二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 作者と好きなキャラとのハチャメチャ日常!!
- 日時: 2016/07/10 11:46
- 名前: 琴無月 ◆LbOhbV.5is (ID: dnI2gjfy)
- 参照: http://www.hatena.ne.jp/kotomimi3/
※この小説を見る際の注意※
この小説は様々な世界のキャラクターが一緒に生活するという多重クロスオーバー小説です。
オリジナル設定がところどころにあり、時には死んでしまったキャラまでいるという…
他作品のキャラ同士、時にはオリキャラ×版権キャラの恋愛もあります!
また、三次創作キャラも登場する可能性がありますので、十分にご注意ください。
このサイトでは初めましてとなります、琴無月と申します!
好きなジャンル?…いっぱいありますよw
皆様が執筆中の小説も楽しく見させてもらってます!
…くそ、私にも皆様みたいな文章力があったら…
タグ:ポケモン カービィ ソニック 黒子のバスケ スマブラ 鬼灯の冷徹 Happy Tree Friends ミッドナイトホラースクール とある魔術の禁書目録 ハイキュー!! 月刊少女野崎くん ソウルイーター 甘城ブリリアントパーク 弱虫ペダル 青の祓魔師 SHOW BY ROCK!! おそ松さん ディバインゲート クラッシュフィーバー クロスオーバー オリジナル設定有 オリキャラ
文章gdgdですいません…
では、まずは自己紹介からしていきたいと思います!
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- Re: 作者と好きなキャラとのハチャメチャ日常!! ( No.153 )
- 日時: 2015/09/06 18:52
- 名前: 琴無月 ◆LbOhbV.5is (ID: fypwKGNz)
04Tobizbitsのライブ中、突然の襲撃によりマカが誘拐された。
救出と復讐に燃える垣根とソウル。その場にいた淡希、黄瀬、シアン、レトリー、ゲンゲン、カズゼッド、リューリュー、ヘイコゥも作戦に加担することになった。
…のだが。
ソウル「…おい帝督」
垣根「んだよ」
ソウル「オマエさっき『ここにいる奴らだけで』とかほざいてたくせに」
キッド「…」
淡希(キッドきゅんきゃわわ)
そう、ライブ会場にはいなかったはずのキッド、リズ、パティもいるのだ。
そして案の定、淡希はキッドをカメラで連写している。
これには単純な訳がある。
垣根「…こいつらも死武専なんだからさ、協力してもらったほうがいいだろ」
ソウル「…まあそうだけどよ」
これだけでは犯人特定が難しいだろう、もっと彼女と親交の深い死武専の生徒も仲間に加えたほうがいいはずだ。
垣根はそう考え、キッド達を誘ったのだった。
…淡希のキッドへの態度を思い出して少々後悔はしたが。
パティ「で、で?あたしたち、マカちゃん攫った人をコテンパンにしちゃえばいいの?」
垣根「まあ、そんなとこだな」
パティ「はーい!じゃあ早速…」
リズ「ちょ、パティ待ちなって!まだ犯人が誰かもわかってないだろ?」
パティ「あっ…そっかぁ」
パティはやる気満々で飛び出そうとしたが、リズに引き止められた。そう、現時点ではまだマカを攫った犯人がわかっていない。まずはその犯人を探し当てなければならないのだ。
垣根「とりあえず犯人探しはキッド達とそのダチにやってもらう。犯人がわかったらそいつの性質を見てどうするか考えるから、とりあえずマカと犯人の居場所がわかったら犯人の拘束は座標移動、マカの救出はソウルがやってくれ」
キッド「了解した」
淡希「わかったわ」
ソウル「おう」
冷静に指示を下す垣根。指名されたキッド、結標、ソウルは頷く。
レトリー「で…ボク達は何をすればいいわけ?」
垣根「レトリーとシアンは連絡係だ。キッド達に動きがあったら電話やらなんやらが来るだろうから、その時は俺達に伝えろ。シアンはその事を外に出てる座標移動達に伝えるんだ」
シアン「わかったにゃん!!」
レトリー「シアン…デュフフ…」
垣根「レトリー話聞け」
レトリー「…うるさいエセホスト」
垣根「んだと…!?」
ソウル「お前ら!今は喧嘩してる暇なんざねーだろ!?」
挑発を受けた垣根はレトリーを睨むが、それはソウルに止められた。
垣根「ッチ…で、黄瀬とゲンゲン達だが」
ゲンゲン「(ワクワク)」
垣根「お前らは待機組だ、あとでまた仕掛け係としてやってもらう」
ゲンゲン「えー!?せっかく楽しみにしてたのにー!!」
垣根「仕方ねーだろ。その代わりお前らには手の込んだことをやってもらうからな。特にゲンゲン、お前は料理関係の罰ゲームやってもらうぞ」
ゲンゲン「料理!?やったぁ!!(ピョピョン!)」
垣根「…あいかわらず元気だなお前…」
自分の得意分野に関する役目を担うと知り、垣根に不満を抱いたゲンゲンの機嫌は一瞬にして直った。それに垣根は少々驚くも、ちゃんと手伝ってくれるとわかり安堵する。
垣根「…と、いうわけで。キッド、リズ、パティ。よろしく頼む」
キッド「承知した 」
リズ「ああ」
パティ「はーい!!」
ーーーーーーーーーーー
ゲンゲン「あーあ、ボクの出番まだかなー!なんで出番こんなに少ないんだろー?(ピョピョン!)」
カズゼッド「オレ達よりはましだろー…つーか、なんでそんな悪いヤツを倒すことを楽しみにしてんだ」
ゲンゲン「だってだって!!悪者をこてんぱんにするんだよ?なんかゲームみたいで楽しいじゃーん!!」
リューリュー「あー、気持ちはわかる」
黄瀬「なんかそういうのって、すっきりするッスよねー!ていうか、ゲームってどのジャンルも楽しいから熱中できるッス!」
ヘイコゥ「俺も!ゲンゲン達とゲームするのすっごい楽しいし!」
カズゼッド「ヘイコゥ、お前いっつも負けてばっかりじゃねーか(笑)」
ヘイコゥ「うっ、うるさい!今の話とは関係ねーだろ!」
ゲンゲン「あははは!!」
ヘイコゥ「ゲンゲン笑うな!」
シアン「でもみんなと一緒に楽しめることはいいことだにゃん!」
ヘイコゥ「…!!そうだな(うるうる)」
黄瀬「かわいい(確信)」
ヘイコゥ「!?俺かわいくないよ!?」
シアン「かわいいにゃあ〜♪」
レトリー「(そんなシアンがかわいいんだよ…デュフフww)」(パシャパシャ
垣根(うるせえ…)
司令組の垣根、待機組のゲンゲン、カズゼッド、リューリュー、ヘイコゥ、黄瀬と連絡組のシアンとレトリーは施設の中でキッド達からの連絡を待っていた。
すると…
パシャッ
何者かのシャッター音が。誰に向けられているのかはわからないが、とりあえずどこかに誰かがいることはわかった。
リューリュー「なんだ!?」
黄瀬「まさか犯人がここに!?」
レトリー「いやいや、ここにはマカがいないじゃんか」
突然のことにリューリューと黄瀬がビックリして立ち上がるが、レトリーに軽くツッコまれた。
しかし垣根は気づいていたようで、ため息を漏らした。
垣根「ったく、ちゃんと自分の仕事やれ、座標移動」
淡希「…だって…ゲンゲンくんが可愛すぎるんだもの!カメラに収めないわけにはいかないじゃない」
ゲンゲン「え?ボク?」
カズゼッド「なにこいつ」
ゲンゲンを狙って隠れていたが、垣根に気づかれた淡希を、ゲンゲンは首をかしげて見る。
と、淡希の後ろから、ソウルが出てきた。
ソウル「すまねぇ…全然いうこと聞かねーんだよ…ほら、行くぞ淡希」
淡希「えっちょ、ああああゲンゲンくん!!!」
垣根「戻ってくんな」
ソウルに引っ張られ、淡希は施設の外へと引きずり出されていったのであった…
ーーーーーー
- Re: 作者と好きなキャラとのハチャメチャ日常!! ( No.154 )
- 日時: 2015/09/06 18:56
- 名前: 琴無月 ◆LbOhbV.5is (ID: fypwKGNz)
その頃、キッドはとある人物と落ち合っていた。
ブラスタ「はっはっは!そんなの俺様がパパッと解決してやるよ!!」
キッド「いや、お前は犯人探しのヒント収集だけだ」
ブラスタ「なん…だと…」
椿「まあまあ、私達はただ協力するだけなんだから…」
ブラスタ「無理だ!いつだって俺様が主役なんだよ!!」
椿「…ごめんね」
キッド「大丈夫だ。いつものことだし」
そう、マカやキッド達の友人であるブラック☆スターと中務椿である。
ブラスタは自分が主役ではないことに腹を立てており、椿はそれをなだめながらキッドに謝った。
しかしこれはブラスタの安定の行動で、キッドも慣れているようである。
椿「それで…リズちゃんとパティちゃんは?」
キッド「あいつらなら既に情報収集に向かった。しばらくしたら集合する予定だ。とりあえずまずは手分けして行こう」
ーーーー
オックス「マカさんの回りで?」
キッド「ああ、何か気づいたことはないか?」
キッドは同級生のオックスとハーバーから情報を得ようとしていた。
オックス「うーん、……あ、そういえばマカさんの後をつけている人がいましたよ」
キッド「何?」
オックス「よく聞こえませんでしたが、何かを喋ってましたね。そしてスマホをいじってました」
キッド「そうか…そいつのことは知ってるか?」
オックス「それは…流石にわからないですね、あまり絡んだことがなくて…」
ハーバー「確か小太りで白ブラウスの人だったね。ちょくちょく見るんだけど、休み時間はよく女の子の絵を描いてたと思う」
キッド「そうか、感謝する」
オックス「…ええ、…必ず見つけてくださいね。彼女は僕の良きライバルですから」
キッド「…もちろん」
キッドはオックスにそう笑いかけると、全員の集合場所に戻っていった。
ーーーー
キッド「グロウス?」
椿「そう、マカちゃんをつけていたのはグロウスって人らしいの」
ブラスタ「なんかよ、誘拐する前はなんか写真撮ったりもしてたんだとよ!マカの写真撮るなら俺様を撮れって話だよな!!」
ブラスタサイド、トンプソン姉妹と落ち合ったキッドは、四人と情報共有をしていた。
ブラスタ「それで、キッドはなにか進展があったのかよ」
キッド「いや、それほど…だがそいつはよく少女の絵を描いていたようだ。これは別にマカに特別な感情があったわけではないのだろうか」
リズ「でも、それだとあの脅迫状の『マカの武器になる』はどうなるんだ?」
キッド「あっ…そうか」
パティ「はいはーい!次はあたし達だね!えっとねー、グロウスって人は人間関係もあまりよくなくて、むしろ気持ち悪がられてたらしいよ」
キッド「そうなのか?」
パティ「うん、原因はさっきキッドくんが言った通り、『女の子ばかり描いていたから』。でも、ある日いじめられてた時、マカちゃんに助けられたんだって」
トンプソン姉妹以外全員「え!?(はあ!?)」
3人は驚愕した。まさかマカが自分をさらった人物を以前助けていたとは思えなかった。
リズ「本当なんだなこれが。それからというもの、直接ではないもののマカのことを追いかけていたらしい」
キッド「元から少女の妄想をしていたが、遂に理想の少女が現れて、惚れて後に誘拐に至った…か」
ブラスタ「そいつ頭どーかしてんだろ…」
椿「ええ…私もジロジロ見られたことがあるわ」
ブラスタ「お前もかよ!?まあ椿なら仕方ねーか」
椿「…」
リズ「とりあえずそいつが犯人の可能性が高いし、まずはそいつの居場所の特定をしてからレトリー達に連絡しよう」
キッド「ああ。ブラック☆スター、椿、協力感謝する」
ブラスタ「そりゃーな!目立つためなら何でもやる」
椿「ブラック☆スター…はあ…」
ーーーー
\だからもっとハジけていこっ!恋していこっ!青春はNon-Stop!/
レトリー「あ、来た」
シアン「あー!!あたし達の曲だにゃん!」
※うちのしょばろ勢はアプリ側です
レトリー「もしもし、なにか収穫あったの?」
キッド【ああ。マカを誘拐したのはグロウスって奴だそうだ】
電話に出たレトリーに応対したのはキッド。
キッドは、レトリーにグロウスの存在と詳細を話した。
レトリー「マカに惚れて後をつけてたり、じって見てたり…?うっわ、気持ち悪…」
リューリュー(お前が言うかよ…)
レトリー「とりあえず、これをソウルと淡希に伝えればいいんだよね?…わかった、それじゃ、すぐ帰ってきなよ」
電話を切ったレトリーは、第一にその場にいる全員に1件の元凶を伝えた。
カズゼッド「うわあ…かなりやばい奴だそれ」
ゲンゲン「マカちゃんかわいそう…」
カズゼッドはグロウスにドン引きし、ゲンゲンも心配をしながら俯いている。
レトリー「とりあえず、ボクはソウル達に伝えるからね。帝督達もなにか動いた方がいいんじゃないの」
垣根「ああ…そうだな。じゃあお前ら、そろそろ準備をするぞ」
ゲンゲン「!!わーい!やったーー!(ピョピョーン!)」
ヘイコゥ「相変わらずだなぁ」
黄瀬「ゲンゲンっちずっと待ってたんスもんね」
垣根「いまから指示をするからよく聞いておけよ」
ゲンゲン「はーい!!」
ーーーーー
\繋いだ魂の灯が胸を刺すなら/
ソウル「お、来たか。もしもし」
レトリー【ソウル、犯人がわかったよ。今から話すからちゃんと聞いてね】
ソウル「ああ」
グロウスについて
・死武専の武器(スコップ)、職人はいない
・全体が紫色の家に住んでいる
・小太りで一般人が想像する典型的なオタクのような見た目
・よく始業前、授業中、休み時間、昼休み、放課後通して女の子の絵を描いている
・それが理由で他の人間からは嫌われている
・いじめられた時にマカに助けられ、彼女に恋をする
・想いは募り、ついに誘拐を試みて今回の事件に発達
ソウル「…これは…」
淡希「…ええ…」
- Re: 作者と好きなキャラとのハチャメチャ日常!! ( No.155 )
- 日時: 2015/09/06 18:58
- 名前: 琴無月 ◆LbOhbV.5is (ID: fypwKGNz)
ソウル「とっ、とりあえず、キッドとシアン経由で死神様にグロウスの住居を教えて貰ったし、早速そこに行くとするか」
淡希「そ、そうね」
ソウルと淡希はグロウスのスペックにドン引きしながらも、死神様から貰った情報を頼りにグロウスのいる場所まで行くことにした。
ここでソウルはあることに気づく。
ソウル「…淡希」
淡希「ん?何よ」
ソウル「…座標移動、使えるか?」
淡希「ッ…!!いけ、なくもないけど」
淡希には自分の能力に関するとても痛ましいトラウマがある。これのせいで、彼女は大怪我をした。
今は以前よりは使えるようになったが、それでも恐怖はなくならない。
それを思い出し、少しだけ拳をきつく握りしめる淡希。
それを黙ってみていたソウルは、
ソウル「ちょっと待ってろ、すぐ戻る」
淡希「え…?」
淡希に一言言って、施設へと戻っていった。
取り残された淡希の頭の中にははてなばかりだった。
ーーーーー
マカ「っここ…どこ…?」
マカは見知らぬ場所で目を覚ました。
しかし目隠しされているためこの場所がどこかなどは全くわからない。
椅子に座らされて、手首も後ろで縛られ、足首も縛られており身動きも取れない。
困惑していると耳元で息の音が聞こえた。
?「ハァ…ハァ…」
マカ「ひっ…!?」
?「マカ…やっと起きたんだね…やっと…僕達は二人きりだよ…」
マカ「なっ、何よ…!?てかあんた誰!?」
?「わからないの?グロウスだよ…」
マカ「…!?」
マカはグロウスのことを覚えていた。それ故にこのことには驚きを隠せなかった。
自分の体を生ぬるい感触が包んでいる。マカはすぐに、グロウスに後ろから抱きしめられていると気付き、自身の体に悪寒が駆け巡るのを感じた。
首から耳にかけて熱い息が吹きかけられる。その息の一つ一つで、マカの身体はブルッと震えた。
マカ「ど、どうしてこんなこと…」
グロウス「マカのためなんだよ。君にソウルは似合わない。マカには僕が相応しい」
マカ「バカ言わないで…!職人と武器は魂の波長があってこそなのよ!?あんたみたいな奴と波長が合うわけないじゃない!!」
グロウス「もしもソウルよりも合っていたとしたら?」
グロウスの顔が近づいたのを感じた。腰に当てられた手が気持ち悪い。だんだん吐き気を催してきた。
マカ「うっ…や、やぁ…嫌…」
グロウス「ふふふ、かわいいよマカ…これからはずっと二人で…」
マカは弱々しく声を出し、グロウスはそれに興奮してまた顔を近づけていく。
「残念だったな、グロウス。マカとの時間もここまでだ」
グロウス「な、何…ぐほぉ!!!」
「貴方はしばらく眠ってなさい」
突然グロウスは腹に蹴りを入れられ、そのまま気絶した。
もう一人がマカの拘束を解き、目隠しを取る。
視界が解放されたマカは声の主を見た。
ソウル「悪ィ、遅くなっちまった」
淡希「私が変なトラウマ出したから…本当ごめん」
ソウル「いいんだよ、無理に能力出して吐かれたら困るし」
淡希「うう…(汗)」
マカ「ソウル…?淡希さん…?」
目の前にいたのは他でもない、ソウルと淡希だった。
二人がマカの救出に至るまで、とあるやり取りがあった。
ーーーーー
淡希「…」
ソウル「どーしたんだよ」
淡希「いいの?乗せてもらっちゃって」
淡希はソウルが持ってきた彼のバイクに乗せてもらっていた。
ソウルの後ろで、淡希は申し訳ない顔をする。
ソウル「乗せることぐらいどうってことねーし。いつもはマカが乗ってるから多少違和感はあるけど」
淡希「…そう、だよね」
ソウル「だからって落ち込むなよ、オマエは別に悪くねーんだからさ」
淡希「…」
ソウル「トラウマがあるならそれでいい、無理に完全に克服する必要もないんじゃねーか?…俺もそうだし」
淡希「え?」
ソウル「ま、教えねーけど」
淡希「な、なによー…でも」
淡希は微かに笑った。
淡希「ありがと、ちょっと元気出た。早くマカちゃんを助けに行かなきゃ。キッドくんとゲンゲンくんの写真も撮りたいし」
ソウル「お前なァ…」
相変わらずの淡希に呆れるソウル。だが、ソウルの呆れ顔には僅かながら安堵の表情もあった。
ーーーーー
マカ「えっと、ソウル、淡希さん」
マカはバイクの一番後ろに座っていた。
バイクの尾には、グロウスの入った箱が入っている。
三人乗りはキツイが、なんとか座れるように工夫していた。
マカ「ありがとう、助けてくれて…私助けられてばっかり」
淡希「そんなことないよ、それに」
ソウル「ああ、一番お前を心配してたのは帝督だぜ」
マカ「…え?」
ソウルと淡希は話した。
垣根が筆頭となってマカを救う作戦を立てたこと、かなり正確にそれを企てていたこと、それでも、垣根はかなり焦っている表情だったこと。
聞いているうちに、マカはプッと吹き出した。
マカ「帝督さん、そんなに私に対してマジだったんだあ」
ソウル「言ってやるなよ、せっかく心配してくれてたのにw」
マカ「でも…なんでそんなに想ってくれてたのかな」
淡希「!?(ま…マカちゃんここまでアタックされてまだ気づいてないの…!?)」
ソウル「…(淡希なんで焦ってんだ)」
この三人で垣根の想いに気づいているのは淡希だけ。未だに鈍感なマカに、淡希は驚愕した。
マカ「で、なんであいつも連れてきてるの?」
袋を見ながらマカがいう。それに答えたのはソウル。
ソウル「お仕置きだよ。お仕置き」
マカ「…は?」
ーーーーー
シアン「マカちゃん助かったって!」
シアンの一言で流れの変わった待機組。
垣根「よーし、行くぞお前ら」
ゲンゲン「おー!!!(ピョンピョン)」
グロウスには一体、何が待ち受けているのだろうか…
- Re: 作者と好きなキャラとのハチャメチャ日常!! ( No.156 )
- 日時: 2015/09/06 19:01
- 名前: 琴無月 ◆LbOhbV.5is (ID: fypwKGNz)
グロウス「うひい…ここは…」
淡希達に連れてこられたグロウスは、椅子に座らされ、手足を縛られていた。
グロウス「な、なんなんだこれ…えっと…僕、誰かに殴られて、気がついたらここに…ハッ!マカは!?マカはどこに!?!?」
そうやってグロウスが動けるはずもないのにジタバタともがいていると…
パッ!パッパッ!!
突然目の前にスポットライトが当てられる。
そこは、料理番組のスタジオのような場所だった。
そこに、一人の人影が現れた。
「みなさーん!こんにちはー!!!」
その正体は…
ゲンゲン「ゲンゲンだよっ!今からケチャップをふんだんに使ったすっごく美味しいムライスを作りまーっす!!(ピョピョーン!!)」
グロウス「( 'ω')ファッ!?」
UR体に変身し、エプロンをつけたゲンゲンである…!!
ゲンゲンはいつものように同じくSB69のクリティクリスタのロージアに負けず劣らずのあざといウインク+スマイルを見せ、元気いっぱいの声で挨拶と、これから作る料理を告げる。(これが27歳の本気である())
もう雰囲気まで完全に料理番組である。
ゲンゲン「でっ!今回ケチャップに使う材料はこれっ!これがオムライスをすごく美味しくさせるんだ〜♪」
ゲンゲンが見せたのは、トゲトゲのようなものが全体についた赤いちいさな木の実。しかしかごの中に沢山ある。
グロウス「(なんだありゃ…どう考えてもトマトじゃないよな)」
グロウスがその木の実をじっと見ていると、ゲンゲンは早速オムライス作りに取りかかった。
ゲンゲン「まずケチャップから作ります!この木の実をボウルの中に入れて、潰していきます!そしておろした玉ねぎ、にんにく、ローリエの葉っぱに塩コショウとお砂糖を加えて煮詰めます!」
ゲンゲンはボウルに木の実を大量投入し、それを潰していく。そして、調味料を混ぜて鍋に流し入れ、煮詰めてから瓶に詰めた。
グロウス「ふーん、結構美味しそうだな、で、なんでここにいる上に手足を縛られてるんだ…」
グロウスを気にせずにゲンゲンは続ける。
ゲンゲン「次にケチャップライス!細かく刻んだ人参とグリンピースと玉ねぎとご飯、そしてさっきのケチャップを半分入れて混ぜながら炒めます!」
ご飯などの材料と、先程作ったケチャップを混ぜてフライパンで炒める。
辺にはいい匂いが漂っている。
グロウス「ううう、うまそう、ジュルリ…これをマカが作ってるって思うと…」
グロウスの脳裏にはエプロン姿のマカが。まるで天使のような見た目に脳内変換されている。まあマカはもともと天使である←←←
そのうちに、ゲンゲンは次の工程に進んでいた。
ゲンゲン「そしてもう一つのフライパンで卵を焼いて、ケチャップライスを包みます!!」
フライパンに卵を割って入れ、ほぐしてから砂糖を加えて薄く焼いていく。
焼けた後は中央にケチャップライスを乗せて包み、お皿に盛る。
ゲンゲン「そして最後!残りのケチャップをかけて、美味しいオムライスのでっきあっがりー♪(ピョンピョピョーン!)」
オムライスが完成した。流石料理の上手いオトメンのゲンゲンだ。見た目からしてかなり美味しそうである。
ゲンゲンはそのオムライスを、グロウスの元へと運んでいく。
ゲンゲン「ねえねえ、せっかくだしね、これ食べてみない?」
グロウス「!?いいのか!?」
ゲンゲン「全っ然!はい、あーん!」
ゲンゲンはオムライスの乗ったスプーンをグロウスの目の前に差し出す。
そんなグロウスの目にはマカが見えていた。
マカ《グロウスくん、あーん♡》
グロウス「いっ…いっただっきまーす!!」
そして、グロウスはオムライスにかじりついた。
グロウス「んむん…ん…???」
グロウスに異変が。グロウスの体には大量の汗が浮かぶ。全身の震えが止まらなくなる。顔が真っ赤になる。
ゲンゲンは、依然として笑っている。
グロウス「か、か………………
からぁああああああああああい!!!!ヒィイイイイイイイイイ!!!」
手足を縛られ動けない体で、座ったままのたうち回る。
ゲンゲン「喜んでもらえたみたいだね、嬉しい♪まあそうだよね、あの木の実は『マトマの実』だもん!喜んでくれない方がおかしいよねー♪(ピョンピョン!)」
グロウス「あ、あぁああああああああああ!!!舌が舌がぁああああああああああああ!!!!」
あざとすぎて腹黒くも思える言葉で、この木の実の正体を告げるゲンゲン。そう、これはポケモン界に存在するマトマの実で、非常に辛い木の実なのだ…!!
対するグロウスは、某大佐のように舌の異常に泣き叫んだ。
それを見ていたゲンゲンの表情は、先ほどのあざとスマイルはどこへやら、いつしか黒い笑顔へと変貌していた。グロウスの前髪を激しくつかむと、そのまま自分に引き寄せて、声のトーンを少し低くさせて言った。
ゲンゲン「この程度で泣き叫んじゃって…こんなのがマカちゃんに合うはずないよ!まだまだ地獄はこれからだよ?恐怖と苦痛にもがき苦しんでなよ♪」
グロウス「な…何を…」
ゲンゲンがパッと前髪を離すと、突然グロウスが座っていた椅子の下の床が抜け、グロウスは穴の中へと落ちていった。
グロウス「ギャアアアアアアアア!!!誰かぁああああああああ!!!」
ゲンゲン「じゃ、せいぜい頑張ってねぇ〜♪」
叫ぶグロウスを見下ろしているゲンゲンの顔には、今までとない超爽やかな笑顔が浮かんでいた。
ーーー
垣根「これは…予想の斜め上だ…」
黄瀬「ゲ、ゲンゲンっち…すごいッス…」
シアン「ゲンゲンさんかっこいいにゃー♡」
ソウル「純粋組レベル4#とは」
それを見ていた待機組は、ゲンゲンの変貌っぷりに唖然としていた。
ソウル「ところで垣根、お前はいつお仕置きすんだよ」
垣根「俺か?…まだまだ先だな」
ソウル「…?」
- Re: 作者と好きなキャラとのハチャメチャ日常!! ( No.157 )
- 日時: 2015/09/06 19:03
- 名前: 琴無月 ◆LbOhbV.5is (ID: fypwKGNz)
グロウス「ギィイイイイアアアアアアアアアア!!!!」
グロウスが落ちて来た場所はステージ。
いつの間にか拘束は解けていたが、グロウスは腰を抜かしてうまく動けない。
ようやく立ち上がった時…
リンリリィイイン!!シャァアアアアアアッ!!!
鈴と何かが迫ってくる音が聞こえた。
グロウスは唖然として音のする方を見る。
すると間もなくして、何かがこちらに近づいて来るのが見えた。
それは…
カズゼッド「うおりゃあああああああっ!行くぜ04号ォオオオオオ!!!!」
グロウス「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」
なんと、カズゼッドが彼の愛車(チャリ)04号に乗って猛スピードで走ってきたのだ…!!
グロウスは悲鳴を上げ、追いかける04号から必死に逃げる。
しかし、猛スピードのチャリとただのデブじゃ勝負にすらならない。
カズゼッド「オラァおとなしく止まりやがれ!!」
グロウス「もうほんと…何なんだよ、何なんだよもう!!!」
すぐに追いつきそうな距離になった時、グロウスは壁に思いっきりぶち当たった。
グロウス「ぐっ!?」
盛大に鼻血を出してそこに座り込む。しかしカズゼッドのことを思い出し、くるりと回転して後ろから迫ってくる自転車をおそるおそる見た。
…が。
グロウス「い、いない…?」
そう、いつの間にかいなくなっていた。
04号もカズゼッドも、何にも跡形もなく消え去っていたのだ。
その事に、グロウスは何の警戒もなく安堵する。
グロウス「…は、はは…こんなの夢だよな…夢に決まってる…」
そう言って、その場で起き上がった、その時。
「まだ、安心するのは早いわよ」
グサッ!グサグサっ!
声とともに、どこかから現れた針に服を刺され、壁に固定された。
刺されている、と言っても裾など、グロウス自体には刺さらない箇所だけなので、服を破りさえすれば抜け出せはできそうだが、いまのグロウスにそんな力はない。
淡希「はあ…本当はこういうのまではやりたくなかったけど、あいつがあんなに怒ってるんだからしょうがないわね…
キッドくん」
キッド「ああ」
グロウス「( 'ω')ファッ!?」
淡希の後ろからキッドが出てきた。死武専では死神様の息子、そして成績優秀の優等生として知られるキッドだ。グロウスが知らないわけがない。
グロウス「な、なな…なんでお前がいるんだ、デス・ザ・キッド!?!?」
キッド「…まあ、やはりマカの仲間としてこれを放っておく訳にはいかないからな。とんだおふざけでこの能力を使うのは気が引けるが…」
そういうと、2丁拳銃を構えて、突然グロウスに向かって発砲し出した。
グロウス「ッ!?ちょっ、おおおお!?!?」
しかし、それはグロウスに向けられたといっても、キッドはわざとグロウスにギリギリ当たっていないところに正確に当てていた。
それにも気づかず、グロウスは恐怖で叫ぶ。
グロウス「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!死にたくない!!死にたくない、ああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
キッド「やかましい!!虫酸が走るわ!!虫酸ダッシュ!!」
グロウス「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
そういうと、キッドは発砲量を増やした。
グロウスの周りには、弾丸が壁に刺さった跡がどんどん出来ていく。
グロウスはしばらくものすごい形相で、涙と鼻水だらけの顔で叫んでいたが、いつの間にか気を失っていた。
キッド「…まあ、こんなものか」
そういうとグロウスに近づき、ヘッドフォンを装着させ、そのまま淡希の元に向かった。
そこで、リズとパティが2丁拳銃の状態から元の人間の姿に戻る。
リズ「あいつ、メンタル弱いな…」
パティ「あんなのでマカちゃんの武器になりたいとか、頭大丈夫かなー?wwwwww」
キッド「ああ、やはりマカにはソウルに決まっているだろう」
淡希「キッドくん!お疲れ様!!( *´艸`)」
キッド「ああ、こちらこそ」
淡希「かっこよかったよ、写真いっぱい撮っちゃった(キッドくん…かわいいキッドくんうへへ)」
キッド「…余計なことはするなと何度も言っているだろう」
淡希「いいじゃないこれぐらい♪だって私…」
キッドくん大好きだもん、といつも通りの言葉を口にしようとした時、なにか胸が少しだけチクッとした。
『トラウマがあるならそれでいい、無理に完全に克服する必要もないんじゃねーか?』
淡希「…え?」
頭に浮かんだのはソウルのあの言葉と、少しぎこちない優しい笑顔。
淡希(なっ…なんでこんな時に?てかなんで私ソウルくんのこと…)
キッド「…淡希?」
淡希「っ!!ご、ごめんねキッドくん、大丈夫」
リズ「…?」
キッドに呼ばれた淡希は我に返り、三人と一緒にステージを出た。
ーーー
「きーこーえーまーすーかーーーーー!!!!!!!」
グロウス「うおああああ!?!?」
突然の爆音で目を覚ましたグロウス。
それはヘッドフォンを介してグロウスの耳に直接送られていた。
リューリュー【おいグロウスとかいう奴!!気分はどーだよ!!】
黄瀬【お仕置きは今から一番の山場に入るっスよー!】
ヘイコゥ【今から物理的お仕置きだから覚悟しててねー!!】
グロウス「うああああ!!!やめろ!!耳が!!死ぬ!!!!」
ヘッドフォンを外せないグロウスは、リューリュー、ヘイコゥ、黄瀬の大声に苦しんだ。
リューリュー【じゃああああなああああ!!!】
04のライブでも煽りシャウトやダミ声サブボーカル担当のリューリューが最後にそう言って、ヘッドフォンの音声は途切れた、
その時だ。
「…さあ、始めようか」
学園都市レベル5第二位の、低い声が聞こえた。
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