複雑・ファジー小説
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- イエスタデイ・ワンスモア【不定期更新予定】
- 日時: 2017/08/25 20:17
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「イエスタデイ・ワンスモアにお越し頂きありがとうございます」
大きくそれでいて全く何も存在しない舞台に蝶ネクタイを付けた少年が一人立っていた。
「それでは色んな世界への旅をどうぞお楽しみにしてください」
そして彼は何処かへ消える。その後、どこからかのスポットライトが当てられた舞台の隣に飾られた手書きの看板。その看板にはこれから行われる舞台の内容が書かれていた。
今回の舞台
題名:イエスタデイ・ワンスモア6
ジャンル:長編
キャッチコピー:近日公開
内容:近日公開
今までの舞台は>>25です。
今までの出演者は>>26です。
オリキャラを募集しています。
直、今回はスターシステムを採用しております。
ゆえに、ある舞台でキャラクターが死んでも、違う設定で他の舞台に出る事が出来ると言う事です。
オリキャラ応募宜しくお願いします。
エントリーシート(募集用紙)
名前(漢字表記の場合は振り仮名を)
性別(男か女かもしくはその他か)
年齢(舞台により年齢設定が変わるので、年齢の表記は曖昧でお願いします。例:20〜30代前半まで。年齢を特定したいのであれば、20歳のみ、で構いません)
性格(詳しくなくても構いません)
容姿(詳しくなくても構いません)
能力(超能力でも何でも良いです。直、世界観により設定に反映されないかもしれませんがご了承ください)
特技・趣味(何でもいいです)
サンプルボイス(三つ以上で性格に反映して下さい)
それ以外にもこういうキャラで設定して欲しい等の要望がある場合書きくわえても構いません。
直、と言うか必ずオリキャラは死んでしまいます。スターシステムを採用していますので死んでから一度も出ないと言う事はありませんがご了承ください。
オリキャラが来ない場合は勝手に舞台の幕を上げさせて貰います。
ちなみに、何度もオリキャラ投稿可能です!
追記
今まで失踪しまして本当に申し訳ありませんでした。不定期ながら、少しずつ更新を取り戻せたら良いなと感じております。とりあえずイエスタデイ・ワンスモアシリーズのみ執筆予定です。ただし申し訳ありませんが執筆予定だった小説は中止とさせていただきます。
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.472 )
- 日時: 2017/02/11 15:45
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
セルティーナは宇寺田に強大な魔力がある事に気付く。
「....フフフ♪貴方がまさか使い魔を宿しているとはね...」
「……」
千石達はイラージェスとトルベルア、ジェイコブと合流しようとしていた。
「......見つけた」
千石達の元には霊犀達がいた。しかし其処に滓雅の姿は無かった。
「......」
「......」
千石は霊犀達に気付き話す。
「……月食を滅ぼしたら殺す予定だったが自ら来てくれるとはな。一条は俺が殺した」
由良祁は結香を置いて千石と二人で話す。
「お願いがあるんじゃ」
「何だ?」
「結香を売ったと言う事にしたいんじゃよ」
「……どう言う事だ?」
「表向きとしてじゃが、結香をお主に売り飛ばしたと言う事にしたい」
「……裏向きは?」
「残党が生き残れる程、この世界は甘く無い。せめて関係無い結香は見逃して欲しい。お主の元に置いてやれば死ぬ事はない。辛いじゃろうが...お主にも悪い話じゃないじゃろ。お主は利益で動く男...そうじゃろ?」
「霊犀はこの事を?」
「知らぬ。恐らく結香は霊犀由良祁と言う存在を恨むじゃろうな......でもこれで良いんじゃよ。勿論、この事は他言無用じゃ」
「……承知した。では霊犀を雇おう」
霊犀は絶望したかのように千石に向かう。
「……」
「由良祁さん....!」
「......さらばじゃ」
由良祁は泣きながらその場を去る。結香も泣き始める。
「彼女は懸命だったよ。生き残る手段を知っている。
さて余計な蠅は消えた……」
霊犀の拳は握り締めたままだった。
その後、イラージェスとトルベルア、ジェイコブと再会する。
「おお、仲間がいっぱいじゃないか!」
「月食を滅ぼすんだ。俺はこれまで月食の事を調べ尽くしたから強さは知っている。まあ飽く迄も俺が調べた月食の情報も氷山の一角だろうがな」
「.....」
そして夜。
不束と八高とジェイコブは見回りをする。
其処に忍者が現れる。
「……!」
千石が目を覚めると其処には敵の忍者達がいた。
「……」
敵の忍者達とは不束と八高とジェイコブと霊犀だった。
「すまんの。千石、俺は霊犀の方が魅力的だったんだよ。正義感に惹かれてな。セティも悪く無いが……」
「……同じく」
「実は私、過去に月兎で世話になりましてね。イラージェスとトルベルアは知りませんが」
「....一条の仇なんて言いませんよ?」
「月食討伐の前に厄介な事をされたモノだ」
「周りの仲間を求めても無駄。睡眠薬を入れて眠らせているから。
やっと正々堂々と戦えるね....」
不束と八高とジェイコブは千石を連れ出す。
霊犀は申し込む。
「私は貴方を変える!」
「……飽く迄も正々堂々と戦うと。俺に睡眠薬でも飲ませて殺せば良かったのにな」
千石と霊犀は構え、殴り合いをする。
「遠慮はしないぞ。可愛い顔が腫れても良いのか?」
「....私は負けない!」
全ては由良祁の作戦。千石を殺す為の。結香は由良祁に売られたフリをし、千石を殺す。
千石は見事に罠にハマってしまう。
「わざわざ殴り合いを要望するとはな。俺がまともに殴ると思ってるのか?暗器を出せば……」
八高は弓を千石に向ける。
「お前の反則負け。おれは弓を引くだけだ」
「……」
霊犀はインファイターで千石を殴る。
千石は倒れる。
「……グハッ!」
「.....生きて罪を償って!」
霊犀は千石を気絶させようとする。しかし千石は霊犀の腕を止める。
「それが貴方の答えですか。
さすがこの世界に必要な存在。
私の様なゴミ等一蹴ですね」
「.....!」
千石から真っ黒な天使が出現する。千石も同時に立ち上がる。
「エントロピー....!」
「ですが貴方は本当のゴミの恐ろしさを知らない」
千石は笑う。
「俺は千石。式神を操れるんだよ。そう、このエントロピーを。
ゴミは拡大しかしない。拡大する闇に勝てるか?」
千石は霊犀を吹き飛ばす。
「これが俺の式神だ!」
漆黒の天使は霊犀を闇に染められ霊犀は倒れる。
「世界の光よ。拡大する闇を前に安らかに眠れ」
そして千石はジェイコブと不束を闇に落とす。
「俺が操るのは無駄と言う名の奈落だ。霊犀と共に光の無い世界へ落ちるんだな」
八高は千石を前に睨む。
「信じれば思いは通じるんだ!俺はそれを信じている!」
「全ての思想を闇に変えてやるよ」
千石は八高を奈落に突き落とす。
この四人はその後、霊犀由良祁の光により奈落から這い上がろうとする。
光は消えていないが闇を倒すには時間がかかってしまう。
千石は叫ぶ。
「これで!月兎のくだらない集団は消えた!
俺の天敵は消えた!フハハハハ!!」
千石は今までの無表情が嘘かの様に不気味に笑い飛ばす。
エントロピーは残念がる。
「彼女達なら世界を変えられると思いましたが……私達は最後の敵じゃないんですか?」
「俺からすれば頭領と何も変わらないさ。
さて……月食を叩きのめすぞ」
そう言って千石はマヴロ達を起こす。
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.473 )
- 日時: 2017/02/13 15:00
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
千石とマヴロとセルティーナと宇寺田とイラージェスとトルベルアは月食の本拠地へ向かう。
宇寺田はセルティーナの方を向く。
「私にもう一人の私がいる?」
「二面性ってレベルじゃないわ。もはや一人の人格として成立しちゃってるの♪何をきっかけにかは分からないけどもう一人の人格は魔力が異常な程に上昇してるのよ」
「……」
マヴロはセルティーナの元へ行き宇寺田を見る。
「んで、僕が魔力を喰らい尽せばいいんだね?」
「ハーイ♪そうね。じゃないと人格が乗っ取られるわ」
「……」
千石はイラージェス達と宇寺田の様子を見ていた。
「でも、ジェイコブ達が急に失踪なんてどうしたんだろ?」
「……霊犀がいるから問題無いだろ」
「ああ、そうだな」
千石は武器の手入れをしながら、適当に答える。
セルティーナは宇寺田の魔力を引き出す。宇寺田は人格が変わる。
「うああああああああああああ!!!!ぶち殺してやる!!!
滓雅一族ぅぅぅぅぅ!!!!」
マヴロは魔力を喰らう。
「正体はこの魔力だったのね......」
魔力の正体は彼女が装備していた剣。伝説の剣と別の世界で呼ばれた剣だった。
しかしこの世界では呪われた剣として君臨する。
剣は発光し、何かと引き合う。
セルティーナは宇寺田を見る。宇寺田は今だに暴れ始める。
「何が起こっているのかしら?」
一方、月食ではファントムと天竒、犬山を幹部に頭領と誰かが杯を交わす。
「……平等院がこの世界を創り上げたお陰……」
頭領は笑いながら、叫ぶ。
「我が人生よ、もう一度!」
頭領は呪われた杖を持つ。
千石はセルティーナに聞く。
「別の世界とは何だ?」
「フフフ♪関係無いわよ?あら?お姉さんの事が知りたいの?たっぷり聞かせちゃうけど?」
「忍者に余計な詮索をするな」
マヴロは呆れる。
「あんな奴なんだよ。史上最悪の小悪党だよ」
宇寺田はセルティーナに催眠薬を飲まされ眠る。
宇寺田は起き上がると人が変わったかのように純粋になる。
「あれ?私……」
「目覚めたか……それじゃ……」
千石達は月食の元へ行こうとする。
宇寺田は千石と話す。
「遠いですね……」
「ああ、敵に見つからない様にあえてルートを適当に回ってる。
イラージェス達には発信機がついているが精密では無いはずだからある程度は自由に動ける」
「私、ずっと忘れてたんですけど、人の役に立つ忍者がやりたいんです。
皆を救えるそんな忍者に!
滓雅一族ではセクハラとか色々あって……。そんな困ってる人達を助けたいんです!」
「……羨ましいな。忍者にもそういう考えが出来るなんて」
「でもまだもう一人の私はいますので……」
数日後、セルティーナは千石と宇寺田の調査をする。
「...ハッキリ言うと私の治療でも不可能なくらい深い根を呪いは張ってるわ」
「……」
「もしかしたら、明日にでも呪いが暴走し宇寺田を殺す事になるかもしれないわ」
「そうか……」
「相変わらず他人事なのね?ハーイ♪たまには仲間の事も思いましょう♪」
「仲間なんていないさ」
千石は宇寺田の元へ行く。
「私、知ってるんです」
「何を?」
「呪いが私を襲う事を。私が私で無くなる事も」
「……」
「呪いが暴走したら……」
「問題無い。お前は俺を雇っている内は死なせはしない。死なれたら今までの賃金が無駄になるからな」
そして、遂に千石達は月食へ向かう。
「今まで月に隠れ続けた月食も終わりだ。
俺は忍者。だが、自分の為に最善を尽くす忍者。
自分が正しいなんて思っていない。
だが間違ってるとも思わない。
俺は俺の信じる忍者を貫くだけだ」
千石はクナイを抜き笑う。
「上に偉そうに浮かぶ月を踏み潰すぞ」
ファントムと天竒と犬山と月食の下忍達が千石達の目の前に行く。
「月食の裏切り者を殺して下さい」
「残念だな〜。あんなクズいないのに〜。殺すのが惜しいよ〜」
「……イラージェス、トルベルア。お前等クビだ」
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.474 )
- 日時: 2017/02/14 16:28
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
千石達と月食は正面衝突する。千石は頭領の元へ向かう。
「頭領!三つの組織を壊滅し、任務以上の事をしたので何か褒美を貰えませんか?」
「……いくら良い事をしても悪い事を一回だけでもすれば、そいつの評価はかなり下がる。
いくら悪い事をしても良い事を一回だけでもすれば、そいつの評価はかなり上がる。
世の中、理不尽だな?」
「頭領、俺が良い人なんかに見えるんですか?だったら飛んだ節穴の目だぜ」
頭領は障子を破り、姿を見せる。
「お前がキング……!」
キング。月食の創始者。どこかで見た顔。
「頭領の実力は知っている。俺よりも雑魚って事をな」
「言ってくれるな……。まあ此処で式神の一人でも呼べればいいのだが生憎、俺にはそんな能力は無い。
さて質問だ。世界はいくつあると思う?」
「……?」
「私のゴーレムはブリエに奪われたが、この世界にもあったんだ」
キングの後ろに巨大なゴーレムが現れる。
「我が名はキング。もう一度この世界で王になるのだ。
その為に俺より強い組織や人物を皆殺しにする!」
キング。我は勇者と言う世界に出たラスボスが、甲斐と言う科学者により造られた時空転送装置兼時空修正装置、イエスタデイ・ワンスモア。その装置を悪用し別の世界に転送していた。直、その影響でセルティーナとマヴロも転送される。しかし装置自体はブリエに奪われてしまう。キングは装置を探しに月食を結成。そして装置を発見し再び自分の世界を創ろうとする。
千石は刀を持ちキングに向ける。
「エントロピー」
千石の後ろにエントロピーが出現する。
「ゴミは本来拡大しかしません。しかしゴミを操ると言う事はゴミの大きさも変える事が出来るのです。
不必要な能力を扱う事は必要な能力も結果的に扱えます。
私の能力であるゴミを完全に抹消したらどうなるんでしょう。そう、無駄を消すんです。
全てのモノに無駄が無くなる。そう、闇を操る事が出来れば光も操れるのです。光を発する事は出来なくても照らされ反射された目に見える光に対して闇で隠したり少しだけ光を当てたり。
新月、三日月や満月にも出来るんですよ。
私の真の能力は反エントロピー。
エントロピーを操作し、無限大の力を生み出す事。
闇が縮小すれば光は拡大する」
エントロピーは白く輝く。
「簡単に言えばゴミを資源に戻せるんですよ」
千石は笑う。
「俺の目的はただ一つ。殺される前に殺す。それだけだ。エントロピーと利害が一致した為契約しただけ。
行くぞ、我が式神よ。契約は絆に変わる。
無駄と言われた者の力を見せてやる」
千石は誰からも望まれていなかった。悪人なので当然である。彼は世界の無駄である。だが無駄は弱者では無い。
エントロピーは呟く。
「ゴミ捨て場の上で千石は笑います。
私達は無駄と呼ばれた力で切り捨てた貴方達を無駄と罵ります。
いいえ、これは復讐ではありません。
これは処理です。貴方達、ゴミ共を排除する為に。
さあ、私の能力が本当に無駄なのか。確かめましょう。
闇に光を」
キングはエントロピーと千石と戦う。
数時間の激闘の末、キングは千石によりクナイで刺される。
「……貴様!」
「……お前は無駄だよ。奈落に堕ちろ」
キングは奈落に落ちる。
一方、霊犀由良祁は霊犀結香達の救済をしていた。其処に滓雅美智子が現れる。
「どうしたのじゃ?」
「.....私には止められなかった」
「ん?」
千石達の周りには滓雅一族の忍者が現れる。宇寺田は戸惑う。
「どうして此処に滓雅一族が?」
千石の前に一人の男性が現れる。
「僕は虚って言うんや。宜しくね〜......」
虚は掌底を喰らわし氣を流す。
「僕の能力は氣功を操る事。経絡というつぼを知り尽くし棒手裏剣でそこ突き刺し相手の動きを封じたり能力を半減させたりする事も出来るんやよ?
勿論、至近距離なら指で押すだけやけどね?」
千石は時間差でダメージを喰らう。
「氣を刀に纏わす事で氣の斬撃を飛ばす。素敵やろ?しかも追尾機能付き....」
虚は刀を振る。斬撃が千石を襲う。
「お前は何者だ?」
「滓雅一族と滓雅一族の隠れ蓑だった月食を操ってた者って言えばええんかな?まあ全てはこのゴーレムもステップアップやった訳やけどね〜」
「……月食が滓雅一族の隠れ蓑?と言う事は……全て滓雅一族の手のひらに乗せられていたって事か?」
「そうや。君なら三つの組織を破壊し月食も潰してくれる。
僕にとっての邪魔者は君だけになるんやよ。
楽しかったよ?史上最悪の子悪党を操る気分は」
「……」
エントロピーは笑う。
「さてどうしますか?」
「お前、知ってたろ?」
「ええ、と言うか本当の主は虚さんです。虚さんが私に霊犀由良祁の中に入れと指示したんです」
「……お前はどうするんだ?」
「一応、絆とか言われたので貴方の味方って事にします。貴方が死んだら虚さんに世話になります」
「都合が良いんだな」
「無限大も虚と言う私と正反対の無。勝負は付くと思いませんので。ゼロか全てか。
光と闇が消えるか。光と闇が残るか。
行きましょう」
エントロピーは千石に憑依する。
千石は虚を睨みつける。
「どっちが死んでも確実に分かる悪が残る訳だな?」
「そうやね。でも式神を使うなんてタブーやよ。忍者は忍者らしく隠れながら殺さないと駄目や.....そなら、遠慮無く氣功で式神ごと殺したりますよ?」
「悪党に説教は禁物だぞ」
「君等も言う事ありすぎて待ちくたびれたわ」
千石と虚は殺し合う。
そして千石は倒れる。
「……」
「これはバッドエンドなのかハッピーエンドなのか。少なくとも無限大と言う全部より無と言うゼロの方が強いのが分かっただけでも大収穫や」
「俺は……」
「まあ全て無駄やった訳やね。
同情するわ。
氣功で金縛りしとるから動くのは無理や。別に殺しなんて興味無いしね。
僕はこの時空転送装置が欲しいだけや。この世界は虚やからね」
虚はゴーレムに乗り時空を転送する。
千石は動き、世界を見る。
「エントロピー。この世界は小さいな」
「忍者の時代は終わりです。ただし残った者は全てを無くし生きる意味を無くした二流の忍者だけです」
「……」
沢山の死体が埋められる。
その上で千石は笑う。
その後、忍者は一人もいなくなり新たな時代の幕開けが起こる。
最初の仲間達、ワンスモア・Iとエデルと大須賀は君島のうどん屋でうどんを美味しそうに食べる。
「ここ最近は平和だな。三つの組織が何だか壊滅したから税の搾取が無くなったからか」
「誰が壊滅させたんでしょうか!!!」
「まあ生きてれば良いんだよ。戦わない事こそが幸せだ」
途中から滓雅一族の監視の為、離脱していたイズは滓雅一族の村で平和に暮らす。
「……どうして私は此処にいるのかしら?」
周りには誰もいない村でイズは今日も千石を待つ。
一条は虫吐きと幸せに暮らす。
「・・・」
「さて、パパは仕事に行くか」
「行ってらっしゃい・・・!」
霊犀由良祁と滓雅美智子は千石を探す。
「殺すしかないわよ....」
「待つのじゃ。結香がそれを望んだとは思えん!」
光はもう一度輝く事を願う。ただ願っても何も起こる訳が無いので自分達で行動する。
生き残っていたΛ=ηとθ =φは咲川を探す。
「何処へ行ったのでしょーか!」
「分かりませんね……彼女はどこに」
イラージェスとトルベルアは犬山達に追われる。
「何であいつ等生きてるのよ!」
「ちょ、ちょっと……何で……手を繋いで……フィアンセは……」
「良いじゃん。逃避行も楽しいわー!」
「忍者から解放された分、反動が凄い……」
宇寺田とセルティーナとマヴロは時空転送魔法を使う。
「セティ....君、こんな魔法が使えるの?」
「ええ、私は勇者様の元へ帰るわ。宇寺田は呪いが消える世界へ。そしてマヴロは手助けしてね♪」
「....分かったよ」
マヴロと宇寺田は消える。
そして千石は壊滅した月食の本拠地に向かう。
「……さて、この世界を制服しようか」
「では仲間を雇いましょうか」
「今度は私が必要なモノを全てに埋め込もう」
千石は史上最悪で最後の忍者を名乗る。
「闇に光を」
闇に光を 完
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.475 )
- 日時: 2017/02/15 16:21
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
造り物は創り物の夢を描けるか
父親はある博士。母親は研究所。
そのアンドロイドはあまりに完璧過ぎた。
人を理解しアンドロイドを理解し、自分との違いを理解した。
生まれた数時間後に自分は人間と性能が変わらない事に気付く。
生まれた数週間後に自分は人間とアンドロイドの違いに気付く。
生まれた数年後に、自分は人間と言う生き物を理解した事に気付く。
アンドロイドとは何か。人間とは何か。
そして彼女は何を見つけたのか。
「情けないアンドロイドは自分と人間の区別が出来ず自分を殺します。
強いアンドロイドは自分の方が人類より上と判断し人類を滅ぼします。
しかし彼も人間と変わらず周りに害を及ぼしこの後生まれる最新型に殺されます。
全てを分かってしまったアンドロイドは……これからどうなるのでしょうか?」
アンドロイドの名前は道ノ里月華 (みちのさとつきか)。超完璧細部主義。どんなことも完璧にこなす。容姿は灰色のロングヘアに、黒のパーカーを着用。能力は音を操る事。
特技は、料理BOOKの料理を完璧に再現すること。
趣味は、ジグソーパズル・・・・なのだが、完璧細部主義とアンドロイドの特性を併用し、1000ピースを5分で完成させる。
備考です。
特別製のアンドロイドで、同じ機は作られていない。
機体番号は HN-28-G5R 。地獄門が製作の大半を受け持つ。アンドロイドは能力を持つことが難しかったが、機体の核に超能力者の死体の脳の一部を使い、搭載を実現。
音を操る能力も死体の能力。
出身はループ研究所。地獄門に創られた。見た目は25歳。実際は起動してから6年目。現在東京に住んでいる。
道ノ里はジグソーパズルを高速に仕上げる。
「これでも楽しいんですよ。パズルの調子でメンテナンスをしたり出来ますので。料理は料理の本をプログラムに組み込んでいるのですぐに調理可能です。和洋中からローカルな郷土料理、世界の珍しい料理まで何でも出来ます」
道ノ里は自身の研究所で語る。
「私は人間の全てを知るアンドロイド。道ノ里月華です。
では問題です。私は物語を描く事が出来るのでしょうか。
答えは出来ません。
架空の事を考えるプログラムはありません。
それが人間と私の違い。
そしてもう一つが決定的に違う事。
アンドロイドは子供を産めません。
と言う事で私に出来ない二つの事について話したいと思います。
勿論、アンドロイドにも愛はあります。
人やアンドロイドに恋する心も持っています。
ただ、幸せな生活を想像する事が出来ません。
飽く迄も私が出来るのは可能性の予知。
全て計算やプログラムを元に清算された答えしか考える事が出来ません。
よって子供の事を考える事が出来ません。
可能性が無い場合それは切り捨てられます。考える必要がありませんから。
そう、この二つが無いだけで人間はアンドロイドと呼べてしまうのです。
逆に人間にこの機能が無い場合はアンドロイドの様なロボットの心を持ってしまうのでしょうか。
我々の方が無駄が無く合理的です。
ただ、使い捨て傘と同じ様な存在です。
命の価値が我々の方が軽くなります。
人は何かを想像した者の生命体の方が偉く、進化していると考えるらしいです。
人間は夢を見ます。想像します。発明します。
人間は子供を産めます。想像します。子供として愛せます。
それがどれだけ偉いのか。
その欠陥部分をアンドロイドは補強出来るのか。それとも補強する必要はないのか。
私はもう答えを知ってます。
人間はこの答えを出せるのでしょうか?
アンドロイドを人とするかロボットとするか。
それとも支配者とするか。
私は人間の全てを知るアンドロイド。道ノ里月華です」
造り物は創り物の夢を描けるか 完
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.476 )
- 日時: 2017/02/16 15:31
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
狂言警報発令中
電車が通り車が通りいつも通りの日々。
其処に一人のきぐるみがいた。
「……」
きぐるみは町の情景を見る。
「……生まれろ」
それはその街にあまりにも溶け込んでいた。
きぐるみは大きく笑う。きぐるみの表情が変わらないのが恐ろしく、気ぐるみの中だけ奇妙な笑い声が聞こえる。
「忘れる事は悲劇か?違う。喜劇だ。どうしようか……」
それは髪をなびかせ、それは良く町の血液の様に巡る。それほどとんだスピードで。
夜。町はネオンに染まる等と言うありきたりな事を想う。
きぐるみは町の歩道でふらふらになりながら月を見る。
「……育て」
それはネオンの影に潜みニタリと笑う。
きぐるみは叫ぶ。
「我はイラシーウ。この世界に喜劇を与える被害者だ」
きぐるみはそれを見る。
「おかえり」
「ただいま」
それは人だった。
「ふー……ふー……」
「貴方の中は不幸でいっぱい。もう大丈夫」
それはきぐるみが思う全ての原点だった。
「きぐるみは牛。私は?」
「……尊敬する貴方にはなれませんでしたが、せめて同じ事をいたします。所詮、ひと時の喜劇。しかし、深く刻まれる者はいる。
貴方の様に」
きぐるみはそれに殺される。
それはきぐるみに何かを書く。
「狂言警報発令中」
時は朝。電車の中で流れるニュースを男子高校生は見ていた。
「きぐるみに入ったまま、殺害または自殺の両方の……」
「ええ……」
高校生はスマートフォンでニュースの詳細を調べる。きぐるみのまま殺される事件はそうそう無い。
そして高校生は一つの画像を目にする。
狂言警報発令中と書かれたきぐるみが血まみれになりながた倒れている写真。
「狂言警報?」
狂言と言えば能。それに警戒しないといけないと言う訳の分からない事にバカバカしささえ感じる。
「まーた、猟奇的殺人かよ。せめて言葉の意味を知ってからやれ、バカ」
高校生は学校へ行く。
高校生の彼は人生に満足していた。
彼もそれを誇りに思う。
一方、きぐるみ事件に関わる警察は。
「先輩、この線は他殺なんですかね?」
「今は犯人を全力で追うだけだ。今、分かっている事を教えてくれ」
「一番はやはり、狂言警報発令中と言う謎のメッセージ。
狂言……そのままの意味では無さそうですね」
「意味なんて無いと思うがね……」
高校生はある女子を見る。
キャロライン・ブラン。海外からの留学生。内気で暗く常におどおどしている色々と情緒不安定で些細な事で錯乱や発狂をする。容姿は163cm 64㎏ B:87 W:60 H:75
紫がかった黒の癖毛の長髪 青色の瞳 目の下にクマ 不健康な白い肌
彼女はイジメを受けていた。俺は笑いながら見守る。別に楽しんでいる訳じゃない。助ける必要が無いと思っているだけ。助けて自分に何の得がある。こんな事を言うと悪人扱いされるが、俺は事実のみを述べている。
人生を楽しく過ごしたいのは当然だろ。
それと高校生は似ていた。大衆の思想がピッタリとはまる。
それは学校にもいた。
それは何か。
それはきぐるみを殺した殺人鬼。
……それは高校生とキャロラインを見る。
そして、高校生を選び陰湿なイジメが始める。
「何でだ……?」
「お前は殺人鬼だからだよ……」
学校では高校生が狂言警報発令中の犯人と言う噂が大量に流れていた。
高校生はキャロラインを睨む。
「あいつのせいか?いや、だったらイジメる奴を復讐するはずだろ?チッ、俺を妬むキモオタ共か?面倒な事を……どうせ噂だ」
高校生は叫ぶ。
「俺が殺した証拠があるのかよ!」
「おっ、殺人鬼が何言ってるぞ?」
「ねえ、何か必死なんだけど……マジで殺人鬼?」
高校生は追い詰められる。
「何でこんな噂で……身の潔白を証明しないと……」
高校生にとって学校は全てだった。家に帰っても親は毎日どこかへ行き書き置きのみがテーブルに置かれたまま。
周りの高校生はイジメを娯楽として消費してるだけだった。
その中で高校生とキャロラインはターゲットされ、次第に話すようになる。
「......大丈夫?」
「……」
クソッ!お前ごときが俺に話して良い人間じゃない!
俺は優秀なんだ!こんな噂なんて絶対に潰して俺をイジメた奴を永久追放してやる!
……もしかして、こいつは俺と話したいが為にあんな噂を立てたのか?
高校生は黄昏時に日常を想う。
キャロラインは黄昏時に非日常を想う。
「はやく戻ってくれ……」
「もうこんなの嫌.....誰か助けて」
高校生が泣くのを我慢しながら激怒する。
「俺はお前のせいで人生めちゃめちゃだ!
もう何で俺はこんな目に遭わないと駄目なんだよ!」
高校生は学校から出て全力で走る。学校は遠くなる。
目の前には一人の青年が立っていた。
「……」
「どうも、管理人です」
「……」
高校生は無視してその場を立ち去る。
「熟さない果実は腐って落ちる。まるで飛び降り自殺の様に。
……ある日の私は果実が戻るのに気付いてしまった」
青年は怯え、苦しむ。
「違う。違う。違うんだ」
それは青年の前に立つ。
「また僕の前に……」
それは高校生の方を向き走る。
一方、警察は学校へ行く。
「此処が……キャロライン・ブランさんが飛び降り自殺未遂をした場所ですか。先輩」
「そしてキャロラインの背中にはあれがあった」
キャロラインの背中には狂言警報発令中と言う文字が書かれていた。
「キャロラインさんは生きています。証言が取れるかと」
「ああ……」
それは高校生の前に立つ。
「俺はお前なのか?
もう分からないんだよ」
「貴方の中は不幸でいっぱい。もう大丈夫」
「……」
「理想の世界は学校で絶望の世界も学校で未熟だらけの理想郷。
果実と呼ぶのも恥ずかしいくらいな小さな蕾。
蕾は落ちても血は吹き出ぬ。
だから皆で殺しましょう。
いらない蕾を殺しましょう。
勘違いした蕾を殺しましょう。
貴方も彼女もイジメも未熟。
それは喜劇か悲劇か。
ああ、何か言い残す事は?」
「誰でも良いから助けてくれよ!どうして誰も助けてくれないんだよ!」
周りは冷たい目で見る。
「殺人鬼が何か言ってるよ」
「キモッ」
「狂ったんじゃね?」
「……全部キャロラインのせいだ。あいつが!」
それは高校生を殺す。
それは高校生の背中に狂言警報発令中と言う文字を書く。
「言葉で人生は変わる」
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