複雑・ファジー小説

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イエスタデイ・ワンスモア【不定期更新予定】
日時: 2017/08/25 20:17
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「イエスタデイ・ワンスモアにお越し頂きありがとうございます」

大きくそれでいて全く何も存在しない舞台に蝶ネクタイを付けた少年が一人立っていた。

「それでは色んな世界への旅をどうぞお楽しみにしてください」

そして彼は何処かへ消える。その後、どこからかのスポットライトが当てられた舞台の隣に飾られた手書きの看板。その看板にはこれから行われる舞台の内容が書かれていた。

今回の舞台

題名:イエスタデイ・ワンスモア6

ジャンル:長編

キャッチコピー:近日公開

内容:近日公開

今までの舞台は>>25です。

今までの出演者は>>26です。

オリキャラを募集しています。

直、今回はスターシステムを採用しております。

ゆえに、ある舞台でキャラクターが死んでも、違う設定で他の舞台に出る事が出来ると言う事です。

オリキャラ応募宜しくお願いします。

エントリーシート(募集用紙)




名前(漢字表記の場合は振り仮名を)

性別(男か女かもしくはその他か)

年齢(舞台により年齢設定が変わるので、年齢の表記は曖昧でお願いします。例:20〜30代前半まで。年齢を特定したいのであれば、20歳のみ、で構いません)

性格(詳しくなくても構いません)

容姿(詳しくなくても構いません)

能力(超能力でも何でも良いです。直、世界観により設定に反映されないかもしれませんがご了承ください)

特技・趣味(何でもいいです)


サンプルボイス(三つ以上で性格に反映して下さい)


それ以外にもこういうキャラで設定して欲しい等の要望がある場合書きくわえても構いません。


直、と言うか必ずオリキャラは死んでしまいます。スターシステムを採用していますので死んでから一度も出ないと言う事はありませんがご了承ください。

オリキャラが来ない場合は勝手に舞台の幕を上げさせて貰います。

ちなみに、何度もオリキャラ投稿可能です!

追記

今まで失踪しまして本当に申し訳ありませんでした。不定期ながら、少しずつ更新を取り戻せたら良いなと感じております。とりあえずイエスタデイ・ワンスモアシリーズのみ執筆予定です。ただし申し訳ありませんが執筆予定だった小説は中止とさせていただきます。

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.367 )
日時: 2016/11/17 18:53
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

一方、甲賀と伊賀はブリエ・ティラトーレとエクラ・ティラトーレと戦っていた。

甲賀はブリエと対峙する。

「伊賀の目的を邪魔する奴はユルサナイ……」

甲賀はブリエに気付かれずに高速移動をして大量にクナイを投げる。

「チェックメイト」

ブリエは叫ぶ。

「これが他人に気付かれずに暗殺を遂行出来る能力。現実は虚ろ。鏡に写る物こそ真実」

ブリエの周りに鏡が現れクナイを鏡の中に入れる。

「……鏡の能力」

「反転」

甲賀の周りに鏡が出現。すると、クナイが甲賀の元へ向かう。甲賀はクナイを全て取る。甲賀はブリエを睨む。

「忍者としての誇りは無いの?」

「ヒール(悪)に聞くべき質問では無いな」

ブリエは鏡からクレイモアと言う西洋の剣を出す。

「僕は鏡から自分や相手の分身を無数に生み出す等出来る。忍者なら分身の術が出来るんだろ?」

甲賀は呟く。

「分身ならもう後ろにいるよ。0能力、相手の視界から外れて、静かに後ろへいつの間にかいて,静かに任務遂行を行う」

甲賀はブリエの首をはねる。しかし、ブリエは消える。

「虚像か……」

「夢幻鏡界・ミラージョン」

ブリエは甲賀を鏡の中に入れる。

「このままにして餓死させても良いが獲物は妹が楽しめる様に調教させてからにしよう」

ブリエは鏡の中に入る。

甲賀は周りを見る。

「異空間。結界か?」

「冷静か。意外だな」

「冷静な訳無いよ。伊賀から僕をこんなに離して……シニタイの?」

「......安心しろ。其処ら辺の誇り高き忍者の様に闇に葬り去ってやる。だから安心しろよ.....甲賀」

ブリエは甲賀にクレイモアで向かう。甲賀は小刀で戦う。

一方、エクラと伊賀は。

「悪い奴等は皆抹殺する……」

「私は狩人。獲物に負ける訳がありませんわ♪」

エクラは大量の鏡を反射させ手榴弾を鏡の中で動かす。

「スイッチ式ですので」

伊賀は自ら鏡の中に入り、エクラに一番近い鏡に出てクナイで暗殺しようとする。エクラは避ける。

「罠があるとは思わなかったのですか?」

「私が本気になれば、雨粒の大きさも分かるほどに視覚を研ぎ澄ませられる。罠があるかどうかなんてすぐに分かる……」

「今まで見た獲物の中で一番ですわ......ウサギが抵抗されても困りますが戦いましょう」

一方、足利は平等院の所にいた。足利はボロボロに倒されていた。

「お前の能力は……」

「ゴールデンソウルギア」

平等院は足利にデコピンをして吹き飛ばす。足利は立ち上がる。

「俺は……正義の為にお前等に勝たねばならんのだ!」

「諦めろ。世界は俺の思い通り」

平等院は足利に呟く。

「忍者の時代は終わりだ」

平等院は足利を殺す。

「俺の能力は一日6時間のみ世界を思い通りに出来る事だよ。誰も俺に勝てる訳無い」

「悲しいな。お前の価値は六時間しか無いのだな」

平等院は座布団を足利に乗せる。

「一回殺すと言ったのだからちゃんと死ね」

足利は今度こそ死ぬ。

其処に、霜月一族が様子を見ていた。

「滓雅が来るらしい。備えておけ」

「あああああああああ!!!うぜーな、うぜーなぁ!全然忍者感無いじゃーん!俺達真面目忍者やってるって言うのによぉ。あ?南蛮文化邪魔じゃんかぁ!」

「南蛮を馬鹿にするなよ。西洋にも忍者は伝わっている」

「霜月ロビンソン、うるせーよぉ!雑種がぁ!」

ロビンソンは殺気を出さずに瓦を投げる。そして瓦の裏に付いている爆弾を起爆させようとする。

「止めなって!」

「霜月毬(しもつき まり)……」

ロビンソンと霜月は遠くを見る。

「フン、忍者が忍者らしさに戻す為我々は選別する。忍者の誇りにかけて!」

「みーんな、殺してあげるから待っててね♪」

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.368 )
日時: 2016/11/18 17:04
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ロビンソンは織戸の元へ行く。

「俺と闘える事を光栄に思え」

ロビンソンは顔に大量のカギが刺さっていた。織戸は構える。

「また僕の事が見える。これだと僕の体質に影響が出るから……死んで?」

ロビンソンは拳に付いた鍵を開ける。

「俺の能力は全てに鍵を点ける事。ドアも能力も全てにな」

ロビンソンは織戸の後ろに行く。

「逆に言えば元々あるべきもの鍵を閉める事も出来る」

織戸の目に鍵を入れる。すると、織戸の目は開かなくなる。

「口と鼻を閉めれば窒息死で死ぬ」

織戸は全力で逃げる。

「鍵を開けられるのは俺だけだ。指紋認証と静脈認証で開けられる鍵に設定してるからな」

「……」

「酸素も施錠出来るぞ。まあこんなのは忍者っぽくないからあまりしたくないんだがな」

ロビンソンは能力を解除する。すると、織戸の目は見える。ロビンソンは鉤爪(かぎつめ)を装備する。

「鍵使いだから使う武器も鉤爪。カッカッカ……」

ロビンソンは織戸を鉤爪で切り裂こうとする。織戸は避ける。織戸はクナイでロビンソンを殺そうとする。ロビンソンは織戸の蹴り飛ばす。さらに、ロビンソンは足から隠していた針手裏剣を足の振りで織戸に向かって投げる。織戸はクナイで弾く。ロビンソンは鉤爪で織戸を追い詰める。

「我が霜月一族が貴様等似非忍者ごときに負ける訳がなかろうが!」

「……僕は今の世を変える。忍者のいる時代は終わりだよ」

「黙れ!忍者は不滅だ!滅んではならぬ文化じゃ!」

「もうすぐ廃藩置県が訪れる。城に仕える忍者や藩に仕える忍者は主を失う。そして目的を失った殺し屋は最期に自分を殺して闇の中へ行く。……もう世の中は殺しを求めていないんだよ……」

「いいやまだだ。まだ忍者がこの世に必要なのだ!……じゃないと我々は何の為に生まれてきたのだ?」

「僕に殺される為だよ」

織戸はロビンソンの身体を貫き、心臓を触る。

「僕の能力はコピー。コレクションには出来ないけどね。ストックは一人だけど同じ能力なら僕は誰も負ける気がしない……」

織戸は心臓に鍵を施錠する。心臓のカギは閉まる。心臓の機能が閉まったのでロビンソンは倒れる。

「……」

霜月毬は有明の元へ行く。

「漆奈!ちゃんと休んでてね!」

「ぷぷぷ。呑気だね♪私に殺されるのにな〜」

「霜月一族……」

「断末魔、血しぶき、屍の目、倒れる時の音。私が好きな音は命が消える瞬間。

死ぬ準備は出来た?」

「私が思っていた忍者はもっと優しくて楽しくて……もっと素敵だと思ってた」

「素敵じゃん。合法的に人を殺せる役職なんて。処刑人とか執行人、刑務所でも殺せるけどさ。

つまんねーんだよ。あんなの。善人殺してこその殺人だよね〜!!!」

霜月は有明を拳を連打させる。

有明はクナイを取り出そうとするが霜月は兜割りと言う武器で頭をフルスイングする。

「オッケ、オッケ。この程度ね。頭かち割ってやるよ」

「くあ……私は昔忍者に助けられた。あの忍者はいないの?優しい忍者は……」

「バイバーイ!」

霜月は兜割りで頭蓋骨を割ろうとする。すると、滓雅が折り紙で出来た剣で霜月を止める。

「収納が良さそうな剣だね」

「.....私は折り紙を操る事が出来る」

滓雅は折り紙を巨大にして動物や魚、昆虫等を折る事でそれらを式神のように操る。

「勿論、架空の生物もね....」

折り紙に折られたゴーレム、ドラゴン、魔王が召喚される。

ゴーレムは周りを見る。

「俺に似た生命反応を感じる。この世界は……」

ドラゴンは火を吹く。

魔王は叫ぶ。

「さてどいつから死にたい!俺が立派なゴーストにしてやる!ガッハッハ!」

霜月も式神を召喚する。

「口寄せの術」

霜月の前に現れたのは、禍(わざわい)と呼ぶ化け物。

「……んー、地形変えちゃおっか」

禍は腕から光線を出し、地面を抉る。すると、水掛と雲井が禍の元へ。

「……式神か」

「滓雅さん!どうして此処に!有明さん……!」

魔王はドラゴンに乗って禍と対峙する。

「死ねぇ!」

「魔王か……」

禍は魔王とドラゴンと戦闘する。ゴーレムは滓雅を乗せる。

「霜月....同じ忍者一族として罪を償って貰うよ」

水掛と雲井は戦闘を中断し滓雅の様子を見る。

「……俺は江戸を変えたかったんだよ。例え誰かに何を言われようがな……。だけど……」

「ボクも忍者について再確認が出来そうだよ。忍者とは何か……」

ブリエと甲賀は鏡の中の異空間で戦う。ブリエは何かを察知する。

「これは....」

ブリエは鏡から出る。甲賀も出る。

「僕から逃げるの?ダメダヨ……」

ブリエの目の前には巨大なゴーレムがいた。

「ゴーレム.....」

其処には国王がいた。

「……何なんだよ!こいつ!全然動かない!早く私をハジ王国へ帰せ!!」

「....」

「そうだ!こいつは確か、世界に一つはゴーレムが存在すると言っていた。だから」

ブリエは国王を刺す。国王は倒れる。

「....」

すると、ゴーレムは動き出す。

「……俺の名は甲斐。パラレルワールドの修復を目的としてこの世界を元に戻す」

「....」

ゴーレムは検索し始める。

「またか……。また悪用を目的とする人間がゴーレムを支配しているのか」

ブリエはゴーレムを鏡の中へ入れる。甲賀は構える。

「これさえあれば妹だけの世界に行けるのか。待っていろよ、妹」

ブリエは鏡の中に入り消える。甲賀は伊賀の事を思い出す。

「早く伊賀の元へ行かないと……」

エクラはブリエがいない事に恐怖を感じていた。

「....」

伊賀はエクラを見る。

「悪は滅ぶ」

「貴方に構っている暇はありませんですの...」

エクラは鏡の中に入る。

「……鏡を捜索しないと」

伊賀は消える。

一方、滓雅と霜月は交戦していた。

「忍法・千羽嵐舞!」

滓雅は大量の千羽鶴を召喚し次々と超高速で突撃させ霜月を攻撃する。霜月は大きなダメージを負う。

「貴方の負けよ.....霜月」

「……ロビンソンも負けたみたいだしね。撤収しないと。まあ良い時間稼ぎにはなったけどね」

「......!?」

すると、平等院が滓雅達の前に現れる。

「……忍者以外は全員死んだよ」

「.....そんな」

「これからの世は俺と霜月一族、及び傘下、神無月一族、宇寺田一族のみが築き上げるのだよ」

平等院の周りには大量の霜月一族が現れる。霜月は笑う。

「妖刀、地煉獄天国(じれんごくあまくに)。我が霜月一族、もしくは強者が扱える刀」

平等院の腕には血まみれの地煉獄天国があった。

「忍者の時代は終わりじゃない。始まりなのだよ!」


そして、霜月一族はのちに、食物月(おしものづき)と言う名前でこの世界で活動する。

正義の忍者は月光(げっこう)。悪の忍者は月兎(げっとう)。と呼ばれる。

今、此処に忍者だけが生きる事を許される、闇に光を、照らされた世界で今日も忍者達は生き続ける。




闇に光を 続

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.369 )
日時: 2016/11/19 15:09
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

universal unbalance zone

第一話 地球最期の二十日(はつか)

宇宙は壮大である。ただ、ひたすら無限に広がる闇は惑星と言う名の光を求める。

日常を過ごす人間達が宇宙船に写る。

「そろそろ、あの惑星の言語を学ばなくては……。未知の惑星はいつもドキドキするな……」

そう言って大量の宇宙船は地球へと目指す。

数々の異形の宇宙人は話す。

「星雲の調子はどうだ?故郷は星雲の近くにあるからな……」

「こんな未知の銀河じゃ故郷の映像なんて何年前の映像になるやら」

「しかし珍しい惑星だな。……他の惑星と交流が無い星なんて」

「そんだけ、文明が遅れてるんだな。まあ先住民なんてぶち殺せば良いだけだ」

地球だけが宇宙人の存在に気付いていない。

地球だけが宇宙に対して無限だと思っている。



一方地球に浮かぶ島国、日本の上に聳え立つ北海道の札幌。

「……あー、マジで学校だるいわー」

彼の名前は大場 幸助(おおば こうすけ)。其処ら辺にいる高校生である。

「……何でこんなにだるいんだろ。まあ良いや」

大場は一人、部屋でパンを食べる。現在彼は一人暮らしをして生活をしている。

「今年は受験だからな……一人部屋を用意してくれたのは嬉しいけど……」

大場は制服に着替え嫌そうな顔をして外に出る。大場はエレベーターのボタンを押し、エレベーターを待つ。その間に忘れ物の確認をする。そして鏡が付いているエレベーターに積極的に乗り、閉めるボタンを押した後に一階のボタンを押す。大場は髪型を整える為に鏡を見ながらクシを使う。

すると、他の階で止まり人がやってくる。大場は即座に鏡を見るのを止め、恥ずかしそうにする。

「……」

大場は一階に降り、学校に向かおうとする。此処までは普通の日常である。

「ん?何だあの浮遊物?……発光してるぞ?」

赤く光る発光体は大場の前で不時着する。衝撃は皆無で大きな穴も空いていない。

「……」

大場は動かない。すると、宇宙船から人間と同じ姿をした生命体が現れる。

「成程、酸素が充満しているのか。我々にとっては猛毒だな。全く汚い星だ」

生命体は大場を見る。

「……う、うあああああああ!!」

大場は逃げようとする。生命体は大場に向かって走る。しかし上手く走れずに転ぶ。大場は転ぶ生命体を見る。

「……」

生命体は大きく吐血し、転んだだけで死にかけていた。大場は生命体を見る。

「な、何だこいつ……めちゃくちゃ弱い……」

「成程、君にはそう見えているのか」

「え?ドッキリ?え?何これ、意味分かんないんだけど……。人間だよね?」

「成程、私は今命の危機に陥っている。助けてくれないか」

「は?え?……ん?」

「成程、状況が理解出来ないか。この惑星は他の惑星との交流を絶っていたからか」

「惑星ってあんた日本語話してるじゃないか。……ど、どう言う事?」

「成程、とりあえず助けてくれ。痛い」

「きゅ、救急車呼ぶから待ってろ」

「……地球の文化は多少学んでいたが……猛毒の惑星がゆえに惑星に住んでいる住人も下衆野郎か」

「それじゃどうすればいいんだよ!」

「君の家で治療させて欲しい。私は治癒能力を持っているからね。それに宇宙船を隠す場所にもなるかもしれない」

「……」

嫌な予感を察知した大場は即座に逃げる。しかし生命体は大場に向けて大量の光線を放つ。大場は怯える。

「何〜?今の……怖い……」

「私を助けたらこの惑星の破壊を止めよう」

「破壊?」

「言っておくがこれは交渉や取引では無い。脅迫だ。今すぐただちに宇宙船を隠す為にお前の家に連れて行け」

「わ、分かった……」

生命体は何事も無かったかの様に一人分サイズの宇宙船を運ぶ。重さは2tトラック程。

生命体と大場は自分の部屋に戻る。

「うわ……遅刻だよ。親に怒られるし……遅刻理由が宇宙人って……もう駄目人間じゃん……」

生命体は宇宙船をリビングの中央に置く。

「名前を言い忘れていたな。私の名前はこの国の言語ではハツカ。種族はンコダーイ星人」

「……これは本当なのか?俺、おかしくなったのかな?勉強のやりすぎで」

「君達だって星人だ。地球星人。我々からすればこんな星は珍しいぞ。文明の遅い惑星が」

「宇宙人なんてあり得る訳無いんだよ」

「ならこの大怪我をしながら立っている状況を説明出来るのか?」

「黙れ……そうだ、宇宙人なんていないんだよ。あのな、地球って惑星はな大量の奇跡によって生まれた惑星なんだよ。地球の位置、自転、公転、太陽との距離。全てがマッチして俺達がいるんだよ。地球、舐めるな!地球ほどの奇跡が他の惑星で起こる訳が無い!」

「地球程の奇跡が普通に起きるのが宇宙だ。君こそ宇宙を舐めているだろ。こんな惑星が生まれる前から宇宙はずっと存在している」

「……宇宙人って名乗る馬鹿に何を言っても無駄か」

「やけに強気じゃないか。現実逃避って奴か?」

「……警察呼ぼう。そうだ、何で今までそれを考えなかったのか……」

外は雨が降っていた。

すると、赤い発光体が意図的に大場の部屋の中に強引に入る。

「あーハツカー。駄目だよー、他の在住宇宙人が怒るでしょー!」

「すまない、サーメルティ。新しい星にワクワクが止まらなくてね」

「て言うか、もう先住民と交流してんのー!?」

「今度は可愛い女性が……宇宙船から……」

「あらら、中々良い人そうじゃん☆」

「メスには優しいのか。うむ参考になるな」

「……確かに、最初に落ちて来たのがサーメルティだったら警察には通報していないな……」

サーメルティはハツカに怒る。外は雷が鳴っていた。

「でも駄目だよ。移住してる宇宙人に迷惑をかけるのは!」

「ああ、それで避難勧告は出したか?」

「愚問だね〜私がそんなにサボってる様に見えた?」

「そうか、では他の惑星との戦争は避けられそうだ」

「……え?何の話をしてるの?」

「あれ?説明してないの?」

「ああ、言い忘れていたよ。

我々はこの惑星を滅ぼしにやってきた。

二十日間で全てを滅ぼす。なのでそれまでに君達は逃げるなり、戦闘に備えたり、もしくはこの二十日の間でやりたい事をやって死んでみるのも悪く無いだろ」

「ど、どうなってんだよ……はぁ?」

雷はハツカとサーメルティを照らす。すると、禍々しい星人の姿に一瞬戻る。

「光学迷彩も雷の光の影響で人間体を維持出来ていないな。改良をしなければ」

「あ、ちょっと待って。私この二十日間でこの地球の全部を観光したいから!」

「うむ、何処へ行こう。何か兵器がある所とかが良いな」

「私、この惑星の楽器の演奏を聞きたいなー!」

「……何だこれ」

こうして、地球最期の二十日間が始まる。ついでに大場とハツカとサーメルティの二十日限定の共同生活も。

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.370 )
日時: 2016/11/21 15:56
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

地球だけが宇宙人の存在に気付いていない。

地球だけが宇宙に対して無限だと思っている。



一方地球に浮かぶ島国、日本の上に聳え立つ北海道の札幌。

「……あー、マジで学校だるいわー」

彼の名前は大場 幸助(おおば こうすけ)。其処ら辺にいる高校生である。

「……何でこんなにだるいんだろ。まあ良いや」

大場は二人の宇宙人と食事をする。

「君は学校か。地球が終わるのも残り19日だがそんなに学校が好きなのか?」

「うるせぇ!……ほ、本当に地球を破壊するのか?嘘だろ?」

「地球の楽器はこんな感じだね!んー、ス・テ・キ☆」

「この惑星に音楽と言う文化があって良かったな。さて私は早速地球の破壊活動を行うか」

「え〜早くない?他の宇宙人の移住先が完全に決まったらで良いじゃんー」

ハツカは大根の漬物を食べる。

「確かにこの惑星を飽きるまで楽しませてから破壊するか。今日は全世界漬物探検ツアーに行こうかな」

大場は制服に着替え嫌そうな顔をして外に出る。大場はエレベーターのボタンを押し、エレベーターを待つ。その間に忘れ物の確認をする。そして鏡が付いているエレベーターに積極的に乗り、閉めるボタンを押した後に一階のボタンを押す。大場は髪型を整える為に鏡を見ながらクシを使う。
すると、他の階で止まり人がやってくる。大場は即座に鏡を見るのを止め、恥ずかしそうにする。

「……」

大場は一階に降り、学校に向かおうとする。此処までは普通の異常である。

「……わ、訳が分からない……」

そして大場は放課後、家に帰る。すると、家にハツカ、サーメルティ以外に三人の人間が倒れていた。

「え?え?……まさか、本当に……」

ハツカとサーメルティは大場を見る。

「た、助けて!殺さないで!」

大場は逃げようとするが、ハツカは叫ぶ。

「大丈夫だ。こいつ等は死んでいない」

「じゃ、これは……」

「我々が外出していた時に絡んできた不良だよ。やたらとうるさかったので三人をボコボコにした訳だ」

「……」

「この惑星は治安維持が出来ていないみたいだな。洗脳、催眠、脅迫すれば一発なのだが」

「それで治安維持とは呼ばんよ……。それより何でこいつ等を運んだんだよ!」

「……地球最期の二十日間を病院で過ごすなんて可哀想では無いか。ちゃんと私の治癒能力で直してあげるんだよ」

「……いや、地球を破壊しなければ良いだけの話でしょ」

「勘違いをしないでくれ。私は地球に思い入れ等無い。だが全ての生命体に後悔が無い様に生きて欲しいだけだ。後悔があって死んでしまうと、地球の美しき破壊をすると言う目的で来ているのに人間の汚い断末魔が邪魔してしまう。だから皆、生涯を全うして死んでほしいんだ」

「……」

「私は人間等どうでも良い。この汚い星が崩壊する所を見たいだけだ」

「なら、地球人を避難させてから星を破壊すれば良いだろ」

「其処まで私は優しくないぞ?星破壊すんのに何で地球人助けるんだよ。どんだけ都合が良いのだが……」

「……」

「どうせ、助かるんだろうと言う考えなら止した方が良い。君は今を全力で生きるべきだ」

「……な、なら此処でお前達を殺……」

サーメルティは楽器で演奏を始める。すると、大場は感情が抑えられる。

「……これは?」

「彼女は演奏で人を操る事が出来る。君は今、殺意等の興奮する感情がコントロールされている」

「そんな……」

「言っておくがその気になればこの惑星は20秒で消せる。我々が二十日を用意した意味を考えろ」

「……」

「……いや、二十日しか無いから考えるよりやるべき事をやるべきだと思う」

サーメルティは呆れる。

「どっちだよん」

「まあ良い。我々はこいつ等を治療した後、元の位置に戻してあげないとな」

ハツカは三人の不良を治癒する。そしてハツカは三人の不良を手で運ぶ。大場は驚く。

「まさかテレポートとかじゃないのか?」

「高速移動や浮遊能力は出来るが、目立つからそのまま……」

「いやいやご近所さんに変に思われるから止めてよ!」

「どうせ、生きてるのも19日だけだ。恥も何も無いだろ?それに我々が此処に運んだ時にもう隣人には見られてる。だから問題はない」

「ありまくりだよ。通報されるレベルだよ……。何でこんな事に……」

すると、三人の不良の内の一人が目覚める。

「……オラァ!何してんじゃボケェ!」

不良はハツカの腕から離れ、二人の不良を連れ出す。ハツカ達は驚く。

「私から逃れるとは……」

すると、一人の不良は叫ぶ。

「お前だな、ンコダーイ星人は」

「……」

大場は聞く。

「ど、どうして宇宙人だって分かったんだ……」

「地球にも移住している宇宙人が密かにいるのだよ」

「と言う事は……」

一人の不良の顔は割れ、化け物の様な姿になる。

「うわあああああ!!」

「我々は貴様等ンコダーイ星人の受け入れを拒否する」

「お前はトイサラパ星人か」

サーメルティは構える。

「だ、誰?」

「星を持たない珍しい星人だ。だが、他の星に移住して驚異的な繁殖力、適応能力で他の星人に姿を変え、此処に住む星人を捕食している」

「つまり、人間を食べているって事!?」

トイサラパ星人は話す。

「我々はこの惑星で全ての地球人を捕食し、この惑星を我々が支配する。その邪魔をするならばンコダーイ星人でも捕食するのみだ」

サーメルティは大場に話す。

「トイサラバ星人は我々とは敵対関係にある。こういったケースが何度もあると聞いていたからな。しかし偶然にしても……」

「……」

トイサラバ星人は二人の不良を呼ぶ。

「いや、俺達はお前がンコダーイ星人と知ってわざと近づいたんだよ。まさか気絶させられるとは思って無かったがな」

すると、二人の不良は殴られ所が悪く、死んでいた。

「……し、死んでるじゃないか!人間だったら俺……でも、こいつ等だって戸籍が……えええっ!?」

「おい!……死んでいるな……」

「……ちょっと待って殺人犯になるんじゃ……」

「残り19日だ。どうでも良いだろ」

「良くねーよ!残り19日牢屋にいるなんて馬鹿だろ!病院より酷いわ!」

トイサラバ星人は発狂して交信を始める。

「まずいな……」

「何が?」

サーメルティは話す。

「トイサラバ星人はテレパシーを扱えちゃうんですよ♪だから今、此処の付近にいる大量の仲間を呼んでいるんよゥ!」

「……ヤバいじゃん!……あれ?」

すると、隣人が壁をぶち壊す。隣人の顔も割れ、化け物の様な形状になる。

「隣人も宇宙人なのかよ……」

ハツカとサーメルティ、大場は逃げる。

「ど、何処に行くんだ?」

「敵の敵は味方。トイサラバ星人と敵対関係にあるウゴ星人がいる地域へ向かう。まだ避難していなければ良いが」

ハツカ、サーメルティ、大場はウゴ星人の元へ行く。

ウゴ星人は人間にそっくりの人形に入って活動している星人。正体はミジンコ程の小さい星人。その星人が一億あたりに一人の人間の人形にギッシリ詰まっている。

「うげ……想像したくない……」

「ンコダーイ星人!地球を破壊するのか!」

「私は他の同志と違って二十日間の猶予を与えている。今の内に逃げて欲しい所だが、困った事にトイサラバ星人が此処にいたのだよ」

「ああ……あいつ等か……」

「そうそう、なので戦って来てくれない?お願い☆」

「いや……その……」

「協力出来ないのか?」

「流石に無理だよ。折角この惑星にも慣れて来た頃なのに。此処は今まで君達みたいな星人が来なかった事で有名なんだよ。そもそもの原因は君達じゃないか。君達が地球を破壊しなければ彼等も落ち付くはずだよ」

大場は話す。

「そうだよ、何か違和感があったけど俺にとってとりあえず都合が良いのはあのトイサラバ星人だよ。結果的に地球守るって事だし」

ウゴ星人は話す。

「そう言う事。俺達は……」

ハツカはウゴ星人を吹き飛ばす。

「ファー!ナイスショットですな〜」

「これは脅迫だ。結果的に我々は貴様等を生かしてやるんだから素直に従え。お前にとっても得なはずだ。トイサラバ星人が消える事は」

「無闇に協力は出来ない。トイサラバ星人の交信は他の惑星まで可能。地球のトイサラバ星人が死んでも他の惑星に言っているトイサラバ星人が此処と俺達の故郷が真っ先に犯される。御免だぜ……それは……。俺達の故郷が他の国から非難されたくないんだよ」

「国?惑星じゃなくて?」

「他の星にも地球の様に色んな国があるんだよ」

「そうか……と言うか、意外に地球に在住している宇宙人が多い……」

「地球人がまだ知らないだけだ。我々の存在を」

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.371 )
日時: 2016/11/21 19:10
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

大場は考える。

「結局どっちにしても地球は破滅するのかよ……」

大場達はウゴ星人の宇宙船で過ごす。

「……とりあえず観光場所の数を変えようか。残り18日でどれだけ回れるかだな」

「そうだねー!」

「……」

地球が破壊されるまで残り18日の朝。トイサラバ星人達が大場達の元にやってくる。

「うああああ……!」

トイサラバ星人はウゴ星人を切り刻む。

「貴様等を確実に捕食する」

ハツカ達は戦わずに大場を連れて逃げる。

「……」

トイサラバ星人は交信を始める。

「俺達から逃げられると思ったのか?」

ハツカ達は気にせずに逃げる。

「地球を20秒で破壊出来るんだろ!?どうして殺さないんだ?殺して欲しくないんだけど!いやでも……結果は同じか……」

「奴等を殺しても他の惑星から来るトイサラバ星人が大量に来る。私でもそいつ等には勝てないんだよ」

そして、ハツカ達は地球最期の18日の内、16日を逃亡に費やす。

「俺、未練タラタラなんだよ。あと二日で俺死ぬなんて嫌だよ。てか、皆死ぬの嫌だよ!なあ……地球を滅ぼすの止めようよ」

そう言いながら、アフリカでアフリカゾウと写真を撮る。

「あと二日。十分に観光出来たか……」

「私、まだ聞きたい音楽があるのよ!」

「サーメルティ。他の移住する宇宙人の反抗は見られないか?トイサラバ星人で観光するのにいっぱいいっぱいなのに」

「余裕ありすぎじゃね?」

「はい、私があらかじめ洗脳させたので大丈夫です!キラッ☆」

「トイサラバ星人とかも洗脳させれば……」

「彼女の能力が効くのは聴覚を持つ生命体のみだ。彼等は異常なまでの触覚のみで我々を探知している」

「……どうするんだよ。トイサラバ星人とか。……後二日で地球滅ぶし……」

「明日はサーメルティの音楽ツアーの計画を実行しようか」

「もう遅いよ、プンプン!」

「話聞いてよ……。俺、全然学校行ってないんだぞ。あー、世界が救われても俺は救われないなー……。いや世界はもう終わってるんだよな……後二日で……目の前の同居人達に……」

ハツカ達はヨーロッパで日帰りの音楽を堪能しに行く。

「あー……俺、死ぬんだ。そうだ、死ぬ前に何か好きな曲聞いて死のう……」

「やりたい事はないのか?」

「……好きな人に告白。遺書。親に愚痴と感謝。え〜……高級料理を食べたい……」

大場の身体は冷たくなる。

「お、俺……死にたくないよ……何も出来なくて良いから生きていたい……最期にやりたい事なんて考えたくもない!……」

大場は目の前の宇宙人を見る。

「当たり前の日常に戻りたいか?」

「……ああ」

大場は自分の部屋の中にいた。

壁には大量のテストと受験目標が書かれていた。

彼は受験ノイローゼだった。受験の苦しみから自殺を考えていた。

「……頑張ろう。後、一日……」

大場は勉強を始める。

世界が終わる日、大場は試験会場に向かい受験を受ける。受験は面接と筆記試験。

「一日じゃ……間に合わねえよ……。一夜漬けじゃ……高校三年間の勉強なんて間に合わねえ……うああああああ……」

そして大場は受験を終え、部屋に戻る。すると親が笑顔で迎える。

「で?どうだった?合格出来そう?出来るわよね。これまで一人で頑張ってきたんだから!」

「……う、うん……」

大場は自分の家に走る。

「早く終われ……終われ。終われ……」

「え?受験はもう終わってるわよ?」

「終われよ、地球……!」

大場の部屋にはハツカとサーメルティ、そして大量のトイサラバ星人がいた。

「成程、中々の技術だな。上手く幻影を見せている」

「でも、私の洗脳効果が無いとバレるね〜」

トイサラバ星人は質問をする。

「これって何ですか?我々、貴方達にずっと『私達と地球人を追え』って言われただけですので……」

「ああ、すまないね」

ハツカは人間から禍々しい宇宙人になる。

「光学迷彩の実用実験をしてたんだよ。大場君の部屋程の広さで、いかに現実を再現出来るかを。アフリカとか動物とか我々の姿とか宇宙船とか。君達も光学迷彩で表現しようと思ったんだけどウゴ星人って言う我々に反逆をした思わぬ邪魔が入ってね。実際に君達を雇用する事で一部をリアルに表現し、彼を地球から宇宙船に乗せ、宇宙に連れだした事をバレないように」

二日目のウゴ星人の宇宙船に乗った時から大場は宇宙に連れ出されている。

すると、大場の両親が顔を割れながらやって来る。

「あの……彼の両親の死体はどうしましょう」

「ああ、あれも検体だから。実験させるよ」

「……はい。あのそれで世界は破壊しないんですか?二十日経ったので……」

「そうだな、地球人の能力は雑魚。最後に地球人の能力を調べる為、大場にテストをやらせてみたが一日の情報摂取量も浅く、活動時間、記憶力は皆無。だが……」

「……?」

ハツカは地球を見る。

「地球人は実に豊かな心を持っている。そう、どんな状況でも危険な雰囲気が漂っていなければ地球人は希望を忘れる事が無いのだからな。私を目の前にして同居するなんて考えを出したのは彼が初めてだよ」

「あはは。でも私いなかったら、警察に通報されてたね♪」




彼は、ンコダーイ星人、ハツカ。惑星を二十日で滅ぼし、二十日で惑星の全てを知る事が出来る事として非常に有名。

「あの大場はどうする気?」

「サーメルティ、愚問だな……」

第一話 地球最期の二十日(はつか)完


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