複雑・ファジー小説

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イエスタデイ・ワンスモア【不定期更新予定】
日時: 2017/08/25 20:17
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「イエスタデイ・ワンスモアにお越し頂きありがとうございます」

大きくそれでいて全く何も存在しない舞台に蝶ネクタイを付けた少年が一人立っていた。

「それでは色んな世界への旅をどうぞお楽しみにしてください」

そして彼は何処かへ消える。その後、どこからかのスポットライトが当てられた舞台の隣に飾られた手書きの看板。その看板にはこれから行われる舞台の内容が書かれていた。

今回の舞台

題名:イエスタデイ・ワンスモア6

ジャンル:長編

キャッチコピー:近日公開

内容:近日公開

今までの舞台は>>25です。

今までの出演者は>>26です。

オリキャラを募集しています。

直、今回はスターシステムを採用しております。

ゆえに、ある舞台でキャラクターが死んでも、違う設定で他の舞台に出る事が出来ると言う事です。

オリキャラ応募宜しくお願いします。

エントリーシート(募集用紙)




名前(漢字表記の場合は振り仮名を)

性別(男か女かもしくはその他か)

年齢(舞台により年齢設定が変わるので、年齢の表記は曖昧でお願いします。例:20〜30代前半まで。年齢を特定したいのであれば、20歳のみ、で構いません)

性格(詳しくなくても構いません)

容姿(詳しくなくても構いません)

能力(超能力でも何でも良いです。直、世界観により設定に反映されないかもしれませんがご了承ください)

特技・趣味(何でもいいです)


サンプルボイス(三つ以上で性格に反映して下さい)


それ以外にもこういうキャラで設定して欲しい等の要望がある場合書きくわえても構いません。


直、と言うか必ずオリキャラは死んでしまいます。スターシステムを採用していますので死んでから一度も出ないと言う事はありませんがご了承ください。

オリキャラが来ない場合は勝手に舞台の幕を上げさせて貰います。

ちなみに、何度もオリキャラ投稿可能です!

追記

今まで失踪しまして本当に申し訳ありませんでした。不定期ながら、少しずつ更新を取り戻せたら良いなと感じております。とりあえずイエスタデイ・ワンスモアシリーズのみ執筆予定です。ただし申し訳ありませんが執筆予定だった小説は中止とさせていただきます。

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.172 )
日時: 2016/08/31 19:16
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

貝田と佐久間は目的地まで行く。ミスターHと先輩達は話しながらライバル会社へ向かう。

「やっぱりあのアニメってどう思うかね。金木きんぎ君」

「交わらない時計塔って言うアニメですか?今後のストーリーは恐らく、暴走した人間VS逃げまどう化け物だと思いますよ。前回とは構図を変えてきそうですしね。後は幽霊お母さんがまだ未消化なんでまだ母親イベントあると思いますよ。後は、第四地区の正体とか……」

「此処で解説されても困るよ。興味無いし。私は14歳美少女アニメしか満たされないんだよ」

「なら、ブラック企業マニア浮田うきたや落ちこぼれのネームレスにいた宮城みやぎ、整形で金銭感覚狂っている水口みずぐちとかに……言えないですね」

「水口なんて私を見ただけでセクハラって言うのだよ……浮田は薬物で狂ってるし、宮城はアル中だし」

「……まあ、まだマシな奴等ですよ。他のメンバーは……」

「……他のメンバーに私は入っていないんだろうね?」

「え?何、聞こえない!」

貝田は呟く。

「これから機密情報を盗む奴等には見えない……」

「さすがプロ……」

「絶対に違う!断じて違う!」

ちなみに、川崎は余計な事をしないように見守る看守。随時社長に状況を電話で話さないといけない。

貝田と佐久間はやる気無さそうに歩く人物に話す。

「ロークフの暗殺者ですか?」

「今年の新人か?俺は大須賀 中(おおすが あたる)。……ようこそ、愉快なゴミクズ共の吹き溜まりへ」

「そ、そんな事無いです!」

「お世辞は結構。面倒だから、適当に行って来てさ。機密情報取って来てよ。俺、場所知らねえんだ」

「知らない?!」

「多分、袴田と……他の奴等も知らないぞ?川崎も分からないって言ってたからな」

「……それじゃ……今何処に?」

「知らね。まあ、どうせ暗殺……じゃねーな。え〜と、争奪は失敗だろ?これでも、小銭は稼げるんだ。明日の酒くらいにはな」

「……そんな」

「一応、バイトもして良いからな。俺、めんどいからしないけど」

大須賀は拳銃を振り回す。

「……こんなに酷いのか?」

案の定、作戦失敗。暗殺者達は全力で逃げる。

「てか、19人態勢はどうなったんだよ!」

「……想像以上の堕落だ……」

川崎は電話をする。

「うわー。殺されるー。撤退。撤退だー」

「……わざとらしいぞ?」

「この銃撃が聞こえないのかー。警察に訴えるぞー」

「うむむ……」

副社長は話す。

「警察に訴えても貴方達が犯罪者として捕まるだけですよ。暗殺者さん」

「……あ、電波の調子が……悪いなー……わしもー……」

「……無能が」

佐久間達は地下施設に戻る。

「……俺がこの会社を変えるんだ!」

「は?」

「そして俺がこの会社を一流企業へ伸し上がらせる!」

「どうやって?」

「他の会社を潰すんだ……!」

「まず、この会社の維持だ。このままだと共倒れ……リストラされた社員の風当たりは強い……ましてや、暗殺者……」

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.173 )
日時: 2016/08/31 20:22
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

川崎は鐘を鳴らす。

「飯タイムじゃ!時間は10分!食べ終えた者から各自、武器磨き、武器制作、暗殺、ハッキング、クッキング、スパイ、鍛練、とにかく成果を上げるんじゃ!次の集合時間は3:00じゃぞ!休息と言う概念を捨てるのじゃ!」

佐久間と貝田は急いで食堂へ向かう。

「てか食堂ってあるんだ?地下室だけど」

食堂には大須賀とミスターHがいた。

「相変わらず、クソ不味い飯だぜ」

「美味!チョー美味だ!一之瀬 燈(いちのせ あかり)!君が本当の14歳だったらどれだけ良かったか!」

一之瀬はフライパンで大須賀を殴る。

「10分より前に急いで此処に来た事を褒めてよ!」

貝田と佐久間は席について一之瀬を呼ぶ。

「あの……何があるんですか?」

「新人ね?一食100円で生もやし、200円で炒めもやし。どっち?」

「もやしオンリー!?しかも高い!」

「愛情よ。もやしだけじゃなくて私の愛情が入っているのよ」

「……弁当買った方が……安い」

「しょうがないでしょ。私も暗殺者だしこの食堂も一応子会社だし」

「子会社?」

「そう、この上が丁度飲食店なの。社長が社長たるもの飲食店を経営しないと駄目だ!とか馬鹿言って。副社長と秘書のお陰で潰れてないんだけどね。そしてこの食堂もその飲食店の一部として営業している訳。余り物だけしか調理出来ないんだけどね」

「んで、もやしなのか……貧乏だね」

大須賀はもやしを食べる。

「上の店の方に行った方が得するぞ。同じ値段でそばと農薬塗れの野菜が食えちまう」

「あんたは黙りなさい!」

ミスターHは、スマホでネットショッピングを楽しむ。貝田はもやしを食べながら話す。

「良い趣味してますね」

「そうかい?君も幼女に目覚めていると?」

「いやいや、このフィギュア、俺の部屋に飾ったらいいな〜って」

「フィギュアは飾る物では無い。舐める物だ」

「まあ俺は特撮物の怪獣系が好きだからな。舐めると言う神経は分からないね。そう!マイスイートハニ〜!」

一方、社長はある一人のマスコミに追われる。

「社長。貴方からしか裏世界の情報は聞き取れないんです。小林財閥に属していない貴方の会社だから……」

「黙れ!小林財閥に属していないからと言って一流会社では無いと言う事にはならない!私の会社は一流だ!全く、社員が腐っているから私も同じように見られるんだ」

「……成程、成程」

「書き込むなー!」

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.174 )
日時: 2016/08/31 20:46
名前: 亞兎 (ID: fmI8cRcV)  

名前(マシロ
性別(女

年齢(見た目幼女、実年齢20代??

性格(品性ある、困っている人をほっとけない
容姿(瞳以外白い、黄色と黒のオッドアイ、幼女

能力(記憶の欠片がみえる
発動時、瞳の色が左目の黄色になる、半径は千里眼

特技・趣味
人助け(特技でもある
能力で、記憶喪失者や、困っている人を助けるだが、ほぼ記憶喪失者を助けること(趣味

サンプルボイス
「私は、マシロと申します…」

「記憶ですか?いいですよ…探しましょう…少々お待ちください…」
「…なぜか、成長しないのですよ…これ以上…」

その他
成長出来ない(ヒワノやイかれた人達に拉*やら実験やらされたのが原因,それを、自力で逃げ出し、ほぼ1人で過ごす

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.175 )
日時: 2016/09/01 16:41
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

亞兎さん、オリキャラ投稿ありがとうございます。

これからも応援宜しくお願いします!

此処からは本編です!

佐久間は看守部屋へ行く。看守は全員で三人。川崎と磯野 佐波美(いその さばみ)。植野と言う看守が二人の男性を審査していた。

「何やってんですか?」

磯野は答える。

「私達って看守すんの面倒な訳。だから社長に内緒でフリー暗殺者を雇っているのよ」

「勝手にやって良いんですか?」

「良いのよ。副社長が許可してるから」

「はあ……」

一人目の男性は書類を見せる。

「どうも、トルベルアです!あの前年、卒業試験に合格したネームレスの看守です!」

二人目の男性は書類を破る。

「犬山だよ!カツサンド大好き!トルベルア大嫌い!」

「……」

犬山は佐久間に向かって話す。

「カ、カ、カ、カツサンド!」

「……あ、ああ、カツサンドは俺も好きだよ」

磯野は笑いながら、佐久間を追いだす。

「と言う訳で忙しいのでまた後で」

「あ、何をしたらいいのか分からないんですけど!」

「武器制作でもしてなさい。それか子会社の様子を見るとか」

佐久間は部屋を周り、ようやく作業部屋を見つける。武器制作もミゴ・ロークフの子会社。ただ質が玩具。武器の制作の種類は主に拳銃。刀等の刃物は社長の趣味じゃないらしく制作していない。

作業部屋には貝田と二人の男性がいた。

「もう結構働いた……」

「駄目ですよ。まだ40円分しかもらえませんよ」

「……どうも」

「あ、どうも。私は草野 啓作(くさの けいさく)。こちらは……」

「ワンスモア・・・・・I」

「……」

「今、私達は、この会社でも特に落ちこぼれ。暗殺者になる価値すらない者達の集まりです」

「え?」

「あ、作業しながら聞いて下さいね。どうせ、拳銃なんて他の企業から買った方が得ですから」

貝田は呟く。

「俺は拳銃に興味があったから来たんだ。ただ……質が悪すぎる。機械を使わないんですか?」

「・・・・・・」

ワンスモア・Iは何も話さない。草野が代わりに応える。

「そんな金はこの会社にはありません。私も暗殺で稼ぎたいんですが、能力が無くて……。ええ、卒業試験に合格できたのは大抵、ワンマンチームだったからですよ。一人の有力選手以外は皆、数合わせの残りカス。私には、息子がいるんですけどね」

「子持ち?」

「ええ、まあこの寮に勝手に住ませているんですが。食費やら学費やらが本当に大変で。バイトもしたいんですが、まともなバイトは暗殺者には出来なくて……」

貝田は呟く。

「暗殺者を止めれば……」

「無理ですよ……」

「どうして?」

「……」

ワンスモア・I達はずっと武器制作をし続ける。施設で鍛えられた体力で、佐久間達は何も辛くは無かった。

「……これ、普通の人間だったら、訴えてるよ……」

「労働13時間通過だ。現在、1:00……もやしが愛おしい……」

草野は呟く。

「これで1300円ですよ。時給100円。……小林財閥の方がマシ」

ワンスモア・Iは淡々と拳銃を創り上げる。

「試し撃ち……」

ワンスモア・Iは今まで造った拳銃を撃ち始める。

「金が足りない……。今日、上の飲食店で奢って下さいね?」

「後輩にですか?」

「ワンスモア・Iさんは付き合い悪いし、大須賀さんはもやししか食べないし、ミスターHさんは変態だし、一之瀬さんは24時間働いてますし、しょうがない。唯一の金持ち。エデルさんに奢ってもらおう」

「エデルさん?」

「動物が好き過ぎで部屋に大量のペット飼ってる人です。ただ普段社長命令ですらペット優先にする人ですから……」

貝田は話す。

「もやしよりはマシ……」

犬山は鐘を鳴らしまくる。

「ジリリリリ!3:00!3:00!……おはようございます。めざまし……」

トルベルアは鐘を止める。

「今日は、小林財閥の情報を何でもいいから見つけてこい!」

佐久間と貝田は話す。

「ざっくりしすぎだろ……」

「……何だ、このやる気の無い感じは!もっと気合を入れろ!」

大須賀は話す。

「気合があるなら他の会社行けよ」

「……」

ミスターHはスマホでネットショッピングしながら、栄養ドリンクを飲む。

「何日間寝て無いんだっけ?まあいっか」

草野はエデルの元へ行く。

「朝食はお願い出来ますか?エデルさん」

「全然問題ないよ!ペットのサソリや蛇も連れて行くね!」

「……ええ、ええ。それに新人達も息子も来ますから」

「はいはい!……え?」

当然、作戦はグダグダ。佐久間と貝田以外ほとんど何もせずに終了。

「あー。暗殺の仕事が一番の休息だ」

「まあ仮眠のみしか取れないが」

磯野は指示を出す。

「午前6:00に朝食。それまで各自、会社の為に貢献をしろ!貢献出来ない奴は給料カットだ!」

すると、一人の女性がアイドルの格好で騒ぐ。

「すみませーん!ライブがあるんで抜けます!」

「うむ、会社の為に働いてこい!」

佐久間は女性に話す。

「ラ、ライブって?仕事しなくて良いの?」

「この格好と私の顔を見て言ってるの?私は、ミゴ・ロークフの子会社であるアイドル事務所の現在売り込み中の新ジャンル、暗殺系アイドル。忍賀ヒカル(にんが ひかる)よ!」

「……暗殺系アイドルって何だよ。絶対売れねえだろ」

ミスターHは興奮する。貝田は怪獣系のフィギュアを眺める。

「頑張るんだぞ!」

「応援ありがとう!」

貝田は呟く。

「俺は萌えが嫌いだ。全くあんな輩がいるからオタクは勘違いされるんだ」

「何!?」

すると、磯野が現れ、貝田のフィギュアを取り上げる。

「これは暗殺には不要だ。お前等はただちに持ち場へ戻れ」

「……フィギュアの価値が分からない奴に触れて欲しく無いもんね〜!」

「軽蔑するぞ?」

「……」

一方、佐久間は大須賀に呼ばれる。

「お前、結構やる気あるじゃないか。それでな、興味を持った奴が現れたんだよ」

「興味?」

「ああ、秘書だ」

「秘書?」

「社長秘書。本来なら秘書を雇う金も無いんだが社長がうるさいらしくてね」

大須賀と佐久間は外に出る。

「しかし、雑だよな。この地下施設。社長が少し株で儲かったからって造ったらしいんだけどさ。馬鹿だな〜」

「……しかしこの町って凄いですね。周りに大きなビルが建って……」

「全て、小林財閥の子会社、もしくは傘下に入っている会社が所有しているビルだ。いずれにしても、暗殺者の賃金は大分下がっている……」

「へぇ……」

大須賀と佐久間は、飲食店へ入る。

「此処はもやしの上の子会社だ」

店員が駆け寄る。

「秘書は?」

「あちらでお待ちになっています」

大須賀と佐久間は秘書の元へ行く。

「彼女はマシロ。あの馬鹿社長の秘書とは思えないほどの有能な秘書だ」

「私は、マシロと申します……」

「……マシロ?どっかで聞いた事が……」

「話、しても良いですか?」

すると、一人の客が騒ぐ。

「おー!おー!暗殺者諸君!元気か!」

店長と思われる女性が客を止める。

「酒飲み過ぎですよ。ロビンソンさん」

「ひひっ。人、殺して金稼ぐ!最高だね!」

「ほら……」

「俺の親も弟も、お前等に殺されちゃったんだよ!」

佐久間は客を見る。

「彼もどっかで……」

大須賀は酒を飲む。

「佐久間。お前、馬鹿だろ」

マシロは話す。

「佐久間さん、貴方にしか頼めない仕事があるんですよ」

「何ですか?」

「会社の再建です」

大須賀は笑う。

「無理無理。今の状態じゃ倒産を待つだけだ。あんたも別の企業に就職すれば良い」

「私は此処が好きなんです」

「このゴミ袋が?前まで嘆いていたじゃないか」

「……」

佐久間は気合を入れる。

「勿論です!俺がこの会社を救う!」

「そうです。その為には、ライバルである玩具会社、ミミーズの不祥事を見つけるしかありません」

「……ほほう」

「とはいえ、ミミーズも暗殺者を雇っています。最近では水掛と言う優秀な暗殺者が入社したみたいですし」

「……それで?」

「後1年半でミミーズを潰して下さい。そうすれば私達の商品は売れます」

大須賀は話す。

「戦力もあっちの方が高い。それにバックには小林財閥が付いてやがる」

「それでも……この会社に働いている社員の為に何かをしたいんです。失敗しても私が全ての責任を取ります。とにかく、周りの暗殺者のやる気を上げて下さい」

「……俺は乗らねえぜ」

大須賀はその場を去る。佐久間はやる気を出す。

「ミミーズを潰すぜ!」

「……お願いしますね」

そして佐久間は地下施設へ戻り、ダンベルしかないトレーニングルームで鍛練を始める。すると、ワンスモア・Iが電話を始める。

「全ては人類の為だ・・・・・。一刻も早く暗殺者が蔓延る裏世界を殺さないと・・・・・少しずつ世界を変える必要がある」

「……?」

ワンスモア・Iはその場を去る。そして6:00。佐久間はエデルにごちそうになる為に飲食店へ向かう。エデルは大量の動物を所持しながら、店に入る。店長は話す。

「駄目じゃない。そんなに……」

「君島 桃恵(きみしま ももえ)さん。そんな事言わないでさ!」

「しょうがないわね……」

貝田は腹を空かせる。

「あー……腹減った!」

「ほら、元旦わたる。ご飯だぞ」

「うん、僕、久々の朝食だ!わーい!わーい!」

佐久間は草野に話す。

「息子さんですか」

「ええ、今は小学一年生です」

「僕、将来、アサシンになるんだ!」

「おお!お父さんと同じだ!」

貝田は話す。

「……良いのかよ」

エデルはペットにエサを与えながら、佐久間達にも与える。

「何でそんなにペット飼ってるんですか?」

「好きだからかな!ふえええええええええ!?ペットはあげませんからね!私にとっての家族ですから!」

「犬を飼う金もエサもありませんよ……。それで三人に相談があるんですよ」

「何?」

「ミミーズって言う会社をぶっ潰そうって考えているんですよ」

「……え?」

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.176 )
日時: 2016/09/01 19:02
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

貝田は水を飲み干す。

「馬鹿な考えは止めた方が良いぞ?こんな貧乏会社なんて立て直せる訳無い。特に……あの社長じゃ無理だ」

エデルは動物を可愛がる。

「私は構いませんがペット優先なんで難しいですよ?ペットのせいで他の企業にも行けなかった訳ですし」

草野は食べ物を見る。

「元旦。この食べ物をよだれが出るまで見るんだ。そして、極限まで腹が減ったらゆっくり食べる。いかにこの10分と言う食事時間を使うのかが重要だよ」

「うん!」

すると、また酔った客、ロビンソンが叫ぶ。

「また人殺すんか!ボケェ!」

君島が止める。

「いい加減にしてください」

「俺はな。いずれ、でっかい事してクソみたいな人生から卒業するんだよ!俺の後ろを引っ張るクソ家族からな!」

君島は話す。

「皆さん、あと4分です。早く食べないと……」

「佐久間さん、私も協力したいのですが……余裕が全然無くて……」

「う〜ん……」

「まあ、フィギュアを奢ってくれるなら考えてもかまわないが」

貝田は不敵に笑う。

「分かったよ……」

「交渉成立だな?金は友情よりも厚し」

「腐った響きだよ」

そして貝田と佐久間は、ミミーズの情報収集を開始する。一方、社長は。

「畜生……!一流企業は暗殺者を雇うから私も雇ったのに!全然、駄目じゃないか!ミミーズ一つ潰せないクズ共め!」

副社長とマシロは社長を抑える。

「貴方が的確な指示を出さないからです」

「……とりあえず落ち着いて下さい」

「なんだと!?変な噂一つ消せないあの馬鹿共に何の価値がある!まだ家畜の方が価値があるってもんだ!」

「副社長!あの腐った根性を持っていやがるクズ共に警告しろ!一つでも会社に貢献出来ない奴は社会的に抹消してやるってな!」

「しかし社員が少なくなっては、今まででもギリギリだったのが」

「黙れ!逆らうな!私は社長だ!誰のお陰でお前を使えてると思ってんだ!子会社の一つでも黒字にして見せろ!」

「……」

マシロはその場を去る。

「早く対処しないとこの会社が自滅してしまう……」

佐久間はミミーズに潜入していた。貝田はミミーズの噂をネットで調べながら仕事をする。

「スキャンダルは……何処にあるんだ?」

すると、佐久間の後ろに二人の人間が現れる。

「……」

「あ!佐久間!」

「おお……志村 雄一(しむら ゆういち)と?」

「……水掛 秀将(みずかけ ひでまさ)。志村……誰だ」

「ああ、施設時代の俺の親友だ。こいつと俺で良く卒業試験で暴れたよ」

「志村……お前、ミミーズに?」

「ああ、そうだよ!お前は?」

「俺はミゴ・ロークフだ!」

「……ゴミ袋」

「水掛!?」

「……ん」

志村は気遣う。

「頑張れ。……倒産した時くらいは此処の社長に掛けあってみるから」

「大丈夫だ!」

「……そうか。なら良いんだ。しかし、暗殺者ってあんまり儲からないな。……それでも生活出来るけど、人殺さなくても普通に就職すれば良いと思うんだ」

志村は佐久間を外へ追い出す。

「とりあえず、この会社以外で頑張れよ。俺達も不景気なんだ」

「……」

「何か、情報をくれよ!」

そして数か月が経ち、春から夏へ変わる。地下施設にはクーラーが無い為蒸し暑い。

大須賀と一之瀬は話す。

「食堂も蒸し暑いのかよ……」

「我慢しなさい!ほら保冷剤!」

君島は保冷剤を用意する。

「ごめんね。これくらいしか……」

「君島さん、良いんですよ!」

そんな中、ミスターHは焦っていた。

「佐久間!」

「あ、はい。ミミーズの情報が何か手に入りました?」

「……違うのだよ。まずい事になった……!」

「え?」

「私の家族が私が暗殺者だと気付いてしまいそうなんだよ!」

「別に良いじゃないですか。って家族いたんですか」

「ああ、母親がいる。しかし、母親は警察官だ」

「……」

「しかも、こんな裏世界を知らない下っ端の警官だ!事情を知らないんじゃ私は大犯罪者として捕まってしまう!……知っていても捕まってしまうか!」

「どうでもいいんですけど、とにかくバレたくないって事ですよね?」

「ああ、だから君には会社の部下として紹介させてくれ。君は秘書とも面識があるんだろ?秘書に電話するフリでもしていればどうにかなる!とにかく、母親に暗殺者と言う事さえバレなければいいんだ!」

ミスターHは佐久間と共に、徒歩で実家へ行く。

「かなり近い!?」

「ああ、そのせいで私がこの前ライバル企業に潜入した所をパトロール中の母親に見られたんだよ!まるでテレビの大画面でAVを見ていた時に、母親が突然部屋に入って来る心境だ!」

「……そうですか」

すると、母親が叫ぶ。

「おい、お前!どういうつもりであの会社に潜入したんだ!泥棒か?もしかして……暗殺者か?」

「こいつは部下の佐久間。秘書とも繋がりがあるんだぜ。信じてくれよ!」

「へー暗殺者の部下かい?こりゃ傑作だ!」

「……全然信じて無いぞ」

「……」

佐久間は話す。

「それじゃ秘書と連絡が取れれば信じてくれますか?」

「まあね。暗殺者ごときがミゴ・ロークフとはいえ秘書と繋がっているとは思えないしね。言っとくけど、秘書の変え玉も無しだよ。こっちはもう、秘書の顔を調べ上げているからね。マシロって名前もご存知さ」

佐久間は本当にマシロに電話をかける。

「あの、マシロさん……」

「どうしたんですか?」

「ちょっとトラブルがおきまして、来て貰いたいんですよ」

ミスターHは驚く。

「おいおい、本当に秘書と知り合いだったのかよ……噂だと思ったのに」

母親は洗濯し始める。

「そんな三流芝居したって無駄。早く、捕まって更生しなさい……。貴方をこれ以上犯罪者にさせたくない」

「……14歳の少女なら従っていたよ」

すると、マシロが現れる。

「どうもお母さん。うちの社員がどうかしました?」

「社員?って貴方本物!?」

ミスターHは叫ぶ。

「次、何か疑ったら今度はこの家を社長に頼んで消し飛ばしてやろうか?」

「……この親不孝が!」

ミスターHは笑いながら、佐久間と帰る。マシロは話す。

「これで良かったのですか……?」

「ええ、本当に助かりました!ありがとうございます!」

「貴方が良いなら私は構いません」

「……本当にありがとう」

ミスターHは愚痴を話す。

「母親は、私の全てを否定した。私の趣味、特技。だから、その反動で女性のヘソを舐めると言う犯罪を犯した。今では被害者には申し訳ないと思っているが。そして、私は強制的に施設に入れられた。ただ、辛くは無かったよ。其処には確かに自由と夢と希望があったからな」

「……」

「まあ、自由と夢と希望が良い事なのかどうかと言うのは分からない。何故なら、そんなにこの世界は軽い訳ではないからな。夢があれば誰でも叶う訳でも無い」

「……それでも前を向きますよ。俺は」

「この世界は軽くないぞ?」

「覚悟の上です」

すると、エデルから電話が鳴る。

「はい……」

「ふええええええええええええええええ!!!大変デゥ!あああ!ちょっと!これはああああ!!!」

「……エデルさん!?」


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