二次創作小説(新・総合)
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- 少年教師有!
- 日時: 2024/10/16 18:51
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
いくちゃんです!
ナンバーズ更なるスピンオフ作品!
このお話の主役は鶴の弟・有!
あの有が帰ってきて教師になった所から始まります!
時系列は八期が絶対命令を持った生徒会長として認められた直後からです。
先にメインとなる登場人物だけを紹介します!
例えるなら魔法先生ネギま!と暗殺教室を混ぜたお話に成ります!
ぜひ、読んでください!
担任・岡田有
副担任・岡田栞
出席番号
1番・幽霊生徒・相坂冷子
2番・影主人公・石井悠馬
3番・サブ主人公・石田陽斗
4番・人気ヒロイン・岩村江子
5番・助太刀ヒロイン・岩村小
6番・影ヒロイン・氏家流
7番・メインヒロイン・大西楓
8番・正ヒロイン・岡朝子
9番・対抗キャラ・岡崎友人
10番・禁断ヒロイン・岡田泉
11番・主人公・窪一輝
12番・見守りヒロイン・久永春
13番・百合っ子・木谷心乃枝
14番・定ヒロイン・小宮春奈
15番・謎ヒロイン・桜咲愛
16番・分析ヒロイン・佐々木歩
17番・空気ヒロイン・田中莉桜
18番・一時期ヒロイン・谷川燕
19番・噂主人公・千葉雄樹
20番・準一時期ヒロイン・長野渚
21番・準空気ヒロイン・難波千里
22番・隠れヒロイン・牧野恵花
23番・モブヒロイン・牧野恵子
24番・噂ヒロイン・博士瞳
25番・疑惑ヒロイン・長谷川千桜
26番・悪キャラ・真鍋絵理
27番・昇格ヒロイン・宮里刹那
28番・準ヒロイン・麦田午希
29番・対抗ヒロイン・麦田部子
30番・肝っ玉お母さん・四葉寿美鈴
31番・謎キャラ・モア・ワコール
32番・裏ヒロイン・岡村冥
33番・悪主人公・寺坂糸成
34番・悪ヒロイン・新井蘭
35番・未来ヒロイン・牧瀬凛
36番・ミイラヒロイン・真中ルン
37番・サポーターキャラ・前田恋
38番・サブヒロイン・前川ロン
39番・お嬢様ヒロイン・高橋舞桜
40番・準対抗ヒロイン・佐藤愛美
41番・サポートキャラ・茂本紬
※今後増える可能性あり(随時載せる予定!)
- Re: 少年教師有! ( No.151 )
- 日時: 2024/07/01 22:28
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
出席番号145番・発覚!黒幕の名とその関係者!
豊「やあ皆久し振りだな!」
Dクラス「高井先生!」
豊「まあ、何人かは大変な事に成ってるようだけど・・・」
小・午希「はい・・・」
流「私は解決しました!」
豊「だが、口先だけかもしれないから、油断しないように!半信半疑を忘れずに!」
全員「はい!」
豊「派遣生徒の皆も居るね?」
派遣生徒達「はい!」
豊「糸成軍団は居ないが兎に角会議を進めよう!」
瞳「皆を集まるということはとても大事なことなの?」
豊「ああ、黒幕の名が分かった!」
一輝「黒幕って?」
楓「キルが黒幕じゃないの?」
豊「アイツはその黒幕に対抗するためにとある人物が作ったんだが、言うことを聞いてくれず、今に至る!」
朝子「その黒幕って?」
豊「例のお菓子工場の創始者の名だ!」
瞳「その名前は?」
豊「キャンディーだ!」
全員「キャンディー?」
心乃枝「えらいお菓子らしい名前やな!」
愛「ソイツが黒幕と言うことは?」
豊「ああ、キャンディーは多くの子供を誘拐し、お菓子にドラッグを混ぜて自分の工場で沢山の子供達を強制労働させた!」
有「ところが、グレーテルに邪魔をされて・・・」
豊「違う!」
有「えっ?違うんですか?」
朝子「あんた、人の話は最後まで聞きなさい!」
豊「キャンディーが誘拐したのは、親から見捨てられたり孤児に成ったり、虐待や厳しい環境で育ってる子供達を中心に誘拐していたんだ!」
心乃枝「そう言えばあの時は、お稽古が嫌に成って・・・」
愛「私はそのこのちゃんを追い掛けるために・・・」
朝子「私は勉強出来なくて家出したんだっけな?」
一輝「でも、キルはなんで関係してるんですか?」
瞳「キル自身が言ってたでしょ!あの後、逃げられないようにとか、体力つけるためと評して打った薬!
それで動物の力を手に入れた代わりに怪物扱いを受けていじめられた子達!
キルはその子達を助けたのよ!」
豊「ああ、その通りだ!」
流「じゃあ、私達に爆弾を付けたのも!」
悠真「愉快犯とは言ってたが、あの5人の仕返しに協力したってことか!」
有「多分、そうだと思います!」
一輝「ってことは、『愉快』とか『殺したい』と言うより『懲らしめたい』、『あわてふためくのを見たい』って感情の方が強いね?」
午希「いやいや、こっちは良い迷惑だよ!」
小「むしろいじめられてたのこっちだから!」
午希「私なんか、蘭かルンに何したかも思い出せないって言うのに・・・」
千里「本当に無いの?」
午希「全然心当たり無いよ!」
千里「もっと思い出して見なさい!お菓子とか玩具を横取りとか、順番抜かしとか、劇で良い役取られたとか?」
午希「千里姉は私を何歳だと思ってるのさ!子供の喧嘩じゃないんだから!」
泉(14歳)「意外と知らないところでやらかしてたりとかもあるよ!」
有「何勝手に成長してるんだよ!」
泉(14歳)「こっちの方が都合良いし!」
豊「実は、今日キルを作った人物がここへ来てもらってるんだ!」
全員「キルを作った人!?」
ガラガラ
?「どうも初めまして、私はディスピアと言います!」
一輝「ってことは、外国人の方なんですか?」
ディスピア「これは素性を隠すための私のコードネームさ!」
莉桜「キルを作ったってどういう事ですか?」
ディスピア「詳しい事は言えんが、元同業者でな!まあ、周りから見ればライバルみたいなもさ!」
楓「へー、キルのライバルね!」
雄樹「なぜ、キルを作ったんですか?」
ディスピア「キャンディーに対抗するためさ!キャンディーの悪事を止めるためにキルは必要だったからな!」
モア「ですが、私達はキルを殺すんですよね?」
ディスピア「ああ、キルは失敗策だよ!まさか地球を破壊するとまで言うとは・・・」
流「でも、恋達はキル自身から『自分を殺せ!』って命令されてるわよ!」
ディスピア「それは初耳だな・・・、どういう事だ?」
一輝「キルには聞きたいことが沢山ありそうだね?」
楓「謎が多すぎるよ!」
ディスピア「あっ!岡田有君という子はどの子だい?」
有「僕ですが!」
ディスピア「君には大事な話があるからちょっと来てくれないか?」
有「はい!」
一輝「なんだろうね?」
楓「さあ?」
流「何を話すのかしら?」
悠真「さあ?」
隣の空き教室
有「失礼します!」
ディスピア「良く来ましたね!ん?高井!お前もか?」
豊「この子に何かあったらあの人に顔向け出来んからな!」
ディスピア「私は信用成らないと・・・」
豊「万が一だ!それにこんな小さな子供に理解できる内容かも怪しいからな!」
ディスピア「フッ、君はどこまで知ってる?」
有「なんの事ですか?」
ディスピア「君のご両親の事だよ!」
有「父は亡くなって、母は行方不明、しかしこの学校に居ます!」
ディスピア「そうか、では2人が若い頃何をしてたかは?」
有「研究員とは聞いてますが・・・」
豊「研究とは表向きだ!だが、本当の目的はこれだ!」
バン!
有「これって?」
豊「私達は言わば殺し屋!だが、殺すのは法で裁けないサイコパスな人間だけだ!」
有「それで?」
豊「私達はこの記事を見て研究員を結成した!」
バン!
有「『児童不審一斉誘拐事件』!?」
豊「その黒幕がキャンディーさ!最初は分からなかったが、とあるお菓子工場が火事に成ったと同時にそこの工場の子供達が全員助かった!
だが、全員トラウマと変化となる薬を打たれて化物扱いを受けて暮らすことに成ったが・・・」
有「その火事なんですけど・・・」
豊「知ってるのかい?だが、君はまだ生まれてない筈!」
有「従兄姉、いえ義兄のヘンゼルと義姉のグレーテルが閉じ込められて、グレーテルが火事を起こしたのかな?そう本人から聞いてます!」
豊「そうなのか?」
ディスピア「世界は狭いものだな!」
有「それで、両親はそこで何を研究してたんですか?」
ディスピア「変化の解毒剤だよ!研究員の中にも変化をするものも居たから、そいつの血液とか皮膚で解毒効果を見たり、時には人体実験もしてたよ!」
有「そうなんですか?そう言えばお父さんは女たらし、お母さんは病弱と聞いてますが?」
豊「それも本当だ!君のお父さんはナルシストで女性研究員を毎日のようにナンパしたり飲みに誘ったりしてたよ!お母さんは幼い頃から癌に悩まされてたらしく、入院しがちだったそうだよ!」
ディスピア「しかも、アイツは奥さんが入院中にも関わらずに不倫してたからな!しかも子供まで作って!」
豊「おいおい、子供に言うことでは・・・」
有「あっ、それもお姉ちゃんから聞いてます」
豊「そうなのか?がっかりしただろう?」
有「はい!こんな人には成りたくないなあって!そう言えば聞きたいことがあるんです!」
豊「なんだい?」
有「高井先生やディスピアさんも僕のお母さんを知ってるんですよね?」
豊「ああ」
ディスピア「勿論!若くて可愛かったからな!」
有「お母さんの名前って『岡田栞』で合ってますか?」
豊「ああ、合ってる!確かに岡田栞さんだ!」
ディスピア「なぜそんなことを私達に?」
有「この学校に『岡田栞』という先生が居るのですが、あくまで『自分はお母さんではない』と言うのです!」
豊「同姓同名の赤の他人ではないのか?」
有「でも、お姉ちゃんが『真の親を決める』裁判で立っていたのは岡田栞先生だったんです!顔もはっきり覚えていますし、間違いありません!
それでも『自分はお母さんじゃない』と否定されて・・・」
豊「有君にとってお母さんはどんなイメージ?」
有「イメージですか?僕ら5人姉弟妹を離れ離れにさせなかった優しいお母さんだと思ってます!」
豊「だったらその気持ちを信じなさい!」
有「えっ?」
豊「君のお母さんだって、君達の事は絶対忘れてないし、いつかは会いたいと思ってる筈だから!お母さんを信じて待ったら良いよ!」
有「はい!分かりました!」
- Re: 少年教師有! ( No.152 )
- 日時: 2024/07/02 23:56
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
出席番号146番・舞桜と愛美が来たかった理由
有がディスピアに連れられている間
朝子「記憶を取り戻すためにこの学校に行くために訓練したんだ?!」
江子「はい!」
舞桜「受かったと言うより、理事長のお情けみたいなものですよ!」
紬「酷いな!江子に物理的意味で命助けたもらった癖に!」
愛美「そうですよ!訓練中に殺され掛けたところを助けてもらったんじゃないですか!」
春奈「訓練中に?大丈夫だったの?」
紬「江子の活躍で全員無事でした!まあ、負けましたが・・・」
江子「そう言えば、部隊長は克美さんの大ファンだったそうですね?」
紬「しかし、まさか既婚者の子持ちな上に物凄い女たらしだったとは・・・」
舞桜「うるさいですわ!」
莉桜「でも、子供5人だよ!」
春奈「しかも生きてたとしても45歳!十分おじさんじゃん!」
朝子「どういう人だったんだろ?」
莉桜「あんた、おじさん趣味だったわね!」
泉(14歳)「でも、愛海お姉ちゃんから見たら本当に叔父さんだけどね!」
全員「えっ?」
流「ああ!理事長の妹の旦那さんだったわね!」
全員「あっ!そっちの叔父さんね!」
心乃枝「今はもう亡くなられてるん?」
泉(14歳)「お姉ちゃんが貰ったお母さんの手紙にはもう居ないって書いてあったんだって!」
春奈「で、そのお母さんは?」
泉(14歳)「行方不明!ただ、この学校で教師をしてることは確かなんだけどな・・・」
心乃枝「栞先生言ってへんかった?」
泉(14歳)「お姉ちゃん達が本当の母親の裁判で立ってた人が栞先生の筈だったんだけど、本人は『お母さんじゃない』って!」
部子「変ですわね、裁判所で嘘を付くことは偽証罪ですよ!」
愛「自分が捨ててしまった後悔で顔向け出来ないのでは?」
寿美鈴「それはありますね!親としては最低な行為をしましたし、今更『自分が親』だと伝えましても・・・」
流「いくら泉ちゃん達が許しても、世間は許さないよね?」
泉(14歳)「お姉ちゃん達はいつでも許すつもりだって言ってました!」
悠真「心広いな」
泉(14歳)「全部お父さんのせいだって!」
朝子「あっ、そう!」
愛美「なんだか話がずれてません?」
舞桜「確かに、私は堀口克美のファンでしたが、ここに参加したい理由は別にありますわ!」
莉桜「おっ!それはなんだい?」
舞桜「それは・・・」
全員「それは?」
舞桜「有先生のお力に成りたいと思ったからですわ!」
朝子「えっ?」
部子「な、な、な、な、な、なんですって!?」
心乃枝「どういう事なん?」
舞桜「去年の合同文化祭で行われた格闘大会!」
朝子「合ったわね!そんなこと・・・」
舞桜「そこで、私は最初こそ善戦しておりましたが、視覚の隙を狙われて敗北となりました!」
楓「そうだったね?」
舞桜「まあ、勝負の事などどうでも良いんですわ!私はあの格闘大会で2度!身ぐるみを剥がすことに成りました!」
一輝「合ったね?」
陽人「うわー、その瞬間見たかったな!」
ゴチン!
流「黙ってなさい!」
舞桜「すぐに自分のローブを私に渡しては自分の体で私を隠してくれましたし、女性陣を兎に角呼んでくれて・・・」
朝子「それだけ?」
春奈「チョロ過ぎるでしょ!」
愛美「帰ってから御姉様は自作の有先生人形で戯れることが多くなり・・・」
舞桜「愛美!何勝手なことを?!」
歩「いや、ここに居るならいずればれてたかも?」
朝子「そうそう、委員長のように!」
部子「なんですって!?」
千里「確かに部子の寝室は有先生のグッズがいっぱいあるもの!しかも、一部は学校で売られてたし・・・」
部子「売ってませんわ!」
心乃枝「委員長!肖像権ってものがあってな・・・」
部子「そんなの朝子さんみたいなお馬鹿じゃないんですから知ってますわ!」
朝子「誰がよ?」
部子「あなたがお馬鹿なのは周知の事実ですわよね?」
朝子「バカなのは認めるけど、あんたみたいにショタ婚かつグッズ作って夜寝てないわ!」
午希「うんうん、やるのは委員長か歩くらいだよ!」
歩「私!?」
流「部子は頭は良いけど、別の方向でおバカさんよね?」
部子「なんですって!?どこがですか?」
流「でないと、八期に別教室に飛ばされないよ!」
部子「それはあなたもでしょ!」
流「ハイハイ、そうですよ!私は人の善意を踏みにじったバカですよ!」
悠真「拗ねてるのか?」
流「別に!」
舞桜「って言うか、愛美だって、犬太って子に助けられて『気になったから絶対行きたい!』って言って私と組んだんでしょ?!」
陽人「おいおい・・・」
莉桜「なーんだ!2人ともここに好きな男が居るから愛の力で追い掛けてきたのね?!」
愛美「いや、そう言うのではなく・・・」
春奈「じゃあ、どういうのなのよ?」
舞桜「ただ、サポートをしに・・・」
莉桜「別にうちの先生じゃなくても良くない?こういう裏の仕事、別の学校でもやってるんでしょ?」
舞桜「まあ、そうですが・・・」
愛美「ここじゃないとダメなんです!」
春奈「なんで?だから何でなの?」
午希「2人とも止めてあげなよ!」
小「そうだよ!可哀想だよ!」
春奈「甘い!」
2人「えっ?」
春奈「あんたら甘いわ!蜂蜜より甘いわ!」
莉桜「恋は戦争!弱肉強食の世界!」
春奈「私は一応刹那と江子の2人を応援するつもりだけど、小?」
小「はい・・・」
春奈「このまま、ライバルが増えて、そのぽっと出のライバルに好きな人かっ拐われたらどう思う?」
千里「そうよ!午希ちゃん!このまま犬太君が、どこの誰かも分からない女の子に取られて良いの?」
午希「そ、そ、そ、それは嫌だけど、何でそんな話に?」
千里「午希ちゃんが別に良いって言うなら私や渚さんが狙っても良いのかな?」
渚「ん?拙者がどうかしたでござるか?」
午希「そ、そ、そ、そ、そんなの・・・、い、い、い、嫌だよ!」←逃げる
歩「午希!行っちゃった・・・」
流「そこの2人!からかわない!」
春奈「だって本当の事だもん!」
莉桜「それに有君競争率高いの事実だし!」
朝子「あんた達、いい加減・・・」
春奈「朝子こそどうなのさ?」
朝子「えっ?だこら私は子供が・・・」
莉桜「そう言いつつも一緒の布団で寝てるんだよね?」
朝子「あれは、アイツが勝手に・・・」
莉桜「それに朝子だけじゃなさそうだよね?」
江子「あの、先生ってそんなに競争率高いのですか?」
春奈「うんうん、話しに成らないよ!そんな人をあんたは好きに成ったのよ!本当このクラスはショタ婚が多いわよね!」
朝子「はーるーな!黙れ!」←春奈を追い掛ける
春奈「ここまでおいで!ベロベロベー!」
江子「小学生ですか?!」
莉桜「でも、実際有先生を好きな生徒は、委員長でしょ!宮里、佐々木に桜咲さんに、冥ちゃんに江子!そして朝子!」
朝子「何勝手に私の名前入れてるのよ!」
春奈「契約カードは金色じゃん!」
朝子「それはそうだけど・・・、ほら偶発的と言うか、必死だったと言うか・・・」
心乃枝「必死に成ってでも助けたい大切な人って事やろ?」
朝子「心乃枝!?」
心乃枝「やっぱ、朝子も有君の事好きなんやって!口では否定するけど、内心は・・・」
朝子「だから、違うって言ってるでしょ!」
春奈「ただ、愛さんが恋敵になると喧嘩しても勝てないな・・・」
愛「なっ!」
舞桜「どういう事ですか?」
春奈「うちの学校の1番の最強だから!」
江子「それは瞬殺されますね・・・」
歩「下手したら殺されるよ!」
朝子「全くもう!こんな時に色恋で盛り上がって!余裕なんだから・・・」
有「あっ!朝子さん!何で顔が真っ赤なんですか?」←話が終わった
ゴチン!
朝子「トイレよ!トイレ!」
有『ううっ、何で殴られたんだろう?』
化粧室
朝子「ハー、危うくバレるところだったわ!『えっ?バレるって何が?』
ってか、春奈もに言ってるのか?別に私はアイツの事なんか別に・・・」
凛『でも1人に成れて良かったですわ!休憩が欲しかったところです』
朝子「そうそう休憩したかったのよね!あれ?今の誰?私は何を・・・」
シュウウウ・・・
凛「危ないところでしたわ!あの先生の岡朝子への信頼と仲間意識、凄いものを・・・
ハッ!ダメですわ!術者自身が感情に揺られては・・・
ましてや、『恋』することなんて成ったら・・・
いいえ!そんなことあり得ませんわ!兎に角、糸成様の作戦決行まで時間を稼がないと!私が受けたあの悲しみをあの子にも味合わせるまで!それまで気を確かに持たないと!」
- Re: 少年教師有! ( No.153 )
- 日時: 2024/07/03 22:58
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
出席番号147番・人魚姫・午希(前編)
午希「ハー、首輪あるけど、なんとか誤魔化す形で演劇部の役貰ったな!
まあ、首輪があって脇役の脇役!モブなんだけどね・・・、でも無いよりはいっか!」
朝子「あっ!午希ちゃん!」
午希「朝子!」
朝子「あっ!それ台本!」
午希「まあ、演劇部だから、ほんで役貰って・・・」
朝子「それで何やるの?」
有「僕も気になります!」
午希「いや、大した役じゃないよ!」
朝子「シンデレラとか白雪姫?」
有「瓜子姫とか親指姫とか?」
心乃枝「赤毛のアンかアルプスの少女ハイジとか?」
午希「止めて!止めて!そんなにハードル上げないで!」
千里「ああ、午希ちゃんはペンギン1とかヤギ2よ!」←初等部時代の写真を見せる
午希「何勝手に持ってきてるの?あと何で動物なのさ!」
千里「人間やったことあるの?」
午希「子供1とか村人2だったけどさ・・・」
愛「あんまり変わりませんね」
午希「脇役でも良いの!脇役が居てこそ劇が盛り上がるから!それに役が貰えるだけ感謝しないと!」
有「どんな役だろうと選ばれるのは凄いことですよ!僕絶対見に行きますね!」
午希「あ、ありがとう有君、私頑張るね!」
有「はい」
午希『良かった、役がバレなくて・・・』
部長「午希!」
午希「あっ!部長!」
朝子「ん?演劇部の部長?」
部長「実は、系列の保育園の方で、
『今週末劇をしてくれないか?』
って、頼まれてね!
でもほら、その日は私達遠出するから!」
午希「そうですね」
部長「だから、一人芝居でも良いからよろしく!何なら何人か集めてやってくれても良いよ!」
午希「えっ?ええっ!!!!」
部長「あんた、しばらく主役出来なくて落ち込んでたでしょ!チャンスだと思って!」
午希「い、いや、部長!」
部長「囚人3よりはマシでしょ!」
4人「囚人3!?」
午希「あっ!皆!笑わないで!」
シクシクシクシク・・・
朝子「首輪付けてるからって・・・」
心乃枝「女の子なのに・・・」
有「絶対やりたくない!」
愛「可哀想に・・・」
午希「ああ!もういっそのこと笑って!同情されるのも嫌!」
朝子「どっちなのよ?!」
千里「思春期の女の子の感情は難しいのよ!」
有「それで今週末の講演はどうするんですか?」
午希「無理だよ!私1人なんて・・・、しかも、囚人3だし・・・」
有「午希さん!しっかりして下さい!」
朝子「午希ちゃん!
私達に手伝えること無いかな?」
午希「皆!良いの?」
心乃枝「クラスで劇くらいやることあるやん!」
愛「演劇なんて1人でなんか出来ません!私達も出来るだけ協力させてもらいます!」
有「それに、クラスの皆も聞いたらやると言うと思いますし!」
朝子「目に浮かぶわ!」
午希「皆、ありがとう!」
有「じゃあ、放課後早速練習ですね!」
放課後
午希「演目は子供向けと言うことで人魚姫となりました!」
千里「配役どうしましょうか?」
歩「ハイハイ!王子役は有君が良いと思います!」
午希「そうすると人魚姫役は?」
歩「それは勿論この・・・」
部子「お馬鹿なあなたが台詞を覚えられる訳無いでしょ!私がやりますわ!」
歩「ええっ!ズルいよ!」
朝子「いや、委員長は人魚姫から声奪う魔女がお似合いよ!」
部子「なんですって!?」
絵里「男子から選ばないのか?」
友人「恐れ多いので無理!」
一輝「王子じゃなくて姫ってクレーム付けられそうだから無理!」
雄樹「あがり症だから無理!」
悠真「弟達の面倒見るから無理!」
心乃枝「なあ、愛ちゃんが男装して王子やるとかは?」
愛「えっ?」
心乃枝「うちを姫やと思ってやってみて!」
愛「心乃枝姫!」
心乃枝「愛王子!」
愛・赤面
朝子「似合ってそうだけど・・・」
有「なんか嫌だからヤダ!」
春奈「ん?それはどういう意味かな?」
流「午希が人魚姫やるって選択は?」
午希「うちに主役は無理やねん!うち初めて主役に選ばれた時、大恥かかせたことあるから!」
千里「ねえねえ、午希ちゃん!」
午希「ん?」
千里「演目私はナイチンゲールが良いと思うの!
さあ、先生上の服を脱いで下さい!」
午希「子供の前で何やらすき?」
部子「そこ変わりなさい!」
朝子「黙れ!変態!」
午希「もう、こんなに揉めるなら私が独断で決める!」
有「演劇に詳しいのは午希さんですから午希さんの言うことを皆さん聞かないと・・・」
愛美・トコトコ
午希「あっ!人魚姫は愛美ちゃんに決定します!」
部子「な、なんですって!どうして佐藤さんなのか、納得出来る理由を説明してくれませんか?」
佐藤「ヒー!なんか、すみません、すみません、すみません!」
全員『納得!』
午希「で、次は魔女の役を・・・」
ガラガラ
犬太「ん?何やってるんや?」
有「演劇の練習だよ!今週末やるんだ!」
犬太「なんや有、お前も参加するんか?女ばっかおる場所で!男が演劇とか聞いて呆れるわ!」
午希「おかしくない!犬太君が思ってる程演劇は甘くないんだから!」
犬太「そこまで言うなら、午希姉ちゃん主役なんか?」
午希「『ううっ、言い返せない・・・』私は脇役とか裏方で十分なの!それに主役はもうやらないって決めてるし!」
全員『えっ?』
午希「そんなことより練習だよ!練習!まずは人魚姫が王子を助けた後に王子の許嫁が来るシーンから!」
犬太「演劇なら人魚姫やなくて男らしく『桃太郎』やろ!丁度ここに犬・猿・雉も居るし!」
有「僕が犬?」
朝子「誰が猿よ!」
部子「誰が雉ですか!」
犬太「ほら、鬼退治行くぞ!かかれ!」
バフッ!
千里「もう!元気なのは良いけど、もうちょっと静かにしましょうね犬太君!」
渚「そうでござる!勝手に決めるのは良くないでござる!」
犬太「止めてくれ!千里姉ちゃん!有が見とる!」
陽人「子供って良いなあ!」
悠真「おい、コラ!」
心乃枝「なんかあの2人が夫婦に見えるのは気のせいやろうか?」
有「桃太郎やられた!」
朝子「いや、吉備団子にやられた犬でしょ!」
心乃枝「いや、むしろたった今生まれた桃太郎ちゃう?」
午希「ああ!全然練習出来ない!」
夜
千里・午希・部子達の部屋
犬太「あれ?午希姉ちゃんは?」
千里「どこかへ遊びに行ったんじゃないかしら?」
寮のエントランス
午希「何よ!本当は私が助けたと言うのに・・・、
ああ!私にも人間のような足があったらな・・・」
犬太「なんや!やっぱり主役やりたいんやんか!」
午希「キャー!犬太君?」
犬太「今の人魚姫の台詞やろ?」
午希「これは自分でもイメージを掴むために・・・、
それに私には似合わないよ!」
犬太「地味やもんな!」
午希『デリカシー無さすぎ!』
犬太「そう言えば、何で主役はやらないって決めてるんや?」
午希「そ、それは・・・」
犬太「本当は主役やりたいんやろ?何でわざわざ自分からそのチャンスを捨てるんや?」
午希「それは・・・」
ルン「私に恥をかかせたからよ!」
犬太「お前は・・・」
午希「ルン!」
ルン「名前が出せたと言うことは・・・」
午希「忘れてないよ!」
犬太「どういう事や?お前らは一体どんな関係なんや?」
ルン「私も元演劇部!私の演劇人生はコイツによって踏み潰されたのよ!」
犬太「どういう事や?」
ルン「とある演劇の大会で、本番直前にコイツは劇に出られなくなったのよ!主役なのに!」
犬太「はあ?」
ルン「その代役に第2候補として、読みあわせにも付き合ってた私が急遽やることに!でも緊急で入った分、気持ちはこもらない、棒読みも目立ち、台詞を飛ばしたり忘れたり、大道具や照明担当との息も合わず劇はメチャクチャ!元々優勝候補として注目されてた分、私は周りからバッシングを受けたのよ!
コイツのせいでね!」
犬太「それが午希姉ちゃんが主役をやらない理由か?」
午希「うん!」
ルン「今週末どんな劇に成るのかしらね?ただ、あなたが主役をやると言うのなら私は邪魔しに行くから!」
犬太「なんやと!?」
ルン「私が受けた辱しめを味わえば良いのよ!」
- Re: 少年教師有! ( No.154 )
- 日時: 2024/07/06 17:35
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
出席番号148番・人魚姫・午希(後編)
当日
午希「ええっ!!!!愛美ちゃんが風邪引いた?」
舞桜「知恵熱といいますか、本番に弱いと言いますか・・・」
午希「こっちも突然頼んでたので、ごめんなさい!」
朝子「どうしたの?」
午希「皆!大変!人魚姫役の愛美ちゃんが風邪で出られなく成った!」
莉桜「どうするんのさ?」
春奈「今から代役入れるとしても・・・」
歩「委員長は?」
部子「王子役が有先生じゃないのでやりたくありませんわ!」
犬太「午希姉ちゃんがやったらどうなん?」←王子役
午希「だから、私は主役はもうやらないって・・・」
犬太「この中で演劇を1番分かってるのは午希姉ちゃんだけやろ!」
午希「そ、そうだけど・・・」
犬太「失敗したらそこで終わりなんか?悪かったところ見付けて反省してまたやり直す事が成長への近道なんやろ?」
午希「いや、私はそう言うのじゃなくて・・・」
千里「じゃあ私達が・・・」
渚「人魚姫の役をやって構わないでござるか?」
午希「2人にだけはやらせたくない!私がやる!」
犬太「どういう理由やねん?!」
朝子(凛)「ルン、午希が人魚姫するそうよ!」
舞台裏
部子「ハア、いくら皆さんの推薦とはいえなんで私が足を授ける魔女なんかを・・・」
ルン「困ってるようね?」
部子「あなたはルンさん?」
ルン「私がその役変わってあげても良いわよ!」
部子「でも台詞は?」
ルン「陰で練習してたわ!実は私、元演劇部なの!」
部子「そうなのですか!それではお願いします!」
開演
刹那(読み手)「ある海の中に人魚の国がありました!そこには人魚の王と7人の娘達が住んでおりました。」
舞台裏
春奈「刹那の読み手1番似合ってるわね!」
心乃枝「伊達に図書委員やってへんって!」
刹那「ある日の事人魚姫が人間界の海へ出掛けました!するとそこには大きな船が!」
午希「あれが人間ね!あの人は誰かしら?」
刹那「それは近くの国の王子でしたが、人魚姫には分かりませんでした。すると突然嵐がやってきました!」
女児達「キャー!キャー!嵐が来るの?」
刹那「ここ喜ぶところじゃないよ!」
先生「皆!自然災害の話で、アイドルの嵐じゃないからね!」
春奈「嵐の人気は衰えないな・・・」
午希「大変!助けないと!」
刹那「人魚姫は無我夢中でさっき見た王子を探し、なんとか岸に上げます」
午希「よいしょ、よいしょ!そうだった!私のこの姿は人間達に見せてはいけなかったんだったわ!」
刹那「そう、気付いた人魚姫は近くの岩場に隠れて王子の目が覚めるまで見守ることにしました。すると・・・」
千里「あら、王子様!こんなところで?!」
犬太「ん?ここは?」
千里「気が付きましたか?船が嵐に巻き込まれたと聞きましたが?」
犬太「ん?もしかして、君が俺の事を!」
千里「『犬太君、素が出てるわよ!』はい!」
午希「待ってよ!助けたのは私よ!」
刹那「人魚姫は否定したかったのですが、自分の姿をさらけ出せない為、黙って海へ帰るしかありませんでした。」
、
園児達「ええっ!!可哀想!」
刹那「人魚姫は早速王様に相談しましたが・・・」
友人「私達海の生き物と人間は勝手が違う!ましてや、人間がお前の姿を見て好きに成ると思うか?本当に結ばれれば良いが、結ばれなければお前は水の泡と成ってしまうんだぞ!」
午希「それって?」
友人「私達と人間が一緒に暮らすことなど、夢のまた夢だ!諦めろ!」
午希「そんな!」
刹那「しかし、どうしても王子の事が忘れられなかった姫、するとそこへ・・・」
午希「えっ?『ルン?何する気?』」
ルン「あんた、人間界に行きたいそうね?」
午希「は、はい!」
ルン「だったら、私と掛けをしないか?」
午希「どういう事ですか?」
ルン「私がお前に足をやる!ただし、お前の声を私にくれ!」
午希「そ、そんな!」
ルン「一生とは言わない!1週間でどうだろう?」
午希「1週間?」
ルン「1週間の間に、お前が王子と唇を交わせたらお前は自由!ただし、1週間以内に出来なかったらお前は水の泡と成って消える!」
刹那「魔女は自分の声と引き換えに足を渡すと良い、更に王子とキスできれば自由の身となるが、それが果たせないと水の泡と成って消えると言ったのです!」
園児達「怖い!」
刹那「しかし、どうしても王子に会いたかった人魚姫は・・・」
午希「分かりました!その条件を受けましょう」
刹那「声と引き換えに足を貰い、1週間以内に王子と唇を交わすことに成りました。しかし1週間で出来なければ彼女は水の泡と成って消えてしまいます!」
先生「わあ、どうなるんだろうね?」
男児「どうせ、消えるんだろ?」
女児「そんなこと無いよ!何だかんだで助かるんだよ!」
先生「ハイハイ、静かに!」
※『』はスピーカーからの声
刹那「人魚姫が地上に上がると・・・」
午希『ここはどこだろう?』
犬太「なんや?あんたそんなところで何してるんや?」
午希『あの人は!』
犬太「俺はこの国の王子・エリックや!」
午希『ここの王子様だったんだ!』
犬太「んー?」
午希『どうしたんだろう?』
犬太「あんた、どっかで1回会わんかったか?」
午希『うん、会ったよ!私があなたを助けた・・・』
犬太「ん?声出されへんのか?とりあえず、俺の城来るか?」
刹那「その後2人は交流を深めますが、姫は声を出せないので本当の事が伝えられません!更に・・・」
午希『早くキスしないと・・・』
千里「エリック王子!」
渚「もう!なんで勝手にどこかへ行くんですか?」
午希『ああ!チャンスが!』
刹那「王子の花嫁候補達があまりにも積極的過ぎて、近づくことすら出来ません!そんなある日・・・」
犬太「ちょっと俺に付き合って~や!」
午希『えっ?』
近くの池で船に乗る2人
犬太「本当、毎日毎日あの2人は性懲りもなく、鬱陶しいわ!おかんもおとんも『結婚なんか早い!』って言うてるのに!」
園児達「ハハハ!」
莉桜「一応、西洋のお話だから!」
江子「どこに関西弁を使う王子が居るんですか?!」
犬太「どうや?楽しいか?」
午希『はい、勿論!』・うん!
犬太「そりゃ良かったわ!声聞けへんのが難儀やな!」
午希『声を出せたらいくらでも本当の事話せるのに・・・』
犬太「それにしても、やっぱりあんた初対面ちゃうよな?なんか、海で見たような?見てないような?」
午希『そう!難破中の船からあなたを助けたのよ!この私が!気付いて!思い出して!』
刹那「しかし、王子は思い出せないまま、運命の7日目を迎えます!この日までに王子と唇を交わせないと姫は水の泡と成って消えてしまいます。しかし、そんな中?突然の来訪者が来ます?」←知らない台詞に戸惑う
ルン「どうも!」
午希(ルンや!何しに来たんや?)
千里「あなたはどちらさんで?」
ルン「初めまして、私はエリック王子の許嫁でして・・・」
犬太「ん?」
ルン「どうされました?」
犬太「この声、どこかで聞いたような?」
ルン「それって、海の中だったり?」
犬太「なぜそれを?」
ルン「なぜなら、私があなたを助けたからです!」
犬太「そ、そうなのですか?」
千里「ちょっと待って!何を言ってるの?助けたのは私よ!」
午希『違う!助けたのは私だよ!ダメ、声が出ない!(あれ?本気で出ない!どうなってるの?えっ?いつ!ねえ!)』
舞台裏
有「なんか午希さんが変な行動を・・・」
歩「何やってるんだろうね?」
ドン!
ルン「イッター、何するのよ!」
午希(私に何したの?声を返して!)
千里(えっ?本当に声が出ないの?)
ルン「あんたが、この契約書にサインしたんでしょ!声が出ないのは当たり前じゃない!」
午希(もしかして?いや、待って!だとしたら・・・)
ポッ!
バタン!
ルン「そう簡単に取り戻させはしないわよ!」
午希
犬太「そうか、あなたが私を助けてくれた、運命の人・・・」
千里『犬太君!?』
ルン「私の勝ちね!私がキスしたらどうなるんだっけ?あっ、思い出した!水の泡と成って消えるんだった!」
午希・ポコポコポコポコ・・・←頭を押さえられて空振り
ルン「邪魔なのよ!あんたの存在が!」
千里「午希!大丈夫?」
午希(千里姉!)
ルン「覚えるわよね?この私に恥をかかせたことを!」
渚「どういう事でござるか?」
ルン「2年前の6年生の学芸会、『シンデレラ』の配役を決める時、オーディションの末、午希が選ばれた!私は惜しくも破れたわ!」
千里「それは仕方なの無いことでは?」
ルン「問題はその後だ!本番直前、照明担当がぐらつく脚立から落ちそうになった所をコイツが助けた!」
渚「それの何がいけないのでござるか?」
ルン「その後よ!足の怪我で主演が出来なくなり、急遽白羽の矢が立ったのが私だった!陰で練習もしてたし、台詞も覚えてたし、本番もそつなくこなしてた!」
千里「だったらそれで・・・」
ルン「それでも学年最下位だった!」
全員「えっ?」
ルン「あんなに頑張ったのに、代役でやりきったのに・・・」
渚「それは仕方の無い・・・」
ルン「その後私が『お前のせいで負けた』とか『演技が下手くそ!』って散々いじめられた気持ちをあんたらには分からないでしょうね!つまり、あんたが主役なのに人な頼らず助けに行こうとしたから劇は台無し!私の演劇人生も無くなったのよ!」
犬太「それがあんたの恨みか?」
ルン「そうよ!ってなんで?あんた洗脳は?」
犬太「等の昔に解けとるわ!」
ルン「どこから?」
犬太「う~ん、『あんなに・・・』辺りかな?」
ルン「なぜ?」
犬太「そんなことより・・・」
チュッ!
午希「ぷわっ、あっ!ああ!」
犬太「姉ちゃん、落ち着けって!話は聞こえてた筈やろ?」
午希「私が全て忘れてたとでも?全部端から端まで覚えてるよ!私もあの判定には納得行ってなかったからね!」
ルン「嘘だ!お前はあの劇を見てない・・・」
午希「映像越しに見たよ!給食の時に流れてたから!だから、思ったの!ルンでダメなら私でも無理だった!いや、私の怪我で本来のルンの力を発揮させれなかったって後悔した!だこら私は主役をするのを辞めたの!」
千里「午希・・・」
ルン「それで私が喜ぶとでも思ってるのか!?」
犬太「有!」
有「はい!」←投げる
犬太「それ!」
シャキーン!
ルン「何をする?」
犬太「お前から午希姉ちゃんを守るんや!ついでに鍵も貰うで!」
ルン「渡すものか?」
犬太「それ!」
ルン「この私があの後ボロクソに言われ、演劇部の夢も捨て、あの変なお菓子工場に連れていかれたのはコイツのせいなんだ!」
犬太「知るかい?自分でおかしなところとか確認せーへんかったんかい?」
ルン「そんなもん私には・・・」
犬太「だから最下位成ったんちゃうん?」
ルン「うるさい!」
ブチッ!
ルン「えっ?」
犬太「ほな、鍵ありがとうな!」
ルン「あっ、待て!クソガキ!」
シュッシュッシュッ!
渚「そうはさせぬでござるよ!」
千里「大人しく観念しなさい!」
ルン「畜生!」
刹那「こうして、王子を狙う2人の許嫁の活躍もあり、魔女は退治!人魚姫は声を取り戻しました。そして・・・」
リーンゴーンリーンゴーン!
友人「仕方がない許そう!幸せにな!」
午希「お父様、ありがとうございます!」
刹那「人魚姫は王様に許して貰い、王子と末長く暮らしましたとさ!」
全員「パチパチパチパチ・・・」
そして
カチャ!
犬太「よっしゃ!開いたで!」
午希「ありがとう・・・、犬太君!」
- Re: 少年教師有! ( No.155 )
- 日時: 2024/07/06 19:36
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
ガチャ!
犬太「おう!元気か?」
舞桜「コラ!女子の部屋にノックもせず入ってくるなんて!しかも『おう!』って!あなたは年上を敬う気持ちが無いのですか?」
犬太「なんや?なんや?別にエエやろ!風邪引いた聞いて、心配して来てやったってのに!」
舞桜「だから、あなたは礼儀が成ってないんです!その上デリカシーの欠片もない!」
愛美「まあまあ、お姉様!」
犬太「あっ、これ千里姉ちゃんが用意してくれたお見舞いや!」
愛美「あっ、ありがとうございます!」
コン!←妻付く犬太
犬太「あっ!」
舞桜「ああっ!」
愛美「えっ?」
チュッ!
パクティオー!
舞桜「ま、ま、愛美!だ、だ、だ、大丈夫ですか?」
愛美「大丈夫!ベットの上だから・・・」
犬太「済まんな・・・」
愛美「こ、これは?」
舞桜「パ、パ、パクティオーカード!」
ドアの陰
午希『えっ?嘘!犬太君と愛美ちゃんが・・・?!』
出席番号149番・犬太の決意!午希とパクティオー!
寮のベランダ
午希『そっか、犬太君は愛美ちゃんの方が好きだったんだ!あれ?なんで私こんなに悲しいの?悔しいの?』
千里「何を落ち込んでるのかな午希ちゃん?」
午希「ち、ち、千里姉!『そうだ!犬太君を巡る争いだったら千里姉も入るんだった!あれ?なんで勝手に数に入れて・・・、いや、そもそも犬太君を巡る争いって何?私さっきから何を言ってるんだろ?』」
千里「もしかして恋のお悩みとか?」
午希「ち、ち、ち、違うんだからね!絶対千里姉に犬太君なんか渡さないんだからね!」←部屋を出る
バタン!
千里「あらあら・・・」
廊下
午希『私のバカ!なんで千里姉に宣戦布告してるのよ!あんなのが開いてじゃ色んな意味で勝てないよ!』
ドン!
午希「うわっ!」
渚「大丈夫でござるか?」
午希「あっ!渚さんごめんなさい、ありがとうございます!
『そう言えば渚さんは犬太君の師匠なんだよな・・・、強い女の子に憧れを持つ男の子も居るって聞くし・・・、しかもうちの学校の武闘四天王2位だし・・・、やっぱり・・・、ああ!こんな人が相手じゃ物理的に勝てっこないよ!』
渚さん!犬太君と末長くお幸せに!」←逃げる
渚「何の事でござるか?」
ドン!
午希「ああ!ごめん!」
泉(14歳)「午希お姉さん?」
午希「泉ちゃん、また私達と同じ年齢に成って・・・」
泉(14歳)「どうしたの?」
午希「小さい泉ちゃんにはまだまだ早い話ですよ!」
泉(14歳)「もしかして仮契約の話?」
午希「なんで知ってるの?」
泉(14歳)「何となくの当てずっぽうだったんだけど!」
午希「ああ!」
泉(14歳)「もしかしてお兄ちゃん?」
午希「違うから、私は君のお兄さんに惚れたことは1度も無いから!」
泉(14歳)「それはそれで傷付く!」
午希「私は有君じゃなくて犬太君の事が好きなの!」
泉(14歳)「へー、そうなんだ!」
午希「しまった!そう言う泉ちゃんはお兄ちゃんと仮契約したんじゃないの?」
泉(14歳)「嘘なの!」
午希「えっ?でも!そのカード・・・」
泉(14歳)「これ!」
午希「えっ?剥がれた?」
泉(14歳)「表紙に似たようなビニール付けて誤魔化してただけ、本当は頬っぺたにキスした!」
午希「そ、そうなんだ・・・、でもなんで?」
泉(14歳)「意識して欲しかったから!」
午希「えっ?」
泉(14歳)「寝てる状態じゃなくて、起きてる状態で『私もお兄ちゃんの力に成りたいんだよ!』って気持ちを意識して欲しかったから!」
午希「そうなんだ・・・『複雑な兄妹愛!』」
犬太「おっ、午希姉ちゃんやん!何話してるん?」
午希「あっ!」
犬太「千里姉ちゃんが呼んでた言うけど、何の用や?」
タッタカター!←逃げる
午希「別に何もないから!」
犬太「あっ!おい!早いな!訓練受けて、体力メッチャ付いてるやん!」
泉(14歳)「追い掛けなくて良いの?」
犬太「いや、向こうから逃げたし・・・」
泉(14歳)「そう言えば、クラスの男子達の誰かが午希お姉さんに告白するとか言ってたのを聞いたな!」
犬太「なんやて!そんなことさせてたまるか!」
泉(14歳)『あの人も変わったな!』
一方
午希「なんで私を追い掛けてくるの?」
犬太「姉ちゃんが逃げるからやろ!」
午希「私の事なんか放っといてよ!」
犬太「放っとけるか!どっかの分からん馬の骨に渡すくらいなら・・・」
午希「『何よ!愛美ちゃんと仮契約したくせに!』犬太君なんか大嫌い!」
犬太「待て!それが俺に伝えたかった事か?」
午希「うるさい!犬太君だって私の事嫌いなんでしょ!」
犬太「そんなこと俺がいつ言った!?」
食堂
おばちゃん「何事?!」
犬太「スマン!」
女子トイレ
朝子「なんであんたがここに!」
部子「なぜあなたがここに!」
流「いくら少年でも入ってこないでよ!」
犬太「スマン!急いでねん!」
トイレの窓
午希「嘘!スカートが引っ掛かった!」
犬太「午希姉ちゃん!『普段とは違う行動力やな!』」
午希「あっ!」
ビリビリ・・・
犬太「大丈夫か?」
午希「何なのよ!何でなのよ?」
犬太「何泣いとんねん?これやと俺が悪者みたいやないか!」
午希「知らない!知らない!放っといてよ!」
犬太「知らないって事無いやろ?俺が何したんや?」
午希「愛美ちゃんと仮契約したよね?」
犬太「ああん?」
午希「しかも、ゴールドの方!」
犬太「なんや、見られとったんかい!」
午希「やっぱりやってたんだ!」
犬太「あれは事故や!俺が妻付いて倒れた場所が偶然・・・」
午希「でも、仮契約出来たってことは、愛美ちゃんが好きって事でしょ!不成立なら雷落ちるし!」
犬太「そ、それは・・・」
午希「ほら、事実なんじゃん!私より愛美ちゃんの方が好きなんでしょ!」
犬太「いや、好きと言うか、そりゃ可愛いとは思ったことあるよ!」
午希「だったら私なんかよりお似合いの愛美ちゃんとこれからも一緒にやれば?」
犬太「いや、何て言ったら良いんやろ?守りたい相手と言うか、なんと言うか・・・」
午希「どういう事?さっさと愛美ちゃんと結婚すればエエやん!」
犬太「結婚!?どういう事や!」
午希「だって、金が出るってことは結婚したいくらい好きって事なんでしょ!」
犬太「ああ!もう正直に言うわ!俺は午希姉ちゃんが世界一好きや!」
午希「えっ?ええっ!そんなの嘘よ!」
犬太「俺は、最初女なんて足手まといとか思ってた!でも、その価値観を変えてくれたのは午希姉ちゃん!あんたや!」
午希「えっ?」
犬太「この気持ちは本物や!」
午希「じゃあ、聞くけど・・・、長野さんの事はどう思ってる?」
犬太「憧れやな!なんたって俺の師匠や!人としては本当に好きやけど恋愛となると何か違うかな?」
午希「千里姉は?」
犬太「まあ、恩人やな!俺のために看病やら匿ってくれたりと色々やらかしたのに全部許してくれた!今の俺が生きていけてるのは千里姉ちゃんのお陰やな!本当に感謝やわ!でも、どちらかと言うとお母さんみたいな存在かな?」
午希「愛美ちゃんは?」
犬太「なんやろ?あっちの方が年上やけど、弟子みたいな感じかな?ほら、可愛い後輩みたいな!そんな感じ!でも、仲間に成れば心強いとは思ってるよ!」
午希「そうなんだ・・・」
犬太「もしかして午希姉ちゃん嫉妬してるん?」
午希「うるさい!うるさい!うるさい!」
犬太「さっき言ったように、俺がこうして生きていけたのは千里姉ちゃんのお陰!でも、女の扱いの価値観を変えてくれたのは午希姉ちゃん、あんたのお陰や!」
午希「それって?」
犬太「俺にとって午希姉ちゃんは世界一大切な存在!生き甲斐みたいなものや!多分失ったら一生立ち直れへんくらい大切な存在や!」
午希「大袈裟だよ!」
犬太「と言うわけで午希姉ちゃん!俺のパートナーに成って下さい!」
午希「まあ、あくまでもこれは昨日のお礼だからね!」
犬太「それでも午希姉ちゃんを優先的に守るわ!」
午希「私から行くね!犬太君はそのまま目瞑ってて!」
犬太「それでエエんか?」
午希「男の人に迫られるのは怖いの!」
チュッ!
パクティオー!
犬太「あの時は一瞬で訳分からんかったけど、変な感じやな!午希姉ちゃんこれからも宜しくな!」
午希「前言撤回するよ!」
犬太「えっ?」
午希「私も犬太君の事が好きだから!」
犬太「えっ?」
午希「あっ!キャー!」
パチン!
犬太「何で!?」
午希の部屋
千里「午希ちゃん!いい加減出てきなさい!」
午希「ウワー!私は9歳の少年相手になんて事を!委員長じゃないんだから!」
部子「どういう事ですか?!」
犬太「午希姉ちゃん!俺は何でビンタされたん?パートナーちゃうんか?」
午希「うるさい!話し掛けないで!」
その後午希は1週間部屋から出てこなかった。
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