二次創作小説(新・総合)

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少年教師有!
日時: 2024/10/16 18:51
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

いくちゃんです!

ナンバーズ更なるスピンオフ作品!

このお話の主役は鶴の弟・有!
あの有が帰ってきて教師になった所から始まります!
時系列は八期が絶対命令を持った生徒会長として認められた直後からです。

先にメインとなる登場人物だけを紹介します!

例えるなら魔法先生ネギま!と暗殺教室を混ぜたお話に成ります!
ぜひ、読んでください!

担任・岡田有

副担任・岡田栞

出席番号
1番・幽霊生徒・相坂冷子あいさかれいこ

2番・影主人公・石井悠馬いしいゆうま

3番・サブ主人公・石田陽斗いしだひろと

4番・人気ヒロイン・岩村江子いわむらきみこ

5番・助太刀ヒロイン・岩村小いわむらわか

6番・影ヒロイン・氏家流うじけとも

7番・メインヒロイン・大西楓おおにしかえで

8番・正ヒロイン・岡朝子おかあさこ

9番・対抗キャラ・岡崎友人おかざきゆうと

10番・禁断ヒロイン・岡田泉おかだいずみ

11番・主人公・窪一輝くぼかずき

12番・見守りヒロイン・久永春クーエイシュン

13番・百合っ子・木谷心乃枝こたにこのえ

14番・定ヒロイン・小宮春奈こみやはるな

15番・謎ヒロイン・桜咲愛さくらざきまな

16番・分析ヒロイン・佐々木歩ささきあゆむ

17番・空気ヒロイン・田中莉桜たなかりお

18番・一時期ヒロイン・谷川燕たにがわつばめ

19番・噂主人公・千葉雄樹ちばゆうき

20番・準一時期ヒロイン・長野渚ながのなぎさ

21番・準空気ヒロイン・難波千里なんばちさと

22番・隠れヒロイン・牧野恵花まきのあやか

23番・モブヒロイン・牧野恵子まきのけいこ

24番・噂ヒロイン・博士瞳はかせひとみ

25番・疑惑ヒロイン・長谷川千桜はせがわちはる

26番・悪キャラ・真鍋絵理まなべえり

27番・昇格ヒロイン・宮里刹那みやざとせつな

28番・準ヒロイン・麦田午希むぎたまき

29番・対抗ヒロイン・麦田部子むぎたもとこ

30番・肝っ玉お母さん・四葉寿美鈴よつばすみれ

31番・謎キャラ・モア・ワコール

32番・裏ヒロイン・岡村冥おかむらめい

33番・悪主人公・寺坂糸成てらさかいとな

34番・悪ヒロイン・新井蘭あらいらん

35番・未来ヒロイン・牧瀬凛まきせりん

36番・ミイラヒロイン・真中まなかルン

37番・サポーターキャラ・前田恋まえだれん

38番・サブヒロイン・前川まえかわロン

39番・お嬢様ヒロイン・高橋舞桜たかはしまお

40番・準対抗ヒロイン・佐藤愛美さとうまなみ

41番・サポートキャラ・茂本紬しげもとつむぎ

※今後増える可能性あり(随時載せる予定!)

Re: 少年教師有! ( No.228 )
日時: 2025/01/14 21:20
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

出席番号222番・3Dの劇最終章(前編)『小人の靴』

瞳「ヘンゼルとグレーテルがお菓子工場で捕まって居た頃継母は・・・」

部子「フフフ、これでしばらくは自由に過ごせるわね!あとは鶴さへ帰ってこれば・・・」

陽斗「ただいま!」

部子「お帰りなさい、あなた!」

陽斗「ヘンゼルとグレーテルは?」

部子「実は弱々しい体だったから、とある道場に入れて鍛え上げてもらってるの!それにお泊まりも出来るから安心だわ!」

陽斗「そうなのか?」

部子「それより鶴は?」

陽斗「ああ、アイツならしばらく帰ってこないよ!」

部子「えっ?どういう事?」

陽斗「彼女は今頃イギリスの名門学校さ!あの子は頭が良くてね、飛び級生徒に選ばれたのさ!」

部子「へー、そうなの・・・」

瞳「それから夫婦は更に双子の子供を授かり、名前をゼロとフリーと名付けました」

トントン

陽斗「コラコラ、近付くな!危ないんだからあっちで遊んでろ!」

2人は小さい頃から父親の仕事姿を見ていました。

ところが2年が経ったある日

プルルル

部子「はい、ええっ?あの人が?」

瞳「それは父親が亡くなった電話でした。継母はそれを聞いた瞬間、ゼロとフリーを置いてきぼりに家を出ていくのでした。」

観客『最低な継母!』

蛙(ゼロ役)「お母さん帰ってこないな・・・」

蝦蟇(フリー役)「そうだな・・・、全然帰ってこないな・・・」

蛙「どうする?」

蝦蟇「なにか食べられる物探そう!」

瞳「2人が食べ物を探していると・・・」

ポトリ、パタン

蝦蟇「なにか落ちた!」

蛙「これは写真だ!」

蝦蟇「ねえ、この人達って誰だろう?」

蛙「もしかしたらお兄ちゃんとお姉ちゃんかな?」

蝦蟇「探しに行こう!」

蛙「そうだな、行こう!」

瞳「こうして、2人は名も知らない兄姉を探すべく、旅に出ることにしましたしかし・・・」

グー

蛙「お腹空いたな」

蝦蟇「そうだね」

蛙「あれ見て!」

蝦蟇「食べ物だ!」

瞳「幼い2人は店の駄菓子を夢中で食べてしまいました」

観客『ああ、でも幼いなら仕方ない』

舞台裏

有「その時の年は?」

フリー「4歳の時だったと思う」

朝子「それじゃあお金の存在も知らないわね!」

舞台

栞「コラ!何お店の物食べてるの?」

蛙・蝦蟇「?」

瞳「幼い2人には何のことか分かりません!」

刹那「あの・・・」

江子「私達が代わりに払います!」

春奈「こんなちっちゃい子だとお金すら分かりませんよ!」

瞳「優しい3人のお姉さんが代わりに払ったことで事なきを得ました。すると・・・」

刹那「僕達どうしたの?」

春奈「ちっちゃいね、連れて帰りたい!」

江子「『違うでしょうが!』迷子でしょうか?」

刹那「手に持ってるものは何?」

江子「写真ですね!」

春奈「ねえ、この人って隣のクラスの岡田さんじゃない?」

刹那「そうだよ!もしかしたら岡田さんの弟かもしれないよ!」

江子「連れていってあげましょう!」

春奈「たしか、家はあっちの方よね?」

瞳「ゼロとフリーは3人のお姉さんに連れられ岡田家の前まで連れていって貰いました」

春奈「留守っぽいね」

刹那「ここで待ってたらお姉さんに会えるよ!じゃあね!」

江子「幸せに暮らすんですよ!」

瞳「岡田家のまえで立ちすくむゼロとフリー、2人は恥ずかしがりやで、なかなか自分から入ることが出来ません!すると・・・」

蛙「フリー見ろよ!あそこに穴があるぞ!」

蝦蟇「本当だ!入ってみる?」

蛙「行こう!」

瞳「2人は家の壁にある穴を見付けてそこに潜り込むことにしました。すると・・・」

蛙「一体この穴はどこまで続いてるんだろうな?」

蝦蟇「お姉ちゃんとか俺ら分かるかな?」

蛙「さあ?あっ、明かりだ!」

蝦蟇「本当か?」

蛙「部屋が見える!」

瞳「2人が見付けた穴はダクトで、2人は鶴達が寝ている部屋の換気口まで来ました。」

蝦蟇「どうする?」

蛙「普通に行って気付かれなかったら嫌だな・・・」

午希(鶴役)「ああもう、急いでメンバーの靴を作らないといけないなんて!ただでさへ忙しいのに!」

蝦蟇「そう言えば、父さんって靴作ってたよな?」

蛙「うん、そうだな」

蝦蟇「靴を俺らが作れば思い出してくれるかも?!」

蛙「やってみよう!」

午希「ああ、眠たく成ってきた・・・、Zzz」

蛙「フリー、行くぞ!」

蝦蟇「分かった」

瞳「鶴がうたた寝をしてる間に2人は靴を作ります!」

観客『小人Sideの話?』

蝦蟇「どう作るんだろ?」

蛙「ここに図があるぞ!この通りに作ろう」

瞳「2人は父親が残していた靴の作り方のノートを開きながら徹夜で靴を作り・・・」

午前4時

蛙「よし完成した!」

蝦蟇「早く戻ろう!」

瞳「換気口に戻って、そこで熟睡しました。」

午前6時

午希「あっ、朝だ!ってええっ!!!!昨日うたた寝してた筈なのに靴が完成してる!どういう事?」

瞳「ビックリした鶴は一達に報告しました」

犬太(二役)「何だ?そんな昔話みたいな!」

千里(一役)「お伽話ね!ってか、そもそも鶴ちゃん自身も『鶴の恩返し』の鶴でしょう?」

犬太「ヘンゼルとグレーテルだって、ヤバい体験してるしな・・・」

渚(ヘンゼル役)「そうだけど・・・」

楓(グレーテル役)「恥ずかしいから止めて!」

犬太「妖精の正体調べてみるか?」

千里「そうね!」

一輝「調べよう!」

瞳「こうして皆は靴を作った妖精の正体を確かめるために部屋のドアから見張ることにしました。」

観客『妖精が居る前提?』

瞳「そしてその夜」

午希「ああ、また靴作らないといけないの?こんな眠いのに勘弁してよ!」

蛙「蝦蟇、起きろ!あの姉ちゃんが来た!」

蝦蟇「分かった」

午希「1時間くらい仮眠取ろうかしら?良いわよね?お休み」

10分後

蛙「行くぞ」

蝦蟇「おう!」

瞳「2人は鶴が眠ったのを確認してから換気口のフィルターを外して靴がある机の元に向かいました。そして・・・」

2時間後

蛙「慣れたら案外簡単だな!」

蝦蟇「そうだな!」

パチッ!

蛙「見付かった!逃げろ!」

蝦蟇「待って!置いていくなよ!」

犬太「アイツや捕まえろ!」

千里「ここは通さないわよ!あれ?」

楓「子供じゃない!」

一輝「しかも、小さい男の子!」

午希「何?何があったの?」

瞳「それから・・・」

午希「えっ?あの屑親父の子供ですって?」

蛙「うん!父さんは靴作りが得意で・・・」

蝦蟇「僕らは毎日のように見てたから、それでお姉ちゃん達が思い出してくれるかなって・・・」

一輝「思い出すも何も、弟が居たことにビックリだよ!」

楓「そうだよね、お母さんに山に捨てられてたし・・・」

千里「それはそうと2人とも不法侵入だからね!勝手に人の家に入らない!」

犬太「まあまあ、何も盗まれてないんやからエエやん!」

午希「ゼロとフリーって言うのね?」

蛙・蝦蟇「うん!」

午希「生まれた子供に罪はないわ!私が責任もってあなた達の世話をするわ!」

蛙・蝦蟇「それって?」

午希「あなたたちは今日から家族よ!」

蛙・蝦蟇「やったー!」

一輝「僕らにも・・・」

楓「血の繋がった実の弟が出来るなんて・・・」

一輝・楓「嬉しい!」

瞳「こうしてゼロとフリーは鶴達の家族の一員となりました。しかし、この後行方不明の継母の逆襲が始まりますが、それはこの後の10分休憩の後で!
  続く!」

観客「ええっ!!!!」

放送「ええっ、皆さん只今より10分間のトイレ休憩を行います。大勢の為移動に時間がかかると思いますので、誘導員の指示に従って動いて下さい!
   さあ、この後鶴達に継母が襲いかかりますが、鶴、ヘンゼル、グレーテル、フリー、ゼロ達の運命はいかに?
    続きはこの後の10分休憩の後です!」

次回・3Dの劇終幕!

Re: 少年教師有! ( No.229 )
日時: 2025/01/15 22:57
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

出席番号223番・3Dの劇最終章(後編)

瞳「しばらく松本家で暮らしていた鶴達姉弟でしたが、ある日の事・・・」

ピンポーン!

寿美鈴「はい?どちら様ですか?」

千桜(弁護士役)「すみません、こちらに大西鶴さんはご在宅されてるとお聞きに成ったのですが?」

寿美鈴「はい?その名前の方は居ませんね」

千桜「あれ?間違えたかな?」

部子「嘘を付かないで頂戴!探偵に頼んであの子がここに居るって聞いてるのよ!」

寿美鈴「うちに居るのは岡田鶴で、大西鶴さんは居ませんよ!」

観客『ハハハハ!』

八期「あれは僕が言ったのに!」

楓花「人数の都合で無理だったのよ!」

部子「岡田でも大西でも良いので鶴を呼んで下さい!」

午希「げっ!おばさん!」

部子「何ですか?親に向かっておばさんだなんて!そんな子に育てた覚えはありませんよ!」

午希「私はあなたに育てて貰った覚えなんてありませんけどね!」

舞台袖

一輝「ヤバい、奴が来た!」

楓「なんでここがバレたんだろ?」

犬太「ヘンゼル、グレーテルどうしたんや?」

千里「何かあったの?」

一輝「あの人僕らのお母さんなんだ!」

楓「今更何しに来たのよ!帰ってほしい!」

玄関
午希「それに私達のお母さんは弟妹達を私に渡して行方不明に成ってますので!」

観客『どんな母親だよ!』

午希「何しに来たんですか?仮に一緒に住もうって言うのなら、その生活費はあるんですか?」

部子「あるわ!」

午希「嘘ですね!録に働かず、おまけに私達にご飯すら与えなかったあなたに私達を養えるだけのお金なんて・・・」

部子「それが今から入るのよ!」

午希「何ですか?宝くじでも当てたんですか?」

部子「そうよ!」

午希「どうせ、末当の300円とかでしょ?」

部子「10億円よ!」

午希「10億、10億?嘘ですよね?」

千桜「その10億の円行方はあなたに掛かってるんです!」

午希「どういう事?」

部子「実は、前の家の箪笥を見付けたからあけてみたらあなたのお父さんが残していた宝くじとその当選金を入れた通帳が入ってたのよ!」

午希「つまり、見付けたから自分のだと?」

部子「いいえ、遺言もあって、『このお金は私の一人娘の鶴に全額渡す』って書いてあるのよ!」

午希「なら、そのお金は私のですよね?」

部子「でもこれには続きがあって、あなたが未成年(二十未満)だった時は、あなたのお母さんが預ける事に成ってるのよ!」

午希「成る程」

部子「だから、さあ鶴!一緒に帰りましょう!」

午希「仮に帰るとして何人ですか?」

部子「あなたとヘンゼルとグレーテルとゼロとフリーよ!」

午希「私には更に4人弟妹が居ます!」

部子「そんなの知らないわ!関係の無い子の養育費を払うつもりは無いわ!」

午希「なら嫌です!私は実の弟妹と一緒に居たいですから!それにそもそもあなたは私のお母さんなんかじゃありません!このお金は私の実の母親に渡します!」

部子「何を言ってるの?戸籍上は私が親なんだから!」

午希「あなたとはもう縁を切ってます!でないと私が母の苗字を使える筈ありませんよね?」

部子「それにこの遺言は前の家から見つかったのよ!」

午希「前妻の母の事を書いたかもしれないじゃないですか!私は母の娘なんですから!」

部子「大体生きてるかどうかも分からない母親を母親と呼べるの?」

午希「あなただけには言われたくないですね!それに伯母が母の存在を知っています!」

部子「そこまで言うなら裁判よ!」

午希「勿論受けてたちますよ!母は絶対法廷に来ます!」

瞳「それから数日後」

雄樹(裁判官役)「これより裁判を開廷致します!」

千桜「岡田鶴さん、あなたのお母さんは?」

午希「お腹を痛めて生んでくれた母親の方です!」

千桜「お名前は?」

午希「5歳の時に父に引き取られたので分かりません」

千桜「大西成海さんについて?」

午希「最低な継母であり、一緒に暮らしたいとは思いません!このおばさんに、1円たりともバカ親父の遺産などあげたくありません!」

瞳「その後も裁判は続き・・・」

冷子(弁護士役)「ここで被告であり、岡田鶴さんの母親をお呼び致します!」

栞「どうも!」

冷子「あなたのお名前は?」

栞「岡田栞です」

冷子「娘さんについて?」

栞「本当に罪悪感で一杯です」

冷子「小さな子供を押し付けたそうですが、本当ですか?」

栞「はい、私は小児がんに悩んでいて、育てられる身体ではなかったので・・・」

冷子「今のご職業は?」

栞「教師です!」

冷子「なぜ、子供達に会わないのですか?」

栞「1つは子供達を捨てた罪悪感で、もう1つは子供達が通う学校で教師をやっていることです!私も教師は自分の子供を受け持っては行けないことは分かってます!
  だから、会いたくても会えない、伝えたくても伝えられないのです!明かしたら私はこの町から離れないと行けないから!」

冷子「別に、学校が変わっても一緒に暮らせば?」

栞「1日でも長く近くに居たいんです!」

冷子「質問を終わります」

雄樹「裁判官から質問です!岡田鶴さん、2人のお母さんの話を聞いてどう思いましたか?」

午希「私の想いに揺らぎはありません!たとえ、一緒に暮らせなくても、お腹を痛めて生んでくれ、愛情を注いでくれた栞お母さんを実の母親だと、思っています!
   なぜなら、成海おばさんは私達の事を奴隷とか使用人と思って、こき使い子供に愛情なんかこれっちぽっちも与えようとしませんでした!
   そんな人の一緒に暮らすなら、今も近くで私達を見守る栞お母さんの方が絶対いいです!
   むしろ、姉弟皆、そう思ってる筈です」

雄樹「判決を言い渡します!」

観客『ゴクリ!』

雄樹「判決、主文岡田鶴の母親は・・・」

観客『ゴクリ!』

雄樹「被告、岡田栞であるもとする!」

午希達「やったー!」

部子「そ、そんな・・・」

犬太「納得やな!」

千里「そもそも鶴ちゃんが認めてたらね!」

観客『うおおおおお!』

瞳「こうして鶴は父親の遺産を貰い、伯母経由で全額実の母親に渡すのでした。」

一週間後

千里「なんか届いてるわよ!」

犬太「岡田栞って書いてあるから栞先生じゃない?」

午希「お母さんからか!なんだろう?これは服だ!妹達のもある!」

一輝「僕らのもだ!」

楓「服だけでなく、筆記用具まであるぞ!」

午希「お母さん、ありがとう!」

瞳「こうして鶴達姉弟は、松本家でいつまでも幸せに暮らすのでした。」

全員集まり

全員「めでたし、めでたし!」

観客『うおおおおお!』パチパチパチパチ・・・

鶴「今日は皆さん、彼女たちの劇を鑑賞するために来ていただき、ありがとうございました!一部フィクションがありますが、概ね事実です」

観客『ええっ!!!!』

鶴「皆さんの周りにももしかしたら、お菓子工場で変な薬を射たれて怪物化して困ってる子が居るかもしれません!
  その時は、決して怖がらずその子を理解してあげましょう!そして決して彼らを仲間外れやいじめるようなことは決してしないで下さい!彼らは決して自ら選んで成った身体ではないのです!分かりましたか?」 

観客「は~い!」

鶴「最後に成りますが、私を生んでくれたお母さん!あなたは今どこに居ますか?私も弟妹達も、あなたにいつか会えることを待っています!いつかあなたと一緒に過ごせることを期待して!」

こうして3Dの劇は閉幕したが、次の日この劇の内容に関わる大事件が発生するなど、この時は誰も知らなかった。
鶴達が忘れていたもう一人の配役が、自分達の母親の命を狙おうとしていると言うことを!

Re: 少年教師有! ( No.230 )
日時: 2025/01/21 19:44
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

出席番号224番・文化祭最終日!悪魔のゲーム開幕!

有「あっという間の文化祭でしたね?」

一輝「良い思い出と悪い思い出が入り交じる・・・」

蘭「私達も本人役で出たかった!」

心乃枝「ごめんな、鶴さんやグレーテルちゃん達の記憶に5人は居らんかったねん!」

部子「私達嫌われていなければ良いのですが・・・」

春奈「だよね!継母と悪徳女社長だもん!」

江子「二人一役で通行人のお姉さんやってたのはどこの誰ですか?」

歩「委員長達は良いじゃん!私はずっと裏方だったんだよ!」

凛「それよりこの学校にはある言い伝えがあると聞きましたが?」

恋「言い伝え?何それ?」

ロン「私も他の生徒が話してるの聞いたよ!なんか、キスしたらどうたらこうたら・・・」

流「もしかして、後夜祭の一発目の花火で唇を交わした男女は結ばれるって話かしら?」

凛「ええっ、あの子供先生は去年どうしたのか気になって・・・」

歩「たしか・・・」

小「皆で一斉に行くから、団子状態になって失敗したような・・・」

江子「しかしその後、何者かに先生が拐われて・・・」

刹那「花火も不発で・・・」

愛「戻ってきた時には先生がお母さんに会ったと言ってました」

凛「つまり、私にもチャンスがあるってことね!」

ルン「ちょっと、私を忘れないでよ!」

舞桜「私だって負けませんよ!」

部子「私だって去年のリベンジを!」

歩「負けないよ!」

小「うちだって歩だろうと正々堂々!」

朝子「私だって!」

愛「負けませんよ!」

江子「手強い人が一杯です・・・」

刹那「私達勝てるかな?」

春奈「何弱気に成ってるのよ!」

陽斗「俺達もやろうぜ!」

悠真「氏家約束だぞ!」

流「分かったわ!」

一輝「ロマンチックな話だね!僕には関係無さそうだけど!」

友人「おうおう、去年俺と殺し合いしたのをお忘れか?」

楓「あんたの一方的な嫉妬でしょうが!」

心乃枝「恋もエエけど、その前に、最終日はお楽しみの企画があるとか無いとか言うてへんかった?」

燕「それはたしか昼頃だったような?」

ピンポーンパンポーン!

?「スリーシスターズ学園の諸君!おはよう!」

全員・ざわざわざわざわ・・・

?「我が名はゲームマスターだ!」

八期「何この放送?お楽しみ企画の時間って?」

香「これは聞いていないわ!企画内容は先生達しか知らないもの!」

杏「零ちゃんも?」

零「知らない!」

ゲームマスター「これより、君達にはサバイバルと言う名の殺し合いをして貰う」

全員「はあ?!」

理「ちょっと、どういう事?」

香「私も知りません!理事長でもないんですか?」

理「違うわよ!」

栞「兎に角放送室に行きましょう!犯人が居るかもしれません!」

ゲームマスター「君達にはある人間を殺して貰う!」

全員「ええっ!!!!」

ゲームマスター「ソイツを殺せば、謝礼として1億円をやろう!」

全員「ええっ!!!!」

ゲームマスター「ただし、殺して警察に捕まったりすれば、その後は知らぬ!私は責任は取らないぞ!」

一部「ヒー!」

ゲームマスター「ターゲットを暗殺して1億円か?見つかってブタ箱行きか?決めるのは君達の自由だ!」

男子A「1億円貰えるのか?!」

男子B「誰だ?誰を殺せば良いんだ?」

女子A「ダメだって、殺人なんてやったら最悪死刑よ!」

女子B「止めた方が良いよ!」

男子A「暗殺なら、証拠さへ残さなければなんでも良いんだよ!」

男子C「待てよ!じゃあ、自分が殺したってどう証明するんだよ?」

男子B「制服のボディカメラがあるだろ!それをゲームマスターに見せれば・・・」

男子達「行くぞ!暗殺だ!」

女子達「1億は私のものよ!」

明「皆お金に目が眩んで殺人を犯そうとしてる!」

杏「早く止めないと!」

ゲームマスター「さあ、ターゲットを発表するぞ!
        その前に、ただのお金目当てだと殺意なんて湧かないから、ターゲットがなぜ殺しの対象なのかを語ろう!」

全員「ゴクリ・・・」

ゲームマスター「コイツが何をしたのか?それは私のお母さんを死に追いやったからさ!」

全員『お母さんを死に追いやった?』

蜜柑「まさか、愛?」

桃子「愛じゃないよね?」

愛「違うよ!私はここに居るじゃん!」

林檎「そうだよ!何を言ってるのさ?」

ゲームマスター「お母さんは貧しい状況ながら、女手1つで私を育ててくれた。バイトを何個も掛け持ちしたり、身体が壊れそうな位、働き詰めだった!」

放送室前

香「着きました!」

理「取り敢えず、放送が終わったところで行くわよ!」

栞「なぜですか?」

理「目的を聞かない限り、解決方法なんて無いわ!何事も動機がある筈よ!愉快犯でない限り!」

栞「はい」

ゲームマスター「私はそんなお母さんの為に勉強を兎に角頑張って難関校であるこの学校に受かるために頑張りました!しかし、授業料が足りなくて入学は出来ないと思ったそんな時、大金を手に入れるチャンスがありました。」

全員『えっ?』

ゲームマスター「私のお父さんの遺産をお母さんは見付けました!ですが、父の遺言には私の名前が書いておらず、別の娘の名前が!」

理「ねえ、この子のターゲットって?」

香「ヤバいですね!」

ゲームマスター「私はビックリしました。まさか自分に腹違いとはいえお姉ちゃんが居ることを!しかし、その姉は裁判で私のお母さんを『おばさん』と呼び、更には『自分の親ではない』と言いきりました。
        私には信じられません!なぜなら私と一緒に居る時のお母さんはいつもニコニコして居る人だったから・・・、それは過去の話であり、昔のお母さんは育児ストレスがあったのだと目を瞑れますが、それよりも子供を捨て、自分に弟妹を押し付け、顔を見せない実親を母親と認めて居ることが私には理解できませんでした!」

栞「やっぱりこの子は?」

ゲームマスター「お母さんは本気で反省して、皆と新たな家庭を作ろうとしていたのに・・・」

理「突入よ!」

バン!

ゲームマスター「裁判に負けたお母さんは、自分の生命保険でわたしを学校に入れるために自殺しました!」

理「そこまでよ!」

栞「あなたのターゲットは私ね?殺せるものなら殺してみなさい!」

香「これは・・・」

3人「ダミー人形?」

ゲームマスター(テープ)「そんな私のお母さんを自殺に追い込んだ義姉と、お金を持ち逃げした義姉の母親を私は許しません!」

鶴『えっ?それって?』

ゲームマスター(テープ)「ターゲットは岡田鶴!そして、その母親である岡田栞!この2人を暗殺して下さい!私の人生を奪った醜い母娘を!」

二「これはヤバいぞ!」

一「皆、鶴ちゃんを守って!」

体育館

八期「これはヤバくないか?」

零「お姉ちゃんとお母さんが危ない!」

ゲームマスター(テープ)「私の大切なものを奪った母娘を殺して!」

ワー!

理「全校生徒が雪崩出てるわ!」

香「理事長、気絶させてでも止めた方が良いですよね?」

理「今回ばかりはその通りにして!でないと私達の命も危ない!」

ゲームマスター(テープ)「あと1つ良い忘れた事がありました!」

全員『えっ?』

ゲームマスター(テープ)「先程言った2人を守る人間が居た場合、仲間と見なして彼らも同時に殺して下さい!」

ナンバーズ8「なんだって!」

レインボー「ヤバいよ!ヤバいよ!」

有「3Dの皆さん、これより鶴お姉ちゃんと我副担任の栞先生を守りにいきましょう!」

朝子「守るって言っても、学校の皆をどうするつもり?」

愛「いくらお金に目が眩んでいるとはいえ殺せません!」

刹那「それに止めに来てる人も居たら?」

ダン!ダン!ダン!

一輝「谷川さん!それは?」

燕「麻酔銃よ!これで皆を眠らせましょう!」

愛「あの、私剣技専門なんですが?」

瞳「そんなこともあろうかと、こちら!」

有「何ですか?」

瞳「振り回すだけで、麻酔の液が飛びますので、口に命中させて下さい!」

愛「ピンポイントですね!」

渚「無いよりはマシでござる!」

有「皆さん、全校生徒を助けるために、いざ出動!」

3D生徒達「オオッ!」

突如謎のゲームマスターによって開催されたゲーム!
果たしてゲームマスターの正体は?

Re: 少年教師有! ( No.231 )
日時: 2025/01/20 17:44
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

出席番号225番・衝撃の事実・・・①

男子A「どこ行った?」

ドタドタドタドタ・・・

一「本当、意外と見付からないものね!ドアの影って!」

二「とある番組でドアの影に隠れて100万取ったお父さんが居るくらいには灯台もと暗しなようだよ!だが、一時凌ぎ程度しか無理だけどな!」

鶴「2人ともありがとうね」

一「匿うに決まってるじゃん!鶴ちゃん命狙われてるんだよ!」

二「これからどうする?学校を出るわけにも行かんし・・・」

鶴「取り敢えず、零達と合流したい!」

二「なんで?」

鶴「私が狙われてるいるなら、下手したら零達も狙われる可能性だってあるんだよ!岡田家の人間として!」

一「そう言われる可能性も少なくないわね、まあ襲われても私に任しときなさい!」

二「俺も手伝うぜ!さっきは武器に成りそうなもん無かったから逃げてただけさ!」

一「そうね!さあ、やっちゃうわよ!」

鶴「出来れば殺らないで!」

一方その頃

ダン!ダン!ダン!ダン!

燕「的が多すぎますね!」

ダン!ダン!

悠真「俺も加勢するぜ!」

犬太「コイツら何がしたいんや?」

午希「お金に目が眩んで栞先生達を探してるんだよ!」

朝子「あんた達!」

男子B「なんか来たぞ!」

朝子「栞先生に手を出したらただじゃおかないんだから!」

男子達「アイツも敵だ!行け~!」

ダン!ゴン!パン!

朝子「フー!」

男子B「参りました・・・」

春奈「相手を見てから戦えって!」

刹那「見ただけでは分からないと思う・・・」

朝子「それより栞先生はどこなの?」

江子「そもそも有先生も居ません!」

刹那「皆はぐれちゃったみたい!」

一方その頃

零「早く先生達の所へ行くよ!これだと伯母さん達も危ない!」

八期「クソー!こんな時絶対命令があったら・・・」

明「それは本当にその通り!」

愛(妹)「ふえーん!お姉ちゃん早いよ!」

零「命掛かってるんだから文句言わない!明ちゃん妹をありがとう!」

明「これくらいの子なら軽い軽い!」

あい「ゲームマスターに心当たりはある?」

零「あるよ!」

杏「そうなんだ・・・、あるの?」

零「動機は本当のお母さんを決める裁判!実は私違和感が合って・・・」

八期「どういう事?」

零「それは言えないけど、あとトイレに行った時、子供の声で『許さない』とかなんとか聞こえたのよ!多分、裁判に納得のいかなかった女の子がトイレの中で復讐を誓ってたんだと思うわ!」

全員「ええっ!!!!」

薺「犯人の目星は付いてるんですか?」

零「ええっ、多分あの子だと思う!」

恵利香「あの子って分かるんですか?」

零「確証はまだ持てないけど、多分あの子なのよ!」

一方その頃

一輝「無我夢中で走ってきたからここがどこか分からないよ!」

楓「そうだね、全校生徒達も大変だね」

一輝「改めてお金って怖いなって思うな・・・、1億円手に入るなら人の命などどうでも良いって感じで!」

楓「そ、そうだね・・・、本当お金って怖いし、人を変えてしまうね!」

香「あっ、窪君!」

一輝「あっ、星だ先生だ!おーい!」

理「コラ!あんまり騒がないで!他の生徒達に見付かったらどうするの?」

一輝「あっ、そうでしたね!すみません!」

楓「そうだよ!ごった返してる時にナイフで先生が刺されたらどうするつもりなのさ!」

一輝「そうだね」

理「本当に大変な事に成ったわね!」

一輝「ゲームマスターの目的は?」

栞「多分、狙われてるのは私と鶴なのよね、あの時の裁判が引き金に成ってるから・・・」

香「早く犯人を見付けて止めないと・・・、それに早くこんな最低なゲームを終わらせないと!」

理「そうね、犯人は恐らくあの時の裁判の原告だった大西成海の娘ね!彼女にはヘンゼルとグレーテルとゼロとフリーの他にもう一人子供が居るって私聞いてたから!」

香「そうなんですか?」

理「ええ、鶴に呼ばれた時、あの人鶴も合わせて『6人の子供しか育てない』って言ってたから!『お金がすぐ無くなる』とか『他所の子供は見る責任が無い』とか言ってたわ!」

栞「確かに、鶴ちゃんを除くと数が合いませんね」

一輝「つまり、その子供が母親の復讐をするためにこんな酷い企画を・・・」

グサッ!

4人「えっ?」

零「最初は偶然だと思ったの!珍しい名字でも無かったから!」

八期「それって?」

明「あの成海って人と?」

零「うん、同じ名字・・・」

ボタボタ・・・

楓「あ~あ、外して別の人に当たっちゃった・・・」

理「うちの可愛い妹と生徒達に危害を加えさせないわよ!」

3人「理事長!」

理「窪君!2人を連れて逃げて!」

一輝「はい!」

楓「逃がさないわよ!」

理「ああ!」

一輝「触手が!」

香「ダメよ!」←一輝を守る

シャキーン!

シュッ!

一輝「えっ?」

有「あなたがゲームマスター何ですか?大西楓さん!」

楓「フッ、その通りよ!」

有「あなたが、なぜ?僕のお母さんやお姉ちゃんの命を・・・」

楓「あんたの姉がうちのお母さんを母親と認めなかったから!あんたの姉の母親さへ居なければ、10億は私の家の物だったのよ!」

香「そんなのただの逆恨みよ!復讐なんかじゃない!」

楓「うるさい!私がどれだけ苦しい生活をしてきたか分からないくせに!」

一輝「だからって、生徒を巻き込んでまで殺し合いさせるのは間違ってるよ!」

楓「そんなのどうでも良いわ!」

5人「えっ?」

楓「私は、岡田栞と岡田鶴!あんたらさへこの世から消えてくれれば良いのよ!」

一輝「楓?」

楓「あんた達さへ死んでしまえば、お母さんへの報いは果たせる!それで被った被害とか私が殺人幇助で捕まるとかどうでも良い!あんたらさへこの世から居なくなれば私はそれで結構よ!」

香「なんて身勝手な・・・」

八期「人任せですよ!」

一輝「八期?」

薺「大西さん、今すぐこのバカな企画を止めなさい!」

楓「嫌よ!岡田栞とその娘の鶴が死なない限りね!」

八期「1つ聞くが、仮に誰かが、鶴さんと先生を殺したらどうなるんだ?」

一輝「八期!」

香「なんで聞くのよ!」

零「いえ、良い質問です!」

八期「1億円は?あんた払えるのか?アフターケアは?だれにあげるとか、証拠はどうするんだ?」

楓「出せるもんなら出してみなさいよ!私の目的は岡田栞と岡田鶴をこの世から消すこと!1億なんか持ってないし、仮に『殺った』とか言う生徒が居ても、最終的にコロス映像なんか撮れっこないわ!まあ、仮に撮れたとしても、私と一緒にブタ箱に道連れだけどね!」

零「つまり、捕まることに恐れはないと!」

楓「お母さんへの報いを果たせたら私はそれで良い!これで天国のお母さんも喜んでくれるわ!」

栞「そんなこと無い!」

楓「何ですって?」

栞「あなたが私を殺したって、意味は無いのだから!天国のお母さんも喜ばないわ!」

有「ううっ・・・」

零「有!大丈夫?」

一輝「あの時、先生の脇腹にカスッテたんだ!」

香「兎に角、保健室で治療をして貰いましょう!栞ちゃんあなたが1番危ないから一緒に行くわよ!」

栞「ええっ!分かったわ!」

一輝「楓!ダメだよ!こんなこと!命の無駄遣いだよ!」

楓「命の無駄遣い?上等よ!でも、ターゲットが消えたわね、今深追いしても意味ないから一旦考えさせて貰うわ!」

一輝「楓!待って!」

ビュン!

糸成「どうした?」

一輝「ゲームマスターは楓だった!楓は鶴さんと栞先生を本気で殺る気だ!ってなんで糸成君がここに?」

犬太「さっきの会話学校中に響き渡ってたぞ!」

零「理さん、ナイス!」

理「そんなに血は出てなかったからマイクを取るくらいは簡単だったわ!」

一輝「どこからですか?」

薺「香先生の『そんなのただの逆恨みよ!復讐なんかじゃない!』辺りからですね」

八期「ですが、理事長!この後どうします?」

理「取り敢えず、あなた達は他の生徒を止めて!ボディカメラは録音も出来るからそれを聞かせれば、例えバカでも諦める筈よ!」

八期「分かりました。」

理「大西さんは我々教師の手で止めるわ!」

Re: 少年教師有! ( No.232 )
日時: 2025/01/20 22:43
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

出席番号226番・衝撃の事実・・・②

保険医「これは酷い怪我ね・・・」

香「まさか病院?」

保険医「そこまで気にすることはないでしょう、ただ、包帯を巻いたら激しい運動をしないことをお薦めします」

有「そんな!生徒達が頑張ってるのに何も出来ないなんて誰が守るんですか?」

香「バカ!子供のあんたに守られてたら皆プライド傷付いて情けないわよ!ここは私達大人に任せなさい!」

栞「香ちゃん!突っ込むところが違うよ!有先生の体を気にしなよ!」

朝子「兎に角、まずは大西を止めることが先でしょ!」

心乃枝「まさか、有君のお父さんの娘やったととは?」

零「正確には隠し子であり、お姉ちゃんの継母の娘です!」

有「零姉は知ってたの?」

零「大西って名字を見て『まさか』とは思ったけど、大西って名字はそこまで珍しくないでしょ?」

部子「確かに!」

午希「むしろ、うちらの『麦田』の方が珍しい方かも!」

糸成「しかし、おかしいな?」

絵里「何がだ?」

糸成「あの触手は俺と同じ物の筈なんだが、メンテもせずに触手なんか生やしたら、地獄のくるしみが続いてる筈なんだ!」

一輝「どういう事?」

糸成「お前らに分かるように説明すると脳みその中で棘だらけの虫がずっと暴れてる気分」

八期「そんなヤバイのを・・・」

糸成「普通の人なら表情にも出さずに耐えきるなんて不可能だ!」

燕「有先生!」

有「何ですか?」

燕「先生のお父さんの名字って分かります?」

香「堀口よ!」

栞「そうね、そうだったわ!」

有「なんで香先生が?」

香「あら言ってなかったっけ?堀口克美は私の初恋の人よ!」

全員「ええっ!!!!」

零「優秀な研究者だけど女たらしってことしか記憶ありません」

栞「それで谷川さんはなんで克美の事を?」

燕「修学旅行の時、一度楓さんが名刺を落としたのを拾って、そしたらその名前が『大西楓』でなく、『堀口楓』だったんです!お母さんが大西ならと思って・・・」

香「ええっ、大西さんが堀口って名字だったのは十中八九事実ね!克美の愛人の子なら尚更!」

春奈「待って!」

刹那「春奈どうしたの?」

春奈「堀口楓ってどこかで見たかとあるような、聞いたことあるような気がしてネットで調べてみたら・・・
   天才子役の堀口楓よ!」

全員「ええっ!!!!」

零「あの子天才子役だったの?」

有「全然知らなかった・・・」

八期「2人は知らなくて当たり前だよ!零ちゃんはイギリス行ってたし、有はまだ小さかったんだし!」

八姫「あんたは?」

八期「全然知らない」

八姫「何自信満々に言ってるのよ!」

芹「そう言う八姫は?」

八姫「全然知らない」

芹「人のこと言えないじゃん!」

愛「それにしても・・・」

江子「今、動画サイトで確認しても・・・」

あい「似てるようで似てないような?」

午希「顔つきから雰囲気まで全然違う」

杏「それだけ演技力が上手かたってことか!」

明「あたしもこのドラマ見てたよ!お義姉ちゃんと一緒に!」

朝子「それより裁判の内容が分からないんだけど?どういう事なの?」

零「えっ?分からない?」

心乃枝「そもそも複雑過ぎるねん!」

零「文句は亡くなったあのクズ親父に言って!あの人、死んでもまだ私達に迷惑掛けるんだから!」

八期「鶴さんを産んだお母さんと育てたお母さんが別なんだよね?」

零「産んだ方が実のお母さんなんだけど、クズ親父の不倫で離婚!慰謝料は請求出来たけど、親権は親父の方だったの!お母さん未成年だったから!」

八期「零ちゃんが生まれた時は?」

零「私とお母さんは19歳差よ」

明「それでも若いな!早すぎるでしょ!」

零「それでクズ親父がお姉ちゃんの為に宝くじで当てた10億円を預金通帳に入れて、箪笥に閉まって遺言を書いたのよ!」

千桜「その遺言がややこしくしたのか?」

零「その通り!10億円は全てお姉ちゃんの物に成るように書いて合ったんだけど、お姉ちゃんが未成年だった時はお姉ちゃんの親、つまりお母さんが管理することに成るように書いてたの!」

朝子「それって、大西の言う通りじゃないの?」

零「お姉ちゃんは『継母は育児放棄してる上に自分の事を子供としてみていなかったから親と呼びたくない』って言って、『自分を生かして、弟妹達に会わせた、産みの親を母と呼びたい』って家のお母さんが実の母だって主張したの!
  まあ、私もそれが正しいと思ってるし、あの継母は私達の事を邪魔者扱いしてたし!」

春奈「でも、大西さんが怒る気持ちも分かるな・・・」

八期「でも、裁判で決まった事だし、継母が育児放棄しなかったらまた変わってたかもしれないよ!」

理「それはその通りね」

部子「それっていつの話ですか?」

八期「たしか、裁判は3年前の話だよね?」

栞「大西さんが入ってきた年は?」

江子「本人が中等部からと言っていました」

零「だったら、彼女が触手を入れたのは裁判の後ね!」

八期「本人は元々ここを志望してたみたいだから、見付けたのは偶然かな?」

零「そうだと思う・・・、でもあの薬はお菓子工場にあった物でしょ?どうやって手に入れたんだろ?」

全員「う~ん」

一方その頃

楓『お母さん、いよいよアイツらのお金を取り戻せるよ!私達から奪った生活費を!』

回想

3年前

裁判官「判決、主文岡田鶴の母親は・・・、
    被告、岡田栞であるものとする!」

楓『嘘でしょ!何で?何で私達じゃないの?』

トイレ

楓『信じられない・・・、お父さんの遺言書は私のお母さんがかつて住んでた家の箪笥から見付かったのに・・・』

零「お母さんは栞先生、栞先生なんだよね?でも、なにかおかしい、なんだろう?」

バタン

楓「『あの子は、岡田鶴の妹!もしかしてあの母親は替え玉?もしそうなら・・・』許せない、許せない!」

裁判から数ヵ月後

バタン!

楓「えっ?お母さん?」

成美←首吊り自殺

楓「そんな、嘘だって言って!ねえ!お母さん!ん?これは・・・」

遺書
『楓へ
 スリーシスターズ学園合格おめでとう
 ですが、家にはあなたを通わせるお金がありません!
 お母さんはかつて子供を捨てたことがあります。
 多分そのバチが当たったのでしょう。
 なので、私みたいな生きる価値の無い人間が貴方のために最後のプレゼントを渡します。本当にごめんなさい
    母より』

楓「お母さん!アアーン!アアーン!えっ?まだ続きがある。」

『PS、あなたに復讐心があると言うなら裏ルートで手に入れたこれを使って、憎きあの人の愛人と親不孝の娘を殺して下さい!
 ただし、これを使うと巨大な力を得られる反面、メンテナンスを怠れば地獄の苦痛に苦しみます。
 使うかどうかはあなたに任せます。
  ※殺すのは2人だけで』

楓「分かったよ!お母さん!私がお母さんの仇を取る!」

楓『それから私はスリーシスターズ学園中等部に入学を決めた。』

入学初日

一輝「あれ?君は?」

楓「私は別の小学校から受験して来たの!だから初めましての子が多くて・・・」

一輝「へー、珍しいなあ!小学校からは入っていれば中学まではエスカレーター式なんだよね!今はそれどころじゃない施設が出来てるから難しく成ってるけど・・・」

楓「それにしても髪長いね?」

一輝「イヤー、色々合って、切れないんだよね・・・」

楓「じゃあ、私がイメチェンしてあげる!」

一輝「えっ?」

数分後

楓「ほら、どう?」

一輝「あっ、なんか良いね」

楓「私とお揃い!」

一輝「本当だ!ええっと・・・」

楓「大西楓!」

一輝「僕は窪一輝!」

楓「へー、一輝って言うんだ、私の事は楓って呼んで!」

一輝「えっ?大西さん・・・」

楓「だから、楓って呼んで!私も一輝って呼ぶから!」

一輝「楓さん・・・」

楓「さんは付けなくて良いから」

一輝「楓」

楓「それで良いの」

楓『目立っても目立たなくても警戒されるだから配役を工夫した!
  思春期の男女は、異性と居るだけでカップルとからかってくる!
  ならば、私もそれにあやかり敢えて名前で呼ばすことで、周りからの警戒心を薄くさせた』

保健室
栞「それでどうします?」

理「八期の絶対命令があれば、もっと簡単に言うことを聞かせられるんだけどね」

八期「人の権力に頼らないで下さいよ!大の大人が何言ってるんですか?」

零「そう言えば、昼からやるお楽しみ企画は何をするつもりだったんですか?」

理「それよ!」

栞「どれですか?」

理「お楽しみ企画を変更して、皆を巻き込みましょう!」

愛「あの、外はめちゃくちゃ危険なんですが?」

理「秘密の訓練受けてるあなた達があの雑魚達に負けるの?」

愛「そんなことあり得ません!」

朝子「私だって!」

絵里「私もいっちょやってやるか!」

部子「有先生のために人肌脱ぎますわよ!」

香「言っとくけど、これは時間稼ぎよ!目的は大西さんを止めること!皆、分かってるわね?」

全員「はい!」

果たしてその作戦とは?


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