二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ドタバタ逃走中4!サニーパークに封印された悪夢の種
- 日時: 2013/08/20 14:40
- 名前: りゅーと (ID: OPVNjM8g)
高尾「タイトルコールなのだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ウィッチ「四回目のドタバタ逃走中は今話題のサニーパークをモチーフにした遊園地で逃走中なのだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ワン「参加者はサニパキャラが多く、さらには作者さんの参戦とあって豪華なのだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
マリオ「話題の最新作の世界を体感しながらハンターから逃げ、賞金を手にするのは誰なのだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
緑間「お前らふざけんなああああああああああ!!!」
ヴィータ「あ、切れた;それではどーぞ;」
ミニッツ「よろしくなのだよー」
ふざけたタイトルコールでごめんなさい(笑)。
新年あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!ドタバタ逃走中4は中旬から本格的に始めますのでwktkしながらお待ちください!
タグ:逃走中 クロスオーバー アニメ・ゲーム・漫画 スマブラ・リリカルなのは・ぷよぷよ ポップン・黒子のバスケ キャラ崩壊要注意・オリジナル設定あり ゲストあり
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- 21:恐怖に打ち勝て!(その1) ( No.634 )
- 日時: 2013/07/19 02:02
- 名前: りゅーと (ID: VOLiE0.8)
今回はシリアス重視&作者さんだけメイン。今回はヤバい表現があるので注意
ここに第9試合を挑戦する作者がいた。名前は疾風の音。彼は多くの逃走中で活躍をし、りゅーとが開催したドタバタ戦闘中の初代優勝者でもある(ドタバタ戦闘中シリーズは小説カキコ限定で掲載中)。
彼だけでも十分だが、仲間はデイジーとダークとドラコとミニッツと実力者であり場はさらに盛り上がる。最初のアドバンテージではいい結果を出し、その時に回復効果がある薬を多く貰い仲間に分けた。
ちなみに第9試合の舞台はPFSにある夢見の館。可愛らしいデザインと優しいパステル調で色を彩られた館はまるで絵本に出る妖精のお家を彷彿させる。今までのパターンを見れば心に余裕が出来ているので自分らが該当しても大丈夫。
ワープホールに向かう前に仲間達からの応援を貰う。その時に作者は・・・
幽香「作者、あなたにこれを渡すのを忘れていたわ」
疾風の音「これは・・・?」
幽香「ヒイラギで作ったお守りよ。本当なら前日に渡すはずだったんだけど、遅れちゃって・・・」
疾風の音「幽香姉さん、ありがとう」
幽香「言う事もないけど無理はなさらずに」
幽香からヒイラギのお守りを貰った。優しく微笑む彼女は覚えている。その後、疾風の音一行はワープホールで夢見の館へ向かったのだが・・・
疾風の音「・・・」
目に入るものは青と黒に支配された世界。コンクリートで出来た壁や床には無数の切り痕や打撃痕などがあり、さらには血痕が飛び散っていた。音は自分の声と歩く音しかない・・・。
何があったのかと混乱するもののまずは自分の状態を確認。目立った外傷や内部からの異常はなく、所持品はちゃんとある。アドバンテージで得た薬はある。魔法の発動は可。しかし、これでも問題はまだある・・・
疾風の音「ここはどこなんだよ・・・?みんなは・・・!」
いきなり見知らぬ場所に一人だけいた事に驚きを隠せない。みんなはどこに・・・?だが、見知らぬ場所での単独行動は危険。大急ぎで合流を図る中、どこからか歌声が聞こえてきた。
BGM:trick and treat
???「いつからか疑念の刃が見え隠れする 愛という免罪符などは存在しないと」
疾風の音「歌・・・?」
声は明るくて少し癖があるものの歌は上手かった。声は少し先の部屋から聞こえ、彼はその部屋の中にいる人物から今の場所の事を聞こうとしたがそれは出来なかった。ドアの隙間から見えたのは血で彩られた赤い部屋でユーリに似た人形に杭を刺し、アッシュに似た人形を崇拝する何者かがいたからだ・・・!
疾風の音「!」
???「目隠しの隙間から覗き見たランタンが 映し出した影に思わず 身の毛がよだった」
急にドアが開き、部屋の全貌がより見えやすくなると同時に何者かの正体が分かった。相手は青い髪と赤い右目を持ち、細身で長身で体中に包帯を巻いた男。ミイラ男とのような風貌をした男の露出した肌の色は水色。そう、彼は・・・
疾風の音「あんたはユーリとアッシュの所の・・・!?」
???「うん、僕はDeuilのベース担当のスマイルダヨ!よろしくネ!ヒヒッ!」
ポップンで大人気妖怪バンドの一人であるスマイルがそこにいた・・・!ユーリとアッシュと同じ妖怪であり、希少種の透明人間の存在に驚く。ステージにいるバンドの仲間がいても安心出来るはずだがどうしても安心は出来ない・・・
スマイル「あ、これは気にしなくてもいいヨ。しかし、作者さんとお話し出来るなんて僕って幸運だナァ・・・」
疾風の音「あ、どうも・・・質問だがここはどこだ・・・?」
スマイル「ここ?ここは夢の中。君がいる夢見の館はその人に癒しの夢や希望の夢を見せるンダ。だけど、ここで悪夢の胚を壊したせいで胚の魔力が夢見の館の魔力に交じっちゃった。ヒッヒッヒ・・・」
疾風の音「夢・・・!」
その瞬間、脳裏に思い出したのは仲間達と共に探索する場面。可愛らしい夢見の館で敵がいないかと探っていたら・・・
疾風の音「テーブルの上に悪夢の胚・・・?」
館に入ってすぐの広間にあるテーブルの上に悪夢の胚がいた。相手は背後にいる敵に気づかず菓子を食べている。誰もが唖然とする中、疾風の音は銃を取りフォトンショットを放つ。放たれた光の球を受けた瞬間、悪夢の胚は粉々に砕け散った。
ミッションコンプリート!
疾風の音「マジでクリア・・・?」
悪夢の胚は本物であり、これでもクリア。たまに簡単なミッションが混じっていたのだろう。そう思いながらみんなの元へ向かう。ステージに着くと皆がミッションクリアの称賛や今回のミッションの難易度などに口を出す。
疾風の音「まさかあっさりと終るとは。さてと、休憩でもしよう・・・」
休憩を取ろうと席に座った瞬間、お尻に激痛が走った。ズボンのポケットを探るとそこにあったのは幽香がくれたヒイラギのお守りだった。ヒイラギの葉の棘によってダメージを受けたのだろう。
疾風の音「幽香姉さんがお守りを入れてたのを忘れてた;壊れてなくてよか・・・!?」
疾風の音「・・・」
思い出した。先ほど破壊した悪夢の胚は消滅してから効果を発揮するタイプであり、あそこにある地点でもう少し疑うべきだった。おそらく他の仲間も同じように夢を見ているだろう。幸いにも仲間がくれたお守りがあったので助かった・・・。
疾風の音「(ヒイラギには魔を祓う力があるからそれで目を覚ましたんだ・・・)情報は十分聞いた。じゃあ、そろそろ・・・」
スマイル「待って!折角来たんだから僕とお話をしようヨ?ちょっとだけでも・・・」
疾風の音「わるいが俺は忙しいんだ。ゲームが終わったらでいいか?」
青き透明人間の言葉を無視するかのように彼は早くこの場から去りたかった。理由は夢から覚ましたいのとDeuilの妖怪達は全員が実力者。
技に長けたユーリ、物理専門のアッシュ、そして魔導を極めたスマイル。戦うべきではないのは十分分かる・・・!
スマイル「作者さん、僕と・・・」
スマイル「あ そ ぼ」
『レスキューミッション』夢から脱出しろ!
- 21:恐怖に打ち勝て!(その2) ( No.635 )
- 日時: 2013/07/19 01:48
- 名前: りゅーと (ID: VOLiE0.8)
BGM:7Days a Skeptic WELDER
スマイル「作者さん、素晴らしい夢デショ?」
疾風の音「100%悪夢だ・・・!」
完全に狙われている疾風の音は背後から来る透明人間から逃げていた。自分もステートは高いが相手は人外。すぐに追いつくのは目が見える。包帯を器用に伸ばし笑顔で追いかけてくるスマイルに足を狙われてしまい逃げ切れる事は不可能。なら、戦うしかない・・・!
自前の武器である剣と銃を構え戦闘モード。本気を出した彼にスマイルは笑顔になりそれに応える。ガンガンと響く剣戟や魔法の発動音は夢の中に響く。相手の容赦ない追撃に焦るも、自分もすぐに光魔法を放つ。
疾風の音「Deuilの奴らってこんなに癖が多いのか!ユーリ様やアッシュの実力は知っているが・・・!」
スマイル「あららー、二人は凄い実力があるもんネ。これでDeuilの妖怪が全員実力があると言うのが分かるデショ?まあ、僕もそのいっか・・・」
疾風の音「ユーリ様やアッシュに当たったらまだしも、あんな目立たない奴なんかに負けたくない!」
スマイル「・・・」
あんなのには負けたくないあんな奴が魔法に優れているってどういう事!○○○、あなたは優秀ね。私の子である事に誇りを持てるわそれに比べて・・・あんた、うっとおしいし邪魔だよ父さん、母さん、みんな・・・僕は頑張っているのに何で見てくれないの・・・?ユーリさん、今回もポップンパーティのオファーがありますが・・・アッシュさん、カードの打ち合わせに・・・スマイル、私は少し用事があるから留守番を頼むスマ、何かあったら俺の携帯にいつでも連絡してスマイルはずっとお城に一人でいるけど、寂しくないの?スマイル、その嫉妬する癖は落ち着いたか・・・?作者のあたしも言うのも何だけど、ちょっと落ち着いた方が・・・誰か僕を見てほしい・・・周囲が羨ましいよ・・・全てがうっとおしいな・・・全部消えちまえ・・・!
相手が発した何気ない発言。その言葉を聞いた瞬間、脳内に過去がフラッシュバックし全て蘇る。作者の何気ない言葉。これが新たな悲劇の引き金になろうとは・・・!
スマイル「・・・立・・・存・・・て?」
疾風の音「え・・・?」
スマイル「誰が目立たない存在だって?」
BGM:ラスネール
スマイル「確かに僕は基本的にあの二人のアシストなどもしてるよ。たまにソロでのお仕事もしたり、僕メインのライブなどもあるよ。それでも、ユーリやアッス君とは違って今一つだし目立った動きや活躍は少ないんだよね。それなりに知名度はあるけど、大半の興味はあの二人。二人が活躍するのや有名なのは本当に嬉しいよ。音楽の才能に恵まれて名家に生まれたユーリ、多彩に才能を持って周囲から一番信頼されるアッス君。相手は僕に出会えてよかったと思っているし、僕も二人に出会えてよかったと思っている。」
ニコニコと微笑むスマイルは付き合いが長いメンバーの事を語る。大好きなユーリとアッシュの事を自慢するそれは子供のように無邪気で微笑ましいもの。だが、妙に空気がおかしい・・・
スマイル「ただ、僕一人になると別の感情が出て来るんだよね。それは嫉妬。自分と異なるもの・自分から見て良く見えるもの・自分がないものを持つ他者を妬む感情であり、それを持つ心は爆発的な攻撃力になる。僕がたった一人でお城や家で過ごしている時にテレビであの二人の活躍を見ると昔を思い出すんだ。僕、こう見えても才能はかなりあるんだけど、周囲の才能が僕以上に優れすぎたせいで僕の存在は一瞬にして霞んで消えた。昔みたいに気に食わない奴や邪魔な奴は即座に殺す性格だったら、今すぐにでもユーリとアッス君の心臓に鎌を突き立てられたのになー・・・。だけど、心の奥底にあった良心はやめろと言い出したり、人を殺した後に凄い後悔しちゃうんだよね・・・」
いつもの変わった口調や口癖がなく、徐々に声のトーンが低くなり、それに伴って声の大きさが小さくなる・・・。
ペラペラと話をする彼はメンバーの事から自分の嫉妬について話しており、大人げない部分を晒す事に「僕って子供だなぁー」と明るく茶化しているも、二人に対しての妬みや過去の事を話す彼の目は笑ってはいなかった・・・。その彼の表情を手に持つ鎌が鏡のように映す・・・。
スマイル「そのおかげであって今は落ち着いたけど、時折にその嫉妬心のせいで僕は板挟みに悩まされた・・・。ずっとずっとね・・・。嫉妬深さは解消不可能だし、これからもずっと付き合っていく・・・。」
クスクスと笑う青き透明人間はいつの間にか顔を伏せており元々大きく明るかった声は聞こえるか聞こえないかの声になる。スマイルは顔を上げていつもの笑みで武器の鎌を撫でる。
スマイル「でもね、誰でもいいから僕を僕として見てほしかったな・・・表面じゃなくて中身を・・・」
スマイル「僕は周囲の才能の高さにすっげぇイライラしてるんだよ!!これでも頑張っていんだよ!!なのに平然と才能を比べやがって!てめぇは何様のつもりなんだ!!?ああっ!?僕がニコニコとフレンドリーで近づいたらこうだよ!!ユーリみたいな気品さやアッス君のような気遣いなんてなくて悪かったな!!僕と言う存在すら見てねぇのか!!お前もあの二人の味方かよ・・・!!」
笑顔から一転。突然、スマイルはおぞましい憤怒の形相で作者に怒鳴りつけた!同時に彼の体からは殺気とオーラが発せられ、実力がある疾風の音は恐怖で身がすくんでしまう。包帯で隠されていない赤い右目の視線はずっと作者を注視しており、その視線は人を殺せるほど鋭かった。
- 21:恐怖に打ち勝て!(その3) ( No.636 )
- 日時: 2013/07/19 01:52
- 名前: りゅーと (ID: VOLiE0.8)
スマイル「周囲の奴らも僕をあのクソ吸血鬼やお人好し狼のお飾り程度にしか見てないのか!!大人しくしてれば好き放題言いやがって・・・!!」
疾風の音「え!?スマイル、違う!!だから・・・」
スマイル「うるせぇよ!!お前こそ、僕を恐怖の存在と魔法に強いかへらへらと笑うミイラと言う程度でしか見てないだろ!!好きなら好き、嫌いなら嫌いとはっきり言えよ!!中途半端な感情を向けられるのはすっげぇ腹が立つんだよ!!マジで周囲が嫌いになりそうだ・・・!!」
突然感情が爆発した透明人間に反論を言おうとするも、暗殺術や魔法で攻撃される。狂気じみた笑みを浮かべ、スマイルは疾風の音に向けて最上位魔法や暗殺術を急所に目がけて放つ。完全に狂気になった彼は呼吸を整えながら口を再度開く。
スマイル「決めた。あんたを一撃で楽にはさせない。ごめん、先に言っておく。僕、手加減なんて一切しないから。」
その一言と同時にスマイルは無詠唱で最上位炎魔法を放つ。その一撃は至近距離からであり、ほぼ回避は不可能。まずいと判断した作者は急いで近くの橋から飛び降りる。それと同時に魔法が発射された!
ドォン!
スマイル「ちっ!ギリギリで逃げやがったか!まあいい、夢から出る方法を見つけない限りは一生出られないからな・・・!」
疾風の音「う・・・うーん・・・」
目を覚ますと彼はまた見知らぬ場所にいた。ギリギリで攻撃を避けたものの、先ほどの攻撃と高い所から飛び降りたのが原因で体中に痛みを感じる。
???「気が付いたか?」
疾風の音「ん?誰だ・・・!?」
第三者の声に振り向くとそこにいたのは動きやすい服装を身にまとい、短い青い髪と褐色の肌が特徴の少年がいた。彼はドタバタ逃走中3で自分を苦しめた桐皇のアタッカーである青峰大輝。過去のトラウマに作者は青ざめ拒否反応で身構える。
青峰「大丈夫だ、別にあんたに危害を加える気はない。この間の件は本当に悪いと思っている;それどころか、今はあんたの味方だ。俺から離れても構わないが、逆に夢から出られなくなるぞ・・・」
相手は「何もしない」と敵意がないのを証明する。最初は信じたくないのだが、ようやく相手の言葉を信じ警戒を解く。
疾風の音「何かやったら本気で潰すからな?どうしてあんたがここに・・・?」
青峰「本当なら俺はここのボスで出るはずだったんだが、緊急事態が発生したから急いでここに来た。その結果、俺の予測通りに最悪な事が起き、そこであんたが倒れていた・・・」
実を言うと青峰はこの試合のボスであったのだが突然の緊急事態に作者の味方になった。その証拠に戦意を持っておらず、倒れていた作者を介抱した。ちなみにその緊急事態は言うまでもなく・・・
青峰「スマイルの豹変だろ?あいつ、過去に嫌な事があって少し精神が不安定なんだ・・・」
疾風の音「豹変・・・」
青峰「さっきの戦いをちらっと見たが、あんたのさり気ない発言があいつの感情を爆発させた・・・」
実はスマイルは周囲に対してコンプレックスを持ち、精神が不安定になって時折に問題を起こす。一番の例は過去の逃走中で自分のメンバーを騙しての裏切り者や同じWSTのファルコを完膚無きまでに叩きのめした。
あの時のを見るといつもの笑っているイメージが消えており、笑みが消えた冷静な瞳の奥には完全に恨みや憎悪に満ちていた・・・。
疾風の音「あの時に俺が言ったせいで・・・どうしよう・・・」
青峰「過ぎた事は気にすんな。それよりも今は脱出した方がいい。あと、これだけは警告する。スマイルの奴、あいつは嫉妬深くて執念が強いから油断はするな・・・テツ並みに気配を消すから戦闘は避けた方がいいかもしれん・・・」
青峰に関しては過去の逃走中で散々と酷い目に遭わされていて一種の恐怖に陥ったが、悪い部分を除けば根はいい奴だ。いや、その悪い部分やいい部分も裏を返せば長所や短所にもなる。人の性格は見方によっては変化しやすい。第一印象が大事であるが、きっかけがあれば見方は大きく変わる・・・。
少し介抱してもらった後、悪夢から覚める方法を探す。その方法は単純だがあくまでも逃走中のミッション。そこを理解し、作者は覚悟を決める。青峰の案内で進むとそこには一枚の扉があった。扉には「1の地下水路」と書かれてあり、この先には地下水路があると想像するも、入るのを思わず躊躇(ためら)ってしまう・・・。
青峰「この悪夢から目を覚ますには夢のどっかにある希望の扉を開け。その扉さえ開ければ、この悪夢から解放される。だが、道中にフォビアと言う敵がいる。そいつらを倒しつつ進むのだが、あんたの事が心配だ・・・。俺が道中に回復が可能の魔方陣を設置しておくからそれを遠慮なく使え。」
フォビア。恐怖症と言う意味であり、人間が特定なものや条件に対して苦手な恐怖を抱くのだ。この悪夢にかけ合わせて考えたのだろう。現に疾風の音も恐怖症を抱いている。過去に自分をボコボコにした桐皇のアタッカー、自分の命を狙う青き透明人間、自分がいる悪夢の空間の世界を支配する色、共通点は青。
疾風の音(クロモフォビア(色彩恐怖症)・・・)
青峰「それともう一つ。この地下水路にはフォビアに有効な薬草がある。えっと・・・」
疾風の音「アグラオフォティスか?」
青峰「それ。お前はむっちゃくちゃ詳しいな」
疾風の音「俺のところにいる知り合いがその手に強いから聞いているうちにある程度は覚えた」
青峰「今度、巨乳の子を紹介してくだ「シバくぞ」
アグラオフォティス。アラビアの砂漠に育つと言われる悪霊を追い出す力を持つ薬草。悪魔祓いや悪魔退治には必需品であり、これは入手するべきだ。
- 21:恐怖に打ち勝て!(その4) ( No.637 )
- 日時: 2013/07/19 01:53
- 名前: りゅーと (ID: VOLiE0.8)
青峰「アグラオフォティスを持って行けばフォビア達にダメージを与えられる。一部はフォビアがないと攻略が出来ない敵もいるからな。」
疾風の音「分かった!青峰、ありがとう・・・!」
青峰「気にすんな。俺もこの間の件は悪いと思っ・・・静かに!足音が聞こえる・・・!」
疾風の音「この足音ってまさかスマイル・・・!?」
青峰「見つかるとまずい!ここは俺が足止めをするから早く行け!」
桐皇のアタッカーの一言に疾風の音は扉を開けて地下水路へ進む。ほぼ同時にスマイルがやって来た。
スマイル「青峰君、ここにいたノ?」
青峰「ああ。さっき、物音がしたんだが何があったんだ?」
スマイル「うーん、ちょっと野暮用。青峰君にお願いがあるんだけど、作者を見つけたら生け捕りにしてネ?」
青峰「作者ってどんな奴なんだ?」
スマイル「えっとね、疾風の音と言う作者。青峰君は会った事あるデショ?剣と銃を使う光属性の作者さんダヨ。ヒッヒッヒ・・・」
いつもの笑顔で話かけるも、手に持つ鎌にはベッタリと血がついている。道中で何かをしたのだろう・・・。精神が不安定になっている相手を刺激させないように話を合わす。冷静に会話をする中、桐皇のアタッカーは視線を一瞬だけ逸らす。
青峰(恐怖に打ち勝つ強い心でこの悪夢から脱出しろ・・・!)
BGM:闇の神殿
疾風の音「青峰が時間稼ぎをしているうちに急いで進まないと・・・」
地下水路に来た作者は悪夢から脱出しようと前へ進む。地下水路を照らすのは時折点滅する蛍光灯。僅かな光は無機質のコンクリートと鈍い青に染められた地下水を照らし、明かりがない時は静寂と薄暗い闇が支配する。肉眼でも見える暗さであるが戦闘態勢になった方はいい。その考えの通りに鼠型フォビアと蜘蛛型フォビアが襲い掛かって来た!
疾風の音「敵のお出ましか!ダブルショット!」
鼠型PH「ピギュ!」
蜘蛛型PH「!?」
疾風の音「来た!クロスブレード!」
敵を倒すと彼は急ぎ足で前へ進む。少し先へ進むと同じようにフォビアの群れが襲い掛かってくるがすぐに撃破。道はほぼ一本道であり、怪しい仕掛けはない。しばらく進むと地下へ通じる梯子と赤い扉を見つけた。地下の方に行く前にまずは扉を調べる。
疾風の音「変なのが張り付いているせいで開かない・・・。攻撃でも・・・ダメだ、ビクともしない・・・」
扉には得体の知れない液体が凝固しているため進めない。ここは諦めて地下へ行こう。もしかしたら地下に何か方法があるので、梯子をゆっくりと降りて行く。カンカンカンと響き、ある程度降りると足に地下水が触れる。水深は腰まであり、害がないものの移動力が大幅に低下する。その上、水温がぬるい・・・。
疾風の音「気持ち悪い・・・さっさと上がりたい・・・」
足場はないかと周囲に警戒しながら前へ進む。水中にも気をつけて一歩一歩警戒しつつ進むと何かが水中を移動。彼は気づいておらず周囲を見渡している。水中の何かは一気に距離を詰め・・・!
疾風の音「ジメジメしてて嫌だ・・・いっだ!鮫・・・!!?」
水中に潜んでいたのは鋭い牙を持つ鮫型フォビアだった。作者に噛みついた襲撃者の牙には血と服の切れ端がついており、再度噛みつこうと移動する。よくよく見るとフォビアは五匹おり、全てが彼の命を奪おうと水中を自由に移動する。
疾風の音「まずい!陸地に上がらないと・・・!」
鮫型PH「シャー!!」
疾風の音「・・・っ!水中の相手に挑むならこっちにおびき寄せて・・・サーチングルクス!」
鮫型PH「グルルッ!」
疾風の音「血の匂いで察知されてるのか・・・水の抵抗と速度を考えて・・・フォトンショット!」
移動しながらフォビアの群れにダメージを与える疾風の音は不利なハンデを背負いつつも光属性の攻撃で敵を一匹ずつ駆除。鋭い牙のダメージを少しずつ負うも一匹、また一匹と倒し、ついに最後の一匹に。血の匂いと球の軌道を頼りに最後に鮫は素早く移動し、作者に近づく。一気に距離を詰めて喉笛を掻っ切る気だ。一撃必殺を狙う相手に気づき、作者もすぐに応戦。腰の剣に手を取り・・・
鮫型PH「・・・!」
疾風の音「甘いな。ドリーミングソレイユ!」
剣技を発動させると空中に出た鮫は真っ二つになった。相手はすれ違うと水面に不時着水し、そこの部分が血の色に染まる。その数秒後に鮫の死骸がゆっくりと浮く。水中の敵を倒すとちょうどいいところに足場があった。次のが来る前に上がると持参した回復薬で怪我を回復させる。
- 21:恐怖に打ち勝て!(その5) ( No.638 )
- 日時: 2013/07/19 01:54
- 名前: りゅーと (ID: VOLiE0.8)
敵を倒しつつ、地下を進むと鉄の扉があった。その扉を調べようとした時、頭に何かが響く。それは青峰の声だった。テレパシーの類を使ってるのだろう。
青峰「ようやく繋がったぜ。大丈夫か?」
疾風の音「青峰!お前、テレパシーを使えるのか?」
青峰「いや、すげぇのはスマイルの方だ。以前、遊びに行った時にエロ本がないかと思い、偶然見つけたテレパシーの本を読んだら一発で習得しちまった。」
疾風の音「完全にアホ峰なのにシリアスには強いなオイ。素質はWSTに匹敵するのにもったいないな畜生。」
りゅーとサイドの青峰はドタバタ逃走中3では戦闘に関与してませんがWSTに入れるほどの強さに匹敵します。また、本人の素質もいいので育成すればかなりいい戦力になるはずだが、本人があれだから・・・
青峰「ナレーターシバくぞ?とりあえず、テレパシーで何か変わった事があったら伝える。あと、そこの扉の奥はアグラオフォティスが自生している場所だから忘れずに回収しろよな?」
短く会話を終えると薬草がある部屋へ入る。部屋の中は暗くてジメジメしており中が全く見えない。こんな場所にはいたくないと思うも敵に効果があるアイテムがあるのでそれだけは絶対に入手したい。万が一の不意打ちに備えて自分が覚えている光属性の魔法で室内を照らす。
疾風の音「ライト!」
お得意の光魔法を発動し室内の構造を知ろうと周囲を見渡す。だが、右の方を向いたら彼は絶叫を上げる。なぜなら、部屋の中に巨大なナメクジ型フォビアがいたからだ!
疾風の音「ぎゃああー!!何故にこんなのがいるんだよ!?やばいって!」
ナメクジ型PH「キシャー!!」
予想外の敵の登場に作者は驚き攻撃を加えるもののナメクジの体には通用しない。おそらく相手の体には攻撃を弾くボディを持っているだろう。ダメージが与えられず相手は威嚇しながら体当たりと噛み付きを繰り返す。分かりやすい敵の攻撃を回避する中、青峰がアドバイスを言う。
青峰「落ち着け!バソフォビアの頭を見ろ!」
ナメクジことバソフォビアの頭には赤い木の実が無数に実っていた。もしかしたらあれは・・・!
疾風の音「アグラオフォティス・・・!」
目的の薬草を見つけた疾風の音はバソフォビアの攻撃を回避し、銃で撃ち落として薬草を入手。薬草が手に入るとそれをフォビアに向けて投げ飛ばす。薬草が敵にぶつかると実は弾けて赤い液体が血のように広がる。だが、次の瞬間。バソフォビアは雄叫びをあげて苦しみ出し、体に変化が生じる。液体が触れた部分から体が溶け始め、内部から脈打つ臓器が出て来た。おそらく相手の弱点だろう。
青峰「それが奴の弱点だ!今のうちに攻撃しろ!」
疾風の音「OK!スターカッター!ライトブレード!ソルシエールルーン!」
バソフォビア「ガァァー!!」
心臓に連続で攻撃を叩きこむと手ごたえがあった。しばらくすると溶けた体は元に戻り、バソフォビアが再び襲い掛かってくる。先ほどの攻撃手段があれば倒す事が可能だったので同じように薬草を奪っては投げ飛ばし露出した弱点を攻撃。結果、とどめの光属性の剣が刺さった瞬間、ナメクジは最後の断末魔を上げると同時に心臓が砕けてそのまま息絶えた・・・。
疾風の音「倒したのか・・・?」
青峰「ああ、倒したぞ。これなら行けなかった場所に行けるんじゃないか?」
バソフォビアを撃破すると疾風の音は場に残ったアグラオフォティスを回収。先ほどの扉に薬草を投げ飛ばすと液体は蒸気を発しながら溶けた。これで次のエリアへ行ける。扉には「2の食堂」と書かれてあった。
疾風の音「食堂・・・?」
青峰「マジバならいいが・・・それと入口に魔方陣を設置したからそれを使って回復をしろ。ちなみに魔方陣の設置場所には特殊な結界を張っているから敵の侵入はない。」
言葉の通りに扉に入ると青い魔方陣があった。中に入ると力がみなぎり体力と魔力が全快。少し休憩すると再び進む。道中の敵は先ほどの鼠と蜘蛛、そして巨大な蚊型フォビアがいた。
青峰「地上のモロフォビアとアラクノフォビアはサクッとやってもいいが、ランダムに移動するエントモフォビアは吸血能力を持つから気をつけろ。」
疾風の音「了解!」
エントモPH「ブゥン・・・」
疾風の音「しゃがんで切り付ける!さらにレイビームで貫通、そこからアグラオフォティス!」
フォビア「ギャシャー!!」
疾風の音「逃がすか!チャージショット!」
モロPH「!!」
体力を回復している状態で戦ったため、フォビア達を余裕に一掃。当分の間は最初の敵しかいないので青峰のアドバイスで先へ進む。魔力の無駄遣いを押さえるべく、薬草を投げ飛ばしては敵を早期に潰す。戦闘にも余裕が出始め、無駄な消費を抑える。
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