロット『パックマン!?』











続く

幽霊のいる病院 ( No.640 )
日時: 2016/07/26 20:31
名前: のりは (ID: kVKlosoT)

着地の衝撃は(パックマンにとっては)大したことはなかった。しかし

パックマン(埋まっちゃった…。)

天井も崩れていたので瓦礫に埋まってしまった。頭にゴチーンといかなかったのが不幸中の幸いか。

パックマン(瓦礫が重いよ〜…誰か助けて〜…。)

身動き一つ取れない状態。普通なら死んでいるが、まぁ人間じゃないし…。

ガラガラ…

パックマン(ん?)

音が聞こえ、しばらくすると瓦礫の重さがなくなった。

イエロー「パックマン、大丈夫だか?」

パックマン「あ、イエローさん」

聞き覚えのある声が聞こえたのでパッと顔を上げるとイエローがいた。

パックマン「あれ?変身してる」

パックマンの言う通り、イエローはすでに変身していた。

桜太郎「一悶着あったんだよ」

答えたのは桜太郎。周りを見ると全員そろっている。

♪四ツ谷-月下基地(セブンドラゴン2020)

パックマン「一悶着?」

瓦礫を全部どけてもらって立ち上がってからパックマンが聞いた。

ローズ「なんか変な化け物が出たのよ。キメラみたいな…。」

ミラ「急に襲ってきたからすごく怖かったわ…。」

ローズが淡々と喋るのに対し、ミラの声は震えている。一人だけ戦えないから無理もないだろう。

ジョナサン「桜太郎君があっちに飛ばしたけど…倒せたかはまだわからないな」

パックマン「大きな音がしたのは戦ってたからなんだね」

桜太郎「それよりお前骨とか大丈夫なのか?」

パックマン「うん?全然平気だよ?」

桜太郎「…。」

桜太郎の顔はひきつっていた。

この時点の状況としてはパックマン以外のメンバーが化け物と交戦、その時の音がパックマンに聞こえて廊下に出たら床が崩れてたまたま合流できた、といったところである。
化け物は桜太郎がぶっ飛ばしたとのことでこの場にはいない。また、パックマン以外は恐らくイエローのユナイト・ハンマーで上からの瓦礫を防いだのであろう。

ローズ「ハンマーって意外と便利ね」

イエロー「えへへ…照れちまうだよぉ」

ミラ(照れるようなことかしら…?)

シャーロット『あの…。』

パックマン以外「!?」

上からシャーロットがふわふわ降りてきた。

パックマン「シャーロットちゃん!大丈夫だった?」

シャーロット『う、うん。幽霊だし…。』

桜太郎「幽霊…って…マジか!?」

桜太郎以外も多少驚いていた。

パックマン「あ、この子はね…。」

パックマンはシャーロットがこの精神病院で死んだ幽霊であることと、何かに消されそうで怖がっているということを説明した。

ローズ「幽霊を消してる何か、ねぇ…。」

ミラ「さっきの化け物って関係あるのかしら?」

ジョナサン「今のところはなんとも言えませんね」

イエロー「…この病院、だいぶ崩れちゃったけど気にしてるだか?」

だいぶというか半分くらい崩れてオープンな感じになっている。

シャーロット『いや、別に…良い思い出があるわけじゃないし』

桜太郎「まぁ精神病院じゃ、な…。」

精神病院だからというわけではないのだが、パックマンはシャーロットが嫌な気分になるかもしれないと思って黙っていた。

ミラ「…ねぇ、シャーロットちゃん?貴女ってここにしかいられないの?」

シャーロット『え?別にそういうわけじゃ…行く当てはないけど…。』

ミラ「だったらうちに来ない?ここよりは安全なんじゃないかしら」

シャーロット『え!?』

ミラの提案にシャーロットは驚きを隠せなかった。

桜太郎「…あんた変なことしねぇだろうな…?」

ミラ「話聞いたり観察したりぐらいはすると思うけど、変なことなんかしないわよ。ただうちにいればいいのよ。この子は安全、私は幽霊の研究がはかどる。WinWinじゃない?」

シャーロット『研究…?』

ミラ「あぁ、大丈夫よ。さっき言ったとおり貴女から話聞いたり貴女をちょっと観察したりするぐらいよ」

シャーロット『えっと、そうじゃなくて…どうして幽霊の研究なんてしてるの?』

ミラ「『なんて』って言われるのはちょっと心外ね…興味があるからってのも理由の一つではあるけど、一番は死者との対話をすんなりと行うにはどうすればいいのかが知りたいからなのよ」

シャーロット『死者との対話…。』

ミラ「そう。例えば遺産相続でもめた時、死んだ後でも本人の口から聞ければ簡単に決まるし、殺人事件が起きたら被害者に直接聞けば犯人はすぐに捕まえられるでしょう?それに…。」

シャーロット『それに?』

ミラ「…何も言わずに死んでしまった親しい人と、もう一度話したいでしょう。例えば、親とか」

そう言ったミラの表情は、どこか悲しげだった。

パックマン(ミラさんって、もしかして…。)











続く


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