二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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kskと世界の仲間達
日時: 2013/10/09 00:04
名前: 旧世界の神 ◆qG6Aph5m22 (ID: H1c8Uwl2)

クリックありがとうございます。
始めまして、旧世界と申します。
今回執筆させて頂く「kskと世界の仲間たち」は、ポケモンのリレー小説です。
この小説は「kskと愉快な仲間たち」の続編となりますので一読推奨します。
もちろん、前作を読まなくても楽しめるよう努力していくつもりです。

※現在前作はご覧になれません、ですが今作とは全くもって世界観から違うので読まなくても問題ありません

先述しましたがこちらは「リレー小説」です
多少のグダりはあるものだと思って御容赦ください

感想・意見大歓迎!
辛口意見お待ちしてます

※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体とは一切関係ありません。
どっか似てたとしてもそれは他人の空似です。
幻想です。


冬の小説大会では皆様の応援のお陰で金賞を頂く事が出来ました!
読者の皆様にはこの場を借りて作者一同より感謝の意を表させていただきます!

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Re: かそせか ( No.131 )
日時: 2012/10/23 18:58
名前: あど ◆EoSfxD7Z8g (ID: XQp3U0Mo)

ケフィがようやく口を開く。
「ボクの能力を詳しく説明するね
変身出来るのは『自分が存在を信じている物』だけだ
今日の昼は買い物に行って良い物の存在を信じてきたよ…」
そういうとケフィが変身をした。
全身ブルーベリー色の二等身の巨人だ。
「あ……いやああああああ!!」
バハムートは僅かに残った理性で、うずくまる不知火を飛び越えて部屋から飛び出す。叫び声は高音すぎてもう聞こえない。
部屋を出て走るバハムートをケフィの化けた青い巨人がまだ追って来る。
バハムートは近くの部屋に入り込み、わき目もふらずクローゼットに入り込んだ。
しかしーー
バタンと勢い良くクローゼットが開き、巨人が立ちはだかる。
「もうやめてええええええ!!」
バハムートは巨人を避け廊下に出る、そして廊下をひたすら走り、絶望した。
行き止まりなのだ。
ゆっくり振り向くと、二等身から五等身に変化した巨人だった。
これだけでもバハムートは十分気絶出来たが、ケフィは追い打ちをかける。
スクワットを始めたのだ。バハムートは限界だった。
気絶したバハムートを後目に、姿を戻したケフィは部屋に戻って行った。

これで二人目。(追い出された的な意味で。)

Re: kskと世界の仲間達 ( No.132 )
日時: 2012/10/24 23:08
名前: ハーレムの主 ◆JQ527NBYOs (ID: gpFiwkqb)

「……グスッ……あそこまでやらなくてもいいじゃない……」
よほどケフィが怖かったのか未だ涙目のバハムート。
しかしそこでめげないのがバカムートもといバハムートの真骨頂。
「いつまでもビビってる訳にもいかないし……気を取り直して次はあいつの所でも言ってみっか!」


「トルィィィィクオアトr」
勢いよくドアを開け、お決まりの文句を言い切る前に轟音と共に何かがバハムートの頭上を掠めた。

そう、いわゆる銃声である。
「……誰だ。ってお前か。何の用だ?」
フミキの声でようやく我に返ったバハムートが
「と、トリックオアトリート……」
と震え声で辛うじて絞り出した。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.133 )
日時: 2012/10/25 00:00
名前: ハーレムの主 ◆JQ527NBYOs (ID: gpFiwkqb)

「トリックオアトリート?あぁ、そういえばハロウィンか。だけどやれるものは無い……帰りな。」
とバハムートに一瞥もくれずに険しい表情で言い放つフミキ。
「えぇー?いいじゃんケチー!いつもはあんなに羽振りいいのにー」
……どうやらこいつは空気と表情が読めないらしい。これもバカムート呼ばれる所以なのか、いつもと違うフミキの雰囲気に気づかずにいつもの調子でおチャラけるバハムート。
「ほぅ…お前はこの後に及んでまだ何かを貰う気なのか?」
明らかにフミキ声色が変わったがやはり気づかず、気づく余地もなくさらにお菓子をくれ、と言いたてる。

突然バハムートに何やら紙のような物が投げつけられた。
少し驚く素振りを見せつつ紙に書かれた事を読んだ。
「りょうしゅうしょ…?」
「そうだ。今まで お 前 が 出 し た 出 費 だ。幾らかわかるか?」
と言われ
「いち、じゅう、ひゃく、せんまん……」と数えるバハムート。
その結果
「えっと……25万円。……え゛っ?」
その数字の重さがわかったのかバハムートは脂汗をかいている。
そして紙から目を上げたバハムートにはなんと銃が向けられていた。
「これがたかが数日の出費なんだからな。いつか言ってやろうと思っていたが……ちょうどいい機会だ。」
といいフミキが引き金に指をかけるのと同時にバハムートは部屋から飛び出した。
その瞬間ホテルの廊下に銃声が鳴り響いた。
「っぶねぇぇぇぇぇ!何であいつ撃って来てるんだよー!」
涙目で逃げるバハムート。
階段をダッシュで降りているとまたも響く銃声とともに目の前の壁に弾がめり込んだ。
防火扉に銃弾を反射させて撃ったらしい。
「ヤバいヤバいヤバい!これ死ぬ!」と階段を一気に駆け下りるバハムート。
「ここまで来れば大丈夫だよね……」
そう言い、どっかりと座り込むバハムート。だが突然目の前が暗くなり見上げてみるとフミキがいた。
どうやら銃弾で足止めされている間に先回りしていたらしい。
「ちょっとくらい痛い目にあってもらわなくちゃ無駄な金を払う側としては釈然としないからな。」
そう言い、バハムートの首根っこを掴み、近くにあった窓から投げ捨てたのであった。
「ま、ここは3階だし下は柔らかい土だし死にはしないだろう。」

そう言い捨てフミキは請求書の処理をしに自室へ戻っていった。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.134 )
日時: 2012/10/28 21:57
名前: あど (ID: XQp3U0Mo)

これで三人目。は勿論なのだが、フミキにはまだやるべき事があった。
すなわち『請求書の処理』だ。
「人に頼るのは気が引けるが……この際しかたない」
フミキはそう呟くと自分の部屋を後にし、ケフィの部屋へと向かった。

「入るぞ」
そう言いながらドアを開けたフミキの目にはいかにも楽しそうなケーキ製造現場が広がる訳だが、果たして興味が無いらしく、真っ直ぐにケフィの目の前に立った。
「ん? 何か用かな? まぁ座ってよ」
ケフィはそう言うと髪で椅子を二個作り、フミキを座らせた。
「で、何かな? それとも用は無い?」
座りながら喋るケフィに、フミキがゆっくり喋る。
「ああ、一つ依頼があるんだ」
「依頼?」
「請求書の金額が俺の財力では賄いきれないんだ。
お前の能力で金を作って欲しい……」
ケフィの表情は変わらないが、その表情のままで質問を投げ掛けた。
「報酬は?」
フミキはかなり沈黙した後、相変わらずのペースで言った。
「俺の銃をやる……」
ケフィが手を銃に変える。
「サバイバルナイフをやる……」
銃がサバイバルナイフに変わる。
「服のスペアとか……、今度何か御馳走する……」
ケフィは自分の服をフミキの物に変え、口を開いた。
「お金を貸す相談じゃなかったっけ?」
長い沈黙の後、フミキが喋りだした。
「……複素内積空間……」

一際長い沈黙が流れた後、ケフィが演技がかった申し訳なさでこう言った。

「仮に用意出来ても……それは欲しくないなぁ……」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.135 )
日時: 2012/10/28 22:51
名前: あど (ID: XQp3U0Mo)

「しかたない……俺の研究所に連絡するよ」
フミキはそう言うとポケットから携帯を取り出した。
「もしもし。俺だ。急ですまないが金を送ってくれ」
出た相手はいつぞやのりかけいのおとこのようだ。
「もしもし? どなたでしょうか?」
「俺の声を忘れたのか?」
「ああ! もしやキング様!?」
「ああそうだ! キングだ! 金が必要になった。送ってくれ」
「と、みせかけてのオレオレ詐欺ですね」
「えっ、いや違うぞ」
「全く恐ろしい……。天罰下りますよ」
フミキが返答する前にブチッと音がして、涼しい表情のケフィが口を開いた。
「ま、若いうちに苦労を積めって事だよ多分」
フミキも携帯をしまい、反論する。
「もう大人だ」
「ボクは便利な猫型ロボットじゃ無いよ」
「でも出来るんだろう?」
ケフィは言い負かされると判断したのか、少しだけ話題を変える。
「そうだ! 今日情報収集したんだけど、いつぞやの荒野と反対方面にある山岳が怪しいよ
どう? 明日請求書から逃げちゃおうよ!」
「お前もしかして、面倒くさいんじゃ……」
定番の沈黙が始まると思ったが、廊下からの足音に二人とも気がいった。
何だ? とでも言うような感じで、二人は廊下に出た。

そこに立っていたのはたまだった。
「たまか……どうした?」
フミキが質問する。
「第一の回答だが何でも無い。
ただ通りかかっただけだ」
次はケフィが質問する。
「ふーん……例のアレは参加する?」
「分からん。遅くなるかも知れんな」
ケフィが部屋に戻って行き、たまとフミキが残る。
二人はしばらく見つめ合っていたが、やがてフミキはケフィの部屋へと戻った。

「…………」
部屋に入ると椅子が無くなっており、ケフィは既にケーキ作りを再開していた。

フミキは黙って部屋を後にした。


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