二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- kskと世界の仲間達
- 日時: 2013/10/09 00:04
- 名前: 旧世界の神 ◆qG6Aph5m22 (ID: H1c8Uwl2)
クリックありがとうございます。
始めまして、旧世界と申します。
今回執筆させて頂く「kskと世界の仲間たち」は、ポケモンのリレー小説です。
この小説は「kskと愉快な仲間たち」の続編となりますので一読推奨します。
もちろん、前作を読まなくても楽しめるよう努力していくつもりです。
※現在前作はご覧になれません、ですが今作とは全くもって世界観から違うので読まなくても問題ありません
先述しましたがこちらは「リレー小説」です
多少のグダりはあるものだと思って御容赦ください
感想・意見大歓迎!
辛口意見お待ちしてます
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体とは一切関係ありません。
どっか似てたとしてもそれは他人の空似です。
幻想です。
冬の小説大会では皆様の応援のお陰で金賞を頂く事が出来ました!
読者の皆様にはこの場を借りて作者一同より感謝の意を表させていただきます!
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- Re: 【冬の小説大会金賞受賞作品】kskと世界の仲間達 ( No.191 )
- 日時: 2013/02/20 00:30
- 名前: ノポキ (ID: QiHeJRe.)
次の瞬間、アマテラスの体が突然光りだした。
「うわっ、アマテラス!?」
「ちょっと、何よこれ……」
タートナックもアマテラスも困惑している。
すると光はアマテラスからタートナックの左手へと渡った。光が収まるとその手には一振りの剣が握られていた。
(この剣……知ってる気がする。これは……)
「草薙剣……」
タートナックが持ってる剣を見つめて呟く。
「アンタ、その剣が何か分かるの?それに草薙剣って……あの?」
草薙剣はかつて神話の時代、建速須佐之男命が八岐大蛇と戦い、勝利した際に、尻尾から出てきたと言われている剣だ。その後三種の神器の一つとして天照大御神に献じたと言われている。
(この剣……凄く手に馴染む。それだけじゃない……何か特別な力がこの剣にはある。これなら……いけるかもしれないッ!)
「アマテラスッ!」
タートナックは駆け出すと共にただ一言、そう言った。
アマテラスもそれに答えるようにして武器になろうする。
瞬間、アマテラスが草薙剣に入り込み、草薙剣の形状が変化した。
普段の戦闘でアマテラスがなっている剣より一回りくらい大きい両手剣だ。
タートナックはその様子に驚きもせず、あたかも『そうなることを知っていた』かのような表情で走り続ける。
グレイフィアもこちらに気づいたらしいが構わずにフミキとの戦闘を続けている。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
一直線にグレイフィアへと駆けて行き、跳ぶ。
一気にグレイフィアと同じ高さに到達する。
そしてもう一度————跳ぶ……。二段跳躍だ。
空中にいるフミキとグレイフィアを高く見下ろす高さに到達し、剣を振りかざす。
すると振りかざした剣がその大きさを変え始めた。徐々に……徐々に大きくなっていき、やがてタートナックの四倍はあるだろう……"超"大剣へと変わった。
それを力任せに振り下ろす。落下速度も加わり、莫大なエネルギーを生む。
「グレイフィアァァァァァァァァ!」
グレイフィアが振り向き、その顔に驚きの色が浮かぶ。
————大地が揺れた……。
- Re: 【冬の小説大会金賞受賞作品】kskと世界の仲間達 ( No.192 )
- 日時: 2013/02/21 01:24
- 名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: 9kDns1lV)
大地は震え、木々がざわめいた。
攻撃の反動でタートナックは数メートル吹き飛ばされ、手に持っていた剣は徐々に元の大きさへと戻っていった。
大量の砂埃が舞い上がり、タートナックは咳き込んだが、あまり気にならなかった。
それよりも、急な疲労感に襲われ、その場に腰を落とした。
「や……やった……」
不意に、後ろから拍手の音が聞こえる。
グレイフィアかと思い身構えたが、意に反してそれはフミキだった。
「お見事、お見事……よくやったよ、まさかあんな芸当が出来るとまは全く思わなかった」
余計なお世話だったがな、とフミキは付け加える。
「フミキさんこそ、なんで精霊使いである事を黙っていたんですか?」
何ら不思議な事ではないのだ。
精霊は強い力に引き付けられる。
生まれ持っての能力を持たないフミキだが、精霊を持つには十分過ぎる程の実力と器量を備えている。
それに、精霊使いだったのなら精霊の種類に詳しいのも納得だ。
「それはまぁ……後でおいおい話すとして、今はヤツの死体を確認し、一刻も早くあいつらに合流しよう、他のアラシが居ないとも限らない」
あれ、とここでタートナックは気付く。
「そう言えば、五月雨さん達はどこへ?」
「あいつらなら、もう先に避難させたよ……少し登った所に、下りのルートがある、そこでやまおとこを待機させた、合図の為に撃った弾丸に手紙を付けてたのさ、現代風の『矢文』ってヤツかな、矢じゃあ無いが」
さて、と言ってフミキは攻撃が決まった地点に向かって歩き出した。
「砂埃も晴れてきた、早く確認してあいつらと合流し、ヘリを呼んでキングダム本社に戻ろう、怪我人が相当多い……まあ俺の会社の医学薬学を持ってすればどうって事は無いがな……実際ほぼ死んでると言っていい程のkskとトムを治療した、あの程度なら掠り傷だろう……まあ何にせよあいつらはしばらく戦線離脱して安静にさせとかねーとな」
銃に弾を込め、後ろにオメガを配置して360度をカバーする様に少しづつ近付く。
攻撃が決まった地点に辿り着く。
余りの衝撃のせいか、一帯が凹んでいる。
そして、一本の腕を見付けた。
服のサイズは少し小さめ、カラーはコバルトブルー、少しオバサン臭いデザイン。
爪は濃い琥珀色のマニキュアが塗られている。
間違い無くグレイフィアの腕だ。
肉や流血が生々しい。
「うっへ……これは俺一人で来て正解だったな……この様子だと、あの巨大な剣に押し潰されてミンチになったか……」
フミキがその腕に手を伸ばした瞬間。
地面から氷の刃が飛び出し、フミキの足を襲った!
「しまッ……!」
- Re: 【冬の小説大会金賞受賞作品】kskと世界の仲間達 ( No.193 )
- 日時: 2013/02/22 00:15
- 名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: 9kDns1lV)
刃はフミキの足を切り抜ける!
一瞬遅れて反応したフミキは、バックステップしそのまま後ろのオメガに両手を当て、バック転の様に飛び越えてオメガと前衛後衛のポジションチェンジをした。
「フミキさんッ!」
タートナックが立ち上がり、フミキに向かって駆け出そうとする。
「い、いや、問題ない」
それを右手で制し、フミキは自分の右足を見せる。
「登山用のブーツだったから運良く靴を捨てて逃げられた……普段の革靴だったら土に足を取られて避けられなかったぜ……それにしても、あのブーツ意外と高かったんだよなぁ〜〜! 足は無事だから良いものの、ブーツはハーフサイズみてーになっちまってるぜ……」
周囲を警戒し、地面の確認も怠らない。
グレイフィアかどうかは分からないが、まだ敵が居るのは間違いない。
「良く避けましたわね……」
そう言うと、地面からグレイフィアが這い出てきた。
「生きてたのか……しぶといゴキブリババアめ……」
フミキは拳銃を構える。
グレイフィアは気にせず、千切れた腕を拾って切断部にくっつけ、凍らせて接着した。
「……まだ動かせませんが、これでとりあえずは大丈夫という事にしましょう……」
「……『穴を掘った』な?」
構えを崩さず、フミキとオメガは一歩踏み出す。
「あの剣に押し潰される瞬間、自分の腕を切り飛ばして逃れ、砂埃に紛れてそのグレイシアの『穴を掘る』を使い、地中に逃れた……違うか?」
正解ですわ、と言いグレイフィアはグレイシアを前に一歩出させる。
左前足に相当なダメージがあり、動けそうにない。
「どうする? そのお荷物同然の悪霊を連れて俺と戦うか? それとも……」
そこまで言った途端、再び大地が揺れた。
地面が震え、下ったり上ったり、まるで海にでも投げ出されたかの様だ。
「こ……これは一体……地震ッ!?」
「い、いや……違うぞ、これは……これはマズいッ!!」
フミキが一歩、二歩と後退りし、構えを解く。
「ど……『土砂崩れ』だッ! 『土砂崩れ』が発生する! その前触れ! 急に川の水が濁ったり干からびたり! 斜面から石がゴロゴロと落ちて来たり! そしてこの様に急な揺れが起きたり! これは『土砂崩れ』の前触れだッ! 俺達の居るこの場所はッ! 今まさに小規模な『土砂崩れ』が発生しようとしている場所ッ!」
そこまで言って、フミキは後ろを振り向いて確認する。
「俺達がさっき吹雪を防ぐのに使った岩や木のある後方! その先はッ! 傾斜35度はあろうかという超急斜ッ! ここで土砂崩れが発生すれば、俺達の居るこちら側に流れ込んで来るッ!」
グレイフィアとフミキ、当然タートナックも土砂崩れの被害範囲に居る。
後ろに逃げれば超急斜、しかしそれ以外の逃げ道は無い。
今から左右の山道には戻れないし、この揺れではまともに動く事も出来ない。
(起こっても不思議は無かった……! 地雷を爆発させまくり、吹雪が吹き荒れ、『光柱』で大量に穴も空いた! それにあの大剣の一撃……小規模とは言え、崩れるのも何ら疑問ではない! おまけにここは急斜! 崩れる事を頭に入れて行動するべきだった!)
「タートナック! ここを離れるぞッ! さっき吹雪を凌いだあの岩に乗れ! このままだと雪崩に巻き込まれて御陀仏だぜッ!」
フミキはグレイフィアに背を向け、よろめきながら走り出す。
- Re: 【冬の小説大会金賞受賞作品】kskと世界の仲間達 ( No.194 )
- 日時: 2013/02/22 00:57
- 名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: 9kDns1lV)
「戦闘中に背を向けるなど……愚の骨頂ッ!」
自分の足を地面ごと凍らせ、重心を安定させて礫を放つグレイフィア。
「悪いが今はもうお前と戦ってる場合じゃあ無いッ! 拳法の達人の修行場や寺が山奥に作られる一つの理由はッ! 『自然のエネルギー』にあると言われている! 今や人間は好き勝手に木を切り落とし、地面を我が物顔で掘り返し、何食わぬ顔で海にゴミを捨てる! 人間が自然を支配していると思うかも知れないが、それな逆だッ! 一度自然が気まぐれを起こせば地震雷台風津波ッ! 人類を恐怖の底に突き落とす! 支配されているのは人間なのだッ! 人間はどう足掻いても自然には勝てない! 地球で一番強い生物であるヒト(二番はシャチ)の更に上の上を行く! 地球そのものが! 自然そのもの! 何も手が加わっていないそのままの地球がッ! この地球で一番強いんだッ! 俺達は今その自然の気まぐれと戦わなくてなならないッ!お前に構っている暇などミジンコのクソ程も無いッッッ!!」
オメガが後方の礫を全て叩き落とす。
そしてそのままオメガを踏み台にし、タートナックと同時に岩の上に飛び乗る。
「き、来たッ! 地盤沈下が発生し、そこに大量の土砂が流れ込む! それが傾斜の関係でこちらに流れて来る! この岩の高さは約5m! 土砂の高さは4mと推測ッ! 気を付けろタートナック! 一度足を取られたら巻き込まれてお陀仏だぜ!」
そう言って、オメガを岩の上に出し、その足を岩に突き刺す。
フミキとタートナックはそれに掴まり、土砂が流れて来るのを待つ。
「アマテラス……! 最後の力を振り絞ってッ!」
アマテラスが剣となり先程の超大剣を作ろうとする。
しかし、精神力の関係か、先程の半分程度の大きさしか作る事が出来ない。
「これで充分ッ! 『草薙剣・熱波』ッ!」
タートナックが剣を振るうと、とてつもない熱波が斜面の下に向かって吹き抜けた。
次の瞬間、斜面に生えていた樹木は全て灰となり、風に消えた。
「こ……これで……しばらくアマテラスは出せませんけど……ぶつかって転倒する事は無くなりました……」
ぐったりとその場にへたり込み、辛うじてオメガに掴まるタートナック。
「良くやったぜ、お前は本当に……グレイフィアが追ってきたら俺が相手をする、お前は休んでろ……」
両手に銃を構え、そのリボルバーを両方とも回転させながらフミキは言った。
「超高速山下り、三名様ご案内ッ! 命の保証は致しませんが、シートベルトを着けずにお楽しみ下さいませェーーーーッッ!!」
土砂到着まで、後8m! (時間に直すともう三秒もない!)
- Re: 【人気投票開催予告!ポケモン配布アリ!】kskと世界の仲間達 ( No.195 )
- 日時: 2013/02/25 02:25
- 名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: 9kDns1lV)
「きたきたきたきたーーッ!」
雪崩が遂にフミキの乗っていた岩に到達し、岩を押し流す。
今までゆったりとした流れだったのが、斜面に入ると急加速し、現在時速60km!
この速度と35度の傾斜、普通なら両手拳銃を使うのは不可能!
しかしフミキは!
ズボンからベルトを引き抜き、それをオメガと自分の足に巻き付けた!
このベルトはバクーダ二匹が両端をくわえて引っ張っても千切れないという超硬質かつ滑らかな高級レザー!
足を結ぶのには十分!
「これで俺の銃が使えるぜ……そして狙うのはッ!」
上方を狙うフミキ!
斜面だからではなく、しっかりとした理由があった!
(奴は恐らく、氷に乗ってこの土砂に乗る! 岩より軽い氷、そして遠くて勢いもある! 慣性の法則により、奴は斜面に入り切れず前方に飛ばされる! 上からの攻撃に備えるのだッ!)
しかし!
その予想は大きく裏切られる!
グレイフィアは斜面を滑って来たのだッ!
「あ……ありえねえ! あいつ……自分の真下の地面を凍らせ続けて! スケートの様に滑っていやがる!」
「これこそ……氷技『女神栄光道』(ヴァルキリーロード)! そしてこのまま! 近付いて八つ裂きにして差し上げますわッ!」
しかしフミキは策士だった!
正面からの攻撃にも、対策を打ってあったのだ!
そのまま! 真上に二つのリボルバーの弾を全て! 合計十二発を撃ち放った!
その弾と弾同士がぶつかり合い! 砕けた!
弾が砕けたッ!
「特殊弾丸! 『ガラス弾』ッ! プロデュースはこの俺、試作はkskとトム! そして量産はァァァァァッ! 超最先端の技術を誇り、現在ダントツのトップの株価を誇るゥゥゥ……我が『FUMIキングダム』だァァァァ!! ガラスに切り刻まれ真夏のスイカのごとくその紅い内面を晒せィ! グレイフィアァァァーッ!!」
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