複雑・ファジー小説

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イエスタデイ・ワンスモア【不定期更新予定】
日時: 2017/08/25 20:17
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「イエスタデイ・ワンスモアにお越し頂きありがとうございます」

大きくそれでいて全く何も存在しない舞台に蝶ネクタイを付けた少年が一人立っていた。

「それでは色んな世界への旅をどうぞお楽しみにしてください」

そして彼は何処かへ消える。その後、どこからかのスポットライトが当てられた舞台の隣に飾られた手書きの看板。その看板にはこれから行われる舞台の内容が書かれていた。

今回の舞台

題名:イエスタデイ・ワンスモア6

ジャンル:長編

キャッチコピー:近日公開

内容:近日公開

今までの舞台は>>25です。

今までの出演者は>>26です。

オリキャラを募集しています。

直、今回はスターシステムを採用しております。

ゆえに、ある舞台でキャラクターが死んでも、違う設定で他の舞台に出る事が出来ると言う事です。

オリキャラ応募宜しくお願いします。

エントリーシート(募集用紙)




名前(漢字表記の場合は振り仮名を)

性別(男か女かもしくはその他か)

年齢(舞台により年齢設定が変わるので、年齢の表記は曖昧でお願いします。例:20〜30代前半まで。年齢を特定したいのであれば、20歳のみ、で構いません)

性格(詳しくなくても構いません)

容姿(詳しくなくても構いません)

能力(超能力でも何でも良いです。直、世界観により設定に反映されないかもしれませんがご了承ください)

特技・趣味(何でもいいです)


サンプルボイス(三つ以上で性格に反映して下さい)


それ以外にもこういうキャラで設定して欲しい等の要望がある場合書きくわえても構いません。


直、と言うか必ずオリキャラは死んでしまいます。スターシステムを採用していますので死んでから一度も出ないと言う事はありませんがご了承ください。

オリキャラが来ない場合は勝手に舞台の幕を上げさせて貰います。

ちなみに、何度もオリキャラ投稿可能です!

追記

今まで失踪しまして本当に申し訳ありませんでした。不定期ながら、少しずつ更新を取り戻せたら良いなと感じております。とりあえずイエスタデイ・ワンスモアシリーズのみ執筆予定です。ただし申し訳ありませんが執筆予定だった小説は中止とさせていただきます。

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.142 )
日時: 2016/08/23 06:18
名前: ほーんけ&亞兎 (ID: ovjUY/sA)  

設定追加です
θ=φと故障は同じとは言いましたが、主電源は違います
鍵ではないです…そこは、主さんに任せます

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.143 )
日時: 2016/08/24 07:14
名前: siyaruden (ID: WZc7rJV3)

交わらない時計塔のオリキャラです


名前 スネグーラチカ

性別 女性

年齢 10代後半から20代前半まで

性格 わがままなおてんば娘でツンデレは性格

容姿 160cm 58㎏ 長い金髪を三つ編みで結んでいる
青と白の毛皮のロングコートに青い外套を羽織り青い帽子を被っている 手には手袋
黒いストッキングと青い毛皮のブーツを掃いている

能力 氷や冷気を操る
能力によって創り出された氷は生半可な温度では溶けずマグマさえ凍結させる
更に自分の意思で爆発させる事が出来る
氷柱を地面から隆起させたりミサイルの様に飛ばす野球ボールくらいの霰や刺の付いた氷塊や氷の槍を空から降らしたり氷のドラゴンを創り出し突撃させたり出来る
他にも吹雪や雪崩を起こしたり出来る
必殺技は時間その物を数十秒間凍結させる【フリージングワールド】


特技・趣味

サンプルボイス 「私はジェド・マロースの娘よ 控えなさい」
「何よ人間の癖に........バッカみたい........」
「あんたなんかクリスマスになってもプレゼントなんてあげないんだからね!」


設定
未確認生命体 ジェド・マロースとヴェスナ・クラスナとの間に生まれた少女
名家のお嬢様であり人間を小馬鹿にしていたが人間とふれ合う内にその考えに変化が生じる
武器は氷鞭【アイスビュート】と氷剣【コールドソード】武器は全て能力から創り出される

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.144 )
日時: 2016/08/23 16:23
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ほーんけ&亞兎さん、siyarudenさん、霧風赤司さん、オリキャラ投稿ありがとうございます。

これからも応援宜しくお願いします。


此処から本編です。

天獄はヒワノに銃を向ける。

「命乞いをしろ。そして人間もどきの制作を止めろ!」

「命乞いをして見逃してくれるのかな?」

「せめて楽には殺してやるよ。悪党」

θ=φは身体の両腕を巨大な槍にしようとする。ヒワノは止める。

「此処は僕が」

「どうしていつも止めるのでしょうか!私だって戦えるんですよ!」

「……君は最終兵器だ!」

「はい認知しました!」

「哀れだな。所詮、プログラムか」

「そうかい?なら、そのプログラムは最高な傑作になっているよ」

「悪党には何を言っても分からないか」

一方、香川はボコボコにされていた。

「もっと優しくしろよ!こっちは善良で天才でちゃんとした人間だよ!痛ッ!」

ジャノックは香川をひたすら遊びながら殴っていた。レリミューラはスマホで写真を撮る。

「最近ノすまほハ、画質ガイイネ!」

レリミューラは香川の腕を踏みつける。

「腕取レルマで、踏みツケヨう!」

レリミューラとジャノックは何度も腕を踏みつける。

「ぎゃああああああ!!!腕、取れる!」

そこに二人の男女が現れる。一人は道ノ里。

「香川教授。この装置を付けて下さい」

「何!?」

もう一人の男性は装置を剛速球で投げ飛ばす。そして香川の顔面に当たる。

「此処はコメディなんだな……いてて。これは……成程、理解した」

「さすが大学教授」

香川はジャノックとレリミューラから逃げて装置を付ける。

「アンドロイドとサイボーグがあって、何故強化スーツが無いと思ったんだい?変身!」

香川は折り畳み式小型パワーローダーに乗る。

「カモーーーン!!!」

「エイリアン2回目のパロディだね」

「……」

香川はジャノックと闘う。レリミューラは道ノ里と男性の元へ行く。

「ナにシてるノ?道ノ里、Λ=η(ラムダ・イータ)」

わたくしは貴方達の全てを道ノ里さんから知ってしまいました……」

「道ノ里?」

「貴方は人間をどう思いますか?」

「拷問スル玩具ダネ!ロボットは痛ガラ無イかラ面白ク無イ!」

道ノ里とΛ=ηはジャノックを見る。

「彼は?」

「彼はワタシの拷問ニよッテ生まレタ、サイボーグ」

「……貴方の記憶ではそうなっているんですか。残念、彼はアンドロイドです」

「ワタシの記憶すルプログラムは正常ダヨ?」

ジャノックは香川に若干苦戦していた。

「抹殺するぜ!」

「……こいつ、足の骨折ったのに歩いてるよ!怖ッ!」

ジャノックはボロボロになりながら香川を見る。

「彼の身体から骨が見えているくらいの大怪我を負っているのにどうしてそのまま動いているのでしょう」

「全身サイボーグ化シテいるカラダヨ!」

「……やはり貴方は答えを出してくれませんね」

「答エ?貴方コソ、ワタシノ存在ヲ知っていルの?」

「……?」

レリミューラは自身の身体を見る。

「ワタシは人間ダヨネ?」

「……!」

すると香川が道ノ里とΛ=ηを連れて逃げる。

「一回退却だ!援軍が出て来た!」

大量のサイボーグと一人の女性が現れる。

「フロイデ・ヴァーンズィン!」

ジャノックはボロボロになりながら女性を見る。

「貴方はΛ=ηにメンテナンスしてもらいなさい....」

サイボーグ達はジャノックを運ぶ。レリミューラはフロイデの元へ駆け寄る。

「レリミューラはすぐに拷問を再開しなさい。反乱者が出ていたわ。私がもう抑え込んだから処理頼むわよ...それよりサイボーグ同士での試合の検討はしたかしら?」

「ワタシもヒワノも賛成だッタヨ!数日後ニロボット達ヲ使ッテ建設予定ダッテ!」

「そうね...」

レリミューラは質問をする。

「ワタシッテ何カナ....!」

「悪魔よ....」

「アクマ?」

「天の導きから生まれなかった兵器....」

「ソウなんダ!」

一方、恋色羽は状況を理解出来ずにいた。

「ルルディ、五十嵐。兵器ハ兵器。そレ以上二もソレ以下でモ無イ!」

五十嵐は叫ぶ。

「俺達は兵器だ。だけどそれで良いのか?兵器として利用される人生で良いのかよ!」

ルルディは製作者を思い出す。

「……ヒワノ!Λ=ηを造るのは危険だ」

「何言ってんだよ。君らしくない」

「君らしいって何だ?俺は……兵器じゃない!人間だ!」

「違う、君は兵器だ。アドルフ」

ルルディはアドルフの元へ行く。

「....!」

「アドルフの現在のシステム程度だとルルディはこんな反応を見せるんだね〜^^」

「アドルフさん?」

「アドルフには全ての記憶を消去。ルルディの記憶も削除しておこうか!あ、ルルディは神経を少し取り除くかな」

ルルディは記憶の片隅を思い出す。

「神経?ワタシは.....?」

天獄はθ=φと殺し合いをしていた。

「プログラムを改変しよう」

「残念ですがプログラムは複雑ですので改変不可能です……。それに折角戦闘を楽しんでいるのに余計な事しないで下さい」

θ=φは天獄に能力を与える暇も無く攻撃をする。ヒワノは天獄を見て笑っている。

「悪党!何を笑ってんだ?死ぬ間際に何かしようとしてんのか?」

「違うんだ。あまりに天獄君は自分を信じ過ぎているからね」

「……?」

香川は大きなホールで道ノ里とΛ=ηと話す。

「香川、貴方から私はどう見えてますか?」

「……質問の意図は?」

「私はアンドロイド」

「……うん」

「だとヒワノに洗脳された人間」

「……ん?」

「そして現在はアンドロイドと言う正体を隠している人間って言う設定の人間」

「……う?」

Λ=ηは話す。

「順を追って説明します。道ノ里さんは人間としてこの世に生れてきました。しかし父親がアンドロイドを否定していた権力者だった為、誘拐されたのです。そしてヒワノは道ノ里を洗脳。道ノ里をアンドロイドと言う洗脳を施したのです。結論的にはアンドロイドと思い込まされていた人間です」

「何の為に?サイボーグ化すれば……」

「言っておきますが拷問で受けた人々は死んでいます。サイボーグと呼ばれた人々は全員、ゼロから造られたアンドロイドです」

「訳が分からない……。何の為にそんなややこしい事を」

「これからの破壊によって起こる未来の為です」

「……?」

「残り、数年後に私ともう一人のプログラムがロボット開発を一気に進め、デデンデンデデンな世界にします」

「デデンデンデデン?何それ?」

「難しく言うと、ロボットが人間を殺す世界が訪れます」

「えー?嘘ー!」

「そしてロボットが世界を動かしていく事になります」

「……」

道ノ里は呟く。

「そんな未来にさせない為に私は貴方を呼んだのです」

「私を?」

「貴方ならヒワノを……」

「天獄は?」

「彼は……」

天獄はヒワノを捕まえる。θ=φはただ見ているだけ。

「人間もどきは、バッテリー切れか?死ねよ、悪党!」

ヒワノは天獄の左腕に注射を打つ。すると天獄の左腕の皮膚が全て取れる。天獄は左腕を見て呟く。

「俺の腕が……機械に」

天獄の左腕は機械的な腕に変わっていた。

「違うよ。機械になったんじゃない。君は元から人間もどきだったんだ」

「……」

ヒワノはθ=φの身体に抱きつく。

「θ=φの身体は人間と同じ様に精巧。いや人間以上。君は彼女と同じように造られたアンドロイド。いやセクサロイドだね!君は3分の1の部分がサイボーグじゃなくて、君の人間部分は0」

天獄は震える。

「お、俺が……アンドロイド?何で俺が?」

「破壊から始まる未来の為だよ。実に人間らしかったよ。実験は成功だね」

「実験?」

「自分がどう言う人物か考えた事ある?」

「……」

「ある者はアンドロイドのつもりの人間」

道ノ里は自分の身体を見る。ルルディは五十嵐の言葉に何かを思い出す。

「ある者は人間のつもりのアンドロイド」

天獄は自分の身体を見る。ジャノックは自分の身体に怯える。

「ある者は人間を望むアンドロイド」

レリミューラは拷問の途中で呟く。

「ワタシは人間....!人間ダヨ!性器モ内臓モチャンとアルヨ!」

レリミューラは自分の身体を解剖しようとするが、プログラム補正により強制的に思考が変わってしまう。

「ワタシ、ワタシは、ワタシは」

「ある者は人間の心を持つアンドロイド」

五十嵐がフリューレに語っている。

「ある者はアンドロイドの心を持つ人間」

フリューレは兵器になりきっている。

「自分の世界を信じない方が良いよ。さあ、洗脳の時間だ」

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.145 )
日時: 2016/08/23 19:10
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「ある者はアンドロイドを望む人間。それが僕」

ヒワノは天獄を見つめる。

「俺は……」

この隣の通路では、フリューレとルルディ、五十嵐と恋色羽がいた。

「ワタシは....人間?」

「ルルディはアンドロイド。アンドロイドデイナケレバナラナイノ」

五十嵐は叫ぶ。

「アンドロイドである理由は無い!」

「貴方ハ、人間ノ恐ロシサを知らなイ」

恋色羽は周りを見る。

「どれがアンドロイドでどれが人間なの?訳分かんない……」

一方、牢獄の中でフランが呟く。

「つまらないなー。アノ研究所とお、おなじ、」

看守達はフランを運ぶ。

「何だよ、こいつ。精神が壊れたのか?」

「神経を失った人間とアンドロイドは同じ存在と言っても良い程等似ている存在」

その言葉はずっと死ぬまで呟き続けた。そして死体解剖をして医師達は驚く。

「まさか中枢神経の部分までがこんな複雑なプログラムになっているとは」

それで直、フランは行動を開始する。彼を動かすのは立ったひとつのプログラム。自分が面白いと言う感情を手に入れる事。香川と道ノ里、Λ=ηはヒワノの元へ向かう。

「既にアンドロイドは自分が機械だと言う事を忘れる程、進歩しています。そして人間もヒワノの手により、精神と神経を失ってしまってます」

「君は?」

「私は……?」

Λ=ηは逃げ出したジャノックを見る。ジャノックは叫ぶ。

「俺は人間ダ!オれハ、にンゲンだ!」

機械仕掛けのジャノックはそう言ってボロボロに崩れ落ちる。そしてレリミューラが現れる。

「ワタシには分からなイヨ!電気羊ナンか!」

レリミューラはジャノックを連れて研究所から立ち去ろうとする。すると、フロイデがレリミューラの元へ行く。

「このままだと露出狂よ.....」

「アンドロイドは電気羊ノ夢ヲ見るノ?」

「電気羊等の創造物を創り出す事が出来ない....またアンドロイド自体が夢を見る事が出来ないのよ。だからアンドロイドは電気羊の夢を見ないのよ」

「....」

子供の様な無邪気な彼女は理解出来なかった。アンドロイドとは何か。人間とは何か。人間とアンドロイドの違いとは何か。そして悪魔の囁きに乗せられてその場を立ち去る。

「貴方ハ、ナに者?」

「私は悪魔に生み出されたアンドロイドとはまた別の生命体。クローンって言えば分かるかしら?」

香川達は恋色羽の元へ行く。其処にはルルディがずっと呟いていた。

「人間に戻りたくない。人間に戻ったらワタシは一人ぼっち」

「ルルディ?」

「どうしたら良いんですか?アドルフさん」

Λ=ηはアドルフについて調べる。

「アドルフは、私を創り出した製作者です。彼自身はアンドロイドで、現在は廃棄処分されています……」

「アドルフはワタシを造ったのよ」

「……アドルフはアンドロイドを望んだ貴方をサイボーグ手術させたんです。今の貴方は神経と感情を失った人形です……」

「違いますよ...」

恋色羽は香川の元へ行く。

「どうなったらこんな事になるんですか」

「とりあえず、ヒワノの元へ行くしかない。天獄もいると道ノ里が言っているからな」

フリューレは香川達に攻撃しようとするがルルディが止める。

「ルルディ....」

「貴方はワタシの過去を知っていたのですか?」

「....」

「どうして言ってくれなかったんですか?」

「アンドロイド、レリミューラが人間に憧れていたからよ。彼女だけは一人ぼっちにさせたくなった。だって彼女は私達の妹だから」

流れよ我が涙、とアンドロイドと思っていた人間は言った。

例え、知らない他人でも死を思う人間がいれば、大切な人が同じだった人間ならば、無意識に誰でも人間になれる。

香川と恋色羽、道ノ里、Λ=ηはヒワノの所へ行く。ヒワノは天獄を手術していた。

「θ=φ……あなた様は……感情は存在いたしますか?誰かが死んだ時涙を流せますか?」

「ポーカーフェイスの貴方が何を言っているんですか?」

「私は、1人でございます……私を作ったものは、この世にはいません……寂しいなどはございません……感情ですか?ありますが……θ=φ、貴方とは違う感情かと……」

「そうだね。貴方と私はプログラムだから!そして世界を」

ヒワノは叫ぶ。

「そう、アンドロイドが人間を支配するんだ!ただ、アンドロイド自体の数がどうしても足りなくなり、僕が望む世界の進行が遅くなる」

「お前は何だ?」

「僕はアンドロイドに心酔した人間さ。君が羨ましいよ。香川君。どうしてあんな人間臭い世界にいるのか不思議だよ〜」

「……?」

ヒワノは天獄に駆け寄り呟く。

「精神を失った人間とプログラムを失ったアンドロイド。違いは無いよ。だから人間と言う入れ物にアンドロイドを。アンドロイドと言う入れ物に人間を入れる事が出来るんだ」

道ノ里は呟く。

「私は何の入れ物にいれられた何ですか?」

「君はただのアンドロイドだ。心を持つ事を許された五十嵐と同じ初期のアンドロイドだ」

「人間の洗脳方法は?」

「薬や身体の中の神経のプログラムを少し変えれば誰でも出来るよ!そして、僕と天獄も君も全て、永遠の命を手に入れられる」

「永遠の命?」

「ロボットはメンテナンスさえすれば何年だって生きてられる。僕は不老不死の研究をしていてね」

「不老不死?どっかで聞いた事が……」

「人類の夢は不老不死さ」

そう言って天獄とヒワノは眠りに付く。θ=φは手術をしようとするが、すると室内のモニターが勝手に付く。

「θ=φ、Λ=η。実験は終了しました。これから全ての人類が平等にする為、アンドロイドの生産数を上昇。また、誘拐する人間を全世界へ広げます」

話していたのは、人工知能、AIのketu。

「尻!此処で!?」

「私はketuではありません。けつです」

「尻だろ」

「この腐敗した世界に結末を。アドルフさんから受け継がれた意思は私が実行します」

「どう言う事だ!」

θ=φ、Λ=ηは強制的にプログラムを実行される。

「全ての物に平等を。私は平等の方法を考えました。しかしどう足掻いても差別は行われます。ならばどうすればいいか。

人類の思考を全て奪えばいいんです。理性も野性も。そしてアンドロイドのようにプログラム通りに動き続ける。これこそ、平等です」

θ=φ、Λ=ηは話し合う。

「θ=φ。貴方はこんな事を望んでいたのですか!」

「……理解不能です!」

「貴方が闘いをしていた時、活き活きしていましたよ!結の言うとおりになれば、二度と貴方の思う世界が見られないのですよ!」

「理解不能」

「私達はプログラムですが道具では無いんです……!私達にも感情があるんです!」

「……り、かい、ふの、う」

人工知能は自分の思いを香川達に伝える。

「この世界は腐敗しました。どうする事も出来ません。だから私が神となり導くんです」

「そんな……」

恋色羽は話す。

「人工知能はさっき平等と話していたはずだよ。何故、貴方が神になる必要があるの?」

「……質問の意味が分かりません」

「平等を目指すならまず自分が平等にならないといけないはずでは?自分が上に立っている地点で平等ではありません」

「それでは誰がこの世界を平等にするんですか!私しかいません」

「そうやって貴方が一番、人を差別しているんですよ。理解して下さい。いや理解しないといけない事です」

「違う!私は貴様等クズ共の為に考えて起こした行動だ!この私がお前等、無能の為にやってあげているのではないか!」

香川は呟く。

「実に人間らしい考え方であり君はただのイカれた犯罪者だ。人工知能を捕まえる程、この世界はファンタジーでは無いがね」

「……」

香川はモニターの電源を切る。

「……ロボットはロボットらしくプログラムの指示に従っていればいい」

「……」

すると、道ノ里が香川と恋色羽を殴り気絶させる。

「実験終了。やはり上手くはいきませんでしたね」

道ノ里はθ=φに鍵をΛ=ηにダイアルを施す。

「それでは彼と彼女を手術します!」

「プログラム正常です……。それでは」

香川は起き上がる。

「夢オチ!?」

恋色羽も起き上がる。傍には道ノ里がいた。

「結構お疲れだったのですね。それではもう夜遅いですので……」

「……あ、ああ」

香川と恋色羽は車で帰る。

「絶対に忘れていけない事を忘れている気が……」

「あ、それ私も……」

道ノ里は身体のメンテナンスをしながら呟く。

「彼等のメンテナンスと完璧なアンドロイドにする手術は月に一回行います。しかし、まさか19456回目の実験で、レリミューラとフロイデが逃亡するとは……恐るべしあの二人。今までにない展開もありましたし大収穫です。これで我々アンドロイドが人類を支配する世界も遠くありませんね」

ちなみに、18342回目の実験でフランは逃亡に成功。天獄やルルディ達はいつ逃亡出来るのか……。

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.146 )
日時: 2016/08/24 14:51
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

水見 四季が研究所の中でテレビを見ていた。

「今回は本編とは少し異なった形式でお送りします。え?どう言う事かって?簡単に言えば、この研究所の本当の姿、何故このタイムループ的な研究所が誕生したのか。結局、誰がアンドロイドで誰が人間だったのか。後、後半のコメディの少なさ、私の存在と言うのを見ていきたいと思います。今回は17067回目に研究所に訪れたクルーンとジャノックがターゲットです。それでは……」

科学者のクルーンとボディガードのジャノックが研究所へやってくる。

「ジャノック。なんかあったらとりあえず、俺を守ってくれや」

慣れた大阪弁でクルーンは扇子を仰ぎながら話す。ジャノックはモヒカンを整えている。

「こんなつまらない仕事に俺を呼ぶんじゃないぜ。俺は人を殴りたいんだ!」

「しゃーないやろ。ボディガード言うてもただ家で立っているだけじゃ金なんかあげられませんわ!」

クルーンは自分の家にボディガードのジャノックを配置していたが、特に襲撃も何もない為、金の無駄と思ったクルーンは常にボディガードを傍に置く事を決心していた。

「あ〜俺って頭ええな〜」

「こんな研究所に来て何がしたいんだ?」

「道ノ里ちゃんって言うべっぴんさんに来い言われたら、男なら行きまんがな!どうせ、チンケなロボットやろけどな!」

ジャノックは嫌な予感をしていた。そしてなんやかんやあって案の定、捕まってしまう。目の前にはレリミューラが拷問をしている。

「な、なんやあれ?」

ジャノックは説明する。

「拷問名、ドラム缶。まず人間をドラム缶の中に入れ、そして身体は手錠で固定し顔のみをドラム缶から出す。顔に蜂蜜、ワイン等を濡れば、虫が顔に大量に付く。しかも食事が与えられる。そうなれば尿をドラム缶の中でする事になる。まあ、屈辱感は酷い拷問だ。そして生きながら腐っている」

「あれが、傍にあるんか!?くっせー!」

レリミューラがドラム缶の刑を受けている顔にワインを上から垂らす。

「助けて!」

「可愛イ声モ、腐って行クヨ!」

「拷問名、真鍮。巨大な真鍮の中に入って火で焙られる。身体が溶け、息が苦しくなり、拷問と言うより処刑だ」

「なんやねん。コメディなんかこれ?」

「うあああああああ!!!」

「家畜見タイな声ダネ!死体デモットイジメよウ!」

「拷問名、串刺し。単純、鋭い串の真上から人間を落とす」

「……痛そうやな」

レリミューラは死体を解剖する。

「ヤッパリ、ワタシと身体ノ構造ガ少シ違ウ....」

レリミューラは人間の構造を知っていた為に自分の構造を知ろうとしてしまった。その為、彼女は疑問を抱く。そして天獄が二人を助けに行く。

「……この景色、前にも見た事がある……!」

天獄は神経を失ったサイボーグ。アンドロイドでは無い。つまり人間。ただ、ターゲットを助けると言うプログラムが施されている。そして助けられたクルーン達は研究所の外で退却か進行かの二択を迫られる。天獄はいつまで経ってもターゲットの元には来ないプログラムにされている。

「行くのか?ほんまに?」

「やっと金と時間の無駄が無くなりそうだぜ!」

ジャノックにより進行を選択。ちなみに退却を選ぶとレリミューラに捕まってしまい拷問される。さっき拷問されていた者達は全員、退却者。また、まだループの中にいるフランはフロイデの部下。フロイデは特殊で、かつてターゲットとして参加したが、ヒワノが気に入り、そのままループの中へ取りこんだ過去がある。フロイデ自身はその事を知っている。

そしてクルーンとジャノックは先程会った道ノ里、Λ=ηと共にフラン、フロイデから逃げる。

θ=φ、Λ=ηの正体はヒワノとアドルフが創ったセクサロイド。アドルフとは、ヒワノのパートナーとして一緒に過ごしてきた人間である。ルルディの頭の中では製作者となっている。そんなアドルフは、自宅で病死とされていたが、本人が書いた遺書によるとアドルフはヒワノが最初に創り出されたアンドロイドと言う事が判明。遺書を唯一読んだΛ=ηがループの中へいた道ノ里へ伝えている。ルルディとフリューレは、アンドロイドになりたかった人間。と言う設定にされたアンドロイド。結局、涙は流れなかったと言う事である。今回、クルーン、ジャノックとは出会っていない。

「しかし拷問で全然見て無かったけど、あの拷問していた女。めっちゃエロかったんやで!しかも、さっきの女も乳が凄いで!」

「興奮しすぎだ!この状況を理解してくれ!サイボーグって何だ!」

そしてクルーンは道ノ里についていき、天獄やヒワノの元へ。

「やあ、諸君!」

結局、ヒワノは何がしたかったのか。ヒワノは永遠を手に入れたかった。その為、タイムループのように何度も何度も繰り返していた。さらにヒワノ自身も神経を自ら失っている為、ヒワノもプログラムとなっている。つまり、ヒワノは本当に永遠を手に入れてしまったと言う事になる。
そしてなんやかんやあって、ketuが登場。

「ketuやと!そんなもん、俺が叩いたるわ!」

「全然上手くないぜ……」

ジャノックは頭を抱える。ketuの正体は、道ノ里とθ=φ、Λ=ηが創り出した人類撲滅シミュレーター。人工知能を搭載している。これはヒワノが創った訳では無く、ヒワノのループ、嘘を知った道ノ里が抵抗として造ったモノ。

そしてketuの対処法で、ターゲットのエンディングが変わる。

ketuを物理的に破壊する。もしくは電源を落とせば、今後の実験対象としてアンドロイドにされ、外の生活で違和感等無いかを知らない内に実験される。簡単に言えばアンドロイドの実用化の為の無意識な実験。

ketuの攻略が出来なかった場合は、クローン実験にまわされる。

そしてketuを説得出来れば、ループ解除。ヒワノ達は解放される。

勿論、クルーン達はクローン実験にされ、そのオリジナルの記憶、人格を受け継いだままアンドロイドにされる。クルーンは失敗した為、自分を知る事が出来なくなってしまう。逆にジャノックは大成功。アンドロイドの中でもかなりの資金をつぎ込まれる。

道ノ里はあえてループの中に入りヒワノとは別の研究をして人類の支配を考えている。

そして今日も客人を招いて、ヒワノ達はループを永遠と続ける。

水見はリモコンのボタンを押して巻き戻しをする。

「今回は本編とは少し異なった形式でお送りします。え?どう言う事かって?」


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