二次創作小説(新・総合)

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少年教師有!
日時: 2024/10/16 18:51
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

いくちゃんです!

ナンバーズ更なるスピンオフ作品!

このお話の主役は鶴の弟・有!
あの有が帰ってきて教師になった所から始まります!
時系列は八期が絶対命令を持った生徒会長として認められた直後からです。

先にメインとなる登場人物だけを紹介します!

例えるなら魔法先生ネギま!と暗殺教室を混ぜたお話に成ります!
ぜひ、読んでください!

担任・岡田有

副担任・岡田栞

出席番号
1番・幽霊生徒・相坂冷子あいさかれいこ

2番・影主人公・石井悠馬いしいゆうま

3番・サブ主人公・石田陽斗いしだひろと

4番・人気ヒロイン・岩村江子いわむらきみこ

5番・助太刀ヒロイン・岩村小いわむらわか

6番・影ヒロイン・氏家流うじけとも

7番・メインヒロイン・大西楓おおにしかえで

8番・正ヒロイン・岡朝子おかあさこ

9番・対抗キャラ・岡崎友人おかざきゆうと

10番・禁断ヒロイン・岡田泉おかだいずみ

11番・主人公・窪一輝くぼかずき

12番・見守りヒロイン・久永春クーエイシュン

13番・百合っ子・木谷心乃枝こたにこのえ

14番・定ヒロイン・小宮春奈こみやはるな

15番・謎ヒロイン・桜咲愛さくらざきまな

16番・分析ヒロイン・佐々木歩ささきあゆむ

17番・空気ヒロイン・田中莉桜たなかりお

18番・一時期ヒロイン・谷川燕たにがわつばめ

19番・噂主人公・千葉雄樹ちばゆうき

20番・準一時期ヒロイン・長野渚ながのなぎさ

21番・準空気ヒロイン・難波千里なんばちさと

22番・隠れヒロイン・牧野恵花まきのあやか

23番・モブヒロイン・牧野恵子まきのけいこ

24番・噂ヒロイン・博士瞳はかせひとみ

25番・疑惑ヒロイン・長谷川千桜はせがわちはる

26番・悪キャラ・真鍋絵理まなべえり

27番・昇格ヒロイン・宮里刹那みやざとせつな

28番・準ヒロイン・麦田午希むぎたまき

29番・対抗ヒロイン・麦田部子むぎたもとこ

30番・肝っ玉お母さん・四葉寿美鈴よつばすみれ

31番・謎キャラ・モア・ワコール

32番・裏ヒロイン・岡村冥おかむらめい

33番・悪主人公・寺坂糸成てらさかいとな

34番・悪ヒロイン・新井蘭あらいらん

35番・未来ヒロイン・牧瀬凛まきせりん

36番・ミイラヒロイン・真中まなかルン

37番・サポーターキャラ・前田恋まえだれん

38番・サブヒロイン・前川まえかわロン

39番・お嬢様ヒロイン・高橋舞桜たかはしまお

40番・準対抗ヒロイン・佐藤愛美さとうまなみ

41番・サポートキャラ・茂本紬しげもとつむぎ

※今後増える可能性あり(随時載せる予定!)

Re: 少年教師有! ( No.146 )
日時: 2025/01/22 17:39
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

千桜「アデアット!」

パーン!

千桜「なんだこれは?」

泉(14歳)「電線が付いてるパソコンだね!」

千桜「おいおい、このアンテナ最大1000メートルも伸びるのかよ!」

泉(14歳)「ってことは?」

千桜「電波を繋げることが出来る!」

ガザガサ

千桜「おいおい、また熊かなんかか?」

泉(14歳)「怖いよ!」

出席番号140番・小の初恋・・・⑤

ガザガサ、パッ!

小「えっ?ここ何?」

千桜「岩村?」

泉(14歳)「小さん?」

小「長谷川さんとあなたは?」

泉(14歳)「泉だよ!」

小「ああ、あの勇気さんの妹の!」

泉(14歳)「そうじゃなくて・・・」

モガッ!

千桜「そうなんだよ!しかも先生まで見付けて、さっきまで看病してたんだぜ!」

泉(14歳)『何するの?』

千桜『小に勇気のことはバラしたらダメなんだ!』

泉(14歳)『何で?』

千桜『小は勇気と有が別人だと思ってる!』

泉(14歳)『だから何?』

千桜『小は過去に男に騙されて失恋したことがあるんだ!それを蒸し返したくない!』

泉(14歳)『騙したってそっちが間違ってるんじゃない!何?小さいお兄ちゃんだと都合悪いの?』

千桜『騙されたと思って、関係が悪化するだろ!』

泉(14歳)『9歳のお兄ちゃんの何が悪いの?』

千桜『まあ、それでうまく付き合えればそれはそれでハッピーエンドだが、小はどちらかと言うと年上がタイプだ!』

泉(14歳)『そういう問題?』

千桜『男も女も基本は年上の異性に憧れるんだよ!』

小「2人で何話してるん?」

千桜「何にもないぞ!『有と勇気が同一人物であること絶対バラすなよ!』」

泉(14歳)『ハ~イ!』

小「有君!ヤバイやん!本当に大丈夫なん?」

泉(14歳)「お兄ちゃん昨日は38℃程だったんだけど・・・」

小「お兄ちゃん?」

千桜「ああ、お兄ちゃんに似てるんだよな!」

泉(14歳)「うんうん!有君は従弟だから!勇気兄ちゃんとそっくりで!(お兄ちゃんを名前呼びするなんて、不思議な感覚・・・)」

小「なあ?うちにも何か手伝えること無い?」

泉(14歳)「イヤー、そんなこと言われても、あっ!」

小「どうしたの?」

泉(14歳)「救急箱持ってきたんだった!」

千桜「いや、それは怪我の時だろ!」

泉(14歳)「そう言うと思って氷嚢も持ってきたけど・・・」

千桜「溶けてるじゃねーか!」

小「冷蔵庫もないしな!」

泉(14歳)「昨日人肌で温めたのがまずかったかな?」

千桜「なんだって!」

小「人肌!」

泉(14歳)「服全部脱いで、そのまま横に・・・」

千桜「お前は何やってるんだ!」

小「そんなん泉さんの方が風邪引きますよ!」

千桜「むしろそのせいで余計に上がったんじゃないのか?」

小「それよりここはどこなんやろ?助け呼べるかな?」

千桜「呼べたらとっくに呼んでるよ!それに小お前誰かと一緒に行動してなかったのか?」

小「途中までは午希と行動しとったけど、あまりにも暗くて途中ではぐれてもうた!」

千桜「だったら、下手に動くと余計に迷子に成る!泉(14歳)が持ってきた食料は残ってるが、見るからにどれだけ頑張っても1週間が限界だ!」

小「そんな!」

千桜「せめて、自分達の居場所と寮か学校の距離さへ分かれば良いんだが・・・」

小「長谷川さんはさっきから何やってるの?」

千桜「さっきコイツと仮契約して電波を拾って現在地を検索中!」

小「ってことは?」

泉(14歳)「寝ているおに、有君に対してキスしたよ!頬っぺたに!」

千桜「やめろ!言うな!恥ずかしい!」

小「ええっ!少年に!病人に!しかも寝込んでるところを!」

千桜「うるせー!緊急事態だったんだ!」

小「だったら、うちも有君と仮契約する!」

千桜「はあ?」

小「うちかって有君を助けたいのは一緒や!」

千桜「止めとけ!お前後悔するぞ!」

小「ファーストキスが勇気さんじゃなくなるのは、少し残念やけど、有君を助けられるんなら別にええ!」

千桜『そう言うことじゃないんだが!』

小「有君!ごめんな!寝込み襲う形に成るけど!うちは君を助けたいから!勇気さんの身の潔白を証明したいから!」

チュッ!

パクティーオー!

千桜「って頬っぺたかい!」

小「口付けは勇気さんに決めてるから・・・」

泉(14歳)「千桜さんだって同じじゃん!」

千桜『ソイツが勇気なんだよ!』

小「それに銀でも良いアイテム出てくるやろ?」

千桜「それはそうだけど・・・」

泉(14歳)「アデアットと唱えれば出てきますよ!」

小「分かった!アデアット!」

パーン!

小「わあ!うちナースの格好成ってる!」

泉(14歳)「可愛い!」

千桜「首輪が付いてなかったらな!」

小「あっ!この鞄の中に薬が沢山入ってるんや!ええっと、どうすればいいんや?」

泉(14歳)「どうすればいいの?」

千桜「私に聞くな!」

泉(14歳)「取り敢えず、風邪薬でも飲ましておけば?」

小「有君、ちょっと口開けてね!」

チュー!

数分後

有「ん?ここはどこだっけ?」

小「あっ!気が付いた?」

有「わ、小さん!どうしてこんなところに?そして何ですか?その格好は?」

小「ごめんね、有君が寝てる間に仮契約させてもらった!」

有「ええっ!!!!」

泉(14歳)「大丈夫!先にやったのは千桜さんだから!」

千桜「バラスな!」

泉(14歳)「アーティファクト見ればいつかバレるって!」

有「小さん、すみません!」

小「何で有君が謝るん?」

有「今一番辛いのは小さんの筈なのに、僕はあなた達を置いて、逃げ出して・・・」

小「そんな!有君は何も悪くないよ!それに有君と勇気さんは従兄弟の別人なんやろ?」

有「そ、そうでしたね・・・」

小「なのに、何で有君が逃げて有君が私に謝るん?」

有「そ、それは・・・」

千桜『だから勇気は有の変装なんだよ!』

小「いくら親戚だから批評中傷受けたとしても、有君は何も悪くないよ!」

千桜『そう捉えるか!』

有「そうなんですが・・・」

パタリ!

小「えっ?」

泉(14歳)『お兄ちゃん?』

小「有君!『どういう状況?うち9歳の少年に押し倒されてる!』」

泉(14歳)「おにい、じゃなくて!有君!何やってるの!」

午希「あっ!小やっと見付け・・・」

有に小が押し倒され、泉(14歳)が有の体を持ち上げようとする光景

午希「ごめん!お取込み中だったね!」

小「午希!これは誤解や!早く助けて!」

取り敢えず起き上がらせて

有「午希さんも本当にごめんなさい!」←土下座

午希「良いって、良いって!それより体大丈夫なの?」

有「小さんのアーティファクトの薬のお陰で多少は・・・」

泉(14歳)「ただ、まだ熱いから動かない方が良いね!」←額を合わせる

小・午希「ええっ!」赤面

有「い、泉・・・!」

泉(14歳)『今は私の方がお姉さん!小お姉さんを傷付けないためにも嘘を貫くんでしょ!』

有『そ、そうだったね!』

小「でも、ごめんなさい!私医者でも無ければ薬剤師でもない、知識もないただの中学生なのに勝手に薬投与しちゃって・・・」

有「いえ、小さんのお陰で多少は良くなってますし!」

泉(14歳)「これ凄い!」

有「何やってるの?」

泉(14歳)「いや、この説明書タブレットみたいになって、症状によって何を投与すれば良いのか分かるみたいなの!」

有『博士さんの研究所も凄いの作るな!』

小「それじゃあ、改めてどんな症状か聞いていきましょう!」

結果

小「この薬ですね!これは飲むタイプですね!」

午希「飲むタイプ以外にもあるの?」

小「打つタイプや塗るタイプもあるよ!」

泉(14歳)「どう違いがあるんだろう?」

小「軽い風邪とか軽症の病気は飲むタイプ!
  重症系やビタミンなどの栄養補給、歯の治療の場合は注射で打つタイプ!
  痒いところや、怪我など血が出てる所は塗るタイプだよ!」

午希「万能薬じゃん!」

小「でも、補強が難しい!」

午希「何で1個使うと24時間経たないとリセットされないの!」

泉(14歳)「2人以上居たら?」

小「ここに書いてある材料を持って磨り潰して注射器に入れればなんとか成る!」

午希「凄いような?めんどくさいような?」

有「小さん!ありがとうございます!お陰で元気に成った気がします!」

小「あっ!薬と言ってもすぐ効くわけではありません!1日経たないと効果無いそうです!」

午希「そこは普通の薬と同じなんだ」

小「あの、有君!」

有「何ですか?」

小「私、分かるんです!勇気さんは下着を盗むような変態さんじゃないって!」

有「はい!僕もそう思ってます!」

小「だから、一緒に勇気さんの身の潔白を証明させよう!」

有「勿論です!あっ!たしか、泉が星田先生が勇気じゃないって証明が出来るって言ってたような?」

千桜「そう言えば言ってたな!」

2人「そうなの!?」

泉(14歳)「うん!先生が言うには仮に勇気が犯人だとしたら『ある筈のものが無い』って言ってた!」

小「ある筈の物?」

午希「男の人にある筈物と言えば・・・」

小「髭?」

千桜「いや、剃ってたら見にくいって!」

午希「まさか!男の人のシンボルとか?」

小「ええっ!!!!」

千桜「映像で分かるか!」

午希「だよね・・・」

千桜「あっ!」

有「どうしました?」

千桜「私達の現在地が分かった!」

Re: 少年教師有! ( No.147 )
日時: 2024/06/28 19:57
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

出席番号141番・小の恋・・・⑥

千桜「私達の現在地が分かった!」

泉(14歳)「本当に!?」

小「どこなん?」

千桜「山の住宅街寄りだな!学校へ戻ろうにも道寄りが長い!計算しても直線的距離でも30キロはあるぞ!」

午希「そんな距離歩けないよ!」

小「それに下山となると足滑らす可能性高いし・・・」

千桜「ああ、ましてやこの大荷物を持って出るのはな!」

有「そうですね・・・」

千桜「それより聞きたいんだけどさ?」

有「僕は下着なんか盗んでませんよ!」

千桜「そうじゃなくて、盗まれた下着の特徴とか、共通点とか無いのか?」

午希「そう言えば、桜咲さんだけ盗まれなかったそうだよ!」

小「うんうん!同居人の燕ちゃんは取られてたのに!」

午希「あと強いて言うなら、大人の人のは取られてないってことかな?」

有「どういう事ですか?」

小「うちら中学生とか高校生や大学生とか、寮暮らしの人が取られてて、一般家庭からは取られてへんねん!」

千桜「あっ!確かに一軒家はおろか、マンションは狙われず、学生寮しか狙われてないな!しかも学校の!」

午希「と言うことは犯人はロリコン?」

小「それやったらなんで大学生まで狙うん?」

千桜「あっ!ちなみになんだけどよ!」

有「何ですか?」

千桜「実は住宅街の周辺にアイドル育成教室があるんだよ!」

午希「どういう事?」

泉(14歳)「もしかしてそこに犯人が出てくるかもしれないって?」

千桜「ああ、犯人が狙う中高生の下着も庭に干されてる!仮に先生を犯人に仕立て上げようとする者であれば狙う可能性は高い筈だ!」

泉(14歳)「その証拠を掴んで犯人を捕まえるんだね?」

小「でも待って!」

午希「どうしたの?小!勇気さんの無実の罪を証明するためじゃないの?」

小「それはそうなんやけど、もしその犯人が前川さんとかだったら、うちら危なくない?」

千桜「そうだな!下手に動くとお前らの首が飛ぶな!」

有「では2人には、先に帰ってもらって・・・」

千桜「バカ!2人が居なかったとしても飛ぶ可能性は十分ある!」

有「そっか・・・」

小「でも、うちは勇気さんを助けたい!」

有「小さん!」

小「勇気さんを助けられるならうちはこの命捨てても良い!」

午希「小!」

有「ダメですよ!」

小「なんで?」

有「星田先生が言ってました!『生徒は未来への希望』だと!」

小「でも、勇気さんは私達のせいで巻き込まれたんだよ!やってもない罪を擦り付けられて!」

有「たとえそれで勇気兄ちゃんが救われても、後悔しかしません!自分のせいで小さんを殺してしまったようなものなんですから!」

小「有君に何が分かるのよ!」

パチン!

小「えっ?」

泉(14歳)「お兄ちゃんじゃなくても、後悔する!」

小「泉ちゃん?」

泉(14歳)「私があなたと同じ状況で同じ事を言ったとしても、多分いたちごっこになってるわ!」

小「えっ?」

泉(14歳)「あなたは大切な人の為に身を滅ぼそうとしてるけど、その人にとってあなたも大切な人なのよ!」

午希「そうとは言えないんじゃ?」

泉(14歳)「そうじゃなかったら、あなたの行動が意味の無い事に成るわ!」

午希「えっ?」

泉(14歳)「だってそうでしょ?折角自分の命と引き換えに助けた相手に『ありがとう』なんて言葉聞きたいと思う?私は嫌だね!」

午希「確かに・・・」

泉(14歳)「そんなこと言われたらあなたの存在が無意味になるかもしれないのよ!そう思ってでも命を掛けれるの?」

小「勇気さんはそんな悪い人じゃ・・・」

泉(14歳)「だったら、それはあなたがお兄ちゃんを泣かせることになるのよ!後悔させてしまうのよ!『自分の命と引き換えに自らが命を絶つ』、そんな現実を知ったお兄ちゃんがのうのうと生きていけると思う?
      あなたはその先の事まで考えてるの?」

小「じゃあ、どうすれば良いのさ!」←逃げる

有「小さん!」

午希「小!」

泉(14歳)「行っちゃダメ!」

有「でも・・・」

千桜「泉の言う通りだ!少し間を空けて頭を冷やさせておけ!」

有「う~ん・・・」

千桜「実際どうなんだよ?岡田勇気?」

有「勿論、小さんを死に追いやることはしたくありません!ですが戦いに巻き込むわけにも・・・」

千桜「どちらにしろ、仮に糸成軍団が犯人だったら、アイツらのさじ加減だ!お前の選択は真犯人を特定するのか?このまま逃げるのかの2つしか選択肢は無い!」

泉(14歳)「まあ、もう1つあるとしたら、香先生と合流して身の潔白を証明してもらうことだよね?」

千桜「いや、そうすると逆上して爆弾のスイッチを押される可能性が高い!手っ取り早いのは爆弾を解除することだな!」

有「それが出来たら苦労しませんよ!」

泉(14歳)「お兄ちゃん!」ポイッ!

有「これは?」

泉(14歳)「薬は沢山持ってきたからね!勇気に成って本音言ってきたら?」

有「分かったよ!それより赤い飴玉は?」

泉(14歳)「ちゃんとあるよ!」

ボン!

勇気「フー!誰も居ないね!」

少し行った場所

クスン、クスン・・・

午希「小!気持ちは分かるけど、私だって正直死にたくないよ!」

小「分かってる!私も死ぬのは怖いよ!でも、そうしないと勇気さんを救えないんだよ!」

午希「えっ?あなたは!」

勇気「どうも!」

午希「勇気さん!」

小「えっ?なぜここに?」

勇気「イヤー、追っ手から逃げるために山へ逃げたのですが、遭難してしまいまして・・・」

小「勇気さんは下着とか盗んだりしてませんよね?」

勇気「勿論です!神に誓って!そもそも下着を取ることに何の意味があるのか分かりません!」

午希「なんか腹立つな・・・」

勇気「小さん!有君から聞きました僕を守ろうとする為に命を絶とうとする」

小「はい、勇気さんの無実を証明出来るのなら?」

勇気「僕のために命を絶とうとするのは止めて下さい!」

小「えっ?」

勇気「小さんがそんなことで死んだら僕も小さんの後を追います!」

小「止めて下さい!折角私が助けた命を!」

勇気「それだけ僕にはあなたが(生徒として)掛け替えの無い存在なのです!」

小『か、掛け替えの無い存在!?勇気さん!そこまで私の事を・・・』

木の陰
千桜『また誤解招く台詞で落としてるな!1回委員長か誰かに殴られてこい!』

勇気「あなたには輝かしい未来が待ってるかもしれないんです!それに僕なら両方助かる方法を考えたいと思っています!」

小「両方助かる?」

午希「方法?」

勇気「一緒に考えませんか?」

小「はい!」

先程の場所
泉(14歳)「お兄ちゃんお帰り!」

勇気「ただいま!泉ごめんね心配掛けて・・・」

泉(14歳)「大丈夫!お兄ちゃんが下着を盗む変態じゃないってことは分かってるから!」

勇気「泉!」

泉(14歳)「鶴お姉ちゃんには真っ先に抱き付いたり、逆に抱き付かれたら鼻の下伸ばしたりしてるけど!」

勇気「し、してないよ!」

泉(14歳)「取り敢えず今日も暗くなったし早く寝よう!体万全じゃないんでしょう!」

勇気「そうだね、そうさせてもらうよ!」

ガサガサ・・・

勇気「誰か居る!」

午希「誰や?」

パッ!

愛「先生!」

勇気「愛さん!」

小・午希「先生?」

愛「じゃなかった!勇気さん!」

勇気「そうでしたね、それで愛さんはどうしてここに?」

愛「貴方を探してたんですよ!」

小「勇気さんは犯人ちゃうで!」

愛「分かってます!ですが、なぜ私の下着だけ盗まれなかったのでしょう?」

泉(14歳)「愛姉ちゃんは強すぎてあとが怖いって思われたとか?」

午希「愛姉ちゃん?」

小「うちら同い年じゃなかった?」

泉(14歳)「あっ!双子のお姉ちゃんが愛だから!つい癖で・・・(小さいけどね!)」

瞳「おや、皆さんお揃いで!」

雄樹「結構居るな!」

千桜「博士に千葉!」

勇気「そうだ!良いこと思い付いた!」

瞳「えっ?」

愛「何ですか?」

勇気「博士さん達が協力してくれれば小さん達を守れます!」

小「本当に?」

千桜「そんなことより、桜咲の羽で帰れなかったのか?」

全員「あっ!」

愛「すみません!お腹が空いて能力が発揮できなくて・・・」

泉(14歳)「余り物だけど要る?」

愛「頂きます!」

Re: 少年教師有! ( No.148 )
日時: 2024/07/08 21:23
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

出席番号142番・小の恋・・・⑦

次の日

ターゲットと思われる教室

午希「ねえ、本当にここが次に狙われるの?」

千桜「悪魔で可能性に過ぎないが、囮を入れとけば真犯人からしたら良い餌だろ!そうだよな岡田勇気さん?」

勇気「はい!僕に罪を着せるなら本物がやってないと言う証明をさせれば・・・」

千桜「まあ、これ自体不法侵入と言う立派な犯罪だけどな!」

午希「大丈夫なの?」

小「桜咲さん達は?」

千桜「あの3人には隠れてもらった!目立つと厄介だからな!」

泉(14歳)「誰か来たよ!」

千桜「嘘だろ!」

午希「顔が勇気さんと・・・」

小「瓜二つ!」

泉(14歳)「取ったよ!」

勇気「アイツ!」

千桜「おい!お前が行くな!」

勇気(偽)「うわ!なんだ!?」

勇気「僕の偽者め!許さない!」

コロコロコロコロ・・・

4人「えっ?」

千桜「おいおい!」

午希「どっちがどっちだか分からんくなった!」

泉(14歳)「でも、片方は下着を持ってるわ!お兄ちゃんがそんなことするわけ・・・」

勇気「騙されるな泉!これはさっき交戦中に入れられた物だ!」

勇気「泉!僕はこっちだよ!下着泥なんかしない心が綺麗なお兄ちゃんだよ!」

千桜「畜生、よく見てないから分からん!」

午希「間違えたら、失礼やし・・・」

勇気「お願い!泉!僕はこっちだ!」

勇気「泉騙されるな!お兄ちゃんはこっちだよ!さあ、おいで!」

泉(14歳)「うん、分かった!行くよ!お兄ちゃん!」

勇気「泉!そうだよな?僕は下着なんか盗まない綺麗な・・・」

泉(14歳)「その顔で私の名前呼ばないでくれる!」

勇気(偽)「な、なぜ分かった?」

泉(14歳)「お兄ちゃんの性格を考えると・・・、本物と偽者見極めさせる時に『さあ、おいで!』なんて絶対言わない!」

ドン!←足蹴り

勇気「よくも僕に成り済まして悪事をしでかしてくれたな!」

勇気(偽)「なっ!」

泉(14歳)「そうすれば、倒れてる空きに自らも1発手を出せるからね!」

3人「成る程!」

勇気(偽)「このボタンが目に見えないか?」

小「それは!」

勇気(偽)「私が受けた仕打ちをあの2人の誰かに・・・」

バン!

勇気(偽)「痛!」

ポロッ!

パリン!

雄樹「スイッチは破壊した!」

瞳「雄樹君ナイス!」

雄樹「博士もな!」

糸成「スイッチが1つだけと思っているのか?」

勇気「糸成!」

糸成「僕の持っているものは2人とも同時に爆破出来るものだ!」

千桜「なんだって!」

かチャリ!

糸成「おっと、1歩でも動いてみろ!そこの2人がどうなるか?」

ドン!ポロッ!

糸成「何?あっ!」

シュン!

シャキーン!

バコーン!←スイッチだけ爆発

瞳「おおっ!」

千桜「あぶねー!」

勇気「愛さん背後からありがとうございます!」

愛「これくらいの不意打ちならお安いご用です!」

糸成「畜生!」

勇気「やっぱり糸成!お前達の仕業だったんだな!」

糸成「僕らは君達に馴れ合うつもりは無いんでね!君を困らせるにはどうすれば良いのか考えていたんだよ!しかし、失敗したがまだ手立てはある!凛君!」

勇気(偽)「はっ!」

全員「えっ?」

凛「よくも私の顔を傷付けてくれましたね!先生なのに!」

泉(14歳)「自業自得でしょ!お兄ちゃんなんかに変装してたんだから!」

凛「化けると言って欲しいですね!」

泉(14歳)「どっちでも良いわよ!」

凛「しかし、そういう貴女方も私と同じく化けてるんですよね?」

午希「えっ?」

千桜「まさか!」

凛「残念ね!小!あなたが愛してる青年は少年なのよ!」

午希「それって?」

凛「そいつの言ってた岡田勇気は今、矯正学校に行ってるわ!だから、岡田勇気なんて青年は居ない!そいつは岡田勇気の偽者よ!」

午希「そんなこと無い!同姓同名の人の可能性だって!」

凛「現実を見なさい!あんたは騙されたのよ!」

午希「ねえ、勇気さん!嘘ですよね?あなたは・・・」

勇気「すみません・・・」←赤い飴を舐める

ボン!

午希「えっ?ゆ、有君!」

有「もうこれ以上隠しきれません!小さん、あなたを悲しませてごめんなさい!岡田勇気は僕の従兄で名前だけ借りてました!」

午希「従兄は本当だったの?」

凛「ハッハッハ!良い気味ね!憧れの先輩と思いきやその正体が小学生の少年とはね!」

小「それがなんなの?」

有「えっ?」

午希「小?」

凛「はっ?」

小「憧れの先輩じゃなくて少年だからって、それがなんだって言うの!」

凛「だからあんたは失恋・・・」

小「ええっ、勇気さんへの恋は破れた!でも、有君への恋は終わってない!」

凛「はあ、あんた何を言って?」

小「証拠はこれよ!」

凛「パ、パクティオーカード?」

小「パクティオーカードは好きの意味を込めてキスしたら契約に成る!これは無自覚でありながら私も有君へ好意が合ったと言う何よりの証拠!」

凛「何言ってるの?あんたはその少年に騙されたって・・・」

小「そんなこと、ここへ来る前に知った!」

全員「ええっ!!!!」

午希「いつ?」

小「泉ちゃんに教えてもらった!」

全員「ええっ!!!!?」

回想


泉(14歳)「ふわあ!よく寝た!何か飲もう!」

テントの外

ボン!

泉「あっ、戻っちゃった!薬、薬!」

ボン!

泉(14歳)「もうずっとこのままいようかな?」

小「それってどういう事?」

泉(14歳)「小さん!」

小「泉ちゃんって本当の年はいくつなの?」

泉(14歳)「4歳だよ!博士の飴玉で体が10年年取ったの!」

小「ねえ、もしかしてだけど、勇気さんも?」

泉(14歳)「どう思ってるの?」

小「今なら断言出来るよ!勇気さんは有君なんだよね?」

泉(14歳)「そこまで言われたらもう何も言えないわね」

小「なんで隠してるの?」

泉(14歳)「あなたへの配慮よ!過去に男に騙されて失恋したんでしょ?」

小「私、有君でも好きだよ!」

泉(14歳)「えっ?」

小「まだ幼いのに、私を助かるために必死に成ってくれる、私達の為に一生懸命頑張ってくれる!そんな子が怪我したり病気に成ってたら助けたいって思うやん!」

泉(14歳)「それって?」

小「パクティオーした時、薄々有君は勇気さんじゃないかって思ってたよ!だって寝てる姿が勇気さんの面影やったもん!同一人物って疑うよ!」

泉(14歳)「あなたにお兄ちゃんを渡すつもりは無いから!」

回想終わり
小「牧瀬凛!あなたが私になんの恨みがあろうと、私は有君を守る!私が彼を支える!」

有「小さん!」

凛「なんで、あんただけ!なんであんただけなのよ!」ビュン!

糸成「凛君!」

午希「行っちゃった!」

糸成達が去った後

有「小さん!騙すような形に成ってすみませんでした!それに鍵もまだ取り戻せてなくて・・・」

小「そんな落ち込まなくて良いよ!うちな、有君のパートナー成ることになんの抵抗も無かったで!」

有「えっ?」

小「有君なら絶対私を守ってくれると思って、だけど守られてばっかりが嫌やったから仮契約したんや!」

有「小さん!」

愛「皆さん!取り敢えず学校の寮に戻りましょう!」

全員「はい!」


香「有!」

有「星田先生!」

香「無事で本当に良かったわ!何ともない?」

有「は、はい!」

栞「そう言えば香ちゃん、何でこのカメラが偽者だって分かったの?」

香「喉仏が無いからよ!男子は声変わりするから喉仏が出てくるでしょ!」

栞「えっ?よく分かったね!」

香「喉仏が無いと言うならそれは女子の可能性が高い!だから有ではないって確信したの!」

千桜「そう言えば牧瀬凛が変装してたな!」

愛「ですが、そうなると誰に変装してるのでしょうか?」

瞳「普通に考えたら先生と相部屋の朝子さんか心乃枝さんのどちらかですが?」

栞「下手に調べるのは信頼が崩れてしまうわ!ここはしばらく様子見よ!」

お風呂
流「小、実は前から言おう言おうと思ってたけど・・・」

小「うん知ってるよ!流ごめんな!流も辛かったやろうに・・・」

流「小・・・」

小「午希には強がってたけど、本当は内心悲しかった!私が恋した人が幻って事実知って信じられなかった!」

流「小!」

小「でも、有君の私達の為に頑張ってる姿を思い出したら、怒りも悲しみもなく、むしろ前向きに有君を狙おうとまで思った」

流「そっか!競争率高いよ?」

小「だから心配・・・」

一方その頃
?「あんたらマジでこんなことしてただじゃおかないわよ!」

ルン「無駄口叩いてる場合か?」

蘭「まあ、あなたが捕らえられてることをあの方達が気付いてたらの話ですけどね!そこでおとなしく待ってるのよ!岡朝子!」

朝子「クー!」

Re: 少年教師有! ( No.149 )
日時: 2024/06/30 16:43
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

回想
出席番号126番より

凛「こんにちはお嬢様!」

朝子「えっ?」

ゴン

朝子「ううっ」←気絶

凛「フー、アデアット!」

パッ!

蘭「凛、成功したな!」

朝子(凛)「はい!」

糸成「では、後は頼んだぞ!」

朝子(凛)「はい!」

朝子「あれ?牧瀬凛はどこ?糸成達も居ない!私に恐れを成して逃げたのね!」

回想終わり

出席番号143番・糸成軍団の企み

蘭「と言うことで今は凛があなたの変装をして潜入してるわ!しかも姿だけでなく、性格もあなたと同じに出来るから気付ける人間なんて居ないわ!
  と言うわけであなたにはしばらく人質となってもらいます!逃げるような真似はしないで下さいね!」

朝子「何?あんたら何が目的なの?そもそもお嬢様って何?」

蘭「知らないと言わせるおつもりですか?」

糸成「待て蘭!コヤツも一応お菓子工場の労働者だ!しかも幼い頃のな!」

ルン「記憶が薄いと言うことですね?」

糸成「その通りだ!」

蘭「しかし、ロンと恋の2人め!早々と陥落しやがって!」

ルン「あら?知らないのですか?」

糸成「ロンはともかく、恋はまだこっちの味方さ!」

蘭「どういう事?」

糸成「僕らはあの子達と馴れ合うつもりはない!警戒心を和らげるために2人に近付いてもらっただけさ!ロンは早々とだけど、時間稼ぎ程度には役に立ってる!」

蘭「つまり、あの2人はまだ私達の味方だと?」

糸成「そうとは言い切れない!」

ルン「なぜですか?」

糸成「キルが言ってた!『自分達の存在を認めてくれる者であればどうするかは君達自身で決めなさい』ってね!つまり、あの子達と仲良くなれば彼女達が僕らの敵に成ることもあり得るって事さ!」

ルン「つまり、ロンも恋もある程度は心を許していると?」

糸成「ああ、まあ元々スレ違いから出てきた仲違いだからね!」

月夜「なんや、あんさんも仲良くなりたそうやな?」

糸成「僕が?有り得ないね!ただの推測だよ!この世は弱肉強食の世界なんだから!」

朝子「あんた達の目的は何?ちょっと聞いてみれば、各々首輪付けた3人の事恨んでるそうだけど、こんな回りくどいことせず、直接言えば良いじゃない!面と向かって!」

ルン「あんたって本当おバカさん!」

朝子「はあ?」

糸成「そんなこと出来たらとっくにやってるよ!こうでもしないと思い出してくれなさそうだからね!」

蘭「それに私達は『殺したい』程憎んでるんだから!」

一方その頃
小「有君ありがとう!」

有「いえ、まだ首輪が取れてません!お礼を言われるのはまだですよ!」

小「それでも助けてくれたから!」

泉(14歳)「それより牧瀬凛について思い出した感じだったけど?」

有「泉、バレたんだからもう中学生に成らなくても・・・」

泉(14歳)「だってこの状態じゃないとボキャブラリーが減るんだもん!」

有「あっ、そう!」

流「それで牧瀬凛ってどんな子なの?」

小「うちをいじめてたイジメッコや!」

全員「ええっ!!!!」

小「うち気弱いから凛の言いなりに成ってたんや!」

有「それで?どんな感じにいじめられたんですか?」

泉(14歳)「お兄ちゃん!ダイレクトに聞いたらダメだよ!」

流「そうね!嫌なら言わなくても良いよ!」

小「気にしないで!言えるよ!うちは凛の命令で、凛の意中の相手の情報を本人に直接聞いてたんや!」

有「それって?」

流「仲介役ね」

小「でも、毎回その男子は凛よりうちの方が可愛い言うて、うちを口説こうとすんねん!酷い時はアダルトな事をしようとしてきたり、それでうち軽い男性恐怖症やったねん!」

有「軽いってどういう事ですか?」

小「男子とは普通に話せるけど、いきなり手を掴まれたり抱き付かれたり、体触られたりしたら怖くなってその人押したり、大声だしたり倒したりして怪我させてしまうねん!」

泉(14歳)「それって普通の事じゃない?ほら、防衛本能ってやつ!」

小「去年今の会長にそれをやったら『いじめ』だとか、『言い訳』だとか、それでここに居るんだもん!」

泉(14歳)「何で?」

小「貧血で歩くことが出来ない上、周りに頼れる人が居ない、保健室も遠いって理由で・・・」

有「善意を踏みにじったってことだよ!八期お兄さんは下心なく、善意で助けたつもりが、痴漢の犯罪者の扱いを受けることに納得いかなくてね!」

千桜「まあ、実際八期が運んでなかったら小はもっと大変なめに遭ってたかもしれないって保健の先生も言ってたから、むしろ小にとっては追い討ちだったよ!」

泉(14歳)「それと牧瀬凛とどう関係あるの?」

小「凛については会長はまったく関係無いよ!ただ、凛が好意持ってる男子がうちに告白することによって、凛は私がその好きな人を取ったと思ってるねん!」

全員「ええっ!!!!」

小「それだけなら何人かは経験してるけど、極めつけはうち告白された男子に1ヶ月くらいで浮気されて振るねん!それを見た凛に、『私から好きな人わ奪って何振ってるのよ』って・・・」

有「凛さんって自ら告白は?」

小「1度もしたこと無い!いつもうちを使って好きなタイプとか情報収集に使ってくるねん!」

泉(14歳)「それで怒るなんて最低!」

千桜「女の風上にもおけね~奴だな!」

小「小学6年の時期に突然行方不明に成ったから、内心うちは解放されてホッとしてたけど、まさか・・・」

有「小さんのせいじゃありませんよ!」

泉(14歳)「そうよ、そうよ!きっとバチが当たったのよ!」

小「うち全然男運無い上に今惚れてる男の子は少年で競争率も高いし、振られる可能性高いのに、凛は本当にバチが当たったん?」

午希「小、落ち着いて!落ち着いて!」

千桜「こうなると敵の目的が見えてきたな!」

愛「はい!」

朝子(凛)「敵の目的?」

有「蘭さん、凛さん、ルンさん、恋さん、ロンさんの5人には3年Dクラスの首輪を付けた3人に何かしら因縁があるそうですね?」

千桜「ロンは石田、恋は流!凛は小!となると、残るは蘭とルンだが・・・」

小「午希、心当たりある?」

午希「そんなこと言われても!」

有「ほんの些細なことでも良いのでありませんか?」

泉(14歳)「午希さん演劇部ですよね?配役で揉めたとか、主役取って妬まれたとか?別の学校の演劇部に居たとか?」

午希「う~ん、全然分からん」

千桜「それに他校の演劇部だと特定しにくい上に覚えてる方は大概恨む人間の方だからな!」

有「そうですよね?」

愛「それにどちらか1人が午希さんに対して恨んでいるのなら、後1人は誰でしょうか?」

有「そうですね・・・」

一方その頃
朝子「フッ、何よ!あんたらそんな下らない事でこんなこと起こしてたの?」

ロン「下らないとはなんだ!」

蘭「そうです!普通にのうのうと生きてるあなたに私達の気持ちなんか分かりません!」

朝子「分からないわよ!あんたらの発想がバカすぎて!」

蘭「なんですって?!」

朝子「百歩譲ってロンちゃんの気持ちは分かるわ!後の3人何?自業自得でしょ!」

ロン「どこが?」

朝子「単なる嫉妬じゃない!何?午希ちゃんの演技のせいで自分達が金賞取れなかった?しかも毎年?あんたの演技のの問題でしょ!」

ロン「うるさい!麦田午希さへ居なければ!麦田午希さへ居なければ、私達が勝ってたんだ!」

朝子「そんなの分からないでしょ?一概に午希ちゃんのせいとは限らないし、ってか文句言うくらいならもっと練習しなさいよ!」

ロン「ちゃんとやってるわよ!なのに、何で?」

朝子「それであんたは?何?誰に恨み持ってるの?」

蘭「岡朝子、お前だ!」

朝子「えっ?」

蘭「私の恨みのターゲットはお前だと言ってるんだよ!岡朝子!」

朝子「えっ?私?」

Re: 少年教師有! ( No.150 )
日時: 2024/06/30 19:42
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

理「と言うわけでございまして・・・、
  はい!はい!そうです!この話は外部までは行ってませんので身内だけの解決と言うことで・・・」

荒木「はい!分かりました!それではそちらに選抜組を派遣したいと思います!」

出席番号144番・突然の転校生達!再会!岩村江子!

有「えっ?転校生ですか?」

栞「簡単に言うと派遣生徒ね!留学生みたいに思っておいた方が良いわ!」

有「そうですか・・・」

栞「まあ、場合によってはそのままクラスに停滞することもあるかもよ!」

有「うわー、生徒じゃないのに緊張してきた!」

栞「確かに転校生って聞くと、クラスに1人はソワソワする生徒が居たわね!ってか、ソワソワしない方が少ないか!」

有「どんな人なんだろう?男の子かな女の子かな?」

栞「たしか、全員女子生徒の筈よ!人数は4人ね!」

有「あれ?お姉さんからは2人来るって聞いてましたが?」

栞「選抜試験の時にトラブルが遭ってね!それを解決した生徒も特別にって!」

有「へー!」

栞「でも、4人中3人は先生も1度は会ってる人達よ!」

有「えっ?」

栞「兎に角、会えばきっとビックリして胸を撫で下ろすわよ!」

有「どういう意味ですか?」

栞「それじゃ、私が連れてくるから先生はホームルームお願いします!」

有「はい!」

ホームルーム後

有「それではホームルームを終わりにしたいと思います!」

トントン

有「あっ、分かりました!すみません、皆さん!ここで僕らの秘密任務を共に行う派遣生徒の皆さんが来たようです!」

全員「派遣生徒?」

有「それでは入って来てください!」

ガラガラ・・・

全員「ええっ!!!!」

舞桜「初めまして、河内高校付属中学から来ました!高橋舞桜です!」

愛美「同じく、河内高校付属中学から来ました!佐藤愛美です!」

紬「同じく、河内高校付属中学から来ました!茂本紬です!」

江子「同じく、河内高校付属中学から来ました岩村・・・」

刹那「江子!」

春奈「江子だ!」

心乃枝「江子やん!」

有「き、江子さん!?」

江子「えっ?あなた方は?」

朝子(凛)「何?どういうこと?」

刹那「江子!無事だったんだね!」

江子「えっ?」

刹那「会えて良かったよ!」

春奈「本当、キルに捕まってるとか、何かしら誘拐されたのかと・・・」

心乃枝「本当に無事で良かったわ!」

江子「あの、皆さん、どちらさんですか?」

刹那「えっ?」

春奈「何言ってるの?」

心乃枝「うちらのこと忘れてもーたん?」

紬「あっ、すみません!実は・・・」

事情を聞き・・・

全員「記憶喪失!?」

紬「すみません!私のせいで!」

春奈「話を聞く限りその置き引き犯が悪いんでしょ!」

心乃枝「兎に角無事で良かったわ!」

刹那「でも、記憶喪失なんだよね?」

朝子「何か思い出させる切っ掛けとかないの?」

有「これならどうでしょうか?」

仮契約カード

紬「それは!」

有「パクティオーカードです!江子さんは僕のパートナーの1人です!」

江子「パクティオーカード?」

回想
江子「有先生!」

有「はい!」

江子「私は、先生が赴任してきた辺りから、先生の事が好きでした!私と仮契約お願いします!」

有「ええっ!!!!」

春奈「そーれ!」←江子を押す

江子「あっ!」

チュッ!

回想終わり

江子・プシュー!←赤面

バタン!

紬「江子!」

有「江子さん!」

愛美「そう言えば、この学校で下着泥棒が出たそうですが?」

小「それはもう解決しましたよ!」

舞桜「噂によると、克美様似の青年とお聞きしましたが?」

莉桜「そりゃ、その克美の息子だもんね!」

舞桜「なんですって?どこに居られるのですか?」

朝子「あんたの目の前に居るでしょ!」

舞桜「どこに?」

朝子「そこに!」

舞桜「えっ?」

朝子「だから、有が堀口克美の息子よ!」

舞桜「はあ!?なんですって?!」

愛美「でも、言われてみればお父さんにそっくりなような?」

舞桜「た、た、確かにそっくりかもしれませんが、指名手配されていたのは19ぐらいの青年なんですよ!計算上有り得ませんわ!」

泉「それってこの姿?」

ボン!

勇気「どうも!」

舞桜「そうそう・・・、ん?」

紬「写真と・・・」

愛美「そっくり!」

江子「でも、犯人は別に居たんですよね?」

朝子(凛)「ええっ、牧瀬凛っていう変装が得意な子で、勇気に罪を擦り付けるために下着泥棒やってたんだって!」

愛美「しかしどうやって?」

ボン!

有「星田先生が映像を見た時、男性にはある筈の喉仏が無いことに気付き、逆にこっちから誘き寄せました!証拠は先生達が持ってますので、糸成達も迂闊に手は出せないでしょう!」

舞桜「それはどういう事ですか?」

愛「ターゲットであるキルが連れてきた孤児達です!」

心乃枝「皆ワケアリみたいで、キルの方から『預かって』って頼んできたんや!なんか、あの子らに普通の生活を送って欲しい、キルなりの優しさみたいやで!」

愛美「そうなんですか?キルの目的は一体?」

舞桜「そんなことより、あなたが克美様のご子息?」

有「は、はい!あっ!でも上に2人のお姉ちゃんと下に2人の妹が居ます!」

舞桜「ご、5人の子供を?」

有「いえ、なんか愛人とも子供を作ってたらしく10人です!」

舞桜「なんですって!?」

パタリ

愛美「御姉様!」

舞桜「お、お姉さんはおいくつなの?」

有「僕より6つと11離れてるから今は15と20かな?」

舞桜「生きていれば45の筈だから・・・、長女を生んだのが25の時?」

紬「あれ?計算上居てもおかしくない年じゃない?」

舞桜「ですが結婚したと言う情報は?」

有「出来ちゃた婚だったそうです!」

舞桜「なんですって!それで克美はあなたのお父様は?」

有「亡くなってるそうです!」

舞桜「そ、そんな!嗚呼!」

愛美「それは誰から?」

有「お母さんの手紙で聞いたと鶴お姉ちゃんが言ってました!」

愛美「お母さんの手紙?」

有「僕、お姉ちゃんのプレゼントとしてお母さんから渡されたので・・・」

紬「何?その重いプレゼント!?」

愛美「お母さんは?」

有「会ったことはありません!ですが、少なくともこの学校に居ると手紙に書いてたそうです!」

愛美「なんですって?」

有「ですが、誰がお母さんかは分からないんです」

愛美「分かったわ」

紬「あれ?その首輪は一体?」

流「触っちゃダメ!」

紬「ヒエー!ごめんなさい!」

悠真「すまん、この首輪は爆弾になってて、キル軍団が持ってる鍵を奪わないと解除出来ないんだよ!」

紬「でも、なぜそんなことに?」

流「恐らく何らかの腹いせなのよ!過去の私達の行動に腹を立てて脅してるのよ!」

陽人「下手につつくとコイツらの首が飛ぶからな!あまり手出しは出来ないんだ!」

紬「そうなんですか?」

瞳「だから、キルの前に糸成達とどうにか和解できるようにしないとキルの暗殺には手を出せないわ!だから、あなた達も糸成達と和解できるように強力して!」

4人「はい!」

一方その頃
朝子「私があんたに何をしたって言うのよ!」

蘭「別に直接何かされた訳では無いわ!ただ、あんたのせいで私は厳しくて苦しい生活を送ってきたのよ!」

朝子「そん事なこと私に関係無いでしょ!」

蘭「あんたが居なければ私の人生は180度変わってた!あんたに人生変えられたって言われてもおかしくないのよ!」

朝子「そんな無茶苦茶な!」

糸成「そんなに信じられないなら僕がそれを見せてやろう!」

朝子「はあ!?」

見終わった後

朝子「嘘!そんなの嘘よ!そんな事無い!」

糸成「残念だがそれが信実だ!」

朝子「だって、私と有が?姉弟なの?そんなのあり得ない!」


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