複雑・ファジー小説

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イエスタデイ・ワンスモア【不定期更新予定】
日時: 2017/08/25 20:17
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「イエスタデイ・ワンスモアにお越し頂きありがとうございます」

大きくそれでいて全く何も存在しない舞台に蝶ネクタイを付けた少年が一人立っていた。

「それでは色んな世界への旅をどうぞお楽しみにしてください」

そして彼は何処かへ消える。その後、どこからかのスポットライトが当てられた舞台の隣に飾られた手書きの看板。その看板にはこれから行われる舞台の内容が書かれていた。

今回の舞台

題名:イエスタデイ・ワンスモア6

ジャンル:長編

キャッチコピー:近日公開

内容:近日公開

今までの舞台は>>25です。

今までの出演者は>>26です。

オリキャラを募集しています。

直、今回はスターシステムを採用しております。

ゆえに、ある舞台でキャラクターが死んでも、違う設定で他の舞台に出る事が出来ると言う事です。

オリキャラ応募宜しくお願いします。

エントリーシート(募集用紙)




名前(漢字表記の場合は振り仮名を)

性別(男か女かもしくはその他か)

年齢(舞台により年齢設定が変わるので、年齢の表記は曖昧でお願いします。例:20〜30代前半まで。年齢を特定したいのであれば、20歳のみ、で構いません)

性格(詳しくなくても構いません)

容姿(詳しくなくても構いません)

能力(超能力でも何でも良いです。直、世界観により設定に反映されないかもしれませんがご了承ください)

特技・趣味(何でもいいです)


サンプルボイス(三つ以上で性格に反映して下さい)


それ以外にもこういうキャラで設定して欲しい等の要望がある場合書きくわえても構いません。


直、と言うか必ずオリキャラは死んでしまいます。スターシステムを採用していますので死んでから一度も出ないと言う事はありませんがご了承ください。

オリキャラが来ない場合は勝手に舞台の幕を上げさせて貰います。

ちなみに、何度もオリキャラ投稿可能です!

追記

今まで失踪しまして本当に申し訳ありませんでした。不定期ながら、少しずつ更新を取り戻せたら良いなと感じております。とりあえずイエスタデイ・ワンスモアシリーズのみ執筆予定です。ただし申し訳ありませんが執筆予定だった小説は中止とさせていただきます。

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.77 )
日時: 2016/07/29 17:22
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

天淵は電撃を刀に込めて人々を切り倒していく。



「……畜生……」


「無駄な足掻きだ。この世界で生きる希望を持つ者等」










人々は降参し、逃げ始める。




女神は叫ぶ。


死神は呟く。



「仲間が消える衝撃はどう言う気分?」



「嫌ッ!嫌ッ!うああああああ!!!!」
















女神は泣き始める。




「この世界が死んでから何が生まれたの?この世界が終わって何が始まったの?



どうして、私はいつも一人なの?」









死神は大鎌で女神を討伐する。




「……薄っぺらな事言ってる暇あるならもう少し頭使ってよ。


仮にも女神でしょ。ガブリエル」





「ラファエル……?私は誰からも必要とされない神。




世界が死んで四人の神が生まれた」







「……私達は神じゃないし、世界は死んで無いよ。


甘い現実を見過ぎなのよ。



勝手に世界を殺すな」










女神は消える。













天淵は死神の元へ行く。





「何だったんだ....?」




「後で、仲間にも話すけど。


数年前に起こった謎の閃光は私と女神、そして後二人の神……に近い存在が生まれる時に起こったのよ」



「....それで、世界が死んで死神達が生まれたのか?


いや、余計な詮索は好まないんだな。成程、旅の目的は三人の神の討伐....」




「だからさ〜私は神を殺す為に旅してるんじゃないの。エデルと同じで旅行が好きなの!


ただ三人の神はこの世界の再生を希望している。それが許せないだけ」
















天淵と死神は仲間の元へ行く。






ミスターHは敵地に潜入する時にいつも持っている着替え用の服を着ていた。






一は狐ながらゲームの製作やプラモデルの改造で遊んでいた。





エデルは動物好きの母親の為に犬や猫を飼い世話をしていた。




風柚竜はラーメン作りに没頭。久々にちゃんとした設備が整っているキッチンで興奮していたが、虚無の仮面を被り淡々とラーメン作りに励んでいる。



柴田はネバーエンドズのメンバーと賭け事に没頭。いつもは命を賭けているが一応恩人の為、情けをかけているらしいが、参加者はいつも半殺し状態で発見される。









ミスターHは死神の元へやってくる。




「女神が死んだのか。私は何処か遠くへ逃げる必要があるみたいだ」




「どう言う事?」



柴田は説明する。


「名前を言うのも恐ろしい……。彼は通称、魔神と呼ぶ」



「私と共に生まれたあいつね。名前を言わないなら別に良いけど」



「魔神はミスターHと取引をし、強制的に支配下に置かれてしまったのだ……!その後、ミスターHは私と出会い殺し屋で生計を建てながら逃げ続ける毎日を過ごしていた」



「ああ、真の悪魔に相応しく決して敵に回したくない。そして、この女神の組織に属する事で魔神が手出し出来ないようにしたんだ。事情を知らない女神からは仲間を殺そうとしている訳だから」








ミスターHはアメリカの地図を広げる。



「このニューヨークに魔神の本拠地があるのだよ。其処に行けば……」



「う〜ん、私今、メキシコの気分なのよね」


「まあゆっくり行けば良い。私は何処か隠れられる所に隠れるとするよ」









ミスターHは荷物を持ち女神の所へと向かう。






天淵はミスターHを見る。


「どうして女神の方へ?」



「簡単だよ。女神も一人ぼっちじゃ無かったと言う事」

















そして、空を駆ける大きな馬車と共に死神達はメキシコへ向かう。







そして馬車の中ではエデルと一は天淵に抗議していた。



「お、お母さんが生き返れないんですか!?どうしてですか!」


「そうだ!俺だって生き返ったんだし!」





「確かにゲームなら呪文とかで金で蘇る。だが物理法則が壊れても、人の理は壊れない。


人の命はそれだけ重いんだよ。しかもクローンなら尚更じゃないか」



「ぷー!この分からず屋!絶対に式神を呼ばせて貰いますからね!」



「....19歳なら分かっているだろ。死と生くらい」






一は風柚竜に頼んで、狐用のガスマスクを造って貰う。





「これならサイズが合う!」



「一さん!忘れてました!もう怒ってませんから、人間に戻しますね!」



「いや個人的に好きだからもう少しだけこのままで!この姿は貴重な体験だ!狐になれるなんて!」









馬車の中にはキッチン、寝室、風呂やトイレ、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ(全て式神がどうにかしてくれる。ただし、洗濯機等の家電は一が制作)等があり、生活するには十分だった。





天淵は身体から火を出す。その上に風柚竜がまだ固いパスタ麺が入った鍋を火の上に用意する。



「今日は久々に生麺のラーメンを制作します。パスタラーメンも中々の出来だと思いますよ?」


「インスタントで良いと思うのだが....」








洗濯機には柴田がいた。



「ヨーロッパからアメリカは意外に近いのか……」



柴田はビールを飲みながら、洗濯機のボタンを押し洗濯物を出す。









ちなみに、馬車のスピードは飛行機よりちょっと速い。本当はかなり早いが、死神が次の目的地まで行く時のワクワク感を楽しみたいと言う理由からこの速さに。ちなみに、旅の始めの方は本当に地上の馬車のスピードで走っていた。しかしあまりに遅い為、天淵に式神が愛想尽かされたので現在のスピードに。













そして、メキシコへ。





メキシコには、かなり巨大な施設のみが建てられておりそれ以外は全て何も無い高野。






すると、見張り番が死神に近づく。



見張り番はスペイン語で死神に話す。



死神もスペイン語で対応する。






「此処は、スクイズの支部だ。お前等女神様にアポは取ったのか?それとも、魔神様の使いか?」

「どちらでも無い。私は死神」



「は……?誰だ」




死神はテンションが上がり、見張り番を殴り飛ばす。



「やったー!私を知らない人がいたよ!いや〜こういう感じじゃないと。警戒されると直ぐに逃げられるんだから!」











此処はスクイズ、メキシコ支部。ある人物が研究に集中したいが為に造られた施設。


エデルの母親のクローンを造った人物でもある。









死神達は施設の中へ侵攻する。エデルは人々を可愛いカモメに変えて、戦闘意思を無くさせる。一は閃光が凝縮されたレーザーを発射し、目にダメージを。柴田は武器を腐らせる。天淵は土砂崩れを発生させ、施設を囲む。風柚竜は格闘術で施設の中にいる者を排除していく。







そして、死神達は研究室へ。










研究室では一人の男性が実験をしていた。



「止めて下さい!ヒワノさん!」


男性は実験体の右足を観察する。


男性は注射を右足に刺す。



何かの成分が足の中に入り込む。


すると、実験体の足は腐り始める。



「た、助けて!助けて!」


「……駄目^^」


「そんな!助けて!」



「悪い子にはお仕置きが必要だな〜」


壊死した脚をヒワノは蹴り飛ばし、足の付け根に注射を打つ。



「ぐあああああああ!!!」





すると、少しずつ足が再生を始める。だが猛烈な激痛が走る。



「ぐあああああああああああああああ!!!あああああ!!!」








「腐るのは速いけど、やっぱり再生は遅いな」





死神はヒワノに話しかける。


「何してるの?」


「君は?」


「死神、そして勢いでこの施設壊滅させちゃったけど、まあ君以外は雑魚しかいなかったからいっか。




今から君に審判を下したいと思うんだけど?」



「それより名前言わせてよ。僕はヒワノ……名前、間違えないでね?」





ヒワノ。性別は男性。年齢 見た目21歳。しかし、薬で若返っている為実年齢は不明。性格 残忍、冷酷、とにかく狂ってる。容姿は銀髪のロン毛、狂ったような紅目。


女神の部下で自分の開発した薬などを使う。


人体実験や薬品作りが好き。




現在は身体が再生する薬を制作中。名前をヒノワと間違えられると激怒するマッドサイエンティスト。





「ぐああああああああああ!!!」



「それで、ヒワノ君。周りの死体は何?」



「これは僕が実験で失敗した廃棄物。僕が大好きな死臭がするけど、このマスクを被っていれば匂いを嗅げる状態で有害物質を吸う事が出来ない」



ヒワノはそう言って羊たちが沈黙しそうなマスクを被る。




ヒワノはあるケースを持ち運び、死神に見せる。


「客人は珍しいよ。いつもは実験台にもならないブリキ人形しか周りにいないから。

うん、君には女神と同じ匂いがするよ。

いずれは、女神を奈落の底に落とす程の計画を実行しようとしているが、君に変更したくなった。まあ計画通りにいかないと僕は……ッフフ。

怒りが快感になり、つい自分を忘れ、思っていた事以上の行為をしてしまう。

つまり自分をコントロールが出来なくなる。それは人間失格だ。何故なら僕達は獣では無いから♪」





「成程、つまり君には二人の人格がいると言う事だね」










狐の一は死体達を見る。



「ガスマスクがこんな所で役に立つとは……!」






柴田達は死体には興味無さそうに葉巻を吸いながら敵を倒す。











ヒワノは死神に話す。



「此処の生活には少し飽きてきてね♪♪君とならうまく行けそうだ」


「……今の研究は?」



「もう、完成してるよ」





実験台の足が見事に再生されていた。





一は冷凍保存装置に入っているある人物を見る。



「……誰だっけ?」








「彼の名前は地獄門 士。唯一僕の趣味を理解してくれた人間だろう。

ちょっと色々逢って彼の心臓が無くなってね。この再生する薬があれば生き返る事が可能だ」




「それなら天淵にも……」


天淵は死神に話す。


「確かに可能だが式神の気分によって違う。それに、代償も払わないといけないのだ」



エデルは質問する。


「お、おお、おお母さんは生き返れないんですか!?」


「戦闘用クローンの寿命なんて1年も無い」




ヒワノは頷く。



「クローンにも欠点がなければ面白くはならないんだよ^^生命体は欠陥があるからこそ、一人で生きる事を止めない。僕は素晴らしいと思うよ」






ヒワノは地獄門に別れを告げる。




「そう、そして僕も欠陥が必要なのさ。そうする事で何か満たそうとして生きる。夢はかなえられないから素敵だよって事」





死神は寝ていた。

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.78 )
日時: 2016/07/29 17:30
名前: ほーんけ&亞兎 (ID: wIAOO7NO)

ヒワノは、ある人たちによって1度ボコボコにやられて、名前を間違えられるのが嫌いなのです。
これはどうでも良い情報ですかねorz

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.79 )
日時: 2016/07/29 20:06
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ほーんけ&亞兎さんへ。

いいえ、そんな事は無いと思います。参考にさせて頂きます。



それではこのまま本編へ行かせてもらいます。












死神は心地良さそうに眠りに付く。










ヒワノはいくつかの実験体を持つ。





「死神さん。僕を仲間にしてみては?」



「仲間には欲しいけど、私と似すぎているのよね〜。……ふは……眠っ」



「僕は君のその反応が心地良いんだ♪

だって……この僕だけの思いを共感されたくないし、異端者扱いされたくも無い。


地獄門には悪いけど、僕は今、全てを捨ててでも君と話がしたい^^」







「貴方にとって私はどう言う存在?」




「……実験台にされるかするか。それだけだと思うんだ!」




「私は科学者じゃないよ」




「それでも死神さんは僕と同じだよ〜。自覚持ってっ!」





死神は大鎌を持ちヒワノを見る。



「ヒノワだっけ?……名前くらいで怒るなんて器が小さいのよ」





ヒワノの死神の首を掴む。




「失望と言う二文字では表せない位、僕をがっかりさせたね♪残念、例え僕と同じ位、好奇心が凄くてもそれだけは許せませんよ〜。

貴方も聞かれたくない過去なんてあると思うから分かるはずなんだけどな〜!」








エデルは助けようとするが、死神に止められる。







ヒワノは名前をわざと間違えたりして、苛めていた人たちによって1度ボコボコにやられて、名前を間違えられるのが嫌いになっていた。





「僕を苛める奴は、みーんな薬物を依存させてそれから人体実験を行うんだ♪

痛い!助けて!許して!


全部僕が今まで言ってきた言葉。あいつら、そのままそっくり言ってたよ^^



死神、君もそうなりたいの?」






「やっぱり同じじゃなくて似ているね。

私と貴方は感情で動く。

私は快楽。貴方は怒りで」



「さあ、この薬物を飲めば……」





「でも……。貴方は人間。


人間なのよ」




「……」




ヒワノはマスクを触る。





「人の本性はいつも仮面。貴方は仮面を壊す事は出来ない」




「……こんな姿でも僕は人間か?」



「そう。まあ、仲間には狐とか阿修羅とか式神とか慌ただしい超能力者とか一杯いるけどね」






ヒワノは仮面を外す。



「それじゃ新しい仮面を付け変えて人生をやりなおそー!」



「フフ……そーだね^^」







ヒワノはいくつかの薬と実験体を持っていく。



「やっぱり君と出会えて良かったよ。僕は心の底から人間だと思ってくれる人を待っていた♪


でも、名前を間違えるのは禁句。今度やったら、即死する有害物質を含んだ薬を皮膚にぶっかけるから^^」



「分かったよー!」












ヒワノは狂った目で人々を見るが、その目の中には今までに無かった人間らしさがあった。








死神はニューヨークの地図を見る。



「面白そう!ヒワノは行った事あるの?」



「世界崩壊後、地獄門と色々研究していた時に、よくニューヨークへ小型飛行機で行っていたね〜♪」



「どんな所?」




「行けば分かるんだよ、これが!それより新しい死体がイッパイ?!やった!」






ヒワノは、今まで薬の副作用で錯乱していたが、現在は錯乱している自分こそが本当の姿でありどんなに変わっても人間であると言う事を死神に教わってもらった。




なので吹っ切れて錯乱状態に陥っている。






天淵はヒワノを見る。



「...これで良かったのか?」



「アハハッ!私はただ面白いから説得しただけ!

しかし、効果覿面だね。即戦力はっけーん!」








ヒワノは過去を忘れ、何かに怯える事も無く淡々とブリキ人形を踏みつぶす。






「大虐殺だね^^凄い凄い!数年前なら大犯罪なのに!」














壊れているからこそ、成り立つ世界が其処にある。













そして、死神一行はアメリカのニューヨークへ向かう。





ヒワノは早速、死体を解剖する。



死臭がするので全員マスク着用。





「今度式神に、隔離室を造って貰おうか」



「折角良い匂いなのに〜^^」



エデルはちょっと怯える。




「ふえええええええ……。ちょっと吐いて良いですか」



「別に構いません。しかし思ったより裏表ありませんね。エデルさんって」



「っそ、そうですか」


「ええ。ちょっと良いですね」



柴田はコンピュータとポーカーをしながら話す。



「美少女に馴れ馴れしく話すな!」




「賭けに負けそうだからって八つ当たりはいけませんよ?」




「……賭けが下手くそな人間より強いぞ、このプログラム」



一は天淵に頼む。


「なあ!同じような狐の式神っていないのか!」


「いるが...確かランプの魔神みたいな存在だったはずだ。願い事の代わりに...」


「それじゃ良いぜ。俺、ちょっと死体の解剖見たいからさ!」




「....好奇心旺盛か」













風柚竜はエデルと共にヒワノの仮面を造っていた。





「……これで?」


「あ、それより。お母さんについて何ですが」


「ん……?」



Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.80 )
日時: 2016/07/29 19:36
名前: ほーんけ&亞兎 (ID: wIAOO7NO)

死体が一杯って…いっぱい、ひらがなでいいかもです
それか、ヒワノの性格状、カタカナでもいいかもですorz

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.81 )
日時: 2016/07/30 18:24
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ほーんけ&亞兎さん、ご指摘ありがとうございます。

これからも応援宜しくお願いします!



このまま本編へ行かせてもらいます。














エデルはヒワノの方を向く。



「冷凍保存しているお母さんをさ、さ、再生出来ますかね!?」


「人間では再生の可能性が低いですが一旦動物に戻してみては如何でしょう」


「え?あ?ど、どどどどう言う事ですか!?」


「小動物ならば再生が成功する確率が増えるんですよ。失敗すればそれまですが」





すると、ヒワノが現れる。




風柚竜はマスクを手渡す。



右半分が白と左半分が黒を基調としており、左半分の方には目の当たりの部分が無い。さらに、マスクの輪郭部分に沿って歯のような模様がズラリと並ぶ。








「あ〜っ……違和感は無いね^^」



「ちゃんとマスクのサイズは測りましたから。そう言えば、エデルさんから話があるみたいですよ」












エデルとヒワノはエデルの母親を見る。



「家族か……。君はそんなに家族が大切かな〜?」



「何言ってるんですか!大切に決まってます!」







ヒワノは再生する薬をエデルの母親に投与する。


遠くで一と死神が見ている。





「もうすぐアメリカだよ?」


「分かってるけど!成功すれば良いな……!」


「明るいわね」

















そして、エデルの母親は人とは似つかない化け物のように再生される。





「……こ、っこここここれは!」



「大丈夫。人間に戻せばいいじゃないか!」







エデルは母親を人間に戻すが、直ぐに細胞が増殖や分裂を始め、巨大な微生物のような存在になる。





「ふえええええええええ!!お母さん!お母さん!」





すると、化け物はエデルに気付く。




化け物はエデルを抱く。










ヒワノはその場を去る。すると、一が現れる。



「どうしてこんな姿に!」


「クローンと言う可能性にも十分注意したんだけどね。

しかし意味が分からないよ。たかが家族で。ましてや偽物だよ?自分がこんな風にならなかっただけマシだと思わないか?」




「……」



「それにクローンの寿命は1年。戦闘用に改造されたから。とは言っても僕がしたんだけど」










エデルは化け物と抱き合い、そして化け物は体型を維持できずに再び廃棄物へ戻る。







エデルは眼鏡を取り泣き始める。






「お母さん……」










空気が気まずいままアメリカへ着く。



柴田は死神に話す。



「良いのだな?」


「別に私、正義の味方じゃないし。文化や国、環境が違えば考えも違うじゃん。だから面白いのよ」











アメリカのニューヨークは、完全に荒廃しておりボロボロの状態だった。






「……貴方は誰?」




アメリカの古新聞を読む女性が一人死神に話しかける。




「私は死神!宜しくね」




エデルはお母さんと呟きながらヒワノを見る。

ヒワノはお構いなしに、マスクを付ける。


一は今日の夕飯を考える。






風柚竜は一に語る。


「ポジティブ過ぎますよ?」


「え!?」









女性は新聞を投げ捨てて死神に向かう。




「どうして此処へ?」



「魔神と言う奴を追っていてね。あ、魔神って知ってるかな?」



「ああ、イマジンと言う組織のリーダーですよ。あそこの田舎町に本拠地があります」





「ミスターHは此処って言っていたけど?」




「それは数日前の話です。現在、此処は新しい施設を造る為に我々は働くんです」






「ふ〜ん……」






「しかし、車も動かない世界ですので、全て徒歩で進行中です。恐らく魔神達も現在は田舎町へ向かっている最中なんでしょう」



「隣町じゃ駄目なの?」





「……東京、ローマ、ニューヨーク、そして、何故かアメリカの田舎町。この四つの都市に閃光が起こり、世界を一瞬で終わらせた。



そして四人の神が生まれた」










「そんな事はいいの。とりあえず、田舎町に向かおうー!」










「死神さん、貴方の目的は存じています。なのでここから逃がす訳にはいかないのですよ」











女性は拳銃を持ち死神に向ける。




兵士達は銃口を死神に向ける。




柴田は銃を全て能力で破壊する。






天淵や風柚竜、一、エデル、ヒワノは兵士達に向かって攻撃をする。








兵士達は瞬殺される。







しかし、兵士の一人が超能力を使う。





当たり一面霧に包まれる。






死神達は眠ってしまう。


柴田の能力は範囲外の超能力には有効となってしまう。







一人の女性は汗だくで霧を噴出させる。






「そろそろ良いかしら……」






一人の女性はエデルと一を運ぶ。


「本当はいっきに運びたいけど結構遠いのよね」








女性は物凄いスピードでエデルと一を連れて去る。


















一方、魔神は。




「フランはもう田舎町に着いているそうです。それに、飛行機がまだ使えるので……」



「私は自分の足で歩ける。それに世界の隅々まで見ないと世界を手中に収める事等不可能なのだよ。

私は願いを叶えるランプの魔神。しかし、少し歪に願いを叶えてしまうがな」





魔神はミスターHと女神、坂本等が写っている写真を見る。




「例え100年経っても必ず私を裏切ったこの行為は許すべきでは無いのだよ、ミスターH」
















数日後、死神達は起き上がり、天淵が召喚した式神によりエデルと一が田舎町にいる事が分かった。





「霧を出した奴って……」


「恐らく坂本と同じ兵器と考えるべきでしょう」







「しかし、数日眠ってしまうと……腹が減る」



「でも、結構死体が腐りかけだね♪うんうん、こういう検体も欲しかったんだ」



柴田はヒワノに語る。



「お前。エデルに詫びの一つもやらなかったのか?」



「ん?入れる必要無いよね!むしろ、生き返らせたんだから感謝して欲しい^^」





「まあどうでも良い。それよりどうするんだ?仲間が連れ攫われたが」



「勿論、取り戻すよ?絶対に。

折角壊れている仲間を見つけたのに、勿体ないよ」














そして、死神達はエデルと一の所へ向かう。



















一方、田舎町では。




エデルと一と一人の女性が散歩していた。



「な、なななな名前なんでしたっけ?」


「私はクロエ。魔神によって造られた具現体」


一は狐の状態で周りの街を見る。




「この地域だけ町の壊滅が少し違う気がする!」






「あまりうろうろしないで。キャロラインが起きてしまうから」




「キャロライン?」







「この世界が壊れる前に超能力に目覚めた女性」




一は考える。



エデルは一に話す。



「そ、そう言えば一さんってどうやって死神さんと出会ったんですか!」



「陸田組までは覚えている……!そうそう、俺、記憶喪失で陸田組に拾われたんだっけ?」



「聞かれても困りますっ!」












すると、トナカイの被り物をしている男性がソリに滑って来る。







クロエは出迎える。



「フラン様、直ぐに食事の用意と狼の被り物は用意してます」




しかし、フランはアイマスクで眠っており、そのままソリから落ちそうになる。



「だだだだ、だだ大丈夫ですか!?」








フランはソリから落ちるが、まるで摩擦が無いかのようにでこぼこの道でも滑る。






「彼は法則を無視する事が出来ます。

この世界に出来た全ての法則を。


彼は神に従いながらも、神に喧嘩を売れる唯一の人間と言って良いでしょう。


まあ、魔神に現在は使われていますが」






フランはアイマスクを取る。



「違いますよ?彼はランプの魔神。彼と組んで利益があると思ったから行動しているんだよ。


まあ、本当は偉そうな年上とかぶっ殺したいけど!」








一はフランを見る。






「……」



「今度狐の被り物でも造ろうか」





フラン・エンディング。27歳。男性。性格は年上ぶっ殺す主義。基本面白ければ何でもやる。容姿は常に何かしらの被り物をしている。リンゴとか、ひよことか、ムジ○ラの仮面とか。能力は法則を無視する(例えば、掟を無視し、壁をすり抜けたり。)

特技はアイマスク作り。遮光性の高い素材を探している。
趣味は寝ること。






フランは小さな小屋を見る。


「キャロラインは?」



「現実逃避。さすがに発狂されると厄介ですので」




「彼女はこの世界が壊れて良かったのか。悪かったのかなー。とか考えると面白いよ」










フランは水を瞬間的に凍らせたり、金属を木材に変える。


「沸点等の移動、物質変化、重力変化、服の形状変化。そして……」






フランは腕にジェットエンジンを付ける。


「俺は物理法則にー支配されない」







フランはジェットエンジンで空を飛ぶ。通常なら腕が飛ぶ。




「おー!凄いなー!」











エデルは表面上では楽しそうな感じを出すが一は時折見せる悲しい表情に苦しむ。




「俺は正しい事をしたんだよな?」





「そ、そうですよ!?

それにあれは……偽物ですし。ヒワノさんが言っていた事が正しいんです」







「……本当にそう思っているのか?」



「はい……。私にとっての家族は貴方達ですよ」





「……」













そう言いながら、涙を堪えて小屋の方へ向かう。





クロエは小説を読みながら町の観光をしていた。



「メイン州のチェンバレン……。もう見る影も無いけど」



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