二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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kskと世界の仲間達
日時: 2013/10/09 00:04
名前: 旧世界の神 ◆qG6Aph5m22 (ID: H1c8Uwl2)

クリックありがとうございます。
始めまして、旧世界と申します。
今回執筆させて頂く「kskと世界の仲間たち」は、ポケモンのリレー小説です。
この小説は「kskと愉快な仲間たち」の続編となりますので一読推奨します。
もちろん、前作を読まなくても楽しめるよう努力していくつもりです。

※現在前作はご覧になれません、ですが今作とは全くもって世界観から違うので読まなくても問題ありません

先述しましたがこちらは「リレー小説」です
多少のグダりはあるものだと思って御容赦ください

感想・意見大歓迎!
辛口意見お待ちしてます

※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体とは一切関係ありません。
どっか似てたとしてもそれは他人の空似です。
幻想です。


冬の小説大会では皆様の応援のお陰で金賞を頂く事が出来ました!
読者の皆様にはこの場を借りて作者一同より感謝の意を表させていただきます!

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Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.176 )
日時: 2012/12/20 23:29
名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: Tf5VGYTU)

フフフ、とグレイフィアが笑う。
先程までの他人を小馬鹿にした笑いではなく、心からの笑いである。
「面白い……貴方、実に面白いですわ……私は貴方の様な者には『敬意』を欠かしませんの……このグレイフィア、全力を用いて貴方を始末しましょう……まずは無駄な精神力の浪費を止めますわよ、グレイシアちゃん」
グレイフィアが指をパチンと鳴らすと、その途端に吹雪が止んだ。
当然、それを見逃す輩はこの場に一人として存在しない。
「こ……これはチャンスッ! 全員岩陰から出ろッ!」
しかし、たまが岩を乗り越えた時には、既にkskの助けに入るのは不可能になっていた。
「これこそ私がアラシ様より頂いた能力……『決闘世界』、まだ完全に馴染んではいませんが……これでも十分でしょう」
kskは後ろに数歩下がり、空間を手で触れてみる。
「成る程、ここから先は空間そのものが遮断されていて入る事も出る事も不可能と言う訳か……」
外には何処からか入れる場所はないかと探すたまの姿がある。
「心配すんな、何とかするさ」
「第一の忠告だ……奴を甘く見るな! 一瞬でも気を抜けば命は無いと思え」
ああ、と答えkskはグレイフィアに向き直る。
「速いとこ奴をブチのめしてあの寺野郎との関係もゲロって貰わないとな……この空間、どんな能力かは分からんが例えるなら『お手頃サイズのコロッセオ』って所か……」
『ジェネシス』内部のトムが言う。
「フフ……『氷の世界』は……『孤檻の世界』……ですのよ?」
グレイフィアも戦闘体制に入る。
少なくとも『孤』では無いな、と言ってkskが指差した先には、地面に張り付いたままのバハムートが居た。
「おいオメーらッ! ドンパチやるのは構わねーがあたしを巻き込んだら承知しねーぞッ」
あらあら、とグレイフィアは笑う。
先程までの小馬鹿にした笑いだ。
「予想外のお客さんです事……私の『世界』もまだまだ『発展途上』という事ですわね……」
その視線がkskから逸れた瞬間。
「『直光線』ッ!」
「開戦の狼煙だぜッ! 『破壊光線』!」
kskとトムは同時に光線を放った。
それにグレイフィアが気付くまでワンテンポ遅れる。
「お前みたいな奴とタイマン張っても良い事なんてありゃしねーだろうからな! 悪いがどんな姑息で卑怯な手段使っても勝たせて貰うぜッ!」
避ける事は不可能。
二つの光線がグレイフィアに直撃した。
……かに思われた。
実際誰もがそう思った。
しかし、現実はそう甘くなかった。
「まぁ私ったら……いけません事、すっかり相手の狡猾さを忘れていましたわ、貴方の今の攻撃、中々見事でしたわよ? ……相手が私で無ければね……」
kskは一つ、大きな溜め息をついた。
「ほー……こりゃ俺が勝つ確率は配当五十倍の大穴勝負みてーになりそうだ……」
グレイフィアには傷一つ無かった。
否、当たってすら居なかった。
「だ……第一の疑問だが……奴は一体何を……?」
立ちすくむたまに対し、答えたのはフミキだった。
「『エネルギー』……だ……さっき奴が言った様に、光線は『熱』と『光』のエネルギーの塊ッ! つまり、言い換えれば『その二つ』でしかない! 奴は光線の軌道上に氷の壁を作る! すると、光線の『熱エネルギー』は氷と接触し奪われる! 『熱』が奪われるというのは即ち光線の直接的な弱体化に繋がるッ! そして弱体化した光線では、氷の壁を貫く事は不可能! ガラスに当たった光の様に『光エネルギー』を『屈折』させられ、奴の居る位置から大きく逸れてしまう! したがって、今のkskには『光線』を命中させる事が不可能ッッ!!」
そ、それじゃあ……と、たまはおそるおそる振り向く。
額には冷や汗が滲んでおり、その一滴が溢れ落ちると、地面に到達する前に氷となって、砕けた。
「ああ……kskと奴は相性が悪過ぎる……勝つ事は不可能!」
あまりにも、冷たい現実だった。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.177 )
日時: 2012/12/23 02:17
名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: Tf5VGYTU)

(ああそうだぜ! 今の俺の光線では奴にカスリ傷すら付ける事は不可能なんだぜッチクショー!)
kskは一歩後退りする。
先程光線を防いだ氷の壁は、地面に落ちて砕け散った。
(だが今の攻防から『ダウンロード』出来た事はあるぜ! 無駄ではない!)
聞け! とトムが『お手頃サイズのコロッセオ』の外に向かって言った。
「奴の悪霊はッ! 熱のある物を瞬間的に凍らせる事は不可能! 何故なら光線そのものを凍らせて防がなかったからだ! そして二つ目、奴は完全な『遠距離』タイプ! 光線が近付くまで待って防御しようとはしなかったからだ! つまり、奴は接近戦に弱い!」
聞いて、たまがハッとする。
「よしッ! 弱点さえ掴めばこっちの物! 確かにkskは接近的なタイプじゃ無いが、攻撃方法が無い訳ではない! やっちまえ!」
頷いて、kskは光線を出す。
その光線をそのまま両手にバンテージの様に巻き付ける。
「これぞ『光拳』! てめーの脳髄に風穴ブチ開けてやるぜーッ!」
水気を含んだ地面を蹴り上げ、グレイフィアに向かって走り出す。
しかし、そのkskに向かってグレイシアが冷凍ビームを放つ。
当然避けざるを得ず、受け身を取って回転回避。
「あっ……あぶねーッ! いくら何でもビームを直で受けたら凍っちまうぜ!」
チッ、とフミキが舌打ちし、拳銃のリボルバーを空回しする。
癖なのだろう。
「『弱点』がハッキリしてるという事は、それだけ対策もハッキリしているという事! 『近付かれたくないなら近付けなければ良い』、実に単純だが理にかなっている! あのスピード、射程距離、範囲! 容易に近付く事は不可能だぜ!」
これでネタ切れかよ! と叫ぶバハムートを一瞥し、kskはまたも光線を変形させる。
「『槍』に似せた光線! 名付けて『光槍』!」
それを、そのままグレイフィアに投げ付ける。
「接する面が少なければ熱を奪われにくい……成る程、良く学習していますわ……ですが無駄ですのよ!」
グレイフィアは同じ様に氷の壁を作る。
ガラス窓の3倍程度の厚さ、そして一辺30cm程度。それが氷の壁の限界のようだ。
その壁に、『槍』が激突。しかし、先程の光線とは違い、氷の壁に曲げられる事は無い。
貫く! 貫通する!
「よしッ! そのまま行けーッ!」
kskの期待とは裏腹に、『槍』は減速し、やがて消えてしまう。
「貫いた後……貫通して通過する時! 氷の壁に『接する』! 接していれば更に多く熱を奪える! この氷の壁に接しないで通り抜けるには……『切断する』か『避ける』のどちらしかありませんわ! そして同じく遠距離型の貴方にはそれが不可能!」
む、無理だ……と言うかの様にkskは膝を付く。
たまも崩れ落ちる。
「『光剣』なら……スッパリ切断して突破出来る! しかし……近付く術は無い! 『光剣』よりもっと遠くに届いて! 熱を吸いとられにくく氷の壁に強い切断系の光線など……作れない! 作れる筈がない!」
打つ手ありませんね、とグレイフィアが言って、kskの方に一歩踏み出した。
その瞬間!
地面が発光し、光と熱を帯びた!
「こ……これはッ! まずいですわ! 非常にッ!」
グレイシアとグレイフィアは急いで飛び退く! しかし、一瞬の油断が命運を分けた!
地面から光線が噴き出したのだ! まるで『柱』の如く!
その『柱』は一瞬動きが遅れたグレイフィアの左腕をほんの少し掠め、その肉を抉り取る!
同時に、グレイシアの前足からも鮮血が噴き出した。
「『打つ手』は無いが、『撃つ手』はあるぜ……諦めた様に見せかけ地面に向けて撃っていたのさ、既に……名付けて『光柱』!」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.178 )
日時: 2013/01/03 21:10
名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: 5YBzL49o)

一歩詰められた間合いは再び四歩程広げられ、お互い睨み会う体制に戻る。
「してやられましたわ……『油断』! そして『慢心』! その二つを戒める為、この傷は勲章としましょう……」
そして! と叫びグレイフィアの目線は傷口からkskに移る。
「貴方は今! 一刻も早く始末せねばならない存在であると認識しましたッ! 今生かせば! いずれ我々の計画の妨げになりますわ!」
やってみな、とkskは笑い、トムと共に地面に光線を放つ。
地面が穴ボコだらけになるのもお構いナシだ。
「食らいな! 『光柱』!」
再びグレイフィアの足元から、光の柱が姿を表す……かに思われたが。
「『二度目』は通じませんの……安易な『二度目』は失策! 貴方もそれは理解している筈! ……いや、これ以外に手が無いのなら仕方ありません事よ……」
柱は、出現しなかった。
『光柱』は掻き消されたのか?
「『地面』だ……あいつ自分の真下の地面を凍らせて! 光線のエネルギーを弾きやがった! も……もう『光柱』が破られたッ!」
たまは驚愕する。
次元が違いすぎる、レベルの差があり過ぎる、と。
そう、まるで初めての島でスライムやももんじゃを追い掛け回している最中にギガンテスに会ってしまった時の様な。
ポポノタンを取って来るだけの仕事でティガレックスに遭遇してしまった様な。
そんな圧倒的恐怖と戦慄を覚えた。
「なら今度はッ! こいつでもいかがァン!?」
懲りずに、kskはコインを上空に投げる。
「そいつは! 『トバリ』というどっか遠くの地方のゲームコーナーからフミキに頼んで取り寄せて貰った! 『世界で最も光を反射する』コイン! しかも限界まで磨いてある! こいつをどうすると思う? どうすると思うねッ!」
こうするんだよッ! と叫び、kskとトムはそのコインに向かって光線を乱射する。
コインの回転や光線の入射角により、バラバラに反射された光線がグレイフィアを襲う。
「これぞ『コインシャワー』! 防げるかァーッ!?」
しかしそれでもやはり、グレイフィアは全くブレる事無く全ての光線を弾く。
「む……無理だ! 奴に光線は通用しない!」
「いいや! 違うね! 今のは『試した』のさ……奴の氷の壁は個数が多ければ多いほど一つ一つの厚さや大きさが比例して減る! それさえ分かれば!」
攻略法はあるぜ! とkskはグレイフィアに向き直る。
(だが……時間的に考えてトムの冷却の限度も近いし、俺の精神力ももう限界だ……これが通じなかったら! 覚悟決めるしかねえ!)

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.179 )
日時: 2013/01/03 17:52
名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: 5YBzL49o)

「こ、攻略法って言ってもよォ〜! 今まで全部の技が破られてんだぞ! よ、良くわかんねーけど『万策尽きた』って状態だろ!? 多分! この氷が溶けるまで待ってろよ! 二対一なら多分勝てるって!」
しかし、kskとトムは氷が溶けない事を確信していた。
この切り離された世界と、その周辺は異様に気温が低いのである。
それは、恐怖で麻痺した感覚を徐々に取り戻しつつある仲間達も薄々感じていた。
この温度では、氷は溶ける所か張り付いた状態が悪化するばかりである。
「俺の氷が溶ければバハムートの凍り状態も治るッ! 今アマテラスが俺の氷を溶かそうとしてる所だ、何とか持ち堪えてくれ!」
離れた岩陰から五月雨が叫ぶ。
その声を掻き消すかの様に、グレイフィアが再び攻撃の構えを取る。
「攻略などさせませんわ……これでくたばりなさいッ!グレイシアちゃん! 『氷の礫』ですのよ!」
瞬間、グレイシアの周囲の大気が、というか水分が凝結し、さながらミサイルのような、ナパーム弾のような、人工衛星のような、ようするに見るからに危険で殺傷能力が高そうで完全に攻撃目的と思われる氷の塊が幾つも出現した。
氷の壁の攻撃バージョンという表現が正しいか。
「蜂の巣に……いや! それでは足りません事よ! 摩り下ろされた大根のォ様になりなさいッ!」
氷の塊がksk目掛けて一斉に発射される。
それと同時に、kskは今までの光線の応用とは違った『構え』の体勢を取っていた。
「光線を……指先に! 輪を作る様に!」
ウルトラマンの八つ裂き光臨の如く、ドーナッツの如く、kskの指先には『光のリング』が複数個完成していた。
これを、飛来する氷の塊目掛けて、投げる。いや、飛ばす、の方が正しいか。
回転する光の輪は、氷の塊をその回転力で弾き、切り裂き、グレイフィア目掛けて一直線!
「名付けよう! 『光臨』! 万策尽きたなら! 万一策目を考えればそれでいいッ!」
『光臨』の一つは、グレイフィアの髪の毛を二、三本散らせる。
髪の毛は、地面に着く前に凍り付き、そして砕けた。
「や、やったッ! 信じられねえ! 第一の真実だが……kskが本当に氷を攻略しやがった! 個数が多くなるに連れヤツの氷は弱くなる! このワッカの連撃は防げねえ! 回転する光なら、屈折もしねえ! 接点が少ないから熱も奪われにくい! 完璧にッ! 破ったッ!」
怒りに打ち震え、燃え上がる、もとい凍りつく様なグレイフィアと、次の攻撃に備え、集中と構えを切らさないksk。
「……決着を着けようぜ、西部劇のガンマンみてーに……『どっちが速いか』ってヤツだ」
「……望む所……ですわッ」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.180 )
日時: 2013/01/03 19:17
名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: 5YBzL49o)

静寂。
この決戦を飾るには、それ以外の言葉は必要無いだろう。
音一つ立てず、グレイフィアとkskは構えを解かない。
不意に、その静寂が破られる。
フミキの持っていた携帯に、一通のメールが届いたのである。
(誰だッ……こんな時に……差出人は……『ジェネシス』!? どうなってる? 内容は……『34秒後ニ撃テ。ソレ以前ニハ撃ツナ』……意味が分からないッ!)
メールにはタイマーが付与されており、それもしっかり34秒後に設定されていた。
「破壊光線だッ!」
コロッセオの中でも、静寂は途切れた。
トムが破壊光線を放ったのだ。
グレイフィアは現在礫を用意していて、壁を作れない。
よって、自動的に回避以外の手段が無くなる。
「くッ!」
グレイフィアとグレイシアは光線を跳躍して回避する。
(バランスが崩れた! 勝ったッ!)
「『光輪』ッ!」
放たれた光の輪は、グレイフィアの首を刈り取らんとして一直線。
勝負は決したかに見えた。
が、しかし。
「『氷の礫』ッ!」
一つにパワーを集中し、スピードも破壊力も数段上昇した礫。
それでも、輪には敵わない筈だったが。
カチ上げた。
下からスマッシュして弾き飛ばすベーゴマの様に。
下から上へ、輪の切断する部分に触れる事無く。
「しまッ……」
そのまま礫は、kskに向かって飛んで行き、そして。
kskを、貫いた。
決着の瞬間も、辺りは静寂に包まれた。
僅か一瞬の勝負であった。
「かッ! kskゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーッ!!」
たまが絶叫する。
「はッ! 早くしろォォォォォォォ! 溶かせ! 俺の氷を! 速く! 早く!」
「無茶言わないでよッ! あんたの腕まで溶けて無くなるわよッ!?」
「溶けにくいッ! 光線の熱に耐え切るのも納得って感じだよ! そうそう簡単には溶けないッ!」
「だったら白を呼べえええええええええええええッッ! あいつの『熱の色』なら! 安全に素早く溶かせるだろッ!」
「無理ですッ! 白は今寺生まれさんを『治癒の色』で手当てしている最中ですッ!」
慌てふためくコロッセオの周囲。
と、その瞬間、お手ごろサイズのコロッセオ、つまり『決闘空間』が消えた。
「く……時間切れですわね、思ったよりも手間取りましたから仕方ありませんが……さて、kskにトドメを刺して残りを始末しましょう」
解除されるや否やダッシュで飛び込むたまを礫で牽制しながら、グレイフィアは一歩踏み出す。
「うおおおおおおおおおおおおおおッ! こうなったらあたしがッ! この氷を無理矢理引き剥がしてでもッ!」
「止めろォォォッ! 痛い痛い痛いッ! 腕が千切れるッ! 足もッ! よせええええええェェェ!」
「目の前なんだッ! あとちょっと! 待てるかッ! 腕足千切れてもあたしは行くぞォォォッ!」
「止めろッ! 馬鹿ッッ! 腕足無くなったら逃げる事も出来ねーだろーッ!!」
「知るかアアァァァーーッッ! 剥がれろォォォォォッ!!」
「待てェェェェッ! 俺が行くッ! 放せェェェッッッ!! ケフィィィィィィィーーーッッ!!!」
「行っちゃ駄目だーッ! 近づく前に氷付けにされるッ! 落ち着いてッ!」
腕をロープにして、たまを押さえつけるケフィ。
無理矢理引き剥がそうとするバハムートと、それを必死で止めようとする五月雨。
滑稽です事、とグレイフィアは笑いながら、kskにまた近付く。
その時。
パキッ、と、氷の砕ける音がした。
「「あ」」
その場に居た殆どが、声を揃える。
「お、お、おおおおお俺の腕ががががががががッッががアァァァァァァーーッ!!」


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