二次創作小説(新・総合)
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- 少年教師有!
- 日時: 2024/10/16 18:51
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
いくちゃんです!
ナンバーズ更なるスピンオフ作品!
このお話の主役は鶴の弟・有!
あの有が帰ってきて教師になった所から始まります!
時系列は八期が絶対命令を持った生徒会長として認められた直後からです。
先にメインとなる登場人物だけを紹介します!
例えるなら魔法先生ネギま!と暗殺教室を混ぜたお話に成ります!
ぜひ、読んでください!
担任・岡田有
副担任・岡田栞
出席番号
1番・幽霊生徒・相坂冷子
2番・影主人公・石井悠馬
3番・サブ主人公・石田陽斗
4番・人気ヒロイン・岩村江子
5番・助太刀ヒロイン・岩村小
6番・影ヒロイン・氏家流
7番・メインヒロイン・大西楓
8番・正ヒロイン・岡朝子
9番・対抗キャラ・岡崎友人
10番・禁断ヒロイン・岡田泉
11番・主人公・窪一輝
12番・見守りヒロイン・久永春
13番・百合っ子・木谷心乃枝
14番・定ヒロイン・小宮春奈
15番・謎ヒロイン・桜咲愛
16番・分析ヒロイン・佐々木歩
17番・空気ヒロイン・田中莉桜
18番・一時期ヒロイン・谷川燕
19番・噂主人公・千葉雄樹
20番・準一時期ヒロイン・長野渚
21番・準空気ヒロイン・難波千里
22番・隠れヒロイン・牧野恵花
23番・モブヒロイン・牧野恵子
24番・噂ヒロイン・博士瞳
25番・疑惑ヒロイン・長谷川千桜
26番・悪キャラ・真鍋絵理
27番・昇格ヒロイン・宮里刹那
28番・準ヒロイン・麦田午希
29番・対抗ヒロイン・麦田部子
30番・肝っ玉お母さん・四葉寿美鈴
31番・謎キャラ・モア・ワコール
32番・裏ヒロイン・岡村冥
33番・悪主人公・寺坂糸成
34番・悪ヒロイン・新井蘭
35番・未来ヒロイン・牧瀬凛
36番・ミイラヒロイン・真中ルン
37番・サポーターキャラ・前田恋
38番・サブヒロイン・前川ロン
39番・お嬢様ヒロイン・高橋舞桜
40番・準対抗ヒロイン・佐藤愛美
41番・サポートキャラ・茂本紬
※今後増える可能性あり(随時載せる予定!)
- Re: 少年教師有! ( No.24 )
- 日時: 2022/11/29 19:34
- 名前: いくちゃん (ID: DTH1JhWe)
出席番号23番・令和の山田太郎・・・①
歩「先生!ちょっと寄り道しない?」
有「ええっ!鶴姉ちゃんと星田先生には早く帰りなさいって言われてるんですけど・・・」
心乃枝「まあまあ!」
春奈「そんな固いこと言わず!」
朝子「たまには良いじゃない!」
江子「ここに行きません?」
有「何ですか?ここは!」
心乃枝「有君知らんの?カフェやで!」
有「カフェ?」
泉「カフェ?」
朝子「あんたらお子様には早すぎるわね!簡単に言うとコーヒーとかお茶が合ってちょっと小腹が空いた人とかが休憩する場所よ!」
有・泉「そうなんだ!」
江子「まあ、先生や泉ちゃんにはコーヒーは早すぎるので、ジュースとか頼んだ方が良いですよ!」
有「ありがとうございます!って、お金・・・」
朝子「勿論、払うのよ!自分のくらい出しなさいよ!先生の癖に!」
有「お金払うならやめようかな?」
泉「ええっ!お兄ちゃん、私あのケーキ食べたい食べたい!」
有「夕方の5時前だぞ!夕飯食べられなくなるってお姉ちゃん言ってただろ!」
泉「食べたい!食べたい!」
春奈「可愛い妹のがこんなに頼んでるんだから奢ってやりなさいよ!先生お金貰ってるでしょ?」
有「それはそうですけど・・・、財布無いんですよ!」
朝子「何で無いの?」
有「『小学生の年齢のあんたが大金持ち歩いてたら何か事件に巻き込まれるからお金は鶴姉ちゃんに管理を任せなさい』って星田先生に・・・」
朝子「栞先生じゃなくて?」
有「星田先生が理事長に言ったと・・・」
心乃枝「泉ちゃん、これ食べたらお腹いっぱいなると思うから、今日の晩御飯を我慢するならお姉さん達と一緒に食べようか?」
泉「うん!」
カランコロンカラン
悠馬「いらっしゃいませ!」
有「石井君?その格好は?」
陽斗「アルバイトだよ!」
有「凄いですね!」
悠馬「そうでもないよ!」
流「だって、年齢偽ってバイトしてるものね!」
有「えっ?それはどういう事ですか?」
朝子「あんた知らないのね、アルバイトは高校生以上からしか出来ないのよ!」
有「朝子さんだってアルバイトしてませんでした?」
朝子「新聞配達は中学生でも出来るのよ!」
悠馬「家、10人家族の大家族でさ、弟妹まだ2番目で小2なんだ!しかも父さんはこの世に居ないし、母さんは女手1つで俺達9人を育てるために朝から夜まで、いつ寝てるんだ?って思うくらい働いてるんだ!」
江子「でも、テストで満点を取れば教科書代とか浮きません?」
悠馬「せいぜい俺の分だけだよ!それに新聞配達だけでは足りないんだ!時々電気や水道止められるし、年齢偽ってでもバイトしないとやってられないよ!」
有「そんなに苦労してるんですね!」
朝子「あんたのお姉ちゃんは?」
有「うちのお姉ちゃんは伯父さんに拾われてますし、そこまではしてない筈です!」
刹那「でも、見付かったら・・・」
江子「間違いなく処罰を受けるでしょうね!」
有「なんだか可哀想です!」
悠馬「だからよ、先生!この事は誰にも言わないでくれ!」
有「でも、皆さんも・・・」
陽斗「俺達は、コイツの家の事情、前から知ってたから!」
流「可哀想だから、このクラスの皆全員黙ってるの!」
小「見付かりそうになったら、誤魔化したり、身を隠させたりのサポートをね!」
有「へー!皆さん優しいんですね!」
悠馬「だから、先生達には絶対言わないでくれよ!この間なんて岡本がまさかのいじめレベルMAXで遠い外国の病院に飛ばされたから、俺もそれには成りたくないし・・・」
有「いじめではないのでは?」
悠馬「いやいや、別の処分だよ!」
有「話せば良いのでは?」
悠馬「何度か言ったが、『それでもダメだ!』の一点張りで話を全然聞いてくれないんだ!もう、10回は補導されてる」
朝子「ヤバ!」
絵里「世間から見たら不良だな!」
悠馬「だから、間違っても絶対あの権力者生徒会長に言わないでくれ!」
悠馬「はい、分かりました!」
八期「誰が権力者だ?」
零「誰に何を言わないのかな?」
悠馬「せっ、せっ、生徒会長!」
有「零姉?!」
八期「最近、うちの中等部の生徒が年齢を偽ってバイトしてるって噂が合ったから確かめに来たら、まさか本当だったとはね!」
零「しかも、クラス全体及び先生までもが関与して事実を隠蔽しようとしてるなんて!」
悠馬「あああ・・・」
有(どうしよう?)
零「有!あなたどういうつもり?」
有「零姉!石井君がバイトするのは深いわけが!」
八期「零ちゃん、一旦抑えて!」
零「えっ?」
八期「その声量だと、他のお客さんにもお店にも迷惑だよ!」
零「ごめん」
八期「取り敢えず、お前はいつあがる?」
悠馬「8時だけど・・・」
八期「分かった、それまで事情聴取はここに居る奴らにある程度聞いておく!お前との話はその後だ!」
悠馬「えっ?」
八期「その方が、お前にとっても、店にとっても都合が良いだろ?」
悠馬「ありがとう」
八期「取り敢えず零ちゃん、お母さんに帰るの遅くなること言わないと!」
零「分かったわ!」
八期「取り敢えず、店員として接客お願い!」
悠馬「じゃあ、こちらの席に!」←Dの生徒達の近くの席に案内する
八期「ありがとう!」
零「取り敢えず、私達の夕飯は有の奢りね!」
有「ええっ!!!!そんな!!!!」
零「たかが10000円程度の食費代であんたの不祥事不問にしてあげるんなら安いものでしょ!」
有「ううっ!(零姉の鬼!)」
八期「それより石井の話だ!あいつのバイトの動機は?」
陽斗「だから、簡単な話、あいつの家は大家族で貧乏なんだよ!父親は早くに亡くして、母親1人で9人の子供を養ってるんだ!」
流「それなのに、先生達は誰一人彼を助けようともしなかった、いつもいつも、悠馬君を一方的に悪者にして・・・」
小「それで、かれこれ悠馬は10回補導されてるんです!ですが、彼の家にはお金もなく、まともに生活出来て無いんです!だからこそ、彼が年齢を偽ってでもバイトしないと彼の家族は生きていけないんです!」
江子「それに彼のお母さんの体力もそろそろ限界かと・・・、元々体が弱い上に、いくつものパートを掛け持ちしてるんです!」
絵里「何回か救急車で運ばれたった電話も何十回も聞いてるぞ!」
八期「成る程、それが本当なら深刻な問題だな!誠に遺憾だ!」
陽斗「だろ!だからよ、絶対命令を使って、家庭の事情でまともな生活が出来ない生徒のみアルバイトが出来るとか校則変えてくれよ!悠馬の為なんだよ!なあ、生徒会長!」
零「そんな法律を破るようなことで校則を変えることは出来ないわ!」
八期「それはそうだよな、だけど石井の事情を考えると、許したい自分が居る!お小遣い稼ぎじゃなくて、家族の為だろ?健気すぎて可哀想だ!」
陽斗「だろ!なあ、何とかしてくれ!せめて見逃してくれ!」
流「お願い!悠馬を助けて!」
Dクラス「お願いします!」
薺「会長!発言良いですか?」
八期「なんだ?薺!言ってみろ!」
薺「このままだと、あなたは犯罪をほう助したことに成りますよ!」
全員「えっ?」
八期「どういう事だ?」
薺「あなたはこの人達の犯罪の手助けをすることに成ると言うことです!」
朝子「何よ!こっちは1人の同級生の為に・・・」
薺「こんなことで彼の為には成りません!会長分かりませんか?」
八期「分からん!何がダメなのか?」
薺「なら、ハッキリ言います!年齢を偽ってバイトをすることは詐欺をする事と同じです!」
- Re: 少年教師有! ( No.25 )
- 日時: 2022/11/30 21:59
- 名前: いくちゃん (ID: DTH1JhWe)
出席番号24番・令和の山田太郎・・・②
流「年齢詐称が詐欺と同じですって?」
朝子「この生意気が!何言ってるのよ!」
陽斗「お前、悠馬の気持ちを知って言ってるのか?悠馬は家の事情で仕方なく・・・」
薺「だって、年齢偽る!それは、お店の経営者に嘘を付いてると言うことに成ります!」
八期「うん、成る程!」
薺「と言うことは、年齢騙してお金を貰う!経営者からお金を騙して貰ってる!これは列記とした詐欺です!そう思いませんか?」
八期「分かった!それもそうだな!ありがとう薺!お前が居なかったら、もう少しで僕も犯罪者だったよ!」
朝子「こんな小生意気な奴の言うことを聞くの?!」
歩「この子たしか絶対命令悪用した子だよね?」
八期「黙れ!確かに薺は生意気だが、的を射た発言をする!その発言事態は信じてる!そもそもコイツだってより良い学校作りを目指してるんだから!過去は過去、今は今だ!それよりも薺の言いたいことは、うちの学校から犯罪者を出さないためにも、石井を説得するべきだって主張してるんだよ!」
薺(犯罪者は出したくないけど、普通に警察通報した方が良いのでは?)
零「兎に角、彼にはすぐにでもここを辞めて貰った方が、学校の為、彼の為ね!」
流「そんな!」
八期「貧困層の悩みというのはテレビとかで聞いたことがある!だが、それだからと言って万引きや強盗をして良いと言う法律がどこにある?どの世界にもないよ!合ったらよっぽど治安の悪い国だよ!」
零「それに、彼の履歴を調べてみたら、元々は飛び級生の候補に載ってたそうね!」
八期「そうなの?」
零「ええ、この学校で2人しか居ない、全教科(副教科含む)オール満点の生徒としてあがってたけど、年齢詐称のアルバイトが発覚して、素行不良で取り消しに成ってるの!」
八期「凄い!石井オール満点だったんだ!」
薺「あんなテストで副教科含めてオール満点って・・・、そんな人居たんだ!って後1人は?」
零「兎に角、こんな優秀な生徒がこんな形で人生を棒に振るなんて見てられないわ!」
陽斗「だったら、あんたらで解決しろよ!」
小「そうよ!そもそも何で全面石井が悪いのよ!」
芹「皆、レストランなんだから静かに!落ち着いて!」
8時
悠馬「お疲れ様でした!」
カランコロンカラン
八期「よし、石井、バイトを辞めろ!」
悠馬「何でだよ!」
八期「お前の人生の為だ!それに年齢詐称でアルバイトなんて詐欺も同然だ!」
悠馬「どこが?」
八期「この薺が言ってた!経営者を騙してお金を貰う行為は詐欺も同じだってな!」
悠馬「でも、家では小さい弟妹達が・・・」
八期「だったら、その弟妹の為だからって、万引きや強盗をするのか?空き巣とカツアゲとかするのか?」
悠馬「そんな犯罪するわけ・・・」
八期「してるじゃねーか!経営者騙して、金貰ってるじゃねーか!それをなんだって言うんだ?」
悠馬「お前は誰の味方だよ?」
八期「正しい方の味方!間違っている奴が入れば正しい道に導かせる!それが僕の正義であり、絶対命令の使い方だ!」
悠馬「俺の家は本気で貧乏なんだよ!個室もなければ、お風呂も無いし、トイレはボットン便所!電気に水道にガスだって何度止められたか・・・」
八期「それを聞いて信じる奴が居るか?」
悠馬「なあ、信じてくれよ!」
八期「そんな命乞いで信じる奴があるか!兎に角バイトは辞めろ!」
悠馬「何で聞く耳持たないんだよ!」
零「石井君、八君はあなたに助け船を出してるんだよ!」
薺「えっ?」
悠馬「どこが?」
零「逆に考えれば良いんだよ!」
悠馬「何をどう逆に?」
零「だから、『それを聞いて信じる奴が居るか?』ってことは逆に言うと、貧乏って事を証明しろって事に成る!」
悠馬「うん」
零「貧乏って証明すると言うことは、つまり、家に連れてけ!ってことなの!」
薺「いや、分かりにくいですよ!」
悠馬「家見せたら、秘密にしてくれますか?」
八期「考えてやろう!」
道中
芹「しかし、意外ね!他のクラスの噂では石井君めちゃくちゃお金持ちのお坊っちゃまって言われてたのに!」
悠馬「俺生まれながらの貧乏人ですから!」
八期「どんな噂が出たらそんな勘違いされるんだ?」
悠馬「そんな貧乏人に見えるか?」
八期「いや、普通の庶民としか見てない!少なくともお金持ちには見えないから!」
悠馬「ここだよ!」
物凄くボロい家
芹「これは・・・」
零「なんと言えばいいのやら?」
悠馬「もう何でも言ってくれ!ボロやでも、今にも崩れそうな家でも!」
八期「これは令和の山田太郎だな!」
悠馬「はあ?」
芹「あんた漫画読んだでしょ?」
八期「最初はドラマだけどな!大家族って面白いよ!」
芹「そうなの?」
ガラガラ
弟妹達「あんちゃんお帰り!」
悠馬「ただいま!」
弟妹達「友達沢山?」
悠馬「いや、ただの同級生だ!取り敢えずあがって!」
零「お邪魔します!」
八期「お邪魔します!」
芹・薺「失礼します」
見渡す生徒会メンバー
八期「零ちゃん住所合ってる?」
零「合ってるわよ!別の人間の家でも、別荘とかじゃないわ!」
芹「お母さんはいつも遅いの?」
悠馬「遅いどころか、家を開けることの方が多いよ!真鍋が言ってたように、何回か救急車で運ばれてたそうだし・・・」
薺「そんなに体が弱いのね・・・」
芹「これは?」
悠馬「農業学校のパンフレット!俺いつか農業をやりたいんだ!」
八期「まさか、それで食費を稼ぐとか?」
悠馬「その通りだよ!悪いか?」
八期「悪くねーよ!人の夢だろ!笑うものか!むしろがんばれって応援するよ!」
悠馬「ありがとう・・・」
薺「キャアアア!」
芹「薺どうしたの、ってギャアアアア!」
八期「これってもしかして?」
悠馬「その辺の虫だよ!虫は栄養あるって言うし、ただだから、皆虫やザリガニ取ってきて毎日これがご飯だよ!」
零「これは私には無理だわ・・・」
八期「僕も絶対お断り!」
悠馬「そうか?蛙肉とか案外いけるぞ!」
芹「蛙食べるの!」
薺「しかも肉って!」
悠馬「おーい、皆ご飯だぞ!」
弟妹達「ハーイ!」
ドン!
芹「何これ?」
八期「魚にしては小さいような?」
零「形がひし形というか・・・」
薺「これは何?」
悠馬「ああ、金魚の煮付け!」
4人「金魚!!!!」
悠馬「金魚掬いで沢山取って来るのさ!」
弟A「お兄さん達食べないの?」
八期「無理無理!」
妹A「美味しいのに!」
芹「あなた達は舌が慣れたのよ!」
零「普通の人は金魚食べません!」
悠馬「これで分かったか?俺の家庭の事情?」
八期「ああ、日本のこんな、まさか近所にここまで貧しい家族があるなんて・・・」
悠馬「だから、俺のバイトの件は・・・」
八期「ああ、理事長に報告させて貰う!」
悠馬「ええっ!!!!?」
- Re: 少年教師有! ( No.26 )
- 日時: 2022/11/30 22:55
- 名前: いくちゃん (ID: DTH1JhWe)
出席番号25番・令和の山田太郎・・・③
悠馬「なんだよ!黙っててくれねえのかよ?!」
八期「僕は考えてやるとは言ったが、黙ってやるとは一言も言ってない!」
悠馬「話の分からん奴だな!」
八期「それはどっちだよ!ここで僕がお前のやったことを見逃したとして、お前は隠れてバイト出来るのか?」
悠馬「やってやるよ!」
八期「見付かったらどうする?」
悠馬「バレないようにやれば・・・」
八期「本当、考え方が犯罪者だな!」
悠馬「なんだと!こっちは必死こいて生きてんだよ!」
芹「八期の言う通りだわ!あなたの台詞は犯罪者達の言い訳も同じよ!自分が悪いのではなく、世間や環境のせいにして現実から逃げてるだけ!言わば親ガチャの被害者と訴える子供ね!」
悠馬「でも・・・」
八期「それじゃ1つ聞くぞ!お前補導されたんだよな?」
悠馬「ああ、10回・・・」
八期「その時、お前の母親はどんな顔をしてた?何を言ってた?」
悠馬「そう言えば、俺に『あなたが背負うことじゃない』とか『そんなことするなら外で遊んでらっしゃい』って言ってたような・・・」
八期「お前のバイトを賛成してたか?反対してたか?」
悠馬「反対してた、しかも泣きながら俺に謝ってた」
八期「うん、それが普通の親だ!」
悠馬「えっ?」
薺「そうなんですか?」
八期「当たり前さ!もしお前のお母さんがお前にバイトを賛成してたら家族の縁を切ることを命令してたが、大丈夫そうだな!」
悠馬「どういう事だよ?バイトを賛成してたらダメ親なのか?」
八期「ああ、未成年の子供がバイトをする事を認める親は子供を物、いわゆる奴隷としか扱ってない最低な親さ!普通の親は、未成年の子供が年齢偽って働いてることを聞くと、どうすると思う?」
悠馬「やっぱり、反対して止めるとか?」
八期「違うよ、自分の不甲斐なさに落胆してしまうんだよ!」
全員「えっ?」
八期「本当に子供を大切に思う親は、子供に負担は掛けさせないよ!特に未就学児はね!むしろ、未就学児だろうと大人のやる仕事を強要させる、何も言わない、知らんぷりしてる親はダメ親さ!だって子供の事なんて何にも考えてない!むしろ自分が自由に暮らせればそれて良いって思ってるんだから!」
芹「成る程!」
薺「確かに!」
八期「お前のお母さんは確かに苦しんでる!だけど、お前はお母さんの負担を減らそうと、年齢を偽ってまでバイトをしていたが、それは逆にお母さんに、『本当は親の私が支えないといけないのに、中学生である息子にその苦労を背負わせてしまった』ってこころに傷を負わせてるんだよ!」
悠馬「俺は別に・・・」
八期「お前のお母さんは、本当は自由に遊ばせたいと思ってる、だけど経済的余裕が無いからそれがかなわない、そんな時にお前が年齢偽って働いてることを聞いたら自分を責めるだろ!自分がしっかりしてなかったからとか、もっと体が丈夫だったらとか?」
悠馬「わ、わ、か・・・、つ・・・、き・・・」
八期「お前のお母さんがどう思ってるかは知らんが、少なくともお前を叱ったと言うことは、お前のバイトは望んでない!お母さんの為にもバイトなんて辞めろ!」
悠馬「でも・・・、うちのチビ達はどうするんだよ?」
八期「だから、理事長に相談するんだよ!」
悠馬「えっ?」
八期「僕の絶対命令で猶予期間を与える!情状酌量とでも言えばなんとか成る!辞める理由は『勉強に集中する』とかで理由を付けろ!そうすれば店だって納得する筈!バイトのルールは知らんが、ギリギリの日にちまでは大目に見る!それ以降は補導する!分かったな?」
芹「確かに、給料日とかの関係で長くても来月末ね!」
八期「よし、来月末までは僕が守るが、それ以降バイトをするようだったら覚悟しとけよ!」
悠馬「分かった、でも、学費とかは?」
八期「それも理事長に相談する!何か言い方法は無いかってね!兎に角悪いようにはしない!」
悠馬「分かった、頼んだぞ!」
ガラガラ
芹「すっかり遅くなったね!」
薺「連絡はしてるけど・・・」
零「途中までは一緒だよね?」
草姉妹「うん!」
八期「じゃあな!」
悠馬「良い返事を待ってる!」
帰り道
薺「それでどうするんですか?良い方法あるんですか?」
八期「やっぱり、ひとつの案として成績優秀者は学費無料とか?」
零「八君、それって一部の人しか助からないよ!普段のあなたなら皆を助けたいって思いながら絶対命令使うよね?」
八期「それが思い付いたら苦労しないよ!それにバカがバイトなんて出来るかな?」
芹「それもそうよね!面接で落ちるわ!」
八期「まずは、石井のバイトの免除の件だけど・・・」
薺「理事長に言って聞いてくれるんでしょうか?」
八期「いや、聞いてただろ!」
草姉妹「えっ?」
八期「理事長さん?」
草姉妹「あっ!」
零「あっ、私か!理事長!」
八期「全く、自分から宣言してたのに・・・」
零「一応、表向きは理さんだから!そこまで権力無いよ!」
八期「それでも、可哀想とは思った筈じゃない?」
零「それは本当に・・・」
芹「1番良いのは、義務教育は授業料無償ってのが良いけど、それじゃ国は回らないもんね!」
薺「だね!合ったら今頃やってるし!」
八期「やっぱり、先生の言う通りだな!」
零「何言われたの?」
八期「『何かを優遇すると言うことは、何かを犠牲にするってことだ!』って!」
零「何かを優遇すると何かが犠牲になるか・・・」
芹「絶対命令もそういうところあるよね?」
八期「短所を気付かずに長所だけを押し付けるとあんな大変なことに成るんだよ!」
薺「止めてください!」
芹「やっぱりさあ、勉強ってやる気があるかどうかなんだよ!集中力がある人や器用な人、探究心のある人は知識が増え、何も興味を持たない人は知識を入れようともしないから!増えるものも増えない!」
八期「分かる、自分が悪い例!」
薺「悪い方を分かるってよく言えましたね!」
零「それくらい正直なのよ」
八期「思うんだけど、最悪な話強制させてでもやらせ無いと無理なんじゃないかなって思う」
零「強制的にか・・・、やってみる?」
3人「えっ!!!!?」
- Re: 少年教師有! ( No.27 )
- 日時: 2022/12/03 21:38
- 名前: いくちゃん (ID: DTH1JhWe)
出席番号26番・令和の山田太郎・・・④
次の日
理事長室
トントントントン
理「はい、どうぞ!」
八期「失礼します!」
理「あら、あなたがここに来るのは珍しいわね!何の用かしら?」
八期「今回は理事長に報告と相談とお願いに来ました!」
理「何かしら?」
八期「まずは、2年Dクラスの石井君の事です」
理「もしかして、彼がまた年齢偽ってバイトしてたのかしら?」
八期「その通りです!」
理「ならすぐにでも処罰を!」
八期「いえ、彼の処分は来月末まで待って下さい!」
理「どういう事かしら?」
八期「彼の家の事情を本人から直接聞きました!あんな優秀な人間が、家が貧乏だから夢を諦める!それは良いとして、普通の生活が出来ないと言うのは可哀想で溜まりません!」
理「それで?」
八期「彼には店の事情も考えて、来月末までには辞めるように言いました!そして、仮に来月末以降にバイトをしていれば、その時は処分すると釘も刺してます!なので、彼の処分は来月末まで待って下さい!」
理「あなたの言いたいことはそれなの?」
八期「いえ、自分なりに、生徒会の皆と相談して、石井君のような人を助けられる案を考えてみたのですが・・・」
理「成る程、成績優秀者は授業料無料、さらには補習生徒の特別授業ね!」
零「理さん、これが私達が考え付いた最善の案です!検討お願いします!」
理「あなたはどう思ってる?」
八期「簡単には通らないと思ってます!」
理「そっちじゃなくて、これの内容よ!」
八期「ええっと、やっぱり、出来る人は率先して出来るけど、出来ない人は受けようともしないのではないかなぁと感じました!だからこそ強制してでもという・・・」
理「私も、あなたと同じ意見よ!ただ、出来ないまたは集中出来ない子に『やれ!』と命令して出来るかしら?」
八期「出来ない可能性が高いと思います」
理「そうよね!八期、この世に100%など不可能なの!」
八期「どういう事ですか?」
理「あなたは頭のいい人だけでなく、悪い人も見捨てずに助けようとこれを思い付いた!いえ、この考えに至ったと言った方が正解ね!」
八期「はい、その通りです」
理「でもね、時には見捨てる事、諦める事も必要なの!」
八期「えっ?」
理「だって、病気や怪我だってどうしようもない時って時があるように、人の心って思ってるほど動かせないのよ!」
八期「はい」
理「あなたが石井君みたいな貧困の優等生を助けたい気持ちは分かった!でも、この政策にはさっき言ったように人の気持ちが関わってくるの!」
八期「ならば、貧困の優等生だけでも!」
理「それでも多額のお金が必要になるの!だから認められないわ!」
八期「何を言ってるのですか?」
零「えっ?」
八期「お金の行きどころについては分かりませんが、学校はお金儲けをする場所なんですか?」
理「そうよ!当たり前じゃない!私は自分が生きるために学校を経営してるのだから!」
八期「理事長!それは僕は違うと思います!」
理「えっ?」
八期「学校は経営するためにあるんじゃない!経営する人間を育てるためにあるんです!」
理「えっ?」
八期「だって、そうでないと色んな専門学校がある意味は何ですか?その人材を作るために後継者を作るために、そして教師だって!ですよね?」
理「だったら、何が言いたいの?」
八期「本当に生徒の事を思うなら、いくらでも掛けたらどうなんですか?学校の先生として!」
愛海「八君!私もそう思う!」
理「愛海!」
愛海「学校は経営する人間を育てるためにあるもの!優秀な人材を作らないなんて、学校として成り立たないわ!」
零「愛海ちゃん」
愛海「だから、1人でも多く優秀な人間を育てるために出来ることを考えた方が良いんじゃない?」
零「でも、それだと・・・」
愛海「他の人は他の分野的に分けるのよ!それに、薺ちゃんが言う適性診断もあるんだし、やりたいこと診断も加えれば、逆にそれこそ近道じゃない?」
八期「えっ?」
愛海「人はやりたいことと適性がイコールにならないのは八君も分かるよね?」
八期「うん」
愛海「でも、人って面白い事に好きなことに夢中になれば、自然とそれに集中、熱中しちゃう!部活だってそうでしょう?」
八期「確かに!」
愛海「だから、その人が熱中する物に関連した仕事とかを勉強させるって手もあるんじゃない?」
零「成る程!」
愛海「学校は経営する人間を育てるのならば、そうやってどういう職種に向いてるのか?どういう職種に興味を持たせれば、皆その分野の仕事に行く!少なくとも夢を持つ生徒は多いと思うよ!」
理「確かに、それが最善の手ね!夢が決まってない生徒は興味と適性のある物に導けば良いだけだし!」
八期「それで、考えてもらえませんか?」
理「全体的な改善はそれにしましょう!ただ石井君の事だけど・・・」
八期「それは優秀な生徒達の特権的な・・・」
理「分かったわ!けれども、家庭までは見てられないと思うのよね」
零「ですね、生活保護かうちの施設に育てるくらいはしないと!」
理「1つの案としてはね!ただ、二十歳を越えると施設から出ないと行けないけどね!」
八期「仕事のサポートとか?」
理「そうね、確か2年Dクラスの真鍋さんって元々飛び級生だったんだけど、親元が居ないから管理人として住み込みで雇ってるのよね!」
愛海「だったら、それで!掃除とか雑用とかを!」
理「今のところそれくらいしか言えないけど、そうしましょうか!」
八期「ありがとうございます!」
理「石井君の件も来月末まで待ってあげるわ!優秀な人材を捨てる訳にはいかないものね!」
八期「ありがとうございます!」
理「本当にあなたに絶対命令を与えて良かったわ!」
八期「えっ?」
理「だって、あなたは決して独断では政策に対して命令しないでしょ!今日もまずは相談と言う形から入ってるもの!普通の人なら絶対やる!の主張よ!だから説得もアドバイスも簡単!」
愛海「確かにそうよね!」
八期「あっ、ありがとうございます・・・」
理「零、後は頼んだわよ!」
零「はい!」
次の日
松本家
八期「行ってきます!」
コンコン!
八期「ん?」
パカッ←零が地下部屋の扉を開ける
零「八君!はいこれ!」
八期「これは?」
零「来月末までのバイトの免状!石井君に渡しといて!」
八期「分かった!」
- Re: 少年教師有! ( No.28 )
- 日時: 2022/12/17 19:10
- 名前: いくちゃん (ID: q1JDM65v)
出席番号27番・令和の山田太郎・・・⑤
2年Dクラス
コンコン!
Dクラス「ん?」
八期「石井居るか?」
悠真「ああ!」
八期「ここだとあれだから、あっちの階段で!」
悠真「これが女子ならラブコメなんだけどな!」
八期「僕はBLには興味はない!」
悠真「居る方が珍しいよ!」
八期「GLには興味あるが・・・」
悠真「マジで?」
八期「あくまでコンビ的な仲の良さだよ!仲良し姉妹なら尚更!」
悠真(どうでも良い!俺は何を聞かされてるんだ?)
階段
八期「はい!」
悠真「これは?」
八期「理事長に相談して、バイトの免状を作って貰った!言った通り、ここに来月末までって記してあるからそれ以降でバイトしてたら容赦しないぞ!」
悠真「分かった!ありがとう!でも、仮に見つかった場合は?例えば、先生に見つかって、そのまま警察とか、そうでなくても店長とかにバレたら・・・」
八期「言うと思った!だから、しばらくは生徒会の誰か1人が周辺を見張っておく!何か合ったらその人が助けてくれるよ!」
悠真「大丈夫か?」
八期「大丈夫!頼むの相手はうってつけの奴だから!」
悠真「それより、家の事なんだけど・・・」
八期「それは理事長とお前のお母さんが相談する事に成ってる!どんな結果になろうと受け入れる必要がある!」
悠真「ってことは・・・」
八期「これはお前らが社会を生き抜くための最善の方法だ!子供はたとえ自分の親じゃなくても子宝だ!貴重な後継者を1人でも失くすのは誰だって嫌だからな!親と離れることに成っても受け入れろ!遅かれ早かれ親とはいつか離れることになるんだから!」
悠真「そんなこと言うなよ!」
八期「辛いことは分かる!だが、僕は世の中は全て上手く行くように成らないって思いながら生きてるからこう言う事しか言えない!それでぬか喜びをさせるなんて、悲しみが倍以上になるだけだから!」
悠真「八期・・・」
八期「1つだけ前向きに考えるなら、お母さんが元気になった時、石井はどこか遠くに連れていく未来とかどうだ?」
悠真「励ましてくれてありがとうな!何なら、俺が育てた米や野菜をたらふく食べさせてやる!それが俺の目指す夢だ!」
八期「頑張れ!今月末までは何が逢っても僕ら生徒会と理事長が助けてやる!」
悠真「ああ!」
八期「あっ、でも別件逮捕は無理なので!」
悠真「勿論だよ!」
それから悠真のバイト最終日
悠真(ふー、とうとう見つからなかったな!まあ、嫌な緊張感からやっと解放されるのか!何事もなく終わりそうだな!けれど、本当にあいつ、助けてくれるのか?
まあ、今日が最終日だし、店長には『勉強に専念する』って伝えて許可も貰ったし!今日さへ乗り越えれば何事も無かったかのように・・・)
カランコロン
悠真「いらっしゃいま・・・(ヤバい青森先生だ!)」
青森「石井!お前こんなところで何を・・・」
ビュン!
理珠「目標確保!」←店の外に連れ出す
悠真「ヒエー、アイツ何だ!?(まさか、八期の言ってた見張りの奴か?それより俺はどうなるんだ?)」
次の日
ピーンポーンパーンポーン
放送「2年Dクラスの石井君、2年Dクラスの石井君!至急職員室まで来てください!」
陽斗「おい、悠真!」
一輝「見つかっちゃったの?」
悠真「ああ、青森先生に!でも昨日の放課後だから、生徒会長から免状貰ってるから大丈夫だと思うけど・・・」
流「安易に信じちゃダメよ!そう言って処罰を下す可能性も・・・」
悠真「でも、昨日は八期の言ってた見張りの生徒会のメンバーが先生を連れ出して周囲にはバレてない!
つまり、知られてるのは職員室の先生位なんだ!」
冷子「それでも行った方が良いと思います!」
悠真「うん、勿論行ってくる!」
職員室
トントントン!
悠真「失礼します」
青森「来たか、石井!」
悠真「何の用でしょうか?」
青森「それはお前が1番分かってる筈だろ!」
悠真「はい、年齢を偽ってアルバイトをしてすみませんでした!」
青森「そうだよな?お前何回目だ?」
悠真「11・・・、回目です・・・」
青森「お前、アルバイトは高校生以上でないと出来ないって知らないか?先生何度も言ってるぞ!」
悠真「それでも、下の弟妹を養うためにはバイトをしてでも・・・」
青森「あのな!法律破ってまでバイトをするバカがあるか!早く辞めろ!」
悠真「昨日で辞めてます!」
青森「あっ?見つかったからか?」
悠真「いいえ、生徒会長からの命令です!元々あの日が最後だったのです!」
青森「まあ、どちらにしろこの事は理事長に相談してお前の処分を決めて貰う!多分退学なると思うがな!10回も年齢偽ってアルバイトしてたらな!」
悠真(やっぱり、アイツ・・・)
理「青森先生、何をやってらっしゃるのですか?」
青森「あっ、理事長!丁度良かった!この石井がまた年齢偽ってアルバイトをしてたんですよ!しかも11回目の注意ですよ!処分の検討をお願いします!」
悠真(ああ、俺の学校生活はここで終わるのか・・・)
理「青森先生、それは無理なご相談です!」
全員「えっ?」
青森「理事長!何を言ってらっしゃるのですか?」
愛美「彼は年齢を偽ってアルバイトをしたのですよ!」
萌「その罪を見逃すと言うのですか?」
理「はい!そのまさかです!」
全員「ええっ!!!!」
理「なぜなら、生徒会長から彼が昨日までにアルバイトを辞めるのなら今回の事を不問にし、今日もバイトをしてるのであれば処分するという、アルバイトの免状を出していたのです!」
青森「そんな!なぜそんなことを許可したのですか?」
理「生徒会長は言いました!『貧困層の悩みは痛い程分かる!だけど、年齢詐称でアルバイトは詐欺と同じ!しかし、こんな優秀な逸材を貧困という理由で手放すのはもったいない』と!彼は元々優秀な生徒です!貧困でなければ、こんなことは起こらなかった筈!
だからこそ、世間の目に入らぬ状況で事態を不問にするために、生徒会長自ら私に頭を下げて免状を作りました!」
青森先生「コイツのやった罪を隠蔽するのですか?」
理「世間的に見ればそうなります!ですが、私は生徒会長の条件に感動してます」
愛美「条件?」
理「この免状はあくまで昨日までにアルバイトを辞めていてら通じるもの、つまり仮に今日もバイトをしていたら、余裕の処分です!それに先月末の理由を店側に合わせていました。彼にも店側にも何事もなく終わらせる考えを生徒会長は提示したのです!」
悠真(八期!)
理「勿論、犯罪を全て許す訳ではございませんが、重く、深く、そして何より自分もそうしてしまうだろうと思う事例は条件を付けて大目に見るのも生徒の為ではないでしょうか?そうでないと、言うことを聞く生徒なんて出てきませんよ!」
青森先生「理事長・・・」
理「石井君、話は全部八期から聞いてるわ!とても辛くて厳しい生活を送ってきたのね・・・」
悠真「はい・・・」
理「安心出来るかどうかは分からないけど、うちの養護施設に来ないかしら?」
悠真「えっ?」
理「あなたのお母さんと話し合った結果、お母さんに未成年の子供9人を育てられる力は無いと判断したわ!これからあなた達兄弟はうちの系列の養護施設で育つことになるわ!まあ、寮暮らしみたいなものよ!どうかしら?」
悠真「八期にその可能性を言われてたので、覚悟は出来てます!よろしくお願いします!」
次の日
朝子「へー、結局寮暮らしなんだ!」
悠真「岡、お前も同じだろ!養護施設この寮の隣だったぞ!」
心乃枝「近!」
流「しかし、あの役立たずがね・・・」
冷子「まだ、信じられない?」
流「だって!」
悠真「氏家、八期が本当に悪い奴なら、俺は今頃ここに居ないよ!普通の奴なら何も理由を聞かずに追い出してるよ!」
江子「確かにそうですよね」
悠真「それにちゃんと約束を守ってくれた!アイツは意外と言い奴なんだよ!」
朝子「確かに、少し見直したわ!」
心乃枝「少なくとも悪い子では無さそうやね!」
こうしてDクラスでの八期の株が少し上がった。
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