二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- kskと世界の仲間達
- 日時: 2013/10/09 00:04
- 名前: 旧世界の神 ◆qG6Aph5m22 (ID: H1c8Uwl2)
クリックありがとうございます。
始めまして、旧世界と申します。
今回執筆させて頂く「kskと世界の仲間たち」は、ポケモンのリレー小説です。
この小説は「kskと愉快な仲間たち」の続編となりますので一読推奨します。
もちろん、前作を読まなくても楽しめるよう努力していくつもりです。
※現在前作はご覧になれません、ですが今作とは全くもって世界観から違うので読まなくても問題ありません
先述しましたがこちらは「リレー小説」です
多少のグダりはあるものだと思って御容赦ください
感想・意見大歓迎!
辛口意見お待ちしてます
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体とは一切関係ありません。
どっか似てたとしてもそれは他人の空似です。
幻想です。
冬の小説大会では皆様の応援のお陰で金賞を頂く事が出来ました!
読者の皆様にはこの場を借りて作者一同より感謝の意を表させていただきます!
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- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.186 )
- 日時: 2013/01/23 23:57
- 名前: ノポキ (ID: QiHeJRe.)
「まずいな……」
そう呟きながらフミキはこの危機的状況を乗り切る術を必死に考えていたが、状況は悪化する一方だ。
グレイフィアは強すぎる、今の皆じゃ勝てる筈がない。
撤退も考えたが、負傷者がこれだけいるとなるとそれも難しくなってくる。
しかし、この状況を打破する手はあった、それもフミキ自身が持っているのだ。
だがフミキはその手を使うのを躊躇った。
(この力を使って、もしあの時みたいなことが起こったら……いや、俺はもうあの力を使わないと決めたんだ。それが、せめてもの償いだから)
銃を持つ手を一層強く握る。その顔は昔の過ちに対する自分への怒りと、今自分がするべきこと……その2つによって強く歪んでいた。
すると突然、グレイフィアがフミキに目を向けた。
「あら、そこの貴方……フミキさんと言いましたっけ?何をそんなに難しい顔をしてるのかしら。もはや貴方たちの負けは決まったようなもの、今更後悔したって遅いですのよ」
そう言いながら、雪の上に突っ伏してるケフィの所まで歩き、足でその腹を蹴った。
「ッ!…………」
その瞬間、フミキの中の何かが弾けた。
考える間もなく、フミキはグレイフィアに向かって駆け出していた。
走りながらリボルバーに人技とは思えない早さで銃弾の装填を完了させ、間髪入れずに発砲した。
最初に六発、少しタイミングをずらして残りの六発も撃つ。
弾丸はグレイフィアの頭、心臓、喉元に二発ずつ当たるようにして飛んでいく。
グレイフィアが氷を張った瞬間、フミキの二回目の発砲で放たれた六つの弾丸が先に放った弾丸に当たり、軌道を変えた。
一瞬、驚きの顔を浮かべたグレイフィアは氷を張るのが間に合わないと判断したらしく、すかさず横に飛び、回避した。
しかしフミキはその動きを読んでいた。一直線にグレイフィアへと走って行き、拳を握りしめ渾身のパンチを放った。
ゴッという鈍い音が響き、グレイフィアが1mほど飛んだ。
- Re: 【冬の小説大会金賞受賞作品】kskと世界の仲間達 ( No.187 )
- 日時: 2013/01/23 23:54
- 名前: ノポキ (ID: QiHeJRe.)
飛ばされたグレイフィアが立ち上がる。
「ふふふ……成る程、銃弾に小細工をして最初に撃った銃弾のスピードを緩めたと。中々洒落た真似をしてくれましたね。」
「まさか敵に誉められるとはな」
フミキが何処か緊張に欠ける声で言う。目はもう、迷いの無い真っ直ぐな物へと変わっていた。
「いい目になりましたね。けれど少しは自分の身の回りにも注意するべきですよ」
そう言うグレイフィアは右手を上に掲げると、手首をくいっと曲げる動作をした。
瞬間、フミキの回りにあらかじめ宙に漂わせていたのであろうつらら状の氷が、あらゆる方向からフミキ目掛けて飛んでくる。
フミキの立っていた所につららが幾つも刺さり、氷が砕け、視界を悪くする。
「「「フミキィィィィィィィィィ!」」」
思わずMysomや五月雨、バハムート達が叫ぶ。
しばらくして視界が晴れると、グレイフィアの表情が少し曇った。
フミキが立っていた場所に現れたのは、四つの足にメタリックな銀のボディ、正面に金のバツ印が付いた————精霊だった。
「ふう、今のは少し危うかったな」
最初に口を開いたのはフミキだった。どうやら四つ足の精霊の真下に入り、グレイフィアの攻撃をやり過ごしたらしい。
「どういうことでしょうか。そのメタグロスの精霊……貴方、精霊使いでしたのね」
それに対し、グレイフィアは驚いたような表情を顔に浮かべる。
「隠してなかったと言えば嘘になるな。まあ、お前が俺にコイツを使う切っ掛けを与えたってのは間違い無いけどな」
「まあ、この際そんなことはどうでもいいのです。私を楽しませるくらいは精々抵抗してくださいよ?」
グレイフィアが何処か楽しそうに微笑む。
「望む所だ」
フミキもメタグロスの精霊、オメガと共に戦闘体勢に入った。
- Re: 【冬の小説大会金賞受賞作品】kskと世界の仲間達 ( No.188 )
- 日時: 2013/01/28 00:44
- 名前: ノポキ (ID: QiHeJRe.)
先に動いたのはフミキだった。
既に弾込めを済ませていた銃を構えてグレイフィアに向けて発砲する。
先程のように少し遅れてもう一度発砲した。今度は三発ずつだ。
グレイフィアは弾道が変わったそれを今度はグレイシアのミラーコートで返す。
通常ならば秒速400mは越えるであろうそれを……ミラーコートにより倍の速度になったそれを……フミキは三発の銃弾で弾く。
「やっぱ同じ手は通用しないか……ならっ!」
フミキはオメガの上に飛び乗り、短く一言叫ぶ。
「飛べっ!」
そう言われたオメガが自身の体を浮かせ、四つの足を爪が外側に向くようにしてたたむ。
それを見たグレイフィアも氷で足場を作り、フミキと同じ高さまでくる。
「今度は空中戦ですか……。相変わらずどんな戦い方をするのか読めませんね」
グレイフィアが言う。
「そっちの方が退屈させないと思ったんだが、いらぬお世話ってやつだったか?」
少しおちょくるようにフミキも言う。
「いえ、むしろ有難いですわ。さあ、もっと私を楽しませて下さいッ!」
今度はグレイフィアが先に動いた。
- Re: 【冬の小説大会金賞受賞作品】kskと世界の仲間達 ( No.189 )
- 日時: 2013/02/04 22:48
- 名前: ノポキ (ID: QiHeJRe.)
グレイフィアと戦う中で、フミキの気持ちには確かな変化が起こっていた。
(精霊を使わないことが償いか……いや、違うな。俺はあの時のことを精霊のせいにしていたんだ。勝手に都合のいいように考えて、償えもしない罪を償おうとしてただけだ。そんなものただの自己満足でしかない。ならどうすればいい……簡単な事だ。俺自身が変わればいい。いつまでもこの調子じゃいつかまた同じようなことを繰り返す。それで後悔するなんてまっぴらだ。だったら今、俺が守るべき仲間を守るんだ。……そう、俺がこの手で守るんだ)
ギンッ!
フミキが撃った銃弾をグレイフィアが氷で作られた剣で弾き返す。
すかさずフミキに向かってつらら状の氷が飛来する。
それをフミキはめいいっぱい引き付けて紙一重でかわす。
一進一退の攻防が続く中、グレイフィアの顔には笑みが浮かんでいた。
「戦いの中で笑うなんて、そんなに戦いが好きなのか?」
攻撃と防御の合間を縫って、フミキが語りかける。
「愚問ですね。むしろ貴方は今胸の高鳴りを感じていないのですか?」
グレイフィアが自身の胸に手をあてながら聞き返す。
この時、話で注意をそらしておきながら銃弾を発泡するが当然のごとく弾かれる。
「フッ……戦闘狂ってやつか。死ぬのも怖くないみたいだな」
「それも愚問です。死ぬのを恐れてたら全力で戦える訳ないでしょう」
「確かにそうだな。なら全力で戦えてる俺も戦闘狂かね」
- Re: 【冬の小説大会金賞受賞作品】kskと世界の仲間達 ( No.190 )
- 日時: 2013/02/18 22:25
- 名前: ノポキ (ID: QiHeJRe.)
一方、タートナックはただフミキとグレイフィアとの戦いを見ていた。能力は解除されており、アマテラスも横にいる。
「フミキさん、凄い。しかも精霊使いだったなんて……」
「タートナック、私達もフミキの援護に回るわよ!こっちには炎がある分有利に戦えるかもしれないわ!」
アマテラスが能力の使用を促す。
しかし……
「無理だよ……あんなのに勝てる訳が……」
「え……アンタ何を言って……」
「勝てる訳がないんだよ!たまさんやkskさんだって倒れて、フミキさんも苦戦してるのに、そんな相手に……そんな相手に僕なんかが勝てる筈無いじゃないか……」
それに対しタートナックは戦う意思を見せない。
「何よ、そんなのやってみなきゃ分からないじゃない!」
「わかるよ!アイツは僕なんかよりもずっと強い……例え相性的に有利だったとしても、埋められない差がアイツと僕にはあるんだ……」
「何よっ!さっきから聞いてれば勝てっこないだの差があるだの……アンタはここに来る前に覚悟決めたんじゃ無かったの!?」
消極的なタートナックに対し、アマテラスもより強い口調になる。
「決めたよ……けどまさかあんな強いアラシが来るなんて思う訳無いじゃないか!」
「何よ。そんなの……そんなの全然覚悟決められて無いじゃない!アンタの覚悟っていうのは所詮その程度だったの?そんなことで打ち砕かれる覚悟をひっさげてここに来たの?違うでしょ!アンタは戦う為にここに来たんでしょ!?あの時じいちゃんを殺されて、もうそんなことを起こさせない為に、アラシと戦う決意をしたんじゃないの!?」
「アマテラス……」
「こんなところで立ち止まってちゃ、アラシをこの世から消すなんて夢のまた夢じゃない!それに……アンタは一人じゃないわ」
「……ッ!!」
タートナックの体の震えが徐々に収まっていく。
「今、アンタには一緒に戦ってくれる仲間がいる。同じ目標を持った仲間がいる。私だって
アンタと一緒に戦うわ。」
「そうか……そうだよね。僕には仲間がいるんだ……それに『自称』最高神の生まれ変わりさんがいたっけ」
「な、なっ……アンタ、まだそれ言って……私は正真正銘天照大御神の……」
「はいはい、わかったよ。それじゃあ……行こうか、アマテラス!」
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