二次創作小説(新・総合)

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少年教師有!
日時: 2024/10/16 18:51
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

いくちゃんです!

ナンバーズ更なるスピンオフ作品!

このお話の主役は鶴の弟・有!
あの有が帰ってきて教師になった所から始まります!
時系列は八期が絶対命令を持った生徒会長として認められた直後からです。

先にメインとなる登場人物だけを紹介します!

例えるなら魔法先生ネギま!と暗殺教室を混ぜたお話に成ります!
ぜひ、読んでください!

担任・岡田有

副担任・岡田栞

出席番号
1番・幽霊生徒・相坂冷子あいさかれいこ

2番・影主人公・石井悠馬いしいゆうま

3番・サブ主人公・石田陽斗いしだひろと

4番・人気ヒロイン・岩村江子いわむらきみこ

5番・助太刀ヒロイン・岩村小いわむらわか

6番・影ヒロイン・氏家流うじけとも

7番・メインヒロイン・大西楓おおにしかえで

8番・正ヒロイン・岡朝子おかあさこ

9番・対抗キャラ・岡崎友人おかざきゆうと

10番・禁断ヒロイン・岡田泉おかだいずみ

11番・主人公・窪一輝くぼかずき

12番・見守りヒロイン・久永春クーエイシュン

13番・百合っ子・木谷心乃枝こたにこのえ

14番・定ヒロイン・小宮春奈こみやはるな

15番・謎ヒロイン・桜咲愛さくらざきまな

16番・分析ヒロイン・佐々木歩ささきあゆむ

17番・空気ヒロイン・田中莉桜たなかりお

18番・一時期ヒロイン・谷川燕たにがわつばめ

19番・噂主人公・千葉雄樹ちばゆうき

20番・準一時期ヒロイン・長野渚ながのなぎさ

21番・準空気ヒロイン・難波千里なんばちさと

22番・隠れヒロイン・牧野恵花まきのあやか

23番・モブヒロイン・牧野恵子まきのけいこ

24番・噂ヒロイン・博士瞳はかせひとみ

25番・疑惑ヒロイン・長谷川千桜はせがわちはる

26番・悪キャラ・真鍋絵理まなべえり

27番・昇格ヒロイン・宮里刹那みやざとせつな

28番・準ヒロイン・麦田午希むぎたまき

29番・対抗ヒロイン・麦田部子むぎたもとこ

30番・肝っ玉お母さん・四葉寿美鈴よつばすみれ

31番・謎キャラ・モア・ワコール

32番・裏ヒロイン・岡村冥おかむらめい

33番・悪主人公・寺坂糸成てらさかいとな

34番・悪ヒロイン・新井蘭あらいらん

35番・未来ヒロイン・牧瀬凛まきせりん

36番・ミイラヒロイン・真中まなかルン

37番・サポーターキャラ・前田恋まえだれん

38番・サブヒロイン・前川まえかわロン

39番・お嬢様ヒロイン・高橋舞桜たかはしまお

40番・準対抗ヒロイン・佐藤愛美さとうまなみ

41番・サポートキャラ・茂本紬しげもとつむぎ

※今後増える可能性あり(随時載せる予定!)

Re: 少年教師有! ( No.264 )
日時: 2025/04/24 22:12
名前: いくちゃん (ID: 57sibd8B)

出席番号258番・有が選んだ相手ヒロイン

この話はヒロイン達がスタートする前までに遡る

有「フー、ここまで来れば・・・、それよりどうしようかな?」

教師と生徒は禁断恋愛
それは分かってる。
けれど、卒業したら恋愛をする人達も居る。
そう、これはあくまで都市伝説を使った恋愛バトル
つまり、今日1発目の花火の瞬間キスしたからといって、
その通りに成るとは限らないんだ。

有「でも・・・、出来れば好きな人が良いかな?」

莉桜「ほー・・・」

楓「な~んだ!」

一輝「先生にも好きな人居たんですね!」

有「皆さん!居たんですか?」

燕「その言い方だと、あのメンバーの中に好きな人が居ると言う事ですね?」

有「燕さんまで・・・、と言うか皆さんはなんでここに?しかも楓さんと田中さんで窪君の腕を掴んで・・・」

莉桜「だって直前まで近くに居ないとキスできないじゃん?」

楓「わ、私は一輝と1秒でも長く居たいだけだし!」

燕「さっき、トイレまで付いていこうとしたのは誰でしたっけ?」

楓「そんなことより、有先生にもちゃんと意中の相手が居るんですね?」

一輝「誰ですか?」

莉桜「私も聞きたいなあ・・・」

有「は、恥ずかしくて言えませんよ!それに田中さんに話したら明日には全校生徒にバレて大変なことに成るって聞きましたよ!」

一輝「まあ、教師と生徒は禁断恋愛だから、バレたら普通ならクビだね」

莉桜「生徒淫行とか!」

燕「止めなさい!小学生の前で!」

莉桜「でも、中にはそれを狙って構えてる生徒達も居るんだよね!」

有「マジですか?」

莉桜「勿論、独身教師だけだよ!それに不倫防止のために、掲示板には独身教師の写真が張られてたり、既婚者の先生の名が書かれてたりするんだよね」

一輝「既婚者はともかく、そんなことして良いの?」

莉桜「独身教師の場合は、本人の任意だよ!いわゆるモテてなくて『彼女・彼氏募集中』みたいな感じ!
   だから、張るのは本人だよ!」

楓「それにいわゆる予約みたいなものだもんね!いつ付き合うかは卒業するまで分からないんだし!」

燕「しかも、場合によっては上書きして横取りもありますからね」

一輝「先生って、どんな女子がタイプですか?」

有「そう言う窪君はどうなんですか?」

莉桜「窪は胸が大きい人がタイプだよね?」

楓「はあ?何言ってるの?一輝は八期会長と同じく、小さい胸の人が好きなのよ!」

莉桜「何言ってるのよ!窪も男なんだし、こういう柔らかいのが・・・」

楓「いやいや、そう言う胸で語る人は怖いから、女子生徒でも気安く話せる私の方が・・・」

燕「実際どうなの?」

一輝「ええっと、自分を支えてくれる人かな?体型とかはお腹周りくらいしか考えたこと無いなあ・・・」

莉桜「つまり、ウエストがキュッとしてる人と・・・」

一輝「そう言う先生は?」

有「多分、一輝君と同じく、自分を支えてくれる、サポートしてくれる、なんと言うか自分の背中を守ってくれそうな頼もしい人ですね」

莉桜「ふーん」

楓「成る程・・・、それで一応聞くけど、意中の相手はクラスの中に居るのよね?」

有「はい」

燕「仮契約者の中なのよね?」

有「それは勿論」

楓「さっき集まってたメンバーの中に居るんですよね?」

有「はい」

一輝「あの、13人の中に居るのか・・・」

楓「ぶっちゃけキスをするなら・・・」

有「当然、自分が好きな人ですね」

燕「まあ、そりゃそうよね」

部子「有先生!」

莉桜「あっ!委員長の声だ!」

一輝「つまり、対決の火蓋が切られたようだね」

楓「呼んで自分の元に来させる作戦ね!自分が結ばれるって信じて疑ってない」

燕「あれ?先生は?」

一輝「委員長の声聞いて、逃げたよ!」

莉桜「ほうほう、つまり少なくとも委員長ではないってことか!」

楓「委員長、御愁傷様!」

一方その頃

有「はあはあ、委員長さんの声だ!僕、あの人苦手なんだよな・・・、見ただけで寒気がする!怖い!と言うか、あの人に捕まったら僕の好きな人とキスが出来ない!」

母「ほう、今から意中の相手に告白しに行くの?」

有「えっ?誰ですか?」

母「私よ!あなたのお母さんよ!」

有「お母さん!ってまたお面被って声までダミ声にして・・・」

母「こうでもしないとあなたにバレそうだからよ!」

有「バレて良いじゃん!僕息子だよ!」

母「周りにね!バレたらお母さんこの学校を辞めなきゃ行けないから」

有「それって?」

母「実の子供が居る場所で教師は出来ないのよ!」

有「そっか・・・、そう言えばお母さんの名前って栞で合ってるんだよね?」

母「よく知ってるわね」

有「教えてもらった、でも栞先生じゃないんだよね?」

母「どう言うこと?」

有「あなたは栞だけど、栞ではない名前でこの学校に居る」

母「そうなるわね、素性は隠したいもの」

有「だよね?」

母「それより、あんた好きな子居るんでしょ?お母さんに教えなさいよ!」

有「えっ?ヤダよ!」

母「良いじゃない!家族なんだから!」

有「家族でも嫌だよ!」

母「たしか、あんたが持ってる生徒名簿の中に居るのよね・・・」

有「えっ?あっ!取られた!」

母「この子かな?」←楓を指す

有「違うよ!」

母「燕」←じゃあこの子

有「違うって!」

母「じゃあ・・・、この子!」←部子を指す

有「全然違うから!止めてよ!そんなことするの!どうせ当てずっぽうで当たるわけ無いし!」

母「フフン」

有「何?」

母「さっきのはわざと外したのよ!お母さんはあなたが本当に好きな子は知ってるし!と言うか、去年当てたでしょ?」

有「変わってるかもしれないよ?」

母「お母さんは子供の事なら何でも知ってるわ!はい、これ!」←写真を渡す

有「えっ?もしかして?」

母「あなたが1番大好きな人、そう!自分のお姉ちゃんよりも大好きな・・・」

有「お姉ちゃん入れるの止めて!ただでさへ彼女出来たら発狂しそうなのに!」

母「そう言えば、あんたが好きな子を見かけたわね」

有「どこ?」

母「あっちの方向かしら!」

有「信じて良い?」

母「嘘は付かないわ!ただ、そこにあなたの意中の人が居るとは限らない!彼女も移動してる可能性があるから!」

有「そっか!」

母「でも、その周辺に・・・」

有「居る可能性が高い!」

放送「間もなく、花火の打ち上げまであと1分です!」

母「早く行きなさい!その人と将来を共に過ごしたいと思うなら!」

有「最後に2つ聞いて良い?」

母「何?」

有「1つお母さんは僕が結婚することについては・・・」

母「あんたが本気で『好き』って思ってる子ならその子と結ばれて欲しい!両想いなら尚更よ!」

有「もう1つ、僕が結婚しても一緒に・・・」

母「勿論、暮らしたいわ!あなたの家族と!あなたの奥さんと子供、私から見たら孫達と、必ず一緒に暮らすわよ!」

有「わかった、僕行ってくるね!」

母「行ってらっしゃい!グッドラック!」

有「あの人は・・・?あの人はどこに居るんだ?」

1人目

有「違う!この人じゃない」

2人目

有「危ない!鉢合わせしたら追い掛けられる所だった!」

3人目

有「おっと、後ろも気を付けないと・・・」

放送「あと30秒前!」

有「早く見付けないと!時間がない!
  あの人は・・・、あの人は本当にどこに居るんだ?」

目の前に有の意中の人らしき人物

有「居た!◯◯さん!」

?「!」

有「良かった、あなたに会えて・・・」

放送「10,9,8,7,6」

有「僕は前から、あなたの事が好きでした!」

放送「5,4,3,2,1・・・」

ヒュ~~~~・・・

ドーン!

チュッ!

文化祭の後夜祭の1発目の花火が上がった時、
唇を交わした男女は結ばれると言う都市伝説
信じがたい事だが、
この伝説は本当だった。
なぜなら、この15年後僕らは本当に結婚するのだから!

Re: 少年教師有! ( No.265 )
日時: 2025/06/23 23:10
名前: いくちゃん (ID: nqGOjstj)

出席番号259番・3Dのバレンタイン(準備編)

教室

悠真「イヤー、あっという間の1年だったな」

陽斗「特に何もない年末年始と言うか・・・」

雄樹「なんと言うか、キルもどこ行ったか分かんねーし、これで良いのか?期限まであと1ヶ月半だぞ!」

陽斗「まあまあ、明日からはバレンタイン週間だぞ!」

友人「あのな、それは貰える奴が期待するものであって、貰えない奴からしたら地獄だぞ!」

悠真「そもそもなんで4日にも分けてるんだ?」

一輝「八期から聞いたら、お兄さんの友達の伯父さんが考えたそうだよ」

友人「友達のおじさんって誰だよ?」

一輝「理事長の旦那さんだよ」

雄樹「それって理事長の娘が友達ってことか?」

一輝「性格に言うと、岡田零さんのお姉さん!」

悠真「ああ、それは伯父さんだ!」

陽斗「なんだその回りくどい言い方!友達(同級生)の伯さんで良いじゃないか!」

一輝「思い付いた順に話すから・・・」

悠真「それで何日から何日までで、何チョコ?だったっけ?」

一輝「13日が義理チョコ
   14日が本命チョコ
   15日が友チョコ
   16日が逆チョコだよ!」

陽斗「なんで間に挟んだ?」

一輝「そこは『当日は本命1択』だから」

悠真「成る程!」

友人「おい!義理と友の違いはなんだよ?」

一輝「感謝かそうでないかかな?
   どうでも良い相手は義理
   部活動とかでお世話に成ったりとか、何かしら助けて貰ったお礼とかは友チョコなんだって」

陽斗「チョコに違いは?」

一輝「本命が手作り
   友は市販の袋詰めや板チョコ!
   義理はチロルチョコみたいな小粒チョコ!
   大きな違いは体積だね!」

陽斗「どう違うんだ?」

一輝「一口で食べられる大きさかそうでないか!」

陽斗「成る程」

雄樹「それで16日の逆チョコは?」

一輝「逆だから、モテない男子が本命の女子に気持ちだけ伝えるチョコ!」

陽斗「友人、早く逆チョコ渡す準備しとけよ!」

友人「なんで貰えない前提?」

一輝「あっ、義理チョコ貰った人物も渡してたりするよ!たまに友チョコ貰った人物も渡してたりする!」

雄樹「絶対作っとけ!」

悠真「当たって砕けろだ!」

友人「なんで振られて当然みたいな感じに応援するんだよ!?」

陽斗「今頃、女子達はチョコを作ってる頃だろうなあ・・・」

友人「陽斗、貰えるのか?」

陽斗「俺を舐めるなよ?」

一方その頃
楓「先生!家庭科室貸して下さい!」

香「大丈夫よ!そんなこともあろうかと、13日まで家庭科室は女子限定で解放されてるわ」

楓「あ、ありがとうございます!」

家庭科室の前
楓『よ~し、バレンタイン頑張るぞ!』

トントン

楓「ん?」

朝子「大西、料理とか出来る?」

楓「家庭的料理ならなんとか・・・」

朝子「じゃあ、チョコ作り教えて!」

楓「ええっ?作ることはともかく、教えるのは自信無いよ!ってか、お姉さんに聞いたらどうなの?」

朝子「聞いたわよ!そしたら・・・」

回想

朝子「お姉ちゃん!」

栞「こら!学校では先生でしょ?」

朝子「チョコレートの作り方教えて!」

栞「チョコレートの作り方?、!
  もしかして噂の子供先生に渡すのね!」

朝子「いや、それは・・・」

栞「遂にあの少年への恋心を認めたのね!お姉ちゃんあなたが素直じゃないから安心したわ!」

朝子「だから、そうじゃなくて・・・」

栞「あなたの恋愛が成就したらお赤飯炊かないと!」

朝子「もう知らない!」

バタン!

回想終わり

朝子「私赤飯嫌いなのに・・・」

楓「そこ?」

一方その頃

心乃枝「皆、ソワソワしてはるな」

愛「そうですね、どうしたんでしょうか?」

心乃枝「いや、来週バレンタインやろ?」

愛「あっ、そうでしたね!すっかり忘れてました!今年もこのちゃんと今回は朝子さんも交えて友チョコ交換をしましょう!」

心乃枝「勿論エエで!でも、愛ちゃんはもう1人渡す相手居るんちゃう?」

愛「えっ?」

心乃枝「有君に本命チョコ渡せへんのか?」

愛・プシュー!パタリ

心乃枝「ああ、愛ちゃんが倒れた!」

一方その頃

楓「ヒエー!」

朝子「うちにはどれだけ恋する乙女が居るのさ?」

零「ってか、先生まで?」

香「去年は泣かせたからな!」

朝子「泣かしたって何したんですか?」

香「友チョコ渡すから、義理チョコは渡さないって意味で『あんたに渡す(義理)チョコはない』って言ったら、同じクラスの完道も全校生徒に配って、自分だけ貰えなかったのが仲間外れと思って泣かれた!
 本当は彼女も『友チョコ』で渡すつもりだったのよ!」

朝子「モテてなくてせめて義理チョコって期待してたら貰えなかったのね」

香「いや、研究部のメンバーからは1人につき1つはもらってた」

朝子「じゃあ、義理だったのね」

香「全員14日に渡してたわよ」

朝子「モテてるくせに!」

香「恋愛不審過ぎて、信じきれてない」

朝子「信じなさいよ!」

栞「好きな人の前で素直に成れんあんたが言うな!」

莉桜「朝子はともかく、大西っちまでチョコ作りとは・・・」

燕「これは負けられませんね?」

楓「2人も来てたの?」

莉桜「やっぱりプロに聞いた方が・・・」

燕「間違えることもなければ、何かしらアドバイスだって貰えますし!」

楓「というか、午希ちゃん達も張り切ってるね!」

午希「当たり前だよ!少しでも千里姉に差を付けておかないと!」

愛美「あの人は母性がありますから!」

流「悠真君はイケメンだから競争率が高いのよ!」

ロン「うちの陽斗だって負けてないわよ」

楓「2人は何で燃えてるの?」

瞳「兎に角気持ちがこもっていれば何でも良いんですよ!」

全員『うんうん』

瞳「最後に惚れ薬を・・・」

楓「それはダメ!」

全員「間違ってる!」

瞳「冗談ですよ」

朝子「あんたが言うと冗談に聞こえないのよ!」

蘭「糸成様に、取って置きのチョコレートを!ってなんで私しか作ってないんですか?他の皆は?」

流「そう言えば部子が『敵に塩を送りたくないからって、個人で勝負しましょう』とか言って皆個人で作ってる!」

朝子「だから、宮里とか永春も居ないのね!愛さんはきっと心乃枝と友チョコ交換だろうし」

ガラガラ

心乃枝「誰と誰が友チョコ交換やって?」

朝子「噂をすればなんとやら!」

心乃枝「あっ、1つ言うとくけど、愛ちゃんめちゃくちゃ料理上手いで!」

朝子「えっ?」

心乃枝「別に牽制でも、張ったりでもなく、本当に上手いんやから!まあ、あくまで家庭的な話であって、一流料理人よりはそこまで行かんけど・・・」

朝子「見た目に反して手強い相手ね!強いだけでなく、料理も出来るなんて!」

心乃枝「あれでも、十分乙女やからな!まあ、昔はうちのお嫁さんに成るとか言ってたけど!」

朝子「それがそのまま現実に成れば良かったのに・・・」

心乃枝「ほうほう、嫉妬かな?」

朝子「うるさい!それ以上言うとあんたに友チョコ渡さないわよ!」

心乃枝「そんな怒りなや!親友やのに!愛ちゃんもそんな野蛮な争いで好きな人は狙わへんって!」

数時間後

家庭科の先生「あとは固めて出来上がりよ!バレンタイン当日にまた来てね!」

全員「は~い!」

心乃枝「まあ、朝子にしては上出来や無い?」

朝子「うるさい!」

流「それよりこの惨状どうするつもり?」

楓「どれだけ失敗したのさ?」

瞳「まあ、兎に角あとはバレンタイン当日に渡せば良いだけですね!」

全員「渡す?」

瞳「はい、本人に直接渡するんですよ!無利ならポストとか下駄箱と言う手もありますが・・・」

午希「そうだった!渡すんだった!」

楓「どうしよう?私どんな顔して渡せば良いんだろ?」

朝子「アイツに直接渡す?無利よ!絶対殴って喧嘩成るわ!」

心乃枝「なんで殴ってんねん?」

流「それもう喧嘩どころじゃないわよ!」

瞳「というか皆さん、何のために作ってたんですか?」

Re: 少年教師有! ( No.266 )
日時: 2025/06/24 22:30
名前: いくちゃん (ID: nqGOjstj)

出席番号260番・3Dのバレンタイン(カップリング組)

バレンタイン当日

影ヒロイン→影主人公

流「あっ、悠真君!」

悠真「氏家!」

流「待った?」

悠真「待ってないよ!」

流「それより・・・」

袋一杯のチョコレート

流「こんなに貰ってたのね・・・」

悠真「だけど、お前のチョコが来るまでずっと待ってた!」

流「えっ?それって?」

悠真「お前のチョコだけは俺が最後まで味わって食べたいからさ!」

流・キュン

悠真「残りのチョコは弟達の晩御飯にでもするよ!」

流「止めなさい!」

悠真「確かに、皆の気持ちを踏みにじってしまうけど、こんなに俺食べられないし、俺には流が居るから・・・」

流「いや、弟さん達を早死にさせる気?虫歯か糖尿病になるわよ!」

悠真「あっ、毎年食べてるけど体が慣れたのか、皆毎年100個食べても全然体壊さないんだ!
   時々、野草や虫や金魚挟んでたりしたからな!」

流「止めて!聞きたくなかった!」

悪ヒロイン→悪主人公

蘭「あっ、糸成様!」

糸成「蘭君じゃないか!」

蘭「来てくれたんですね!」

糸成「ああ、君が読んだのだから当たり前さ!」

蘭「はい、どうぞ!」

糸成「なんだこれは?」

蘭「バレンタインのチョコレートです!私はあなたが大好きです!」

糸成「ほう、ほうほう、ありがとう・・・」

蘭「しかし、他の皆は薄情なんですよ!」

モグモグ

糸成「どういうことだい?」

蘭「凛とルンは『有先生に作る』と燃えて、
  ロンは『腐っても幼馴染みだから』と言って別の人に渡し、
  恋に至っては『私恋愛感情は持ってなかったのよ』なんて言ってたんですよ!」

糸成「でも、逆に言えば僕の事を好きで居てくれたのは蘭君君だけだろ?」

蘭「そうですが、失礼過ぎません?」

糸成「いや、1人だと争うことも遠慮することもないだろ?」

蘭「糸成様!」

糸成「今日から君が僕を独り占めすれば良いのさ!」

蘭「はい!」

チュッ!

蘭「宜しくお願いします!」

糸成『有君、今頃大変だろうな・・・』

サブヒロイン→サブ主人公

女子A「石田先輩!」

陽斗「おう、ありがとうな!」

女子B「私も!」

女子C「私のも貰って下さい!」

陽斗「皆、ありがとな!こんなにあると、誰を選ぶか迷ってまうぜ!持てる男は大変だな!ハッハッハ!」

ロン「何よ!調子乗っちゃって」←木陰で見てる

陽斗「ちゃんと来月お返しするから!」

ロン「やっぱり私なんかより、ああいう年下の後輩が好きなんだろうな・・・」←その場を去ろうとする

陽斗「そこに居るんだろ?」

ピタッ!

ロン『えっ?』

陽斗「ロン!」

ロン「何よ!後輩からチョコを貰っては鼻の下伸ばしてたくせに!」

陽斗「別に鼻の下は伸ばしてねえよ!貰えるのは嬉しいんだから仕方ねえじゃねえか!」

ロン「だったら、貰った分だけで満足でしょ!サヨナラ!」

陽斗「待てよ!お前がここに呼んだんだろ?」

ロン「良いわよ!どうせ私のは下手くそなんだし!」

陽斗「そんなもの食べてみなきゃ・・・」

ツルッ!

ロン「あっ!」

陽斗「おっと!」

ポッ!

陽斗「お前からのチョコ!ちゃんと受け取ったぜ!」

パクッ!

陽斗「スッペ~!」

ロン「ほら、ちゃんと出来てない・・・」

陽斗「ちげーよ!今の俺達の関係が甘酸っぱいから言ったんだよ!お前も食ってみろよ!」

パクッ!

ロン「確かに、甘酸っぱい」

陽斗「やっぱり、こう言うチョコレートは好きな奴と一緒に食べるとより甘くなるな!なんてな!」

ロン「悪くないよ」

陽斗「えっ?」

ロン「なんでもない」

陽斗「なんだよ!」

噂ヒロイン→噂主人公

射撃場

パン!パン!

瞳「おおっ!やってる、やってる!」

雄樹「俺の唯一の特技だからな!」

瞳「私も、自分がまさかここまで射撃上手いとは思わなかったな!
  そうだ!ねえ、千葉君!その銃で私を撃ち抜いてみてよ!」

雄樹「バカ!そんなこと出来るわけ無いだろ?」

瞳「ははーん、私が手強くて怖じ気付いてるのかな?」

雄樹「ちげーよ!前から俺はお前に心を撃ち抜かれてるからとっくに堕ちてるんだよ!」

カッ

瞳「成る程!じゃあ、ホイ!」

雄樹「あっ!おっと!」

瞳「それが私の答えだよ!」

雄樹「ってことは?」

瞳「1ヶ月後のお返し楽しみにしてるからね」

雄樹「分かったよ!」

隠れヒロイン→隠れ主人公、モブヒロイン→モブ主人公

校門

蛙「なあ、蝦蟇!今日はバレンタインデーなんだってよ!」

蝦蟇「ああ、そう言えばそうだったな!って言っても俺らみたいな地味でひょっとこで女子と話したこと無い野郎の事を好きに成る女子なんて居るわけ無いだろ?」

蛙「それもそうだな」

蛙・蝦蟇「ハハハハ・・・」

恵花・恵子「居るよ!ここに!」

蛙「うわあ!恵花さん?」

蝦蟇「恵子さん?」

蛙・蝦蟇「なんてここに?」

恵花「何でって?」

恵子「私達、さっきまで学校中探してたんだよ!」

恵花「2人の事!」

蛙・蝦蟇「えっ?」

恵花「これを渡すために!」

恵子「はい、ハッピーバレンタイン!」

蛙「えっ?マジで?」

蝦蟇「嘘だろ?夢じゃないよな?」

蛙「どっきりとかじゃねーよな?」

蝦蟇「そこにカメラとか仕掛けてないよな?」

恵花「そんなもの無いよ!」

恵子「むしろ、嘘コクやドッキリは1発レベルMAXだから、誰もやらないです!」

蛙「そうなのか?」

蝦蟇「この学校はいじめに厳しいんだな・・・」

蛙「イヤー、女子からチョコレートなんて家族意外だと初めてだけらさあ・・・」

蝦蟇「俺も!だからつい興奮しちゃって・・・」

恵花「私達も・・・」

恵子「男の子に渡したのは・・・」

恵花・恵子「初めてだよ」

蛙・蝦蟇「えっ?」

準ヒロイン勢→準主人公

バレンタインデーの朝

犬太「おはよう千里姉ちゃん!」

千里「犬太君、おはよう!はい!これ!」

犬太「なんや?これ!」

千里「チョコレート!今日2月14日はバレンタインデーって日で、女の子が好きな男の子にチョコレートを渡して告白する日なのよ!」

犬太「へー、女が好きな男に告白か!えっ?もしかして千里姉ちゃん俺の事・・・」

千里「勿論、好きよ!大好き!でないと、こんな日にあなたにチョコレート渡すわけ無いじゃない!」

午希「おはよう」

犬太「午希姉ちゃんおはよう」

午希「おはようって、千里姉?」

千里「何渡したらダメなの?私だって犬太君の事好きなのに!」

午希「マウント取るの止めてくれる?」

千里「そ・れ・で、午希ちゃんは渡さないのかな?」

午希「えっ?」

千里「早く渡さないと、バレンタイン終わっちゃうぞ!」

午希「渡すわけ無いでしょ!」

バタン!

犬太「?」

学校

渚「おーい、犬太!」

犬太「あっ、渚姉ちゃんやん!なんや?」

渚「拙者の初めて作ったバレンタインチョコでござる!味わって食べるでござるよ!」

犬太「ああ、ありがとう」・赤面

渚「それではまたな」

犬太「ああ・・・」

渚「お返し忘れるなでござるよ」

犬太「えっ?えっ?」

トントン

犬太「うわあ、なんやあんたか!」

愛美「あの、私には『佐藤愛美』と言う名前があるんですが?」

犬太「愛美姉ちゃんでエエか?」

愛美「良いでしょう!」

犬太「何の用や?」

愛美「これを渡しに・・・」

犬太「これは?」

愛美「私からあなたへのバレンタインのチョコレートを授けます!」

犬太「えっ?マジで?」

愛美「来月待ってますよ」

犬太「ちょっと待ってーや!『来月待ってる』ってどういう事や?渚姉ちゃんも『お返し』忘れるな言うてたし・・・」

愛美「来月の3月14日はホワイトデー、バレンタインのチョコを貰った返事をするんです」

犬太「成る程、分かった!待っとけよ!絶対お返しするから!」

愛美『返事が欲しいんですが・・・』

下駄箱

パラ!

犬太「なんや?放課後屋上に来いって?
   誰や?果たし状か?俺に喧嘩売るなんて100年早いわ!まあ、俺に立ち向かう根性だけは褒めてやろうか!」

放課後

バン!

犬太「コラ!出てこいや!俺に喧嘩売ったこと後悔させてやる!」

午希「その考えに至った事を後悔させてあげる!」

犬太「午希姉ちゃん?なんでここに居るん?まさか俺に果たし状を書いたのも?」

午希「誰が果たし状よ!あれはラブレターよ!ラブレター!全く勝負に勝つことしか考えでないんだから!」

犬太「俺をの呼び出してどうするつもりや?」

午希「はい!これ!」

犬太「これって?」

午希「朝、千里姉が渡してたものと同じだよ!」

犬太「えっ?でも朝は渡さんって・・・」

午希「本当、鈍感なんだから!あれは照れ隠しよ!」

犬太「なんでや!素直に言えや!」

午希「じゃあ、今すぐ私の顔を目の前にして『好き』って言える?」

犬太「そんなもん簡単・・・」

午希←顔を近付ける

犬太「・・・」

午希「ほら、言ってみなよ!簡単なんでしょ?」

犬太「ううっ、言えるか!」

バタン!

犬太『俺、なんでこんなドキドキしとんねん?!』

Re: 少年教師有! ( No.267 )
日時: 2025/07/10 23:33
名前: いくちゃん (ID: aw3qwL.x)

出席番号261番・3Dのバレンタイン(一輝LOVEメンバー)

2月14日

八期「よう、一輝!」

一輝「おう、八期!」

八期「今日はバレンタイン当日だな!」

一輝「そわそわしてるの?」

八期「どんな恋愛があるのかってね」

一輝「いや、人の話かい!」

八期「じゃあ、お前は貰ったことある?家族以外で!」

一輝「無いなあ、僕もそんな女子と仲良くと言うわけでもないし・・・」

八期「フーン」

一輝「ってか、八期は研究部の人達から貰ってるじゃん!」

八期「ええっ、希お姉ちゃんは毎年貰ってるし、
   草姉妹は好きじゃないし、
   零ちゃんはなんか可哀想だからって感じだと思うし、   愛海ちゃんはお礼だと思うし、
   青奈は断りたいけど断れないし、
   平江ちゃんはタイプじゃないし・・・」

一輝「あれ?小さい子好きって言ってなかった?」

八期「好きだけどさあ、恋愛は違うだろ!」

一輝「それもそうだね」

桃華「一輝!」

一輝「あっ!桃華ちゃんおはよう!」

桃華「はい!」

一輝「えっ?」

桃華「これ渡すのお前が初めてだから!」

一輝「あっ、ありがとう・・・」

桃華「お返し忘れるなよ!じゃあな!」

一輝「あっ、うん!勿論だよ!」

トン!

八期「良かったな、あんな小さな女の子からチョコ貰えて!」

一輝「茶化さないでよ!」

角の陰
楓「遂にこの日が来たわね!」

莉桜「本当に朝から凄いもの見ちゃったな・・・」

一輝「って、仲村さん!?」

莉桜「小学生からチョコを貰えるなんて、なんか私としては面白くないなあ」

楓『えっ?もう貰ったの?しかも相手小学生?』

一輝「どういう事さ?」

莉桜「まあ、チョコの1つや2つがなんだって話よね!はい!」

一輝「えっ?これって?」

楓『まさ仲村さんも?』

莉桜「あたしからのハッピーバレンタイン!」

一輝「義理だよね?」

莉桜「今、何日だと思ってるのさ?」

一輝「えっ?そんな・・・、あり得ない!」

莉桜「何があり得ないのよ?」

楓『そう言えば、一輝の事を好きとかなんとか言ってたような・・・』

一輝「まさかチョコでない何かとか?」

莉桜「ちゃんとチョコよ!」

一輝「中に毒とかわさびとか入ってたり?」

莉桜「入ってるか!どんだけ信用無いのよ?まあ、媚薬入れようとして止められたけど・・・」

楓『何入れようとしてるのよ!』

一輝「びやく?」

八期「やっぱ、毒かなんか入れようとしてたんじゃないか!」

莉桜「大丈夫、体に害はないし、死ぬ訳じゃないから!」

一輝「そう言うことじゃないんだよ!」

莉桜「兎に角、今日これを渡すと言うことがどういう事か分かってるなら、来月どうするか分かってるよね?」

一輝「ええっと、ああ・・・、分かったよ!」

莉桜「絶対無下にするなよ!あとちゃんとお返しの意味調べなよ!」

一輝「分かりました!」

楓『ヒエー、とんでもない場面に遭遇しちゃったよ!この後私一輝にちゃんとチョコ渡せるのかな?』

八期「一輝良かったな!2つも貰えて!」

一輝「まあ、無いよりはある方が良いよね?」

八期「むしろ多すぎるのも嫌だぞ!」

一輝「なんで?」

八期「だって...チョコなんだから、食べ過ぎたら虫歯か糖尿病成る可能性高いぞ!」

一輝「そうだね」

八期「かといって残せば腐るし、それだと相手に失礼だし!」

一輝「そうだよね?」

楓『どうやって渡そう?』

八期「それが原因で芹と喧嘩した」

一輝「なんで?」

八期「アイツ、女子から沢山貰うんだってさ!」

一輝「男子だけでなく女子生徒にまで人気って?」

八期「まあ、アイツがなんで人気なのかは僕にはわからん!」

一輝「なんで、優しい人じゃないの?」

八期「どこがだよ!優しいどころか意地っ張りだから!」

楓『ここは無難に下駄箱に入れておくとか?』

男子A「おっ、良いなあ!」

男子B「でも、下駄箱って汚い場所に入れられるのはなあ・・・」

楓『止めようかな・・・』

一輝「そう言えば、よく下駄箱にチョコ合ったりするけどどう思う?」

八期「僕は気にしないかな?美味しかったらそれで良いって感じ!」

一輝「僕もそんなに気にしないかな」

楓『じゃあ・・・』

一輝「でも、渡してくれるのなら直接がいいなあ!」

楓『えっ?』

八期「確かに、直接の方が分かりやすいと言うか、下駄箱だと、名前書いてなかったら『誰?』だもんな!
   下手したら、成り済ましの可能性だってあるし!」

一輝「それならやっぱり直接の手渡しがいいよね!」

楓『仕方ない、直接渡そう!でも、いつ渡そう?』

放課後

楓「『渡すチャンスも勇気もなく放課後を迎えてしまった!何やってんだよ!あたし!兎に角一輝に声掛けなきゃ!』かず・・・」

燕「一輝君!」

一輝「何?」

燕「ちょっと話があるんだけど良いかな?」

楓『あっ、今度は燕さんに・・・、敵が多いよ!』

校舎裏

楓『なぜか付いてきてしまった!』

一輝「話って何かな?」

燕「今日、バレンタインだよね?」

一輝「えっ?それってもしかして?」

燕「はい!これが私の気持ちです!返事は来月お願いします!」

一輝「あ、あ、あ、ありがとう・・・」

燕「それじゃあ!」

一輝「えっ?返事は来月?出来るかな?僕恋愛なんて初めてだし、ましてや受け身で好かれる方なんて尚更!
   他に2人からもチョコ貰ったし、どうしよう?僕はどうすれば良いんだ!」

楓『あんな情緒不安定な人に渡せる?無理だって!でも・・・』

ガサッ!

一輝「えっ?」

楓『あっ!』

一輝「楓?」

楓『見付かっちゃった!どうしよう?』

一輝「ええっと、それって・・・」

楓「あっ、バレンタインのチョコ!私も作ったんだ!」

一輝「そうなんだ、楓から貰う人が羨ましいよ!」

楓「『えっ?』それはどういう意味?」

一輝「可愛くて綺麗な女優からバレンタインのチョコを貰えるなんて、宝くじで1等当てるくらいあり得ないよ!」

楓「そ、そ、そうよ!私が好きに成った人は本当に運が良いわ!むしろこんな大女優の告白なんて振ったら、2度と彼女なんか出来ないに決まってる!」

一輝「本当に羨ましいよ!」

楓「一輝は大女優と言うかアイドルとか、もとい芸能人に告白されたいとか思う?」

一輝「ううん、そうだな・・・、あんまり考えたこと無いけど、それはそれで嬉しいと思うなあ!まあ、あくまで知ってる人ならって話だけど!」

楓「はい!」

一輝「えっ?」

楓「大女優からのチョコよ!こんなこと滅多に無い出来事なんだから!」

一輝「そ、それはそうだけど・・・、
   僕が・・・、
   これを・・・、
   貰って・・・、
   良いの?」

楓「私が一輝に渡したいと思ったから・・・、
  いや、私は一輝の事が・・・、好き!大好き!だから・・・」

一輝「楓・・・」

楓「あの時キスして貰った時から・・・」

一輝「えっ?どういう事?」

楓「じゃなくて、キスで私の目を覚ましてくれたから!」

一輝「白雪姫?そんな感じだったっけ?」

楓「もう、思い出させないでよ!」

一輝「自分で言ったんじゃん・・・」

楓「そうだけど・・・」

一輝「とりあえず、ありがとう
   ちゃんと来月お返しするね!」

楓「無理に決めなくて良いよ!」

一輝「えっ?」

楓「私以外にも告白されたんでしょ?」

一輝「あっ、まあ・・・」

楓「無理せず、ゆっくり考えて!何年でも私待ってる!
  でもはっきりさせてね!」

一輝「勿論だよ!」

楓「じゃあ、また明日!」

一輝「うん、また明日!」

ドン!

楓「イッター!」

莉桜「ほうほう・・・」

燕「ちゃんと想いを伝えられたんだね?」

楓「なんで2人が?」

桃華「私も居ますが?」

莉桜「兎に角、私達は一輝を巡るライバルよ!
   誰が選ばれようと恨みっこ無しだからね!」

燕「勿論です!」

桃華「負けないわよ!」

楓「私だって!」

こうして4人による1人の男を巡る火蓋が切って落とされた。

Re: 少年教師有! ( No.268 )
日時: 2025/07/14 20:28
名前: いくちゃん (ID: aw3qwL.x)

出席番号262番・3Dのバレンタイン(有編・前編)

時は少し遡り2月13日

職員室

有「おはようございますって、あれ?」

理「どうしたの有先生?」

有「職員室の先生方がピリピリと言うか、そわそわしてるような・・・」

理「今日から4日間はバレンタイン週間よ!」

有「ああ!でも、そう言うのは生徒達だけの話では?」

理「生徒だって、先生を好きに成る人だって居るわよ!中には『生徒達からいくつチョコ貰ったか?』って競い合う先生達もいるのよ!」

有「へー、生徒達だけでなく、先生にとっても楽しみな行事なんだ!」

理「まあ、これを考えたのは私の旦那、つまりあなたの伯父さんが考えたんだけどね!」

有「伯父さんが考えたの?」

理「この学校だけの企画だから、どこの学校もやってない!
  まあ、モテない男子達からしたら面白くないかもしれないけど、その為の逆チョコも16日に設定してるからね!やっぱり想いは口でハッキリ伝えないと伝わらないのよ!」

有「成る程!」

理「まあ、そのまま伝えるのが恥ずかしいか、緊張して口ごもるからチョコレートを渡すんだけどね!」

有「どういう事ですか?」

理「口で伝えるよりも、物を渡して伝える事が、伝わりやすいし、そのまま言いやすいでしょ?
  ほら、家族にお礼なんて照れ臭くて言いにくいじゃない?だから物を渡して伝えるの!アレと一緒よ!」

有「成る程!」

香「有!」

栞「有先生!」

有「あっ、香先生!栞先生!」

香「聞いたわよ!生徒13人から好かれてるんですって?」

有「いや、そう言うわけじゃ・・・」

香「このこの!このモテ男!」

理「あなたのお父さんも同じだったわね!」

有「そうなんですか?」

理「本当、ナルシストが似なくて良かったわ!」

香「あっ、明後日絶対残っておきなさいよ!」

有「えっ?それって?」

栞「先生、明後日は15日・友チョコの日ですよ!」

有「あっ、そうなんですか・・・」

香「何々?私と結婚できるとか期待した?」

有「そんなことありませんよ!」

香「心配しなくても、あんたと結婚する気無いから!」

有「だから、そんな心配してません!ってか振られた!」

栞「年の差でかいもんね!有先生が大人になったら、私達40代ですからね!」

理「ギリギリいけないことは無いわよ!」

香「まあ、このバレンタイン週間楽しみなよ!あっ、でも貰ったらちゃんとお返しは絶対忘れないように!忘れたら家に帰さないわよ!」

有「なんでですか?」

その日の放課後

部子『チョコレートは作りましたが、やはり兎に角早く先生に食べて貰います!それだと・・・、朝早くから学校に・・・、いえ通学路・・・、いえもう先生が住む部屋に・・・、ってそれでは朝子さんが1番有利ですわ!』

廊下

刹那・江子「あっ!」

江子「刹那もどう渡すか悩んでいるのですか?」

刹那「『刹那も?』ってことは江子も?」

江子「そ、それは・・・、も、も、も、勿論・・・、隠すつもりも・・・、無ければ・・・、隠せてない・・・、訳ですし・・・」

刹那「落ち着いて!」

江子「私初めてなんです、男の人をこんなに好きに成ったのは!」

刹那「それは私もだよ!」

江子「しかも、私は親友の好きな人を好きに成ったわけで・・・、
   このままだと相談に乗った癖に陰から狙う裏切り者になってしまう自分が許せないところが合って、渡して良いのか悩むんです!」

刹那「考えすぎだよ!私が『江子がライバルになっても良い』って言ってるんだから、自分の恋に集中して!」

江子「ですが・・・」

春奈「そんなことせず、2人で渡せば良いじゃん!」

江子「春奈!」

刹那「なんでここに?」

春奈「あんたらを付けてきた!ってか、大体江子はマジで考えすぎ!あんたに『積極性』と言う言葉はないのかい?」

江子「ですから、このままだと親友から好きな人を奪う裏切り者なんですよ!」

春奈「親友と同じ人を好きに成るお話なんて世の中探せば5万と出るよ!
   まあ、それで幸せに成るか?
   刃傷沙汰に成るか?
   は、正直50:50だけどね!」

江子「リスクが高すぎます!」

春奈「でも、あんたらは幸せの方の50でしょ?」

江子「そうですか?」

春奈「だって仮にバットエンドなら、どっちかは死んで、どっちかは捕まってるって!それに現状は50:50じゃないけどね!」

刹那「現状は1/13なんだよね・・・」

春奈「そう言えば花火のキスのあとは?」

江子「時間的に明日の朝までは式神は有先生のままでしたので・・・」

刹那「花火終わった後すぐ帰ちゃったから・・・」

春奈「部屋に連れていきなさいよ!」

江子「何をさせる気ですか?」

一方その頃

凛「明日の放課後に家庭科室だったな!」

ルン「そうそう!って、私達なんでこうなったんだろうね?」

凛「私に聞くな!私は助けられたと言う恩からだけど・・・、ルンは?」

ルン「修学旅行で一緒に行って楽しかったから」

凛「単純だな」

ルン「キスで惚れたあんたに言われたくない!」

一方その頃

教室

歩「よ~し、朝1番に有君に渡すぞ!」

小「チョコレート渡すのに1番とか2番関係あるのかな?」

歩「小!居たの?」

小「だってここうちの席やし・・・」

歩「それでさっきの1番とか2番は関係無いってどう言うこと?」

小「早く渡そうが、後に渡そうが有君がチョコレートを渡した順番やチョコレートの見た目や形や味だけで決めるとは思わない!」

歩「つまり意中の人が居るってこと?」

小「文化祭で居ること事態は聞いてるよな?」

歩「そうだった」

小「有君はきっと一途やと思う!だから渡す順番なんて関係無いよ!うちは渡して自分の気持ちを伝えられたらそれでエエわ!それでどうなるかは有君次第やし!」

歩「そっか!そうだよね!本人に直接渡して想いを伝えられたらそれで良いのか!」

一方その頃

食堂

朝子『これを渡すのか・・・』

愛『私初恋かつ男の子に何か渡すなんて・・・』

心乃枝「随分悩んでるそうやな?!」

朝子「心乃枝!」

愛「このちゃん!?」

心乃枝「本当、2人とも似た者同士やな!」

朝子「いや、似てるかな?」

愛「全然似てないと思います!」

心乃枝「男子に初恋で、バレンタインの贈り物も初めてで、どう渡せば良いのか分からずに悩んでる姿のどこが似てへん言うねん!」

朝子「いや、別に私はアイツの事なんか好きでもなんでも無いんだから!」

心乃枝「『お手本のようなツンデレ』じゃあなんでチョコレート作ったんや?」

朝子「こ、これは・・・、栞先生もとい・・・、
   お姉ちゃんのよ!大好きなお姉ちゃんに渡すために作ったのであって・・・、別にアイツのでは・・・」

心乃枝「じゃあ、チョコに書いたメッセージの名前見て良いか?」

朝子「ダメダメダメダメ!」

心乃枝「有君なんやろ?写真撮ってるで!」

朝子「いつ撮ったのよ!?」

心乃枝「『お姉ちゃんのと間違えないように撮っといて』って言ったのは朝子やろ?」

朝子「はい・・・、そうです!」

愛「朝子さんどれだけ素直じゃないんですか?」

朝子「愛さんだって人の事言えないじゃない!」

心乃枝「そうやで!溜め息なんか付いて・・・」

愛「ええっと、これは・・・」

心乃枝「うちに渡すチョコなんて言わせへんで!愛ちゃんも同じく写真撮るように頼んでたからな!」

愛「ああ!私初恋なんです!もうどうしたら良いのか?」

朝子「私に聞かないでよ!」

心乃枝「2人とも素直に渡せば良いのに!」

朝子「無理よ!どうせ、袋ごと口に突っ込む未来しか見えないわ!」

心乃枝「そこまで分かってるなら、そうならないようにしたら?」

朝子「出来たら苦労しないわよ!」

心乃枝「まだ渡してないよね?ね?」

一方その頃

永春「渚!ちょっと手伝ってアル!」

渚「なんだ?告白の練習でござるか?」

永春「なんでこういう時だけ勘が良いアル?告白ではないけど・・・」

渚「似たようなものだろ?」

永春「そうアルが・・・」

渚「その代わり拙者の方も手伝ってくれないか?」

永春「渚も告白する人が居るアルか?」

渚「そんなに珍しい事か?」

永春「とりあえず行くアル!
   渚好きアル!これ受け取ってくれアル!」

渚「いや、そこは有坊主だろ?」

永春「そうだったアル!あっ!」

渚「どうしたでござる?」

莉桜「お取り込み中だったね!お幸せに!」

永春「違うアル!誤解アル!返せアル!」

2人が追い駆けっこしてる廊下

千桜「たく、騒がしい奴だな!」

泉「そんな千桜お姉さんは、渡さないんですか?」

千桜「はあ?私が渡さないと思うか?渡すに決まってるだろ!あんな鈍感男を落とすには渡さないと分かってくれないんだよ!って泉居たのかよ!」

泉「渡すんですね!お兄ちゃんに言っときます!」

千桜「バカ言うな!」

物陰

舞桜『有先生を狙う人達は本当に多いですね!ですが負けませんよ!』

次回バレンタイン当日!最初に渡せたのは?


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