二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ドタバタ逃走中4!サニーパークに封印された悪夢の種
日時: 2013/08/20 14:40
名前: りゅーと (ID: OPVNjM8g)

高尾「タイトルコールなのだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ウィッチ「四回目のドタバタ逃走中は今話題のサニーパークをモチーフにした遊園地で逃走中なのだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ワン「参加者はサニパキャラが多く、さらには作者さんの参戦とあって豪華なのだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
マリオ「話題の最新作の世界を体感しながらハンターから逃げ、賞金を手にするのは誰なのだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
緑間「お前らふざけんなああああああああああ!!!」
ヴィータ「あ、切れた;それではどーぞ;」
ミニッツ「よろしくなのだよー」


ふざけたタイトルコールでごめんなさい(笑)。
新年あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!ドタバタ逃走中4は中旬から本格的に始めますのでwktkしながらお待ちください!





タグ:逃走中 クロスオーバー アニメ・ゲーム・漫画 スマブラ・リリカルなのは・ぷよぷよ ポップン・黒子のバスケ キャラ崩壊要注意・オリジナル設定あり ゲストあり

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16:推理(その3) ( No.352 )
日時: 2013/03/21 20:18
名前: りゅーと (ID: hmBsuoTZ)

1カービィ「とりあえず現在の状況的に情報が欲しいから少し調べよう。エリオとウィッチも手伝って。」


三人は何があっても本の内容について行けるように持っているスケブに書き込む。ある程度調べると、どこかからおいしそうな香りが漂って来た。匂いを辿って行くとそこは食堂であり、焼きたてのパンと美味しいジャムとふんわりオムレツと新鮮なサラダがテーブルの上に並ぶ。
その昼食を不愛想な銀髪の男が本を読みながら食べ、爽やかそうな深紅色の髪の男がコーヒーを飲み、ふんわりとカールさせた黄緑色の髪の女性と日焼けした金髪の男が何かを話ししていた。


1カービィ「おいしそー!あ、皆さんおはようございます。えっと、そちらの方は・・・」
銀髪の男「クォーツだ。今は台本を読んでいる。邪魔するな。」
深紅色の髪の男「僕はネット、劇団ジュエルドリームのプリモ・ウェールだ。クォーツさんは台本のチェックには余念がなく、こうなると周りが見えないんだ。」
クォーツ「・・・」
黄緑色の髪の女性「仕事熱心ねー。あ、私は劇団員のドットよ、よろしくね。」
金髪の男「こんな辺境の地によく来れたなー!俺はパイラだ、席は自由に座ってくれ。」
1カービィ「よろしくお願いします。」
???「クォーツさん、食事の時は台本を置いてくださーい」
???2「食事の時は仕事の事は忘れてくださいね。あら、パール君、いらっしゃい。」
エリオ「トゥルマさんとトパーズさん!おはようございます!」
ウィッチ「遅くなってごめんなさい」
1カービィ「ジストさんもいい奥さんに出会えて幸せ者ですねー」
ジスト「妻の料理を何度も食べているのにお世辞がうまいなー。あと、トゥルマは渡さん!」
???2「んもー、あなたったら!パール君にそこまでムキにならなくてもいいわよ〜!」


厨房から出て来たのは桃色髪の初老の女性と温和そうな橙色の髪の男性。初老の女性はジストの妻であるトゥルマであり、二人は仲のいいおしどり夫婦だ。その料理を運ぶのは橙色の髪の男性の名前はトパーズであり、彼は今来た1カービィに飲み物を差し出す。
テーブルの上にある料理は全部トゥルマとトパーズの手作りであり、一口食べると絶品の味だ。お腹を満たしている中、食堂に新たな人物が・・・。


???「皆さん、遅れてすみません」
???2「おはよう」
ジスト「おお、マリン君とラルド!」
トゥルマ「ご飯は今出来たばかりだから大丈夫よ」


食堂に現れたのは水色の髪を二つに結った女性と緑色の髪を一つにまとめた少女。前者は誰が見ても見惚れてしまう可愛らしい美女であり、後者は前者の彼女とは対なる綺麗という言葉が似合う少女だ。


水色髪の女性「えっと、パールさんですね?はじめまして、劇団ジュエルドリームのプリマドンナのマリンです。よろしくお願いします。」
緑髪の少女「ラルドよ。そこにいるパパとママの娘。まあ、団長の娘かな?つか、あんたは本当に探偵さんなの・・・?」
1カービィ「そうだけど・・・?」
ラルド「こんな変な奴が探偵なんてありえないし。つか、タイプじゃないわ。」
1カービィ「んなっ!?」
マリン「ラルドちゃん、初対面の人にそこまで言わないの!」
ウィッチ「女の子は多感期ですのよ。デリケートに扱うのが一番よ?」
エリオ「まあまあ;(ティアナさんに似てるね・・・」


女子にきつい事を言われた作者に半人前の魔女と槍騎士見習いに慰められる。だが、一同の聞き逃せられないワードがあった。誰もが分かっている。


1カービィ「劇団ジュエルドリームの練習現場を見に行けるなんていいのかな?僕は皆さんに出会えただけでも十分ですし・・・」
マリン「あらあら、緊張しなくてもいいのよ。今回は今度公開する新作の練習だけで、そのついでにちょっと劇の感想をもらうだけなの。」
ネット「一般の意見も欲しいんだ」
パイラ「そうそう!出来れば、俺様のカッコよさも見てほしいよな〜!」
ドット「無理無理。あんたの三流芝居じゃ無理よ。」
パイラ「んだと!?」
ラルド「探偵さん、よかったじゃん。タダで私達の劇を見れてさ?」
1カービィ「これは僕は幸運の持ち主かな?みんなの演技をしっかりと見るからね!」
ジスト「ガッハッハ!ジスト君を呼んで正解だったな。」


ルイージ「どうやら、このミッションに出る人達は名前の由来が宝石の名前から来てるね。」
コレット「えっと、ガーネット、アメジスト、アクアマリン、エメラルド、パール、ペリドット、トパーズ、トルマリン、クォーツ、パイライトかな?」
デイジー「全部当たっているわね。しかし、舞台っていいわねー。あたしもあんな風に・・・」
リーフ(葉山)「ねぇねぇ。プリモ・ウェールってなーに?」
クラン(実渕)「プリモ・ウェールって言うのは舞台の男主人公の意味で、プリマドンナの逆よ。」
カムイ「お姉さん、物知りだねー!」
ファルコン「カムイ、そいつは男だ;」





1カービィ「どうやら僕はジスト夫妻の知り合いであり、劇団ジュエルドリームの練習に招かれ、劇団が所有するクリスタル島に来た。島に行ける手段は船のみで、島には僕達がいるラピスの館がある。さらにラピスの館は劇団員の宿泊する部屋と・・・」


BGM:Quiet


パートナーやマリン達との会話の中で情報を得た作者はスケブに書き込む。自分は有名な劇団の一員とは知り合いであり、特別ゲストとして孤島へ招待された。
ちなみに彼がいる場所は劇団員が宿泊するラピスの館の一階にあるホールだ(二階が宿泊部屋が多くある)。ホールの前方には劇を演じるステージがあり、自分はホールにある席に座っており、傍らにはエリオとウィッチがいた。周囲を見渡せば劇団員がステージの方を見ており、そのステージには・・・





マリン「ラーラーラー・・・」
1カービィ(凄い綺麗・・・まるで聖女様のようだ・・・)





劇団のプリマドンナであるマリンの演技に全員は釘付けになった。しなやかな動きと澄んだ歌声と優しくも儚い表情に誰もが魅了される・・・。

16:推理(その4) ( No.353 )
日時: 2013/03/21 20:19
名前: りゅーと (ID: hmBsuoTZ)

マリン「はい!どうしてあなたは弟なの!父よ、母よ、教えてください!」
クォーツ「・・・」
1カービィ「クォーツさん、怖っ!」
トパーズ「あの人は厳しいけど、劇に対しては人一倍の思いがあるんだ。前団長から信頼されてるし、現団長のジストさんからも一目置かれているからね。若手にとっては厳しいから無理ないかな?」
トゥルマ「ふふっ、私も昔はあんなんだったのよ。」
クォーツ「マリン、よくやった。少し休んでいいぞ。」
マリン「ありがとうございます!」
パイラ「マリンちゃんの演技はプロだねー!俺様、惚れちゃう!」
ラルド「馬鹿言ってないで準備しなさい。マリン、スポドリ」


一通りの役を終えたマリンにラルドはペットボトルを投げる。後輩からの差し入れにマリンは左手で瞬時に受け取る。役を終えた主役から今度は助演のドットに変わる。


ドット「次は私の番ね!クォーツ、第一章の第一部最後まででいいよね?」
クォーツ「ああ、頼む」


別の劇団員に変わる中、ウィッチはあるものに気づく。それはステージの上にあるシャンデリアだった。そのシャンデリアは一般的なものであるが、美しいものに食いつかない訳がない。


ウィッチ「あのシャンデリア、すっごい豪華ですわ!」
ネット「ああ、あれ?あれはずっと昔からあるものなんだ。この島は三百年前から劇団ジュエルドリームがずっと所持しているからね。」
エリオ「クリスタル島って歴史があるの!?」


このクリスタル島は劇団ジュエルドリームが大昔から所持しており、ここで劇の練習やオーディションなどが行われてきた。元々はある貴族が使っていた島を初代団長が購入したものであり、リフォームが度々行われるも、長い歴史を未来に伝えるために原形は保っている。その名残として古くなった床や塗った跡が目立つ壁がそれを物語っている。


ジスト「ちなみにこのシャンデリアは200キロあり、それを吊るしているワイヤーは600キロの強度があるんじゃ。」
ウィッチ「へぇ、たった一本で・・・。手入れの時はどうしてますの?」
ジスト「調整は天井にある滑車を通じて、地下のリールで調整しているんだ。」
エリオ「へぇー・・・」
クォーツ「そこ、私語を慎め!」


劇団の歴史や島の事を夢中に語り脚本家に怒られる中、ある人物は違っていた。


1カービィ(おかしい・・・何か嫌な予感がする・・・!)


何事もなくスムーズに行われるリハーサルに違和感を持った1カービィは嫌な胸騒ぎを覚えた。
周りを見ると指示を出しているクォーツ、壁に寄り掛かるラルド、足を組んで座るネット、欠伸をかくパイラ、劇を見るマリン、ステージを見るトパーズ、自分にいろいろと話をするジスト達。このよくある場面が不気味に見える・・・!


ドット「どうして私は必要されていないの!?みんなはどうしてそう思うの・・・?」


ドットの演技はかなり進み、物語の終了まで近づく。彼女の演技は中々いいが、主役であるマリンには敵わない。ちなみに第一部の最後はドットが演ずる主人公の姉が嘆き悲しみ、最後に上からシャンデリアが落ちて潰されて死ぬというインパクトがあるシーン。


クォーツ「ドット、最後にシャンデリアの真下に移動し、上を見上げるところで終わりだ。トパーズとラルドとジストは次の用意を。」
ラルド「言われなくても分かってまーす」
トパーズ「ラルドちゃん、言葉遣いに気をつけなさい!」
ジスト「分かった。確か・・・」
トゥルマ「父が激怒して妻に問い詰めるシーンよあなた」
ドット「神よ、私に願いを!言葉を聞いて!マリアはどうして私に・・・」





ドット「微笑まないの———————————ガシャーン!!!」
全員「!?」





舞台上で天を仰いだドットの真上にシャンデリアが落下。それは全員がいる前で起き、ドラマのワンシーンのような出来事だった。
重さ200キロのシャンデリアの下敷きになった彼女は目を大きく見開いたまま潰され、即死した。その光景はまるで悲劇のヒロインのようで幕を下ろすのには相応しかった・・・


トゥルマ「きゃああー!!!」


しばらくしてから、トゥルマの悲鳴がホールに響き、その声で全員の意識が戻る。警告通りに人が死ぬシーンがあるとはいえ、逃走者達やゲストも言葉を失う・・・


マリン「あ・・・ああ・・・」
トパーズ「マリンちゃん!?」


目の前で人が死んだショックでマリンは気を失い、その場に倒れた。そばにいたトパーズが駆け寄るも顔は青く染まっている・・・。


トゥルマ「あなた、今日は練習をやめた方がいいと思う・・・!」
ネット「事故が起きるなんて・・・!」


事故で死人が出た事故に全員は言葉を失い、劇を中止にして島から出る事を考える。ところが・・・


ラジオの音声「台風の接近に伴い、近辺の海は大きく荒れてます・・・」
パイラ「こっちは死人が出たというのに急いで連絡しないといけないんだってば・・・!」
ジスト「台風が通り過ぎるのは三日後か・・・」


最悪な事に自然の脅威に足止めされる一同。ラピスの館の外は強い風が吹いており、雨が降り注ぐ・・・。

16:推理(その5) ( No.354 )
日時: 2013/03/21 20:20
名前: りゅーと (ID: hmBsuoTZ)

1カービィ「エリオ、ウィッチ、一旦戻って。」


人が死ぬシーンを間近で見た二人を休ませるために作者は交代。代わりに鉄槌の騎士と幻の六人目を呼び出す。


黒子「ようやく出番が来ましたか・・・」
ヴィータ「二人から話は聞いた。さてと、今から何をするか教えてくれ。」
1カービィ「ドットさんが死んだ時のシャンデリアについて調べたいんだ。ステージの方に行くよ?」


黒子とヴィータから返事をもらうと、ホールの方に行く。ステージには青いビニールシートに包まれたドットの死体があり、腐敗を遅らせるためにドライアイスが乗せられている。


1カービィ「あんまり見たくないな・・・あれはクォーツさん?」
クォーツ「パールか・・・どうした?」
1カービィ「ここの事を調べたいんだけどいい?」
クォーツ「いいぞ。俺もちょっと気になる点が多くあるからさ・・・」


不愛想な脚本家と共にホールを調べる。最初はシャンデリアの方・・・


クォーツ「パール、お前はおかしいと気づいたか?」
1カービィ「僕もおかしいと思いました。だってさ、200キロのシャンデリアを吊り下げている600キロのワイヤーがちぎれるなんてないもん。ちぎれるのはワイヤーが古くなるか・・・」
クォーツ「その通りだ。あれは何者かによる殺意だ。普通だったらワイヤーがちぎれた時に解けた感じになる。だが、このワイヤーを見ろ・・・」


シャンデリアのワイヤーの端を見ると、そこは自然にちぎれたのではなく、ペンチでぶっつりと切ったため切り口は鋭い。この瞬間、殺人である事が分かった・・・。


ヴィータ「つまり、ドットがシャンデリアの真下に来た瞬間、何者かがペンチでワイヤーを切った・・・」
1カービィ「それが妥当。ところが全員はあそこにいる・・・どうやってワイヤーを切った・・・?」
黒子「衆人環視殺人事件・・・」
1カービィ「黒子君、何それ?」
黒子「見ての通りに大勢の人が見ている中で起きた殺人です。その場にいた全員が目撃者です。僕、小説が好きなのですぐにピンときました。」
1カービィ「マジか。クォーツさん、地下の方へ案内してくれませんか?そこにリールがあると聞いたので行ってもよろしいでしょうか。ついでに滑車の方も調べたいのでよろ・・・」
クォーツ「いっぺんに言うな!要するに犯人捜ししたいんだろ?地下にジストもいるから彼から話を聞け。あと、滑車の方は真上にある骨組みにされた鉄骨の上を歩く事になるから、俺が同行する。」


必要な事を調べるのに協力してくれた相手に礼を言うと地下を調べに行く。地下はステージ裏にある階段を使う。そのステージ裏にある階段のみが唯一地下に行ける手段だ。そんな中、作者はある事に気づく。



1カービィ(ん?シャンデリアのワイヤーがやけに長いな・・・?)





ジスト「ここには異常はなし・・・」
1カービィ「ジストさん、失礼します。」
ヴィータ「ちょっと邪魔するぜ」
ジスト「パール君、クォーツ君、どうしたんだ?」


事の成り行きを伝えると、ジストは驚くもすぐに許可を出した。地下にはシャンデリアの高さを調節する巨大なリールがあり、他には舞台装置や配電盤、使われなくなった道具や予備の道具などがしまってある。明るいホールのイメージとは違い、ほぼ暗くて明かりは豆電球一つしかない。しかし・・・


1カービィ「どうして明るいの・・・?」
ジスト「明るいと思ってるのかい?それはね、上を見たら分かるよパール君。」


上を見ると地下の天井に空いた穴から光が差し込んでいる。明るい理由は地下の天井は一階ホールの床であり、上から差し込むその光が地下を明るくしているのだ。小さな穴から差し込む光は無数にあり、それは幻想的で綺麗なものだった。


ジスト「長い歴史で空いた穴は今の華やかな舞台の光で影を照らす。劇が行われている最中にこの地下にいたら最高だ。私が下積み時代は先輩達の練習をサボってはここで当時のマドンナの演技を見ていたんじゃ。そのマドンナが今の私の妻じゃ!がっはっは!」
ヴィータ「ずっと残したい理由が分かった・・・ここまで保つとなると相当な改装やリフォームが多かったんじゃないのか?」
ジスト「もちろんじゃ。ここは先輩達が使った場所でもあり、若き者達にも使ってもらうんじゃ。だが・・・あの時のような事は起きてほしくない・・・」
1カービィ「・・・?」


一瞬だけ団長の顔が少し悲しそうに見えた。それと同時に横にいたクォーツも黙り込む・・・。


1カービィ「あのー、ここの穴を覗けば上が見えますよね?ちょっと見てもいい?」
クォーツ「・・・ああ!そこにある脚立を使ってくれ。」


脚立を使って地下の天井に顔を近づける。穴を覗けばホールの天井や席が見える。横にいる黒子やヴィータも穴を覗き、一階が見える事に驚きを隠せない。


ヴィータ「あ、席が見える!こんなにも素晴らしいんだな・・・」
黒子「おそらく昔はここで劇をしてたんでしょう。その当時はここは特等席に・・・」
1カービィ「そうそう。」



1カービィ「あれ、一つだけ穴に擦れがある・・・?」



穴を覗く中、一つだけ違う穴があった。それは何かで擦れた穴であり、擦れのある穴を覗こうと顔を近づけた瞬間、バランスを崩して地下に派手な音が響いた。





1カービィ「滑車はあれか。だけど、落ちないようにバランスを・・・」


幅の狭い足場をゆっくりと歩く彼の前にはワイヤーを引っかけていた滑車があり、真下はステージで高さは50mとある。落ちたら即死は免れない。許可を貰ったと言えど、念のために命綱を装備。滑車に近づくと細工が施されていないかと確認をし、周囲に怪しいものはないかと調べた。


ヴィータ「大丈夫か?万が一の時はあたし達がサポートをするぞ。」
黒子「あまり下を見ない方がいいですからね。」
1カービィ「分かってる!ここに誰かが来ていた・・・?」


鉄骨をよく見ると誰かが来た痕跡があった。理由は鉄骨に積もってたほこりに人の足跡があり、そこの部分だけが綺麗になっている。状態を見ると最近のものであり、誰かがシャンデリアを落とすために・・・。


1カービィ(しかし、靴の形は全く違うのになってる・・・。こうなることを予測してた・・・!)


どうやら、相手は自分より一枚上手。たくさんの目を掻い潜り、人を殺す相手は只者ではない事が分かる・・・。

16:推理(その6) ( No.355 )
日時: 2013/03/21 20:21
名前: りゅーと (ID: hmBsuoTZ)

サタン「全員があそこにいる中で殺人・・・」
ボッスン「ドットを殺すには裏で切るしかないだろ・・・」
赤司「これは厄介だね」
ルルー「最初の殺人がこれだと解けませんわ・・・」
ミク(ゆ)「誰が犯人なのかしら・・・?」
オーロラ「誰が犯人かすごいドキドキする・・・」
ゆうやん「こんなミッションもあるんだ・・・」
のりは「うーん・・・分かんない・・・」





1カービィ「頭を使ったせいでお腹空いた・・・」


散々と頭を使った1カービィは考え事のせいでカロリーを多く消費。気づけば時刻は夜の七時。そんな中、彼はある事を思い出す。


1カービィ「そう言えば、マリンさんは大丈夫かな・・・?彼女、ドットさんの死で倒れたから・・・」
ヴィータ「見舞いに行くか?」
黒子「ちょっと気になりますね・・・」


人の死で倒れたマリンの事を思い出し、三人は彼女を捜す。すると、彼女は食堂の方でトゥルマとトパーズとラルドと一緒に料理中。


1カービィ「マリンさん、大丈「あ、しょぼい探偵さん」
1カービィ「」
マリン「パールさん、元気出して;」


ラルドのきつい一言にまた撃沈。泣きそうになる気持ちをこらえ、食堂にいる一同に話をする。


1カービィ「マリンさん、ラルドちゃん、トゥルマさん、トパーズさん、大丈夫?」
マリン「大丈夫よ、少し休んだから落ち着いたわ。だけど、どうしてなの・・・?ドットさんが・・・!」
ラルド「・・・」
ヴィータ「泣くんじゃねぇ・・・あれは悪夢だ・・・」
黒子「事故ですので気にしないで下さい・・・」
トゥルマ「あんな事が起きるとは思わなかったわ・・・」
トパーズ「君達も災難だったね。ジストさん達に招かれただけなのに三日間はこうなるなんて・・・」
1カービィ「大丈夫です。それと、困った事があったら僕達にいつでも言ってね。大した事は出来ないけど、何もやらないよりはマシだからね・・・」
マリン「ありがとう・・・」


不安になる劇団員に優しい言葉をかける。食堂は静かになり、ただ鍋が沸騰する音が支配するのみ・・・。


トパーズ「しかし、三日間はここにいるって事となるから非常食をうまく分けて食べないとね。質素な物しか出せないけど、我慢してくれる?」
ラルド「別に構わないわ。シチューが出来るまであとちょっと・・・」
トゥルマ「私達がおいしく作るから任せてね!」
マリン「じゃあ、みんなを呼びに行きますね。あら?飲み物がないわ。あのー、パールさんにお願いがあるんですけど・・・」
1カービィ「飲み物を取りに行くのを手伝ってでしょ?いいよ!」
マリン「ありがとう。確か、入口のところに新しく届いたドリンクがあると思うからそれを持って来てくれませんか?」


1カービィはマリンの案内で倉庫へ向かう。倉庫には非常用アイテムがしまわれてあり、近くの段ボールから飲み物入りの段ボールを見つける。中身はどうやらそば茶であり、三人はそれを運ぶ。だが、両手が塞がっているため部屋から出られず、それに気づいたマリンはすぐに左手で扉を開ける。


ヴィータ「ありがと」
マリン「いえいえ。あら、ネットさん。」
ネット「マリンとパールか。何をしているんだ?」
マリン「夕飯の準備ですよ。今から皆さんを呼びに行こうと思ったのでちょうどよかったです。」


道中でネットと遭遇した彼らは食堂に来るように呼びかける。その事を聞いたネットはすぐに頷き、食堂へ向かう。そば茶を食堂へ持っていくと、ちょうどいいタイミングでジストとクォーツとパイラが来た。全員が揃うと、トゥルマとトパーズがシチューを配膳し、自分はペットボトルのそば茶を一本ずつ渡す。そんな中、パイラは作者の手にあるそば茶を見て顔色を変える。


パイラ「おい。飲み物が違うんじゃねーか。」
1カービィ「え?そば茶ですが・・・」
パイラ「お前が持って来たのか?わるいが、俺はこの飲み物は飲めねーぜ。」


そう言うなり、パイラはそば茶を返して倉庫の方へ向かう。この様子を見たマリンはアッと何かを思い出す。


マリン「あ!忘れてたわ!パイラさんはそばアレルギーだったわ!」
1カービィ「え!?アレルギー持ちだったの!何か悪い事しちゃった;」
ジスト「パール君は知らなかったみたいだな。彼は重度のそばアレルギーで身体にもすぐ出やすいんだ。」
1カービィ「後で謝りに行こう;」


そう思いつつ、作者はもう一本のそば茶を貰う。数分後に相手がミネラルウォーターを持って戻り、彼に平謝りをする。初対面の相手の事を知らないという点もありパイラは笑って許してくれた。


全員「いっただきまーす!」


全員は非常食で作られたシチューを舌鼓しつつ楽しく夕飯を食べた。





1カービィ「飯はおいしかった・・・。さーて、犯人捜しでもしますか・・・」


自室に戻った1カービィは今までの情報整理を行うためにスケブを開く。横にいるパートナー達も手伝いをするが、彼はそっと小声で耳打ちをする。


1カービィ「これさ、やっぱりイベントだよね?」
黒子「ばれましたか」
1カービィ「気づくよ。今までの映像を見ていたら何か細工をしている事は分かる。この事件もイベントでしょ?」
ヴィータ「もちろん。だけど、この件は黙っててくれるか?このレスキューミッションはあたし達でもあんまり教えられてない部分があるからな。」


イベントの存在を見抜いた彼は今度のイベント内容が犯人を見つける事であると知り、相手の挑戦状に受けて立つ。



『レスキューミッション』犯人を暴け!

16:推理(その7) ( No.356 )
日時: 2013/03/21 20:22
名前: りゅーと (ID: hmBsuoTZ)

現在の状況はこうだ・・・。





『ラピスの館内部』
2階:宿泊部屋(1カービィ達もここ)
1階:館出入口、ホール、食堂、倉庫
地下:物置、配電盤、舞台装置、リール


『劇団員』
マリン:劇団のプリマドンナ
ジスト:劇団団長
トゥルマ:劇団員でありジストの妻、料理上手
ラルド:劇団員、ジスト夫妻の娘
クォーツ:劇団の脚本係
トパーズ:劇団員、料理上手
ネット:劇団のプリモ・ウェール
ドット:故劇団員
パイラ:劇団員、そばアレルギー


『備考』
・三日間は台風でクリスタル島から出られない
・地下へ行くには1階ホールのステージ裏の階段のみ
・シャンデリアはステージ上の滑車を伝って地下のリールで調整
・シャンデリアは200キロであり、ワイヤー強度は600キロ
・ドット殺人時は全員ホールにいた
・ドットを潰したシャンデリアのワイヤーは滑車とリールの位置を考えると異様に長かった
・地下の天井は1階ホールの床と繋がっており無数の穴が開いている
・その穴の一つに擦れがあった
・ステージの上の鉄骨には誰かが通った跡があった





1カービィ「ざっとこんな感じだね。誰がどうして・・・」


最初から壁にぶつかった彼は部屋で考える。そんな彼と同様に待機している方も推理に夢中になる・・・。


ドンキー&美輝&当麻「・・・(頭から煙が出てる」
W銀時「知恵熱が出てるんじゃねーかオイ」
王ドラ「全員が見ている状態であんな事が出来るとなると・・・」
オリマー「上に上ったんじゃないでしょうか・・・?」
かがみ「ここまで作りこむなんて・・・本格的じゃん・・・」
むぅす「ごめん、無理だわ・・・;」





1カービィ「流石に分からないからヒントブックでも使おうかな・・・」


コンコン


1カービィ「はい、どうぞー。」
マリン「パールさん、お茶です。よかったら飲みませんか?」


謎解きをする中、マリンが紅茶とお菓子を持ってやって来た。彼女は台風の影響と夜の気温で体を冷やすと思われるゲストに気を使って温かい紅茶を持って来たのだ。


1カービィ「マリンさんありがとう。ちょうど欲しいと思ってたんだ。」
マリン「ねぇ、そのスケッチブックと本は何・・・?」
1カービィ「あ!これはその・・・;えっと・・・;」


変な心配をかけさせないように三人はマリンに気を使う。そんな彼らに対して彼女は何かを見抜き、三人に声をかける。


マリン「もしかして、ドットさんのあれを事故じゃないと思っているんですか・・・?」
1カービィ「・・・」
マリン「私も嫌な予感がすると思います・・・私、皆さんを疑いたくないんです・・・」
1カービィ「僕も同じだよ。劇団の人達がこんな事をする訳ないもん・・・」





トゥルマ「トパーズ君、明日の献立はどうする?」
トパーズ「えっと・・・乾パンを使って・・・」


ラルド「クォーツ、パパ、天気の方は・・・?」
クォーツ「二日目には台風が直撃してる・・・」
ジスト「当分の間は籠城かのう・・・」


ネット「お前、食べすぎだろ・・・」
パイラ「やる事もないから腹を満たすしかないだろ・・・」


時刻は二日目の深夜となり、台風の威力は強まる。各々は自分の時間を過ごしつつ、夜が更けていく・・・。


マリン「はい、妖精さんの番」
ヴィータ「えっと、これを・・・一抜けー!」
1カービィ「げ!?負けた!!」
黒子「パールさんの手札が増えていきますね」


1カービィのチームはトランプをしていた。マリンを不安にさせないためにも当分の間は一緒にいる事に決めた。初日の事を忘れてゲームをしている時・・・


バチン!


1カービィ「停電!?」
マリン「きゃあ!」


台風の影響で停電が起き、暗闇に包まれるラピスの館から劇団員の悲鳴が響く。ドタバタと物音がする中、1カービィは懐中電灯を探す。


1カービィ(こんな時に能力が使えたら・・・!)
ヴィータ「あったぞ!1カービィ・・・げふげふ、パール!」
1カービィ「よし!黒子君はマリンさんの傍にいて!僕とヴィータがブレーカーを上げに行く!」
黒子「分かりました!」


幻の六人目にプリマドンナの事をまかせると、鉄槌の騎士と共に配電盤がある地下へ向かう。その道中でジストとクォーツに合流。


1カービィ「ジストさん!クォーツさん!」
ジスト「パール君!君もブレーカーを上げに行くのか!」
クォーツ「自然の驚異って厄介だよな・・・」


地下への道が面倒な事に舌打ちしつつ、一同はホールを通って進む。懐中電灯で道を照らしつつ、地下につくと配電盤のブレーカーを上げる。


カチッ・・・


ブレーカーを上げると、ラピスの館に再び明かりが戻った。これで安心した矢先・・・


ネット「うわああああああああああー!!!」
クォーツ「ネットの声だ・・・!」


ネットの悲鳴を聞き、声の元に行く。相手の声を頼りに行くと劇団員が集まっており、全員が青ざめていた。嫌な予感がする中、そこに目を向けると・・・!?





トゥルマ「パイラ君・・・!?」





そこには口から血を吐いて息絶えた一人の劇団員の姿があった・・・。二つ目の殺人・・・!


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