二次創作小説(新・総合)
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- 少年教師有!
- 日時: 2024/10/16 18:51
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
いくちゃんです!
ナンバーズ更なるスピンオフ作品!
このお話の主役は鶴の弟・有!
あの有が帰ってきて教師になった所から始まります!
時系列は八期が絶対命令を持った生徒会長として認められた直後からです。
先にメインとなる登場人物だけを紹介します!
例えるなら魔法先生ネギま!と暗殺教室を混ぜたお話に成ります!
ぜひ、読んでください!
担任・岡田有
副担任・岡田栞
出席番号
1番・幽霊生徒・相坂冷子
2番・影主人公・石井悠馬
3番・サブ主人公・石田陽斗
4番・人気ヒロイン・岩村江子
5番・助太刀ヒロイン・岩村小
6番・影ヒロイン・氏家流
7番・メインヒロイン・大西楓
8番・正ヒロイン・岡朝子
9番・対抗キャラ・岡崎友人
10番・禁断ヒロイン・岡田泉
11番・主人公・窪一輝
12番・見守りヒロイン・久永春
13番・百合っ子・木谷心乃枝
14番・定ヒロイン・小宮春奈
15番・謎ヒロイン・桜咲愛
16番・分析ヒロイン・佐々木歩
17番・空気ヒロイン・田中莉桜
18番・一時期ヒロイン・谷川燕
19番・噂主人公・千葉雄樹
20番・準一時期ヒロイン・長野渚
21番・準空気ヒロイン・難波千里
22番・隠れヒロイン・牧野恵花
23番・モブヒロイン・牧野恵子
24番・噂ヒロイン・博士瞳
25番・疑惑ヒロイン・長谷川千桜
26番・悪キャラ・真鍋絵理
27番・昇格ヒロイン・宮里刹那
28番・準ヒロイン・麦田午希
29番・対抗ヒロイン・麦田部子
30番・肝っ玉お母さん・四葉寿美鈴
31番・謎キャラ・モア・ワコール
32番・裏ヒロイン・岡村冥
33番・悪主人公・寺坂糸成
34番・悪ヒロイン・新井蘭
35番・未来ヒロイン・牧瀬凛
36番・ミイラヒロイン・真中ルン
37番・サポーターキャラ・前田恋
38番・サブヒロイン・前川ロン
39番・お嬢様ヒロイン・高橋舞桜
40番・準対抗ヒロイン・佐藤愛美
41番・サポートキャラ・茂本紬
※今後増える可能性あり(随時載せる予定!)
- Re: 少年教師有! ( No.269 )
- 日時: 2025/07/15 23:07
- 名前: いくちゃん (ID: aw3qwL.x)
出席番号263番・3Dのバレンタイン(有編・後編)
タッタッタッタ・・・
部子『委員長としては廊下は走っては行けませんが、そうでもしないと・・・』
有を発見
部子「あっ!有先生!」
有「ありがとう!冥ちゃん!」
冥「フン!どうせあんたはお姉さんか妹しか貰えないと思うから、仕方なくよ!あんたが家帰って泣かないように仕方なく私が渡してあげるんだから感謝して食べなさいよ!」
鶴「有、冥ちゃんは『あなたのために頑張って作ったから残さず味わって食べてよね!』って言ってるわよ!」
冥「お姉さん!」
香「私もそう聞こえたんだけど?」
部子「なぜ?」
有「あっ!委員長さん!おはようございます!」
鶴「随分息切らしてるわね」
部子「これでも・・・、
頑張って・・・、
早起きした・・・、
方なのに・・・」
香「真面目なあなたが廊下を走ってくるとはよっぽど1番始めに渡したかったのね!」
部子「そうですよ!悪いですか?」
鶴「そんな理由で廊下を走るのは・・・」
冥「と言うか順番関係無くない?渡せればそれで良いでしょ!」
香「よく言うわよ!朝5時に校門で待ってたのはどこの誰だったかしら?」
鶴「絶対意識してるじゃん!」
冥「違う!とりあえず有!来週忘れないでよね!」
有「何を?」
鶴「ホワイトデーのお返しよ!」
有「勿論、分かったよ!」
部子「先生!私のもですよ!」
有「わ、分かりました・・・」
部子「なぜ顔を引きずるんですか?」
歩「あっ!ここに居た!有君!はいこれ!」
有「あっ!歩さん!ありがとうございます!」
歩「ほら、小も!」
小「ええっ・・・」
歩「早くしないと渡しそびれるよ!」
有「小さん?」
小「有君!改めて、私は勇気さんじゃなくて、有君と言う男の子が好きです!」
有「あっ、ありがとうございます!」
香「朝からモテモテね!有!」
鶴「でも、この子は私の物だから!お母さんから貰ったプレゼントだから!誰にも渡さないわよ!」
部子「クー!」
歩「お姉さんのガードが固すぎるよ!」
香「そんな落ち込まなくても、結婚はよく『嫁に行く』って言うでしょ!あなた達が家に嫁げば良いのよ!そうすれば自分が貰ってる訳だから鶴の言う『渡さない』は通用しないわよ!」
鶴「先生!そんな一休さんみたいなトンチ止めて下さい!」
香「あなたこそ、弟の恋愛を認めてあげなさいよ!自分は自分でちゃっかり恋してるくせに!」
鶴「それはそれ!これはこれ!」
小「何が違うん?」
教室
永春「おはよう!有坊主!」
有「あっ、永春さん!おはようございます!」
永春「はい、これ!」
有「これって・・・」
永春「あとは分かるアルな?待ってるアルよ!」
有「ええっ?『取り敢えずお返しはしよう』」
トントン
有「はい!」
千桜「はい、これ!」
有「あっ、千桜さん、おはようございます!そしてありがとうございます!」
千桜「言わなくても分かるよな?」
有「えっ?」
千桜「女子の気持ちを踏みにじるなよ!」
有「は、はい!」
少し離れて
江子「あっ、あそこに先生が居ます!刹那行くのです!」
刹那「いや、江子が行ってよ!」
江子「何を言ってるのですか?早く行くです!」
刹那「江子だけには言われたくないよ!」
江子「つべこべ言わず行くです!」
刹那「だったら、江子も一緒に・・・」
江子「これはあなたの問題・・・」
刹那「江子も好きなくせに!」
江子「いや、まずは刹那が・・・」
春奈「早く行きなさいよ!」
ドン!
江子・刹那「わあ!」
ダン!
有「あっ、江子さん、刹那さん、おはようございます!」
刹那「お、おはよう・・・」
江子「ございます・・・」
有「その手に持ってるのは?」
江子「ああ、えっと・・・」
刹那「これは・・・」
江子・刹那「なんでもありません!」←2人揃って逃げた
有「えっ?」
トントン
有「あっ、凛さんとルンさん!」
ルン「先生!修学旅行楽しかったですね!」
有「もう大分経ちましたよ!」
凛「先生!あの時私を助けて下さりありがとうございました!」
有「それももっと前の話じゃないですか!」
ルン「私が先生を好きに成ったのはそれが理由だから・・・」
凛「私だって、先生が居なかったら変われなかったかもしれない、私にとって先生は恩人なんです!」
有「兎に角、ありがとうございます・・・」
キーンコーンカーンコーン!
昼休み
有「ごちそうさまでした」
江子「有先生!」
有「あっ、江子さん?何かご用ですか?」
江子「私ではなく、刹那が・・・」
刹那「何言ってるの!江子も一緒の事情があるでしょ!」小声
江子「そう言わないと私まともに話せません!」小声
刹那「なんでよ!」
有「それで用とは?」
刹那「ええっと・・・、これです!」
有「これってもしかして?」
刹那「今日はバレンタインですから・・・」
有「ありがとうございます」
江子「それではまた・・・」
刹那「江子!逃げない!」
江子「刹那が渡せたなら私はそれで満足です!」
刹那「じゃあ、江子が愛情込めて作ったチョコはどうなるの?」
江子「帰って自分で食べますよ!」
パチン!
春奈「誰がそんな悲しいことさせるか!」
江子「何するんですか?!」
春奈「だからあんたは考えすぎなのよ!ストレートにやりなさいよ!」
江子「ですから・・・」
有「ええっと、僕江子さんが作ったチョコレート食べてみたいなあ、あっ!僕の分じゃないのなら諦めますけど・・・」
春奈「ほら、こんな小学生に気を使わす気?」
江子「先生!」
有「はい!」
江子「私は先生が好きですが、私を振ると言うなら刹那と結婚してください!お願いします!」
ビューン!
刹那「江子!」
春奈「なんであの子はライバルに塩を送る事をするのかな?」
刹那「先生!私を振るなら江子の事をどうかお願いします!」
春奈「あんたもかい!」
放課後
有「それでは皆さんさようなら!」
舞桜「先生!良いですか?」
有「はい!なんでしょうか?」
舞桜「こちら!私の気持ちです!どうか受け取ってください!」
有「『舞桜さんまで?』分かりました、ありがとうございます!」
キーンコーンカーンコーン!
最終下校時刻
有「今日は大量だあ!八期お兄さんもメンバーから貰ったって聞くし・・・」
校門を出る有
ドン!
有「わあ!」
朝子「有!はい!ってアレ?」
愛「朝子さん気付くの遅いです!当たって振り向いてます!」
有「イタタタ、あっ、朝子さんと愛さん!お二人ともまだこの時間まで居たんですか?」
朝子「あんたをずっと待ってたのよ!」
愛「私もです!」
有「なぜ?」
朝子「バレンタインなんて初めてで緊張するから、下手したらあんたを殴ってしまうからと思って・・・
そしたら愛さんが『一緒に渡そう』って言ったから・・・」
愛「1人より2人同時に渡した方が緊張も和らぐかと・・・」
有「成る程!」
朝子「ってか、何その紙袋?」
愛「他の人からも?」
有「はい、もう10人以上から貰ってますよ!」
朝子「ふーん、モテる男は辛いってことね」
愛「朝子さん!」
朝子「まあ、別に渡すつもり無かったけど、お姉ちゃんの分の余り物だから!」
有「は、はあ?」
愛「大丈夫です!朝子さんが苦手な量を頑張って、作ったチョコレートです!」
朝子「愛さん!余計なこと言わないでよ!」
愛「朝子さん、もっと素直に成った方が良いですよ!」
朝子「余計なお世話よ!それより愛さんは渡さないの?」
愛「えっ?」
朝子「あなたも一生懸命作ったんでしょ?」
愛「それはそうですが・・・」
朝子「私だって渡したんだからさっさと渡しなさいよ!」
愛「あの、もっと段階を踏んで・・・」
朝子「つべこべ言わない!」
有「あの・・・」
愛「あっ、これは・・・、大好きな有先生へのチョコです!私の気持ちごと受け取って下さい!」
有「はい!分かりました!」
こうして13人全員が渡せた。
次の日姉や妹から重いチョコを貰うことになるのだが、
それはまた別の話!
- Re: 少年教師有! ( No.270 )
- 日時: 2025/07/16 22:42
- 名前: いくちゃん (ID: aw3qwL.x)
出席番号264番・キルの最期・・・①
有「皆さん、高等部の受験結果はどうでしたか?」
全員「ええっ!!」
栞「そんな叫ばなくても、全員合格してたわよ!」
朝子「お姉ちゃん言わないでよ!」
栞「良い報告じゃない!」
朝子「サプライズしたかったの!」
春奈「でも問題はあたしらまだレベル4なのよ!」
部子「いくら合格出来ても、まだ人をいじめた要注意人物と言うレッテルを貼られるのは・・・」
陽斗「大体俺らは何を反省しろって話だからな・・・」
悠馬「絶対命令反対、生徒会長リコール運動に署名しただけだもんな!」
泉「お姉ちゃんから聞いたけど、
八期お兄さん、やりたくない仕事を嫌々やらされた挙げ句、
仕事全然させて貰えなくて、
責任転嫁されて勝手に辞めさせられたから、
リベンジを誓って立候補したんだよね?
そんなの仕事させないうえ、自分の失敗を押し付けた生徒会の人達が悪いじゃん!」
朝子「ってか、相坂は抜けときなさいよ!」
冷子「責任転嫁は事実ですが、会長として謝罪しないことが納得いかないと言うか・・・」
有「まあまあ、兎に角来年もこのクラスで過ごせることを喜びましょう!」
絵里「その来年が合ったらの話だけどな!」
千桜「キルを殺さないと地球無くなるもんな!」
流「春休み期間に何も無かったらの話でもあるけど!」
一輝「それは皆が、言い方に気を付けるとか先入観に捕らわれない言い方とか、両方を想定出来る言い方をするとかをすれば・・・」
江子「それが出来ないから私達ここから抜け出せないんでしょうね」
職員室
有「フー!あと2週間で中等部卒業か!」
理「有先生!」
有「はい!」
理「来年も、あのクラスの担任宜しくお願いしますね!」
有「あっ、はい!ありがとうございます!」
ワシワシワシワシ・・・
有「うわあ!何するんですか?香先生!」
香「何よ!人が『えらい、えらい』って頭撫でて褒めてるのに!」
有「褒めてたんですか?」
香「とはいえ、あんたもあのテストダメなのね・・・」
有「だって、ドッキリのなにがダメなんですか?!」
香「じゃあ、あんたに犯罪の濡れ衣を着せるドッキリ仕掛けてあげようか?
そうでなくても、誰かのもの盗ったとか、誰かの食べ物食べたとか!」
有「嫌です、そんなの自分悪くないのに・・・」
香「そう言うことよ!自分がされて嫌なことを他人にもするなってことよ!分かった?」
有「はい・・・」
香「もっとハッキリ!」
有「はい!」
鶴「香先生って有に本当キツいよね!もっと優しくしてくれたって良いじゃない!」
栞「それだけ期待してるって事よ!」
有「えっ?」
栞「上に立つものは、優秀な人間の前ではついついキツくなるの!『この人が自分の後継者に成ってくれる』って期待を込めてね!」
鶴「成る程!」
有「分からない」
栞「それを分かった時が成長の証ってことよ!」
鶴「まあ、頑張れ!」
教室
部子「ハアー・・・」
莉桜「どうしたのさ委員長!余裕で高等部の入学決まったのに!」
部子「ああ、卒業して担任が有先生でなければそのままお付き合い出来てたかもしれないのに・・・
いや、そんな理由で自分だけ入試不合格など許せませんわ!」
歩「そっか、中等部卒業しても高等部の担任も有君が続けるんだ!」
春奈「残念だね、2人とも答え聞けなくて・・・」
江子「何を言うですか!まだ3年チャンスがあるです!どうせあの花火は伝説に過ぎません!伝説すら変えて見せます!」
春奈「ってことは江子が会った有君は偽物ってこと?」
江子「きっと本物は刹那の筈です!」
刹那「なんでそんなこと言うのさ!もっと希望を持ちなよ!」
江子「違います!これは絶望ではなく願望です!私は刹那が有先生と幸せに成って欲しいんです!」
刹那「だったら私は江子応援する!」
心乃枝「仲ええ2人やな!」
春奈「それなのに・・・」
朝子「委員長は無いわね!なんせ有から嫌われてるから!」
部子「何ですって?!嫉妬に狂って先生に手を出すお猿さんに言われたくありませんわ!」
朝子「なんだと?」
パンパン!
寿美鈴「喧嘩はダメですよ!」
絵里「流石、寿美鈴だな!」
瞳「それより皆さん、キルを殺したあとはどうするつもりですか?」
全員「えっ?」
瞳「この2年間、厳しい訓練をしてきましたが、キルを殺したら今のスキルを活かせる事はほぼ無いでしょう!仮に出来たとしても一部に過ぎません!
皆さんは今後どんな道に進むつもりですか?」
冷子「確かに・・・」
流「考えたこと無かったわね!」
悠真「そろそろそんなことを考える時期に成ったか!」
陽斗「体力は有り余ってるんだよな!」
ロン「訓練の内容的にSASUKE出れそう」
全員「それは思った!」
犬太「言うてそれで食っていくのも現実的ちゃうしな!俺は格闘家とかかな?」
午希「妙に向いてる!」
永春「私もある!」
千里「でも練習にもお金居るから、アルバイトしながらやっていくことに成るけど大丈夫?」
犬太「アルバイトってなんや?」
午希「お仕事だよ!スーパーとかのお店の品出しとかレジ打ちとか接客とか・・・」
永春「う~ん、なんか緊張して話せそうにないから出来ないアル!」
燕「出来ないことから逃げていると何も出来ませんよ!」
蛙「それより俺らは住むところあるかな?」
心乃枝「孤児の子達はどうなるんやろうね?」
千里「犬太君は午希ちゃんと同棲すれば良いし!」
午希「千里姉!」
朝子「私、お姉ちゃんと暮らせるかな?」
春奈「副担任と生徒だからダメなんじゃない?一応生徒の個人情報は栞先生が預かってるそうだし!」
冷子「私は家に帰りたいかな・・・」
悠真「俺はどっちにしろ帰れないけどな」
陽斗「じゃあ言うなよ!」
廊下
有「そうか、キルを殺したら訓練は終わって、いつもの日常に戻るんだ!
そしたら訓練で学んだことを活かすことが少なくなるのか・・・
まあ、それより皆はどんな夢を目指すのかな?
僕は教師と言う夢を叶えたけど!」
ビュン!
キル「久し振りだな!」
有「キル!今更何しに来たんですか?」
キル「俺の寿命があと僅かなのは知ってるよな?」
有「たしか3月末だった筈・・・」
キル「そろそろ政府が俺を殺そうと大計画を立ててるところだ!」
有「だからなんですか?あなたを殺さないと地球が無くなるんですよね?」
キル「それは事実なんだが、俺の体の秘密をお前にだけは言っておきたいと思ってな!」
有「今更なんですか!どうでも良いですよ!」
キル「お前の生徒達に関わる話だと言ったら」
有「教えて下さい!そんなに重要なことなんですか?」
キル「ああ、全員とは言わないが、聞けば生徒達は喜ぶだろうな!」
有「なら尚更教えて下さい!」
キル「今ここで俺を殺さない事とこの事を3Dの生徒以外に言わないと言うのなら教えてやるぞ」
教えて貰い
キル「と言うことだ!」
有「そんな秘密が・・・、でもなんで今更?」
キル「俺が殺されないと取れないんだよ!
それに俺にはまだやり残したことがある!
それを達成するまではお前に殺されたくないんでな!」
有「あなたがやり残したこととは?」
キル「近々、俺を殺す奴が現れる!俺はソイツに恨みがあるから殺す!それだけだ!」
有「そんな!」
キル「言っておくが、ソイツは例の『お菓子工場』の黒幕だ!」
有「ええっ?本当ですか?」
キル「こんなことで嘘を付くか!だから、俺に何かあるか、そんなニュースを聞いたら、この場所に来い!
黒幕を潰したらあとはお前に息の根を止められるだけだ!頼んだぞ有!」
有「分かりました!信じて待ってますからね!」
- Re: 少年教師有! ( No.271 )
- 日時: 2025/07/24 22:13
- 名前: いくちゃん (ID: aw3qwL.x)
出席番号265番・キルの最後・・・②
次の日
朝子「ただいま!」
有「お帰りなさい朝子さん」
心乃枝「お帰り、朝御飯出来てるで!」
朝子「ごめん、さっきお姉ちゃんに誘われて奢ってもらった!しかもお弁当まで貰った!」
心乃枝「栞先生も人の子やな!」
有「それだけ朝子さんの事が大好きなんですね!」
心乃枝「それより、空模様おかしくない?」
朝子「そうかな?」
有「確かに、さっき見た時とは全然と言うか、こんな空模様過去にありました?」
テレビ
キャスター「ここで速報です!政府は国民に対し外出を禁止することを呼び掛けております!
詳しいことは分かりませんが、皆さんの命を脅かす出来事らしく、皆さん絶対外に出ないようにお願いします!
なお、我々報道関係者は午前10時までに近くの避難所に避難する指示が出されましたので、午前10時以降は避難所から中継することとなります!」
朝子「どう言うこと?」
心乃枝「外出たらアカンの?」
有「もしかしたら?」
朝子「有、あんたなにか知ってるの?」
有「昨日、キルに言われたんです!『もうすぐ政府が自分の息の根を止めに来る!自分が殺されるかもしれないようなニュース、例えば突然の交通規制や避難勧告がニュースでやってたらこの場所に来い』そう言ってました!」
朝子「何ですって?」
心乃枝「待って!キルは誰が殺しても別にエエんとちゃうん?うちらが行く理由って?」
朝子「お金!懸賞金!政府に取られていいの?」
心乃枝「朝子は卑しいな!」
有「それだけじゃありません!兎に角全員1回博士さんの空間に行きましょう!」
心乃枝「行けるのかな?」
博士が作った空間
陽斗「おいおい何だよ?」
糸成「朝から僕らを呼び出して・・・」
犬太「しょうもない話やったら帰るで!」
瞳「帰れませんよ!この空間は24時間はここに居て貰います!」
蘭「ちょっと、それだと明日に成ってるんじゃないの?」
瞳「いいえ、ここの24時間が外の1時間に成ってますので、そこは安心してください!」
悠真「それで先生俺らを集めて何を話すんだ?」
流「私達全員を呼び出したってことはとても重要な話なんでしょ?」
有「実は、昨日キルに言われたんです!」
江子「『政府が動き出したら指定の時間にここへ来い』と言う話ですか?」
春奈「それはもう皆知ってるわよ!」
有「それだけじゃないんです!」
全員「えっ?」
有「これは僕ら、いえ、Dクラスの一部の生徒達にはとても重要な話なんです!」
陽斗「一部ってことは、わざわざ全員呼ばなくても・・・」
有「いえ、たとえ一部でも全員に関係があります!聞いて下さい!」
部子「そうですわ!たとえ一部でも私達に関係無いことがありますか?!」
朝子「委員長黙って!」
心乃枝「有君、お願い!キルに何を言われたん?」
回想
キル「有、実は今俺の体を覆ってる触手があるだろう?」
有「うん、ヌルヌルしてるよね?」
キル「この触手を使えば、犬太に糸成、そしてお前らの生徒に紛れ込んでいる、お菓子工場の被害者の変化を消す解毒剤になる!」
有「えっ?」
回想終わり
全員「ええっ!!!!!」
犬太「マジかよ!」
糸成「あの触手が僕らの変化の解毒剤に成るって?」
小「凛よかったやん!元に戻れるで!」
朝子「確かに、これは良い話ね!」
心乃枝「うちはちょっと寂しく感じるけど・・・」
愛「使いこなせば心強い武器でしたからね」
有「ですが、これには続きがありまして・・・」
全員「えっ?」
回想
有「じゃあ、今すぐ・・・」
キル「それが無理なんだ!」
有「なんで?」
キル「この触手は人間にとっては毒!触ることすら出来ない!」
有「じゃあどこが解毒剤なのさ!」
キル「殺してからだよ!」
有「えっ?」
キル「俺を殺して数分間間がある!その間の間に触手にかぶり付けばその瞬間変化は無くなり、触手を採取すればあとは簡単に薬が作れる!その薬を飲めば変化がなくなる。」
回想終わり
有「だそうです」
春奈「逆にそれに信憑性はあるの?」
江子「ですが、やってみる価値はあります!」
絵里「つまり、その為の作戦会議と言うことか!」
有「はい!時間もここを出たらあと2時間しかありません!多分政府がキルの息の根を止めるタイミングが10時なのでしょう」
瞳「いや、それ以降の可能性も否定は出来ませんが、最短を10時とおいた方が良いでしょう!しかし、政府の完全警備をすり抜けるなど至難の技!
アマチュアな私達がすり抜けるなど入口で全滅するくらい難しいです!」
犬太「そんなん簡単やん!」
糸成「どうするつもりだ?」
犬太「午希姉ちゃんのアーティファクトで・・・」
渚「いや、それだと40人も手を繋いで歩いていくのはリスクが高い上ずっと手を繋ぐのも大変でござる!」
永春「それだったら、渚の隠れ蓑に何人か入ったら・・・」
渚「残念ながらそれも難しいでござる!」
有「なぜですか?」
渚「1人入る毎に重量も上がるでござるからな、拙者は20人前後が限界でござる」
朝子「十分持ててるじゃない!」
渚「持てることは持てるでござるが、人数が多ければ多い程、動きが鈍くなる上、何人かが振り落とされる可能性もあるでござる!」
流「それは確かに避けたいわね・・・」
絵里「全員じゃなくて良いなら良い方法があるぞ!」
朝子「まさか囮とか言うんじゃないでしょうね?」
絵里「そのまさかさ!」
部子「1人を囮なんてあなたはそれでもクラスの一員なんですか?」
絵里「おいおい、誰もまだ『お前らの誰かが囮をやれ!』なんて言ってないぞ!」
瞳「絵里さんもしかして?」
絵里「ああ、私が最後に残る!まあ、吸血鬼は満月に成ると強くなるからな!私からしたらあんな奴等、皆雑魚だよ!時間稼ぎなら余裕過ぎるわ!」
瞳「捨て身の覚悟と言うわけですか・・・」
寿美鈴「ですが、絵里さん1人だけだと心配です!私も行きます!」
瞳「私もお供します!」
一輝「だったら、優先順位付けとかない?」
楓「どう言うこと?」
一輝「誰がどこで戦うと言うか、残ると言うか・・・」
燕「誰を残して、誰を行かすかですね!」
一輝「1番優先すべきなのは有先生だから・・・」
冷子「それはその時々で決めた方が良いんじゃないかな?」
流「冷子、どう言うこと?」
冷子「現場に行かないと誰が相性良いのか分からないし、別に殺すのは先生じゃなくて良いんじゃないかな?」
有「そうですね、殺し屋の素質で言えば一輝君、
恨みを晴らすなら泉でも良い訳ですから!」
千桜「4歳児に殺させるなよ!」
雄樹「あのさあ、一斉に全員で行くのは危なくないか?」
朝子「そうかしら?」
愛「いえ、危険です!相手の方が格上ですから、密集すれば全滅するのは目に見えてます!」
莉桜「ってことは、何人かチームに分かれて多方向から攻め込んだ方が撹乱させやすいってところね!」
有「そうですね!去年決めたチームで攻め込みましょう!」
愛「でも、先生!キルにはなにか目的があるんですよね?」
有「はい!『俺にはやり残したことがある!
それにそれを達成するまではお前に殺されたくない』と言ってました。」
陽斗「殺されたくないってどう言うことだ?」
ロン「キルが達成したい事ってなにかしら?」
全員「う~ん?」
蛙「つまり、その答えを知るために俺らは乗り込みに行くんだろ?」
蝦蟇「全てを知りに行こうぜ!」
恵子「そうです!そうです!」
恵花「僕らの最後の闘いの始まりだ!」
瞳「そろそろ時間ですね!」
有「皆さん、覚悟は良いですか?」
全員「勿論!」
有「必ず全員欠けること無く、
生きて帰り、
この地球を救いましょう!」
3D「エイエイオー!」
- Re: 少年教師有! ( No.272 )
- 日時: 2025/07/28 06:13
- 名前: いくちゃん (ID: aw3qwL.x)
有班(本隊)
・有
・朝子(金・有)
・愛(金・有&ルビー・心乃枝)
・刹那(金・有)
・冥(金・有)
犬太班(副隊)
・犬太
・渚(銀・犬太)
・千里(銀・犬太)
・心乃枝(銀・有)
絵里班(サポート隊)
・絵里(銀・有)
・寿美鈴(銀・有)
・モア
・栞(銀・有)
一輝班(特殊隊)
・一輝
・楓(銀・一輝)
・燕(金・一輝&銅・友人)
・友人
永春班(切り込み隊)
・永春
・部子(銀・有)
・恵花(銀・有)
・恵子(銀・有)
・春奈(銅・有)
・歩(金・有)
瞳班
・瞳(銅・有)
・雄樹
・千桜
・泉
莉桜班(偵察隊)
・莉桜(銀・一輝)
・冷子(銀・有)
・陽斗
・悠真
有「これが糸成軍団に対抗するためのチーム訳でしたが・・・」
心乃枝「訂正するとこうやな!」
有班(本隊)
・有
・朝子(金・有)
・愛(金・有&ルビー・心乃枝)
・刹那(金・有)
・江子(金・有)
・千桜(金・有)
・小(金・有)
・冥(金・有)
犬太班(副隊)
・犬太
・午希(金・犬太)
・渚(銀・犬太)
・千里(銀・犬太)
・愛美(金・犬太)
・心乃枝(銀・有)
絵里班(サポート隊)
・絵里(銀・有)
・寿美鈴(銀・有)
・モア
・栞(銀・有)
一輝班(特殊隊)
・一輝
・楓(金・一輝)
・燕(金・一輝&金・友人)
・莉桜(金・一輝)
・友人
永春班(切り込み隊)
・永春(金・有)
・部子(金・有)
・恵花(銀・有&金・蛙)
・恵子(銀・有&金・蝦蟇)
・春奈(銅・有)
・歩(金・有)
・舞桜(金・有)
・蛙
・蝦蟇
瞳班(撹乱隊)
・瞳(銅・有&金・雄樹)
・雄樹
・凛(金・有)
・ルン(金・有)
・泉(黄色・有)
・紬
糸成班(偵察隊)
・糸成
・蘭(金・糸成)
・冷子(銀・有)
・陽斗
・ロン(金・陽斗)
・悠真
・流(金・悠真)
・恋(銀・糸成)
有「では、行きましょう!」
全員「オー!アデアット!」
出席番号266番・キルの最後・・・③
組員A「ん?」
永春「どけどけアル!」
恵花「強行突破だよ!」
恵子「強行突破するです!」
隊長「なんだただのガキか!全員かかれ!」
ドーン!ドーン!
部子「これくらいの銃なら・・・」
春奈「避けるのなんて簡単よ!」
組員B「全て避けただと?」
組員C「コイツらどうなってんだ?」
ドーン!ドーン!ドーン!ドーン!
組員達「わあっ!」
瞳「手荒い真似はしたくなかったけど・・・」
雄樹「こうでもしないと道開けてくれないからな!」
歩「有君!私達が止めてる間に強行突破だよ!」
有「はい、皆さんありがとうございます!」
部子「父親とのけじめを付けてきて下さい!」
春奈「変化組の事頼んだよ!」
有「はい!」
隊長「お前ら・・・、こんなことして・・・、ただで終わると・・・」
ドーン!
絵里「やっぱコイツらは雑魚だ!私1人で十分だ!」
部子「絵里さん・・・」
絵里「ここは私に任せてお前らだけで行け!」
寿美鈴「絵里さんだけ残すわけには行きません!」
モア「私達も援護します!」
永春「あとは頼んだアル!」
瞳班入口で停滞
一輝「僕らも先を急ごう!」
楓「こうなると誰が待ってるのか分からないね?」
ポイズン「よく来たな?お前ら!」
犬太「お前は!」
糸成「ポイズン!」
ポイズン「俺も殺し屋の1人だからな!本部からの命令と聞けば、お前らをこれ以上通すわけにはいかん!」
犬太「厄介な奴に出くわしてもうたな・・・」
糸成「アイツは薬物を扱うから厄介なんだよな・・・」
ポイズン「なに、安心しろ!高井たっての願いでせいぜいお前らを眠らせるだけだ!殺しはしない!」
朝子「それって?」
歩「高井先生も・・・」
悠真「政府側の人間と言うことか・・・」
燕「どうしましょう?」
犬太「別に全員で行かなくても、全員で戦わなくてもエエんや!どのチームが残るのかを考えろ!」
瞳「薬なら私が対抗できます!私達が相手をしますので、皆さん、ここは・・・」
有「博士さん、頼みましたよ!」
ポイズン「待て、俺がやすやすと行かすと思っているのか?」
ポチっ!
陽斗「マジかよ!」
ロン「ここに変なフィールド作ってたの?」
愛「上空から逃げると言う選択肢もありますよ!」
ポイズン「止めとけ、上下左右半径1キロ以内にお前らを閉じ込めたからな!まあ、俺もそのフィールドに閉じ込められてるようなものだが、お前らを止めるだけなら簡単だな!」
一輝「つまり、ポイズンを倒すか、気を反らしてる間に出口へ行かないと行けないのか・・・」
永春「それなら伸びろ!如意棒!」
ポイズン「おっと!怖いなあ!」
永春「今アル!全員手を繋ぐアル!」
瞳班以外「はい!」
ポイズン「えっ?」
永春「縮め!如意棒!」
ビュン!
ポイズン「しまった!」
瞳「さあ、私達が相手をしますよ!」
雄樹「どこからでもかかってこい!」
ポイズン「お前らは行かなくて良いのか?」
泉(14歳)「仲間を信じて待つ!」
凛「私達がここに残る理由は足止めです!」
ルン「あんたを追いかけさせないためのね!」
ポイズン「良いだろ!俺だって体術を鍛えてないわけではないからな!相手してやるよ!」
一方その頃
スポッ!
ドン!
朝子「イッター!」
永春「大丈夫アルか?」
心乃枝「なんとか・・・」
タイマン「よくここまで辿り着いたな!」
犬太「その声は?」
糸成「タイマン!」
タイマン「政府からお前らを足止めするように指示されたからな!勿論報酬もたんまり貰ってる!
なんせ、地球の危機だからな!」
有「そこを退いて下さい!キルに会わないといけないんです!」
タイマン「そんなに通りたければ俺を倒すんだな!」
有「そんな・・・」
犬太「よし、なら俺とリベンジマッチしようか?お前相手なら俺1人で十分や!」
午希「犬太君!煽らない!」
千里「ダメよ!後先考えずに行動したら・・・」
糸成「いや、僕が、いや、僕らが相手しよう!」
犬太「何を言うとんねん?」
糸成「犬太君、この先の事を考えると君はもっと強い相手に向かった方がいい!この先の相手の方がもっと手強い筈!」
犬太「そう言うて手柄独り占めするって算段か?」
糸成「だから言っただろう!『僕らが相手しよう』って!」
犬太「えっ?」
悠真「1人じゃなく、皆で協力して敵に立ち向かう!」
流「それがチームプレーでしょ?」
蘭「ここは私達に任せて!」
恋「他の皆は先を急いで!」
一輝「わかった!」
有「糸成君達ありがとうございます!」
朝子「絶対生き残りなさいよ!」
燕「ここは任せましたよ!」
タイマン「良いのか?1vs9で?」
陽斗「それはこっちの台詞だ!」
ロン「むしろあんたこそ、無防備に行かせて良かったの?」
タイマン「俺の命令は1人でも多く足止めすること!お前らさへ残っていれば十分だ!
それに、まだあと2人居るからな!」
一方その頃
一輝「夏休みに戦った殺し屋も政府の命令で動いてるようだね?」
楓「ねえ、もしかしたら次は・・・」
バーン!
全員「やっぱり!」
ガンマン「やっと来たか!待ちくたびれたぞ!」
有「僕らがここに来ることは予想してたんですか?」
ガンマン「当たり前さ!まあ、アイツらとも情報提供してるんでな!全員はともかく、数人なら余裕よ!
ここから先は通さないぞ!」
永春「ここはうちらが残るアル!」
全員「ええっ?」
永春「有坊主達は先に行くアル!」
有「分かりました!」
ドーン!ドーン!ドーン!
ガンマン「言っただろう!『ここから先は通さないぞ』って!」
一輝『あの人の観察力と洞察力は半端ないからな、迂闊に動けもしない!』
ガンマン「少しでも動いたら撃つからな!まあ、弾は麻酔銃だから安心しろ!撃たれても眠るだけだ!」
一輝『?』
ガンマン「ん?なんか気配が一気に消えたような?」
永春「伸びろ如意棒!」
ゴン!
ガンマン「わあっ!」
部子「さあ、私の力を見せてあげますわ!」
ガンマン「わ、わかった!まずは落ち着いた話し合おう!なあ?」
歩「委員長のアーティファクトの力って?」
部子「どんな争い事も話し合いで解決する力ですわ!100%ではありませんが、拳や武器で語るようなことを防ぎ、
交渉が決裂しても24時間経つまでは肉弾戦も銃撃戦も起こらないのですわ!」
舞桜「ある意味では最高の守備アイテムですね!」
一方その頃
有「段々とキルに近づいてますね!」
愛「でも、油断は出来ません!」
千桜「そうだな」
江子「誰が構えてるか分かりませんから!」
犬太「本当、午希姉ちゃんのアーティファクトで助かったで!」
燕「気配が消えるからガンマンも気づけなかったのね!」
莉桜「気付いたとしてもどこに撃てば良いのかも分からないけどね!」
楓「だから逃げれたんだよ!」
小「見て!あの人!」
刹那「あれは?」
一輝「高井先生?」
有「高井先生!」
愛「待って下さい!先生!」
有「えっ?」
燕「何か雰囲気がおかしいわ!」
豊「君達よくここまで辿り着いたな?」
江子「どう言うことですか?」
豊「私は、政府としても、そして1人の人間、指導者としてもここから先は君達を通すつもりはない!」
有「そ、そんな・・・」
- Re: 少年教師有! ( No.273 )
- 日時: 2025/07/29 22:44
- 名前: いくちゃん (ID: aw3qwL.x)
出席番号267番・キルの最後・・・④
豊「私は、政府としても、そして1人の人間、指導者としてもここから先は君達を通すつもりはない!」
有「通らせて下さい!」
豊「これ以上危険生物になんの用がある?有!」
有「あるから行くんです!これは僕の生徒達、いや、変化に苦しんでる人達を救うための行動なんです!」
栞「有!あなたは騙されてるわ!」
朝子「お姉ちゃん?」
江子『有?』
栞「あの危険生物に変なこと吹き込まれたんでしょうけど、そんなのデタラメよ!」
有「それが本当だったらどうするんですか?それに解毒要素を取るのは、キルを殺してから数分以内です!
つまり、近くで作業しないと全員が救えないかもしれないんです!」
栞「有!あの生物の触手はただの毒なのよ!人間の肌に数滴付いただけで、体が溶けるわ!
そんな危ない所に皆を巻き込むわけに行かないわ!」
有「それはそうですが・・・」
犬太「怯むな有!」
有「えっ?」
犬太「所詮この2人も政府のお偉いさんには逆らえへんって事やろう?だったら、もう話をしてる暇なんて無駄や!
俺がコイツらを倒すか、足止めしてる間に行け!」
有「うん、分かった!」
豊「そうはさせんぞ!」
ドン!
犬太「おいおい、あの人ドンだけ強いねん?」
渚「しかも、通路の入口も人1人ずつしか入れない狭い通路でござるから、真向勝負で行くしかないでござる」
朝子「ちょっと、あんまりお姉ちゃん傷付けないでよね!」
栞「こんな状況で家族も身内も無しよ!全力でかかってきなさい!」
朝子「お姉ちゃん?何言ってるの?」
江子「皆さん、ここは一旦散らばりましょう!相手は2人ですから、捕まえられるのはせいぜい1人につき2人までです!」
愛「私が豊先生を・・・」
渚「いや、愛!クラス最強かつ学校最強生徒は主でござる!だから、キルとの対戦に体力を温存しておくでござる!」
小「うちの注射で皆の体力上げるで!」
犬太「よっしゃ、いくらでも来い!」
有『止めといた方が良いのに・・・』
小「じゃあ、ちょっと失礼して・・・」
プスッ!
犬太「イッター!」
午希「あれ、お尻に指すからな・・・」
朝子「嫌な記憶がよみがえる!」
刹那「キャー!」
ドン!
楓「流石、私達を鍛えてきた先生達・・・」
一輝「簡単には倒せないな!」
バン!
朝子「ああもう!あともう少しで元の体に戻れるかも知れないってのに!まさか、お姉ちゃんが阻止してくるなんて・・・」
犬太「畜生!なんでこんな身内同士で戦わなあかんねん!こんなん反則やん!」
ドン!
午希「やっぱ道が狭いから通られへんって!」←豊に払い除けられた
江子「豊先生!栞先生!」
豊「なんだ江子?」
栞「江子さん、どうしたの?」
江子「私達を足止めする目的をもう一度教えて下さい!勿論、政府としてではなく、先生自身の気持ちで!」
栞「それは勿論、有や朝子達を余計なことに巻き込まないためよ!」
豊「私達は君達生徒だけでなく、有の事だって預けてる身だからな!」
江子「やっぱりそうでしたか!」
有「どうしたんですか?江子さん!」
江子「先生、今から私の力をお見せします!」
有「えっ?」
江子「ラステル マギステル! 来たれ!悪しきものよ!その正体を現せ!」
全員「えっ?」
シューン!
朝子「お姉ちゃんが消えた?」
一輝「高井先生も居ない!」
燕「どう言うことですか?」
江子「多分、何かしらのコピーかと思われます!」
刹那「待って、江子はいつ先生が偽物だって思ったん?」
江子「有先生に対する呼称がおかしかったんです!普段、どの先生も有先生を呼ぶ時は『有先生』と呼びます。
ですが、身内の理事長と教育担当であった星田先生しか『有』と呼び捨てにしないんです!」
朝子「たったそれだけで?」
心乃枝「今回は切羽詰まった状況やから呼び捨てにした可能性は?」
江子「それは朝子さんと栞先生の関係から薄いと考えました」
犬太「なんでや?」
江子「2人は生き別れた姉妹です!だからこそ栞先生は朝子さんをとても大事に思ってます!」
燕「だったら尚更止めるのでは?」
江子「いいえ、本物の栞先生が力ずくで私達を止めるような手荒な真似はしません!ましてや朝子さんと一緒だと尚更です!」
有「じゃあ、本物の栞先生だったら?」
江子「朝子さんが『行く』と宣言すれば付いてくるタイプな筈です!妹を死なせたくない、妹を守ることが姉の務めだと先生は思ってる筈ですから!」
朝子「確かに、お姉ちゃんならやりかねない!」
栞「その通りよ!」
朝子「お姉ちゃん?」
有「栞先生なんでここに?」
栞「ちょっと豊と賭けをね!あなた達が私達の幻影に勝つか見破れば、私が保護者としてあなた達をキルの場所まで連れて行く、
負けたり、見破れなかったらその場で説得するつもりだったの!」
一輝「そうなんだ」
楓「じゃあ、高井先生は?」
栞「上で上層部を止めてるわ!こうでもしないと行けないのよ」
愛「待って下さい!」
栞「何?桜咲さん?」
愛「栞先生は、キルのやり残したことを知ってるんですか?」
栞「なんでそう思ったの?」
愛「2人で上層部を止めて私達と合流すると言うことはキルの何かを知ってるって事ですよね?」
栞「ええっ、その通りよ!だけど、キルのやり残したことは知らないわ!」
有「じゃあ何を知ってるんですか?」
栞「キルが、いえあなたのお父さんがよく揉めてた人物よ!元々はその人があなたのお母さんを毎日のようにナンパしたの、
それを助けたのがあなたのお父さんよ!」
午希「あれ?有先生のお父さんって、女誑しじゃ?」
栞「女誑しは勿論事実!でも、誑しは誑しでも、受け身だったのよね」
有「どう言うことですか?」
栞「助けた女の子達に言い寄られて全員と付き合ってたのよ!」
有「それって?」
栞「アイツ、バカだったから全員の返事OKしちゃって・・・、元々正義感は強い方だったからね!
研究熱心でも合ったから、モテて当たり前だったかな?
でも、元苛められっ子だった分、モテたらモテたで、
モテモテアピールをしてきて鬱陶しかったわ!」
有『何やってるのさ!父さん・・・』
朝子「それってもしかして?」
栞「ええっ、キルの息の根を止めようとしてる首謀者はキルに栞ちゃんを取られた男!栞ちゃんに振られてるくせにずっと言い寄ってたのよ!まだ未成年だったのに!」
有以外「ロリコン?」
栞「兎に角案内するから、皆、早く来て!」
全員「はい!」
一方その頃
キル「今さらこの俺に何の用だよ?」
?「積年の恨み、憂さ晴らしだよ!」
キル「俺から見たらただの逆恨みの八つ当たりにしか見えねえけどな!」
?「うるせー!俺のフィアンセを取りやがって!」
キル「誰がだ!栞は嫌がってたのをお前が無理矢理連れていこうとしたんだろ?自業自得じゃねーか!」
?「黙れ!お前が居なかったらこんなことには成らなかったんだ!」
キル「嫌いな奴と結婚させられそうになった栞の方がよっぽど可哀想だっただろう!」
?「黙れ!俺みたいな金持ちと結婚すれば将来安泰の筈っだったのに、なぜ彼女はお前に懐いてしまったんだ?」
キル「日頃の行いだろ?」
?「うるせー!お前みたいな危険生物をおれが殺せば、俺は一躍ヒーローになる!そうすればあの人も・・・」
キル「行方不明なのにどうやって探すつもりだ?」
?「黙れ!」
キル「ズルしてでも欲しいものを手に入れて何が嬉しいんだ?そんな奴はただ見捨てられるだけだぞ!」
?「減らねえ口だな!」
キル「殺すならさっさと殺したらどうだ?」
?「お前がそういう時は、『自分はまだ死なない』と言う余裕だろ?タイミングを見計らって殺すよ!」
栞「そこまでよ!」
有「あなたは?」
一輝「ディスピア!」
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