複雑・ファジー小説

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イエスタデイ・ワンスモア【不定期更新予定】
日時: 2017/08/25 20:17
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「イエスタデイ・ワンスモアにお越し頂きありがとうございます」

大きくそれでいて全く何も存在しない舞台に蝶ネクタイを付けた少年が一人立っていた。

「それでは色んな世界への旅をどうぞお楽しみにしてください」

そして彼は何処かへ消える。その後、どこからかのスポットライトが当てられた舞台の隣に飾られた手書きの看板。その看板にはこれから行われる舞台の内容が書かれていた。

今回の舞台

題名:イエスタデイ・ワンスモア6

ジャンル:長編

キャッチコピー:近日公開

内容:近日公開

今までの舞台は>>25です。

今までの出演者は>>26です。

オリキャラを募集しています。

直、今回はスターシステムを採用しております。

ゆえに、ある舞台でキャラクターが死んでも、違う設定で他の舞台に出る事が出来ると言う事です。

オリキャラ応募宜しくお願いします。

エントリーシート(募集用紙)




名前(漢字表記の場合は振り仮名を)

性別(男か女かもしくはその他か)

年齢(舞台により年齢設定が変わるので、年齢の表記は曖昧でお願いします。例:20〜30代前半まで。年齢を特定したいのであれば、20歳のみ、で構いません)

性格(詳しくなくても構いません)

容姿(詳しくなくても構いません)

能力(超能力でも何でも良いです。直、世界観により設定に反映されないかもしれませんがご了承ください)

特技・趣味(何でもいいです)


サンプルボイス(三つ以上で性格に反映して下さい)


それ以外にもこういうキャラで設定して欲しい等の要望がある場合書きくわえても構いません。


直、と言うか必ずオリキャラは死んでしまいます。スターシステムを採用していますので死んでから一度も出ないと言う事はありませんがご了承ください。

オリキャラが来ない場合は勝手に舞台の幕を上げさせて貰います。

ちなみに、何度もオリキャラ投稿可能です!

追記

今まで失踪しまして本当に申し訳ありませんでした。不定期ながら、少しずつ更新を取り戻せたら良いなと感じております。とりあえずイエスタデイ・ワンスモアシリーズのみ執筆予定です。ただし申し訳ありませんが執筆予定だった小説は中止とさせていただきます。

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.152 )
日時: 2016/08/25 19:31
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第七幕 交わらない時計塔

ある世界では人間がわずか、300万人程しか存在しておらず、世界の大きさも平地のみでオーストラリア大陸程にしか其処には無かった。そして其処には同時に化け物(未確認生物)が共存していた。立場は完全に人間が家畜のような扱いで人間より圧倒的に強い化け物が人間のような暮らしを楽しんでいた。

そしてその地域の名前は、人間区域とそれ以外で別れており人間区域ではライブストックと呼ばれる区域で生活を強いられる。

人間と化け物の関係は奴隷と平民では無い。ありと平民である。だから化け物は人間にライブストックと言う区域を提供している。また、人間と化け物は基本的に同じ言語は話さない。

そしてライブストックには一人の人間がいた。名前は法堂 源生ほうどうげんせい。ライブストックはまさしく家畜のような生活。しかし人々は何も求めない。法堂も感情はあまりなかった。

「母さんと父さんの分のご飯を調達しないと……」

現在の人間は、数を数える。何かを書く等の行為は出来ない。ただ生きる為に食料を調達する。基本的に食料は死体か他の犬や猫等の動物。本来は、名前も無いのだが人間達が栄えていた頃の名残で何とか名前を付けると言う文化が受け継がれている。そしてある時、一人の男性が人々を集め叫ぶ。

「我が名は、スローヴォ!今日も我の話を聞きたい者は集まれ!」

毛が大量に生えている男性は講義をし始める。

「我は考えたのだ。何故、こんな暮らしをしなければならないのか。昔の書物を読んで、解読してみて分かった。稲作をするべきではないかと」

「稲作?何だそれ?神様」

スローヴォはこの地域では神と呼ばれていた。理由は彼が本と言う物を読めるからである。

「この生えている植物があるだろ?それを育てて食べるんだよ!」

法堂は呆れながら、その場を去る。

「無駄無駄。どうせ俺達の命は30年くらいだ」

人間の寿命は現在、遥かに短くなり最高40年。最低25年と言う環境の悪さを物語る。結婚適齢期は20歳まで。現在法堂は19歳。父親と母親はどちらも39歳。なのでもう身体が動けていない。ちなみにもう婚約者はいる。

この世界の住民は、この環境に疑問を持たない程、適合してしまっている。しかし、ある事件をきっかけに人間達はある疑問を抱く。

「我々はもっと生きたい。ならば、化け物を襲って食料にし、領地を奪えばいいじゃないか」

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.153 )
日時: 2016/08/26 16:05
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

霧風赤司さん、オリキャラ投稿ありがとうございます。失礼ながら質問ですが無名名無は、人間と言う事で宜しいですか?

これからも応援宜しくお願いします。

此処から本編です。


ある時、法堂の家に二人の男女が現れる。男の方の名前はアイユーブ。女の方の名前はアアラーフ。

「ユーブ!」

アイユーブは話す。

「法堂!今日は……さんすうって言う勉強をするぞ!」

「生きる為に計算は必要か?」

アアラーフは呆れる。

「駄目駄目。そう言う事を考えちゃ。私達はこれからもっと発展していく必要があるのよ。神様も言ってたし」

「俺は生きていればイイよ」

「欲が無いのね。普通、欲がこう沸々で湧きあがって来ない?」

「良い食事をしたい。恋をしたい。良い暮らしがしたい。良い服が来たい。そんな欲が何故か俺の頭の中をぐるぐる渦巻いているんだ。だが、理性が何故か抑えてくる。勝手に食べ物を取るのは悪い事だと。善悪の区別が分からないのにな」

「急に怖い事言うなよ。考えすぎだ。毎日、生きていればハッピーだろ」

「……この現状を見てもか?」

アアラーフはある本を見せる。

「これは私達が生まれる遥か前の景色」

「何で、この中に変な墓標がいっぱい建ってるんだ?どうなってんだ?」

「神様が言うには、ビルって呼ばれる建造物らしいの。ちなみに、これは写真。恐らく、私達、人間は一回文明が滅んでいるのよ」

「……ハハっ。全然、意味分からないな?文明って何だ?とりあえず、さっき狩った豚でも食べるか?」

「……そうね」

すると異形の者が、何処からか現れる。周りの人達は全力で逃げる。異形の者は何を言っているのかが分からなかった。しかし何やら楽しげと言う事は分かった。すると異形の者は無からかごを創り出し、人間達を捕獲していく。

アアラーフは二人に隠れるように指示する。

「何だあれ?!父さんと母さんを隠さないと!」

「分からないけど、神様が危険と言っていた化け物の一人だわ」

「……何であんな卑劣な事が……。せめて正体でも分かれば……」

すると別の異形の者が現れ、人間を食べていく。この異形の者も発言はしているが何を言っているのかが分からない。

「……あれは比較的、俺達にそっくりだ」

「まずい、周りの家が破壊されていく……」

人々はひたすら逃げる。しかし次々と捕縛や殺害されていく。この現象は少なくとも、法堂が生まれた時から行われていた。人々は攻撃する間も無く化け物に良いように扱われる。

アアラーフは泣き崩れる。

「どうしてこんな事が出来るの……?」

すると、人を殺害していた化け物が法堂の家を破壊する。そして瞬時に化け物は父親と母親を殺害。法堂は叫ぶ。

「何してん……」

化け物は法堂を殺害する。アアラーフとアイユーブは全力でその場を立ち去る。

「法堂!」

「アアラーフ!いいから行くぞ!」

法堂はその場で倒れる。

「化け物め……!」

法堂は死ぬ間際に、化け物の声を聞く事が出来た。しかし何を言っているのかが分からない。ただ、表情はにこやかで溜まっていたストレスが発散出来たかのように笑っていた。

「……畜生。母さんと父さんを返せ!」

これが法堂の最期の言葉となった。

このように人間と化け物の関係は完全に上下関係。それに人間は気付く事も出来ず、ひたすら殺されていく。ちなみに人間の数は寿命が少ないが、出生率が高いのであまり変わらない。

そして化け物の世界は、極めて普通。本来送っていた人間世界と何も変わらない。平和な地域もあれば戦争区域もある。うちわもあればエアコンもある。さらに、化け物達は人間よりも高度な技術を持っている。時計も全ての時計が電波時計。その中でもひと際大きいのが、プレデタークロックタワー。つまり、時計塔である。現在は腕時計やスマホに時計機能が付いているので、時計自体は不要だが観光地には非常に人気がある。

その時計塔の中に法堂がいた。

「……え?え?此処何処?」

法堂は自分の口から発した事の無い言語を話す。

「あ……。俺の声と言うよりも言語が変わっている。どうなっているんだ?」

分かりやすく言うと、昨日まで日本語を話していたのに、今日起きたら英語も話せるようになっていたと言う事である。

「やあ!疫病神、此処は私のお気に入りの場所なんだが」

「……誰?」

「そんな事はどうでも良いのだよ。重要なのは君は何処の地区に住んでいるかだ」

「地区?」

「1〜21までの地区でこの世界は決められている。ただこの時計塔のみは何処にも属していない。君は何処の者かで、私は君への扱いを変えなければならない。……まあとりあえず、第9地区へ。大体、エイリアンが多いけど気にしないでね」

「……はい」

法堂は困惑しながら状況を理解しようとする。分かるのは話しかけた人物が無駄に爪が長く飲食物、骸骨、本、砂時計を所持していた事。本の内容は発条仕掛けの蟻。

「あんまりブラブラしてると、他の地区の奴らに何言われるか分からないな。テレポートでもするか」

男性はランプを持ちだし法堂と共にテレポートする。

するとエイリアン達は法堂を歓迎する。歓喜の曲が壮大に流れる。

「私は第九地区のリーダー。ガイアレンズだ。この曲は俺が好きな交響曲第9番って言うんだよ。誰が創ったのかは分からないけどな」

法堂は鏡を見る。自分の姿は何も変わっていない。

「此処は天国ですか?」

「第九地区。通称、隠者。孤独になりたい者、哲学者になりたい者、人生に迷っている者が一時的に逃避し、哲学者に人生を問う事が出来る場所。

大体、宇宙人が多いけど言語は同じ。ただ恥ずかしがり屋が多いから気を付けろ。テレポートされるからな」

ガイアレンズはそう言って本を読みだす。

「全然意味分からない……。え?」

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.154 )
日時: 2016/08/26 16:33
名前: 霧風赤司 ◆.k1XJsDMDk (ID: zGyV0OIp)  

人間です。

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.155 )
日時: 2016/08/26 18:26
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

返答ありがとうございます。

此処から本編です。



「あら?貴方は何処から来たの?」

一人の女性が曲を聞きながら話す。

「……」

法堂は周りを見て自分が殺された事を思い出す。

「寄るな……!化け物……!」

「は?」

法堂は状況は理解出来なかったが周りにいる者達が敵だと言う事は認知出来た。

「此処は……化け物の世界か」

法堂はようやく理解したが、新たな疑問が浮かぶ。

「それじゃ何故俺は此処にいるんだ?俺は死んだはずじゃ……」

すると一人の女性が手を差し伸べる。

「どうしたんですか?」

「……寄るな!化け物!うあああああ!!!」

「何言ってるんですか。貴方も化け物ですよ」

「違う!俺は人間だ!人殺しのようなお前等とは違う!」

「落ち着いて下さい」

ガイアレンズは一人の女性の元へ行く。

「こいつは幽霊系の奴だ。まあ、今までに事例は少ないが生前は恐らく人間だろう」

「人間?のくせに随分とガタガタ話せますね」

「幽霊系の奴は適応能力が高いからな。偶然時計塔で会ってさ。元が人間の幽霊なんて面白いだろ?だから此処に連れて来たんだ」

「研究熱心だね。さすが、ルダバール星人」

「もうその星は無いんだから。今の故郷はここさ。モルド・ホワイトハート」

「風抽竜さんの店でアルバイトにしているので、この人と一緒に来て下さい」

「ああ……」

ガイアレンズは法堂に話す。

「何が有ったかは知らないけど、とりあえず、風抽竜の店に行こうぜ。あそこは人生をやり直せる決意が出来るからな」

「……黙れ!俺の父さんと母さんを殺した化け物め!俺は……あんだけ頑張ってきたのに」

「おい……」

「お前!俺に何をした!俺は何で生きてるんだよ!俺はどうして此処にいるんだよ!」

「……」

「俺の唯一の幸せを奪って何が楽しい!……そんなに俺達の幸せを邪魔したいのか……。俺は生きているだけで良かったのに」

法堂は疲れて眠りに付く。

「……おい!風抽竜!お前の所で世話になるぞ!」

風抽竜と呼ばれた人物が来る。

「またですか。アルバイトは嬉しいんですけどね」

「俺とお前の仲だろ?第四地区から抜け出せれたのは誰のお陰だ?ラーメン屋やってんのは誰のお陰だ?」

「別に否定はしてませんよ。喜んでやらせて頂きます」

一方、人間地域ではアイユーブとアアラーフが仲間達を呼んで話す。

「我々の被害が段々大きくなっていく……」

「ねえ?法堂は?」

「法堂はもう……殺されただろう。あいつは食料をくれる数少ない使え……良い奴だったのに」

「無名名無(むめ いなむ)。どう思うの?」

「このプリンと言う食い物はクソ美味しい。化け物共が落としていった食べ物だが……。しかも本に使われる紙と言う物質にれしぴが付いている。鶏の卵と……」

「おい毒とかウイルスとか無いのか!」

「……どく?ういるす?何だそれ?」

無名はプリンを素手で掴み大胆に吸い込む。

「そんなに美味しいのか?」

「……」

無名はプリン以外の事等はめったに話さない。

「とにかく対策を取らないと駄目だ」

すると、スローヴォと言う神を名乗る人間が何かを持ってくる。

「見ろ!これは武器だ!我々が持っている石斧、ナイフ型石器とは違う!これは昔の書物で見た事がある金属器だ!」

「稲作の次は金属器か。ハハっ。退屈はしないな」

「これがあれば我々はもっと強くなれる!もっと良い暮らしが出来るぞ!」

無名はスローヴォを見る。

「……あれが武器。あれで化け物共を」

すると傍に女性が現れる。

「無名。ボクはこのかたなと呼ばれる武器で絶対に弟を殺した化け物を駆逐してやる!」

「……雲井祭」

「これがボクの正義だ!」

「……」

一方、法堂はラーメン屋で目覚める。

「此処は?」

「本場、第四地区の人気ラーメン屋の味を受け継いだ第九地区の店、コイグズィステンスです」

「……」

「私は風抽竜フォン・チュンリーです。私は超能力者……」

「うああああああ!!殺さないで……!助けて!誰か!」

「落ち着いて下さい。殺しているのならばとっくに殺しています。私達は敵ではありません」

「……」

「信じてもらえてありがとうございます。それでは名前等を」

「お、俺は法堂。……貴方達に殺されたはずが、何故か貴方達の世界にいる。状況が分からない……」

「では状況を説明します。貴方は幽霊となりこの世界に生まれたんです」

「……え?」

「しかも、疫病神として生まれたんです。簡単に言えば、幽霊系の中でも妖怪の部類に入ります」

「成程……俺は神になったんですね」

「悪い方のですが」

「ああ……。納得は出来ませんが理解は出来ました」

ガイアレンズは客としてラーメンを食べる。

「そう。でも人間が化け物って言うか、俺達みたいな存在になるって言うのは稀なのよ。んで、良いね!と言う事で第九地区へ」

「あー……」

「まあ、この地区は人間って言うか他の種族に友好的だから君を差別する人はいないと思うよ。ぱっと見そんなに人間感無いしね」

「え?」

モルドは語る。

「他の地区は、超能力者以外立ち入り禁止とか、アンドロイドはお断りとか、エイリアンは人間区域へ追い出せとか色々、やかましいの。この地区は異文化交流してるし、エイリアン自体にも種類が多いからそんなに差別は無いから」

「……」

法堂は化け物達を見る。予想以上に優しいので驚く。だが警戒は止めてはいなかった。いつ、殺されるのか。その事ばかり法堂ハ考える。

「あの。この世界で人間って何ですか?」

ガイアレンズはある方向を指差す。すると、其処には人間を売っている店があった。

「……!?」

「地域によるけどペットだよ。人間を飼う者もいるし、人間を嫌う者もいるし、人間を趣味で殺す者、人間を食べる者もいる」

「そんな……」

「でもこの世界ではそれが当たり前。君達が豚を食べるのと同じだ」

「……」

法堂は不思議と心が落ち着く。

「幽霊は感情が徐々に消えていく。喜怒哀楽の全てを失ってしまう」

「……そうなんですか」

「安心しろ。此処は差別された者達の楽園だ。全てが平等。少なくともこのラーメン店ではね」

「はあ……」

風抽竜は紙とペンを用意する。

「なんですかこれ?」

「紙と言う物質とペンと言う名詞です。ペンを使って書く事が出来ます。それでは各地区の紹介をします。

第一地区。超能力者とモンスターが比較的多い地区。ただ、此処で生まれた超能力者はこの第一地区でしか超能力を発揮出来ない。他の種族の受け入れは行っている。ただ、規律が厳しい。しかし此処にいる者はチャンスや才能がある者が多い。
第二地区。女性が権力を持っている地区。女性の方が知識が多い。かなりアンドロイドが多い。勉学を中心に置いている。他の種族の立ち入りを禁止している。
第三地区。幽霊や妖怪が多い地区。他の種族を大きく受け入れる。
第四地区。超能力者のみが入れる地区。この地区が、世界の方針等を決めていく。一番領土が大きい。
第五地区。全ての種族が大体入っている。だが、他の地区である程度の地位(最低で地区を守る兵士)が無いと入居不可。ギャンブルが盛ん。
第六地区。天使地区。この場所は誰も入れない。
第七地区。自分の能力を高めたい者が入る訓練所。この訓練所で卒業出来なければ、地区を守る兵士にはなれない。
第八地区。第一地区と同じ様な地区。ただ、自身の精神力等の力が無いと入居不可。第八地区のみ、力が全ての世界となっている。
第九地区。エイリアンが比較的多い。異文化交流もある為、他の種族は受け入れている。
第十地区。ギャンブルばっか。完全に観光地。金さえあれば誰でも入れる。
第十一地区。この地区を中心に警察等が動いている。
第十二地区。刑務所等の施設がこの地区に揃っている。
第十三地区。戦争区域。領土の争い合いで色んな地区が死者を出している。
第十四地区。妖怪が多い。欲が無い。
第十五地区。悪魔地区。治安が最悪で警察さえも手が出せない。
第十六地区。プレデタークロックタワーがある場所。比較的塔が多い。モンスターが大量発生している為、観光地の範囲が限られている。
第十七地区。夢を持っている人が入れる地区。夢が無い奴は追い出される。
第十八地区。幻覚を凄い為、人が住めない。
第十九地区。大体、この地区で他の星から来たエイリアン等を迎え入れる。人が住むと言う事はあまり無い。
第二十地区。謎の遺跡が大量にある地区。
第二十一地区。完成された地区。全てを終わらせた者がこの場所に来る」

風抽竜は地区について紙に書く。

「こんな感じです」

「あんまり分からないです」

「まあこれから過ごしていく中で理解出来ますよ」

「そうですかね」

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.156 )
日時: 2016/08/27 17:39
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

法堂はモルドと風柚竜と第九地区を探索する。

「今なら、人間が1000円だよ。お買い得だよ!」

「人間の丸焼き、いかがですか〜。見た目は悪いが味はバッチリ!」

「この人間。物、運べます」

法堂は人間達を見る。

「……」

風柚竜は語る。

「酷いですよね。でも、これがこの世界の文化。生まれた時から人間は蟻と同じ存在ですから。ただ、蟻が大きくなっただけの存在」

「この現状を人間に伝えたい。人間の世界に行く事は出来るのか?」

モルドは時刻表を見せる。

「この時間の間だけです。人間世界の長期滞在は危険ですので人間世界に留まろうとはしないでください」

「……?」

「私達は、生きている人間の傍にいると何故か、具合が悪くなるの。ああ、揶揄的な汚れるとかじゃなくてそう言う体質」

「そうか……」

「勿論、人間を保護しようと言う考えを持つ人もいます。それが……」

モルドと風柚竜はある施設の中へ入る。法堂も続く。

「これは……」

「数少ない人間保護施設。大体、人間を実験体にしようとする者達から救った人間が多いです」

人間達は、窮屈な籠の中に入れられている。

「我々は人間の扱いに不慣れなの。それにガスマスクを付けないと気分が……」

「俺は……大丈夫」

人間達は叫ぶ。

「助けてくれ!助けて!此処は何処だ!俺をどうするつもりなんだ!俺には家族がいるんだぞ!」

ガスマスクを付けたエイリアンは話す。

「腹減ったのか?……人間って何話してるのか分からないぜ。見た目は超能力者と同じくせに」

法堂はどちらの言語も聞き取れる事が出来た。そして気付く。

「凄い……。此処の言語は高速言語を利用しているのか」

つまり人間よりも言語機能が発達していると言う事である。すると、一人の男性が法堂に向かう。

「どうも僕の名前はフレデリックです」

「あ、法堂です」

「彼は人間を管理している責任者。人間世界で人間の暮らしを研究しているよ」

「ガイアレンズさんに聞きました。貴方が元人間と言う事に。今から、転送装置で第四地区へ一緒に向かいましょう」

「第四地区って超能力者以外立ち入り禁止って……」

風柚竜は説明する。

「フレデリックは第四地区の王族と呼ばれる者達の一人です。彼に選ばれた者は誰でも第四地区へ行く事が出来ます」

「とはいえ、僕が所有している領域のみだけだ。さあ、人間を研究したい地獄門君が君を待ってる」

フレデリックはランプを持って、法堂とテレポートする。

「第四地区は一番人間世界に近いな。法堂が逃げなければ良いんだけどな」

「それより他の地区との構図を見ないといけません。他の地区では戦争中ですから」

「悪魔地区の奴等が厄介だな。最近、アンドロイドの開発を進めているから」

フレデリックと法堂は第四地区へ移動する。

「地獄門さん?」

地獄門と呼ばれた二人は騒ぐ。

「おい!兄貴!フレデリックは俺を呼んだんだ!引っこんでろ!」

「裁。君の行動に制限をかけようか?」

「兄の地獄門 士。妹の地獄門 裁。兄妹喧嘩かい?仲が良いんだね」

「良くないよ?」

「それよりこいつが元人間か?今は立派な疫病神だな!」

「疫病神?さっきから思ったんですけど何ですか?」

「君は妖怪、疫病神。人々に災いしかとどけない嫌われ者です」

「え〜……」

「まあそんな人達はいっぱいますのでそんなに気にする事ありませんよ。まあ貴方に不幸の連続が必ず訪れますが……」

地獄門達は人間を実験体として使っていた。

「人間は水を与え続けると死ぬ事が今回分かったよ。我々、超能力者と肉体構造は変わらないみたいだ」

実験台は口から大量の水を吐きだす。フレデリックは呆れる。

「水責めは拷問の一部です。よくありませんよ?」

「俺の能力で水を飲まない事を拒絶させたら人間は腹が破裂するまで水を飲み続けるんだ。それが面白くてな!」

フレデリックは実験体に触れる。すると実験体の体調が元に戻る。

「あまり使いたく無いんだけどな……」

すると研究室の中に誰かがやってくる。

「ああ、スネグーラチカ様。今日も此処へ?」

「城の中は退屈だわ?王族は第四地区から出られないなんて....」

スネグーラチカは法堂を見る。

「貴方が元人間の疫病神?折角人間ごときから脱却出来たのに疫病神なんてツイて無いわね」

「……人間ごとき?」

「当然よ。あんな蟻みたいにゴチャゴチャしている奴等なんて」

「……人間は蟻とは違う!」

「....私はジェド・マロースの娘よ 控えなさい。元人間の幽霊ごときが名家に意見して良いと?」

法堂は時刻表を見る。法堂はランプに触れる。

「フレデリックさん、移動するランプってどう使えばいいんですか?」

「それは念じた場所を思い浮かべれば……」

法堂はランプで移動する。しかし、フレデリック、地獄門兄妹、スネグーラチカも一緒に移動してしまう。移動先は人間世界。

「戻れた……」

法堂は全力で走る。スネグーラチカも追う。

「待ちなさい!この私を侮辱しているのですか....?」

地獄門達は人間に喜ぶ。

「捕まえて実験台にしようか!」

「それじゃ次は宇宙空間に人間を入れ込もうぜ……!」

「法堂がランプを持っていってしまった。王族がこんな所にいるなんて知れたら大問題だよ」

一方、人間達は武器の練習をしていた。

「化け物を殺せ!」

無名はプリンを食べる。

「……もっと強力な武器が不可欠だ……」

雲井はアアラーフと語り合う。

「雲井さん。人間と化け物って分かり合えないんですか?」

「化け物は悪だ。更生させたいのが本音だが更生出来ない奴がいる。そんな時は、この刀で……斬る」

「……そうですか」

アアラーフは隠れて写真を見る。其処には、父親と母親の写真があった。

「アアラーフ……」

マムルークがアアラーフに話す。

「……」

「やっぱり皆、あいつ等と闘うみたい」

「そうか……」

一方、法堂はスネグーラチカと共に探索をする。

「こんな汚い家畜部屋なんていたくもない....!そのランプで移動して!」

「アアラーフ!マムルーク!何処だ!」

「何言っているのか分からないわよ。人間の言語なんて使わないで。それより、私、キャビアが食べたいわ」

「もう、黙ってくれよ!」

「何、人間のくせに騒いでんのよ...私よりも弱者が」

スネグーラチカは付近の空間を凍結させる。

「寒い……!え?」

「私を侮辱したから処刑するわ。バッカね....!凍死なんて生易しい殺し方はしないわよ!」

「あああああああああ!!!」

その叫びはアアラーフや地獄門達に届く。傍に防寒服を着た無名がいた。

「……超能力」

「助けてくれ!助けて!」

「....!.....人間にも恐怖と言う感情があるのね。確かに地獄門やフレデリックが一目置くだけあるわ。でも私に逆らえばどんな奴でも死刑。...例え蟻でも」

「意味分からない事言わないで助けてッ!」

するとフレデリックと地獄門が現れる。

「駄目だよ。名家がこんな所にいるって分かったら……」

「....本気にしてた?私が蟻ごときで怒る訳無いでしょ」

フレデリックは解凍する。人間達が武器を持ちながら法堂達の所へ向かって行く。

「さてランプで帰ろう」

地獄門 士は人間達を見る。

「……マムルーク」

マムルークは隠れる。無名はマムルークを凝視する。

「……あれは人間じゃない」


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