複雑・ファジー小説

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イエスタデイ・ワンスモア【不定期更新予定】
日時: 2017/08/25 20:17
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「イエスタデイ・ワンスモアにお越し頂きありがとうございます」

大きくそれでいて全く何も存在しない舞台に蝶ネクタイを付けた少年が一人立っていた。

「それでは色んな世界への旅をどうぞお楽しみにしてください」

そして彼は何処かへ消える。その後、どこからかのスポットライトが当てられた舞台の隣に飾られた手書きの看板。その看板にはこれから行われる舞台の内容が書かれていた。

今回の舞台

題名:イエスタデイ・ワンスモア6

ジャンル:長編

キャッチコピー:近日公開

内容:近日公開

今までの舞台は>>25です。

今までの出演者は>>26です。

オリキャラを募集しています。

直、今回はスターシステムを採用しております。

ゆえに、ある舞台でキャラクターが死んでも、違う設定で他の舞台に出る事が出来ると言う事です。

オリキャラ応募宜しくお願いします。

エントリーシート(募集用紙)




名前(漢字表記の場合は振り仮名を)

性別(男か女かもしくはその他か)

年齢(舞台により年齢設定が変わるので、年齢の表記は曖昧でお願いします。例:20〜30代前半まで。年齢を特定したいのであれば、20歳のみ、で構いません)

性格(詳しくなくても構いません)

容姿(詳しくなくても構いません)

能力(超能力でも何でも良いです。直、世界観により設定に反映されないかもしれませんがご了承ください)

特技・趣味(何でもいいです)


サンプルボイス(三つ以上で性格に反映して下さい)


それ以外にもこういうキャラで設定して欲しい等の要望がある場合書きくわえても構いません。


直、と言うか必ずオリキャラは死んでしまいます。スターシステムを採用していますので死んでから一度も出ないと言う事はありませんがご了承ください。

オリキャラが来ない場合は勝手に舞台の幕を上げさせて貰います。

ちなみに、何度もオリキャラ投稿可能です!

追記

今まで失踪しまして本当に申し訳ありませんでした。不定期ながら、少しずつ更新を取り戻せたら良いなと感じております。とりあえずイエスタデイ・ワンスモアシリーズのみ執筆予定です。ただし申し訳ありませんが執筆予定だった小説は中止とさせていただきます。

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.432 )
日時: 2017/01/06 20:28
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ムース=パスティス。人口2000万の王国、パスティス王国の王女。

現在、父が日本との交流の為母と娘と共に東京を旅行中である。

パスティス王国は非常に美しい国で甘い菓子等の材料等を主な輸出品としている。

「この街は禍々しいネオンの街ですわね。誇り高き母国とは全然違いますわ」

父親は何かを部下にムースの元へ運ばせる。

それは桃色のロングへアに桃色の瞳が特徴の白人の美女。純白のコルセット姿からは想像もつかない何かであった。

父は優しく笑う。

「パスティスのお気に入りの拷問器具は全部用意したぞ。国からの許可は出ているから自由に拷問して良い。ただし公園にいるホームレスに限ってだがね」

「こんな国に遠慮はいらないと思いますわ」

「まあ躾が行き届いていないらしいしこの国は法治国家と聞く。まあ、そのうちこの土地を植民地にして少なくなった国民を多いに増やせば良い」

「そうですわね。焦っていたら目の前の拷問を楽しめませんわ」

一方、日本の偉い方は。

「パスティス王国。黒い噂が絶えない王国だ。毎日人が多くの数で行方不明になっている。観光客も被害に遭ってるみたいで……」

「恐ろしいのは領地拡大だ。パスティス王国は死病のクジラと言っていい。行方不明者を出しておきながら他国と戦争を行い領地を奪いその土地を植民地にしてしまう。植民地の住民も大幅に行方不明者が増えているしな。そして人が減りまた人がいる領地を求めて戦争する。いずれ自滅しそうだな」

「しかし……日本を狙うと?でも戦争って訳じゃ無い様ですけど。戦争する気なら交流なんて持ちかけませんよ」

「日本との関係はこっちが完全に甘えている状況だ」

「我々は犬って事ですか」

「とりあえず、行方不明者……いや、あえて言おう。理不尽に死刑を執行された罪無き人々を守るんだ。じゃないとこの国は植民地と同じ扱いにされる。他国とも共同してパスティス王国を説得するしかない」

「……犯罪者や前科者、無職者を与えれば……」

「……向こうがそれで満足する訳が無い。やはり他国からの応援を要請するしかない。他人の生命を「玩具」としか認識していないからな。権力が無かったら大量殺人鬼だ」

ムース=パスティスの朝は拷問されている人間の断末魔から始まる。

「朝から聞く断末魔は脳を起こすのに最高の目覚まし代わりですわ」

自動的に拷問を執行する装置を駆使し寝ていても拷問を感じる事が出来非常に気分が良くなるそう。

「今日は何人の国民を磔にしましょうか」

母は部下を連れてやってくる。

「新しい拷問器具は買わなくて良いのかしら?」

「お母様。汚い血が付いておりますわ」

「そうですわね。これはパスティス王国で拷問した際に付けた血。しかし新しい植民地の人間はいつになっても楽しみな事。でも美しい国で育った故郷の断末魔も忘れちゃ駄目よ。故郷こそ原点。故郷を大切にしてこそ植民地も分け隔てなく拷問をする。

故郷に素敵な拷問器具や血肉を注いであげて処刑と言う娯楽を楽しむ。

故郷の素晴らしさも分からない玩具には拷問を。(反逆者)

故郷から逃げてしまう玩具にも拷問を。(逃亡者)

故郷に留まる素敵な玩具にもご褒美に拷問を。(生贄)」

理屈をこねているが結局は人を殺したい衝動を楽しんでいる。また興奮作用が出て来る為色んな欲が湧き出てくる。

「国民の悲鳴や血を見ながら大好物のムースを食べる……ああ、なんて幸せなのでしょう。この国の国民は全て私の玩具ですわ」

彼女は人間が二度死ぬ事を知らない。

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.433 )
日時: 2017/01/07 15:55
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

天淵一族は集会をしていた。

「霊獣の位置は霊感で分かるとして霊獣の強度の判明が未だに分からないな」

「地岳一族の動きも気になるな。まあいつでも殲滅出来るがね。それより厄介なのは政府の方だ」

過去に戻る。

地岳明子の娘、地岳洋子。式神は出せるが普通の能力を持つ後継者。

彼女は真面目だった。真面目に修行を行い母親の期待に応えたかった。

そんな時、現れたのは養子のエリクンだった。

エリクンは当時霊感の素質はあったものの使いこなす事が出来なかった為、期待されていなかった。

だが、母親はエリクンを正式な後継者として発表し地岳洋子は後継者から外れてしまう。

エリクンはハクマックルと話していた。

「俺が後継者....周りから馬鹿にされてるのに。きっと俺を晒し者にしようとしてるんだ!」

「そうならない為にも修行だ!.....居場所を創る為に。よそ者でも出来る所を見せる...!」

地岳一族と天淵一族が表面上のみの仲に対しエリクンとハクマックルは非常に仲が良かった。

地岳はエリクンの様子を見る。

「……」

地岳明子は何故、娘では無くエリクンを後継者に指名したのかは娘を天淵一族に嫁がせる為。

地岳一族は洋子を天淵一族の一員にさせて天淵一族の実権を握る為の策であった。

天淵一族は子孫繁栄、後継者の為、地岳一族の提案に乗る。

相手はハクマックルであった。

「天淵一族じゃないのか?」

「ハクマックルは家族だ。一族同然だよ。それにお宅のエリクンと仲が良いじゃないか。同じ出身地って事で。

何も問題無いだろ?」

「……」

ハクマックルと地岳は婚約者になった。

エリクンは驚く。

「.....!何かおかしくない?」

「裏なんて無いよ。俺の家族だから」

天淵一族は地岳一族の陰謀を知っていた。

「ハクマックルを養子に用意した理由はこの時の為だ。我々高貴な天淵一族があんな馬鹿一族等と手を組む訳なかろう。

ハクマックルと地岳の結婚式場で地岳一族とハクマックルを皆殺しにする。

キッチリ祝ってやるよ。結婚ついでに地岳一族の終わりもな」

そして当日、天淵一族の裏切りにより地岳一族はほぼ皆殺しにされた。

ハクマックルとエリクンはその場を去る。地岳洋子は行方不明。

「....まさか俺の家族が....」

「これが陰陽師のやり方なのか.....?そんなに覇権が大事なのか?」

「何か裏があるはず。天淵一族がこんな事をする訳がない!」

「目を覚ませよ。ハクマックル.....」

「陰陽師は正義の為に活動する。陰陽師は平和の為に霊獣を....!」

「.....」

エリクンは呟く。

「本当に恐ろしいのは霊獣じゃなくて人間だよ」

ハクマックルは激怒する。

「そんな事は無い!何か.....あるはずなんだ!皆、何か!」

「俺は間違っていた。何も信用するべきじゃなかった。人間もお前も.....」

エリクンはハクマックルを殺そうと刀を振るう。

「お前も俺を利用する気だろ!ちょっと才能があるからって調子に乗るなよ!」

「違う!違う!」

「ずっとムカついてたんだよ。俺とお前はいつも比べられてよ。何が、俺達は同じだよ。

.....俺はお前の全てを壊す。

天淵一族も東京も。

全部!」

「....エリクン」

ハクマックルはエリクンと戦う。

乱戦の末、勝ったのはハクマックルだった。

「.....ずっと友達でいたかった」

「.....」

ハクマックルはとどめを刺さずにその場を去る。

エリクンは呟く。

「才能が無い友達はいらない。やっぱお前もあいつ等と同じだよ」

すると、エリクンの元に天使が現れる。

「どうも〜霊獣超人型、キルエルです♪貴方を立派な霊獣にさせにきました!」

「....?」

また天使の姿をしたもう一人の男性も現れる。

「私は雷電・V(らいでん・ブイ)。東京のナビシステムでございます。貴方の血なら霊獣超人型は余裕でしょう」

「霊獣?」

「霊獣は憎悪の具現化。

この世界は一度滅んでいる。

前の前の前の辺りの世界は東京。

終わらせたのは天淵一族の先祖が呼び起こした四人の式神達。

次の世界は東京が壊れた後の世界。

其処から再生された物語は時計塔。

時は進み、人間は差別国家を創り蟻と人間と言う恐ろしい政治をし始める。

しかし蟻達の逆襲により時計塔は交わりあるべき東京へ再び戻る。

だが違うのはまだ前の世界に輪廻出来ない未確認生命体が霊獣と名前を変えている事。

このままだと繰り返される。この東京の方程式が二度とエラーにならないように。

この蘇った東京に弾丸を撃って欲しい。

東京は二度死ぬ」



この世界はある世界の続きの物語。

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.434 )
日時: 2017/01/09 17:42
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

エリクンは拒否し刀を霊獣に向ける。

「霊獣に堕ちる暇は無い。地岳一族と復讐するんだ....」

「ふ〜ん.....まあ良いや」

キルエルと雷電・Vはその場から去る。

「まだ彼は嫉妬しか感情が動いていません。もうすぐ……」

「.....それじゃターゲット変更。

地岳一族からも追い出され居場所が無い地岳洋子で良いね!」

一方、香具師と伊賀はバイクの整備をしていた。

伊賀は質問する。

「正義……。でもさ、実際天淵一族って黒い噂が絶えないよ?分家でもさ」

「俺はこの東京も天淵一族も好きだ。故郷だから当然だ。その故郷が悪い事をしようとしてるならそれを止めるだけだ。平和の為にな」

「でも……」

「……確かに分家の扱いは酷い。中には赤ちゃんを後継者候補に名乗り上げただけで分家皆殺しって事もある」

「そう、貴方だけじゃ全ての悪を倒すのは無理って事」

「……だからって諦める訳には行かない」

一方、登岐目と天獄、ハクマックルはニュースを見ていた。

「現在、霊獣警報の誤作動が大量発生しています。政府はどう見解していますか?」

「現在、ノーコメントとの事。責任を感じているのですかね。このままじゃオオカミ少年ですよ」

「マジ困るよな〜。霊獣いないのに警報鳴らすとか。馬鹿かよ!はっはは」

「……東京を守る為に我々はいる。危険かどうかは警報では無く自分の目で確かめる事だと思う。悪は全て滅ぼす」

「....ああ。後は此処にエリクンが入れば....」

「エリクン?」

「何でも無い」

ハクマックルは天淵一族追放後、政府に取引を持ちかけ、天淵一族以外で初めて霊獣を対策する組織が誕生した。

全てはエリクンの懺悔の為である。

「あの時.....もっと信じてあげれば。エリクンは良い奴なんだ」



地岳一族、本拠地に戻ったエリクンはハクマックル達天淵一族の復讐を誓う。

「....別に地岳一族に何も感情は無い。だが利用する相手としては相応しい」

しかし其処にいたのは地岳洋子と地岳一族の生き残りの死骸だった。

地岳洋子は拳銃を持つ。

「式神」

式神が地岳の後ろに現れる。

「我の名前は受胎告知じゅたいこくち。生命の誕生をこの物質世界に伝える」

受胎告知は天使の様な姿をし指から糸を出す。

地岳は拳銃を撃つ。すると地岳は拳銃で撃たれたかの様なダメージを負う。

「これが生命誕生の痛みっ!ヒヒヒ……ハハハ!

憑依しろ!我が式神よ!」

受胎告知は地岳に憑依する。

そして彼女は女神になる。

銃弾からは大量の生命が誕生する。

「人間は二度死ぬ。なら人間は一度蘇るのよ。霊獣として。

祈れ。反逆者に。未来ではそれが崇める存在になる!」


霊獣超人型、女神誕生。生命を操る能力を持つ。

女神誕生はエリクンを排除しようとする。

エリクンは逃げるが足が動けなくくらい疲れてしまう。

「転生しなさい」

すると、キルエルが現れ呟く。

「地岳一族からも天淵一族からもそしてハクマックルからも望まれないなんて可哀想だね〜。

今こそ式神に憑依して霊獣になるチャンスでしょ!」

「.....」

「復讐を果たせないまま死ぬの?」

「黙れ。俺は霊獣には堕ちない。

そして腐った人間にもな」

エリクンは女神誕生と戦う。

しかしエリクンは血だらけになり倒れる。

「お前も蘇らせてやろう。霊獣としてだがな」

キルエルと雷電・Vは様子を見る。

「このままだと霊獣人型が限界か……」

エリクンは必死に逃げて、武器庫へ向かう。

「確か、此処に嘗て地岳一族が天淵一族と共に政府直属の陰陽師だった時家宝として渡された刀があるはず」

「無駄」

女神誕生は武器庫を破壊する。

しかしエリクンは無事だった。

「そんな!?」

「喰魔刀・エペタム。噂に違わぬ良い刀だ」

【喰魔刀・エペタム】刀のだすカタカタという音を聞いただけで人は震え上がり強く念じればひとりでに飛んでいき目の前の軍勢を斬り裂く
斬りつけた者の魂を喰らう事で刀の霊力は増幅され力を増していく
更に喰らった魂達の能力を自分の物として自由自在に扱う事が出来る
他にも喰らった魂を実体化させ己の傀儡として召喚出来る(エリクン曰く「エペタムは喰らった魂の味を覚える」)
村の伝承では「神をも喰らいかねない恐るべき刀」と記されており悪霊や妖怪だろうが悪魔や天使だろうがこの喰魔刀の前には全て喰らい尽くされる事になる。

エリクンは女神誕生を斬る。

女神誕生は消え地岳が血塗れで倒れていた。

「.....これが強さか。ハクマックルが持っていた強さか」

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.435 )
日時: 2017/01/10 18:43
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「これが俺の式神、エペタム」

すると、天淵一族が周りを囲む。

「.....!」

「出でよ我が式神。干支」

様々な式神が出現しエリクンを保護しようとする。

「地岳一族を滅ぼしたのは全てお前だ。我々はお前を警察に突き出す」

「......成程、本当にお前等クズだな。地岳一族の皆殺しを全て俺に押し付けたか」

「ああ、地岳一族は敵とは言え我が同胞。残念だよ。……まあこれで日本政府とも接近出来信頼もされる。

そしてハクマックルの組織や天淵一族反対派の議員共を追い出し潰す。

日本の実権は我々が握れるのだよ。

殺しはしない。ただ、二度と歯向かえないようにしてやる!」

エリクンはエペタムで式神を喰らう。しかし、使いこなせずにエペタムは暴走。

エリクンにもダメージを負ってしまう。

「.....俺は強くなりたい」

すると、ハクマックル、登岐目、天獄が天淵一族の元へ向かう。

「エリクン!」

天獄は式神を出す。

「我は煉獄。地獄でも天国も無い。その間に存在する世界だ。我の前では全ては無力。天国に相応しい戦う事を忘れた獣に変えてやろう」

火で出来た式神は天淵一族を焼き払う。

ハクマックルも式神を出す。

ハクマックルの式神。

夏狐の化神 人間態:アイヌの巫女服を着た女性で狐耳と尻尾が九本生えている
憑き神態:巨大な九狐の姿で常に焔を纏っている
名はヌイ

雌雄雷神 人間態:黄色のアイヌの民族衣装を着た双子の少年少女で各々、龍の角と尻尾が生えている
憑き神態:二匹の巨大な黄金の龍で雷撃を纏っている
名は男の子がライテム、女の子がライニ

狼神 人間態:白い狼の毛皮を目深に被った男性でマタギの格好をしており手には太刀を握っておりお尻には尻尾が生えている
憑き神態:巨大な銀狼で冷気を纏い口に太刀をくわえている
名はレタル

ハクマックルの後ろに憑き神態の式神が構える。

ハクマックルは刀を天淵一族に向ける。

「裁くのは俺の式神だ」

そして天淵一族は退却する。

ハクマックルはエリクンの傍に寄る。

「エリクン.....」

「寄るな.....!」

エリクンは復讐の目でハクマックルを見る。

「ごめんよ。俺がもっとエリクンを信じれていれば俺は友達を斬る事は無かった。

俺の知ってるエリクンはもっと優しいんだ。

こんな悪い事をするはずが無い。地岳一族を皆殺しにしたのもエリクンじゃない....誰なんだ?誰がエリクンを」

「......!」

「エリクンの為に帰る場所は用意した。

仲直りしよう....」

エリクンは苦しむ。

暴走していたエペタムはエリクンを貫く。

「エリクン!?」

「殺したよ。俺を罵った馬鹿は」

「.....?」

一方、香具師と伊賀は強大な霊獣の存在に気付く。

「何だこの霊力は……!」

すると、大量の霊獣が東京中に出現する。

キルエルと雷電・Vは見物する。

「この世界ってどうなるの♪」

「蘇る東京に弾丸を撃ちます。弾丸は僕達」

「毎回滅ぼされる人類も可哀想〜。どうでも良いけどっ」

「東京が暴走する前に滅ぼせば全て終わります」

二人は方程式を書く。

「この世界の答えはウェーブ。此処は繰り返された世界。

一度目のエラー、二度目のグリムリーパー、三度目のタイム。四度目のバスター。

全て同じ世界。僕は……ウェーブと言う名の本当の世界に戻す」

「全ての始まりに戻る訳?」

「いや分からない。五度目があるかもしれないしもう波は戻らないかもしれない。だがこの方法でしかこの方程式を解く事は出来ない。エラーワールドに限りなく近い世界でも無い限り方程式という見解さえも導き出せない。

私はナビシステム。あるべき世界に導く為動き出す」

「...私は何をしたらいいの?」

「キルエルは証明の為にいて欲しい。この方程式の存在を知り結果が分かる者がいなければ世界を変える意味が無い」

香具師と伊賀は霊獣を抑えようとする。

霊獣は皆、ある人物の元へ向かう。

ある人物とはムース=パスティス。

霊獣のほとんどはムースにより娯楽の為に命を捧げられた国民達だった。

また、ムースは霊獣を捕まえては拷問や独房、処刑を行っていた。

その恨みも重なり無関係の霊獣もムースの元へ向かって行く。

香具師は霊獣を次々と殺す。

「……貴様、あんな人間を庇うのか?」

「死にたくない!もう死にたくない!」

「霊獣になりたくて霊獣になる奴なんてほぼゼロだよ」

「殺す!俺が処刑してやる!なんで……」

香具師の手は震えていた。

すると、その場にムースがいた。

「霊獣ごときが何やら反逆してますわね。ほら、早く処刑を実行してください。

この数ならさぞかし醜い断末魔のハーモニーが聞けるのでしょうね」

「……何が正しいんだ?何が……」

エリクンは式神に憑依され霊獣に超人型に変貌する。

その圧倒的な霊力に反応し他の霊獣も暴走を開始する。

キルエルと雷電・Vは見物する。

「輪廻転生だ」

ハクマックルは刀をエリクンに向ける。

妖刀【クトネシリカ】アイヌ民族に伝わる英雄ポンヤウンペが振るっていた宝刀 夏狐の化神、 雷神の雌神・雄神、狼神などが憑き神になっていて己の眷属として召喚出来る。

「これが強さ。お前に無い強さだ」

「....エリクン!」

香具師は迷う。

「……人間に守る価値はあるのか?

俺はどうすれば……」

ムースは笑う。

「心配いりませんわ。

元々貴方に何かが出来るなんてこれっぽちも思ってませんから。

貴方は無力なんですのよ」

「……そうだな」

香具師は決意する。

「でも守る価値のある人間の為に俺は全ての人間を救う。何かの可能性に賭けるでも何でも無い。別に無力じゃない事を証明したい訳でも無い。救えないかもしれない。

けど、これが俺の正義だ。俺には正義しか無いからな。正義の事しか頭にないからな」

香具師は霊獣を成仏させる。ただし、強制的に成仏させるのではなく霊獣に許可を取りながら成仏させていた。

「ムースも改心させて見せるから……頼む」

「俺はムースが改心出来るかもって成仏する訳じゃない。

正義を証明出来ている事に嬉しさを感じるよ。母国にヒーローはいなかったからね」

エリクンとハクマックルは睨みあう。

「死ね.....」

「ごめんな.....」

「また謝るのか?」

「俺はエリクンの表面しか見ていないで知っていた気になっていた。ごめん....」

「謝れば良いのか?」

「そう言う訳じゃ.....」

エリクンは刀を振るう。

「安心しろ。お前を斬った後、お前の魂は残してやる。霊獣にして永遠に自由の無い地獄の底で眠って貰う。

人間は二度死ぬがお前は違う。一度死にそしてもう二度と蘇る事は無い。

霊獣のまま永遠に生き続けろ。それが俺の最高の至福だ」

「....俺はエリクンを元に戻す。あの優しかったエリクンに!」

エリクンとハクマックルは殺し合う。

天獄と登岐目は話す。

「まずいな……」

「何か対策考えないとね〜」

「そうだ!禁断の霊術がある……」

「……!でもそれって!?」

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.436 )
日時: 2017/01/11 15:05
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「禁断の霊術。それは式神召喚だ」

「それって……普段やってるじゃんけ」

「勿論、普通の式神じゃない。

女神、死神、魔神、邪神。この四人を召喚させる」

「強いの?」

「式神のトップがこの四人だ。俺達で呼べるかどうか分からないがやってみるしかない」

エリクンとハクマックルは式神を使い交戦する。

「最終ラウンドだ。貴様は俺に負ける。俺の能力は喰らった魂の能力をコピーする事。俺の中には大量の魂が詰まっている訳だ」

「....なんでそんな酷い事を」

「俺にとって魂を喰らう事は食事だ。目の前に出された食事を食べないと言う生命体等何処にいる?

目の前にパンがあれば人はそれを喰らう。

それと何が違う?命の重さ等、全て人間の主観に過ぎない。

一度も死んだ事の無い人間に死んだ者の気持ちが分かるか?

俺は霊獣。自分の中にある人間を殺し、お前を殺す為だけに生まれた殺人兵器だ。

この世界は霊獣が支配するべきだ。人間がこの世界を支配するにはあまりに大きい。生者の数より死者の数の方が多い。

数でも戦力でも俺達の勝ちだ」

「....それがどうかした?

そんな先の事どうでもいい。

目の前にいる俺を倒してから言え!」

「ならあっさりと殺してやろう。因縁も随分くだらなくなったモノだよ」

エリクンはハクマックルを斬る。

「終わりだ」

ハクマックルは倒れる。天獄と登岐目は焦る。

「……」

「そんな!?」

「アハハハハ!ついにやったぞ!さあ、お前の魂喰らうぞ」

しかし、エリクンは能力を発動出来ない。ハクマックルは呟く。

「俺の刀、良く見てみろよ」

「これは....妖刀クトネシリカ」

妖刀【クトネシリカ】アイヌ民族に伝わる英雄ポンヤウンペが振るっていた宝刀 夏狐の化神、 雷神の雌神・雄神、狼神などが憑き神になっていて己の眷属として召喚出来る。

天淵一族が現在家宝として持ち込んでいた。

「俺の能力は能力を封印する事。エリクン....」

「.....」

「もう終わりだ。俺もお前も」

「.....まだ終わって無い!俺の人生はまだ続いてる!まだ腹が減っているんだ。魂を喰らわないと。人間共を喰らわないと........」

エリクンはハクマックルの隣に倒れる。

「....」

天獄と登岐目は二人を見る。

「……」

「二人共、死んでる」

霊獣は香具師により成仏させる。

「……終わった」

伊賀はムースを保護する。

「何で貴方はこれ程までに慈悲を与えるのですか?意味が分かりません。人間に害を及ぼす虫は皆、排除するべきですわ。処刑とか拷問とかするなりして。この楽しみをわざわざ消してまで……」

「……慈悲を与える理由は俺がこの街が好きだからですよ」

「私も母国が大好きですわよ」

「ええ、その歪んだ感情をいつか直しますので。霊獣がいない今、俺のやるべき事は世直しですから」




その後、霊獣は姿を見せなくなり、陰陽師と言う職業は行き場を失い衰退してしまう。

香具師と伊賀はある施設に向かう。

「大丈夫なの?」

「大丈夫。ヒーロー候補ならいるって。悪を絶対に許さない有能な奴をな」

香具師達は天獄と登岐目の所へ向かう。天獄達は墓参りをしていた。

「……」

「ただ、偉そうにはするなよ。俺達は正義の為に働く。上が何を言おうと自分の信じダ正義を貫く。

ハクマックルの様に」




人は死んだら終わり。

一度も蘇る事は無い。

東京セカンドバスターズ 〜蘇る東京に弾丸を〜完



キルエルと雷電・Vは話し合う。

「どう言う事?」

「世界の意思が変わった。前の世界を引き継ぐのか?新しいケースだな」

「.....?」

「つまりまだ東京に弾丸を撃つ必要は無いって事だ。

いや、もう弾丸自体の存在が曖昧になっている。

霊獣と言う存在そのものが世界から消そうとしている。

この世界は何を計算している?

東京はどうなる?」


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