複雑・ファジー小説
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- イエスタデイ・ワンスモア【不定期更新予定】
- 日時: 2017/08/25 20:17
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「イエスタデイ・ワンスモアにお越し頂きありがとうございます」
大きくそれでいて全く何も存在しない舞台に蝶ネクタイを付けた少年が一人立っていた。
「それでは色んな世界への旅をどうぞお楽しみにしてください」
そして彼は何処かへ消える。その後、どこからかのスポットライトが当てられた舞台の隣に飾られた手書きの看板。その看板にはこれから行われる舞台の内容が書かれていた。
今回の舞台
題名:イエスタデイ・ワンスモア6
ジャンル:長編
キャッチコピー:近日公開
内容:近日公開
今までの舞台は>>25です。
今までの出演者は>>26です。
オリキャラを募集しています。
直、今回はスターシステムを採用しております。
ゆえに、ある舞台でキャラクターが死んでも、違う設定で他の舞台に出る事が出来ると言う事です。
オリキャラ応募宜しくお願いします。
エントリーシート(募集用紙)
名前(漢字表記の場合は振り仮名を)
性別(男か女かもしくはその他か)
年齢(舞台により年齢設定が変わるので、年齢の表記は曖昧でお願いします。例:20〜30代前半まで。年齢を特定したいのであれば、20歳のみ、で構いません)
性格(詳しくなくても構いません)
容姿(詳しくなくても構いません)
能力(超能力でも何でも良いです。直、世界観により設定に反映されないかもしれませんがご了承ください)
特技・趣味(何でもいいです)
サンプルボイス(三つ以上で性格に反映して下さい)
それ以外にもこういうキャラで設定して欲しい等の要望がある場合書きくわえても構いません。
直、と言うか必ずオリキャラは死んでしまいます。スターシステムを採用していますので死んでから一度も出ないと言う事はありませんがご了承ください。
オリキャラが来ない場合は勝手に舞台の幕を上げさせて貰います。
ちなみに、何度もオリキャラ投稿可能です!
追記
今まで失踪しまして本当に申し訳ありませんでした。不定期ながら、少しずつ更新を取り戻せたら良いなと感じております。とりあえずイエスタデイ・ワンスモアシリーズのみ執筆予定です。ただし申し訳ありませんが執筆予定だった小説は中止とさせていただきます。
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.392 )
- 日時: 2016/12/05 15:25
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
第二十七章 ジグゾーパズルの様な世界で無機質を願った人間は旅人になり新世界を歩き始め十字架を燃やし祈りを捧げ、旅人は家族の幸せを願うも現れたのは仏か神かキリストかコーダマシッダルータかだか天の声。天の声が頭の中で走馬灯の様な感覚で脳裏を駆け巡り、あるべき結末へ導く為世界の中心で愛を叫ぶケモノ。いつのまにかケモノになった旅人は天の声と共に世界の中心で愛を叫んでも手に入れられなかった程の人生で大切なモノを探す冒険寓話。
彼とθ=φはこたつの外に出ました……。
「何も無いじゃないか……」
「真っ黒な空間!」
これが貴方が望んだコメディの世界です。どうぞ、一発ギャグでも……
「勝手口のポーズ」
……
「喜怒哀楽を指で例えます」
……
「手をグーチョキパーだけでカニ、かたつむり、蝶を創ってそれを鍋に入れます」
「鍋用意しました!」
「入れま……熱い!」
「……」
こいつはコメディ。今、罪悪感と責任感と使命感の塊になっているけどな。
こいつは物語を壊した。だから必死に修復しようとしている。
一発ギャグでこの世界を完全にコメディにしようとしてやがる。オリキャラを巻き込んでな。
「空を見ろ!鳥だ!いや、飛行機だ!いや、スーパーマンだ!……て、天気悪いから全然見えない。当てられる訳無いだろ!」
駄目だ、こいつどうにかしないと……俺がツッコミをするぞ!
一人の女性は現れ呟く。
「こうして、コメディの世界が誕生しました。ただし、あるべき結末ではありません……」
ただし、一番平和なエンディングである。
第二十七章 ジグゾーパズルの様な世界で無機質を願った人間は旅人になり新世界を歩き始め十字架を燃やし祈りを捧げ、旅人は家族の幸せを願うも現れたのは仏か神かキリストかコーダマシッダルータかだか天の声。天の声が頭の中で走馬灯の様な感覚で脳裏を駆け巡り、あるべき結末へ導く為世界の中心で愛を叫ぶケモノ。いつのまにかケモノになった旅人は天の声と共に世界の中心で愛を叫んでも手に入れられなかった程の人生で大切なモノを探す冒険寓話。 完
第二十七章 ジグゾーパズルの様な世界で無機質を願った人間は旅人になり新世界を歩き始め十字架を燃やし祈りを捧げ、旅人は家族の幸せを願うも現れたのは仏か神かキリストかコーダマシッダルータかだか天の声。天の声が頭の中で走馬灯の様な感覚で脳裏を駆け巡り、あるべき結末へ導く為世界の中心で愛を叫ぶケモノ。いつのまにかケモノになった旅人は天の声と共に世界の中心で愛を叫んでも手に入れられなかった程の人生で大切なモノを探す冒険寓話。
彼はジグゾーパズル……
「喜怒哀楽を指で例えます」
……
「一人でも〜楽しいな〜だって俺は、コメディだから!」
待て待て……名前は最後まで分からないはずだ。何言ってんだこいつ。まだ、始まったばかりだぞ。
か、彼は一発ギャグを続けました……。
「ふっふー!」
……このままでは彼の物語は作者が望んだ結末を迎える事が出来ません。
なので、応急処置を取る事にしました。
天国ってな、生きていても行けるんだぞ。
彼の目の前には天国への扉がありました。勿論、死にません。そう、待っているのは天国程の幸せ。
「んー、ぐるぐるパンチ!」
彼は腕を振り回しながら、ドアの中に入る。其処には天獄と言う司会者がいた。
「司会者?」
「続いての芸人は……おお、ハードル上がりそうな芸名だ。
コメディ木村です。どうぞ」
「え、え〜」
彼にとっての幸せはコメディの世界。わざわざ、シリアスの世界にいなくても良い。作者が彼を使う時が来たら此処から出れば良い。
今は私の世界だ。
この、シリアス佐久間のな!
「はい!喜怒哀楽を指で例えます」
第二十七章 ジグゾーパズルの様な世界で無機質を願った人間は旅人になり新世界を歩き始め十字架を燃やし祈りを捧げ、旅人は家族の幸せを願うも現れたのは仏か神かキリストかコーダマシッダルータかだか天の声。天の声が頭の中で走馬灯の様な感覚で脳裏を駆け巡り、あるべき結末へ導く為世界の中心で愛を叫ぶケモノ。いつのまにかケモノになった旅人は天の声と共に世界の中心で愛を叫んでも手に入れられなかった程の人生で大切なモノを探す冒険寓話。 完
「そろそろネタ切れ?」
第二十七章 ジグゾーパズルの様な世界で無機質を願った人間は旅人になり新世界を歩き始め十字架を燃やし祈りを捧げ、旅人は家族の幸せを願うも現れたのは仏か神かキリストかコーダマシッダルータかだか天の声。天の声が頭の中で走馬灯の様な感覚で脳裏を駆け巡り、あるべき結末へ導く為世界の中心で愛を叫ぶケモノ。いつのまにかケモノになった旅人は天の声と共に世界の中心で愛を叫んでも手に入れられなかった程の人生で大切なモノを探す冒険寓話。
こっちは疲れたよ。君、コメディの都合で俺は物語を書いてるんじゃない。俺は俺の為に物語を書いている。シリアスの時に、コメディを出すな。場違いって気付けよ。
「……」
こんな終わり方なんて俺は嫌だよ。だが、どうせ君は別の世界へ行くんだろ?自分が悪いだなんて思っていない。むしろ、自分がわざわざ此処にいる事に感謝しろって面だろ。良いんだ。シリアスとコメディはそれくらいの関係だからな。
元から何も無い。だから俺も止めない。……仲良くなれたら良かったけどな。俺も悪いからな。コメディの要求に応えられなくて……でも、辛いんだよ。自分が自分らしくなれない事が。もうエンディングだ。いや、ゲームオーバーか。俺はシリアスを貫く。何があってもだ。
「分かった……反省する。許してくれ。俺だって傷つけたくない」
そうか……。
なら今ある扉を開けてくれ。其処に答えがある。
「……」
彼は扉を開けた。其処にあったのは現実だった。
「……」
「あ、飲み会一緒に……」
「止めろって……。クソ先輩とまずい酒飲みたくねー」
「そうだな」
「給料泥棒が」
「……」
彼はつまらない人生を送っていた。ひ弱で不健康でゲームに逃げていた。
会社に来ても嫌がらせをされ、残業を押し付けられ、生きていた。
仕事人間と呼ばれ、給料泥棒と呼ばれ、人生は40歳で死んだ方が良いと思っていた。
こんな彼でも、妄想が出来た。
アニメに出てきそうな可愛い妹、姉、幼馴染。最初は普通だった。しかし、いつからか、現実と妄想の区別がつかなくなっていた。
起きろ!お前がいるのは妄想の世界だ!アンリアルだ!声がする度、精神は崩壊し、あんな歪んだ世界が誕生した。
ジグゾーパズルの様な世界が。
彼はその世界で素晴らしい冒険を始める。全て自分が書いたシナリオの通りに。
これまで、何度も繰り返された世界を全て含めて、彼は生きていた。
……では、トゥルーエンドが終わった所で次で最後のエンドです。やっとですね。
第二十七章 ジグゾーパズルの様な世界で無機質を願った人間は旅人になり新世界を歩き始め十字架を燃やし祈りを捧げ、旅人は家族の幸せを願うも現れたのは仏か神かキリストかコーダマシッダルータかだか天の声。天の声が頭の中で走馬灯の様な感覚で脳裏を駆け巡り、あるべき結末へ導く為世界の中心で愛を叫ぶケモノ。いつのまにかケモノになった旅人は天の声と共に世界の中心で愛を叫んでも手に入れられなかった程の人生で大切なモノを探す冒険。 完
第二十七章 コメディの為にシリアスの鐘が鳴る
彼は妄想の中で愛を、全てを叫んだ。そう、名前も叫び、彼は大切なモノを今、此処で造り上げようとする。
妄想で。
「妄想でもな。人の心は動くんだよ。コメディでも動くんだよ。探すのはもう良い。創れば良い。俺……俺達はな、誰も見た事無い様な物語を創るのが役目だろ。オリキャラもだよ!」
彼は創った。物語を。
あるべき結末を主人公が創った。
「俺は土台を創っただけだ。シリアス、後はオリキャラか。そいつ等がどうこの物語を染めるかだ。
此処が俺達の結末。そう、終着点だ」
……今度は良い物語書こうぜ。感動モノとか。
「無理だ。読者を感動なんかさせられるかよ」
こっちは人生削って書いてるんだ。きっと大丈夫だ。
「必死感出るだけだよ。それに湿っぽいのは嫌いでね」
……そうだな。いつも通り訳分からないの書こうか。
第二十七章 コメディの為にシリアスの鐘が鳴る 完
「全てにおいてさよならだけが人生。だが、私はずっと此処にいる。誰もいなくても、絶対に逃げない」
女性は笑う。
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.393 )
- 日時: 2016/12/05 18:37
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
第二十八章 ファンタジーデスティニー
第一話 桃太郎
むかし、むかし、ある所におじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくに行きました。 おばあさんが川でせんたくをしていると、ドンブラコ、ドンブラコと、大きな桃が流れてきました。
「あれま〜あんなにでけえ桃がドンブラコ言いながら流れて来たべ〜」
「ドンブラコ」
おばあさんは桃を運び、おじいさんと合流して桃を斬る事にしました。
「良し、真ん中切れよ。ズバっと両断じゃ」
「でも、中からドンブラコって声が聞こえるんだべ」
「斬れェェェェ!この俺が言ってんだから良いから斬れよ!俺は侍じゃぞ!」
すると、桃は開く。桃にはなんとも愛くるしい子供がいました。
「何で……子供が……まさか、ばあさん!お前の子じゃあるまいな!
他の男と寝てやがったな!斬るぞ!」
「この歳で不倫なんて出来る訳ねえべ。勘弁してくれや。早く、託児所に預けねぇと」
「いや、こいつは……」
爺さんは子供を見る。
「こいつは俺が育てる。桃から生まれた原理なんて知らねえ。ただ、餓鬼見捨てる程、俺は腐っちゃいねえ。桃は若干腐りかけだがの〜」
爺さんは腐りかけの桃を食べながら、子供の名前を名付ける。
「お前は桃太郎だ。んー、理由は桃の木の様に立派に育って欲しいからだ。
こんな理由で良いだろ。何か名前で文句言われたらこう返して、感動させろ」
「感動出来ねえべ」
桃太郎はスクスクと育った。だが、爺さんと婆さんは……。
「ほれ、桃じゃ。美味しい桃じゃ」
「可愛いの〜。初孫じゃ。初孫じゃ」
「僕はあれ……玩具が欲しい。あの、竹トンボとかカブト虫も良いな」
威厳も道理も原理もむなしく、桃太郎は劇愛される。
そして桃太郎は反抗期に達する。
「ジジイ、ババア!何で俺の名前、桃太郎なんだよ!お陰でイジメられるようになっちまったじゃねえか!
農業しか能の無い年寄り共が」
「……」
「何だその面?もしかして、鬼退治とか言って俺を追い払おうとしてるんじゃねえだろうな?
親を名乗るならそれなりに筋通せよ。
世間じゃ俺の事を失敗作って言うらしい。
失敗作の管理はテメエ等でしろや。
この家を俺にくれよ。そしたらもう何も言わねえ。後、仕送りな?
当然だろ?親なんだから」
「ひいい……」
「貴様!親に向かってなんて口を!」
「うるせえ!ジジイ、お前が桃太郎なんて腐った桃喰いながら名前を決めたせいだろうが!
俺の名前はもう、桃太郎じゃねえよ。
雷電・V(らいでん・ブイ)。これが俺の名前だ」
「……雷電・V?親の名付けた名前を捨てて何を……」
「ジジイ。どうせ、俺を鬼退治に出かけさせ、きびだんごなんて言う味の付いてねぇ団子を持っていかせ……。
最終的に鬼に殺される事でお前等は俺の支配から抜け出そうって魂胆だろ?お前の目的は鬼退治じゃなくて俺が死ぬ事を願ってるんだろ?おー怖いね。鬼より怖いよ」
「違う!此処で暴れている鬼を純粋に、侍として……此処を守りたい。
だから鬼退治に出て欲しいんだ。分かるか?」
「鬼が此処に来るんだろ?なら俺は此処で用心棒をしてたっていい訳じゃないか」
「違う!あれだ!元凶は鬼ヶ島に行かないと駄目な奴だ!桃太郎!」
「俺の名前は雷電・Vだ。……俺はこの運命を変えるんだ!
鬼以上の恐怖を味合わせてやるよ!」
桃太郎は刀を持ち、おじいさんとおばあさんを斬りました。
「んー、ナマクラ刀じゃこの程度か。それじゃ……この世界を変えに行こうか」
桃太郎は自分の人生を読む。
「ケッ……きび団子で犬、猿、キジを仲間にするか。誰が動物仲間にすんだよ。人間欲しいよ。人間の仲間が欲しいよ。RPGでも動物だけ仲間になるなんてありえねーよ。モンスターならともかく。まあ桃から生まれる俺もいる訳で、モンスターもあり得るかもな。まあ、良い。俺は……。
この町一番の鬼殺し、なんてなる気はない。なるなら、大きく……そうだな。
この世界一番の人殺しってとこだな」
この物語は、御伽噺の運命を少しだけ変えた話。
もしも、桃太郎が自分の人生の予測が出来、超が付くほどの極悪人だったら。
コメディなので気楽に見て頂けると幸いです。
「俺の人生は空虚なモノよ。あの人生で語れるのはジジイババアに利用されてた事くらいだろ。俺に鬼退治のメリットは少しも無い。てか、引っ越せば鬼の被害から逃げられたろ。文字も書けぬ、読めぬ、農業だけが取り柄の阿呆はこれだから困る。
ならば、俺は雷電・Vとして生きるのみ。主人を探し……物語では無く、主人に従うだけ……ヒヒッ」
すると、犬が現れる。
「ファ!?俺さ、ずっとお前が来るの待ってたんだよ!雷電・Vってそんな……。この物語どうなんの!てか、最近、このイエスタデイ・ワンスモア。メタ発言が多いんだけど!前の小説で懲りろよ!オリキャラもっと出演させろよ!だから、お前の小説にオリキャラ来なくなるんだよ!」
「犬語は分かりませーん。キャンキャン吠える負け犬はいらねえよ」
雷電・Vはその場を去る。
同時に猿が現れる。
「ウキー!……お、俺なら金稼ぎに使えまっせ。猿を躍らせりゃ、金が転がり込むってもんですわ!も、雷電・V様!」
「……猿か。お前に俺の仲間が務まるか。務まるのか?」
「……へ?」
「猿を雇うくらいなら、猿を売って忍者を雇った方がまだ使い勝手があるもんだ」
「ひぇ!」
雷電・Vは猿を無視して歩く。すると、キジが現れる。
「いや……キジの方が儲かるか」
「あ、あたすは通りすがりのキジでござんして。決して仲間に」
雷電・Vはキジと団子を売り飛ばし、銭を所持する。
「……今の世を潰すには、室町幕府。つまり、足利の野郎とその配下を殺さないといけねえ。流石に俺一人じゃ無理だ。犬、猿、キジでも無理だ。鬼を討てても、足利は討てねえ。
俺自身を変えるには……んー、戦力を蓄える必要があるみたいだな。
まあ心当たりはある。銭もあり、力もある奴をよ。なあ、鬼さん」
雷電・Vは鬼の元へ行く。
「こいつは脅迫だ。鬼さんよ。殺されたくないなら、俺に従え。
この預言書は絶対だぜ?後世にもお前の見事な負けっぷりが伝えられる。
そいつは嫌だろ?」
「俺の名前は鬼じゃない.....ドゥーロだ」
鬼の一人は蝋燭を持ちながら叫ぶ。
「お前を蝋人形にしてやろうか!俺の名前は鬼神。
ドゥーロと兄弟分の盃を交わした仲。
そいつが犬と猿とキジ?キジって……。そいつ等に負ける命かよ!
我等鬼人族もなめられたモンだ。なあ?ドゥーロ」
「.....」
鬼神は棍棒を振り回す。
「相手になってやる。その刀で何が斬れる。
この物語の様に俺達を斬るか?
それとも、お前の言う通り世界を斬るか?
お前には何も斬れねえんだよ。
俺達で何も変わらなかったんだ。お前に何が出来る!」
「……人斬りだ」
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.394 )
- 日時: 2016/12/05 19:51
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
雷電・Vは刀を持ち、鬼神と闘う。
「棍棒相手じゃ刀が折れちまう。銭で新しい刀買わねえとな」
「お前程度の身分で刀扱えるのか?剣術知ってんのか?」
雷電・Vはデタラメに剣を扱う。
「基礎が出来なきゃ、どんなに高い武器を持っても意味無いんだぞ。
農民ごときが鬼に勝てると思うな!
どんな夢物語見てるかしらねぇけどよ。
思いで人が切れるか!あ?」
ドゥーロは雷電・Vを見る。
「デタラメだが.....生まれ持ってのセンスはあるみたいだな.....だが、一番になる器では無い.....」
「ドゥーロ。やけに喋るじゃねえか。雷電・Vなんてただの刀持った農民だ。武士以下だぜ?」
鬼神は刀を折り、雷電・Vの頭を割ろうとする。すると、雷電・Vは棍棒を持つ手を思いっきり殴り、棍棒を飛ばす。
「……んー、基礎か。自己流って事で基礎を飛ばしちまってよ。
それでも何も出来ねえって言うのか?寝言は寝て言えよ。ほら、寝かせてやるからよ」
雷電・Vは瞬時に鬼の角を折り、それを頭に刺す。
「……お似合いだぞ」
「ウグッ……貴様ッ!殺してやる!」
ドゥーロは鬼神を抑える。
「.....」
「このままよ、運命辿って死ぬより、俺と手組んで世界を荒らそうぜ。互いに失うモンも無いだろ。俺はアンタについていく。俺は主人がいた方が動く安くて良いんだよ」
「お前の未来は明るかったはずだ。俺を倒し....全てを手に入れるはずだったのでは?」
「つまんねーんだよ。そんな物語。正義とか悪とかじゃなくてよ。
俺はもう見た運命が嫌いでよ。どう足掻いても運命がついてくる。
運命は変えるべきなんだ。
だから、まず俺が変わった。
俺の人生はもっと醜く輝くはずなんだよ。
それを綺麗事で夢見させやがって。俺は馬鹿じゃねえんだよ!ジジイババアに使われて、はいそうですか、で鬼殺す馬鹿じゃねえんだよ!」
「.....」
「根っからのクズのアンタなら俺を俺の運命を変えてくれるはずだ。俺は一生ついていく。二人でこの世をひっくり返そうぜ」
「俺は.....金が入ればそれで良い」
「野望は無いのか?まあ、それはそれで良い。俺にはアンタを変える自信があるからな。俺の野望にきっと喰いついて来る。
俺が口だけじゃねえ事を教えてやるよ。ヒヒッ……」
「不器用な笑い方だ.....俺は金が欲しいだけ。ついてこい。物捕り、脅迫、誘拐、何でもさせてこの世界の腐った部分を見せてやる.....せいぜい、死なない事だな....」
「んー……悪くねえ。犬、猿、キジといるよりマシだ」
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.395 )
- 日時: 2016/12/06 16:31
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
雷電・Vはドゥーロと共に世を変える事にしました。
「んー……辻斬りなんて効率が悪いじゃねえか。それに始末しようとしてるのは孤児院から金を徴収してやがる悪徳企業家御堂って奴だな」
「.....」
「分かったよ。アンタの事だ。何か考えがあるんだろ」
雷電・Vは鬼ヶ島から出る。
「.....あいつは俺達と一緒じゃ腐る」
鬼神は角を直しながらドゥーロを見る。
「お前、このままだと青鬼になるぜ?いや、屋敷を走るブルーベリーストーカーの方じゃなくて、泣いた赤鬼の方のな。分かり合えないまま、すれ違う……。手紙で後悔なんて止めてくれよ」
「.....何も変わらない。鬼はいつでも悪だ。農民もあいつの中でも」
「人間に迫害され、俺達はこの島だけで生息してきた。人間共を脅したのも、俺にとっては復讐だし人間達も同じ事をしてきてる。それなのに、鬼の場合は裁判するでもなく皆殺し。
……桃太郎って物語って言う預言書によれば……だがな。
犬、猿。キジに楽に殺され、笑われ者よ。
テメエ等の腕以外全部喰っちまいたいね」
「源氏物語....誰がそんな書物をまともに読んでいるんだ?」
「読んでる訳無いか。フン……馬鹿らし」
ドゥーロは桃太郎を読む。
雷電・Vは御堂の所へ行く。
「今も昔も鬼は悪とされてきた。んー、絶対的な悪。
偽善のフリをしている俺のジジイババアやお前等人間よりカッコイイぜ?」
「き、貴様!」
雷電・Vは御堂を斬る。
「鬼の持つ刀も良し。鬼に金棒なら侍に刀。人を皆、侍と呼ぶ。
侍は正義か?悪か?
人斬り包丁を使う地点たかが知れてる。
何故、侍は崇められる?鬼とやってる事は変わらぬぞ?
この言葉が分からない奴が……鬼等語るな!天誅!」
雷電・Vは次々と人を斬る。血しぶきを浴びる。
そして町奉行と言う当時の警察が現れる。
「貴様!何をするか!」
「んー……お前等ごときに俺の首取れるか?取れるか!!!雑魚が目ざわりだ。消えろ!俺は……主人が必要だが俺を扱えるかな?んー……扱えないなら、消えてどうぞ。俺はずっとこの場を荒らすけどな」
「……」
「今の世に俺は必要無い。刀が重すぎるからな。だが、俺は斬る。それが俺の生まれた意味だ」
「お前は……何者だ?」
「満足いかねえか?なら、二度と俺の前に現れるな」
雷電・Vは首をはねる。接合部分から血が吹き出る。
「うぜえよ。お前ごときで何か考えるなんてよ。んー……最高の気分だ。嫌いな奴を殺せるってのは」
すると、少年が首をはねられた父親を見る。
「父ちゃん……」
少年は父親の晒し首を見る。
「何を驚く。この馬鹿は今まで何人の鬼の首を飛ばしたと思う。
お前の首も飛ぶか?」
「……あ……あ」
雷電・Vは首を持ち遊び始める。
「最高の気分だよ。もっと殺したい。うざい奴を。お前の様な奴を。
祝福してくれよ。おい。
おい。祝う事も出来ないのか。つまらぬ奴め」
すると、ドゥーロが雷電・Vを止める。
「.....俺は金が欲しいだけだ。革命も野望も求めていない。ましてや、復讐もだ」
「……んー……分からねえな。俺はアンタの気持ちを」
「お前は単に理由を付けて.....何かを斬りたいだけだ....
何かは分かる.....本来の物語の通り、俺だろ」
「……」
「運命は変えられない.....結局俺達は敵のままって事だ」
「変わるよ。変わってやるよ。
俺はお前を斬る。
ただし、正義とか馬鹿らしい目的の為じゃない。
んー……師匠越えの為かな?」
「....」
雷電・Vは刀を振り回す。ドゥーロは武器を持たずに互角に戦う。
闘いは長く続きマラソンマッチに突入する。
「……結末を知りながら俺に挑んだ事は称賛するよ。流石だ。だが、俺は慈悲をかけるつもりはない。死ね」
ドゥーロは斬られ、倒れる。周りの人々はドゥーロを踏み潰し雷電・Vを称賛する。
「やった!鬼が死んだー!アンタは英雄だ!この町一番の英雄だ!」
「……」
「死ね!このドブネズミが!消えろ!バーカ!」
すると、どこからか子供達がやってくる。
「……ドゥーロのおじさーん!」
「んー……金を欲しがっていたのは孤児院の維持費の為か。
……運命がやっと変わった。
やっと」
しかし、結局桃太郎はこの町一番の英雄。鬼はこの世界共通の極悪鬼として名を刻む。
めでたし。めでたし。
ちなみに、桃太郎の正体は桃から生まれた電脳体。桃と言う繭と子供の霊を媒介として桃の中で誕生した。
つまり、オカルトテクノロジーによって偶然誕生した、唯一無二の存在。
第一話 桃太郎 完
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.396 )
- 日時: 2016/12/06 18:15
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
第二話 浦島太郎
「おい、金持ってきたか?亀?」
「……無理ッス。無理ッス」
「あー?使えねえな、このノロマ」
「海に放りこむか?手足縛ってよ」
「良いなー、それ」
むかし、むかし、浦島太郎と言う青年の漁師がいました。
「……ふあ……眠いなー……漁なんてかったるいよ」
「よし、投げるぞ〜。今日は暑いからな〜。ハハッ」
「おい!何してんだ!動物虐待だぞ!」
「うるせーよ!お前もあれか?海に入りたいか?手足縛られて?キモいね〜」
「ちょ……あれ?逃げないの?」
「何で逃げるんだよ?何?正義の味方ぶってんの?」
「いやいや……俺、鬼退治もクマと相撲もとらないよ」
「……何言ってんだ、こいつ」
「俺はただ、淡い恋を求めているだけだ。漁師じゃ出会いが皆無!近所の婆さんしか相手いねーよ!嫌だよ!幼馴染とか妹とか姉が欲しいよ!」
「既知感を感じるぞ……。まあ置いといて。恋とか知るかよ。源氏物語読んでろ!」
「……畜生。少女漫画の様なモテモテ男子になりてーよ。アイドルになりてーよ。カッコイイ衣装きて歌、歌いてーよ」
「あいどる?しょうじょまんが?訳分からない事言いやがって」
すると、亀は俊敏な動きで少年達をボコボコにする。
「私は、1人でございます……私を作ったものは、この世にはいません……寂しいなどはございません……感情ですか?」
「亀……さん?」
「私はΛ=ηでございます。貴方様を竜宮城……いいえ、我執印家へご案内します」
「我執印家?聞いた事あるけど!」
「我執印家は旧石器時代から続く素晴らしい家系です。それゆえ、周りの一族から嫌われ、住まいを水の中としています」
「えー?嘘だー!旧石器時代って何年前か知ってて言ってんのかよ!我執印家……。嫌な予感しかしないよ……。物語もお爺ちゃんになったって言う訳分からないバッドエンドで終わってるし。
……乙姫も期待しちゃ駄目かもな。
乙姫……。嫌だな〜折角雰囲気は少女漫画のラブコメディになりそうだったのに。俺がカッコよく少女のハートをキャッチしたかったのに」
浦島太郎と亀は竜宮城に辿り着きました。
「海の中でも息出来るんだな?」
「ええ……そうでございますね」
「ん?」
浦島太郎と亀は我執印家の執事達を見る。
「ほら……ブラック展開の塊だよ〜。嫌だよ〜死にたくないよ〜」
無名名無、月丘幻虎、アグト等が出迎える。
「まんまじゃん!セットもまんまじゃん!何?桃太郎と全然展開違くない?桃太郎、あんなに裏設定とか色々書きこんでるくせに!嘘だ!」
「プリンだ。プリンを用意しろ」
「……うぐっ!ゲロならすぐに用意できる……」
「……さて、私だけの乙姫様。お客様です」
「何、さりげなく私だけとか……」
「先輩は私と運命の赤い糸で結ばれているんです........ですからずっと一緒ですよ........」
「……」
「私の名前、忘れたんですか?浜梨 美穂ですよ。私達、子供の頃ずっと遊んでいたじゃないですか?」
「愛するより愛されたい……。そっちの方かよ……」
「それでは私達は控えさせていただきます。乙姫様。浦島太郎様、ごゆっくりお楽しみ下さい」
「お楽しみって……御伽噺でこんな展開無いだろ!俺はもっとラブコメディみたいな!清純で清潔な恋愛をしたいんだ!昼ドラの様な恋愛なんて出来るか!童貞でいきなりこんな恋嫌だー!」
浜梨は浦島太郎の顔を見る。
「貴方には浦島太郎の名前は相応しくありません。私が新しく名称を考えてあげますね?絶対に気にいりますよ。
茨田 春(ばらた はる)とか?」
「名前変えられたよ……勘弁してくれ……。既知感が……」
「先輩♪昨日、先輩と肩を寄せ合って見たあの花火綺麗でしたね?本当に覚えてないんですか?その後の事も....?」
「昨日は魚釣ってたよ。水の中でどうやって花火見るんだよ。てか、幼馴染設定なら同い年だろ。先輩って……」
「私は忘れて無いですよ。先輩との青春の日々。ずっと学校で二人、過ごしてましたよね?」
「学校って何!?」
「先輩が私を体育倉庫で襲った時はもう...」
「妄想で照れるな!」
「妄想じゃありませんよ?全部私達の想い出です♪」
「……駄目だ」
「先輩は私だけのモノですよ。もうどこにもいかないで下さい。逃げたら....」
浜梨は包丁を持って浦島太郎に向ける。
「逃げないようにお仕置きしますから♪」
「出たよ……ヤンデレの代名詞……包丁……」
「可愛いですね、先輩。可愛がって上げたい.....」
「あ、もうこんな時間だ!母ちゃんに怒られちまう!俺、地上に戻らないと!」
「....お母さん?誰ですか?その女?」
「何、母親に嫉妬してるんだよ!流石に駄目だって!」
「私より大切な女なんて皆、いなくなれば良いんです。邪魔な女は皆殺しにすれば良いんです。茨田さんを惑わす女は.....ぜーんぶ消せばいいんです」
「……助けて」
海は紅色に染色する。
高らかな海は滅茶苦茶に壊され乱れる。蒼き海は其処に無く浮き上がるのは女の死体。
ぐちゃぐちゃで醜く、嫉妬の塊になっていた。
「せんぱーい、逃げたら玉手箱をあげます。玉手箱には爆弾が入っているんです。爆発すれば....」
「……」
「皆、貴方を愛せなくなります。老人になるんですからね。
でも、私はおじいちゃんになっても愛しますよ?
だから私がおばあちゃんになっても愛して下さいね?」
「は、はい!はい!……誰か助けてー桃太郎でも良いから……」
第二話 浦島太郎 完
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