複雑・ファジー小説

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イエスタデイ・ワンスモア【不定期更新予定】
日時: 2017/08/25 20:17
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「イエスタデイ・ワンスモアにお越し頂きありがとうございます」

大きくそれでいて全く何も存在しない舞台に蝶ネクタイを付けた少年が一人立っていた。

「それでは色んな世界への旅をどうぞお楽しみにしてください」

そして彼は何処かへ消える。その後、どこからかのスポットライトが当てられた舞台の隣に飾られた手書きの看板。その看板にはこれから行われる舞台の内容が書かれていた。

今回の舞台

題名:イエスタデイ・ワンスモア6

ジャンル:長編

キャッチコピー:近日公開

内容:近日公開

今までの舞台は>>25です。

今までの出演者は>>26です。

オリキャラを募集しています。

直、今回はスターシステムを採用しております。

ゆえに、ある舞台でキャラクターが死んでも、違う設定で他の舞台に出る事が出来ると言う事です。

オリキャラ応募宜しくお願いします。

エントリーシート(募集用紙)




名前(漢字表記の場合は振り仮名を)

性別(男か女かもしくはその他か)

年齢(舞台により年齢設定が変わるので、年齢の表記は曖昧でお願いします。例:20〜30代前半まで。年齢を特定したいのであれば、20歳のみ、で構いません)

性格(詳しくなくても構いません)

容姿(詳しくなくても構いません)

能力(超能力でも何でも良いです。直、世界観により設定に反映されないかもしれませんがご了承ください)

特技・趣味(何でもいいです)


サンプルボイス(三つ以上で性格に反映して下さい)


それ以外にもこういうキャラで設定して欲しい等の要望がある場合書きくわえても構いません。


直、と言うか必ずオリキャラは死んでしまいます。スターシステムを採用していますので死んでから一度も出ないと言う事はありませんがご了承ください。

オリキャラが来ない場合は勝手に舞台の幕を上げさせて貰います。

ちなみに、何度もオリキャラ投稿可能です!

追記

今まで失踪しまして本当に申し訳ありませんでした。不定期ながら、少しずつ更新を取り戻せたら良いなと感じております。とりあえずイエスタデイ・ワンスモアシリーズのみ執筆予定です。ただし申し訳ありませんが執筆予定だった小説は中止とさせていただきます。

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.462 )
日時: 2017/01/30 16:59
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

最終話 打ち切りじゃありません

「……え?」

谷口は最終話の文字を見て驚く。

「嘘だろ!?」

フラワーとスネグーラチカ、サラマンデスは谷口がいる教室に入る。

「まあ、元々、短編予定だったからね」

「.....由良祁が出番一回だけだったのが悲しいけどね」

「舞台はリアルタイムで一週間。作者が決めた決まりだ。後半の小説は一週間も行かなかったりしてたけど」

「長編にすれば良いだろ!」

「無理よ。だってオリキャラの短編挟んだらシリアス長編だもの。

作者、長編滅茶苦茶嫌いなのよ。理由は設定覚えきれないからよ。メモ書けば良いのに。

名も無き世界もラストグダグダだったでしょ。それもそれが原因。

イエスタデイ・ワンスモアと言う小説が短編の寄せ集めの理由も、これが原因よ。

名も無き世界が終わりそうな時彼はこう思ったらしいわ。

長編、書きたくねえよ……。

だから短編でいちいち世界観考えないと駄目だけど、長編よりマシって判断したわ。

酷い話でしょ」

「確かに酷いな……」

「イエスタデイ・ワンスモア4と言うのと我は勇者って言う長編を連続二回やっただけで、もう長編書きたくないって荒れてたレベルよ。

……だからこの小説も終わり」

「……でも、エミュとかサーメルティとか全然絡んでないオリキャラとかいるんだよ。どうするんだよ」

「……とにかく4000字以内に終わらせるのよ」

「俺は正直キャラじゃないから良かったな。俺はやっぱりバトル物に出るべきだと思う」

「私もね.....」

「実は私も」

「えええ!?」

谷口は落ち込む。

「もう一週間だけ!もう一週間だけ!」

「次回の舞台の細多喜さんも迷惑してるから。終わりよ」

「嘘だよ〜。作者結構気に入ってたじゃん」

「でも最終話は最終話。お情けで結構物語書いてくれてたよ。

これで良いのよ」

「……」

谷口は教室を見る。

「まだ八月だぜ?俺転校して八月。今。八月。

……一ヶ月も経って無いのに何で終わるんだよ!」

「俺達の日常はこれからだ!

この物語は皆の心の中で続きます。

って言うのを書いておけば満足する」

「.....とりあえず舞台終了記念の打ち上げの日程決めて良い?」

「何でだよ!もう少し……一緒にやろうよ。作者もコメディに目覚めた訳だし」

「目覚めただけではどうする事も出来ないよ」

フラワーとスネグーラチカとサラマンデスは教室から去る。

「……こんな終わり方無いよ。

折角、楽しくなってきたのに。

本当に出だし真面目でオチ雑って……。

卒業までやろうよ!

卒業まで……」




上手くいかない事もあるけど、大変だった時もあったけどこの三年間とても楽しかったです。私達は……今日をもって卒業します。

三月。谷口、無事に卒業。

「おい!ふざけんな!馬鹿にしてるのか!

……卒業式を即席で済ませるな!青春馬鹿にするな!

物語の責任はちゃんと取ってくれよ。

待ってるから。待ってる……から」

谷口は教室に向かう。

「……!」

其処にはフラワーとスネグーラチカとサラマンデスがいた。

「……どうして此処に?」

「決まったらしいぞ」

「……?」

「この小説から独立するんだよ。オリキャラがいるからスピンオフだけど完全コメディ長編として」

「……は?」

「喜ぶ人はいないと思うけど、作者がコメディの腕を上げたいって理由でどこに入れるか分からないけど新しく小説を立ち上げるらしい。

身勝手な理由だけど……」

「.....簡単に言うと作者がかなりこの物語を気に入ってる訳。だから独立するのよ。オリキャラに配慮する為、スピンオフにしてね。当然、オリキャラ製作者の署名も紹介するし、製作者からNGが出ればそのキャラの出演を止めるらしいわ。無回答なら勝手にやっちゃうけどね。性格悪いわ.....」

「……ただ、どの小説のジャンルかは決まっていない。

コメディ・ライトに入るのか。このままファジーか。

まあファジーだろう。こんな複雑な小説」

「……そうなのか。打ち切りじゃないんだな」

「そう言う事だ。他にも名も無き世界からイエスタデイ・ワンスモアからオリキャラがぞくぞく出演するぞ。

気を取り直して、引っ越しするぞ。

場所は多分ファジー。コメディに行きたかったけどアウェー感半端無い気がする。後、他の小説のジャンル行くの面倒。

良し、祝!レギュラー化!」

「……良いのか?大丈夫なのか?本当にやるの?」

最終話 打ち切りじゃありません 完

一旦あとがき。

後は数日中にスピンオフで新規に立ち上げて頑張ります。心の準備があるので。

正直、コメディと言うジャンルが分からない事だらけで今も分かりません。と言うか全部のジャンルなんてほぼ分かりません。

ただ、それで良いのかと言ってしまえばそうじゃない気がします。

完全に自己満足ですが読者のみなさんには協力出来る様に頑張ります。

まだまだコメディと言うジャンルには程遠いレベルなのですが応援宜しくお願いします。

あの、本当に新規作成でスピンオフと言う形で書かせて頂きます。

……不安しか無いんですけどね。

本当の長編なんて名も無き世界以来ですし……。其処まで続くかどうかも分からないですし。

こんなに言ってすぐに終わらせたりしそうで怖いです。ならやらなきゃ良いんですけどね……。

小説の初投稿レベルで緊張する……。

勿論、イエスタデイ・ワンスモアも書きます。名も無き世界も書きます。後は保証しません(笑)

それと私はこういう裏設定を書いたりとかあとがきとか書くのが凄く大好きです。これこそ自己満足ですね。

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.463 )
日時: 2017/01/31 14:51
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

完璧主義者でも分からない不完全な物理学

物理学を真面目に学びたいと言う方はこの本を読む事をお勧めしません。直、真面目に学びたい方は初心者でも分かるパーフェクト物理学をお勧めします。

ニュートン力学も相対性理論もある一人の人物の前では無価値。

今回の完璧主義者でも分からない不完全な物理学では一緒に完璧主義者の様子を見て行きましょう。

前述の通り、物理学は解説しません。それでは重力を操る完璧主義者が誇る紙媒体の重量以上の価値のある授業を始めましょう。

彼は全ての物理学を無価値にしてしまう。

彼の名前は細多喜 隆人(さめたき たかと)。30歳。

一つの事を追及する完璧主義者。余計な事は話さない

ベージュ色のテクノカットの髪、猫のような青い目が特徴。身長は177㎝

出身は神荷(じんに)町。中高一貫校である神荷学園出身。大学は九里戸(くりと)大学出身で現在は物理学の研究を行っている。

また過去には物理の教師経験も得ており、さらに裏社会にも口出し出来てしまう。

また、細多喜は超能力者であり反重力。重力に逆らって物や人を操る。自分にも掛けられる。と言う物理学を無価値にする能力を持っている。

細多喜と部下達は近所を歩き回る。研究所の部下は面倒そうに外を見る。

「……散歩ですか……」

「俺が考えた事は実現しなければならない。俺の考える完璧な公式や構造があれば全ての研究は完璧になれるはずだ。だが君達の様に不完全なモノもいるのも事実。別に完璧を押し付ける気はない。君達はどう足掻いても完璧にはなれないからな。だから完璧になる為に礎を築いて欲しい」

細多喜は能力を使い部下達を重力に反して浮かせる。

「私の完璧な能力の範囲を知りたい。だから完璧なモノの犠牲になってくれ」

「何を……」

「君達も完璧なモノの為に犠牲になるのだから幸せだろ」

細多喜は自分の及ぶ重力の範囲を確かめる。

「実験は何度もやって初めて分かる。一度だけでは何も分からない。物理学者として常識だ」

細多喜は実験を行うより良い完璧な超能力を目指す為に。

「ククク……面白い。実験結果もそうだが君達がこうして苦しんでいる姿を見るが実に面白い」

「てめえ……」

細多喜は高そうな家に帰って高級料理を嗜む。

「完璧な人間には完璧な食事完璧な住宅完璧な服装と言うモノがある。

その点、私全てを完璧にしている。

これ程までに完璧な人間はいないだろう」

細多喜はいつも通り完璧な日々を送ろうとしていた。

しかし部下の一言が彼に衝撃を与える。

「私から見れば貴方は一つも完璧では無いです。

完璧になろうと背伸びをしているだけで、完璧とは程遠いですよ」

「……負け惜しみか」

「確かに主観から見れば完璧かもしれません。

ただ客観的に見れば貴方は独裁者以外の何者でもありませんよ」

「……」

「完璧とは程遠い。

貴方がまずやるべき事は客観的に完璧になる事です。主観で完璧になる事なんて誰でも出来ます。

自分が思った完璧の地点でそうなりますから。

私もこの程度の人間ですが、これが完璧と言う認識なら主観の場合はもう完璧ですよ。

つまり世界の見方を変えて下さい。

ろくに何も見ないで俺は完璧だとほざくのは止めて欲しい」

「……俺には完璧な能力がある」

「何に対して完璧なんですか。人より少し優れたくらいで完璧なんですか。むしろ、人間と言う優秀な遺伝子から外れているんですよ貴方は。

完璧な人間から外れ、無駄な能力を持つ中途半端な化け物。そうなっているんです。客観的に見れば」

完璧主義者は苦悩する。

絶対的な完璧への自信。完璧への信頼が崩れる。

完璧とは何なのか。

「俺は完璧だ。完璧なんだ」

「そんなのは、自称ですよ。周りに完璧と認められて初めて完璧になるんだ」

「違う。俺は……」

細多喜は呟く。

「俺が完璧と言ったら全てが完璧になるんだ」

「……!」

細多喜は重力を変える。

「全ては俺の思い通り。完璧では無い者は俺の前から消せばいい」

「本当に独裁者に成り下がったか!……細多喜!」

「苗字で呼ぶな」

細多喜はこれから死ぬまで激動の人生を送る。

全ては完璧になる為に。

しかし彼の死後、彼が完璧な人間として取り上げられる事は無かった。

彼の人生は果たして完璧な人生だったのだろうか。

答えは誰にも分からない。

何故なら誰も完璧では無いから。

完璧主義者でも分からない不完全な人生 完

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.464 )
日時: 2017/02/01 16:46
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

続・闇に光を。

忍者と言う文化を絶やさない為に戦国時代にてある男が忍者しか存在を認めない世界を創り上げる。

日本はいくつかの領地に分かれ、それぞれに城を建て自分の国だと主張する下剋上の時代。

とはいえ忍者しかいないが。

忍者達は三つの勢力で戦い合っていた。

食物月(おしものづき)

月兎(げっとう)

月虹(つきにじ)

そしてその全ての組織のスパイとして送られたのが主人公。

三つの組織に隠れ、本当に暗躍する忍者。それこそが月食(げっしょく)。

目的は三つの組織の調査。

明かない夜にずっと浮かぶ月が消え日がまた昇る時は来るのか。

互いの利益の為、忍者達を夜を翔る。

此処は月食の本拠地。

月食の頭領はキング。そう呼ばれていた。

顔は見えず障子に隠される。その場に呼ばれたのは千石せんごくと言う人物。

「頭領。どうしましたか」

「食物月(おしものづき)

月兎(げっとう)

月虹(つきにじ)

この三つの組織を同時に調査しろ。そしてこの三つの組織に戦争を引き起こさせ忍者の時代を終わらせるのだ」

「……ハッ」

「問題のある奴は殺しても構わん」

「ええ、忍者は自分の任務を最優先に行う。任務に支障が出るモノは親友だろうが家族だろうが殺します。

では」

千石は消えようとするが、頭領が止める。

「今回は二人で出て欲しい。流石に三つの組織を変装して暮らすのは骨が折れるだろう」

現れたのは瞳は青と黄色のオッドアイ 首に赤いスカーフを巻いている黒猫だった。名前はマヴロ。

「....君は本当に人間か?」

「人間が羨ましいよ。行くぞ、マヴロ」

「君と言う奴はせっかちだね。もう少し.....まあ良いや。馴れ合うつもりはないからね。まずはどこに行くんだい?」

「食物月。霜月一族と言う正式な忍者の血を受け継いでいるらしいが、今はその血を利用して選民をしているな。つまり、霜月一族の先祖って言うだけで威張り周りの者を差別している。

今は甲賀こうがと言う人物が頭領らしい」

「苗字が霜月じゃないね?」

「ああ、霜月一族を内部から気付かれない様に頭領のみを暗殺し、自らが頭領に変装して君臨している訳だ」

「.....バレないの?相手は同じ忍者よ」

「食物月の有能な忍者は抜けている。下忍しかいない状況だな。それでも何とか持っているのは下忍達の重税だ。……甲賀には警戒しろよ。って猫は喋るなよ」

「はいはい、分かってるよ。一応変装だしね」

「俺も此処では仙石せんごくだ。まあ読み仮名は同じだから千石で構わないが」

千石はマヴロと共に食物月へ行く。

「頭領!雇って欲しいと言う人物が現れました!」

「……?」

「千石と言う人物と猫でございます」

「……」

甲賀は千石とマヴロを呼ぶ。

「別に忍者なんて知った事では無い。税を納めればそれで良い。裏切っても構わないぞ。他の卑劣な血統の忍者では我々には勝てないからな……」

甲賀は傍に伊賀を呼ぶ。伊賀は目が死んでいた。

「伊賀がいればそれで良い。僕等二人の忍者の時代が少しでも続けばそれで良い……忍者の時代を消そうというならユルサナイ……」

千石とマヴロは外に出され領地の侵略に早速向かわれる。

「給料無しで税を取るとは……下忍達は良く逃げないな」

「....逃げられないんだろうね。他の組織に行ったって裏切り者として殺されるだけだし。無所属の忍者もいるけど生活は出来ないよ。武器売りとかそういう別の仕事の才能が無い限りね」

「次は月虹だ。ナルシスと言う人物が所属している忍者だな。特徴としては忍者らしさが一つも無い事だ。カタカナの名前が多く南蛮の影響を受けているのだろう」

「.....忍者にも個性を出したい組織がいるんだね」

千石とマヴロは月虹に向かう。

「雇って貰いたいと言う人物が来てますが……」

「今、私は妖術を開発してるんです。適当にやって下さい。私にはベリーベルと言う用心棒がいれば良いんですから。忍者なんてただの彷徨う猫です。利用してやればいいんですよ」

「ハイ……!」

千石とマヴロは城に入る事無く雇われる。

「……わざわざ月食が隠れて調査する必要はない気がするな」

「まあまあそうそうこんな仕事は無いんだから。そんなに焦ったって何も出てこないよ」

「普段は幹部がこういう仕事をしてるからな」

すると、ベリーベルと言う忍者が現れる。

「フンッ随分と忍者らしい格好してるな。そんなんじゃこの時代を変えるって言う大仕事は出来ないぜ?新人の教育は俺がしている。宜しくな」

「そうか。こちらこそ。互いに利益がある場合のみ共闘して行こう」

「……典型的な忍者だな。俺達は他の組織を全て倒幕させる為に」

「すまない。頭領から任務が入っている」

千石とマヴロはその場を去る。

「……成程な。少し警戒しておくか。戦国……名前も偽名か」

するとナルシスが現れる。

「ベリーベル。何をしてるんですか。良いからあの高慢な食物月の領地の町に奇襲ですよ」

「……無茶言いやがる……」

千石とマヴロは最後の組織へ向かう。

「月兎。金と領地は無いが人望があり、ボランティアでどうにか続いている組織。さっきの奴等もクズだったがこれはこれで酷いな」

「.....でも有能な忍者が揃ってるわね」

千石とマヴロは月兎へ向かう。

『哀川咲。忍者は大歓迎よ』

哀川は巻物で筆を書きながら話す。

周りにはθ =φ(シータ・ファイ)とΛ=η(ラムダ・イータ)と霊犀 由良祁(れいさい ゆらぎ)がいた。

千石とマヴロは三人に戦況を説明される。

「私達は今、大ピンチです!」

「だけど他の組織に支配されるのは嫌なんですよ」

「儂はこう見えてお前さんの倍以上生きておるのじゃぞ....それにある人物を探しているんじゃ。その人物を見つけるまでは....」

「……忍者としての考えは三流だ。だが人としてはちゃんとしている」

「.....さて調査を始めるよ。ただ、この組織以外にも自由経済を求める忍者達や奇妙な姿をした化け物がいるらしいよ。第四勢力を潰す為にこの任務限定の仲間をそれぞれ金で雇う必要があるね」

「分かった。まずは手つかずの領地を開拓し三つの組織が戦争しやすい環境に整える必要があるな。

まあ駒は交渉次第だな。我々忍者に仲間はいない。互いの利益が発生した時のみ共闘すれば良いだけ。昨日の友は今日の敵」

こうして千石達は任務の為に波乱を起こす。

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.465 )
日時: 2017/02/02 17:14
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

千石とマヴロは三つの組織が手を出せない領地を開拓する。二人は地図を見る。

一方、月食の幹部は。

幹部の一人、イラージェスは語る。

「何故、千石を裏切り者として送り込んだの?」

幹部の一人、犬山いぬやまはツンツン頭の髪を整える。

「あ?どうでも良いんだよ。今は三つの組織に月食の存在がバレつつある。だからダミーの本拠地を建てて雑魚共を押し込んどけ」

「……どうしてそんな事を?」

「月食と言う存在が弱いと知れれば構う事はないだろ。ダミーの領地も設定しておくか。今は三つ巴……にしておかないと」

「随分遠まわしですね」

「俺は元々反対だったんだよ。神隠しでも何でもいいから保護させて拷問すれば良いだけだからな。何でもトルベルアって奴の作戦らしい」

「そうですか。それじゃ……」

「……名軍師のトルベルアの名前を出すだけで納得するとは……全く……情報に流される事は忍者としてあるまじき事だ」

千石とマヴロはまだ誰も手を付けていない領地に辿り着く。

「村は上々。……ただもう誰かの支配にあるのは確かだな」

「....醜いね。人間は」

大きな塔が聳え立つ。

すると、ある男性が塔の前の見張りと喧嘩をしていた。

名前はワンスモア・I。

「・・・」

「どうした?」

「....関わるの?」

「俺は・・・この塔を買い取りに来た。何故受け取らない・・・」

「先程、此処の主がその銭より高値で契約更新を言い渡したからだ。土地の主はそれを承諾した。良いから帰れ!」

「・・・良いがかりだ」

「....千石。ワンスモア・Iって言う奴の意図を調べたら?」

「分かってる。どうしてこの塔を買い取りたいんだ?」

「此処に幽閉されている・・・女性を・・・助ける為」

「そんな女はいなーい!」

「いる・・・この領地一のうどん屋の美女。別に恋に落ちる気はないが略奪愛は人として違う・・・」

「そうか……。よし、それじゃ俺がその主以上の高値で買う」

「.....!何でそんな事をしたの。駄目だよ」

「……マヴロ。金で愛は買えるんだよ」

「.....?」

「き、貴様!」

「応じないならこの塔を略奪するぞ。この領地で近いのは……食物月か。

俺は食物月城に仕える上官だ。この領地を支配する事等簡単だぞ」

「……分かった」

此処の主は金を受け取り立ち去る。ワンスモア・Iは塔の中に入る。

「金は口止め料だ。後は……買った愛を利用するだけ」

「...利用。ってワンスモア・Iを雇うのか?」

「この世界の住人は全て忍者の訓練を受けた者。それにこいつは恩を買ったんだから。恩を返さないとな」

しかし女性はいなかった。

「・・・どうなってる」

「恐らく、こうなる事を予想して別の所へ持っていったんだろ」

「追いかけないと・・・」

「おいおいそんな事をしたってまたさっきの様になるのがオチだぞ」

「・・・どうしたら」

「俺が雇う。ちゃんと給料も払うし、契約期間は女性が見つかるまでで良い。悪い話じゃないだろ」

「・・・ああ、助けてくれたし恩は返すよ」

「ありがとう」

「.....女性の居場所は分かるの?」

「……見つかったらラッキーだな。逆らったら組織の全勢力を使って殺せばいい」

「.....はいはい。遠まわしも良い所だね」

千石とマヴロとワンスモア・Iは女性を探すと言う名目で領地開拓に向かう。

すると、巨大な池が現れる。

其処にはエデルと言う南蛮人がいた。

「こ、この場所にはとんでも無い妖怪、海坊主がいます!!!こ、こここ怖いんですよ!!」

「……逃げれば良いだろ」

「いや此処はいずれ、池を中心とした町を創りたいんです!海とも近いから……!でもこの海坊主のせいで全然開拓が進まなくて……」

ワンスモア・Iは質問する。

「うどん屋の美女は見なかったか・・・?連れ去られたらしいが」

「あ、私見ました!凄い綺麗だったなー……!そう言えばおっさんが連れ回してましたよ!海坊主でそれどころじゃなかったけど!!!」

「それじゃ海坊主を倒すので仲間になってくれますか。勿論賃金も用意しますので」

「あ、はい!」

「.....今度はどうするの?」

「仲間はついでだよ。こんな所に南蛮人が来られても困る。三つ巴にしたいから確実に三つの組織の領地にするんだよ。俺の仲間にする事で領地から離す」

「君も醜いね」

「そんな事言うと餌をランクダウンさせるぞ。カビた煮干しが良いか?」

「.....やっぱり醜い」

そして海坊主が姿を現す。

「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

するとワンスモア・Iとエデルはナイフだけで海坊主を撃破する。

「・・・」

「こ、怖いっ!」

千石はクナイを落とす。

「……何でこいつ等が町忍者なんてやってるんだよ。大名に仕えられるぞ」

千石達はさらに領地開拓を進める。

すると道の途中に右腕を失った青年が倒れていた。

「どうした?」

「……右腕は元々だ。それより、俺の村が……蹈鞴たたらって奴にやられちまう!助けてくれ!」

千石達は青年を連れ村に向かう。

「此処もどの領地にも属していないな」

すると、蹈鞴と言う化け物が暴れていた。

「俺は連れされた妻、うどん屋の看板娘。君島きみしまを助けるために此処に来たのに!まさか故郷を狙うとは!卑怯だぞ!この俺、大須賀おおすがが許さない!」

「うどん屋?」

ワンスモア・Iと何故かエデルも燃える。

「いや、待てよ。妻って言ったんだろ?燃える理由あるの?」

「・・・野暮な事なんかするつもりはない」

「わ、私も……頑張ります!だって……」

「.....千石、戦うよね?」

「ああ、第四勢力を潰せる良い機会だ」

千石達は蹈鞴と言う化け物に向かう。

ワンスモア・Iは蹈鞴にナイフを投げる。蹈鞴は避けるが避ける起動の先に大須賀がいた。

「爆弾を喰らえ!」

蹈鞴はくるりと回転して爆弾と距離を置き爆弾によりダメージを最小にする。

其処にエデルと千石とキマイラと言う魔獣に変化したマヴロが蹈鞴を襲う。蹈鞴は体制を崩しボコボコにされる。

エデルは驚く。

「可愛い可愛い猫ちゃんがっ……!」

「僕は猫じゃない。この世界で言うなら妖怪。本当は仕えるべき主人がいるんだけど、今は月食に付いている。まあ僕は気まぐれなのさ」

蹈鞴は救助を呼ぶ。すると、大量の妖怪が現れる。

「君島を救えば契約終了だ・・・忘れるなよ」

「あ、私もそろそろ領地に戻らないと!」

「……さて、俺も一時的に共闘するぜ。俺は大須賀!君島を救う者の名だ」

「.........喰らい尽してやるよ」

「この領地を制圧したら一旦城に顔見せに行くか。数ヶ月来てないからな。まあ領地制圧の情報を流して此処らは戦地になるか……」

今日の友は明日の敵。

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.466 )
日時: 2017/02/03 17:19
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「人間も醜いけど妖怪もある意味醜いね。知ってたけど」

千石とマヴロとワンスモア・Iとエデルと大須賀は妖怪に立ち向かう。

四人と一匹の戦闘力は高く妖怪を一網打尽にする。

すると、君島を抱えた蹈鞴たたらが現れる。

蹈鞴。鉄仮面を被った化け物。体内から鉄を発生させる事が出来る。鉄の形状は自由で釘を大量に飛ばしたり大きな刀からハンマーまで何でも出来る。

「……これは俺の女だよ。世の中は人攫いがいるって言うのに。どうして妖怪は人攫いしちゃいけないんだ?人が人を攫って良くて妖怪は人を攫っちゃ駄目なのか!差別だ!人を裁け!」

「……俺に言うな。とりあえず女を救うぞ」

蹈鞴は体内から熱された鉄板を大量に飛ばす。千石達は避ける。千石は煙幕を投げ蹈鞴の視界を遮る。ワンスモア・Iはナイフで体内を穿つ。エデルもナイフで足の指を差しこむ。大須賀は爆弾を体内に投げ込む。

しかし蹈鞴は身体から火を吹きだす。

「……化け物をイジメるのかそんなに楽しいかぁ!なら……」

蹈鞴は君島は体内に入れようとする。

すると、千石は高速に動き小刀で蹈鞴の腕を斬り落とす。

「論点を変えるなよ……」

「……うああああああああああああ!!」

大須賀は無くなった腕を見る。

「お前の気持ちは分かるが、だからと言って君島を攫う理由にはならない。君島を攫った地点でいくら君が叫ぼうが何も変わらない」

「……俺は誰に助けられるんだ?俺にはお前等の様に他人を助けに来る友がいない……」

蹈鞴は消える。

「蹈鞴は友達が欲しかっただけなのかも……!」

千石は突如これまでの賃金をばら撒く。

「知るかよ。俺は任務を遂行するだけ。行くぞマヴロ」

「....出会いも別れもあっさりだね」

「それが忍者だ」

「カッコ悪い.....」

「カッコ付けて忍者等していない。一旦城に戻るぞ。んで、此処までの領地を略奪だ」

「エデルとか敵になるね」

「ああ……まあ俺には関係ない事だ」

千石達は食物月に向かい伊賀と甲賀の元へ行く。

「……防衛はどうした?関所の務めを放棄して何をしていた?打ち首にするぞ?」

「それがたまたままだ税を搾取していない村を見つけまして案内をしたいのですが」

「……ほほう。だから今打ち首にすればその領地の場所が分からなくなると?……別に君達忍者も領地もどうでも良い。まあ一応頭領の役割は果たすよ」

「……頭領様……」

そう言って甲賀は大量の女と戯れながら去る。

「後、暇だったら女も用意しろ。城の中は暇だからね」

千石とマヴロは外に出る。

「数か月前と変わってたね」

「頭領と言う地位に負けたんだろう。結局人の欲には勝てないんだよ。次は月虹だ」

千石とマヴロは月虹城に入る。その前にベリーベルが構える。

「何をしていた?逃げたかと思ったぜ?」

「新しい領地を見つけたので遅くなりました」

「……下忍がする仕事じゃないな?お前何者だ」

「お前こそこの城に従うタマじゃないだろ」

千石とマヴロはナルシスの元へ行く。

「新しい領地ですか。まあ良いです。貴方達の処罰は後にします。

今は、ある地域が反乱しています。貴方達だけで抑えて下さい。これが出来たら今回の件は無しとします」

千石とマヴロは反乱地域へ向かう。

ナルシスは考える。

「恐らく彼等はまた数カ月帰って来ないでしょう。反乱地域に彼等を尾行させる忍者衆を結成し様子を見て下さい」

ベリーベルは頷いて何処かに消える。

「反乱地域を治めた後の動きを見てみましょうか」

千石とマヴロはある一人の女性の元へ行く。

「私はイズ!反乱軍のリーダーよ!我等に自由経済を!」

「お前達か。税の未払いをしている地域の者は」

「もう限界なのよ。反乱を起こすわ」

「立ち向かうかい....?」

「無駄な争いは御免だ。ナルシスと話を付けて税を抑えるようにしておこう」

イズは驚く。

「だから反乱は一旦抑えてくれ」

千石とマヴロは月虹城に向かう。

「……そうですか。却下です。蠅の反乱等振り払えれば良いだけですから」

「……では」

千石とマヴロは翌日、イズの元へ行く。

「と言う事だ。申し出は却下された」

「……!」

「そこでだ。実は私は月兎のスパイ。いずれ月虹を潰す予定なんだ。協力してくれるか?」

「……ええ。正直、生活も限界……でも、月虹を潰せるの?」

「ああ。だがその前に他のまだ誰も知らない領地で仲間を集める必要がある。例えば滓雅一族とかを雇えば……」

「出来るの……そんな事」

イズは仲間になる。

「滓雅一族.....?」

「妖術と忍術を組み合わせた一族。月虹、食物月、月兎も手が出せない程の強力な一族。うつろと言う人物が仕切っているらしいが……。謎は多い」

千石とマヴロとイズは月兎城へ行く。

哀川は寝ていた。

θ=φとΛ=ηは帰還を喜ぶ。

「死んだかと思いましたー!良かった—!」

「御苦労様です」

「……」

霊犀は滓雅一族について調べていた。

「これは危険じゃ........第四勢力が発生するかもしれんのじゃ!」

「……滓雅……月を喰らう我等も脅かす存在だと?」

「.....」

イズは戸惑う。

「月虹どころの話じゃないのは分かるけど……今はどうする事も出来ないでしょ」

「あれ?また行くんですか!大変ですね!」

「……生きて帰って来て下さいね」

千石とマヴロとイズは領地開拓に向かう。

すると、荒らされた村を発見する。

「.....森奥過ぎて誰も見逃していたはずの村がどうして」

「……」

イズは住民に話を聞く。

「人攫いだ。女を連れて妻にしてやるって何か叫びやがって……。って貴様等、どうやって此処に……」

マヴロは村の名前を見る。

「此処は滓雅一族の領地らしい。家紋が入っていたよ」

「助けたら滓雅一族の情報を教えてくれるか?」

「分かった……」

イズとマヴロと千石は人攫いが入った洞窟へ行く。

すると、ブリエ・ティラトーレと言う青年が牢屋に入った女性達を眺める。

「.....」

千石はブリエを見る。

「人攫いか?」

ブリエはバルディッシュと言う武器を千石に向ける。

「我が妹よ。獲物を見つけた。狩りに行こう。ああ、大丈夫だ。今度は成功する。兄は強いんだ。僕は強いんだ」

千石は小刀でブリエを刺そうとする。だがブリエは動かない。

「どうして殺さない?」

「……殺戮の趣味は無い。俺はケモノでは無いからな」

「....」

イズは話す。

「どうしてこんな事をしたの?」

「妹が滓雅一族に殺されたんだ!妹はもっと強いのに大人数で僕の目の前で毒殺されて....全て僕が悪いんだ。その後、僕は妹から必死に逃げてしまった。妹が死んだ事実を受け入れられないからね。

僕達が一体何をしたんだ。何でこんな目に遭わないと駄目なんだ。

妹の代わりの人形を牢屋に詰め込んでも僕の心は変わらない。知っていたけどね。

もう死にたいんだ。妹のいない世界で生きるのは辛い」

「……」

「僕はもう行くよ。またどこかで会えたら良いね」

ブリエはそのまま去る。

千石とマヴロは女性達を解放する。

すると、三人の女性が牢屋にまだ残っていた。

名前は一条マロン、霊犀結香、滓雅美智子。

「・・・たすけてくれたの?」

「....マロンちゃん。私の行った通り助けは来たよ。良かったね」

「.....礼を言わせて。ありがと。でもよくこの村が分かったわね」

「……滓雅一族だな。家紋で分かる。

その強さ、是非仲間にしたい。勿論良ければ他の二人も保護はする」

「ええ、お願い.....ただ私から滓雅一族の事を聞いても分からないと思う。

私は生まれてからずっとこの村の用心棒を任されているだけ。一族でも私ははみ出し者だから」

「私も生まれてからこの村に住んでいるよ....」

「・・・滓雅一族を知っている人はあまりいないとおもうよ?」

イズは考える。

「どう思う?」

「いや、待て。霊犀ってどっかで聞いた事無いか?」

「....?」

月兎城では霊犀由良祁が苦しんでいた。

「思い出せない.....!闇が邪魔をして!」

千石とマヴロは思い出せない。

「……そのうち思い出すか」


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