複雑・ファジー小説
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- イエスタデイ・ワンスモア【不定期更新予定】
- 日時: 2017/08/25 20:17
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「イエスタデイ・ワンスモアにお越し頂きありがとうございます」
大きくそれでいて全く何も存在しない舞台に蝶ネクタイを付けた少年が一人立っていた。
「それでは色んな世界への旅をどうぞお楽しみにしてください」
そして彼は何処かへ消える。その後、どこからかのスポットライトが当てられた舞台の隣に飾られた手書きの看板。その看板にはこれから行われる舞台の内容が書かれていた。
今回の舞台
題名:イエスタデイ・ワンスモア6
ジャンル:長編
キャッチコピー:近日公開
内容:近日公開
今までの舞台は>>25です。
今までの出演者は>>26です。
オリキャラを募集しています。
直、今回はスターシステムを採用しております。
ゆえに、ある舞台でキャラクターが死んでも、違う設定で他の舞台に出る事が出来ると言う事です。
オリキャラ応募宜しくお願いします。
エントリーシート(募集用紙)
名前(漢字表記の場合は振り仮名を)
性別(男か女かもしくはその他か)
年齢(舞台により年齢設定が変わるので、年齢の表記は曖昧でお願いします。例:20〜30代前半まで。年齢を特定したいのであれば、20歳のみ、で構いません)
性格(詳しくなくても構いません)
容姿(詳しくなくても構いません)
能力(超能力でも何でも良いです。直、世界観により設定に反映されないかもしれませんがご了承ください)
特技・趣味(何でもいいです)
サンプルボイス(三つ以上で性格に反映して下さい)
それ以外にもこういうキャラで設定して欲しい等の要望がある場合書きくわえても構いません。
直、と言うか必ずオリキャラは死んでしまいます。スターシステムを採用していますので死んでから一度も出ないと言う事はありませんがご了承ください。
オリキャラが来ない場合は勝手に舞台の幕を上げさせて貰います。
ちなみに、何度もオリキャラ投稿可能です!
追記
今まで失踪しまして本当に申し訳ありませんでした。不定期ながら、少しずつ更新を取り戻せたら良いなと感じております。とりあえずイエスタデイ・ワンスモアシリーズのみ執筆予定です。ただし申し訳ありませんが執筆予定だった小説は中止とさせていただきます。
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.107 )
- 日時: 2016/08/06 19:35
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
モンブラン博士さん、霧風赤司さんオリキャラ投稿ありがとうございます!
これからも応援宜しくお願いします!
此処からは本編となっております。
「……冥西隊との関係は?」
「完全に小林財閥が冥西隊を利用して人体実験を行っているわ。例えば、ドーピングやサイボーグ化とか」
「……そんな」
「でも、さすがに無能な暗殺者を人体実験にするほど、余裕は無い。だから、世界中の有能な暗殺者を見極める為にあたしの様な工作員が入り込むの」
「え……?」
「でも、所詮小林財閥は金を持っているだけの猿。才能なんて無いわ」
「……小林財閥は何をしようとしているんだ?」
「簡単に言えば、この無数の暗殺者候補施設を冥西隊や小林財閥の息がかかった施設以外を壊したいのよ」
「何の為に?」
「暗殺者の一回のギャラは1億円」
「一回って一人につき殺した回数って事か?」
「それに19人。ターゲットを一人殺すだけで19億円の損失が発生するのよ。まあ、それだけ命は重いって事。でも、小林財閥はこう思ったの。
犯罪者に何故、1億もの大金を払わないといかないんだ。ってね。殺人と言う犯罪を認知していないからそう言う事が言えるのね。笑えるわ」
「そして小林財閥は……?」
「世界中の施設から、有能な暗殺者候補生をあらかじめ安値で集めるのよ。そして裏工作させて必ず、小林財閥直属の有力暗殺者に成り上がらせると言う契約をする。能力があっても卒業試験にクリアしないと10年も候補生になっているかもしれないから。それで一人のギャラは3000万程で抑えられるわ」
「いやいやいや。その値段で納得する訳が無い!」
「反抗した者は小林財閥の圧力で無理やりだね」
「他の企業は!」
「他の企業だって1億なんて払う気無いわ。だから他の企業は小林財閥を支援している。そして、小林財閥の傘下について暗殺者を安値で手に入れるのよ」
「と言う事は就職先はいずれ全部小林財閥の息がかかっている所になるのか?」
「そして小林財閥は大きくなり、無能な暗殺者を使おうとする他のライバル企業を締め出すのよ。これであっという間に小林財閥が裏社会を支配出来るのよ」
「……そんな」
「まあ、あたしが偉くなったら確実に甘いあんたをまず、締め出してやるけど?……ヒヒッ。今なら命乞いしてあたしの靴舐めて、一生、あたしの下僕になるなら考え直すけど?」
「俺はそんな汚い手で目指せるか!生きるか死ぬかの世界に金を持ちこみやがって……。暗殺者を舐めるな!」
「暗殺者なんてただの犯罪者でしょ?もう、手は汚れてるわよ。あたしもあんたも」
「……俺達は人を殺すのが職業だ。なら、せめて、生き方だけはまともにさせてくれよ!」
見境は聞こえない様に呟く。
「甘いわね。ただ……あたしもそう思いたいわ」
「え?」
「……あたしに締め出されないように、ちゃんと頑張ってよ」
見境は去る。
皇と不束は話し合う。
「小林財閥って何だぁ?何者なんだ?」
「小林財閥……。分かったぞ、親父が話しておったんじゃ。あれは、暗殺者の落ちこぼれが創った企業じゃ」
「あ?何だそれ?」
そして見境と木村は互いに意識し始める。木村は成木がいる医務室へ行く。
「成木?なに聞いてんだ?」
「ハーモニカ横丁!!」
「止めてくれよ……。木村、木村、うるさいだろ」
「そんな事無いよ?あ、そう言えば、ルメールさんと五十嵐さん付き合うみたいよ!」
「ヘぇ〜……こんな施設に愛は生まれるのか」
「生まれるよ。どんな場所でも。どんなに時が経っても」
「……??」
そして、暁との練習試合が始まる。
「暁で一番強い人は?」
崎峰は女性を指差す。
「雲井祭!基本的に剣のみを使うけど協力だよ!何故なら、彼女はディフェンスに徹底的に徹しているからー!ニシシ、覚悟決めた方が良いわよ。この戦い、いつ終わるか分からないから!」
「え……?」
トルベルアは笑う。
「ええ、そうですよ!皆、皆、殺されて、私のお金になって下さーい!」
崎峰はトルベルアを殴り飛ばす。
「それじゃ、私のお金の為に頑張ってー!」
「だから、励ましになってない……」
今回の標的は瀬戸内。近くには梅雨明がいる為、発狂はしていない。雲井は木村を見る。
「ボクは雲井祭、よろしく!」
「ああ、どうも。あれ?女性じゃ……?」
「ボクは亡くなった弟の意志を継ぎたいから、一人称をボクに変えて、髪型もショートカットにしたんだよ」
「そうですか……」
木村達は怯む。
「こ、この人達、殺さない駄目ですか?」
「駄目〜」
「崎峰さん!……どうしよう」
「ターゲットに私情は禁物。向こうもそれを分かってるわ!」
「は、はあ……」
皇は構える。
「俺ァ、敵を殺すだけだぜぇ?今回はオフェンスだから……大量に殺せるなァ?」
望田は戸惑う。
「は、始めてで怖いです!怖いです!瀬戸内の馬鹿!」
見境は木村を見る。
「……甘い。だけどカッコイイわ……」
榊は梅雨明とフレンドリーに話す。
「オレは瀬戸内を守る!」
「あたしも守ってやる!」
「……ありがとう!」
「犬みたいで可愛いな」
夜城は暁達を見る。
「木村、生きよう。例え誰かを殺しても、生きる事は恥ずかしい事じゃないから……」
「震え声で言われても困りますよ……。でも……やらないとやられますから」
平は泣き始める。
「ルメールさんっ……うあああああああ!!!相手にすらされなかった……」
そして試合は始まる。
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.108 )
- 日時: 2016/08/06 23:17
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
今回のステージは朝4時の住宅地。暁は、ディフェンスが凄く試合が終わるのに最低8時間。最高10日。暁は叫ぶ。
「ボク達には才能は無い。だが、日々の鍛錬で鍛え上げた友情、努力、忍耐、そしてターゲットを守る事。ターゲットが救われるなら命さえも投げ出して見せる!」
木村は呟く。
「何処が才能が無いんだよ。……てか才能って……」
「良いから行くわよ。木村」
「見境」
水掛、細多喜、神代、古武、皇、不束はオフェンスをする。
水掛は腕で指示をする。
皇は先陣を切って町を走る。すると、全員で8人の男女がナイフだけを持って叫ぶ。
「……ネームレス!貴方達は変わった様だけど、暁は貴方達には負けない!冥西隊に勝つまで……!」
皇は気付く。
「この八人は殺される為に出て来たと言う訳か……」
細多喜達は銃を構える。
「つまり、この八人の銃は他の者達が持っていると?」
「どう言う事?意味分かんない!」
水掛は解説する。
「……現在この八人は銃を持たずにナイフだけで現れた。普通なら格好の餌。ハチの巣にされるんだ。しかも八人はそれを承知で現れた。……この八人分の銃は何処へ消えたと思う?」
「え?え?」
「他の10人が二人分の銃を持っており、弾数を多くなる……」
八人は叫ぶ。
「別に私達はハチの巣にされに来た訳じゃない!私達は、お前達の武器を奪いに来たんだよ!」
皇は笑う。
「俺がディフェンスだったらもっと長生き出来たのに。残念だなァ?実に残念」
皇一人でサバイバルナイフを投げ、八人は見事に頭に刺さる。
「ネームレスをなめすぎだなァ?おい……」
皇は遺体を一人ずつ蹴り飛ばす。
「皇、警戒した方が良い。……家から狙撃される事もあるからな」
犬山、見境、木村、夜城は敵陣地付近で待機。
「後は、水掛と皇達を待つだけだね」
犬山はカツサンドと大福を同時に食べる。
「犬山!」
「お、おいしいんだな!おにぎりがおいしいんだな!」
「い、犬山……お前が喰ってんのはカツサンドと大福だよ」
「それより、君もどうだい?カツサンドと大福のとろけるハーモニー。まるで、ゲロ味のミックスジュースの味がするよ?」
「意味が分からない」
犬山は木村にはカツサンドと大福を詰め込む。
「詰まる!止めて!」
すると、標的合わせて11人の敵が現れる。雲井以外は二人分の銃を持つ。夜城は呟く。
「一旦、退却……!」
木村達は逃げる。雲井は剣を向け指示する。しかし、見境は逃げない。
「見境!」
「……時々自分が分からなくなるわ。どうしてこんな事をするのか。だって、なりたくてこんなのになった訳じゃないのに」
「今は逃げるぞ!」
木村達は逃げる。そして水掛達と合流。
「細多喜が望田達を連れて向かっている……」
「向こうは11人だわ。恐らく、自分自身にトラップを仕掛けているはず」
「……危険だな」
そして、瀬戸内と見張りの五十嵐と梅雨明を除く、16人が集まる。
「危険と感じたら全力で逃げるんだ」
「今、危険だと思います!逃げます!」
望田は逃げようとするが榊に止められる。
「あたしは弱いのは嫌いだ」
「助けて!」
そして、16人は敵陣地へ入り込む。そして、住宅地で雲井達と交戦する。住宅地なのでなるべく、銃声を抑えて発砲する。そのせいで、二人分の銃を持っていた暁は不利な状況になる。雲井は苦しそうな表情をしながら、ターゲットの所へ行く。しかし、それが逆効果を生み、木村達は雲井の元へ行く。
「雲井、貴方以外は死んだ」
木村達は銃口を雲井に向ける。木村はターゲットの方に銃を向ける。
「なんでだ?ボクは作戦通りに指示したはずなのに……」
木村は罪悪感を感じる。
「……何で、俺は人を殺せるんだ?殺すのはターゲットのみだったはずだ。それなのに……」
皇は叫ぶ。
「木村がやらねぇなら俺が……」
「ボクは一人でも闘う!あの時の宿命の為に!散って行った仲間の為に!」
雲井は剣を持って凄い動きで暴れる。そして、その剣で古武が刺される。
「ぐはっ……」
「……え?」
雲井の手は震える。
「ボクは……何を?」
古武は倒れる。
不束達は雲井を殺そうとナイフで刺そうとするが、木村が止める。
「雲井、降伏してくれ。俺はもう死にゆく人々を……見たくない」
「剣が折れても、右腕が使い物にならなくなっても、闘う意思がある限り、ボクは絶対に諦めない!!」
「頼む!……今の状態だと君も古武も」
「ボクは……諦めない」
「……」
「ボク……」
雲井はターゲットと共に降伏を宣言。皇は呟く。
「生ぬるいぜぇ?」
「……もう、俺にも分からない」
一方、観客は暁にブーイングが巻き起こる。その様子を小林財閥が見る。
「強敵は消えた。やはり、麻酔をわざと与えないようにしたのが幸いだったな。しかし、まさかネームレスまでとは……」
見境は気まずい表情を見せる。崎峰とトルベルアは話す。
「暁は麻酔をケチったのか?」
「麻酔って何ー?」
「ああ、暗殺者には正常な判断が出来ないように、麻酔に強力な興奮剤を入れているんだ。それで人を殺しても何とも思わないようになる。ははっ、でも精神は崩壊。普通には生きられないね。でも、暁は多分、その強力な興奮剤を投与してなかったんだ。だから勝ったんだね。畜生」
暁の看守は叫ぶ。
「降伏だと!暗殺の世界にそんなのがあると思うか!」
「……友を失いたく無い。もう、弟も……ボクは」
「……もうこの施設は終わりだ。文は死んだし……。後は国の指示を待て。運が良ければ、別の施設へ行ける」
「ボクは……もう」
「無理だ。一度入れば二度と足は洗えない。……もっと私が君を異常に出来れば……」
「異常って何?」
「薬物投与をもっとしておけば!」
雲井は看守を殴り、その場を去る。
「古武の事、謝って無いわね。あの子」
「そんな事言うなよ……。今のあの人には無理だ……」
その後、暁は閉鎖。雲井は一切の権利を一方的に奪われ、全てを忘れ世界を放浪する事になる。そして、暗殺者の腕を小林財閥に拾われる事になり、後に雲井は小林財閥を利用してあるイベントを開催するが、それはまた先の話である……。
「ボクは絶対に復讐を達成し、ボクや弟を奪った国や、あいつを地獄に落としてやる!」
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.109 )
- 日時: 2016/08/06 23:53
- 名前: 霧風赤司 ◆5RRtZawAKg (ID: zGyV0OIp)
地獄門 裁と一十真を修正しました。
勝手に称号などというものを作ってしまい、すみません。
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.110 )
- 日時: 2016/08/08 16:05
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
霧風赤司さん、確認しましたが特に問題はありません。これからも応援宜しくお願いします。
此処から本編です。
その後、古武は死亡。古武の死体はネズミや飼っている豚等の小動物や家畜が食べる。そして、木村は見境に話す。
「これから対戦する相手には降伏を進めよう」
「今回の様に上手くは行かないわよ。必ず犠牲が出る」
「……そうだとしても人を殺すのは……」
「それなら此処を抜けだせば良いじゃない」
「抜け出したって何も解決しない。俺はこの腐った世界を変える。強制的に暗殺者にさせられて……。きっと夢があった奴だっていたのに」
「夢?」
「俺は昔、プロボクサーになりたかったんだ。理由は覚えて無いんだけどな。その為頑張った。そして高校一年生の時に団体戦のメンバーに選ばれた。ただ、今年で最後だった先輩達が……」
「どうせ、『才能が無いくせに神がかりの運で勝ち進んだくせに』みたいな事を言われたんでしょ?」
「……俺は国、いや世界に喧嘩を売る」
「無理よ。運命はもう……」
すると、成木が木村の元へ行く。
「ちょっと話があるんだけど……」
木村は照れながら成木と共に何処かへ行く。見境は望田の元へ行く。
「何でこんな所で幼馴染なんかいるのよ……」
「どうしました?」
「馬鹿の事を考えていたのよ」
見境は望田にキスをする。
「……良いんですか!?か、彼女になっても」
「それは貴方の頑張り次第ね」
木村は成木と医務室で話す。崎峰と榊もいた。成木は涙を浮かべる。
「木村〜……。簡単に言うと、成木は残り半年の命だよ」
「……え?」
榊は苦しそうな顔をする。
「あんたも知ってる通り、成木は昔から重い病気だ。極度の運動とストレスのせいで病気の進行が早まってしまったんだ」
「そんな……」
「だから無理しないでって言ったのに……」
「だって、木村がいたから……」
成木は泣くのを我慢して、元気にふるまう。
「私は大丈夫だから!!!これからも頑張らないと駄目だよ!!例え、人を殺してても、私は貴方の傍にいれば良いんだから」
「……」
榊は木村に話す。
「成木の状況から、試合は卒業試験まで無くすように崎峰に頼んだ」
「ありがとう……」
「3月まで思う存分一緒に……」
「……ああ」
夏が終わり、冷房もいらなくなり花火等の事等忘れてしまった秋。水掛と木村は話し合う。
「テレビとかパソコンとか無くても何か慣れて来たな」
「……そうか」
「でもテレビって見れないのか?」
「大晦日のみ、視聴可能」
「まるで刑務所だな。こりゃ。……紅白でも見るか」
「そっちか……」
「大晦日の夜だけか?」
「そうだな。7時から12時まで」
「何が悲しくてこんな事を……」
「でも本は読めるぞ?」
「え?」
木村は本が読める場所に行く。本の数は少ないが休憩時間の暇つぶしにはなった。そして、一つのホワイトボードが木村を呼び寄せる。
「……」
其処には、読書感想文が書かれており見境や川崎の文字が心狭しと書きつつられていた。
一番上に書いてあっタイトルは、勝利無き戦争。先輩達が自分が死ぬのが惜しくなったと書いてあるが、見境のみは面白かったの一言。
次の書いてあったのは、その運命は絆か宿命か。見境は低評価。説明的でテーマも適当。らしい。
次は生燈。見境は有名で宣伝ばっかしかしていないが、ストーリーが中途半端だと評価。
「お前は何様だよ!」
木村はその場を去る。すると、望田と見境が一緒に過ごしているのを見る。
「楽しそうだな!何やってんだー?」
望田は怒る。
「デート中ですよ?野郎は消えて下さい!」
「そ、そうか……ごめん」
見境も怒る。
「そうよ。今、望田君と愛し合っていたんだから。邪魔しないで……!」
「そんなに怒るなよ……」
木村は皇の所へ行く。
「何で、邪魔しないのよ……」
「何ですか?見境さん?」
「……何でも無いわよ!」
木村はギャンブルをしている梅雨明と皇、平を見つける。
「畜生……。ルメールさん〜……。俺もあの、願い事が叶う石を手に入れてやる!」
「だからってオレに借金するまでやりこむなよ!大変な事になるぞ!」
皇は優しい顔でギャンブルをする。
「僕なんてまだまだですよ〜!平さん、頑張って!」
「……商売の時はあんな感じなのか……。さて、成木の所へ戻るか」
試合の無い秋はひたすら訓練、鍛練の日々。そして、雪が降る冬へと向かう。木村と細多喜と夜城は部屋で話す。
「試合が無いって良いね。うん、本当に」
「寒い。この施設には暖房は無いのか」
「冷房使い過ぎて、暖房は制限されているんだよ。……そう言えば卒業試験って何だ?」
「知らないのか?」
「なら僕が教えるよ」
夜城はトーナメント表を広げる。
「まさか……」
「卒業試験は、トーナメントだよ。一回戦から殺し合いをして、最後まで残った一グループが優勝」
「そんなの無理ですよ!」
「そうだね。でも、施設ごとずつじゃないから、可能性はあると思うよ。暁も閉鎖されたし。まあ強豪はいっぱいいるけど」
「……夜城さん、どうすれば?」
「悪魔に頼んで、奇跡を起こさせるしか無いよ」
「……そう言うの信じるんですか?」
「信じなきゃ、何も出来ないよ……。僕は弱い人間だから」
「……強いですよ。それに優しいです」
細多喜は嘲笑い、凄い動きをする。
「ククク。日々の鍛錬を行えば問題等無い。何故ならこの施設は完璧だからだ」
「そうだな……」
一方、冥西隊は。
「命乞いしてみろオラァ!」
「すみません!すみません!すみません!」
暗殺者候補生が完全に看守を支配していた。すると、ある一人の看守が叫ぶ。
「お、お前等に新しい看守が付く。ジャノック、良く聞いておけ」
「やあ。僕は士。地獄門士だよ。よろしく」
「僕はヒワノ……名前、間違えないでね?」
二人の看守は暗殺者候補生を次々に拷問と人体実験を行った。ほとんどが精神を崩壊してしまう。
「ボス。思いあがった有能な暗殺者を洗脳させる事に成功しました。ええ、勿論死なない程度です。え?聖?あれは、冥西隊の落ちこぼれ。簡単に言えば、ネームレスレベルのゴミカスですよ?ええ、貴方の言う通り、肉体強化はしてきましたが、なるべく長期で頑張って欲しいのでそれ程酷い人体実験はしてませんよ?」
「……万が一にも考え、冥西隊がネームレスに負ける事があれば」
「ある訳無いですよ。そんな事が。今までネームレス……いや、木村達が勝ってきたのは、フルパワー戦で見境やフルパワーのスパイ達が三宅達の銃弾の数を減らしたから、暁戦で暁の看守であるスパイ達が興奮剤の投与をして来なかったからでしょ?」
「……私の第六感が訴えているのだ」
「電話切りますね?」
ボスは呟く。
「有能な暗殺者を私の……いや、小林財閥の手に」
ボスはもう一つの買収した施設。聖に指示をする。
「どうせ、冥西隊から落ちたクズ共だ……」
地獄門とヒワノはボスに話す。
「随分と金で遊んでいるみたいだね?」
「フフ……。僕は実験台が手に入れば問題無いけど」
「……フン、世界が間違っているのだ。我々はただ、暗殺者に希望の道を開かせるだけだよ。死ぬか生きるかの時代は終わりだ。何としても生きる時代へと変わるのだよ。そして、我々を捨てた世界を今度は我々が捨てて、我々が世界になるのだ!」
そして、大晦日。テレビで笑い声が響く。
木村達は、六人部屋でテレビを見る。犬山は年越しうどんを食べながら話す。
「今年も終わり……。色々あったな〜」
「正月は、各自で神社に行けるらしい」
「と言う事は外に出られるんですか?」
「勿論、看守付きだがな」
「オレはそれでも外に出られるのは嬉しい!」
そして翌日の朝。木村達は神社へ。木村は成木と望田と見境と祈る。
「ダブルデートですね?」
「あ、ああ!そうだな!」
木村は照れながら、おみくじを引く。すると見境が現れる。
「クリスマスは何処へ?」
「成木と一緒にいたけど?」
「あたしは、望田の部屋に一晩中いたわよ。頑張りすぎて汗かいちゃった」
「新年から何言ってんだよ……」
木村は引きながら、おみくじを引く。周りにはカップルがイチャイチャしている。
「まさかこんな近くに暗殺者がいるとは思って無いでしょうね。……羨ましい」
「ゲッ!大凶!シャレにならないぞ……」
「良いじゃない。だって、こんなめでたい日に大凶を引くなんてそうそうないわ。運が良いのね」
「お前の考えって無宗教だよな?」
「だってこんなの神の名を語った娯楽だもん。てか人殺しに運も何も無いでしょ?」
「……あ、はい」
そして、卒業試験が近づいて来るのであった。
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.111 )
- 日時: 2016/08/08 18:15
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「古武がいない分は?」
「そこは18人で頑張らないと駄目。もう余っている人は死んでいるからね」
「……崎峰さん……一応、卒業試験なんですよ?俺達……」
「全試合で降伏させるんでしょ?死なない程度で頑張って〜」
木村達と対戦するのは、冥西隊。小林財閥のボスは笑いながら見境に話す。
「万が一にも備え、木村達を妨害しろ」
「全ての試合に降伏とか言ってるんですよ。妨害しなくても良いと思います」
「小林財閥はこれからアメリカへ本部を置く。しかしその為には大量の資金が必要だ。そこで、我々の力を改めて調子に乗っているネームレスを潰す事で証明するのだ。問題は無い。全て肉体改造は済んでいる。特にジャノックは……」
「はい」
ステージは荒野。視界を遮る物が無い為、小細工なしの真剣勝負を強いられる。冥西隊は小林財閥が買収する前は、平均の強さを誇っていたが小林財閥が買収すると、海外からの有力な暗殺者候補生を送り込む。瞬く間に有名になっていく。特にジャノックと言う人物は危険視されている。今回も瀬戸内が標的。
「てめぇの恐怖の叫びをこの体一杯に浴びてえ!!」
木村達はビビる。
「あのモヒカン怖えーよ!」
冥西隊、19人のメンバーの名前が呼ばれる。
ジャノック。
ドナルド。
カーネル。
キング・ボブ。
ウェンディー。
モス。
ネス。
ファース。
ロテリア。
アイナ。
ドム。
etc.etc.
「ジャノック以外、何かハンバーガーらしい名前だな」
「でも、皆、強そうですね……。怖いです」
そして、卒業試験が開始する。
木村達は、集団で動き、強い相手には逃げ、弱そうな相手に攻撃をする。ジャノックは木村が相手をする。
「てめぇは強えーのか?ァ?」
「時間稼ぎに付き合えよ。モヒカン星人」
「それしか言えねーのか、雑魚。鋏でお前の鼻と髪切り取るぞ?」
「……」
木村は銃を持ち、ジャノックを撃つ。ジャノックは機械化された左腕で防ぐ。
「そろそろ、遊びは終わりだァ!命乞いをしろ!」
ジャノックは鋏で、木村の腕を斬り落そうとする。
「……命乞いしたら殺さないでくれるのか?」
「な訳無いぜ!」
ジャノックは攻撃するが、木村は避ける。
「……」
「オラッ!来いよ、クズ!才能が無い奴が出しゃばるとどうなるのか分からせてやるぜ!」
「お前は才能があるのか?」
「俺の才能が羨ましいか?」
「……哀れだな」
「てめぇがな」
全体的に冥西隊が優勢だった。しかし、見境が大量の磁石を用意する。すると、冥西隊のメンバーが磁石に吸い寄られる。
「どう言う事だ?」
「冥西隊のメンバーは身体がサイボーグなの。そして鉄に反応する磁石を用意すると、全員でフルボッコが出来るようになるのよ」
ボスは見境を睨む。
「誰だ、あのステージに磁石を持ちこんだ事を許可した奴は!」
「処刑済みですが、どうやら磁石が武器に使うと思っていなかったらしいです」
「……ジャノックに賭けるか」
ジャノック以外のメンバーは峰打ちをされる。
「良し……。後は標的を狙うだけだ」
「殺すんじゃないぞ。殺した様に見せるんじゃ」
「生ぬるいなァ?」
ジャノックは鋏を地面に刺す。そして木村を睨む。
「絶対に許さないぜ?この野郎」
「誰かが死ぬよりマシだ」
「舐めやがって……!ぶち殺すぞ!才能も実力も無いくせに!この俺が負けるか!」
「……なら、神頼みでもしてろ」
そして、勝敗は決まる。観客達は湧いていた。最強と呼ばれたジャノックを倒す下剋上に人々は期待していたからだ。そして、ボスの元へ見境は行く。
「これであんたの計画は終了。案外、脆いわね」
「そう思ったのなら、我々を侮りすぎたな」
「……?」
「聖と言う落ちこぼれ施設があったはずだ。我々の買収した施設だ」
すると、地獄門とヒワノが現れる。
「やあやあ!」
「良い実験台だね^^」
ボスは笑う。
「この二人がいれば、有能な暗殺者等不要。寿命等は大分減るが、その分大幅にパワーアップ。適当にクズを集めれば、小林財閥がこの世界を支配する事等簡単」
「……そんな」
「おい、見境を人体実験に使え。殺しても構わん」
「分かったよ……」
「面白そう玩具だね……」
「助けて……!木村!」
一方、聖では理性を失った暗殺者候補生が叫び続ける。
「ああああああああああああああああああ!!!」
「ぐああああああああ!!!」
「ぎゅほほほほほほ!!!」
ネームレスでは見境がいない事に気付くが、裏切りだと判断する。
「おい!皇!」
「17人だ……鍛練は怠るんじゃねーぞ」
「……」
「見境の事は、望田に任せとけ。お前は成木の所へ行け」
望田は五十嵐から願いが叶う石を奪い祈る。
「見境!見境!見境!戻って来て下さい!戻って来て下さい!」
木村は成木の所へ向かう。
「私はまだまだ頑張れるよ!」
「……でももうすぐ寿命だろ?」
「私、一秒でも生きている実感が欲しいのよ!!!だからそんな顔しないで!!!
最後に見た木村君の顔がそんなだと、私死んでも死にきれないよ!」
「……ああそうかもな……」
そして、対戦相手はクロウズ。フルパワーに練習試合でボロボロに負けた弱小なのだが……。ステージは、とあるドームの中。かなり小さいので早めに決着が付く。
「おい……クロウズが……」
クロウズは全員、神父の格好をしている。リーダーの尾崎 裕太(おざき ゆうた)は奇声を発する。
「神よ、悪魔よ!あの者達に災いを!ブツブツブツ……」
「あれはあれでヤバいな」
クロウズは踊り始める。
「ふっふー!うひゃははははは!!!」
「祈れ!祈るんだ!」
「……」
そして、試合が始まる。すると、ネームレスの銃が暴発したり、色々不吉な事が起こる。
「んな馬鹿な……」
標的である尾崎はずっと踊る。叫ぶと場所がバレるので踊りのみ。
「god!devil!我に力を与えたまえ!」
「神も悪魔も幻だ!ただ、金儲けに使っているだけの幻想だよ馬鹿!」
「黙れ!不届き者よ!」
木村は尾崎と闘う。木村の方が圧倒的に強かった。
「どうして……神の御加護が……」
「祈る事しかやってない奴が、毎日、腹筋一万回以上やってる奴に勝てるか!」
木村は尾崎に峰打ちをする。そして、勝負は終わり、木村達は勝利する。
「次の対戦相手は……ジャスティスグレートシンドローム?」
「……ん」
「水掛さん?」
「施設の名前は大抵、カッコつけた奴が多い……」
「そ、そうですか……」
望田は空を見る。
「見境さん。何処へ行ったのでしょう……」
一方、見境は地獄門とヒワノと話していた。
「だからっ!彼に電話すれば、貴方達だってもっと良い所に就職出来るのよ!」
「……僕は今、君を解体したいんだ」
地獄門はヒワノを止める。
「名前だけ言ってくれ」
「不束 翔太。彼の息子は今、ネームレスにいるの。その事を金と就職と取引させて話せば良いのよ」
「悪くないね……」
そして、地獄門とヒワノの力を貸して、見境は脱走する。
「見境。小林財閥はどうするんだい?」
「まだ使えるなら、あたしが貰って行くわ」
「……折角解体したかったのに〜^^」
ボスは叫ぶ。
「女狐め!クソッ……。まあ良い……もう用済みだ」
そして、木村達は淡々と試合を進める。
「我らは、ジャスティスグレートシンドローム!」
「……格好も結構凝ってんだな……」
リーダーの望月 武士(もちづき たけし)は愚痴をこぼす。
「はっはっは!しかし……先輩達が乗り気だっただけで我々は本当はそんな事をしたくはない!
本当に……無理」
「先輩達は?」
「殺されたよ……。残されたのはこの伝統……。名前と伝統を変えたい!」
何とか木村達は勝利する。ちなみにジャスティスグレートシンドロームの強さは冥西隊並。そして次の対戦相手は施設内の殺人事件発生率90.4件。入ったら殺される。手の付けられない無法地帯。名前は洪都拉斯。
「……え?」
「絶対に絶対にこの名前は言ったら……調べたら駄目ですよ?結構危険です……」
「……川崎?」
リーダーの大幸と呼ばれる女性は叫ぶ。
「空には立派なきのこ雲!地には素晴らしい祝砲を!王に感謝!王に感謝!王に感謝!」
「……」
何とかネームレスは勝利する。しかし、大幸は叫ぶ。
「負けていない!我々は負けていないのだ!我々は暗殺者!暗殺者!」
次の対戦相手は聖。そして最後の対戦相手でもある。
「やっと最後か……。これに勝てば……」
すると、成木が倒れる。
「……」
「成木!?」
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