二次創作小説(新・総合)
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- 少年教師有!
- 日時: 2024/10/16 18:51
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
いくちゃんです!
ナンバーズ更なるスピンオフ作品!
このお話の主役は鶴の弟・有!
あの有が帰ってきて教師になった所から始まります!
時系列は八期が絶対命令を持った生徒会長として認められた直後からです。
先にメインとなる登場人物だけを紹介します!
例えるなら魔法先生ネギま!と暗殺教室を混ぜたお話に成ります!
ぜひ、読んでください!
担任・岡田有
副担任・岡田栞
出席番号
1番・幽霊生徒・相坂冷子
2番・影主人公・石井悠馬
3番・サブ主人公・石田陽斗
4番・人気ヒロイン・岩村江子
5番・助太刀ヒロイン・岩村小
6番・影ヒロイン・氏家流
7番・メインヒロイン・大西楓
8番・正ヒロイン・岡朝子
9番・対抗キャラ・岡崎友人
10番・禁断ヒロイン・岡田泉
11番・主人公・窪一輝
12番・見守りヒロイン・久永春
13番・百合っ子・木谷心乃枝
14番・定ヒロイン・小宮春奈
15番・謎ヒロイン・桜咲愛
16番・分析ヒロイン・佐々木歩
17番・空気ヒロイン・田中莉桜
18番・一時期ヒロイン・谷川燕
19番・噂主人公・千葉雄樹
20番・準一時期ヒロイン・長野渚
21番・準空気ヒロイン・難波千里
22番・隠れヒロイン・牧野恵花
23番・モブヒロイン・牧野恵子
24番・噂ヒロイン・博士瞳
25番・疑惑ヒロイン・長谷川千桜
26番・悪キャラ・真鍋絵理
27番・昇格ヒロイン・宮里刹那
28番・準ヒロイン・麦田午希
29番・対抗ヒロイン・麦田部子
30番・肝っ玉お母さん・四葉寿美鈴
31番・謎キャラ・モア・ワコール
32番・裏ヒロイン・岡村冥
33番・悪主人公・寺坂糸成
34番・悪ヒロイン・新井蘭
35番・未来ヒロイン・牧瀬凛
36番・ミイラヒロイン・真中ルン
37番・サポーターキャラ・前田恋
38番・サブヒロイン・前川ロン
39番・お嬢様ヒロイン・高橋舞桜
40番・準対抗ヒロイン・佐藤愛美
41番・サポートキャラ・茂本紬
※今後増える可能性あり(随時載せる予定!)
- Re: 少年教師有! ( No.260 )
- 日時: 2025/04/16 21:39
- 名前: いくちゃん (ID: 57sibd8B)
出席番号254番・有との将来(運動ヒロイン・古永春)
私は永春!
実は私の家系には結婚する時の条件がある。
それは自分より強い男でないと行けないことだ!
理由は自分を守れる程強いものでないとと言う理由である。
永春「どうすれば良いアル?!」
寿美鈴「何をそんなに叫んでるのですか?先生と花火を見るのではなかったんですか?」
永春「それは、そうアルが・・・、花火が打ち上がった瞬間に・・・、ううっ・・・」
モア「何ですか?ちゃんと言ってくれないと伝わりませんよ!」
永春「口というか・・・、く、唇を・・・」
寿美鈴「キスですか?」
永春「なんで普通に言えるアル?」
モア「体育会系なのに、キスだけで悶えるって、どれだけ初なんですか!?」
永春「キスするのって緊張しないアルか?」
寿美鈴「それは意識したら緊張はしますが、言葉にするのはまだ普通かと・・・」
モア「むしろ子作りよりマシですよ!」
永春「いやいや、だってキスしたらあたしのお腹に子供が!」
寿美鈴「出来ませんよ!」
モア「えっ?キスしたら子供出来ると思ってたんですか?まさか、だからキスに戸惑って・・・」
永春「だって、春奈が言ってたアル!」
寿美鈴「キスで子供は出来ません!」
モア「永春さん、聞く相手を間違えてます!もっと信頼できる人間の話を聞いて下さい!」
永春「本当アルか?」
モア「今時、『キスで子供が出来るなんて思ってる人居たんだ』って呆れてますよ!」
寿美鈴「古さんにとっては、初恋かつ異性を好きになることすらありませんでしたものね!」
永春「ううっ・・・、恋なんて感情初めてある・・・、どうしたら良いのか?」
モア「と言っても、先生って競争率高くありません?」
寿美鈴「そうですね、確か13人は居ましたかね!」
モア「あれ?寿美鈴さんも先生と仮契約してたような?」
永春「マジあるか?」
寿美鈴「これの事ですか?」←銀の仮契約カードを出す
永春「ってことは寿美鈴も有坊主の事を・・・?」
寿美鈴「確かに、先生の事は好きですが、あくまで『頑張って下さい』と応援する感じですかね!
結婚とか将来となると違うと思います。」
永春「ホッ、(良かったアル)」
モア「てっきり四葉さんも先生の事が好きなのかと?」
寿美鈴「私はどちらかと言うと博愛主義です!ですので、私が本気で恋する時はまだ遠い未来だと思います」
モア「そうですか、まあ、私も考えられませんね!」
永春「ホッ、ただでさへ愛がライバルなのに、寿美鈴まで来たら勝ってこないアル!」
モア「それは物理的な話ですか?」
寿美鈴「ほう、私を倒して奪おうとは弱肉強食の世界ですね?」
永春「いや、これは・・・、その・・・」
モア「あの面子だと、愛さんは最強だから永春さんは勝てないとして・・・、他は朝子さんくらいですかね、永春さんと本気で渡り合えそうなのは・・・」
寿美鈴「ですが、動物のように強さじゃありませんからね、恋愛は!中身と言うか、価値観が合わないと!」
永春「価値観アルか・・・、価値観ってなにアル?」
寿美鈴「なんと言えば良いのでしょうか?」
モア「極端な話、相手が好きなものが自分の苦手なものだったとして、それを理解できるかって話!」
永春「良く分かんないアル」
寿美鈴「例えば、古さんはスポーツが好きじゃないですか?」
永春「そうアル!体を動かすことは楽しいアル!」
寿美鈴「でも、古さんが好きな人は勉強が好きで、運動が苦手だったとします。」
永春「有坊主は・・・」
モア「例えばの話よ!」
永春「う~ん、無理矢理やらせるのは良くないアル」
寿美鈴「つまり、どちらに合わせるか?
どちらも楽しめるようにするにはどうするか!
相手への気遣いが大事になるんです」
永春「相手への気遣いアルか・・・」
寿美鈴「古さんは有先生と結婚した後、どんな家庭を作るのですか?」
永春「どんな家庭?家族のことアルか?」
寿美鈴「そうです」
永春「う~ん・・・」
モワモワ・・・
永春「それではこれより気の練習を始めるアル!」
子供達「はい!」
永春「返事は『はい』ではなく『オッス!』アル!」
子供達「オッス!」
有「皆、元気だな!子供達皆、お母さんみたいに強くなりたいだなんて!」
息子(10歳)「俺は父さんにも憧れてるんだぞ!」
有「おう、祐輔!良いこと言ってくれるじゃないか!」
息子(8歳)「俺は父さんが出てた格闘大会の最年少記録を塗り替えて父さんが成し遂げられなかった優勝をしてやるんだ!」
有「期待してるぞ勇斗!」
娘(7歳)「私だってお兄ちゃん達に負けないくらい強くなるんだから!」
有「栄子も頑張れ!」
永春「皆、弱音を吐かずに打ち込んでるアルな!」
祐輔「キツいことは良いこと!」
勇斗「強くなる為の成長の明かし、なんだよね?」
栄子「こんなんで弱音吐いてたら強くなれないもん!」
永春「フフフ、昔お前らと同じくらいの子が、私に弟子入りしてキツい練習が嫌になって逃げたことがあるアル!」
3人「ええっ!!!」
栄子「何それ?」
永春「おまけに、自分から練習キツくしといて!」
勇斗「弱虫だな!」
祐輔「そんな弱虫の顔が見てみたいよ!」
永春「それがお前らのお父さんアル!」
3人「ええっ!!!お父さんだったの?」
有「子供に聞かれると恥ずかしいな!」
栄子「お父さんって昔、私達くらいの年齢で格闘大会に出て準優勝したんじゃ?」
有「その前の話だね!」
永春「頼み込んで、すぐの頃つまり入りたてアル!お前らのお父さんも最初は物凄く弱音を吐いて逃げてたアル!」
勇斗「へー、知らなかった」
祐輔「それで決勝では誰に負けたの?」
有「お母さん!お前らのお祖母ちゃんだよ!」
3人「ええっ!!!お祖母ちゃんそんなに強かったの?」
有「僕のお母さんなんだから、お話に成らなかったよ!母は強し!」
祐輔「そう言えば歴代最年少優勝は?」
有「僕のお父さん、お前らのお祖父ちゃんだ!」
3人「お祖父ちゃんも強い!」
永春「よし、今日の鍛練はここまで!」
3人「ありがとうございました!」
永春「さあ、シャワー浴びてくるアル!」
3人「は~い!」
有「僕が纏めてやるよ!」
永春「頼んだアル!」
シャワー後
勇斗「フー!気持ち良かった!」
栄子「さっぱりした」
永春「待ってたアルよ!」
勇斗「おっ!晩御飯だ!」
祐輔「鍛練後のご飯程うまいものはないからな!」
栄子「お母さん、ありがとう」
永春「どういたしましてアル」
全員「いただきます!」
栄子「お母さんどうしたの?」
永春「いや、家族みんなで食卓を囲む!
そんな光景が幸せな瞬間だなあって!」
有「そうだね!幸せな時間だ!」
モワモワモワモワ・・・
永春「こんな感じアルね」
寿美鈴「まあまあ一般的家庭ですね」
モア「男の子2人、女の子1人ですか・・・」
永春「私はまず長男が欲しいアル!でも娘も欲しいかなって!」
寿美鈴「そこは人それぞれですから」
放送「間もなく、花火の打ち上げまであと1分です!」
寿美鈴「そろそろ時間ですよ!先生を探さなくて良いんですか?」
永春「そうだったアル!でもどこに居るアル?取り敢えず片っ端から行って見付けたらソイツにするアル!」
モア『それだと修学旅行の二の舞では?』
放送「あと30秒前!」
永春「有坊主!どこに居るアル?」
目の前に有らしき人物
永春「見付けたアル!アイツでやるアル!」
放送「10,9,8,7,6,5,4,3,2,1・・・」
ドーン!
チュッ!
永春『勢いでしてしまったけど、キスって柔らかいものだな・・・、あっ!1回してたアル!』
次回は疑惑ヒロイン・長谷川千桜
- Re: 少年教師有! ( No.261 )
- 日時: 2025/04/18 22:38
- 名前: いくちゃん (ID: 57sibd8B)
出席番号255番・有との将来(疑惑ヒロイン・長谷川千桜)
千桜「皆行ったな!さあ、私はさっさと・・・」
泉(14歳)「帰るんですか?」
千桜「わあ!なんでその格好なんだよ!」
泉(14歳)「別に良いじゃないですか!この体久し振りですし・・・」
千桜「だから、ビックリしたんだよ!」
泉(14歳)「自分からチャンスを逃すつもりですか?」
千桜「お前に言われたくはない!」
泉(14歳)「私はやっても結婚は出来ませんよ!」
千桜「そうじゃなくて、お前どちらかと言うと止める側だろ!兄貴を渡したくないから!」
泉(14歳)「出来ればそうありたいですよ!でも、さっき星田先生に・・・」
回想
泉「お兄ちゃんは私と結婚するの!ずっと一緒に暮らすの!」
香「なに不貞腐れてるの?」
泉「お兄ちゃんがお姉さん達に取られそうで・・・、私はお兄ちゃんと結婚したい!」
香「う~ん、まずあなたのお兄ちゃんはあなたとの結婚を望んでるかな?」
泉「えっ?」
香「まず結婚は、男の人と女なの人がお互いに好き同士で無いと出来ないわ」
泉「私もお兄ちゃんも両想いだよ」
香「それは家族としてよ!身内と他人じゃ気持ちが違う」
泉「どこが違うの?」
香「どう言えば良いのかな?あっ、有!」
有「星田先生!どうしましたか?」
香「あんたが本物ね!」
有「なんで分かったんですか?」
香「それより、泉の事好き?」
有「それは勿論好きですよ」
泉「ほら!」
香「じゃあ、恋人にはしたい?」
有「妹ですよ」
香「妹を抜きにして1回考えてみて!」
有「妹じゃなかったら・・・、多分恋人には成ってないかな?」
泉「なんで?」
有「上手く言えないんだけど、泉と一生を共にしたいって気持ちが湧かない、それに妹って認識だからこそ、守って当然、可愛がって当然みたいな感じだから・・・」
香「近くに居て当然だったものが、
いつの間にか離ればなれに成ってしまう、
家族ってそんなものよ!」
泉「私はお兄ちゃんと一緒に居られないの?」
香「あくまで大きくなったら、皆親と離れるだけであり、別に一緒に過ごしてはいけない事はないわ!
ただ、大人に成った時その存在が鬱陶しくなったりもする!」
泉「どう言うこと?」
香「極端な事を言うと、お手伝いも何もせず、ただただ、ご飯食べたり寝て過ごしてる人と一緒に暮らしたい?」
有「そんな人嫌だな」
香「そんな人の世話をしたくないから、追い出したくなるのよ!」
泉「どう言うこと?」
香「一緒に暮らしたいのなら、お互いに助け合って生きて行かないと身内でも共同生活は無理なの!」
有「だから、仮に泉が兄ちゃん達と暮らしたいのなら、自分の事は自分でしたりとか、皆の為に料理作ったり、お掃除をしたりと役に立たないと!」
泉「結婚は?」
香「それは生物学的上無理なのよ!諦めなさい!でも、お兄ちゃんと一緒に暮らすことは出来ないこともない!
だけど、それを叶える為にはお兄ちゃんの為に働く事ね!」
有「別に兄ちゃんは結婚しても泉とは暮らしても良いぞ!」
泉「は~い・・・」
回想終わり
泉(14歳)「って言われた」
千桜「どうするつもりなんだよ?」
泉(14歳)「大人に成ってもお兄ちゃんと一緒に暮らす!その後はその時考える!」
千桜「そうか!それで私を止めるのはどう言うことだ?」
泉(14歳)「お兄ちゃんの事好きじゃないんですか?」
千桜「ハア?!誰が?」
泉(14歳)「そのカード、ゴールドなのに・・・」
千桜「いや、好きだけど・・・、なんて言ったら良いかな?」
泉(14歳)「お兄ちゃんの奥さんに成る気は無いんですか?」
千桜「お前、奥さんの意味分かってんのか?」
泉(14歳)「じゃあなんで、都市伝説に参加したんですか?」
千桜「別に、アイツの事は好きだけど、目標一直線で、私みたいなタイプが意地でもストッパーに成って支えられるような奥さんに成りたいとは思ってはいるが、実際問題アイツの事だから妻子を放ったらかしにして家を長いこと空けそうな奴に成りそうだなあ、なんて思ってないからな!」
泉(14歳)「ツンデレですか?」
千桜「誰が岡のようなツンデレだ!」
泉(14歳)「そこまで言ってない」
千桜「大体あんな奴の嫁に成ったらな・・・」
モワモワモワモワ・・・
ガチャン
有「ただいま・・・」
千桜「お・か・え・り💢」
有「ヒー!」
千桜「こんな遅くまでどこほっつき歩いてたのかな?」
有「ヒー!だから、仕事だよ!言えないけど・・・」
千桜「仕事、仕事って、内容全然教えてくれないじゃない!まさか浮気とか不倫してるんじゃないわよね?」
有「してない!してない!神に誓ってあり得ない!」
千桜「だったら言いなさいよ!やましいこと無いなら言えるわよね?」
有「いや・・・、言ったら千桜や子供達の命だって・・・」
千桜「そんな危ない仕事辞めたらどうなの?時に一年以上家を空けてた事合ったわよね?そのときの私らの寂しさがあんたに分かる?」
有「分かる!分かるよ!僕も会えなくて心細かったから・・・」
千桜「だったらそんな危ない仕事辞めて、普通に働きなよ!」
有「これは僕が好きで、昔からの夢だったから・・・、
それにこの仕事しないと皆を養えないよ!」
千桜「むしろこっちは毎日ハラハラだわ!いつ『無言の帰宅』になるのかって思うと夜も眠れないんだからなあ!」
有「ごめん・・・」
千桜「大体、連絡の1つや2つは入れなさいよ!お陰でご飯もお風呂も冷え冷えよ!」
有「温め直すか、シャワーでも・・・」
千桜「電気代と水道代が勿体無いじゃない!」
有「す、すみません!」
千桜「それに子供達も寂しがってるんだから家族サービスくらいしろよ!」
有「善処します・・・」
モワモワモワモワ
泉(14歳)「いや、お兄ちゃんはそんな危ない仕事しませんよ!リスクは取らないタイプですから!」
千桜「でも、数多の女を泣かせる男であることは確かだ!」
泉(14歳)「よくそれでうちのお兄ちゃん好きに成りましたね?!」
千桜「自分自身でも分からないんだよ!恋に理由はないんだよ!」
泉(14歳)「そろそろ時間ですが、良いんですか?」
千桜「これは勘違いなんだよ!自分が受かれたな!」
泉(14歳)「嘘ですね」
千桜「はあ?」
泉(14歳)「千桜さん、お兄ちゃんの事タイプじゃないでしょ?」
千桜「それは嫌いって事だろ?」
泉(14歳)「違います!タイプではないが、なぜか好きに成ってしまったと言うジレンマに陥ってるんでしょ?」
千桜「なぜ、そう思った?」
泉(14歳)「う~ん、女の勘ですかね?」
放送「間もなく、花火の打ち上げまであと1分です!」
泉(14歳)「ほら!早くお兄ちゃんを見付けに行ったらどうですか?」
千桜「止めろ!これは勘違い!何かの間違い、おや、私の思い過ごしだ!それにお前は兄貴が私に取られても良いのか?」
泉(14歳)「去年の文化祭楽しかったですよ!千桜さんみたいなお義姉さんも悪くないですね」
放送「あと30秒前!」
目の前に有らしき人物
泉「あっ!あれはお兄ちゃん?」
千桜『あれが・・・』
泉(14歳)「ほら!行ってきて下さい!」
ドン!
千桜「わあ、お、押すなって!」
放送「10,9,8,7,6,5,4,3,2,1・・・」
有?「ん?千桜さん?」
ヒュ~~~~・・・
千桜「わあ、転ける!」
ドーン!
チュッ!
千桜『や、や、やっちまった~!確か事故キスでも・・・
いや、待てコイツが偽者の可能性も捨てられないんだ!』
泉(14歳)「フフフ、誰がお義姉さんに成るのかな?でも、部子だけは嫌だな・・・」
次回はミイラヒロイン・真中ルン
- Re: 少年教師有! ( No.262 )
- 日時: 2025/04/21 21:30
- 名前: いくちゃん (ID: 57sibd8B)
出席番号256番・有との将来(ミイラヒロイン・真中ルン)
『ミイラ取りがミイラ』そんな言葉がある。
私達糸成軍団の中で、あの少年に最初に惚れたのは自らのファーストキスを仮契約と言う形で奪われた凛!
私達は糸成様一筋であったからこそ、凛みたいに浮気やら乗り換えなどしないと思ってたのに・・・
ルン「なぜ?なぜ、私は・・・、あの少年を好きに・・・」
全てはそう!修学旅行だ!あの時に私は心変わりしたのだ
最初は弟みたいな存在だった。
しかし、2人だけの旅行が段々終わってしまうことに寂しさを感じた。
『この子と一緒でも悪くない!』と!
ルン「ハア~、ミイラ取りがミイラか・・・」
蘭「何落ち込んでるの?」
ルン「蘭!」
恋「本当に、凛だけでなくお前まであの少年に惚れるだなんて・・・」
ルン「恋も!もしかして糸成様も?」
蘭「いや、はぐれた!」
恋「私も探してるところよ!」
ルン「お前らも糸成様を巡って争ってるのか?」
蘭「ええ、それは勿論!」
恋「いや、私はパス!」
2人「えっ?」
恋「私はどちらかと言うと1人が好き!むしろ人の恋愛を見るのが好きかな?いわゆる冷やかし役みたいな?」
ルン「何よそれ?」
蘭「ちょっと、皆糸成様の事がどうでも良くなったと言うことですか?」
ルン「いや待てよ!そこは『ライバル居なくなって良かった』じゃないのか?」
蘭「だって、皆とならライバルでも楽しくやっていけると信じてたし、誰が糸成様と結ばれても納得出来たと言うか、誰であっても祝福出来たもん!」
恋「凛やルンだけでなくロンも元彼とより戻したしな!と言っても私も出来れば争いはしたくない」
ルン「嘘よね?」
恋「えっ?何言ってるの?本当だって!」
ルン「恋は元々男に興味無いんだろ?だから恋愛も分からない!」
恋「そう言うことね!確かに、そうかも!」
蘭「名前は『恋』って書くのに!?」
恋「関係無いでしょ!」
ルン「まあ、蘭!私達の分まで糸成様と結ばれていちゃつきなさい!」
蘭「なんか糸成様が不憫に思うのは気のせい?」
恋「それより、ルンはなんであの少年教師に恋心が芽生えたんだ?」
ルン「えっ?」
蘭「そうよ!凛と同じく糸成様よりも良いと思った理由は何?」
ルン「えっ?ええっと・・・、正直・・・、わかんない!」
蘭「ハア?!正気!意味わかん無い」
ルン「だって、恋に理由はないってよく言うじゃん!」
蘭「誤魔化すな!」
恋「じゃあ、せめて切っ掛けくらい話せるんじゃない?」
ルン「切っ掛け?」
恋「いくら人を好きに成るとはいえ、切っ掛けがないと好きに成るなんて有り得ないだろ!」
蘭「そうね!顔がカッコ良かったとか、優しくされたとか、助けられたとか色々あるわよね!ルン!切っ掛けを教えなさい!」
ルン「ええっ?切っ掛けは多分修学旅行なんだよね・・・」
蘭「ああ、あの少年教師と無銭飲食だけでなく、無銭宿泊した!」
ルン「止めて!大体あれは王美麗ってのが勝手に予定変えたから悪いんでしょ!」
恋「でも、無銭宿泊と無銭飲食が犯罪ってのは・・・」
ルン「話が反れてる!それが切っ掛けじゃないのよ!」
蘭「それって行く前ってこと?」
ルン「行く時よ!新幹線→在来線→バス→タクシーと乗り物を乗り継いでやっとの思いで旅館を目指してる時よ!」
恋「成る程、共同作業ね!」
ルン「全然体力仕事はしてない!」
蘭「じゃあ、ちょっと長いデート?」
ルン「見えない事もないけど・・・」
恋「まあ、そんなことよりどうするんだ?」
ルン「そんなもん告白してから考えるわよ!」
恋「いや、そうじゃなくて、あの少年教師と結婚した後どうするんだ?って話!」
ブー!ゴホゴホ・・・
ルン「えっ?なんのこと?」
恋「結婚生活と言う新婚生活、その先の子供が生まれたらとか・・・」
ルン「蘭?どうするつもり?」
蘭「現実逃避しない!でも、私だったら・・・」
モワモワモワモワ
とある公園
糸成「よし、元気よく遊ぶか!」
子供達「わーい!」
糸成「雅人!行くぞ!それ!」
フッ!
ぽふっ!
糸成「ナイスキャッチ!」
雅人「へへへ!」
娘「お兄ちゃん凄い!」
蘭「真子、お母さんとかけっこしない?」
真子「うん、やる!」
蘭「位置についてヨーイ、ドン!」
真子「お母さん待て待て!」
蘭「ほーら、お母さんを捕まえてみなさい!」
数分後
糸成「今度は兄妹でやるか?」
雅人「うん!」
真子「ええっ、真子サッカーがいい!」
雅人「分かったよ!」
糸成「じゃあ、蘭!僕らでキャッチボールしようか?」
蘭「はい!」
モワモワモワモワ
蘭「休みの日にはこんな感じに遊びたいな!」
ルン「う~ん、成る程!」
恋「別に、家族の形は遊びだけじゃないわよ」
ルン「分かってるけど、具体的な将来が出てこないと言うか、何をしたいのか思い付かない」
蘭「家の中だと帰ってきた糸成様に
『お帰り、ご飯にする?お風呂にする?それともわ・た・し?』ってやるかな!」
ルン「う~ん、家の中か・・・」
モワモワモワモワ
ルン「さあ、今日も晩御飯を作らないと!」
長女「お母さん、私もお手伝いする」
ルン「あら、愛依、手伝ってくれるの?ありがとう!」
次女「お姉ちゃんずるい!私もやる!」
ルン「瑠美、ありがとう!じゃあ、野菜の皮剥きからやってもらおうか!」
剥き終わり
ルン「切るのはお母さんがやるから・・・」
オギャアア!オギャアア!
ルン「あっ!美瑠が泣いてるわ」
愛依「私がお世話する!」
瑠美「あっ!瑠美もやる!」
ルン「喧嘩せず仲良くするのよ!」
愛依「お腹空いてるっぽい」
瑠美「私がミルク用意するよ!」
ルン「2人が妹のお世話してくれて助かるわ!」
ガチャン
有「ただいま!」
愛依「お父さんお帰りなさい」
ルン「あなたお帰り!」
有「愛依、どうしたんだエプロン付けて?」
愛依「お母さんのお手伝い!」
ルン「さっきまで瑠美と一緒にお母さんのお手伝いしてくれたのよね?」
有「瑠美もかい?あっ!美瑠にミルクあげてるのか!偉いぞ、ちゃんとお姉さん出来てて」
瑠美「フヘヘヘ」
ルン「そろそろ晩御飯が出来るから食べる準備お願い!」
愛依「分かった!」
全員「いただきます!」
有「美味しい」
愛依「私のお陰で美味しいんだよ」
瑠美「違う!私のお陰だよ!」
ルン「2人のお陰で更に美味しくなったんだよ!本当にありがとう」
モワモワモワモワ
ルン「こんな感じかな?」
恋「まあまあ、甘々じゃない!」
蘭「むしろ少年教師の方が娘達にメロメロって感じ?」
ルン「まあ父親ならそうなるだろうし、一応、私は娘の方が欲しいかな」
2人「フーン!」
放送「間もなく、花火の打ち上げまであと1分です!」
ルン「あっ!凛達と争ってたこと忘れてた!」
蘭「どう言うこと?」
ルン「偽者が何人か紛れていて、花火が上がるまでに本物を見つけてキスするのよ!」
蘭「あっ、私も糸成様とやることを忘れてたわ!早く探さないと!」
恋「2人とも頑張って!グッドラック!」
放送「あと30秒前!」
ルン「もう、どっち探せば良いの?」
目の前に有らしき人物
ルン「見付けた!『けれど偽者の可能性もあるけど・・・』」
放送「10,9,8,7,6」
ルン「『もう一か八か掛ける!』有先生!」
有?「?」
放送「5,4,3,2,1・・・」
ヒュ~~~~・・・
ルン「あっ、『転ける』」
ドーン!
チュッ!
バタン!
ルン「す、すみません、押し倒す形に成ってしまって・・・」
有?「い、いえ・・・、それでは!」
ルン『キスできたら大丈夫なんだよね?候補なんだよね?』
次回は最後のヒロイン!お嬢様ヒロイン・高橋舞桜
- Re: 少年教師有! ( No.263 )
- 日時: 2025/04/22 22:33
- 名前: いくちゃん (ID: 57sibd8B)
出席番号257番・有との将来(お嬢様ヒロイン・高橋舞桜)
舞桜「フー!もしもし!」
愛美「はい、お姉様?こちら側に有先生は居ません」
使用人A「こちら南エリア!ターゲットの人影なし!」
使用人B「こちら北エリア!同じくターゲットの人影なし!」
使用人C「こちら西エリア!同じくターゲットの人影なし!」
使用人D「こちら東エリア!同じくターゲットの人影なし!」
舞桜「だとしたら、どこに居るのかしら?」
愛美「お姉様!」
舞桜「愛美!手伝ってくれてありがとうね!」
愛美「お姉様の為なら!」
舞桜「でも、おかしいわね、偽物含めて13人は居る筈なのに1人も見当たらないなんて・・・」
愛美「この学校が広いのと、大勢のお客さんが来てるからですよ!軽く1000人は居ますから!」
舞桜「それは確率で見ても、見つからない訳ね!」
愛美「仮にどこかの影に隠れてたり?」
舞桜「仮に隠れてたとして、何でそんなことするのよ?」
愛美「誰か、嫌な人と会いたくないとか?」
舞桜「それは私と言いたいわけ?」
愛美「そうとは言ってませんよ!あくまでも可能性ですから!いくら沢山の人に好かれてても、1人か2人はタイプじゃなかったり、嫌いな人だったりしますよね?」
舞桜「と言うことは、それが私でないことを祈っておけば良いのかしら?」
愛美「はい!そういえば、お姉様が有先生を好きに成った理由と言うか切っ掛けってなんでしたっけ?」
舞桜「ええっ?覚えてないの?」
愛美「いつだったかな?と思って・・・」
舞桜「去年の文化祭の時の格闘大会で当たった時よ!」
愛美「ああ、覚えてます!お姉様が2回もはだ・・・」
舞桜「それ以上言わないで!めちゃくちゃ恥ずかしかったんだから!」
愛美「すみません、それでたしか先生が自分のローブを掛けて見せないようにしたんですよね?」
舞桜「そうですわ!本当に紳士的行動に感動しましたわ!」
愛美「それだけだと、チョロすぎません?」
舞桜「あなたにだけは言われたくありませんね!」
愛美「なぜですか?」
舞桜「犬太って子にフィールドに落とされて負けた挙げ句、泳げなくて、助けられて惚れたのはどこの誰よ?」
愛美「ううっ・・・、そんなことより仮に先生と将来ご結婚されたらどんな生活を送るつもりなんですか?」
舞桜「先生との将来ね!どうしようかしら?何をしよう?どんな家庭を作ろう?」
愛美「あと子育てとか子供の有無、人数、性別など!」
舞桜「人数はともかく1人は欲しいわよね!でもあまり多すぎると経済とか生計となるとお金掛かるしな・・・」
愛美「もっと簡単に、単純に考えたら良いんですよ!」
舞桜「もっと単純?」
愛美「例えばどんなお家に家族何人で暮らしたいとか!」
舞桜「成る程!そうなると・・・、どうなるのでしょうか?」
愛美「先生はどちらかと言うと庶民派ですからね」
舞桜「と言うことは・・・」
モワモワモワモワ
ガチャン!
有「ただいま!」
子供達「お帰りなさい!」
有「皆、ただいま!良い子にしてたかい?」
子供達「うん」
舞桜「お帰りなさいあなた!ご飯にする?それともお風呂にする?」
有「お風呂にしようかな?皆入ったか?」
子供達「まだ!」
有「じゃあ、皆でお風呂に入るぞ!」
子供達「オー!」
カポーン!
有「出たよ!」
舞桜「もう、使用人くらい雇えば全員見ることもないのに!」
有「何言ってるのさ!人任せにせず、自分達でやって行かないと、いざ助けてくれる人が居ない時困るのは自分だって、お姉ちゃん言ってたし!」
舞桜「それはそうなんですよね・・・」
長女「お母さんはお嬢様育ちだもんね」
長男「きっとお金持ち時代の習慣が抜けないんだ!」
舞桜「うるさい!ご飯抜きにするわよ!」
長女・長男「嫌だ!嫌だ!ごめんなさい!」
夫婦の部屋
有「それにしても子沢山だね」
舞桜「本当、10人も出来るだなんて!」
有「まあ、僕も家族多い方だし、賑やかなのは悪くないよ!」
舞桜「そうなの?私は一人っ子だったから、ちょっとうるさく感じるわ!時々些細なことで喧嘩したりするし」
有「そんなこと、大人の世界でもあるから気にすることはないよ!」
舞桜「でも、こんな狭い家で良かったの?」
有「十分広いよ!むしろ舞桜の実家が広すぎるんだよ!」
舞桜「私は広くて自分だけの部屋がある方が良かったのですが・・・」
有「でも、1人より誰かと一緒に過ごすのも賑やかで楽しいよ!特に家族との距離感が短く感じるし!」
舞桜「それは一理ありますね!私の家だと両親は1年に1回会えるかどうかでしたから」
有「まあ、僕の場合は生まれて10年も会ってないんですけどね!」
舞桜「重いです」
有「でも、何年かしたら子供達は皆家を出ていくのか!」
舞桜「子供が多ければ多い程時の流れを早く感じてしまいますね」
有「むしろそれは楽しみが増えるってことじゃないですか!」
舞桜「その分、毎年緊張しますよ!受験とか!」
有「あっ!でも、僕と舞桜の子なら余裕ですって!」
舞桜「その慢心が命取りです!」
有「そ、そうだね・・・、それより舞桜!」
舞桜「何?」
有「いつも、この家と子供達を守ってくれてありがとう」
舞桜「当たり前よ!専業主婦なんだから!」
モワモワモワモワ
愛美「お姉様、将来専業主婦に成るのですか?」
舞桜「出来れば働きたくないし、よく分からない!」
愛美「『これで学年1位の成績?』ってかめちゃくちゃ大家族でしたね」
舞桜「私、やっぱり大家族に憧れだからな!そりゃ経済的に考えるときついかもしれないけど、賑やかなのが好きかな!ほら、私一人っ子だったし!」
愛美「生活費は?」
舞桜「お父様かお母様に仕送りしてもらおうかしら?先生が庶民的家庭なら、豪邸とか住みづらそうだと思うし!」
愛美「豪邸は人類の憧れであり、迷子に成る程やたら広いですからね」
舞桜「多分、先生も望んでないと思うのよね」
愛美「まあ、広い家がいい人もいれば、狭くて必要最低限の物が揃っていれば良いって人も居ますからね」
舞桜「それはそうと、先生って私や私の母も憧れだった、堀口克美の息子なんですよね?」
愛美「はい、格闘大会の時に知らされました!」
舞桜「つまり、先生と私が結婚すれば・・・」
愛美「結婚すれば?」
舞桜「克美の血を継ぐものと愛を育む!つまり克美の血を引いた子供を私が生むことに!」
愛美『ああ、お姉様が自分だけの世界に・・・』
舞桜「お母様、この花火が上がった瞬間私が克美の血縁を持つことに成るかもしれません!」
愛美『克美さんの息子と結婚するって訳だけど、そんな大袈裟な・・・』
放送「間もなく、花火の打ち上げまであと1分です!」
愛美「お姉様、早く見付けないと本末転倒では?」
舞桜「そうでしたわ!ですが、使用人の誰1人からも連絡1つ来ません!どうすれば良いのでしょう?」
放送「あと30秒前!」
舞桜「ああ、早くしないと花火の都市伝説が・・・」
愛美「お姉様!あそこに有先生らしき人が!」
舞桜「えっ?どこですか?」
目の前に有らしき人物
舞桜「ですが、あれが偽物の可能性だってありますよ」
愛美「つべこべ言わず行ってください!あれが本物だったらどうするんですか?絶好の大チャンスを逃すつもりですか?」
放送「10,9,8,7,6」
舞桜「分かりましたわ!もうあれが本物だと信じて行きます!」
放送「5,4,3,2,1・・・」
舞桜「有先生!」
ヒュ~~~~・・・
ドーン!
チュッ!
舞桜『これで・・・、これで私も候補の1人!この感触は間違いなく本物!(本物とキスした事ありませんが!)』
さあ、果たして誰が結ばれたのか?
次回は有!
- Re: 少年教師有! ( No.264 )
- 日時: 2025/04/24 22:12
- 名前: いくちゃん (ID: 57sibd8B)
出席番号258番・有が選んだ相手!
この話はヒロイン達がスタートする前までに遡る
有「フー、ここまで来れば・・・、それよりどうしようかな?」
教師と生徒は禁断恋愛
それは分かってる。
けれど、卒業したら恋愛をする人達も居る。
そう、これはあくまで都市伝説を使った恋愛バトル
つまり、今日1発目の花火の瞬間キスしたからといって、
その通りに成るとは限らないんだ。
有「でも・・・、出来れば好きな人が良いかな?」
莉桜「ほー・・・」
楓「な~んだ!」
一輝「先生にも好きな人居たんですね!」
有「皆さん!居たんですか?」
燕「その言い方だと、あのメンバーの中に好きな人が居ると言う事ですね?」
有「燕さんまで・・・、と言うか皆さんはなんでここに?しかも楓さんと田中さんで窪君の腕を掴んで・・・」
莉桜「だって直前まで近くに居ないとキスできないじゃん?」
楓「わ、私は一輝と1秒でも長く居たいだけだし!」
燕「さっき、トイレまで付いていこうとしたのは誰でしたっけ?」
楓「そんなことより、有先生にもちゃんと意中の相手が居るんですね?」
一輝「誰ですか?」
莉桜「私も聞きたいなあ・・・」
有「は、恥ずかしくて言えませんよ!それに田中さんに話したら明日には全校生徒にバレて大変なことに成るって聞きましたよ!」
一輝「まあ、教師と生徒は禁断恋愛だから、バレたら普通ならクビだね」
莉桜「生徒淫行とか!」
燕「止めなさい!小学生の前で!」
莉桜「でも、中にはそれを狙って構えてる生徒達も居るんだよね!」
有「マジですか?」
莉桜「勿論、独身教師だけだよ!それに不倫防止のために、掲示板には独身教師の写真が張られてたり、既婚者の先生の名が書かれてたりするんだよね」
一輝「既婚者はともかく、そんなことして良いの?」
莉桜「独身教師の場合は、本人の任意だよ!いわゆるモテてなくて『彼女・彼氏募集中』みたいな感じ!
だから、張るのは本人だよ!」
楓「それにいわゆる予約みたいなものだもんね!いつ付き合うかは卒業するまで分からないんだし!」
燕「しかも、場合によっては上書きして横取りもありますからね」
一輝「先生って、どんな女子がタイプですか?」
有「そう言う窪君はどうなんですか?」
莉桜「窪は胸が大きい人がタイプだよね?」
楓「はあ?何言ってるの?一輝は八期会長と同じく、小さい胸の人が好きなのよ!」
莉桜「何言ってるのよ!窪も男なんだし、こういう柔らかいのが・・・」
楓「いやいや、そう言う胸で語る人は怖いから、女子生徒でも気安く話せる私の方が・・・」
燕「実際どうなの?」
一輝「ええっと、自分を支えてくれる人かな?体型とかはお腹周りくらいしか考えたこと無いなあ・・・」
莉桜「つまり、ウエストがキュッとしてる人と・・・」
一輝「そう言う先生は?」
有「多分、一輝君と同じく、自分を支えてくれる、サポートしてくれる、なんと言うか自分の背中を守ってくれそうな頼もしい人ですね」
莉桜「ふーん」
楓「成る程・・・、それで一応聞くけど、意中の相手はクラスの中に居るのよね?」
有「はい」
燕「仮契約者の中なのよね?」
有「それは勿論」
楓「さっき集まってたメンバーの中に居るんですよね?」
有「はい」
一輝「あの、13人の中に居るのか・・・」
楓「ぶっちゃけキスをするなら・・・」
有「当然、自分が好きな人ですね」
燕「まあ、そりゃそうよね」
部子「有先生!」
莉桜「あっ!委員長の声だ!」
一輝「つまり、対決の火蓋が切られたようだね」
楓「呼んで自分の元に来させる作戦ね!自分が結ばれるって信じて疑ってない」
燕「あれ?先生は?」
一輝「委員長の声聞いて、逃げたよ!」
莉桜「ほうほう、つまり少なくとも委員長ではないってことか!」
楓「委員長、御愁傷様!」
一方その頃
有「はあはあ、委員長さんの声だ!僕、あの人苦手なんだよな・・・、見ただけで寒気がする!怖い!と言うか、あの人に捕まったら僕の好きな人とキスが出来ない!」
母「ほう、今から意中の相手に告白しに行くの?」
有「えっ?誰ですか?」
母「私よ!あなたのお母さんよ!」
有「お母さん!ってまたお面被って声までダミ声にして・・・」
母「こうでもしないとあなたにバレそうだからよ!」
有「バレて良いじゃん!僕息子だよ!」
母「周りにね!バレたらお母さんこの学校を辞めなきゃ行けないから」
有「それって?」
母「実の子供が居る場所で教師は出来ないのよ!」
有「そっか・・・、そう言えばお母さんの名前って栞で合ってるんだよね?」
母「よく知ってるわね」
有「教えてもらった、でも栞先生じゃないんだよね?」
母「どう言うこと?」
有「あなたは栞だけど、栞ではない名前でこの学校に居る」
母「そうなるわね、素性は隠したいもの」
有「だよね?」
母「それより、あんた好きな子居るんでしょ?お母さんに教えなさいよ!」
有「えっ?ヤダよ!」
母「良いじゃない!家族なんだから!」
有「家族でも嫌だよ!」
母「たしか、あんたが持ってる生徒名簿の中に居るのよね・・・」
有「えっ?あっ!取られた!」
母「この子かな?」←楓を指す
有「違うよ!」
母「燕」←じゃあこの子
有「違うって!」
母「じゃあ・・・、この子!」←部子を指す
有「全然違うから!止めてよ!そんなことするの!どうせ当てずっぽうで当たるわけ無いし!」
母「フフン」
有「何?」
母「さっきのはわざと外したのよ!お母さんはあなたが本当に好きな子は知ってるし!と言うか、去年当てたでしょ?」
有「変わってるかもしれないよ?」
母「お母さんは子供の事なら何でも知ってるわ!はい、これ!」←写真を渡す
有「えっ?もしかして?」
母「あなたが1番大好きな人、そう!自分のお姉ちゃんよりも大好きな・・・」
有「お姉ちゃん入れるの止めて!ただでさへ彼女出来たら発狂しそうなのに!」
母「そう言えば、あんたが好きな子を見かけたわね」
有「どこ?」
母「あっちの方向かしら!」
有「信じて良い?」
母「嘘は付かないわ!ただ、そこにあなたの意中の人が居るとは限らない!彼女も移動してる可能性があるから!」
有「そっか!」
母「でも、その周辺に・・・」
有「居る可能性が高い!」
放送「間もなく、花火の打ち上げまであと1分です!」
母「早く行きなさい!その人と将来を共に過ごしたいと思うなら!」
有「最後に2つ聞いて良い?」
母「何?」
有「1つお母さんは僕が結婚することについては・・・」
母「あんたが本気で『好き』って思ってる子ならその子と結ばれて欲しい!両想いなら尚更よ!」
有「もう1つ、僕が結婚しても一緒に・・・」
母「勿論、暮らしたいわ!あなたの家族と!あなたの奥さんと子供、私から見たら孫達と、必ず一緒に暮らすわよ!」
有「わかった、僕行ってくるね!」
母「行ってらっしゃい!グッドラック!」
有「あの人は・・・?あの人はどこに居るんだ?」
1人目
有「違う!この人じゃない」
2人目
有「危ない!鉢合わせしたら追い掛けられる所だった!」
3人目
有「おっと、後ろも気を付けないと・・・」
放送「あと30秒前!」
有「早く見付けないと!時間がない!
あの人は・・・、あの人は本当にどこに居るんだ?」
目の前に有の意中の人らしき人物
有「居た!◯◯さん!」
?「!」
有「良かった、あなたに会えて・・・」
放送「10,9,8,7,6」
有「僕は前から、あなたの事が好きでした!」
放送「5,4,3,2,1・・・」
ヒュ~~~~・・・
ドーン!
チュッ!
文化祭の後夜祭の1発目の花火が上がった時、
唇を交わした男女は結ばれると言う都市伝説
信じがたい事だが、
この伝説は本当だった。
なぜなら、この15年後僕らは本当に結婚するのだから!
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