二次創作小説（新・総合）
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- 少年教師有！
- 日時： 2024/10/16 18:51
- 名前： いくちゃん （ID: E8lgSYnB）
いくちゃんです！
ナンバーズ更なるスピンオフ作品！
このお話の主役は鶴の弟・有！
あの有が帰ってきて教師になった所から始まります！
時系列は八期が絶対命令を持った生徒会長として認められた直後からです。
先にメインとなる登場人物だけを紹介します！
例えるなら魔法先生ネギま!と暗殺教室を混ぜたお話に成ります！
ぜひ、読んでください！
担任・岡田有
副担任・岡田栞
出席番号
１番・幽霊生徒・相坂冷子
２番・影主人公・石井悠馬
３番・サブ主人公・石田陽斗
４番・人気ヒロイン・岩村江子
５番・助太刀ヒロイン・岩村小
６番・影ヒロイン・氏家流
７番・メインヒロイン・大西楓
８番・正ヒロイン・岡朝子
９番・対抗キャラ・岡崎友人
10番・禁断ヒロイン・岡田泉
11番・主人公・窪一輝
12番・見守りヒロイン・久永春
13番・百合っ子・木谷心乃枝
14番・定ヒロイン・小宮春奈
15番・謎ヒロイン・桜咲愛
16番・分析ヒロイン・佐々木歩
17番・空気ヒロイン・田中莉桜
18番・一時期ヒロイン・谷川燕
19番・噂主人公・千葉雄樹
20番・準一時期ヒロイン・長野渚
21番・準空気ヒロイン・難波千里
22番・隠れヒロイン・牧野恵花
23番・モブヒロイン・牧野恵子
24番・噂ヒロイン・博士瞳
25番・疑惑ヒロイン・長谷川千桜
26番・悪キャラ・真鍋絵理
27番・昇格ヒロイン・宮里刹那
28番・準ヒロイン・麦田午希
29番・対抗ヒロイン・麦田部子
30番・肝っ玉お母さん・四葉寿美鈴
31番・謎キャラ・モア・ワコール
32番・裏ヒロイン・岡村冥
33番・悪主人公・寺坂糸成
34番・悪ヒロイン・新井蘭
35番・未来ヒロイン・牧瀬凛
36番・ミイラヒロイン・真中ルン
37番・サポーターキャラ・前田恋
38番・サブヒロイン・前川ロン
39番・お嬢様ヒロイン・高橋舞桜
40番・準対抗ヒロイン・佐藤愛美
41番・サポートキャラ・茂本紬
※今後増える可能性あり(随時載せる予定！)
- Re: 少年教師有！ ( No.156 )
- 日時： 2024/07/08 22:34
- 名前： いくちゃん （ID: E8lgSYnB）
出席番号150番・凛と小の関係
千桜「よし、麦田午希の首輪も取れた！」
渚「遂にあと1人でござるな！」
流「それより小、あなた牧瀬凛と何か因縁がありそうね？」
小「うん」
有「言うのは心苦しいかもしれませんが、凛さんを説得する材料として少しでもヒントに成れば・・・、
僕らに言うのが嫌なら最悪刹那さんだけでも・・・」
千桜「そう言って後でみんなで見るって事だろ？」
有「いや、そんなことは・・・」
小「大丈夫！話すよ！まず、凛はわたしをいじめてきたいじめっこってことは話したよね？」
有「はい」
小「私、気の弱い性格やから強い感じに物言われると断られへんタイプやねん」
有「そういう事ってありますよね！言い方がキツいとか、拒否権が無かったりとか？」
小「分かってくれるん？」
有「鶴お姉ちゃんと零姉が愚痴を言い合うところを聞いてるので！」
千桜「どんな愚痴だよ！」
有「二お兄さんが理不尽にいじめられてるとか、八期お兄さんが理不尽にいじめられてるって愚痴で・・・」
流「似た者姉妹ね」
有「特に拒否権が無いことに悩んでたそうです！」
流「アイツそんなにひどい目に合ってたんだ！」
有「それで、どんな風に？」
小「最初はパシリから始まり・・・」
泉(14歳)「パシリって？」
流「赤の他人に買い物を行かせる行為って言った方が良いかしら？中には頼んだものが違う時に怒鳴ったり、最初に言ったものと違ったり、売り切れのものをかいに行かせたりするのよ！」
泉(14歳)「そんなの無視すれば・・・」
有「詰め寄ってきたりしたんじゃない？」
小「はい！当時はまだいじめ矯正学校もなかった挙げ句、監視カメラも少なかった為証拠を抑えることも出来ない、凛は外面が良いから周りも信じてくれない！」
有「最低ですね！」
流「ただ、八期の時に成ると基本理不尽だったわね！」
有「どういう事ですか？」
流「アイツは素直で正直かつ周りの味方が少ないからって、どんな状況でも八期の言ってることが真実に成ってたわ！」
有「いつの話ですか？」
流「小4から小6の時の話だったかしら？」
小「今は全校生徒の胸ポケットに小型カメラと録音機が付いてるの！」
泉(14歳)「着替えの時は？」
瞳「映像だけシャットアウト！原理はプライベートゾーンが見える10cm前で消えるようにしています！勿論下着は下着の上又は下の生地が少しでも見えた瞬間録音だけに切り替わります！
ですが、何かあったらですので、確認することは基本ありません！覗きの場合は教室の入口のカメラでなんとか成りますから！」
一輝「小型カメラは小１の時から使ってたそうだよ！」
千桜「マジで？」
一輝「レインボーヒロインズの夢原さんが実験台として、八期その時からいじめられてて、夢原さんは唯一八期の味方をしてくれて！」
流「そうなんだ」
一輝「まあ、八期の信憑性はそこからなんだけどね！カメラを使った直後は夢原さんと八期以外全員追い出される騒動にも成ってたよ！」
全員『大丈夫か？この学校？』
泉(14歳)「ねえ、話ずれてない？」
流「そうだったわ！それで牧瀬凛との関係は？」
小「まあ、パシリやら宿題やらでこき使われまくってたよ！先生に言うても信じて貰えんかったし・・・」
流「本当にそれだけ？」
歩「そう言えば『何であんただけ！』って捨て台詞吐いてたよね？」
小「一番の理由はそれかな？」
有「そこを詳しく！」
小「実は凛は、私を仲介役にして男子を落とそうとしてたの！」
有「どういう意味ですか？」
流「私もピント来ないわ！」
小「例えば、自分の好きな男を見つけては、私に好きなタイプとかを聞くように指示したりしてきたの！」
全員「へー！」
小「ただ、１つずつ聞くからうちは１回、１回聞き行くことに・・・」
有「大変ですね・・・」
小「その結果、その姿が『健気』って理由でその男子が私を口説こうとして来て・・・」
楓「嫉妬されたってこと？」
小「そうなるんかな？私は口説いてるつもり無いのに、『あんた私から好きな人を取る気？この泥棒猫！』って毎回怒鳴られて・・・」
歩「理不尽だね！」
小「ただ、これにはまだ続きがあって・・・」
楓「まだあるの？」
小「実は一応うちはその男子と付き合うんやけど、1週間持たずに捨てられて・・・」
全員「ええっ！！！！」
楓「何で？」
小「誰も彼も口を揃えて、『思ってたのとタイプが違った』って返されて・・・」
有「そんな・・・」
小「それをどこで聞き付けたのか？凛がやってきては、『私の男奪っといて1週間で振られるなんてどういう事よ！』って暴行加えられた！」
有「先生には？」
小「凛の『私の男を奪っといて』の部分を皆信じて、私の自業自得みたいになって、先生も相手してくれなかった」
有「可哀想」
小「だから、うちは男の人が嫌いに成った！」
楓「そりゃ嫌いに成るよ！都合の良い男ばっかりね！」
小「うちに男運は無いんかな？」
莉桜「無いんじゃない？」
流「莉桜！」
莉桜「だって仮に有先生にコクっても競争率高いから選ばれる確率低いよ！」
千桜「それを言うな！」
燕「あの、話は変わりますが・・・」
愛「燕、どうした？」
燕「先生が下着泥棒猫でなく、凛さんが先生に変装して下着泥のでっち上げをしたんですよね？」
有「はい！僕が行ったとき正体は凛さんでした！」
燕「星田先生も喉仏が無いのを見て判断したのなら・・・」
全員「判断したのなら？」
愛「燕まさか？」
燕「牧瀬凛は朝子さんか心乃枝さんに変装してると言うことです！」
愛「お前はお嬢様を疑ってるのか？」
燕「あくまで可能性の話です！」
愛「そんな筈はない！このちゃんは列記としたこのちゃんだ！幼馴染みの私が言うのだから間違いはない！」
燕「それは100%自信があると？」
愛「勿論！」
燕「たとえ敵の変装で怪我されても？」
愛「私はこのちゃんを絶対信じてる！偽者ではない！」
渚「だが、そうとも言えないし、下手したら今も誰かに変装してると言う可能性も・・・」
悠真「おいおい、仲間割れするような発言止めろよ！」
江子「ですが、暗殺となると仲間であっても安易に信用してはいけません！自分が帰らぬ人に成るかもしれません！」
燕「それは紛れもない事実！」
絵里「ただ、多分この中には偽者が居る可能性は低いんじゃないか？」
永春「どうしてあるか？」
絵里「変装は、変装する相手をどこかに監禁して成り済ますんだ！
それなのに、今居る私達の変装をここでしてみろ！被ったりしたらそこで本物偽者騒動が発生してそれどころじゃない！」
燕「真鍋さんの言う通り、相手もそんなギャンブルは仕掛けてこないでしょ！」
絵里「となると手っ取り早いのは２人を連れてきて本物か偽者かを調べる！」
愛「どうするおつもりですか？」
燕「少し手荒な感じに・・・」
有「そんなのダメですよ！」
燕「先生！世の中には時間を掛けるよりも、手っ取り早く決めないと行けない時があるんです！」
有「ですが・・・」
愛「私も反対だ！」
渚「愛！」
愛「大切なお嬢様だけでなく、親友である朝子さんまでも傷つけるのは私もそんなことしたくない！」
燕「愛さん！あなたらしくありませんね！今の状況を考えればゆっくり時間を掛けるより、手っ取り早く済ませた方が良いってことはあなたも分かっている筈です！」
愛「だが、断る！」
楓「あのさ、私も思ったんだけど・・・」
有「何をですか楓さん！」
楓「なんか、違和感があるのよね・・・」
有「ほんの僅かな違和感でも良いので教えて下さい！」
楓「凛さんと朝子が同時に居たことって合った？」
全員『言われてみれば！』
- Re: 少年教師有！ ( No.157 )
- 日時： 2024/07/09 23:21
- 名前： いくちゃん （ID: E8lgSYnB）
瞳が用意した空間
朝子「ん？あっ！有じゃない！どうしたの？」
有「朝子さん！あなたに話したいことがありまして？」
朝子「？何よ！まさか告白するとか言うんじゃ無いでしょうね？」
有「それは違います！」
朝子「そうなの、ってかあんた臭くない？」
有「えっ？そ、そんなことは・・・」
朝子「あんたまた水で付けてるだけで誤魔化してるでしょ？」
有「そんなことは・・・」
朝子「そんなことある！すぐそこのお風呂で体洗うわよ！」
有「ちょ、ちょっと朝子さん！」
朝子「問答無用！全く世話が焼けるガキンチョなんだから！」
有「いえ、でも今は・・・」
バシャーン！
出席番号151番・本物か？偽者か？有の決断！
有「プワッ！って朝子さんその格好は・・・」
朝子「何よ！９歳のガキの癖に！」
ワシャワシャ
有「『どうしてこんなことに？』あの、朝子さん今は・・・」
朝子「午希ちゃんの首輪が取れて、後は小ちゃんだけなんでしょ？」
有「なぜそれを？」
朝子「愛さんや心乃枝から聞いたわよ！鍵を持つ敵も後２人！それにしてもあんたさあ？」
有「何ですか？」
朝子「私の知らないうちにまたクラスの人と仮契約して！」
有「ひえー！緊急事態だったんです！」
朝子「最初に組んだのは私なのに、なんか寂しいじゃん！」
有「えっ？」
朝子「頼られてないみたいと言うか、信頼されてないと言うか？」
有「嫉妬ですか？」
朝子「恋に鈍感の癖に！こう言うことには敏感ってどういう事なのよ！」
ゴシゴシゴシゴシ・・・
有「ああ、痛いので止めて下さい！」
回想
楓「凛さんと朝子が同時に居たことって合った？」
全員『言われてみれば！』
有『この朝子さんが偽者？そんな馬鹿な！
どう見ても本物の朝子さんだ・・・、
アホっぽいけど鋭くて、強引で、ガサツで、乱暴者だけど、とても優しくて仲間意識も強いし、僕の事も気にしてくれる・・・
本当に偽者？』
朝子「何ジーッと見てるのよ！変態！」
有「ワー！すみません！」
物陰
千桜「うーむ、どう見ても本物の岡にしか見えねえな」
燕「一体いつ入れ替わったんでしょう？」
愛「可能性があるなら喫茶店での交戦時ですね！私と朝子さんは一瞬分かれた時が合った為・・・」
千桜「それを確かめるには甘ちゃんの有先生には力不足だろう」
燕「その時は刹那さん、あなたのアーティファクトを使わせて貰います！」
刹那「はい！」
有「それで朝子さん！聞きたいことがあるんです！」
朝子「何よ？改まって？」
有「あなたは本当に朝子さんなんですか？あなたは一体誰なんですか？」
朝子「はっ？何言ってるの？私が偽者？」
有「凛さんが犯した僕への下着泥のでっち上げの時を想定した時、部屋の窓への損害はありません！
つまり、仮に僕に変装して部屋を出るであれば、それが出来たのは朝子さんか心乃枝さんしか居ないんです！」
朝子「だったら、心乃枝の可能性だって・・・」
有「ですが、楓さんや生徒の皆さんが言うには、最近凛さんを見たものは誰1人居ません！仲良くなったロンさんや恋さん、対立中である蘭さんやルンさんは誰かしら見てますが、凛さんだけは下着泥の濡れ衣を張らす時以外誰も見てないんです！」
朝子「えっ？」
有「そして、何より朝子さんと凛さんが一緒に居る姿を誰も見てないと言うんです！」
朝子「それは偶然じゃないかな？それに心乃枝だってあの5人とは関係無い筈だし・・・」
有「答えてください、あなたは本当に朝子さんなんですか？」
朝子「だから私は本当に朝子なんだって！」
ツルッ！
有「わあ！」←転ける
朝子「キャー！」←押し倒される感じに成る
有「あれ？抜けない」←ブラに頭が引っ掛かる
朝子「コラ！何やってるの！早く抜けなさい！」
有「ああ、息が！息が！」
朝子「止めてよ！こっちも苦しいんだから！」
燕「そこまでです！朝子さん！」
千桜「お前、今マジで危ない状態だぞ！」
刹那「エッチなのはいけないと思います！」
朝子「キャー！何々！皆なんか誤解してるわよ！これはそう言うのじゃないから！」
数分後
有←気絶中
朝子「だから何回言わせるのよ！私がスパイなわけ無いでしょ！私は正真正銘岡朝子よ！」←手錠を掛けられてる
燕「こうなったら埒が明かないので、私が尋問を・・・」
カチャリ！
千桜「あんたそれは尋問じゃないだろ！🔞だけは止めてくれよ！
兎に角宮里！名前聞いて尋問してくれ！」
刹那「はい！岡朝子さん、間違っていたら失礼ですが・・・」
朝子「本屋ちゃん・・・」
刹那「あなたは岡朝子さん！あなたは本物ですか？あなたは一体どこの誰ですか？」
朝子『そんなこと言われても私は岡朝子！・・・』
千桜「おいおい、岡朝子で通ってしまってるじゃないか！」
刹那「やっぱりご本人では？」
瞳「いや、あなたの読心術の本は、多重人格者の別人格を名指ししても捉えられるらしいのよ！」
燕「と言うことはこの人はあくまで自分を『岡朝子』だと認識しているのか？」
千桜「どういうことだ？つまり、コイツ自身は演技してるわけではないと言うことか？」
朝子「だから本物だってば！」
有「谷川さん！何やってるんですか？！鎖に繋ぐなんて！本物の朝子さんだったらどうするんですか？」
朝子「有・・・」
燕「優しいあなたならそう言うでしょう、ですが、もし仮に彼女がスパイだったら私達クラス全員に被害を被る可能性だってあります！
それで誰か1人でも殺されたら先生は責任を取れますか？」
有「そ、それは・・・」
燕「命を掛けた戦いでは常に最悪を想定しておかないといけないのです！」
有「で、でも朝子さんの人格は本物だと今・・・」
瞳「たとえ本物でもキーワードで覚醒する『自覚無き暗殺者』等にマインドコントロールされている可能性もあります！」
燕「つまり、人格移植された自動人形の可能性も否定できない！余談は禁物です、先生！」
有「で、でも谷川さん・・・」
燕「どうも、このままでは埒が明きません！博士さん！」
瞳「はい！どうぞ」
千桜「谷川！」
刹那「谷川さん！」
有「何をする気ですか？」
燕「化けた者の正体を暴く退魔弾です！」
有「それをどうする気ですか？」
燕「私が狙うのは足か腕でかすり傷程度です！それくらい自信はありますし、果物で何回も練習してます！」
有「そう言うことじゃありません！」
燕「偽者なら変装が解け、本物でも殺しはしません！心乃枝さんにでも治させれば良いんです！」
有「でも谷川さん！」
燕「あなたが出来ないことを私が請け負うと言ってるんです！あなたは生徒を守りたいんでしょ！ならば、現実を受け止めるべきです！」
ダン！
凛『ううっ・・・』
３人「！！！」
有←肩に弾丸を当てる
凛『有先生？』
燕「先生何を！」
有「谷川さん！こんなことするのは間違ってます！」
燕「何を言うのですか？クラス全員の安全確保があなたにとっても最優先の筈でしょ！」
有「それでも朝子さんは撃たせません！」
燕「それは子供のダダだ！」
パチン！
燕「退きなさい！私も本当はこんなことしたくないのに・・・」
朝子「谷川さん！有！『どうしよう？私のせいで有と谷川さんが・・・』」
凛『なんであの子私の事を庇うの？敵なのに？』
有「たとえ、この人が朝子さんだろうと凛さんだろうと僕の大切な生徒に変わりありません！」
朝子「ゆ、有！」
凛『ゆ、有先生？』
燕「そうだとしてもどうやって調べるつもりですか？」
有「これならどうですか？」
全員「えっ？」
有「朝子さん失礼します！」
凛『えっ？えっ？何するつもり？』
チュッ！
パクティーオー！
３人『！？』
燕「やっぱり偽者、いや、牧瀬凛さん、あなたの変装でしたか！」
凛「ゆ、有先生・・・」
- Re: 少年教師有！ ( No.158 )
- 日時： 2024/07/10 22:10
- 名前： いくちゃん （ID: E8lgSYnB）
千桜「あんたは！」
燕「牧瀬凛さん！本物の朝子さんはどこですか？」
凛・プイッ
出席番号152番・衝撃！？朝子と有の関係！
有「凛さん！危害を加えるつもりはありません！朝子さんはどこですか？そして、朝子さんは蘭さんに何をしたのですか？」
刹那「どう言うことですか？」
有「蘭さん達は各々、首輪を掛けられた３人やDクラスの生徒達のいずれかに嫉妬やらなんやらで恨みを持ってる人しか居ないんです！」
千桜「言われてみればそうだな・・・」
有「落ち着いてからで良いので、少しずつ話せますか？」
凛「先に１つ聞いて良いですか？」
有「何ですか？」
凛「こんな私でもクラスの一員と認めてくれるのですか？」
有「勿論！どんなヤンチャな子でも見捨てない！理事長の言葉です！それに星田先生も『学校は失敗して良い場所！』間違ったことをしたと言うのなら、１つずつ反省してやり直せば良いんです！」
千桜「あんたの小への動機はもう本人から直接聞いてる！お前は元いじめっ子だったそうだな？」
凛「・・・」
有「小さんからは、好きな人を取られたと聞いておりますが？」
小「ええっ、なぜかあの子が惚れられて、今思えばわたしが勇気が無いだけだと思いますが・・・」
千桜「おい！私を無視するな！」
有「あなたが朝子さんに変装した理由は？」
凛「時間稼ぎです！」
有「僕の変化である勇気に変装して下着泥の濡れ衣を着せたのは？」
凛「小に絶望を与えたかったから！わたしが好きな人は皆小を好きになり、そして1週間も経てば捨てられる、人から好きな人を取っておいて、1週間で振られるとか、マジであり得ない！だったらこっちに寄越しなさいよ！って話！」
刹那「それをすることで、本気で惚れた人が下着泥だったと言う悪い印象を与えて、幸せになりそうな小さんの恋を終わらせようとした？」
凛「何であんたが？」
刹那「あなたが思ってることですよね？」
凛「『アーティファクトか・・・』そうよ！私はむしろ散々な目に合ったのに、あの子だけ幸せにるなんて・・・」
有「それは違います！」
凛「どこが違うのよ！私はあの後自暴自棄になって誘拐、その後工場でカメレオンの変化の注射を打たれて、どんな気持ちで生きてきたか・・・」
有「凛さん、聞いてください！」
凛「何ですか？」
有「小さんも背中に大きな火傷を負って、何度も振られたそうです！」
凛「背中に火傷？あの子にそんなの・・・」
千桜「去年のうちの文化祭の話だ！お前が知らなくて当然だ！」
刹那「うちのクラスの男子３人が悪ふざけで他のクラスの出店を火事にしたことが原因で、そのクラスの男子達に私達お店だけでなく心も潰されて・・・」
燕「散々殴れたり、蹴られたり、縛られたりと散々だったわ！」
千桜「その中で小が刃向かおうとしたところで、倒れた鉄板に背中を押し付けられたんだよ！」
燕「そ、そんな・・・」
刹那「私達は『いじめ』と訴えたけど、事の発端がうちのクラスだったから認められず、その生徒は普通に生活してる」
燕「そう言えば、火傷のせいで男子からからかわれたり、振られたりも沢山してたそうよ！」
凛「そ、そんな・・・」
有「凛さん！」
凛「は、はい！」
有「凛さんは本当は小さんとお友達に成りたかったんじゃないですか？」
凛「えっ？」
有「だって、今のあなた泣いてますよ！」
凛「いや、これは・・・」
有「その涙から察するに、あなたは小さんが不幸でも自分と同じ気持ちに成れる。本当は小さんが振られた時も、小さんが可愛いのに振られたことが納得いかなかった、小さんが何にも変えようとしないからイラついただけなんじゃないですか？」
凛「そ、そんなことは・・・」
有「そんな感情も合ったんじゃないですか？」
凛「まあ、少しは・・・」
有「でしたら、その気持ちを本人に伝えるべきてす！なんなら僕が横でフォローしますよ！」
凛「えっ？」
有「嫌ですか？」
凛「お、お願いします・・・」
千桜『おいおい！』
燕『これは・・・』
刹那『えっ？えっ？』
有「聞こえてますよね？小さん！」
凛「えっ？」
ガチャン！
小「カードの念話で聞いてたよ！」
凛「小！」
小「そうだったんだ・・・」
凛「小・・・」
小「それならそうと早く言ってくれれば良かったのに！」
凛「えっ？何を言ってるの？私はあんたに散々・・・」
小「実は小学生時代の時はね、凛の事私は友達だと思ってたよ！」
凛「えっ？」
小「たった1人の友達を失いたくないから、無視したら友達じゃなくなるって思ったから・・・」
凛「小！」
小「それに私は嫌いだから振ったんじゃないよ！」
凛「えっ？」
小「凛との約束を守るために！」
凛「えっ？」
小「まあ、ぶっちゃけると私にしつこく付きまとって来るから嫌だって所もあったけど・・・」
凛「えっ？」
小「それでも、凛との約束を守るために、凛の良いところとか伝えたの！それでも私の方が魅力ある方に捉えられちゃって・・・」
凛「ああっ！ごめん小！ウワーン！」
小「凛・・・」
有「凛さん、反省すると言うのなら？」
凛「はい！これよ！」←鍵を渡す
有「では、小さん！行きますよ！」
小「うん！」
カチャン！パッ！
小「有君！ありがとう！」
有「いいえ、小さんが自由の身に成れて本当に良かったです！それで、凛さん！朝子さんは？」
凛「私も場所については分かりません！それに蘭の動機もうっすらとしか聞いてなくて、私の言ったこと全てが正しいとは限りませんが・・・」
有「少しでも知ってることで良いのでお願いします！」
凛「はい！まず、朝子さんなんですが、名字が岡でしたね？」
有「はい、名簿にもそう書いてます！」
凛「蘭曰く、本当は岡田らしいです！」
全員「ええっ！！！！」
燕「それはどう言うことですか？」
凛「岡朝子さんは、本当は岡田家の人間！いわゆるこの学校の理事長と血縁があります！」
全員「ええっ！！！！」
刹那「待って下さい！と言うことは？」
千桜「先生と岡は？」
凛「何かしら血縁があります！」
全員「ええっ！！！！」
凛「蘭は元は岡田一族の血縁だったのですが、跡継ぎ問題の時に、蘭の母親は駆け落ち同然で出ていったので、跡継ぎ候補から外れ、更には一族からも差別を受けたり、父親が失踪したりと物凄く貧乏な生活を送ってたそうです！」
有「どこかで聞いたような？」
愛「木谷家に似てますね」
凛「蘭曰く、岡田家は代々長女の長女が継いでいくスタイルですが、結婚相手は親の決めた見合いと決まっており、それを背くと一族から追い出されると・・・」
有「あっ、それ今変わりましたよ！」
凛「えっ？」
有「従姉の愛海お姉ちゃんが、説得して結婚は自由！跡取りもやりたい人にやらせれば良いって！」
凛「えっ？そうなの？」
有「変わったのは去年だったかな？それまでは？」
凛「長女の長女だったけど、どこかで追放となると代を戻して次女の家系から長女に繋げると・・・」
刹那「それでどうなるんですか？」
凛「そうすると次の当主は有先生！あなたの家系に成るのです！」
有「ええっ！！！！ってことは？」
凛「長女の長女だから・・・」
有「だと、愛海お姉ちゃんじゃないかな？」
凛「いえ、わたしが聞いたのは最有力当主の名です！」
有「誰だったんですか？」
凛「岡田栞です！」
有「栞先生？」
凛「実は調べていくと、、理事長は当主の権利を拒否し、それが別の家系に行ったそうです！」
有「それで次の有力当主が？」
凛「岡田栞の娘だと言われているのです！」
有「栞先生の娘！」
凛「蘭はその娘が朝子だと聞いたそうです！」
全員「ええっ！！！！」
- Re: 少年教師有！ ( No.159 )
- 日時： 2024/07/12 23:23
- 名前： いくちゃん （ID: E8lgSYnB）
出席番号153番・岡田家の秘密
朝子「わ、私が栞先生の娘ですって？」
蘭「少なくとも私はそう聞いた！理不尽に私の母親を追い出して私の家系を貧乏にした人達に復讐するために調べあげたのよ！」
朝子「あんた、お金のために私の大切な家族や友達に仲間まで巻き込むつもり？」
蘭「お前みたいな、なにもしなくても人生薔薇色生活の奴に言われたくないわよ！」
一方その頃
理事長室
トントントン！
有「失礼します！」
理「有じゃない、何の用かしら？」
有「お姉さん！あなた朝子さんの素性について知ってますね？」
理「あなたにはまだ早いわ！」
有「岡田家とは一体どんな家系なんですか？なにをやってるのですか？答えてください！1人の生徒がそれで拐われてるんです！」
理「分かったわ、まず岡田家と木谷家は何年も友好関係を続けていたわ！」
心乃枝「それ関係あるん？」
理「岡田家の仕来たりは心乃枝家から来てるのよ！」
心乃枝「関係合った！」
理「ただ、時代と共に古い仕来たりは変えていかないといけない、私も常々思っていてわ！でも、頭の固いお偉いさんや不安視する人も居てね！私自身は、援助されなくても旦那のお陰でこの学校を経営出来てるからまあまあ安泰だから気にしてないけど・・・」
愛「それで岡田家は何をやってるのですか？」
理「分からないわ！」
有「分からない！？」
理「皆何やってるのか分からないのよ！と言うか、親に言われるがままにああしなさい！こうしなさい！って言われて、女子だと専業主婦やらされてたわ！しかも大富豪の息子と無理矢理結婚式させられて、人任せも良いとこよ！」
有「お母さんは？」
理「ああ、うちの親が自由求めてたから、私ら姉妹はそう言う縛りは無かったの！だけど、勉強はするように躾られたわ！」
有「でも、なぜ朝子さんが狙われることに？」
理「たしか、次の代があの子に成るのよね！」
全員「ええっ！！！！」
有「でも、お姉さんの親が断ったって・・・」
理「長女が断れば次は次女、三女・・・、時には孫の代とかにも成るのよ！しかも家系の移り変わりは近親者の方が多いしね」
有「どういう意味ですか？」
理「受け次の代が私のお婆さんの家系なのよ！今は私のお婆さんの娘が担当しているから、次はその娘ってね！」
心乃枝「女の子が産まれなかった場合は？」
理「婿の嫁って決まってるわ！」
愛「家系を継いだらどんな恩恵があるのですか？」
理「まずは、全財産独り占めね！数兆はあるって聞いたわ！」
全員「数兆！？」
理「他には家の中で自由に過ごせるってことかしら？」
心乃枝「インドアかな？」
理「勿論家事もするけど、財産を使って、家電を凄いものに買い換えとか出来るわよ！」
流「家事をする代わりに贅沢な生活が出来ると？」
理「そうね！まあ自分で掃除するのが嫌だから皆マンション暮らしよ！」
全員『ですよね！』
理「まあ、家事さへすれば後は自由！どんなことをしても良いのよ！」
有「どんなこととは？」
理「遊びに行ったり、旅行したり、ゲームしたり昼寝をしたり、趣味で何かしたり、多分、それが狙いで蘭って子は羨ましがってるのね！」
有「どういう事ですか？」
理「この世に天国みたいな暮らしはないわ！」
有「なぜですか？」
理「大人に成ったら分かるけど、仕事と言う厳しい出来事が終わった後に休みの日にパーっと遊ぶ日とずっと遊ぶ日では気分が全然違うわ！むしろ後者は人をダメにする！」
有「えっ？」
心乃枝「運動不足でブクブク太ったり・・・」
流「規則正しい生活をしてない分生活習慣病に掛かったり・・・」
愛「お金が底を付いた時の対処が出来なかったり？」
理「その通りよ！だから、それを分かってる人は断ってきたわ！『自分で何とかする』ってね！ただ、失敗してお金に頼ろうとした人間が反発してるのね！」
一輝「変な話だね！自分から断ったのに・・・」
楓「しかも勝手に結婚相手決められるんでしょ？」
理「中には、家族を愛さない男やお金に溺れて育児放棄する女が何人も居たわ！」
有「もしかして？」
理「そう言う反発もする人達も少なくないわよ！」
小「話聞くと、蘭さんは援助を親が断って貧乏生活をしてきた人なんですよね？」
理「ええ、富と自由を貰える代わり結婚相手は勝手に決められるのよ！」
有「でも、なぜ朝子さんが？」
理「彼女がその家系の繋がりの最後だからよ！」
有「それって？」
理「私の家は断ってるから絶対来ないわ！」
有「だったら朝子さんも！」
理「この繋がりはあの子がここに入学する前から決まっていて、彼女は岡田家の家系の人間達から何度も命を狙われてきたわ！」
有「なぜ？」
理「周りから『自分だけ自由な生活などズルい』って思われてたようね！小学生の時もそれが原因で虐められてたそうよ！それが切っ掛けで彼女は一時行方不明！見つかった時は例のお菓子工場の被験者と成った後だったわ！」
有「そんな・・・」
理「私も親戚だったからね！あっでも、氏名は本名よ！女が継ぐと言っても結婚は婿の名字使ってたから！」
全員『お父さんの名字が「岡」だったんだ！』
理「まあ、私も栞もこんな仕来たりは終わりにしたいと思ってるわ！何ならあの子に全額寄付させるつもりでもいるけど・・・」
一方その頃
朝子「何よその訳の分からない仕来たり！そんなの私の代で終わらせてやるわよ！」
蘭「何兆もある富を捨てると言うのか？」
朝子「まあ、生活費くらいは貰っておこうかな・・・」
蘭「ほら、人間はお金の欲望に弱い！」
朝子「それは普通じゃない？私しばらく朝からバイトやらないと死活問題なのよ！」
蘭「私だって同じだ！お前は良いよな！後何年かしたら多額の富が入って・・・」
朝子「だから、将来必要な分だけ貰ったら後は寄付でも何でもするから！」
蘭「ちゃっかり貰ってるじゃないか！」
一方その頃
悠真「理事長、その多額の財産って？」
理「結婚相手の資産よ！毎月会社の売り上げの10%又は1億円は必ず貯蓄させとかないといけないルールだから！」
悠真「どんなルールだよ！」
理「まあ、皆『1億なんてはした金』とか言ってる資産家ばっかりよ！」
全員『大富豪』
理「まあ、そこら辺しか連れてこないから！見た目とか性格なんかは全く見ないのよね！」
全員『大丈夫なんだろうか？』
有「お金って怖いですね？」
陽人「人によっては数千万、いや数百万でも揉めるからな！まあ、ここには1円単位でも大事にする奴も居るが・・・」
悠真「1円だって貴重なお金なんだぞ！」
理「まあ、継いだら旦那の土地の管理を任されるって事ね！その土地の責任者に成るってことよ！」
全員「へー！」
愛「それはそうと朝子さんをどう助けましょうか？」
有「どこに居るのかさへ分かれば良いんですが・・・」
千桜「いくら糸成軍団でも、学校があるからそこまで遠くに離れてないだろ！」
瞳「でも、念話は半径10キロ以内ですし・・・」
雄樹「他に何か手掛かりに成るものは？」
瞳「そうだ！千桜さんのアーティファクトで仮契約カードの位置情報を調べられませんか？」
千桜「そんなこと出来るのか？」
瞳「誰が持ってるかまでは分かりませんが・・・」
千桜「それって道端に落ちてるパターンもあるよな？」
流「でも、やってみる価値はない？少なくとも朝子はそこに居たって事なんだから！」
悠真「仮に落ちてたら周辺の人達に聞いて回れば良いだけ話だ！」
小「待って！凛達もアーティファクトって？」
有「確か持ってたと思います！」
千桜「それはお前との仮契約カードだろ！」
凛「全員持ってますよ！」
小「凛！」
凛「全員、糸成様と仮契約しておりますので！」
千桜「よし分かった！取り敢えずやるだけやってみるが期待はそんなするなよ先生！」
有「はい、兎に角お願いします！」
泉「お兄ちゃん！」
有「泉？どうしたんだ？」
泉「ちょっと話したいことがあって・・・」
- Re: 少年教師有！ ( No.160 )
- 日時： 2024/07/13 12:48
- 名前： いくちゃん （ID: E8lgSYnB）
出席番号154番・有の覚悟！２人と仮契約！
泉の部屋
有「へー、泉の使ってる部屋ってこんなんなんだ！」
泉「おか、栞先生と一緒に住んでるんだけどね！」
有「それで、話って何？」
ボン！
泉(14歳)「これなら私も自分で何とか成るよね？」
有「それって？」
泉(14歳)「お兄ちゃん！私と仮契約して！」
有「それはお前が勝手に・・・」
パッ！
有「えっ？」
泉(14歳)「私がしたのは頬っぺただから！口付けまでは出来なかった！」←グレーのカードを出す
有「それは？」
泉(14歳)「身内だと、こうなるんだって！」
有「そうなんだ・・・」
泉(14歳)「確かに私はまだ小さくて頼りにならないかもしれない！でも、お兄ちゃんが大切で大好きな気持ちは変わらないよ！お兄ちゃんは私が嫌いなの？」
有「何言ってるんだよ！大好きだから、危険な目に遭わせたくないんだよ！ましてや見た目は成長出来ても中身は4歳の幼女なんだから！」
泉(14歳)「私のアーティファクトの力見たよね？」
有「まあ、凄かったね・・・」
泉(14歳)「それだけでも大きな力に成るんだよ！お兄ちゃんは私が危ない状況になったら助けてくれないの？」
有「勿論助ける！勿論守りたい！でも、それは逆に言うと兄ちゃんと二度と会えなくなるかもしれないってことなんだぞ！その覚悟はお前にあるか？」
泉(14歳)「そうならないために私がお兄ちゃんを守りたい！私は常にお兄ちゃんの近くにいるよ！」
有「分かった！でも・・・」
ボン！
泉「あっ！」
有「やるなら元の状態が良い！」
泉「お兄ちゃん！」
有「だが、僕は正直お前を危険な目に遭わせたくないと思ってるから仮契約が難しくなるが、その覚悟はあるか？」
泉「うん！お兄ちゃんと出来るならどんな困難も乗り越えるよ！仮契約出来たら私も一緒に行かせて！」
有「分かった！そのときは僕も覚悟を決める！」
チュッ！
ビリビリビリビリ・・・
有『ダメだ、これは僕の拒否反応！泉は好きだが、危険な目には遭わせたくない！そんな心が仮契約を阻止してるんだ！』
泉『お兄ちゃん！私を信じて！確かに体は小さくてもお兄ちゃんの力に成りたい気持ちは大きいよ！』
ビリビリビリビリ・・・
有『いや、泉は覚悟を決めてくれた！たとえ小さくても関係無い！泉は僕が守るんだ！兄として絶対！』
泉『お兄ちゃんは私が守る！私がお兄ちゃんの力に成る！』
有『泉！』
泉『お兄ちゃん！』
シャキーン！
パッ！
有「これは？」
泉「黄色いカード！」
有「と言うことは？」
泉「昇格したんだ！」
有「これからも頼むよ泉！」
泉「勿論だよ！お兄ちゃん！」
ドアの陰
流「えっ？兄妹で！」
歩「何見てるの？」
流「わあ！シー！シー！」
歩「どうしたの流？」
流「兎に角、一旦移動するわよ！」
とある場所
歩「ええっ！！！！有君が妹の泉ちゃんと仮契約！？」
流「覚悟を決めたそうよ！」
歩「それが何？」
流「いや、ほら、小の事よ！」
歩「ああ、そう言えば勇気さんと有君が同一人物だったんだよね？」
流「一応、途中で気付いたんだけど・・・」
歩「流は小に仮契約させたいの？」
流「そうなんだけど・・・、歩の事もあるし・・・」
歩「それなら安心して！私はとっくの昔に仮契約してるから！」
流「えっ？いつ！」
歩「文化祭やる前かな？」
流「なんでそれを早く言わないのよ！」
歩「言う必要も無かったし、タイミングも無かったし、あれ？皆集まって作戦会議してた時に言って無かったっけ？」
流「その時私は隔離されてて居ません！」
歩「そうだった！」
流「歩に相談なんて変だよね？親友同士を争わせるなんて・・・」
歩「う、うん！でも、相手が小で良かったかな？」
流「えっ？」
歩「相手が朝子や愛さんだったら物理的に勝てないし、冥ちゃんみたいな幼馴染みやと一緒にいた時間に勝てない、かといって委員長みたいなタイプだと常に争ってるから、小だったらたとえ負けても、『小が幸せに成れて良かった』って思えるから」
流「歩！」
歩「そうだ！良いこと考えた！」
小の部屋
勇気「小さん、お久し振りです！」
小「えっ？ゆ、勇気さん！そ、そんな！勇気さんはたしか有君の変装で・・・」
勇気「何を言ってるのですか？僕は僕ですよ！今日はあなたを迎えに参上しました！」
小「ええっ！」
勇気「僕は、本物の岡田勇気！有の従兄です！」
小『そう言えば、有君に本当に勇気さんって言う従兄おるって聞いたな・・・』
勇気「うちの従弟の嘘に振り回されて申し訳ございません！有に紹介されてあなたの写真を見て一目見て好きに成りました！どうぞ、宜しくお願いします！」
小「えっ？待って！嬉しいけど、それで良いんか？あの文化祭の勇気さんは？」
勇気「勿論、僕ですよ」
小「嘘、ほんまに？」
勇気「僕はとある財閥のお坊ちゃんだったのです！
ですが、うちの古い仕来たりに嫌気がさし飛び出してしまいました！ですが、大好きなあなたが居るのであればお金など入りません！僕の奥さんに成ってくれますか？」
小「本当にうちで良いんですか？」
勇気「はい、勿論来て貰えますよね？」
小「は、はい、こんなの夢見たいや！」
チュンチュン
小「見たいや！あれ？夢か！ホンマどんな夢をうちは見てるんや？」
勇気「お久し振りです！小さん！」
小「ええっ！ゆ、ゆ、ゆ、勇気さん！勇気さんの正体は有君・・・、ってか正夢？」
勇気「今日は小さんと仮契約をしに来ました！」
小「へえええ！！！！なななななんですか？これ？仮契約？勇気さんと？夢の続き？それともドッキリ？」
勇気「僕は勇気です！僕の濡れ衣を晴らすために小さんが人肌脱いでくれたことは有君から聞いてます！そのお礼と感謝を込めて！」
小「は、はい・・・」
カポっ！
ボン！
有「あー・・・」
小「やっぱり有君やった！おかしいと思ったねん！メッ！」
有「す、すみません・・・」
小「有君は女心分かってへんな！喜ばそう思ったかも知れへんけど、こーゆーんは逆効果やで！切なくなったり見れんぶり返したり、期待を裏切られた気持ちしてしばらく立ち直れへん子も居るんやから！」
廊下
流「ほら、だからやめようって！」
冷子「ええっ！良いじゃん！」
歩「私、女心が分かってない！」
小『あっ！歩達の差し金やな！歩ったら自分かって有君のかと好きな癖に！』
有「あの、小さん・・・」
小「有君！」
有「はい」
小「なんで勇気さんの姿の君から仮契約拒否ったか分かる？」
有「未練がぶり返すからですか？」
小「違うよ！」
有「えっ？」
小「もし仮に本当に勇気さんだったとしても嬉しくないから！」
有「どういう事ですか？」
小「だって、偽物と分かった後に本物来られても赤の他人やで！いきなりその人の事好きに成れる？」
有「あっ！」
小「無理に決まってるやん！お互い何も知らんのに！」
有「そうですね・・・」
小「だから、私は勇気さんじゃなくて、有君と仮契約します！」←銀のカードを出す
有「えっ？それは！」
小「私も有君のお嫁さん候補にして下さい！」
流「ちょっ！」
歩「つまりそれは勇気さんから有君に乗り換えると言うことで？」涙目
冷子「ええっ！」
小『君は９歳の男の子で、うちの憧れな人ちゃうかったけど、
でも、うちには分かる！いつか君は勇気さんのような、うちの憧れそのままに、ううん、きっともっと凄い人に』
チュッ！
パクティオー！
小「有君！」
有「はい！」
小「私も君の事大好きだからね！」
有「えっ？」
小「歩だろうと朝子だろうと委員長だろうと愛さんだろうと、私も負けるつもりはないよ！私の本気の愛を君にぶつける！」
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