複雑・ファジー小説
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- イエスタデイ・ワンスモア【不定期更新予定】
- 日時: 2017/08/25 20:17
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「イエスタデイ・ワンスモアにお越し頂きありがとうございます」
大きくそれでいて全く何も存在しない舞台に蝶ネクタイを付けた少年が一人立っていた。
「それでは色んな世界への旅をどうぞお楽しみにしてください」
そして彼は何処かへ消える。その後、どこからかのスポットライトが当てられた舞台の隣に飾られた手書きの看板。その看板にはこれから行われる舞台の内容が書かれていた。
今回の舞台
題名:イエスタデイ・ワンスモア6
ジャンル:長編
キャッチコピー:近日公開
内容:近日公開
今までの舞台は>>25です。
今までの出演者は>>26です。
オリキャラを募集しています。
直、今回はスターシステムを採用しております。
ゆえに、ある舞台でキャラクターが死んでも、違う設定で他の舞台に出る事が出来ると言う事です。
オリキャラ応募宜しくお願いします。
エントリーシート(募集用紙)
名前(漢字表記の場合は振り仮名を)
性別(男か女かもしくはその他か)
年齢(舞台により年齢設定が変わるので、年齢の表記は曖昧でお願いします。例:20〜30代前半まで。年齢を特定したいのであれば、20歳のみ、で構いません)
性格(詳しくなくても構いません)
容姿(詳しくなくても構いません)
能力(超能力でも何でも良いです。直、世界観により設定に反映されないかもしれませんがご了承ください)
特技・趣味(何でもいいです)
サンプルボイス(三つ以上で性格に反映して下さい)
それ以外にもこういうキャラで設定して欲しい等の要望がある場合書きくわえても構いません。
直、と言うか必ずオリキャラは死んでしまいます。スターシステムを採用していますので死んでから一度も出ないと言う事はありませんがご了承ください。
オリキャラが来ない場合は勝手に舞台の幕を上げさせて貰います。
ちなみに、何度もオリキャラ投稿可能です!
追記
今まで失踪しまして本当に申し訳ありませんでした。不定期ながら、少しずつ更新を取り戻せたら良いなと感じております。とりあえずイエスタデイ・ワンスモアシリーズのみ執筆予定です。ただし申し訳ありませんが執筆予定だった小説は中止とさせていただきます。
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.177 )
- 日時: 2016/09/02 16:18
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
佐久間はエデルの元へ行くと、大量の暗殺者がエデルを囲っていた。周りにはペットの死骸が並ぶ。
「……これは」
暗殺者は話す。
「エデルは有能だ。しかしペット優先のせいでこれまで恵まれず、こんなゴミ共に紛れてしまった。それが惜しい我々は彼女をスカウトしにきた」
「それが動物を殺す理由にはならないだろ!」
「彼女にはこれからゆっくり薬漬けして、洗脳を開始する。こんな小さな命を育てる必要も無い」
エデルはペットを抱えて泣いていた。佐久間は怒る。
「お前等は暗殺者失格だよ」
「三流のクズが黙れ」
「俺は馬鹿だから人が死ぬ意味も何も分からない。だが、仲間が泣いている原因がお前等くらいは知ってるぜ」
「臭い事言うな〜何処の熱血漫画だよ。キモッ。暗殺者に仲間と言う概念は不要だ」
佐久間は一流の暗殺者をタコ殴りにする。エデルは驚く。
「三流なめんな!」
「ふえええええええええええ!?……意外に強い……!?」
一人の暗殺者は呟く。
「こんなクズに俺達が……」
エデルも暗殺者の顔面を殴り飛ばす。一発のパンチで鼻の骨が折れてしまう。
「……ゴミのくせに……」
佐久間は気付く。
「まさか……ほぼ24時間働いていたから滅茶苦茶筋力が付いたって事か!?これが社長の策略……」
「ふえええええ??結構ポジティブ!?」
エデルと佐久間はペットを近くの公園に埋める。
「こんな都会に公園ってあるんですね」
「安らかに……」
「まずい……流石に仕事しないと……」
すると、カードショップの前に忍賀と貝田がフィギュアについて語っていた。
「何言ってるんですか。フィギュアなんて完成品が全てです!」
「馬鹿言うな!ガレージキットも買えねえ奴がフィギュアを語るな!……これだからオタクは勘違いされるんだよ。にわかが!」
すると、磯野と犬山が現れる。
「……どっちも同じだ。馬鹿。仕事しろ!」
「あっははははは!ハーモニカ横丁!!」
佐久間とエデルは急いで仕事場に戻る。すると、後から付いてきた忍賀に止められる。
「あの……良いですか?」
「え、俺は仕事が……」
「お願いします!」
忍賀は佐久間と公園のベンチへ向かう。磯野は貝田に連れられる。
「忍賀は!?佐久間は!?」
「とりあえず……オタクとは何なのかを1時間説明してくれ……」
「は!?」
忍賀は相談する。
「あの……暗殺系アイドルってやっぱ売れないんですか!?」
「……気にしてたんだ。ごめんね」
「私、アイドルになりたかったんですけど、冤罪で捕まって強制的にこの施設入りさせられ、夢さえも無かったんですよ」
「……はあ」
「最初は暗殺者を辞めて、アイドル事務所にオーディションに行ったんですけども落ちてばかり。それじゃ、金稼げる暗殺者に就職しようとしても、小林財閥なんかの理由で落ちてばかり」
「俺と同じだな……」
「アイドルですか?」
「アイドル以外ね。なんで俺、アイドルになんの?」
「楽しいって何ですか?面白いって何ですか?」
「……」
「そんな事も分からないで私達は何となく生きているんです。自分のやりたかった事、自分が望んだ事。私は何がしたいのかが分からないんです。
この仕事に夢があったけど、いざやってみたら大した事無いや。辞めよう。人生の無駄だ。
楽しければ、望んでいれば、何をしても良いんですか?人間にとって時間は有限ですけど、それで良いんですか?」
「……」
「私は分からないんです。熱中していた昔の自分を否定する意味が。まあ、そう言う人って熱中なんてした事ないんでしょうけど」
「……解決しちゃった」
「そうですね……人それぞれですね。だけど、私は人生を熱中します!暗殺系アイドル!」
「……自己解決したなら俺は仕事に戻るよ」
「ありがとう!ファンの佐久間君!」
「……ははは」
佐久間は仕事場に戻る。佐久間は貝田と共に、ミミーズの会社情報をハッキングする。
「磯野の野郎。俺のフィギュア全部没収しやがった……俺の苦労が……!」
「会社が栄えれば、好きなだけフィギュアが買えるぞ」
「分かってる……!早く、ミミーズを蹴散らさないと。しかし、ミミーズはフィギュア業界まで進出していて、しかも造りが精巧なんだよな〜。惜しい」
すると、一緒に働いていた先輩が呟く。
「お前等、何考えてんのか知らないが絶対に草野みたいにはなるなよ」
「草野さん?」
「俺と同じ様に、暗殺すらまともに出来ないカスだ。しかし息子には一流の暗殺者だと嘘をついている」
「……」
「俺達は腐ってんだ。醜い真似までして守りたいもんなんかないだろ」
「刀根さん」
「……草野を助けてやってくれ。妙なプライドから……。ぐわっ!パソコン壊れた!?……最近機種は嫌いだ……」
「それ10年前のパソコンです……」
一方、草野は精神がギリギリだった。
「私は一流。私は一流。私は一流暗殺者なんだ!」
佐久間と貝田は草野を見る。
「確かに……ブラック企業。倒産の危機。貧乏。精神崩壊するよ、普通」
「ついでに、薬物依存」
「後は、確か借金あったよな。特にエデル」
「……駄目だこりゃ」
すると、君島と川崎がもやしを持ちながらやってくる。
「何が駄目なんだい?」
「君島さんと川崎さん」
「あー草野じゃな?ちょっとこっちへ来い」
川崎と君島は佐久間と貝田を連れて行き、草野について話す。
「草野はミゴ・ロークフの暗殺者として一番のベテランなんだ。10年間、くすぶり続けている」
「10年間……」
「ワシは息子の気持ちが分かる。ワシにも息子がおってな。息子にはついつい、強がってしまうんじゃ。ホラ、現在ピアニストの……」
「ああ……この人ですか」
犬山は叫ぶ。
「ハーモニカ横丁!木村は……」
川崎は叫ぶ。
「大事な話しとんじゃ黙っとけ!ボケェ!」
君島は呟く。
「……とにかく、息子にだけは強いお父さんでいたいんだ。分かってくれ」
「でもそれじゃいつまでたっても草野さんは息子に偽ったままですよ……」
草野はブツブツ呟く。其処にワンスモア・Iが現れる。
「やあ、ワンスモア・I。僕はもう止められないよ?」
「・・・・・・」
「本当に止められないよ?良いの?」
「僕は、保険金を一年前から加入していた。そして今日、僕は事故を起こされて死ぬ。これで息子に、強いお父さんのままのイメージで終わってくれる」
ワンスモア・Iは車の手配をする。
「盗んだ普通車で時速90㎞で引き殺す・・・・・・」
「私の命の価値は……息子の未来に引き渡そう」
ワンスモア・Iは草野と共に外に出る。手配した車で遠くの森へ向かう。
「・・・・・・」
「よし、私を殺せ」
「・・・・・・」
草野は外に出て、目を閉じ道路の真ん中で立つ。ワンスモア・Iは車を発進させる。すると、ロビンソンが叫びながら車に近づく。
「お前、何してんだよ!?」
「・・・・・・?」
草野は呟く。
「居酒屋の迷惑客……」
「草野。お前の事は俺は良く知っている。俺は情報屋だからな」
「だから何ですか?私は息子への保険金の為に……」
「それで本当に息子が幸せになると思ってんのか!俺は、大昔に暗殺者に親と弟を殺された。俺はその場から逃げだし、公園でずっと生活を続けて来た。俺は何度も、夢だと思って顔面を殴りまくった。だけどどれだけ殴っても、家族は戻って来なかった。……家族は金よりも重いんだ。大切にしろ。息子も。自分自身も」
「……きゅ、急に何を……」
ワンスモア・Iは呟く。
「帰るぞ。茶番は終わりだ」
「……止めてくれたのが、居酒屋の迷惑客とは……。せめて、佐久間さんじゃ……」
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.178 )
- 日時: 2016/09/02 18:31
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
大須賀は空を見上げる。
「俺の人生って何だ?お国の為に死ぬ人生か?私利私欲に塗れた人生か?どちらにしろ、くだらないな」
大須賀は川崎の元へ行く。
「それでな。草野は……」
「ジジイ……世話になったな」
「あ?」
大須賀は辞表を出す。
「お、おい!?」
大須賀は走り出す。佐久間は追いかける。貝田は頷く。
「青春だな。うん」
「お前は追いかけないの?」
「無駄な労力だ。それより、梅雨明さんの所にフィギュアをまた買おう……。磯野に見つからないように……」
「根性が腐ってるわ……」
大須賀は佐久間に叫ぶ。
「俺は人生も夢も無駄にしたくねえ。だから此処で終止符を打つ」
「……だから逃げるんですか」
「逃げる?」
「そうやって何度も何度も逃げて他人に迷惑かけて。みっともないと思わないのか!」
「……説教は無しだ。暗殺者なら殺し合いだろ?」
大須賀は警棒を構える。
「本当に殺す訳じゃない。ただ気絶させるまで勝負は続く。全力で来い。……勝って土下座してくれたら残ってやるよ」
佐久間も警棒を構える。
「逃げるなよ?」
「上等だ!頭、カチ割ってやるよ」
大須賀と佐久間は地下施設で大喧嘩を始める。警棒はミミーズ製なので非常に丈夫。
大須賀は頭に警棒を突く。佐久間は避け、わき腹に警棒を叩く。大須賀は怯むが足技を使い、佐久間を倒れさせる。大須賀は追撃し、警棒を振りかかるが佐久間は寝ながら腕を掴み三角締めをする。
互いに血を流しながら殴り合いは続く。周りは止めようとするが突如現れた秘書のマシロが止める。
「……あれが秘書か。意外に幼いな?」
「でも大人の風格は出てるよな」
マシロの隣には一之瀬がいた。
「頃合いになったら止めて大須賀を手当して下さい。そうすれば貴方達は結ばれますよ」
「そ、そんな関係じゃないです!私には相手がいるんですよ!」
「相手がいるんですか?」
「……はい。まあ手当はしますけど」
「私は佐久間の手当てをします。それにトルベルアに聞きたい事がありますからね」
大須賀は倒れ、佐久間は立ち上がる。
「勝った……!」
「フン、今日は調子が悪かっただけだ。また出直す」
「また出直すって事は?」
「……言っておくが何でもうまく行くと思うなよ。これは俺の意思だ。お前にどうのこうの説教言われたからじゃねーからな」
「はい!」
「何喜んでんだよ!馬鹿!」
一之瀬は大須賀の元へ行く。佐久間の元にはマシロがいた。
「まさか暗殺者なのに此処までしてくれるとは思いませんでした」
「俺は馬鹿だから正面突破するしか無いんです」
「貴方みたいな仲間がいれば私の運命は変わったんでしょうね」
「……?」
すると、草野が戻る。
「私、やっぱり仲間が好きです!」
「あ、草野さんいたんだ」
「……」
そして夏から秋へ変わる。ミミーズについては何も進展は無かったが仲間の関係は良好。しかし、ミゴ。ロークフの業績は恐ろしく低下。社長が外国人を大量に雇用したのが原因。
「外国人を雇用すればワールドワイドみたいになるだろ!」
「……」
「文句あんのか?!」
一方、マシロは榊と言う暗殺者に会っていた。
「……そうですか」
「気を付けた方が良い。小林財閥は全ての会社を乗っ取るつもりだ。このゴミ袋でも……」
「私にとってはゴミも宝です」
「そうか、楽しげでなりよりだ」
「それで木村の様子は?」
「木村は……」
佐久間はミミーズについて調べる。
「スキャンダルゼロ。稀に見るホワイト企業。給料も高いし安心、安全のサービス」
暗殺者に使う金が少し無くなった為、全体的にも景気は良くなっていた。
「記者さえもスキャンダルを掴めないか……。不倫だ!社長の不倫さえ……」
一方、社長は経営不振にようやく気付く。
「副社長!どうすればいい!このままじゃ私の素晴らしさを象徴するあの施設が無くなってしまう!」
「……その心配ですか」
「フン!ろくな社員もいないからこうなるんだ!金も無い……此処は、ちゃんと見直して経営をしなければ……。秘書を呼べ!」
「その必要はありません」
「あ?」
「此処はもっと金を使い込みましょう。金は銀行から借りられます」
「……そうか?」
「ええ、貴方らしくあればきっとまた成功します」
「そうだな!がっはっは!」
(独裁者は自分の失敗に気付かないモノです。これで……)
副社長は連絡をする。
「見境さん。会社の乗っ取りを開始します。それも全ての部門を黒字にして」
「上等ね」
「あの時、貴方に雇って貰って感謝しています」
「しかし貴方が、此処まで豹変するとは……」
「私は興奮すればする程、冷静になれるんでね。全ての暗殺者を小林財閥の手に」
副社長は看守、植野を見る。
「さて三流暗殺者等は金の無駄です。奴等共々一部残して消し去りましょう」
「はい……。でも……」
「一之瀬さんの命は保証しますよ。一之瀬さんのフィアンセ」
「……」
「スパイを一人送ったので、暗殺者の中に紛れ込ませて下さい」
「え……バレたら?」
「大丈夫です。小林財閥直属のスパイで、本人は自覚してません」
「はあ……」
川崎は新メンバーを呼ぶ。
「おい、まさか面接当日で仕事するとは思わんかったろ!フォフォフォ!」
「……私はジェイコブ。日本語はスラスラ。宜しく」
「あ、佐久間です」
「貝田だ」
「私は時代劇、日本語の文化に興味あるよ。小雨。大雨!五月雨!」
「ジェイコブは良いセンスしてるな。漢字の意味は間違ってるけど。これなら日本の特撮も大丈夫だな」
「日本、治安イイネ。賃金も高いね。これで母国に仕送りできるね」
植野は呟く。
「こんな事したら、本当に倒産だぞ……」
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.179 )
- 日時: 2016/09/02 20:19
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
磯野は貝田のフィギュアを眺める。
「パンツも履いているのか……け、けしからんな……。まずい、ハマりそうだ……」
植野は頭を抱える。
「……奴の言う通りにしていれば」
犬山は川崎とカツサンドを食べる。
「うまい」
「美味しい、美味しい、カツサンド〜♪」
佐久間はミミーズの情報を見る。
「こうなったら、直接社長を暗殺し、有能な幹部を暗殺し続ければ……」
「絶対に捕まる」
「でも、これしか方法が無い……」
貝田は悩む。
「……来年の夏までに何とかしないと。いやまず、来年の夏までにこの会社があるかどうかだ……」
「そうだな。ミゴ・ロークフの記事が全部、社長の独裁的な経営についてだからな。しかも、また謎の施設に金をつぎ込んでやがる」
「……よく、こんな経営を続けるもんだ」
ジェイコブはパソコンを破壊する。
「私、パソコン壊してしまった!」
「……ジェイコブは武器制作に回すか」
「武器?ああ、刀!サムライよ!」
「主に拳銃です」
「そうね。でも、前から思ったけど、どうして面接場所が公園なんですか?」
「急にどうした?」
「私の前の就職先は、面接場所は立派なビル!日本は勿体ないの精神で、ビルを借りずに公園に面接するんですか?アンビリーバボー!」
その後も、ジェイコブのミスで酷い地下施設がもっと酷くなる。
「ジェイコブ……」
「ごめんなさいね!」
植野は電話をする。
「副社長。予想通りです。ジェイコブはポンコツです。これで暗殺者達に余計な仕事をさせ、余計な事を出来なくなります」
「ええ、暗殺者達には今、余計な事は控えて頂きたいのです。この会社の為に」
「はあ……」
「問題は不要です。では……」
副社長は居酒屋でロビンソンと飲む。
「で?何の情報がほしいんだ?」
「マシロと社長の関係です」
「……?」
「マシロは私が見てきた限り、あまりに不自然に秘書になった女性。さらに、経歴も不明」
「あの、幼い秘書か?」
「しかも、ヒワノと言う男性から面白い証言が取れましてね……」
「……ヒワノって裏世界の研究者の?」
「ええ、マシロはかつてヒワノやイかれた人達に拉致やら実験やらされたのが原因で成長出来ない身体にされたそうです。それを、自力で逃げ出し、ほぼ1人で過ごし、社長に拾われたと……」
「……」
「必然か偶然か。社長とマシロは……」
ロビンソンは呟く。
「親子。俺も知ってるよ。ミゴ・ロークフの事は調べてるからな」
「なら話が早い。一生豪遊出来る程度の金を用意してやります。
あの女と社長の不倫写真を撮って来て下さい」
「……え?」
「当然、あの二人には関係はありません。しかし情報操作なんていくらでも出来ます。適当にツーショットを撮れば良いんですよ。出来れば、過激な写真を……」
「そんな……待ってくれ!俺は情報屋だ!そこまでやる義理は無い!」
「金。いらないんですか?」
「……いらない!俺は……」
「そうですか」
副社長は金を君島に置いて出ていく。
「毎度、ありがとうございます」
副社長は電話をする。
「元聖のアドルフを派遣してください」
ロビンソンは副社長の後を追う。
「……副社長!貴方は何がしたい?」
「社長への復讐。社会的名誉の獲得。これまでの人生の清算ですかね」
「暗殺者のお前が何故?トルベルア」
「悪いですか?それに表社会の名前は少し違ってましてね。私の名前はアルベルトです」
アルベルトは刀を持つ。
「社長は刀がお嫌いでしたね。だけど私は刀が大好きなんです。人を斬る感触が独特で気分が良いんですよ」
アルベルトはロビンソンを斬る。
「トルベルア。逆から読むとアルベルト。くだらないですね」
「この野郎……!トルベルア……」
「貴方を買いかぶりすぎましたね。さてさて、このゴミはアドルフが片づけてくれるでしょう」
アルベルトはその場を去る。
「後はミミーズの経営を少し低下させ私が堕落した会社を立て直せれば私はハッピーエンドと言う訳です。株も社長の座も私だけの物になります。マシロと言う厄介者も消えますからね」
しかし、アルベルトは誤算してしまった。佐久間達のモチベーションを。
こうして寒い冬が訪れる。
「行くぞ……ミミーズへ。正面突破して社長を脅し無理やりスキャンダルをでっち上げる」
「強引だな……」
ジェイコブは刀を振り回す。
「ミミーズ製の刀は切れ味が良いね!」
「皮肉か?」
「・・・・・・」
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.180 )
- 日時: 2016/09/02 21:13
- 名前: バラバラ ◆wD3p6RHHU6 (ID: AwUzQTp7)
エントリーシート(募集用紙)
名前/登岐目 海(ときめ かい)
性別/男
年齢/14~19歳
性格/適当。トラブルメーカー。失敗に負けず明るく振る舞っている。
容姿/ツンツンに跳ねた茶髪、無邪気そうな黒い瞳が特徴的。身長は低い。
能力/物や人を遠隔操作する
人なら名前と顔、物なら実物(写真などで確認)と場所を知っていないと発動出来ない。
特技・趣味/特技はアクロバティックな動きをする事。趣味はSF映画鑑賞。
サンプルボイス
「オレは登岐目海だ!へへっ、よろしくな!」
「いやぁ、生きてれば何とかなるっしょ!ま、オレは死後の世界が気になるんだけどな!」
「うっげぇ……またかよ何回ジュースこぼしてるんだオレは〜」
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.181 )
- 日時: 2016/09/03 15:03
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
バラバラさん、オリキャラ投稿ありがとうございます。
これからも応援宜しくお願いします。
「俺達は世間から見れば最低なメンバーだ。ただ自分達から見れば俺達は最高のメンバーだ」
「少年漫画の見過ぎだろ……お前」
そして、ワンスモア・Iが盗んだ車でミミーズの本社に突っ込む。そして暗殺者達が本社の中で暴れる。
「全然暗殺じゃないわね……」
「むしろ大事件だ……。まあ、警察に俺達の事がバレなきゃいいんだよ」
ミミーズの暗殺者、水掛と志村が進行していたエデルとジェイコブと佐久間と会う。
「佐久間……」
「殺しはしない。ただお前等の就職先を紹介しないといけなくなるけどな」
「……」
「ふえええええええええ!どうしましょう!怖いッ!」
「だいじょーぶ!私がいまーす!」
「余計に怖いッ!」
志村は拳銃を向ける。
「こういうのも運命か……」
「全てを変える為だ」
「親友と会社。お前は会社を取ったか」
「違う。愛すべき敵か仲間かだ」
「……お前は馬鹿だな」
「ミミーズとミゴ・ロークフが同じ売上になれば全てが解決する」
「ブラック企業に明日は無い。この事件はお前達を苦しめるんだろうな」
「……」
「今からでも遅くない。止めろ」
志村は佐久間と交戦する。互いに会社の中で銃を撃ち合う。水掛はエデルと殴り合う。
「……」
「ふえええ!?マスクが怖い!」
ジェイコブは刀を構える。
「ふう……精神集中。そして居合斬り。抜刀します……」
一方、社長は幹部達に呼ばれ会議をする。
「私は社長だ!何の権限があってこんな事をしている!」
「……社長。私達はもう貴方の独裁的な経営について行けません。それに……」
副社長が現れ、社長の目の前に立つ。
「私が社長になれば多くの子会社を黒字部門にさせます。対策は全て、この紙切れの中にあります」
「貴様、俺を……」
「貴方はもういりません。消えて下さい」
「私は社長だ!」
社長は追い出される。
「実を言うともう正式に私が社長だとマスコミに発表してましてね。この会議は良い時間稼ぎになりました。感謝します」
すると看守達が現れる。その中にいた植野が報告をする。
「現在、我々の暗殺者達はミミーズを直接襲撃。私はマスコミにそれを発表しました」
「……!?」
「俺はお前のようなクズの思い通りにはさせたくなかったんだよ。同じ同志としてな」
「……この会社はイメージが悪くなり本当に倒産の道を辿りますね。退職金を用意しなくては……」
「束の間の社長だったな」
「……本当にそう思っているんですか?」
「……?」
「言ってませんでしたね。私は小林財閥と手を組んでいたんです」
「そんな……」
「ゆえにこの会社は小林財閥に買収してもらいました。今、起こっている争い事も無かった事に出来ますよ。小林財閥の権力ならね。マスゴミくらい黙らせる事が出来ます」
「……」
「さてさてどなたを解雇しましょうか。貴方は確実ですけどね」
「……」
ミミーズの本社には大量の暗殺者が出現。暴動を鎮圧する。佐久間と志村は銃を捨てる。
「どうせ、誰も死なないなら殴り合いで片付けよう」
「本当に少年漫画が好きなんだな。殴り合いで友情は生まれないぞ?」
「後腐れは嫌いでね。今此処で勝敗を決めないと……」
佐久間と志村は暫く殴り合う。すると派遣された暗殺者が止めに入る。
「ほら……止めろ、止めろ」
「離せ!まだ勝負が……」
佐久間達は強制的に地下施設に戻される。
「……」
テレビでは何も報道されなかった。報道されるのはミゴ・ロークフの買収。
「良かったんじゃ?」
「俺達が行動しても何も変わらなかった」
アルベルトは小林財閥の社長と話す。
「全ては上手く行きました」
「その件についてだが、さすがにミミーズ襲撃事件は隠蔽不可だ。なので、お前。責任取れ」
「は?」
「株式会社ミゴ・ロークフは私の権力で完全に消えてもらう。社員は全員リストラ。暗殺者達は我々で引き取る。まあ、武器磨きくらいは出来るだろう」
「ならこちらにも手があります。私はマシロを監禁させています」
「……?」
「マシロがヒワノに拉致された事をマスコミに売り込めば、ヒワノを匿っている小林財閥のイメージは……どうなりますかね?」
「……貴様、あのゴミ袋の社長の様になりたいか?」
「貴方も彼も私にとってはただの同類ですよ」
その会話は看守達は盗み聞きしていた。
「佐久間達に伝えろ。マシロを救い出せ」
「メリットは?」
「彼女は……俺達ゴミを宝と言った。それ以外に理由なんざいらねえよ」
「……臭いですね」
「無臭よりはマシだ」
「また、臭い……」
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