二次創作小説（映像）※倉庫ログ
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- kskと世界の仲間達
- 日時： 2013/10/09 00:04
- 名前： 旧世界の神 ◆qG6Aph5m22 （ID: H1c8Uwl2）
クリックありがとうございます。
始めまして、旧世界と申します。
今回執筆させて頂く「kskと世界の仲間たち」は、ポケモンのリレー小説です。
この小説は「kskと愉快な仲間たち」の続編となりますので一読推奨します。
もちろん、前作を読まなくても楽しめるよう努力していくつもりです。
※現在前作はご覧になれません、ですが今作とは全くもって世界観から違うので読まなくても問題ありません
先述しましたがこちらは「リレー小説」です
多少のグダりはあるものだと思って御容赦ください
感想・意見大歓迎！
辛口意見お待ちしてます
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体とは一切関係ありません。
どっか似てたとしてもそれは他人の空似です。
幻想です。
冬の小説大会では皆様の応援のお陰で金賞を頂く事が出来ました！
読者の皆様にはこの場を借りて作者一同より感謝の意を表させていただきます！
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- Re: かせそか ( No.38 )
- 日時： 2012/09/15 00:13
- 名前： 剣舞 ◆EFZHg174eQ （ID: AS6qN2jn）
日も暮れており、あたりは真っ暗なため今日はケフィの家に泊まることになった。
「ところでフミキさん、明日はどこに行くつもりなの？」
ベッドが足りないとの理由で高級ホテルのスイートルームに置いてありそうなベッドに変化したケフィが問う。
そしてそのベッドが異常に似合うフミキが答える。
「首都のネオキャスフィに行く。旅支度を整えて情報収集もできるからな」
なるほど、確かに大勢の人達が行き交う首都ともなれば精霊使いの情報を手に入れることぐらいできるだろう。
「でもこの森からだと二、三日はかかりますよ？」
「問題無い。最果ての荒野を抜けて行く」
えぇっ！？とでも言うようにベッドが飛び上がる。
「あそこってアラシの巣窟って聞きますよ？ 大丈夫なんですか？」
おいちょっと待て、と話についていけないkskがストップをかける。
「最果ての荒野ってなんだ？」
「もとは草原だったんだが前大戦で草や木や水が枯れ果ててしまった荒野だよ。最近ではアラシの住処になってしまったらしい。詳しくは明日話すよ、さぁ寝よ寝よ」
そう言ってフミキが寝息を立て始めたのでkskも眠りについた。
- Re: かそせか ( No.39 )
- 日時： 2012/09/15 19:29
- 名前： 剣舞 ◆EFZHg174eQ （ID: AS6qN2jn）
二話 「襲撃のバハムート」
「気持ち悪いぞ」
「気持ち悪いな」
「気持ち悪いです」
疲れきった様子で座る三人は口を合わせて不満を漏らす。
最果ての荒野……そこは悪霊の憎悪や絶望などのマイナスの感情で溢れていた。
まだ外が薄暗いほど早朝にケフィの家を出発した三人は思うように進めずにいた。
そしてその原因こそが悪寒である。
「いつまでも休んでるわけにはいかない、行くぞ」
そう言ってフミキは立ち上がるなり歩きだした。
後を追うようにksk達も立ち上がる。
「フミキさん……あとどれくらいで着きますか？」
三人の中で最も顔色が悪いケフィが尋ねる。
フミキは「いいから歩け」と振り返りもせずに一蹴し歩くペースを早める。
歩く……歩く……ひたすら歩く。
いつの間にか競歩レベルの早足で歩いていた三人の先頭を行くフミキが突然足を止めた。
「なんですか、アレは……」
つられて足を止めたケフィが空を見上げて驚きの声をあげている。
そこでkskが目にした光景は、一言で言うと常軌を逸していた。
- Re: かそせか ( No.40 )
- 日時： 2012/09/15 23:03
- 名前： 剣舞 ◆EFZHg174eQ （ID: AS6qN2jn）
雨が降っていたのだ。
それも、一定の範囲に。
雲が一カ所に集められ、その真下にだけ雨が降っている。
しばらくすると雨はやみ、前方から人影が近づいてくる。
アラシの巣窟などと呼ばれる場所だ、どうせまともな人間が出てくるわけがない。
直感でそう感じたkskは思わず身構える。
しかし、前方から歩いてきたのはまだ顔に幼さの残る少年だった。
黒いパーカーに所々破けたジーンズという年齢よりも少し大人な服装をしている。
突然、カチャリという音と共になにかがkskに向けられた。
それは紛れもなく銃だった。
呆気にとられているksk達に少年は畳み掛けるように言った。
「金と食料を置いてここから出ていってくれないか」
kskが殴りかかろうと走り出すのをフミキが手で制す。
「君はいったい何者だい？こんなところにいるなんてよほど物好きと見える」
「YESかNOで答えろ、お前らとお喋りしに来たわけじゃないんだ」
「それじゃNOで」
フミキがそう言った瞬間、少年の銃が火を吹いた。
- Re: かそせか ( No.41 )
- 日時： 2012/09/16 18:41
- 名前： 剣舞 ◆EFZHg174eQ （ID: AS6qN2jn）
銃弾はフミキの足元に当たり、鈍い音が鳴る。
どうやら威嚇射撃のようだ。
「もう一度聞こうか、YESかNO、どっちだ」
「何度聞いても答えは変えない。NOだ、それと小僧」
フミキからさっきまで無かった気迫を感じる。
「銃は脅しの道具じゃない、一度銃口を向けたのなら覚悟はできているんだろうな」
いつの間にかフミキは両手に持った二丁の拳銃を少年に構えている。
「上等だ、俺もやるからには本気を出させてもらおう」
そう言って不敵な笑みを浮かべた少年はまっすぐにフミキを見つめて言い放つ。
「出番だ、来いバハムート!!」
その言葉にと共に少年の体から光が溢れる。
やがてそれは人の形となり、光に包まれた体はゆっくりと本当の姿を現した。
- Re: かそせか ( No.42 )
- 日時： 2012/09/16 19:15
- 名前： 剣舞 ◆EFZHg174eQ （ID: AS6qN2jn）
「あれって……」
驚きを隠せないkskに対して顔色が悪かったはずのケフィは冷静に分析する。
「精霊だね、ただ人型の精霊なんて聞いたことないから能力に関係しているのかも」
完全に具現化した人型の精霊は長いストレートの金髪に暗い黄緑色のジャケットに同じような色スカートをはいている。
顔立ちも整っており、女性の中では美人の部類に入るだろう。
しかしその手には柄の長い斧を持っている。
「呼んだかチビ、久しぶりに出てきたのに獲物は三人か、拍子抜けだな」
人型の精霊は不満を漏らすと共に斧を握りしめ、ksk達を睨みつける。
「グダグダ言うな、さっさとやるぞ」
わぁーったよ、という気のない返事とは裏腹にその精霊はすごい早さで走ってくる。
「kskやれるか？」
というフミキの声に対して小さく「当たり前だ」と返事をする。
すぐとなりではケフィも構えている。
「ジェネシス行くぞ！」
「不知火、出番だよっ！」
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