複雑・ファジー小説
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- イエスタデイ・ワンスモア【不定期更新予定】
- 日時: 2017/08/25 20:17
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「イエスタデイ・ワンスモアにお越し頂きありがとうございます」
大きくそれでいて全く何も存在しない舞台に蝶ネクタイを付けた少年が一人立っていた。
「それでは色んな世界への旅をどうぞお楽しみにしてください」
そして彼は何処かへ消える。その後、どこからかのスポットライトが当てられた舞台の隣に飾られた手書きの看板。その看板にはこれから行われる舞台の内容が書かれていた。
今回の舞台
題名:イエスタデイ・ワンスモア6
ジャンル:長編
キャッチコピー:近日公開
内容:近日公開
今までの舞台は>>25です。
今までの出演者は>>26です。
オリキャラを募集しています。
直、今回はスターシステムを採用しております。
ゆえに、ある舞台でキャラクターが死んでも、違う設定で他の舞台に出る事が出来ると言う事です。
オリキャラ応募宜しくお願いします。
エントリーシート(募集用紙)
名前(漢字表記の場合は振り仮名を)
性別(男か女かもしくはその他か)
年齢(舞台により年齢設定が変わるので、年齢の表記は曖昧でお願いします。例:20〜30代前半まで。年齢を特定したいのであれば、20歳のみ、で構いません)
性格(詳しくなくても構いません)
容姿(詳しくなくても構いません)
能力(超能力でも何でも良いです。直、世界観により設定に反映されないかもしれませんがご了承ください)
特技・趣味(何でもいいです)
サンプルボイス(三つ以上で性格に反映して下さい)
それ以外にもこういうキャラで設定して欲しい等の要望がある場合書きくわえても構いません。
直、と言うか必ずオリキャラは死んでしまいます。スターシステムを採用していますので死んでから一度も出ないと言う事はありませんがご了承ください。
オリキャラが来ない場合は勝手に舞台の幕を上げさせて貰います。
ちなみに、何度もオリキャラ投稿可能です!
追記
今まで失踪しまして本当に申し訳ありませんでした。不定期ながら、少しずつ更新を取り戻せたら良いなと感じております。とりあえずイエスタデイ・ワンスモアシリーズのみ執筆予定です。ただし申し訳ありませんが執筆予定だった小説は中止とさせていただきます。
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.457 )
- 日時: 2017/01/26 19:11
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
第四話 こちら宇摩高校第一公園前秘密結社とピーナッツの花言葉は仲良し
スネグーラチカ、サラマンデス、谷口、フラワーは屋上に机を持っていく。
「……で?今回は?」
フラワーは叫ぶ。
「レギュラーは確保出来たわね!なら、次はライバル組織と重要サブキャラよ!」
スネグーラチカは抱き氷を創り身体に密着させ8月の暑さから逃れる。
「俺達の分は?」
「何であんた達の為にそこまでしないと駄目なのよ!バッカじゃないの?」
「暑い……なんでわざわざ汚い屋上に……」
サラマンデスはタオルで汗を拭く。
「組織と言うが俺達は何も属していないぞ。
スネグーラチカは一人で部活創っているだろ。
フラワーは陸上部だろ。
谷口は軽音楽部だろ。
俺はサディスクラブだろ?」
「部活動なのかよ……サディスクラブって。まあね、皆謎だもん。俺も含めてだけど」
フラワーは叫ぶ。
「細かい事は気にするな!テコ入れでどうにかなる!
まず、一番大事なのはライバル組織と重要サブキャラ。
ライバル組織は簡単に言うと敵。
ただ、また別の強大な敵を目の前にすると共闘するって言う王道パターンのあれよ。
そう、もう一人の主人公率いる組織が必要って事。
重要サブキャラはレギュラーには所属してないけど、信頼出来る味方ポジション。
普段は正反対の事をしてるって感じ。
つまり、普段非日常な事をしている日常的な人を探せばいいのよ!」
「無理だよ!そもそも目的が無いのにライバルなんて居ないだろ!」
スネグーラチカは屋上のドアを見る。
「.....私、心当たりあるわよ」
「え?」
「ちょっと日常的じゃないかもだけど....」
そして屋上の扉は開かれる。目の前には女性がいた。
見た目、二十代後半。176cm 68㎏ B100 W58 H88
腰ぐらいの黒髪で紫の三白眼 ポニーテールにすると結香そっくりになる。
名前は霊犀 由良祁 れいさいゆらぎ。
能力は五行思想の力を操るが威力はかなり強力
更にある事情で五行思想に闇の力が混ざっている
他にも高位の式神を使役出来る
三白眼の目で霊犀はスネグーラチカを見る。
「久しぶりじゃの。スネグーラチカ....」
「......」
「誰?このセクシーなお方は?高校生には刺激が強すぎなんだけど!是非、連絡先交換したいんだけど!」
「.....!バカ!この人はそんなんじゃないのよ....見た目はセクシーでスタイルボンキュッボンだけど、年齢は八十歳よ」
谷口はショックで倒れる。それを霊犀が胸で受け止める。
「儂はまだまだ現役じゃぞ?」
「……中身おばあちゃんだけど照れちゃう……」
霊犀は胸からあるポスターを見せる。
「儂は現在、陰陽師教室を開いておっての。大人気なんじゃ」
「ちょっと生温かい……」
「是非、お主達にも儂の教室に入ってくれ。今なら夏季講習半額キャンペーン実施中じゃよ。ピースピース」
「陰陽師?霊犀殿は未確認生命体では無いのか?」
「高校三年生の人間じゃな」
「……普通科か?」
「いや未確認生命体クラス。三年A組」
スネグーラチカは呟く。
「彼女の中に邪悪なる妖が取り込んでいるのよ。つまり、封印せざるおえなくなりその影響で肉体が二十代まで若返っているの......
しかもたまに暴走しちゃうから注意して....私もあまり近寄らない様にしてたんだけどね。誰かさんのお陰でまた会う事になっちゃったじゃない、もう!」
「ちなみに儂の部活は茶道部じゃ。甘い菓子とか付けるから入部せんか?」
「子供じゃないんだから……」
「後は最新機種、VBを今なら用意しとるぞ」
「VB?VRじゃなくて?」
「バーチャ○ボーイじゃよ.....!」
「古いわ!誰が分かるんだよそんな黒歴史!そしてなんで茶道部にゲームあるんだよ!また、え〜と……最新機種でも無いわ!」
「儂はいつでも最先端を突き進んでおるんじゃ。お主等があまあまの菓子レベルと言うだけじゃな」
「……何のレベルだよ」
「今流行りのバーチャ○ボーイで満足しているお主等があまあまと言っておるんじゃ!最近の若者は!」
「さっきと言ってる事変わってるぞ!バーチャ○ボーイであまあまってどうなってるんだよ!あまあまって何だよ!」
スネグーラチカは説明する。
「ちなみに彼女は普段から非日常生活を行っているわ」
「茶道部でゲームしてる地点で非日常だと思うが……。あ、そうか。
式神を引きつれて悪霊退散してるとか!
成程ね!」
サラマンデスは購買部で買った食パンにブルーベリージャムを外した鱗をバターナイフの如く付ける。
「悪霊と言うか幽霊や妖怪は式神とこの学校によくいるぞ?」
オカルト類も勉学に励む。
髪の長いテレビの中の人も、幽霊家族も、勝手に動く人形も、疫病神も、自縛霊も。
「それもそうじゃが、やっぱりテレビにはあまあまのバーチャ○ボーイじゃの」
霊犀は呪われたビデオが入っているテレビを運びテレビに菓子を投げ込み、バーチャ○ボーイをトッピングする。
テレビの中の髪の長い幽霊もビックリ。
「……あ……あ……バーチャ○ボーイ懐かしいわ」
「世代かよ……!」
霊犀は自身の陰陽師教室への勧誘をする。
「通えば絶対変わるんじゃ。ほら、ポスターの通りまるで別人に!」
ポスターには手書きでこう書かれる。
「……達筆すぎて何も分からねえよ!」
「そりゃそうじゃ、胸で筆を挟みこんで書いたんじゃからの」
「パソコン使ってプリントしろよ!」
「何でそんな卑猥な事をスネグーラチカの氷でしないと駄目なんじゃ!」
「誰が……そんな事……と言うかスネグーラチカの氷って溶けないんだ……」
フラワーは考え込む。
「……重要サブキャラ現る!
と言う事は……ライバル組織が来るはず!」
屋上の扉は吹き飛ぶ。
「……!」
「蓬莱延命呪詛呪像。霊犀を発見しました。我等、怪人の目は誤魔化せられねえよ」
「怪人では無い式神、すなわち、スタンドなり!」
「……漫画の読み過ぎだぞ。此処はビシっとカッコイイ言葉を言うもんだぜ」
「我が校長、ミディアムの為に〜.....信仰心が無い貴方に言われてもね〜」
「キルエル、お前もだろ」
「面白くなってきたよね♪この小説、バトル物にしない?怪人ナンバーゼロ、通称....
家事、育児、洗濯は出来ないおバカさん、だけど神殺しだけは一人前砂金 良太(いさご りょうた)」
「そう、異名の通り、俺は家事、育児、洗濯は出来ない。ってざけんな!」
フラワーは震える。
「どういうメンツだよ……。
災害と審判が同居した天使、キルエル。
死ノ呪詛、蓬莱延命呪詛呪像。
神殺し、砂金 良太。
そして此処の校長。ミディアムの名前が出るなんてな。
俺の異名は動く花。
これでこいつ等の凄さが分かるだろ……」
霊犀は砂金に笑う。
「儂も落ちたモノよ。秘密結社、ゴールデンサンド。
学校の悪事に関して暗躍し、内密に問題を処理する組織。
つまりトラブル処理係じゃ」
砂金は叫ぶ。
「……分かってんなら、人間は退学しろ!ミディアムの指示により人間と疑いあるモノは未確認生命体クラスから外し退学扱いする。
おっと、今、謝っても困るぜ?
俺の中の獣が騒いでやがる」
砂金。神殺しの異名を持つ怪人。高校三年生。文字通り神を殺す事以外何も出来ない。
容易は人型の時は黒髪のショート。ちょっと髪がツンツンしてる。
怪人の時は魔王の様な風貌になる。
制服を着るのが嫌で髑髏や迷彩のTシャツを着ている。パンツは制服。
キルエル。天使。生徒会にも所属している。高校二年生。
158cm 56㎏ B92(G)W59 H86
金髪のミドルヘアに緑の瞳 白と黒のゴスロリ風のドレスに白のブーツを履いている
頭には天使の光輪 背中には天使の翼が生えている
女性の制服は現時点では誰も来ていないが、夏はセーラー服。リボンはシマシマ。冬はブレザー。いずれもスカート着用。スカートもシマシマ。ただ、女子からの制服受けは悪く来ている生徒はほぼいない。
死ノ呪詛、蓬莱延命呪詛呪像。
ゴールデンサンドのリーダー。戦闘力はチート揃いの未確認生命体の中でも強い。架空生物が好きで、ユニコーンや鳳凰、麒麟、フェニックス等を飼っている。
普段は温厚。と言うかほぼ仕事しない。意外とフレンドリー。威厳だけは一人前。
フラワーは落胆する。
「思った以上の主役張れるキャラばっかやんけ。
ライバル強すぎだろ……」
サラマンデスは鱗を磨く。
「……殺るか?」
「.....ちょっとどうすんの?谷口」
「……なあ、人間が未確認生命体クラスに入るってマズイの?」
「.....存在が皆に知られてモルモット。
貴方は元々モルモットだけどね....心配する事無いわ」
「人間はイライラするが、戦わないのはもっとイライラする。
おい、俺はサラマンデス。俺、ワクワクするぞ」
「……戦うなよ。お前等。俺が弱いって事バレる!」
霊犀は構える。
「儂はこう見えてお前さんの倍以上生きておるのじゃぞ。
儂の式神はこれじゃ。
君に決めた!」
霊犀は菓子まみれのテレビを召喚する。
「二次元幽霊、サダ子ちゃんじゃ!」
「さっきのテレビだろ……」
砂金は谷口を睨む。
「全てはこの学校をより良くする為に。全てのトラブルは我々が解決。頑固な油汚れから神殺しまで何でもするそれが秘密結社だ!
人間は未確認生命体にとって害。それを保護したお前等も消えて貰うぞ」
スネグーラチカは激怒する。
「さっきからうるさいわね!上等よ!やってやれ!サラマンデス!由良祁!谷口....!売られた喧嘩は買いなさい!」
「スネグーラチカ?俺は?フラワーは?戦力外?」
「ってもうコメディからバトルに路線変更?
と言うか作者の得意分野って無いよな……。
バトルも波激しいし。交戦とか言っときゃ良いと思うなよ。
ホラーの意味分かってんのかよ。
シリアスは性格滲み出てるし。
これから頑張るけど!」
第四話 こちら宇摩高校第一公園前秘密結社とピーナッツの花言葉は仲良し 完
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.458 )
- 日時: 2017/01/27 19:16
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
第五話 鬼の顔も一度だけ
「スネグーラチカ?俺は?フラワーは?戦力外?」
「ってもうコメディからバトルに路線変更?
と言うか作者の得意分野って無いよな……。
バトルも波激しいし。交戦とか言っときゃ良いと思うなよ。
ホラーの意味分かってんのかよ。
シリアスは性格滲み出てるし。
これから頑張るけど!」
砂金とキルエルと蓬莱延命呪詛呪像は第四の壁を破る。
「読者の皆!こんにちは、キルエルで〜す♪
前回のあらすじを伝えますね♪
私達、秘密結社ゴールデンサンドはミディアム校長からの指令で人間に疑いがあるモノは保護する事になったんです。
私達なら下等生物なんて簡単に捕まえられるけどそれを邪魔したのが、皮肉ドラゴン族とツンデレ冬の妖精さんと謎の転校生と草。
私達の初めての仕事。うまく行くのでしょうか?
まあ、いっか。それじゃ非日常(災害)は日常(審判)に同居する。
画面の前から離れて見てくださいね♪じゃないと殺しますよ?」
「お、前回のあらすじ終わったか。それじゃ始めるか」
「……え?終始何言ってんの?第四の壁って何?蓬莱延命呪詛呪像さん、キルエル。教えてよ……」
「虫けらに教える事なんてありませーん。人間と一緒に消えて下さい♪」
谷口達は困惑する。
「あいつ等、主人公チーム気取りよ。ヤバくない?」
「.....正面衝突してちょっと強い所見せれば良いのよ。谷口。主人公なら実は強いキャラでした。みたいな展開で。そして殺されかけて覚醒すれば全てカタが付くのよ。どうにかなるでしょ。
.....あいつ等蹴散らして....」
スネグーラチカはフラワーの首を片手で締めながら振る。
「脳が揺れるわよ……!」
さらにスネグーラチカは挑発する。
「私の下僕達は強いわよ。何だって私はジェド・マロースの娘が率いる下僕なんだから....」
霊犀は驚く。
「お主等、そうなのか?」
「それより俺は早く喧嘩がしたいのだ。
久々の戦闘だ。学校壊すかもしれないな」
砂金は頭を掻く。
「ったく、意外とノリノリだな」
「天使の裁きを受けなさい?」
「俺、式神だから飼い主の所に戻って良い?眠いんだけど……お前等二人でどうにか出来るだろ……」
いきなりテレビの中にいたサダ子が叫ぶ。するとテレビから黒い煙が発生する。
「……あ……あ……あ!」
「どうしたのじゃ.....?」
「ネット番組見ないと……」
サダ子はスマホを取り出し番組を見る。
「なんでテレビの中でスマホ取り出してるんだよ!しかも、このテレビってブラウン管だよな?何でスマホ持ってるんだよ!んでネット番組見るとどうしてテレビから黒い煙が出るんだよ!」
「……寿命かしら……ブラウン管。お引っ越ししなきゃ」
「テレビ、家感覚で住んでるの?どうなってるんだよ……」
霊犀はテレビの電源を消して呪いのビデオを取り出す。
「ダビングはOKね」
そしてテレビは電気ショートを起こし火が出始める。
「……早く消火活動を始めろ」
「でも下僕達が逃げちゃいますよ?貴方がビビるんだなんて。ププププ....」
「キルエル……俺達は未確認生命体が自由に暮らせる様に秘密結社があるんだ。
暴力での解決は望ましくはない」
キルエルは大きな胸からホースを出し水を発射させる。
「あれれ?砂金さん?まさか私の服が濡れた感じとかスケスケになってセクシーとか思ってるんですね。むっつりスケベですね〜。変態ですね〜」
「俺の好きなタイプは清楚だ。胸からホースを出す女じゃない」
「ほら今ならホースで.....え?ちょっとチェリーの変態さんには....刺激が」
「俺には彼女がいるんだよ。勝手にやってろ」
キルエルは砂金の頭を掴む。
「あれれ?私フラれた雰囲気になってるんですけど♪
私そんなに軽くないんですよ?誰にでもサービスすると思わないでくださいね?」
「それより谷口について調べてくれ。後テレビの処理と床拭き」
「天使使い荒いですよ?裁きますよ?むっつり真面目さん」
「それじゃテレビの処理は俺がする。しかし三人だけの活動じゃ限界だな。蓬莱延命呪詛呪像さんはサボるし。事実上二人じゃんけ」
「あれ......?蓬莱延命呪詛呪像は?」
「……見てない隙にサボったか……!何であの式神はすぐサボんだよ……」
一方、谷口達は無事に第一公園に避難する。
宇摩高校周辺ガイド。
第一公園(だいいちこうえん)。全部で番号は第一公園しか無いのにこう呼ばれている。由来は不明。雑草まみれ。謎のシンボルと柱とベンチだけある。遊具は一切無い。ちなみに第一公園前に秘密結社のアジトが存在しているが彼等は知らない。
「……しかし厄介なモノに手を付けられたな」
「....貴方のせいよ。由良祁」
霊犀は胸から壺を出す。
「儂の陰陽師教室に入れば全て解決出来るんじゃ....この20万の壺を買えば」
「胸が大きいキャラは皆、胸に異次元でも隠し持ってんのかよ!」
「ゴールデンサンド。見逃してくれればいいけど」
「……なんてハレンチな!」
そう言って蓬莱延命呪詛呪像は動揺しながら霊犀を見る。ついでに谷口も鼻血を吹き出す。
「昭和のギャグ漫画じゃないんだから……スタイリッシュに行かないと」
「思えば俺の設定、ピュアピュアだった……エロい場面こそ鼻血って相場が決まってるんだよ」
霊犀は太ももを照れながら見せる。
「何でノリノリなのよ....」
「....キャラを生かさないと駄目じゃろ!儂のキャラ。谷口のキャラ。これが今、シンクロして楽しいのじゃ!」
「……谷口が本来のポジションに行ったからツッコミ役は……俺、フラワーで良いか。意義は認めません。
って何で蓬莱延命呪詛呪像がいるんだよ!名前、長い……!」
「細かい事は気にするな。そんなの関係無いだろ。残念だがあいつ等に狙われたら学校にはいられなくなるぞ。命取られる前に消えておきな」
「……人間がそんなに嫌いなのか?」
「別に俺達は人間がどうのとか関係無いんだ。
俺はいずれ未確認生命体と人間が仲良くなれば良いと思う。
だけど今の時点では互いに何も分からな過ぎる。
俺は人間と交流したいから神社を抜け出して此処に来た。
人間とは何か。その答えが出るまで俺達は未確認生命体をを守らないと駄目だ。
あいつ等も分かってるはずだ。悪と善の区別は」
砂金は呟く。
「人間がどんなものか確かめてもらうぞ。谷口。霊犀」
「谷口は人間じゃないですよ♪馬鹿になったんですか?早く彼女に連絡すれば良いじゃないですか。二次元の」
「違うわ!」
「二次元幽霊サダ子ちゃんとラブラブランデブーで何よりです」
「違うって……いるんだよ。彼女は。高校生で彼女いないっておかしいだろ。お前だって彼氏いるだろ!」
「そうですよ。貴方よりよっぽど素敵な上級天使ですけどね」
「喧嘩腰の奴ばっかしかいないな。この学校。あのドラゴン族の奴と良い……」
サラマンデスは時計を見る。
「おいとっくに昼休み過ぎているぞ」
すると、西園寺が棍棒を持ちながら谷口達の元へ行く。
「学校に変わってお仕置きだ。体罰ってされるのは嫌だからな。
俺の授業に出ないとは良い度胸だよ。
鬼の狂志郎も馬鹿にされたもんだ。
両者、各自で反省文4枚だ。
蓬莱延命呪詛呪像!お前もだからな。お前は何年留年してるんだよ。普通の高校生だったら20歳だぞ……」
「ハハハ!偉そうな事言って何留年してんだよ!」
「黙らんか!それだけこの学校に愛があるんだ!」
蓬莱延命呪詛呪像は頭は良いが勉強はしない為、留年してしまう。大事な追試シーズンの十二月も神社の仕事で忙しくてサボるのが主な原因。
ちなみに鬼の狂志郎は決して暴力は振るわないが反省文で精神的な攻撃をする。反省文をサボる奴は評価が大幅に下がりいくらテストで良い点数を取っても単位が2になる。
「いくら頭が良くても道徳が無いなら学校でとことん直してやる。
ハハ、俺が担任だった事を後悔しろ!」
西園寺はその後テレビ爆破の件の責任を自分で負い、普通科に迷惑をかけた事から減給三カ月となる。
「儂は人生の後輩に罪を被せられる程腐っちゃいないんじゃ!」
「先生の優しさを踏み躙るのか?」
「筋は通さないと駄目じゃろ....」
またその後、ゴールデンサンドの暗躍でテレビ爆破の件を無くし西園寺の減給が帳消しになる。普通科では西園寺の黒い噂が流れ始める。
蓬莱延命呪詛呪像は悩む。
「そううまくいかないもんですな。噂はネットにまで流れてるから……」
ミディアム校長は紫の鍔の大きな帽子に紫コート、黒サングラス姿の体格の良い身体を見せる。
「余計な事はするな。教育委員会が嗅ぎつける。それにPTAがうるさい。学校の屋上にテレビを持ちこむとか。
未確認生命体の奴等には普通科との区別をつけて欲しいものだ。
私は校長だ」
「分かりました……」
第五話 鬼の顔も一度だけ 完
砂金とキルエルは第一公園のベンチで話す。
「何で俺が人間の尻ぬぐいなんてするんだよ……」
「尻?あれれ?今ハレンチな事考えてました?」
「もう良い。それより重要なサブキャラとライバルグループを創る目的は達成したな。
次はどうするんだ?」
「次はゲストキャラですね。ゲストキャラによっては準レギュラー(サブキャラ)になれるかもです。ファイト!そして尚且つレギュラーメンバーの設定を補充します!」
「成程、此処までの布石を得てパターン化させようと言う訳か。
しかしこの物語。どれくらいの長さを想定してるんだ?」
「.....」
「か、考えてないのかよ。ちょっと後にシリアス長編控えてるんだよな?舞台大丈夫なのかよ……」
「......折角出来たのにすぐに捨てるんですね。砂金さんって意外と恋愛のタイプって」
「良いんだよ、そんな事。……どうしよ。いつ物語終わらせれば良いんだか分からない」
「.....どう責任とるんですか。砂金!」
「……俺に聞くなよ。スターシステムとか訳分からねえ事しやがって。出会いだけさんざんやってオチ適当ってどうなってんだよ。
だから……この物語を……」
「.....?」
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.459 )
- 日時: 2017/01/28 16:43
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
第六話 読書会をしよう
図書室にスネグーラチカ、サラマンデス、フラワー、谷口はいた。
「何か気分悪いな……吐きそう」
「谷口、我慢しろ。屋上使えない今、行く所って言ったら図書室だろうが」
宇摩高校ガイド。
未確認生命体専用図書室。未確認生命体の様々な種族に合わせた本が大量にある。その為人間には読めない文字見えない文字等が多い。
今日の図書委員は岩男(いわおとこ)と言う地底人。
人種はマグマ色。
身体は真っ赤な岩だらけで体温が500度くらいある。
本は燃えない様に加工されている。
地下深くに住んでいた為目が盲目。点字の勉強をする為に入学。
「暑い……」
「谷口。この程度で何言ってるんだよ。確かに暑さに苦手な未確認生命体はいるけどさ。んーどうする?図書室出るか?」
サラマンデスは叫ぶ。
「心頭を滅却すれば火もまた涼し!武士が逃げる事があってはならない!」
スネグーラチカは氷を用意し涼む。
「....わ、私は平気よ.....別に?下僕に負ける事なんて何一つ無いのよ....」
スネグーラチカは岩男を睨む。
フラワーは意外と平気。
「でも夏なのにこれは酷いな。クーラーも意味無いし。8月でこれは……」
岩男は谷口達に話す。
「すみません。うるさいです」
フラワーは突っ込む
「貴方のせいよ!」
「いやいやそういう体質ですもん。僕はむしろ適温ですよ。
それにしても可愛い声ですね……」
「そういえば目見えないんだっけ?」
「あ、はい。なので杖を使って歩いてます。地上は面白いですね。地下はモグラかミミズかデパートの試食しかありませんから」
「デパ地下行ってるのね!?」
谷口は外に出る。
「暑い……熱中症になる……脱水する……」
サラマンデスは叫ぶ。
「俺の勝ちだな!!!やはり勝負は素晴らしい!」
「私の暑さで勝負しないでくださいよ。後、図書室は本を読む所です。雑談する所やまして我慢比べをする所じゃありません!
まあさっきの可愛い声をした彼女は許しますけど」
「何でだよ!」
スネグーラチカは岩男に質問する。
「貴方一年生でしょ?部活は何をしてるのかしら。しょうがないから私の部活に」
「勧誘しちゃ駄目でしょ!」
「....このままじゃ私の部活が承認されなくて恥ずかしいわよ....!私がそんなオトボケキャラなんて知ったらファンは悲しむわ」
「ファンなんているのか?」
「黙りなさい氷漬けにするわよ....」
「いやもうされたいわよ……流石に暑いわ」
岩男はフラワーの声に興奮してさらに体温を上げる。
スネグーラチカは外に出る。
「誰よ....クーラー効いてる図書室に行こうって言ったの」
「……スネグーラチカだよ。教室じゃ暑いって文句言ってたでしょ……」
「下僕の分際で話しかけないで!ジュース買ってきてよ。買ってこないと死刑ね」
「……シャレにならないんだよ……」
サラマンデスは我慢する。
「通りで図書室に他の未確認生命体がいない訳だ。そうだ、本でも読んで……」
サラマンデスはフラワーの口を掴みながら本を読む。
「……これ以上俺を本気にさせるなよ?」
「意地張りまくってるわね……」
岩男はドロドロに溶けたスマホで叫ぶ。
「こ、これで録音してくれませんか!?何て美しい美声なんだ!これに包まれながら寝たいです!
あ、あの、この豚め。貴方と対等に釣り合うと思わないでよ。って言って下さい」
サラマンデスは激怒する。
「貴様!変態か!変態の熱気を俺は我慢してるのか!俺は何でこんな事してるんだ!訳が分からない!俺は何なんだ!」
岩男は本を紹介する。
「それならこの自分を見つけ出す1000の方法を読めばいいと思います」
「別に欲しい本を探している訳ではない!それに1000通りもいらない!そんなに自分好きじゃない!我慢して損している自分大嫌いなのだよ!」
サラマンデスは倒れる。スネグーラチカはサラマンデスを外に移動させる。スネグーラチカは氷を出し冷やす。
「保健室に……」
「これ以上問題を起こせないわ。我慢して」
「此処でも我慢……。我慢って何だ?我慢は人の為あらず。我慢によって人は形成される。我慢の我慢による我慢の為の我慢」
「気を確かに!」
すると、中庭から歌声が聞こえる。
中庭ではエミュとサーメルティがデュエットの練習をしていた。
「貴方はコロコロコミッ○が好きみゅ。
しかもすぐに打ち切られそうな少年漫画を読むのが好きみゅ」
「○○先生の次回作をお楽しみ下さいって言うの見る度、テンション上がるのよ〜。
ど・う・し・て?」
谷口はテンション高めに応援していた。
「エミュー!サーメルティ!紅白絶対行けるよ」
岩男もいつのまにか美声に惹かれて谷口と一緒に応援する。
「おおー!絶対、有名になりますよこれ!」
「同じ軽音楽部なんで!応援して下さい」
スネグーラチカは遠い目で見る。
「と言うか最初のゲストキャラってオリキャラじゃないのね....」
フラワーは図書室で叫ぶ。
「私が一番よー!ふっふっふー!ひゃああああああああ!!!
私が暑さに強いランキング一位よ!やっと、個性出たわ!
大丈夫、ゲストキャラはあと一人いるから。どちらかが単発キャラでどちらかが準レギュラーキャラなんでしょうね」
「現実って怖いわね。生々しいわね」
サラマンデスは呟く。
「我慢って人間の我慢の部分を差してるんだろ。サディス先生」
「.....混沌中の混沌ね。それじゃ私は一人で読書でもしてるわ。サラマンデス宜しくね。フラワー」
第六話 読書会をしよう 完
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.460 )
- 日時: 2017/01/28 19:26
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
第七話 鈴と小鳥とそれからついでに多分恐らくきっと私
谷口は一人でかき氷を食べていた。
「何かやけに他の小説と違って気合い入れてんな。
……気にいったのか?ま、自己満足だろうけど。え?本当に気に入ってんの?
しかし八月も終わりか。もうすぐ九月。
残暑が続くんだろうな」
すると、かき氷の中から小さな白いクマが現れる。谷口はかき氷を吹く。
「ブへっ!何だこれ!」
「ねえ、知ってる?かき氷のシロップの味って皆同じなんだよ?」
「豆し○かよ!って……嘘だろ?」
「いや、マジなんだよ。それが。大体シロップは砂糖よ。成分も同じだし、そもそも果汁なんて入って無いんだよ。
全部色だけ違うって訳よ。今度目を閉じて味の違いを確かめてみよう」
「……」
すると谷口が持っていたかき氷を持って小さな白いクマを摘む男性が現れる。
「此処にいたか、豆し○」
「違うと思うけど……」
「私はモスカ大使だ!お前はゴミか?ゴミだな!ゴミに用は無い!」
「失礼だな〜何だよ!てめえ!」
「私を誰だと思っている。ジ○リにも出ていたラピュ○でお馴染の○スカ大○だぞ!」
「さっき自己紹介してたろ!」
「この大人気の私に逆らおう等……愚かな人民共よ。だから盗賊は嫌いなんだ」
「何だよ、こいつ。初対面で!かき氷返せよ!」
「話聞けよ!私は偉い人なの!お前を潰す事も出来るくらい偉いの!ッ分かる?皆、俺の言う事聞くの!お前も聞け!」
すると、小さな白いクマがモスカ大使を吹き飛ばす。
「あーうぜえ。こいつのペットとか笑えねーよ」
クマは逃げる。
「あ!私のペット!待って!待てよ!お前はクマも○やプ○さんに変わるゆるキャラとして売り出す予定だったんだよ!」
「……」
モスカ大使は激怒する。
「おい!貴様!お前のせいだぞ!24時間以内に見つけ出せ!じゃないと……警察に突き出してやる!」
谷口は滅茶苦茶ビビってスネグーラチカとサラマンデスを呼ぶ。
「.....休日も会うの?」
「ホトトギス団と地球をステージとした缶蹴りをしていたのだが。
お前の為にわざわざオーストラリアから来たぞ?
別に何とも思っていないけど。わざわざ」
「分かったから!
とにかく24時間以内に小さな白いクマを見つけるんだ。じゃないと俺は捕まる!」
「何がどうなったらそうなるんだ?」
「私、付き合う理由無くない?まずどうやって見つけるのよ」
「……勘?」
サラマンデスは呆れる。
「それでは情報屋を当たるとしよう。ホトトギス団の羽柴は情報屋を知る情報屋だからな」
「……ちょっと分からないけど、どうにかなるんだな!」
谷口とサラマンデスとスネグーラチカと羽柴は立派な家に辿り着く。
「此処にいるはずだ……って缶蹴りは?」
「……」
「私の家よりちょっとだけ大きい程度かしら.....!まあ私の家の方が品性が」
すると薄い金髪に黄緑のメッシュ 癖っ毛 前髪を後ろピンで留めている 青い瞳 ピアス ラフな服装 チャラチャラしている。影の中に拳銃を二丁所持している安藤 対馬(あんどう つしま)と言う男性が現れる。
安藤 対馬。明るく憎めない奴 かなりチャラい。女遊びが激しい。
「ちわース。どしたんスか。羽柴さん」
「小さな白いクマについて調べて欲しいんだ」
「あ、良いッスよ。でもお金は?」
「それは谷口が支払えよ」
「わ、分かってるよ……」
そして安藤と共に捜索を開始する。
「……え?俺達もするの?」
「.....私、そろそろ帰りたいんだけど。帰って良い?」
「羽柴。後は頼むぞ。俺はこの前図書室で借りた、我慢比べのエコイズム加減をサディスに渡したくてな」
「待って下さいよ!オリキャラそんなにいなくなったら……」
谷口と羽柴は安藤と共に小さな白いクマを探す。
サラマンデスとスネグーラチカは帰り道、小さな白いクマを見つける。
「……これは?」
「それはキーホルダーよ」
「もうこれで良いと思うのだが」
「武士らしく無いわね.....」
「そんな事はない!俺は……!そうだ、安藤の名前を借りようか。武士の名前に懸けて絶対に安藤より先に見つけ、武士が優れている事を証明しよう」
「.....?前回からちょっとおかしくなってない?」
サラマンデスは安藤の名前を語って情報を集める。
「俺は伝説の情報屋安藤だ。小さな白いクマを知っているか?」
「安藤さんが知らないなら俺も知らないでっせ。って安藤さんじゃないでしょ」
「俺は安藤だ。
良いからこの地域に逃げた小さな白いクマを教えろ。教えないと殴るぞ?」
「分かったよ!何なんだよもう……。
ああ、さっき見かけたよ。この住所の近くだ。まあ移動してると思うが小さいならそれほど遠くには行って無いはずだ」
サラマンデスとスネグーラチカは住所付近へ行く。そしてその住所のコンビニへ行く。
「このコンビニはホトトギス団の溜まり場だな」
「知らないわよ...」
宇摩高校周辺マップ。
コンビニ。サンダーイレブン。宇摩高校前店。モスカ大使のバイト先。ちなみにモスカ大使は深夜しかバイトしない為この時間はいない。現在、モスカイ大使はゲームセンターで遊んでいる。
店長は答える。
「小さな白いクマ?ああ、あるよ。
ほら、新発売の小さな白いクマアイス。
80円ね」
「……大きさ5cmで80円。
うめえ棒を見習え!」
小さな白いクマアイス。とても小さいバニラのアイス。最近発売している。サンダーイレブン限定商品。
うめえ棒。うめえと叫ぶ程美味しい。味のレパートリーは豊富だがたまに変な味も売っている。(耳の裏味とか、IC型カード味とか。シュール狙い過ぎで引くレベル)
「.....ガセね」
サラマンデスとスネグーラチカは他の情報屋を捕まえる。ちなみに一般人と情報屋の区別は安藤を知っているかどうか。
「俺、安藤。お前、情報屋だろ?」
「安藤さんはチャラいよ〜」
「……」
「本当の安藤さんならチャラいのよ!お前、安藤?」
「.....武士の為にチャラくなるのか自分のキャラの為に無視するのか....」
「そうだな。俺はチャラい。だから教えろよ。教えろって。教えないと言う選択肢はないからな?」
「キャラを守った.....そんなに大事なのかしら.....?」
「小さな白いクマはさっき、谷口って奴が追いかけていたぜ?」
「……!」
サラマンデスは飛び立つ。
「....何であんた、谷口の名前知ってるの?」
「……」
サラマンデスは谷口達と合流する。
「クマを見つけたのか?」
「おお、サラマンデス!お前、主人公置いて何処行くんだよ!あり得ないぞ!」
安藤は小さな白いクマを見つける。
「逃がさないッスよ!」
一方、スネグーラチカは大量の情報屋に囲まれていた。
「……あのクマはモスカ大使が飼われる程のペットじゃない。
あれは俺達が頂くぜ」
「どう言う事?」
「あのクマの正体は具現化。あのコンビニ店長が生み出した盗聴が出来るクマのキーホルダーだ」
「.....」
「小さな白いクマのキーホルダーを売っている店をいくつか見ただろ?
それは盗聴させる為の機械。そして今動いている奴が司令塔だ」
「なんでそれが動くのよ」
「コンビニ店長が未確認生命体だからだ。物質を操る事が出来る。
お前達がもう少し時間稼ぎでもしてくれれば良かったけどな。一点にしか集中出来ないから話しかけられると物質のスピードが弱まる。
コンビニ店長がしようとした事を俺達が乗っ取ってやるだけだ。お前に酷い事はしないよ」
「.....何の為にそんな事を。ってまさかあんた達がいる事は....」
「……安藤さんも共犯だよ」
安藤は小さな白いクマを捕まえる。
「……これで大丈夫ッス」
「良かった〜。警察に行かずに済んだ」
安藤は小さな白いクマに何かをしようとする。
すると、スネグーラチカがボロボロになっている情報屋を運びながら呟く。
「....この私を騙せると?谷口、サラマンデス。安藤ボコボコにしてよ。私を騙した罪は重いわ」
サラマンデスは安藤を吹き飛ばす。谷口はかなり驚く。
「……もしかして二人ともめちゃくちゃ強いの?」
「これくらい当然だ。谷口にも出来るだろ」
「……う、うん!……そうだ、こいつ等未確認だもんな……忘れてたけど」
安藤は焦る。
「落ち着けー!え?え?何?」
「貴方はコンビニ店長から盗んだ盗聴司令塔クマを使い何をしようとしてたの?」
「違うッスよ。俺はただ、このクマを使って情報屋連絡網をやろうとしてただけッスよ」
「....?とぼける気っ!」
「違うッスよ。コンビニ店長は最初、情報屋連絡網を承諾してたッスけど急にやりたくないって言いだしたッスよ。
それでムカっときて強引に……。
でもコンビニ店長がやりたくない理由は、モスカ大使にそのクマを盗まれていたからって分かったッスから。
んで協力して……あ、もしかしてモスカ大使について怒ってるッスか!
なら、しょうがないッスけど、モスカ大使にあげるッス。
コンビニ店長にまたお願いするッス。
でもクマを見つけておかないと信用失うッスんで」
「....」
スネグーラチカとサラマンデスは関わった事を後悔して帰る。
「え?え?」
羽柴も情報屋達も帰る。
「……」
「全部原因、俺と安藤さんなんで……。ついでにモスカ大使」
安藤は小さな白いクマを谷口に手渡す。
「いや〜捕まっちゃったと思ったよ。うんうん、安藤も谷口もモスカ大使の手先と思ってさ。
良かった。良かった。
めでたしめでたしだろ?」
安藤はコンビニの方へ向かう。
「ちょっと店長殴りに行って来るッス……。なんつーか、成果の無いナンパよりもイライラしてるッス。後、勘違い女が自分の事意識しまくりでナンパ待ちしてるって事よりもイライラは……しないッスね」
「どっちだよ……急にボケるなよ」
後に安藤は情報屋だけでは生活出来なくなり近所にもんじゃ焼きの店をオープンする。
ついてに小さな白いクマはコンビニ店長が何故か気絶した為にクマ自体は動かなくなっていた。
「お、お前!これ」
「オーストラリアまで言ったんで勘弁して下さい。後、鈴と小鳥つけます」
第七話 バルス 完
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.461 )
- 日時: 2017/01/28 20:22
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
第八話 黄金の砂達はただの砂に同居する
「第七話 バルス 完」
そう言ってモスカ大使は主人公をバルスした。
が、なんて事も無く谷口は再び学校に向かう。
「クマ騒動は何だったんだよ……まさか一度に小説を書ける限度、4000字にまとめられなくてバルスで終わったなんて言えねーよ。恥ずかしいよ。何、頑張ってんの?とか思われそうだよ。そうだよ、結構書きたいんだよ。自己満足って言われそうだけど気に入ってんだよ……。もっとグダグダしてえよ……」
谷口は第一公園を通り過ぎ登校する。
一方、その目の前の家にて秘密結社が存在している。
ある人物がインターホンを押す。
「……合い言葉は?」
「あ、いえ、回覧板です」
「あ、ああ、すみません!」
応じたのは蓬莱延命呪詛呪像。
「……恥ずかしい!大分、恥ずかしい!お隣さんに合い言葉聞いちゃった!」
すると、インターホンがまた鳴る。
「お隣さんか?どうしたんですか?」
「おにぎりはツナマヨ派」
「砂金……合い言葉言って無いぞ」
「……」
砂金は黙って家に入る。
「お邪魔します」
「無かった事にしてない?ツナマヨ無かった事にしてない?」
「ちょ、ちょっと……よく分からないです」
「何?え?嘘?」
すると、インターホンが鳴る。
「キルエルか?」
砂金は呟く。
「自己紹介で困った時の鉄板ギャグは?」
「おにぎりはツナマヨ派」
「見事に引っ掛かったな。キルエル」
「おにぎりはツナマヨ派」
「……」
「おにぎりはツナマヨ派....フフッ....おに....ぎりは....」
「……お前、ツナマヨ馬鹿にしたな……!」
「馬鹿にしたのは砂金ですよ♪」
「今日は許さないからな!いい加減にしろよ!」
「おにぎりはツナマヨ派.....」
「お、おいおい、お前等……秘密結社がこんなに派手で良いのかよ。キルエル、ツナマヨ」
「誰がツナマヨだよ。回覧板」
「見てたのかよー……!」
三人は活動を開始する。
「今回は?」
「未確認生命体クラスでンコダーイ星人と言う星人がいるらしいがどうやら地球侵略を考えてるらしい。説得せよ。との事」
「殺すんじゃなくて?」
「惑星の間にも関係があってな、単純な問題じゃない。もしかしたらンコダーイ星人が大量に地球に来る事になりかねん」
「ようは説得出来れば良いんだろ……なら取引が一番だ」
「砂金、地球に代わる取引がある訳無いじゃないですか♪馬鹿なんですか?」
「お前はとことん俺と殺し合いたいらしいな……」
「おにぎりはツナマヨ派」
「この……!」
砂金とキルエルと蓬莱延命呪詛呪像はンコダーイ星人と接触する。
ンコダーイ星人。惑星侵略を30日でこなす恐ろしい星人。
顔の見た目は縦に置いたホッチキスっぽい。
擬態が出来る。
「君達は?」
「地球を狙っているのか?なら取引をしよう」
「……ほう、よく分かったな。
我々が潜伏して28日にしてまさかバレてしまうとは。
だが我々の戦闘力を熟知している様だ。
良いだろう、取引次第で地球侵略は諦めよう」
キルエルは怒る。
「私の方が強いのに。腰抜け!」
「今日の弁当なんだろ?」
「蓬莱延命呪詛呪像さん、集中して下さい」
「ツナマヨかな……フフフ……フッ」
「もうツッコまないからな?」
「地球に代わって取引してもらいたいのは、
甲子園だ」
「……え?」
「甲子園行きたい。でも未確認生命体クラスに野球部無い」
基本的に校庭普通科しか使えないので余った教室を未確認生命体の文化部として使用している。フラワーの陸上部等は外周等を利用して特別に許可された運動部。
「俺を甲子園に連れてって!」
「何で南ちゃん風?」
「じゃないと地球侵略するぞ!プンプン!」
「南ちゃんそんな事言わないだろ……」
蓬莱延命呪詛呪像は納得する。
「そういう事なら連れて行ってやる!」
蓬莱延命呪詛呪像はバーチャ○ボーイをンコダーイ星人に付ける。ただ顔が長いのでコントローラーが届かない。
「何でバーチャ○ボーイ?これってテレビ爆破事件の時にあった奴だろ。借りパクしちゃ駄目だろ」
「.....今の内に殺せないかしら?」
「これが甲子園か!俺が思っていると全然違うぞ!」
「中に入るとそうなってるんだって。ほら、凄いでしょ」
「凄いな!流石地球の技術!」
「それ何十年前のゲームだよ……。ンコダーイ星人の惑星はどんだけ遅れてるんだよ」
「いやはや楽しかったよ。
地球侵略は止めておこう。
そして俺は……野球部を創る!」
「え?」
「いつかあんな、デジタルの様な景色を見る為に!
まずは部員集めだ!」
ンコダーイ星人は気合いを入れてどこかへ行く。
「蓬莱延命呪詛呪像さん。どうするんですか?」
「……なすがままよ!どうにかなる!」
「あのレベルなら甲子園待ったなしです....だって下等生物と最強宇宙人ですもの」
「……最後の晩餐考えておこうか」
「おい……!」
「砂金さんはツナマヨですよね?」
「どんだけ引っ張るんだよ。もう飽きたわ」
第八話 黄金の砂達はただの砂に同居する 完
谷口は危機感を覚える。
「クマ騒動よりも意味ある事してやがる……。しかも世界救ってる……。
別にそんな大切な事じゃないけど……こっちバルスしか残ってないよ」
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