二次創作小説(新・総合)

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少年教師有!
日時: 2024/10/16 18:51
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

いくちゃんです!

ナンバーズ更なるスピンオフ作品!

このお話の主役は鶴の弟・有!
あの有が帰ってきて教師になった所から始まります!
時系列は八期が絶対命令を持った生徒会長として認められた直後からです。

先にメインとなる登場人物だけを紹介します!

例えるなら魔法先生ネギま!と暗殺教室を混ぜたお話に成ります!
ぜひ、読んでください!

担任・岡田有

副担任・岡田栞

出席番号
1番・幽霊生徒・相坂冷子あいさかれいこ

2番・影主人公・石井悠馬いしいゆうま

3番・サブ主人公・石田陽斗いしだひろと

4番・人気ヒロイン・岩村江子いわむらきみこ

5番・助太刀ヒロイン・岩村小いわむらわか

6番・影ヒロイン・氏家流うじけとも

7番・メインヒロイン・大西楓おおにしかえで

8番・正ヒロイン・岡朝子おかあさこ

9番・対抗キャラ・岡崎友人おかざきゆうと

10番・禁断ヒロイン・岡田泉おかだいずみ

11番・主人公・窪一輝くぼかずき

12番・見守りヒロイン・久永春クーエイシュン

13番・百合っ子・木谷心乃枝こたにこのえ

14番・定ヒロイン・小宮春奈こみやはるな

15番・謎ヒロイン・桜咲愛さくらざきまな

16番・分析ヒロイン・佐々木歩ささきあゆむ

17番・空気ヒロイン・田中莉桜たなかりお

18番・一時期ヒロイン・谷川燕たにがわつばめ

19番・噂主人公・千葉雄樹ちばゆうき

20番・準一時期ヒロイン・長野渚ながのなぎさ

21番・準空気ヒロイン・難波千里なんばちさと

22番・隠れヒロイン・牧野恵花まきのあやか

23番・モブヒロイン・牧野恵子まきのけいこ

24番・噂ヒロイン・博士瞳はかせひとみ

25番・疑惑ヒロイン・長谷川千桜はせがわちはる

26番・悪キャラ・真鍋絵理まなべえり

27番・昇格ヒロイン・宮里刹那みやざとせつな

28番・準ヒロイン・麦田午希むぎたまき

29番・対抗ヒロイン・麦田部子むぎたもとこ

30番・肝っ玉お母さん・四葉寿美鈴よつばすみれ

31番・謎キャラ・モア・ワコール

32番・裏ヒロイン・岡村冥おかむらめい

33番・悪主人公・寺坂糸成てらさかいとな

34番・悪ヒロイン・新井蘭あらいらん

35番・未来ヒロイン・牧瀬凛まきせりん

36番・ミイラヒロイン・真中まなかルン

37番・サポーターキャラ・前田恋まえだれん

38番・サブヒロイン・前川まえかわロン

39番・お嬢様ヒロイン・高橋舞桜たかはしまお

40番・準対抗ヒロイン・佐藤愛美さとうまなみ

41番・サポートキャラ・茂本紬しげもとつむぎ

※今後増える可能性あり(随時載せる予定!)

Re: 少年教師有! ( No.171 )
日時: 2024/08/01 22:52
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

出席番号165番・相談室・・・④

燕「窪君の事何ですが・・・」

栞『おいおい、マジで?うちのクラスの恋愛事情ヤバすぎない?これは面白そうね』←人の修羅場が大好き

燕「ですが、私を好きな人も居てちょっと迷惑掛けたことがありまして・・・」

栞「去年の文化祭ね!あれはあなたのせいじゃないわ!告白もしてないのに嫉妬して向かうなんて、男の風上にも置けないわ!あれも一種のいじめね」

燕「ただ、一輝君って私の事を見てなかったりすると言うか・・・」

栞「まあ、恋ってそんなものよ!最初は片思いから始まるし、両思いなんて奇跡に近いし!」

燕「ですよね・・・」

栞「まあ、あなたが深く考える事ではないわ!兎に角焦らず向かって行くことね!変に関係を進ませようとすると逆効果な事とかあるから」

燕「ありがとうございます!」

燕の後

ガチャン

栞「はい!次はどちらさん?」

一輝「窪一輝です!」

栞『渦中の人ね!』

一輝「2つほど悩みが・・・」

栞「2つ?良いけど何かしら?」

一輝「友人ゆうとと距離が出来たことなんですけど・・・」

栞「もしかして、谷川さんに好かれたから?」

一輝「そうなんですよ」

栞「放っときなさい!あなたが悪いところは1つもないし!」

一輝「一応、親友なんで・・・」

栞「恋のライバルか、まあ男だろうと音だろうとあるからね!ってか、あなたは谷川さんの事どう思ってるの?」

一輝「そうですね、そりゃクラスのマドンナ的存在で恐れ多い感はありますが・・・、好きと言えば好きかもしれませんが、恋人とか言われると分かりませんね」

栞「まあ、思春期だとそんなものよ!まずはあなたの本音を自分で見付けることね!」

一輝「どういう事ですか?」

栞「自分自身がその好かれた人と一緒に将来を過ごせるのか?ってね!」

一輝「無理だと思います」

栞「早!もう少し考えなさいよ!」

一輝「将来一緒にと言われても・・・」

栞「まあ、時間も沢山あるし、しっかり悩みなさい!決めるのはあなた自身なんだから!」

一輝「分かりました」

栞「2つ目の悩みは?」

一輝「女の子と間違えられないようにするにはどうすれば?」

栞「見た目変えたらどうなの?」

一輝「それが無理なんです」

栞「深くは聞かないわ!」

一輝「しかも、この前もクラス全員に腕相撲負けて・・・」

栞「クラス全員!?それって女子も?」

一輝「はい、全員です!」

栞「泉や宮里さんにも?」

一輝「泉ちゃんは成長した姿・・・、あっ!」

栞「大丈夫、私はあっち側の人間だから!」

一輝「良かった・・・」

栞「流石にその年で4歳児に負けるのは恥ずかしいわよね!」

一輝「何人か傷付いてました」

栞「男子よりちからつよいのわね・・・、まあ日々トレーニングすればいつかは・・・」

一輝「力を付ける方法はそれかもしれませんが、根本の女子と間違えられないようにするには?」

栞「見た目変えるしかないわよ!」

一輝「それが出来ないんです!」

栞「そうなると私もお手上げだけど、言えるなら理由言ってくれる?もしかしたら力に成れるかもしれないし!」

一輝「分かりました」

数分後

栞「成る程、メモしておいたわ!」

一輝「なんか少し吹っ切れた感じがします!『悩みを言うことで気持ちが楽に成る』って言葉の意味が分かった気がします!」

栞「解決出来るかどうかまでは分からないけど、何かあったらすぐ対応できるように最善を尽くすわ!」

一輝「ありがとうございます!」

ガチャン!

有「あっ、一輝君!」

一輝「先生!」

有「悩み相談ですか?」

一輝「う、うん!先生も合ったら相談してみたら?心のモヤモヤがスッキリするかもしれないよ!」

有「分かりました!ありがとうございます!」

相談室
栞「有だけでなく、一輝を狙う人もいるのか!恋愛って面白いわね!まだ、渦中の有までは来てないけど・・・」

ガチャン!

有「失礼します!」

栞『おおっ!噂をすれば・・・』

有「どう生きていけば良いか分かりません!人生ってなんですか?」

栞「『重いな少年!』何があったのよ?」

有「実は、キルを殺すことを目的に訓練をしてるんですが・・・」

栞「大丈夫、私もあなた達と同業者だから!」

有「そうなんですか?それで、訓練だけではないんですが、女子生徒達から求婚を迫られて・・・」

栞「知ってる!」

有「いつ?」

栞「よくある話よ!小学生だと、親と結婚したいレベルの話で、中高生だと年が近くなるからね!実際卒業してから結婚する教師と生徒も居るのよ!」

有「そ、そうなんですか?」

栞「それで沢山モテてるそうね?」

有「なぜそれを?」

栞「昨日からあなたを好きな人達が恋愛相談しまくってるのよ!名前は言えないけどね!」

有「そうなんですか?」

栞「兎に角、今はまだ保留にしといた方が良いけど、二十歳までにはある程度絞っておくのよ!」

有「えっ?でも・・・」

栞「恋の告白はね、『好き』か『嫌い』の返答を求めてるんじゃない!
  『好き』か『嫌い』かの本音を聞きたいのよ!」

有「どういう事ですか?」

栞「どう言ったらいいかな?例えばあなたが私に告白するとするじゃない?」

有「はい」

栞「『好きです付き合って下さい』ってね!それであなたは何を求める?」

有「僕が告白したとしてですか・・・?そうですね・・・」

栞「『好き』だろうと、『嫌い』だろうと、相手の本音が聞きたいでしょ!『お願いします』と言われれば付き合えるってわかるし、『ごめんなさい』と言われれば嫌いってことがわかるでしょ!告白してきた人はその本音が1番しりたいの!」

有「なんとなく分かるような?分からないような?」

栞「ってか、あんた好きな女の子居ないの?」

有「えっ?」

栞「生徒の中でも良いから言ってみなさいよ!」

有「そ、それは・・・」

栞「1回想像してみたら?」

有「う~ん・・・
  『朝子さん?いや違うなあ・・・、じゃあ冥ちゃん?幼馴染みだけど・・・、委員長さん、歩さん、違うな・・・、絵里さん、四葉さん、永春さん、渚さん達にはお世話に成ったけど・・・、小さん、愛さん、刹那さん、心乃枝さん、江子さん、凛さん・・・』」

回想

泉(14歳)「お兄ちゃん!」

有「いや、1番無い!」

栞「いま、反応したわね!もしかしてその子が?」

有「いいえ、違います!」

栞「まあ、良いわ!あなたに宿題!あの子達が卒業するまでにちゃんと決めなさいよ!でないと、皆可愛そうなんだから!」

有「1人を決めろと?」

栞「そうとは言ってない!あんたの気持ちなんだからあんたの自由!だけど、振るなら振るでちゃんと相手が納得する理由で振るのよ!間違っても、『皆の中が拗れるから』とか『皆さんに興味がないから』などは絶対止めなさい!」

有「わ、分かりました!」

ガチャン

有「フー、『僕は誰が1番好きなんだろうな?』」

栞「ゆっくり悩め少年!」

ガチャン

栞「はい!」

?「先生!」

栞「誰かしら?」

?「匿名希望でお願いします」

栞「どんな悩みがあるのかな?」

?「どんな悩みでも聞いてくれるんですよね?」

栞「ええっ、犯罪でも雑談でも掛かってきなさい!」

?「私、人を殺したいんです!」

栞「えっ?冗談でしょ?」

?「嘘は付きません!」

栞「突然何を言うの!?」

?「私、この学校に恨んでる人が居るんです!」

栞「バカなことは止めなさい!でも、やる前に相談してくれてありがとう。それで恨んでる人とは?」

?「有先生のお母さんです!」

栞「はい?それはどうして?」

?「あの人は私のお母さんを自殺に追い込んだ悪魔です!」

栞「バカなことは止めなさい!復讐なんて何も生まないわよ!」

?「それで良いんです!私はお母さんの敵を討てたらそれで良いんですから!」

栞「それをしたらあなたの未来は真っ暗よ!」

?「大丈夫です!私は真っ暗な人生を送ってきましたから!」

ガチャン!

栞「居ない!大変だわ!学校で殺人事件が起こるかもしれない!」

栞はこの時知らなかった!
まさか、あの日に自分自身が命を狙われる事など!

Re: 少年教師有! ( No.172 )
日時: 2024/08/05 21:14
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

出席番号166番・Dクラスの失態

陽斗「なんか俺達強くなったって感じしねえか?」

ロン「はあ?気のせいでしょ!」

流「でも、その実感はあるかも!」

春奈「そりゃ毎日秘密の訓練してたらね!しかも秘密の部屋で!」

楓「それにしてもキルはどこ行ったんだろうね?」

一輝「ニュースで『変な生き物が!』みたいな報道は無いからなにもしてない筈だけど・・・」

糸成「それより僕はディスピアが気になるな!」

春奈「来た来た真の黒幕!」

江子「聞いた話によるとキルと何か関係性がありそうですが・・・」

莉桜「宮里のアーティファクトは?」

刹那「私のアーティファクトでは、半径1㎞圏内の人の心しか分からないんです!」

渚「でも、キルの暗殺による訓練には日常でも、使える場面があるてござるよ!」

一輝「ほとんど限定的なんだけど・・・」

陽斗「でも、足早くなったり握力が強くなったり集中力が上がったりしてるぞ!」

悠真「その集中力を勉強に生かせよ!もうすぐ中間だぞ!」

朝子「ああっ、もっとすぐに勉強も訓練も効率的に出来ないかな?」

犬太「だったら良い方法あんで!」

午希「犬太君?」

犬太「俺良いショートカット通学路見付けたんや!」

心乃枝「ショートカット通学路?」

犬太「ここや!」

部子「待ちなさい!ここからどうするつもりですか?」

犬太「ここから屋根づたいに渡って一直線に行くと・・・、見てみ!」

朝子「あれは!」

春奈「私達の学生寮じゃない!」

紬「超近道じゃん!この校舎から学生寮までめちゃくちゃ遠いんだよ!」

刹那「でも、危なくありません?」

犬太「大丈夫や!気を付けて行けば余裕!余裕!」

午希「でも、万が一ってこともあるし!」

犬太「あの先生も言ってたやろ?『学校は間違えていい場所』怪我したらその時はその時や!」

小「取り返しの付かない感じに成ったらどうするの?!」

犬太「いや、そんときは心乃枝姉ちゃんに直して貰えばエエやん!」

部子「ですが、委員長として許せません!」

歩「本当に委員長は頭固いんだから!」

流「でも、高井先生に『公共の町ではやるな!』って注意受けてる筈よ!」

犬太「でも、早よ俺らがキルを殺さんと未来なんか無いんやで!体力付けるためにも俺は行くで!」

陽斗「よ~し、俺が先導してやるぜ!皆付いてこい!」

莉桜「おおっ!」

歩「私も行く!」

心乃枝「危なそうじゃなかったらうちらもやろうな愛ちゃん!」

愛「私は嫌な予感しかしないのですが・・・」

朝子「愛さんまでそんなこと言う!」

江子「京都では心乃枝さん抱えて、壁を乗り越えて無賃で入ってましたよね?」

愛「あ、あれは緊急事態で・・・」

渚「我々も出来ないわけではないでござる!」

朝子「じゃ、私は先に帰ってるから!あっ、バイトの時間でも合った!あっちの方角じゃない!じゃあね!」

楓「次々と行っちゃうよ!良いの?」

一輝「さあ?八期だったら普通に報告するだろうね!ただ、『チクリ魔』って呼ばれて苛められたこともあるけど!」

春奈「さあ!2人とも行くわよ!」

江子「えっ?ちょっと待って・・・」

刹那「私、行くなんて言ってない!怖い!誰か助けて!」

紬「私も付いていくよ!」

寿美鈴「あなたが行かないのは珍しいですね!」

絵里「その気になれば空も飛べる!」

永春「おっ、なんか楽しそうなことしてるアル!付いていくアル!」

渚「ならば拙者も!」

燕「後でどうなっても知りませんよ!」

恵花「恵子行くよ!」

恵子「お姉ちゃん待ってよ!怒られたらどうするの?」

恵花「怒られないようにするんだよ!」

絵里「完全にフラグだな!」

悠真「おい!お前ら待てよ!」

流「悠真君待ってよ!仕方無いわね!」

恋「流が行くなら私も!」

糸成「僕も行くとするか!」

蘭「糸成様も?」

糸成「アイツらに負けたくないからな!」

舞桜「ちょっと皆さん!何をやって・・・」

愛美「そう言うお姉様も連れてますよ!」

凛「そう言うあなたも!」

楓「どっちもどっちじゃない!」

友人「おい!一輝行こうぜ!」

一輝「ええっ!?」←引っ張られて巻き添え

楓「一輝まで行っちゃった!」

燕「ビルの屋上に立つともう後に退けませんからね・・・」

瞳「そもそも不法侵入ですから!」

一方の先頭

犬太「おう、お前やるな!」

陽斗「何だと、俺の方が年上だぞ!」

永春「追い付いたアル!」

2人「ええっ!」

犬太「あんた結構後からスタートしてたやん!」

永春「私だって男子に負けないアル!」

渚「拙者達の力を舐めないでござるな!」

犬太「ああっ、渚姉ちゃんはズルいわ!元々忍者やから!」

糸成「僕も忘れるなよ!」

犬太「糸成?」

恋「私も追い付いた!」

陽斗「嘘だろ!」

ロン「女子だからってバカにしないで欲しいわね!」

陽斗「おい、そろそろゴールだ!」

犬太「よっしゃ、これが最後のひとっ飛び・・・」

シャカシャカシャカシャカ・・・←通り過ぎようとする自転車

陽斗「えっ?」

犬太「ヤバッ!」

キキッー!ガシャン!

ピーポーピーポーピーポーピーポー・・・

理事長室

バタン!

香「理事長大変です!」

理「何?また八期が集団にいじめられた?」

香「そうじゃありません!」

理「じゃあ、八期がまた冤罪疑われてその被害者を殴った?」

香「過去にありましたが、今回八期は関係ありません!」

理「そうなの?なら良かったわ!」

香「良くないですよ!」

理「八期関連じゃなかったらそんな大したことないでしょ!」

香「兎に角大事おおごとなんです!」

理「何が起きたのよ?」

香「Dクラスの生徒達が事故を起こしました!」

理「Dクラスの生徒達が事故?ああっ、交通事故に巻き込まれたのね!」

香「逆です!」

理「ああっ、どっかのバカが信号無視とか一時不停止とかでもやったんでしょ?可愛い話じゃない!」

香「八期関連で麻痺しないで下さい!普通それでも大事おおごとですよ!少しは慌てて下さい!」

理「っで実際に何があったの?」

香「秘密の訓練を町の住宅街でやった数人の生徒が学生寮の手前の道路で自転車に乗るお年寄りの男性と接触しそうになり、男性はそれを避けようとして右足と右腕を骨折してます!」

理「フムフム、えっ?ええっ!!!!大事おおごとじゃない!」

香「だから最初に言ったじゃないですか!」

理「生徒達は?」

香「栞先生と高井先生と一緒に病院に!」

理「分かったわ!」

病院前

栞「全く、あなた達は!」

生徒達「・・・」

豊「医者の話によると怪我の程度は軽く、2週間ほどで回復するそうだ!だが、君達の事は国家秘密!
   今、俺の部下が謝罪と説得をしているが、頑固なお爺さんで説得は難航してるようだ」

朝子「あの、何で私まで?」

栞「良く言うわよ!バイト先の建物近くでパンツ丸見えにしながら降りてきたって画像がSNSで何枚出てきたか!」

朝子「えっ?嘘!」

栞「暗殺訓練は公共の場でやってはいけないって忠告してたわよね?」

犬太「だって、ここから学生寮遠いもん!ましてや公共の交通機関使う言うても自腹でやりくりせなあかんし!」

莉桜「うんうん!マジで!」

春奈「私達にとっては死活問題!」

江子「そもそも私達は春奈に無理矢理連れてこられたんです!」

刹那「私達は怖くてやりたくなかったのに羽交い締めにして・・・」

春奈「私のせいだって言うの!?」

陽斗「そもそもあんな道に荷物持った爺さんがチャリンコで走ってくるなんて思わねえじゃん!」

ロン「そうだよ!」

恋「確かに悪いことはしたけど・・・」

莉桜「自分の力を磨くためにやってたことだし・・・」

糸成「僕らがキルを殺さない限り世界は終わる!だったらどっちが今は大切か分かるだろ!」

犬太「それに香って先生も言ってたやん!『学校は間違ってええ場所』って」

パチン!

犬太「えっ?」

パチン!

糸成「はっ?」

パチン!

莉桜「嘘・・・」

パチン!

春奈「なんで?」

パチン!パチン!パチン!パチン!・・・←全員にひたすらビンタをする栞

栞「はあ、はあ、はあ・・・」

理「栞先生・・・?」

栞「理事長?私は生徒に手を出しました!私はクビでしょうか?」

理「いいえ、今回だけは見逃すわ!多分、伝説の生徒会長が聞いても同じ判断をしたと思うわ!まあ、彼の場合江子さん、刹那さん、一輝君は許すと思うけどね!」

栞「そうですか!」

豊「俺も何も見なかった!むしろ今回の事はこの子達を強くしすぎて、自信を付けさせ、更にはプレッシャーに追いやってしまった俺にも責任がある!」

一輝「そんな・・・、高井先生が責任を負うことは・・・」

栞「窪君!あなたは素直な子ね!でも、あなた達は未成年!こうなってしまったのも指導者である私達先生のせいでもあるの!あなた達が責任を取ることなんて出来ない筈よ!」

一輝「は、はい・・・」

香「それよりどうします?あの人うちの系列の養護施設の園長先生ですよ!」

全員「ん?」

栞「誰でしたっけ?」

香「たしか、四葉哲郎さんでは?」

全員『えっ?四葉!?』

Re: 少年教師有! ( No.173 )
日時: 2024/08/06 19:14
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

出席番号167番・寿美鈴と祖父

絵里「お前ら、寿美鈴に言うことあるよな?」

犬太「この度は・・・」

陽斗「あなたのお祖父さんに大ケガを負わせたことを・・・」

莉桜「深く御詫び・・・」

春奈「申し上げます!」

糸成「本当に・・・」

加害者生徒「すみませんでした」

寿美鈴・ニコニコ

犬太『ん?』

陽斗『これは許して・・・』

パチン!

犬太「えっ?」←ビンタされた

寿美鈴「あんた達、膝魔付いて!」

犬太「えっ?」

寿美鈴「あっ!窪君と江子さんと刹那さんは良いわ!あなた達は巻き込まれたのよね!
    さあ、全員を壁に手をついて膝魔付きなさい!」

加害者生徒「ヒエエ!」

パシン!

パシン!

パシン!

パシン!

犬太「何で?」

陽斗「なっ!」

莉桜「イッター!」

春奈「恥ずかしい!」

パシン!パシン!パシン!パシン!パシン!パシン!・・・

流「なんで私達まで・・・」

悠真『確かに俺らも一緒にやってたけど・・・』

恋「痛い!」

ロン「親にも打たれたことないのに・・・」

永春「許してアル!」

恵花「お尻が痛いよ!」

恵子「ママ、許して!」

紬「こんなの聞いてないよ!」

廊下
有「中では一体何を?」

絵里「ママからの地獄のお仕置きだ!」

泉「ママからって・・・」

心乃枝「四葉ちゃんは肝っ玉お母さんキャラやけど・・・」

絵里「思い出しただけで、怖くなってきた!」

江子「過去に経験あるんですね」

栞「あんたは見ない方が良いわ!」←泉の目を隠す

愛「見てはいけませんよ!」←有の目を隠す

部子「まあ、自業自得ですわね!」

小「四葉さん怒らしたら怖いな!」

瞳「そりゃ、あの絵里さんを生身で倒した人ですから!」

お仕置き後

犬太「もう歩かれへん!」

陽斗「地獄だ!」

ロン「女子だろうと容赦無しと言うか・・・」

恋「途中下着を下ろされましたからね!」

悠真「皆同じ方向だから見えなかったけど・・・」

流「めちゃくちゃ恥ずかしかった!」

春奈「手足拘束されてたし!」

絵里「普段怒らない奴を怒らせることが一番怖いからな!」

寿美鈴「皆さん、私がなぜ怒ってるのか分かりますか?」

陽斗「お前の爺さんに怪我を負わせたから?」

莉桜「それで養護施設の子供達やその関係者にも迷惑かけたから?」

寿美鈴「それもありますが、1番許せないのは!」

加害者生徒達「ヒイ!」

寿美鈴「あなた達の言い訳!」

加害者生徒達「えっ?」

寿美鈴「揃いも揃って私のお祖父ちゃんがそこに居たからですって!」

犬太・陽斗「ヒイ!!!!」

寿美鈴「しかも、ほとんどが罪の擦り付け合い!まあ、外に出した3人は元々巻き込まれただけってことは制服のカメラで分かってるけど!」

犬太「本当にごめんなさい!」

陽斗「俺達が100%悪かったです!」

寿美鈴「そうよね?高井先生にも『公共の場でやってはいけない』って忠告されてたのに!」

犬太「は、はい・・・」

陽斗「その通りです!」

寿美鈴「しかもそれに連れるわ、学級委員達までやってるわ!何なの?」

流「本当に・・・」

悠真「申し訳ございませんでした!」

加害者生徒達「すみませんでした!」

寿美鈴「お祖父ちゃんの怪我はこっそり心乃枝さんに治してもらったから良いけど・・・」

有「だったらもう大丈夫なのでは?」

寿美鈴「そうも行かないんです!」

有「どう言うことですか?」

心乃枝「あのな、うちのアーティファクトは怪我は治っても体力は回復せーへんねん!」

有「じゃあ、小さんにでも頼めば?」

栞「これ以上裏の仕事をバラしたくないのよ!怪我の回復はちょっとした奇跡で誤魔化してるから!今はリハビリ中!2週間は掛かるそうよ」

有「そうですか・・・」

寿美鈴「と言うわけで・・・」

養護施設
寿美鈴「は~い!怪我して入院中の園長先生に変わって、このお兄さん、お姉さん達が何でもしてくれるよ!」

園児達「何でもしてくれるの?」

男児A「アレやって!裸踊り!」

寿美鈴「何でもにも限度があるわよ!わたる君💢!」・ニコニコ💢

亘「ごめんなさい!」

回想
寿美鈴「哲郎お祖父ちゃんは子供が大好きなの!」

陽斗「えっ?ってことはロリ・・・」

寿美鈴「また打たれたい?」

陽斗「すみません!」

寿美鈴「亡きお祖母ちゃんと一緒に、親に捨てられた子供や、病気や交通事故などで一緒に暮らさない子供達を自分の孫同然のように育ててきたわ!まあ、最初は『子供なんてうるさい』とか言ってた頑固親父だったんだけどね!」

哲郎「うるさい!」

悠真「何が切っ掛けで?」

哲郎「寿美鈴が生まれた時だな!こやつの親は忙しく、ワシと妻で見てたんだ!」

寿美鈴「良く言うよ!私ばっかり甘やかしてお祖母ちゃんに『平等に愛しなさい』って怒られてたくせに!」

哲郎「あれは、お前がまだ小さくて、それにいじめられてたりしただろう!」

寿美鈴「その度に頭殴ったりして、今の時代は体罰が厳しい時代に成ってるんだからね」

哲郎「大丈夫、どうせ殴る気力すら無いよ!」

寿美鈴「まあ、私もこの施設で過ごすようになってから私の友達を作るかのように増えていったんだよね?」

哲郎「元々は松本先生の妹さんが預けてた子供を入りきらなくなったからワシらが住んでた家が広すぎて使ってるだけだよ!婆さんがそれを承認してな!」

悠真「この度は・・・」

流「本当に・・・」

加害者生徒達「申し訳ございませんでした!」

栞「生徒の失敗は指導不足の私達の責任です!それまで加害者生徒達を中心に四葉さんのお手伝いをすると言うのはどうでしょう?」

寿美鈴「まあ、それくらいやってくれないと浮かばれないよね?むしろやって当然!こっちはお祖父ちゃんを怪我させられたんだから!」

栞「皆、分かってる?いくら学校が失敗して良いと言っても、大きな怪我をさせると先生達でも擁護出来ない状況にも成るんだから!
  それに、治療費も高井先生と私で折半したし!どれだけの人に迷惑をかけたのか肝に命じるのよ!」

加害者生徒達「はい!」

哲郎「ワシが担当する養護施設の手伝いをすると言ったが、子供を舐めるなよ!下手に関わろうとすると痛い目見るぞ!分かったな?」

全員「はい!」

寿美鈴「大丈夫よ!私と千里さんが居るし!」

哲郎「そうか!」

回想終わり

キャー!キャー!キャー!キャー!

陽斗「おいおい・・・」

ロン「見た感じやんちゃな子が多いね!」

千里「子供ってそんなものよ!遊びたい盛りと言うか、この時期は第一反抗期と言うか・・・」

午希「千里姉詳しいね!」

千里「1週間に3回ここに通ってるの!」

寿美鈴「私は毎日欠かさずね!」

心乃枝「流石四葉ちゃん!子供が大好きなんやな!」

寿美鈴「それは勿論!」

絵里「と言うのは方便で、ジジイの生存確認だろ?」

寿美鈴「そりゃ勿論!お祖父ちゃんは私の唯一の肉親ですから!って何言わせるんですか?!」

一輝「まあまあ、家族を大切にしてる優しい孫じゃない!」

楓「うんうん!お祖父ちゃんに会うことは罪じゃないよ!」

愛「それに話を聞く限り、お祖父さんとお祖母さんの意志を継いでこの施設を守ろうとしてるような・・・」

寿美鈴「そんなものです!亡きお祖母ちゃんは言ってました!『皆、個性はバラバラでも人類皆家族!』って!」

江子「子供に優しいお婆さんだったんですね?」

寿美鈴「お婆ちゃんも元々養護施設育ちだから分かるのよ!親を失った、親から捨てられた子供達の気持ちが!」

有「四葉さん・・・」

寿美鈴「だから、1人で寂しそうな絵里さんの気持ちが分かるんですよ!」

絵里「私をオチに使うな!」

寿美鈴「私が居なかったら、今頃一人ぼっちの刑務所かどこかの研究所の実験室ですよ!」

絵里「もうその通りだが?」

寿美鈴「私は調べるのはOKしましたが、所有する事は認めてません!」

一輝「それってどう言うこと?」

瞳「ああ、それは真鍋さんの保護責任者は四葉寿美鈴さんなの!」

全員「ええっ!!!!栞先生じゃないの?」

寿美鈴「栞先生は保護責任者代理です!私が絵里さんの保護責任者です!」

Re: 少年教師有! ( No.174 )
日時: 2024/08/06 20:44
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

出席番号168番・施設の手伝い(前編)

陽斗「それにしても荒れてるな!」

悠真「うちの弟妹達と比べたらまだマシな方だよ!」

朝子「大家族あるある!」

千里「犬太君が暴れた後と比べたら可愛いものよ!」

午希「まあ、大変だったね・・・」

栞「朝子と部子さんの喧嘩と比べれば大分マシよ!」

部子「どこがですか?」

朝子←先生が言うので言い返せない

寿美鈴「絵里さんの暴走止めるのと比べれば簡単ですから!」

絵里「私はこのガキども以上か?!」

一輝「八期が被害者となった旅行の数々と比べれば大したこと無いよ!」

流「合ったわね・・・」

小「夕飯や朝御飯が無くなるわ・・・」

冷子「食器は割れるわ、鍋は引っくり返るわ!」

歩「なぜか私達で掃除する羽目に・・・」

春奈「挙げ句の果てに出禁喰らうわ!」

楓「出禁喰らって当然でしょ!」

一輝「あっ!出禁になったホテルは今、皆廃館に成ってる!」

莉桜「もう疫病神じゃない!」

一輝「ただ、正しく理解出来るように案内した旅館やホテルは10年待ちとかに成ってるよ!」

流「どこの貴族よ!」

キャー!キャー!キャー!キャー!

朝子「ああ、もううるさいわね!」

江子「とんとんまーえ!とんとんまーえ!」

刹那「アワアワアワアワ・・・」

亘「フフッ、カンチョー!」

朝子「このクソガキ!」←投げる

亘「ワーッ!」

栞「コラ!朝子!子供を投げない!」

朝子「だって、コイツが・・・」

栞「気持ちは分かるけど、乱暴だけは止めなさい!この子達はあなたより大分小さいのよ!」

朝子「ああ、もうだからガキは嫌いなのよ!」

刹那「ああ、そこは触らないで!」

流「ちょっと!どこ触ってるのよ!」

燕「お姉ちゃんはまだ出ないよ!」

友人「ああ・・・」

悠真「女子達が・・・」

雄樹「子供をあやすって大変なんだな・・・」

女子「おい!」

一輝「なにかな?」

楓『めちゃくちゃ尖った子もいる!』

女子「お宅ら何やってくれるの?大挙して押し掛けて、減った酸素分の仕事くらいは出来るんでしょーね?」

男児B「ヤベ、桃華ももか姉さんがご機嫌斜めだ!」

男児C「ああ、ヤバい!」

男児B「殺されるぞ!この兄さん達!」

男児C「入所10年の最年長者」

男児B「学校の支配を拒み続けること実に3年!」

友人「それただのニートだろう!」

雄樹「お前らのキャラの方が掴めん!」

桃華「まずは働く根性あるかどうかを?」

ガシッ!

一輝「そんなの振り回すのは危ないよ!」

桃華「離せ!離せ!」

一輝「それに女の子なのに、そんな荒れた言葉遣いは・・・」

桃華「うるさい!」

ボコッ!

桃華「うわあ!」

一輝「大丈夫?」

愛「穴が空きましたね」

心乃枝「修繕せーへんのですか?」

女性職員A「お金が無くてね・・・」

悠真「あれ?うちの系列の児童施設では?」

女性職員B「哲郎さんって頑固で、待機児童や不登校児は集めてくるんだけど、食費は勿論貰ってるんだけど、修繕費までは申し訳なさそうと言うか・・・」

女性職員C「去年、中等部が絶対命令になったでしょう?」

悠真「ああ、ありましたね!」

女性職員C「めちゃくちゃ不利な契約結ばれる可能性があるから嫌だって、自分から断ったのよ!」

流「アイツ、1回で決めたのかしら?」

一輝「いや、先生も居るから売り言葉に買い言葉でも先生が止めてる筈だよ!」

女性職員A「本人が直接『支援する』と言っても断ったから見捨てられたの!」

莉桜「自分でチャンスを潰したのね!」

寿美鈴「お祖父ちゃん、5年前に詐偽に騙されたこと合って・・・」

陽斗「おれおれ詐欺か?」

寿美鈴「違う!『リフォーム詐偽!』」

愛「それは人間不審に成りますね!」

悠真「だったら、今こそ支援するように言えば?」

寿美鈴「それが、八期君が絶対命令で校則にここへの支援を絶ちきるルールを加えて!」

冷子「なんでよ?!」

寿美鈴「頑固お祖父ちゃんが自ら自分に頼みに来ない限り支援する気無いって!」

流「なんで?」

一輝「自分に助けを求めず、代わったら求めてくるってのが気に食わないんだろうね!しかもアレだけ拒んで、理由が絶対命令だったら!」

友人「なんだったら良いんだ?」

一輝「核心付いたうえでの『頼りない』かな!」

陽斗「それより、あの爺さんこれだけの子供の為に毎日働いてたのか?」

犬太「今となっては俺、めっちゃ取り返しの付かないことしたんやな・・・」

千里「その気持ちを忘れちゃダメよ!」

午希「それが反省って物やから!忘れたらダメだよ!」

渚「そうでござる!」

犬太「渚姉ちゃんだけには言われたくないわ!」

トントン

女性職員A「はい!」

ガラガラ

町子「支援に来ました!」

女性職員A「まっちゃん!久し振り!」

有「町子さん、何てここに?」

町子「愛海ちゃんから事の事情を聞いて、四葉さんのお祖父さんの言葉から八期君に『支援を頼む』ことを説得したんだから!」

有「そうなんですか?」

町子「だから・・・」

部長「土木研究会作業に取り掛かるぞ!」

土木研究会部員「オオッ!」

町子「あとは現生徒会長薺ちゃんの指示と理事長による専門家の監督と指示があるなら、この施設をリフォームする事が決まったの!」

一輝「でも、今ここに居る子供達はどこで過ごせば?」

町子「ああ、そう言うのは絶対起こりえるから先に仮説保育所をこの下に置いてある!だから、今日は引っ越しだけで終わるよ!無理なら明日かその後でも!今日は材料を持ってきただけだから!」

女性職員A「皆、突然だけど少しの間、下の部屋にお引っ越しするわよ!」

園児達「ええっ!?」

有「僕らも引っ越し手伝いますよ!皆、手伝ってくれるよね?」

悠真「ああ!」

一輝「勿論そのつもり!」

犬太「力仕事なら任せとけ!」

朝子「私らだって・・・」

歩「負けないよ!」

渚「拙者達が本気を出せば・・・」

燕「1時間以内には終われそうですね」

1時間後

冷子「本当に1時間で終わった!」

悠真「長野の動きが早いんだよ!」

流「テキパキどころじゃなかったわ!」

有「犬太君もそれに続くし・・・」

小「朝子と委員長が喧嘩しながら重いもの運んだり・・・」

楓「あれ?一輝達は?」

燕「小学生達に勉強を教えてますよ!半分は勉強部屋ですから!」

勉強部屋(仮施設)

女性職員B「助かるわ!名門校の生徒さん達から勉強を見てもらうなんて!」

莉桜「まあ、私らは落ちこぼれとかじゃなく、はみ出し物みたいなもので!うちは落とし方が学力じゃありませんから!」

一輝『やっぱり、この子勉強遅れてるな・・・、
   そりゃ、学校に行かずずっとここで勉強してたら当然か・・・、
   えーっと、どうやって教えたら良いんだろう?教えるって難しい事なんだな!』

桃華「一輝!早く教えてよ!あたしを京大に行かせてくれるんでしょ!」

一輝「『う~んと』桃華ちゃんはどうして学校に行かなくなったの?」

桃華「いじめだよ!集団いじめ!濡れ衣を着せられたり、事実を全員でねじ曲げたり、それで親からも信じてもらえなくて、貧乏くじ引いてばっか!だから家出した!」

一輝「あれ?今何歳?」

桃華「10歳!数えでね!だから小4!」

一輝「親に捨てられたの?」

桃華「まあ、そうね、1年生に上がった時に里親に引き取られた!でも、その学校でいじめの標的にされて授業は出来ない、球技では標的にされ、給食も録に食べられない!散々だった!親も先生も信じてもらえない!だから、私は学校が嫌い!」

一輝『この子、八期以上の人間不信だ!』

桃華「だから、前の学校を燃やしてやったわ!」

一輝「ええっ!!!!『八期がやろうとして出来なかったことをこの子は・・・』」

桃華「まあ、燃やしてもクラスの奴らが一緒なことは変わり無かったから意味なかったけどね!しかも、この時ばかりはすぐに私に白羽の矢が立つし、意味分かんない!」

一輝「学校を燃やしたってことは?」

桃華「普通なら児童施設行きだけど、この学校に通うように言われたら、直ぐにカウンセラーの人とお話しするように言われたわ!」

一輝「『八期を守るために岡田さんがいじめ対策し始めた年と被る!だったら・・・』桃華ちゃん!」

桃華「何よ?」

一輝「学校でいじめられても、濡れ衣を着せられそうになってもいじめっ子を追い出す方法を教えてあげる!」

桃華「はあ?何バカなこと言ってるの?そんなこと出来るわけ・・・」

一輝「僕の友達に、いじめにめちゃくちゃ悩んでる友達が居て、周りからも嫌われて、濡れ衣を着せられたり、事実をねじ曲げられたりした!
   でも、彼は決して病気以外は我慢しながら学校へ来た!」

桃華「それで?」

一輝「自分を信頼してくれる、味方になってくれる人が現れたんだ!」

桃華「えっ?」

一輝「その人がやってた対策で、いじめっ子なんか追い出そう!」

桃華「出来るの?」

一輝「うん!うちはいじめに厳しい学校だからね!」  

Re: 少年教師有! ( No.175 )
日時: 2024/08/07 21:34
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

出席番号169番・施設の手伝い(後編)

哲郎「まったく、2週間前は散々だったわ!」

寿美鈴「まあまあ、その分私が絞めといたから!」

哲郎「しかも、なぜ土下座までせなきゃ成らんかったんだ?」

寿美鈴「いや、あれはお祖父ちゃんが悪い!伝説の生徒会長は『支援する』と言っただけで、見返りも条件も一度も求めてなかったよ!むしろ言ってから文句言って!」

哲郎「それより建物は大丈夫か?アイツらの重みで潰れてなかったら良いんだが・・・」

寿美鈴「ちゃんと建築士の資格持っている人が指示してるから!」

哲郎「ん?ヒョエエエ!」

1階建ての古びた外観は、スリーシスターズ学園の土木研究部やDクラスのメンバーもあり、2階建ての更に増築された養護施設に早変わり!

哲郎「なんか増えてる!」

寿美鈴「人数多くなるしね!材料は裏山の樹齢が長い木や公共にある邪魔な木、廃材などを使ったのよ!」

哲郎「強度は大丈夫なのか?」

寿美鈴「勿論、計算して立ててるし補強もしてるから大丈夫!」

女性職員A「皆、まるで鳶職人みたいでしたよ!」

女性職員B「休まず機敏に動いて・・・」

哲郎「まあ、外観は良いが、中は・・・」

ガラガラ・・・

哲郎「うわあ!」

2階の部屋は2部屋に分かれ、
1つは図書館
子供達が勉強や読者に集中出来るように作りました。

哲郎「だだっ広いな・・・」

雄樹「時間と資材が限られてたんで単純な構造に」

心乃枝「近所回って読まなくなった子供向けの本を色んな人から貰ってきたんです!」

そしてもう一室は室内遊技場

ネットやマットを入念に敷いて安全性を確保
雨に濡れない室内なので、腐食や錆で遊具が脆くなりません。

哲郎『コヤツラ・・・』

糸成「回転遊具覚えとけよ」

悠真「次は職員室兼ガレージへ!」

哲郎「ガレージ?」

悠真「今回の目玉です」

哲郎「これはわしの自転車!」

千里「この2人に・・・」

午希「責任を取って貰うために・・・」

瞳「1から私達が指導しておきました!」

犬太・陽斗「本当にすみませんでした!」←土下座

絵里「しかも、このコードの秘密言ってやろうか?」

哲郎「何じゃ?」

瞳「上の部屋の回転遊具が充電器と繋がってます!
  ですから、走行分の大半は遊具で賄える計算です!」

モア「つまり、沢山の子供達が遊ぶ程園長先生も助かる!」

哲郎「寿美鈴!お前の同級生手際よすぎじゃないか?」

寿美鈴「まあ、皆ちょっと変わった曲者揃いみたいな物だから!」

全員『相手が四葉 (さん)だと言い返せない・・・』

哲郎「じゃが、わしが求めてるのは施設の修繕なとではない!」

全員・ゴクリ!

哲郎「この2週間で子供達とどう過ごしていたのか?皆楽しんでいたのか?それとも嫌な思いをしていたのか?それを聞いてからお前らの頑張りを下す!」

桃華「一輝!」

一輝「桃華ちゃん?」

桃華「お前の言う通りやったら、いじめっ子もうちの担任も居なくなった!」

楓「えっ?何があったの?」

桃華「濡れ衣を着せられても、お前が渡してくれた電話に掛けたら、放課後に中等部の先生が来てくれて、私が犯人じゃないって証明されたんだ!そしたら今までの事も嘘なんではないか?って疑いが出て、主犯が口を滑らせて全てがでっち上げ!レベルMAXを告げられ、関わった奴らもレベル7を宣告されて、先生もクビに!スカッとしたわ!」

悠真「窪、マジでなにやったんだよ?」

一輝「八期のお母さんである楓花先生が、八期が小1の時に夢原さんと組んでやった、胸ポケットのカメラだよ!初等部ではプライバシーの都合でやってないけどね!」

流「中等部うちは日常茶飯事だものね!」

莉桜「最初はBクラス限定のつもりが、証明目的で全クラスに成ったのよね・・・」

一輝「桃華ちゃんの話を聞いて、楓花先生に相談したのさ!『初等部でいじめられてる生徒を助けたい』って言ったら自分の携帯番号をメモして僕に渡してくれた!」

燕「でも、なぜ周りに内緒なの?」

一輝「カメラの存在を知られたら壊されるでしょ!ましてや教師に壊されたらアウトだからね!それに教師も一緒に成って加担してると成れば大問題の証拠だもの!」

友人「あとは、矯正学校がある特性を利用して追い出したと言うことか!」

一輝「その通り!これでも八期とは親友だからね!」

部子「なぜ仲良く成れたのか不思議ですわ!」

一輝「桃華ちゃん、うちの学校は弱いものの味方だから!特に八期の担任である星田先生とお母さんである楓花先生は1番信頼出来る先生だから、また今日みたいな事があればまた電話して!」

桃華「わかった!」

一輝「だけど、これだけはわすれないで!」

桃華「何?」

一輝「先生はあくまで先生!桃華ちゃんが間違ってる場合はちゃんとなぜ違うのかを言いながら叱ることもあるからね!」

桃華「分かった!」

哲郎「フッ、これは文句言えんな!学校嫌いで乱暴者だった桃華がここまで心を開いたのを見るのはわしは初めてだ!だが、これだけは言っておく!」

全員・ゴクリ

哲郎「たまには、ここに遊びに来てくれんか?子供達もお前らが居ないと寂しくなると思うから!」

有「勿論です!」

流「時間さへあれば・・・」

小「うちらもまた・・・」

心乃枝「いつでも行かせて貰います!」

哲郎「それより、そろそろ大事な試験と聞いているが?大丈夫なのか?」

全員「あっ!」

冥「まあ、まだ1週間あるし大丈夫でしょ!」

全員「ええっ!」

次の日

有「皆さん、悲しいお知らせです!」

全員・ゴクリ

有「今日の小テストの結果を見ると、うちのクラスがテストクラス最下位に逆戻りする事が分かりました!」

全員「ええっ!!!!」

絵里「まあ、そりゃそうなるな!」

朝子「もう今回は捨てようかな?」

部子「何を諦めてるんですか?!」

朝子「どうせ、今から頑張ったって・・・」

歩「そうだよ!委員長!」

有「皆さん、少しはやる気だして下さい!」

莉桜「じゃあ、クラス1位になったら先生からご褒美頂戴よ!」

有「えっ?ご褒美ですか!と言われましても僕そんなお金持って無くて・・・」

悠真「先生なのに?」

友人「でも、ご褒美貰えるならちょっと頑張りたくなるよな?」

陽斗「おおっ!食べ物でも良いからさ!」

有「えっ、でも100点取れば図書カードですよ!」

春奈「それが要らないって言ってるの!図書カードくれるならお金くれって話よ!」

心乃枝「例えば、有君からのキスのご褒美とか?」

愛「このちゃん?」

有「き、キスですか?」

部子「皆さん、やりますわよ!」

朝子「あんたが余計なこと言うから!」

心乃枝「えっ?朝子有君からのキス要らんの?」

朝子「べ、べ、べ、べ、べ、べ、別に!ガキんちょからのキスなんて嬉しくないわよ!」

歩「有君がキスしてくれるなら私頑張るよ!」

有「歩さん?」

小「うちも!うちも!」

有「小さん?」

春奈「ほら、あんたらも!」

江子「あの、春奈・・・」

刹那「辞めてよ・・・」

泉「お兄ちゃん言質取ったからね!」

有「ええっ!?」

凛「私も待ってます!」

有「凛さんまで・・・」

永春『有坊主とキス、有坊主とキス・・・』

有「分かりました、その代わり1位ですよ!分かりましたね!」

有好きの生徒達「ハ~イ!」

一部の生徒『要らね~!』

テスト勉強中

有「江子さん本気ですね!」

江子「はい!先生の前で恥を書くわけには行きませんから!」

刹那「私より正答率良い!」

心乃枝「嘘!」

有「どうしたんですか?」

心乃枝「朝子と愛ちゃんが、過去問で全部90点台!」

朝子「マグレよ!マグレ!」

愛「私も何となくです!」

莉桜「何となくで解ける問題じゃないって!」

歩「私も負けられない!」

小「私だって!」

有好きの生徒中心に高得点を叩き出したが、
結果は2位と成った。

部子「と言うことはご褒美は?」

有「1位ですのでお預けです!」

部子「そんな!」

愛「またリベンジですよ!」

朝子「えっ?」


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