二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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kskと世界の仲間達
日時: 2013/10/09 00:04
名前: 旧世界の神 ◆qG6Aph5m22 (ID: H1c8Uwl2)

クリックありがとうございます。
始めまして、旧世界と申します。
今回執筆させて頂く「kskと世界の仲間たち」は、ポケモンのリレー小説です。
この小説は「kskと愉快な仲間たち」の続編となりますので一読推奨します。
もちろん、前作を読まなくても楽しめるよう努力していくつもりです。

※現在前作はご覧になれません、ですが今作とは全くもって世界観から違うので読まなくても問題ありません

先述しましたがこちらは「リレー小説」です
多少のグダりはあるものだと思って御容赦ください

感想・意見大歓迎!
辛口意見お待ちしてます

※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体とは一切関係ありません。
どっか似てたとしてもそれは他人の空似です。
幻想です。


冬の小説大会では皆様の応援のお陰で金賞を頂く事が出来ました!
読者の皆様にはこの場を借りて作者一同より感謝の意を表させていただきます!

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Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.181 )
日時: 2013/01/03 20:47
名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: 5YBzL49o)

「ちッっちちち……千切れれれれ……て、ない! 手無い……? いやあるッ! あるぞ! あるぞオイ!」
一人はしゃぐ五月雨を他所に、バハムートはkskとグレイフィアの間に割って入る。
「ここはもうあたしの射程距離だぜ……ケバいおばさんよォ!」
(お、おかしい……私の氷を溶かせる筈が……)
焦るグレイフィアの目に入ったのは、倒れたkskだった。
(『血液』ですわッ! 凍りにくくてある程度の温度がある液体ッ! 溶かしたのではなく、剥がした! 撃ち合いにしたのもポジション的にこれを考慮しての上でッ!)
「千切れてはねーが……まだ手足は凍ったままだ……何でだ? それは知らんが! 今やるべき事は知ってる!」
バハムートには脱出出来た理由など分かる筈も無いが、それは今関係無い。
目の前の相手を叩きのめすだけである。
「『氷の礫』ッ!」
「『ダブルチョォォォォッップ』ゥ!」
出現した氷は瞬く間に叩き砕かれ、ガラスの破片の如く散った。
(これだから近距離は……礫がまだ加速しきっていないのにッ! いや、それ以前にこの竜のパワーとスピードが近距離では数段上ッ! 本体からあんなに離れているのにッ! 先に始末する方を間違えましたわッ!)
「よしッ! 今だッ!」
バハムートは即座にkskを背負ってダッシュする。
「お、おろ? あ、足が凍ってて、上手く走れねッ!」
相手が馬鹿で助かりましたわ、とグレイフィアが笑う。
「グレイシアちゃん! 『冷凍……』」
「かましたれ鬼畜丸!『タネマシンガン』や!」
前方の木の陰からタネマシンガンが発射され、それを咄嗟に氷で防ぐ。
「ちょいと時間稼がして貰いますわ、悪う思わんといてな」
グレイフィアは舌打ちし、次の指示をする。
「『吹雪』! なりふり構いませんのよッ!」
先程と同じく、グレイシアとグレイフィアの周りを、強烈な冷気が取り囲む。
マシンガンの種は凍り付き、発射の為のチャージを姿勢を取る。
「……ホンマ申し訳ないんやけど……あれはちょっと止められんわ」
「隠れろォォォォーーッ!!」
フミキの掛け声で、全員一斉に岩や木の陰に隠れる。
「お、おィィィィーーッ! あたしはどうすんだよォォォォーッ!」
全員が隠れ終わった後、フミキだけが、ただ一人岩陰から頭を覗かせた。
「残り五秒ッ!」
両手に銃を構え、フミキは動かない。
「跳べッ! バハムートッ! お前の跳躍力ならそこの岩まで届くッ!」
「跳べって言ったって! 足がッ!」
足なら任せなさい! と、アマテラスが叫ぶ。
「ミディアム位にしておいてあげるからッ! 行くわよ!」
「お、おい! 何を……!」
五月雨は無視し、アマテラスは火力を一層強める!
それに合わせて、バハムートがジャンプの姿勢。
「うおおおおおおおおおッ! あちいいいいいッ! 届けェェッ!」
「うぎゃああああああああッ! 今日は何つー日だッ! 舌は麻痺するわ前歯折れるわ冷たいわ熱いわ! ロクな事ねえ! ってそりゃ普段からかッ!」
バハムートの跳躍と同時に、担がれていたkskが一瞬だけ動き、何かを投げた。
「2……1……0ッ!」
その何かを、キッカリ34秒経った事を確認したフミキが銃撃する。
「下手な鉄砲が数撃ちゃ当たるなら! 上手い鉄砲を数撃てばもっと当たるんだよッ!」
そんなフミキの決め台詞も、五月雨の絶叫も、全て爆音に掻き消された。
そう、爆音に。
「あれは! 五月雨が食った麻痺毒トマトの缶だッ! 地面を凍らせて拡散された『光柱』は何処へ行ったのか? 答えはッ! 『光糸』となりあの隔離された世界を駆け巡った! 締め上げたり普通にナイフ拾って刺すのだとバレる! そこで! 糸は缶やαとかいう奴が落としたナイフ! そして埋まっていた余りの地雷を取り! ナイフは缶の中に入れ、地雷は缶と共に『光柱』で空けた穴を通って射程距離内に入れ、『ジェネシス』の『リサイクル』で合成させた! 缶も中身がこぼれない様に元に戻した! 本当は別の形で使う積もりだったがな! って今届いた『ジェネシス』からのメールに書いてあるぜ! 起爆担当はドサイドンじゃ無く俺の弾だがな! これで缶の中身の麻痺毒トマトや、それに浸したナイフがヤツを……」
と、そこまで言ってグレイフィアを見ると、間一髪、溜めていた吹雪を氷の壁に変換して防いでいた。
「危ない……ってレベルじゃ無いですわ……油断禁物……」
そして、その頃バハムートは岩陰に到着していた。
「あ、危なかったァーッ! kskはまだ息があるぜ! けっこう重症だが、まだ何とかなるレベルだッ! さっきも缶投げてたしな!」
それを聞いて、一同は胸を撫で下ろす。
「安心するのはまだ早いですわよ……こっからが第二ラウンドですわ」
「望む所ッ!」
フミキが叫んだ。

Re: かそせか ( No.182 )
日時: 2013/01/12 22:46
名前: あど (ID: 07Anwjr8)

するとフミキは同時に隠していた銃を驚きの早さで構え、数発撃ち放った。
しかし読まれて居たのかすべて氷で相殺されてしまう。
「グレイシアちゃん! 吹雪ですのーー」
グレイフィアの言葉はそこで途切れる。
それもそのはず。グレイシアの吹雪が出ないのだ。
が、すぐにグレイフィアは原因に気付いた。
「ッ! 貴方! 私のグレイシアちゃんに何を!」
それにケフィが応答する。
「この子が攻撃する度に耳をあげるのを見てなかった訳じゃないんだよ。
だからこうして耳と鉄球を縫わせて貰ったよ
そして油断しない方が良い。君が弾丸をいなした間に、皆動いてるんだから」
しかし、グレイフィアが浮かべたのは笑みだった。
「確かに『吹雪』は出来ませんねぇ……」
そう言うとグレイシアが氷を浮かべた。
いち早く反応したのはたまだった。
「ケフィッ!!」
ケフィの体を氷が掠れていく。それに伴い微量の鮮血が飛び散る。
「ありがと不知火……!
驚いたよ……じゃあ次はこっちが驚かす番だね……!」

Re: かそせか ( No.183 )
日時: 2013/01/12 23:16
名前: あど (ID: 07Anwjr8)

ケフィが語尾を強めると、突如夥しい数の針の様な物がグレイフィアを襲った。
「油断してもろたら困るで!」
Mysonがそう叫びながら木の陰から姿を現す。
「大方手数を回らせる算段でしょうが……
一個一個の威力が弱いのであればこうして一個の巨大な氷で防げますのよ……!」
その言葉に倣い、巨大な氷が針を次々に弾いていく。
そして、とグレイフィアが続ける。
「わたくし決して油断はしておりませんことよ!」
グレイフィアは自分の後ろにも氷を展開する。
そこに数秒遅れて、鬼畜丸が放ったであろう木の実が激しい音を立ててぶつかる。
「失敗……」
Mysonが悔しそうに呟く。
が、一撃去ってまた一撃である。
フミキの拳銃の音が山に響き渡る。
しかし、その弾丸は氷を展開したグレイフィアにではなく、ケフィと攻防を続けていたグレイシアへと襲いかかった。
グレイフィアが一瞬声にならない声をあげ、間一髪でそれを打ち落とす。
白い吐息が漏れるグレイフィアの顔からは、明らかに余裕の念が減少している。
フミキがこれまた手早く素早くリロードをしながら、言い放った。
「攻撃は最大の防御だ。更にいかせてもらうぞ」

Re: かそせか ( No.184 )
日時: 2013/01/14 00:06
名前: あど (ID: 07Anwjr8)

グレイフィアがまたフフフ、と薄笑いを浮かべる。
「攻撃は最大の防御……確かにそうですわね……
ならば猛攻撃なら! 防御を通り越して! 過剰防衛ですの!
そしてそれで良い、貴方達を潰す為に本気を出す事を誓いますわ……!」
グレイフィアの周りに異様に尖った氷が何十本も浮かびあがる。
そしてその氷は不運にも治療を終え駆けつけた、白の腹部をめがけ、一斉に放たれた。
フミキがとっさに銃弾を放つが、数個散らしただけだった。
他の皆も各々に氷をどうにかしようと動きを見せる。
だが、間に合わない。その埋まらない隙間はもはや永遠のものと言って差し支えなかった。
その場に居た誰もが目を伏せた。

が、鈍い音も鋭い音も聞こえない、響かない。
一同が恐る恐る目を開けると、そこにはαの精霊、ドサイドンが仁王の姿勢で構えていた。
遠くの岩に凭れ掛かったαが口を開く。
「そいつの腹部に訪れたダメージを……腹に穴の開いた俺の……精霊が『避雷針』で肩代わりすれば……それはすなわち無傷だ……
治療の礼だ……ありがたくなくても受け取ってくれ……」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.185 )
日時: 2013/01/17 21:42
名前: あど ◆dBAuVaj45M (ID: 07Anwjr8)

「中々小賢しいですわね……
もっと徹底的に潰してさしあげないと貴方達、また身分を弁えずリベンジしてきそうですわ……
ではまず……」
グレイフィアが氷を放つ。
その氷はグレイシアの耳に繋がれた鉄球をいとも容易く粉砕する。
立て続けに氷が飛ぶ。
もう片方の鉄球を的確に捉えている。
しかし今度はケフィが黙ってはいなかった。いや、黙ってはいたのだが。
放たれた氷が銕球に当たる前に、自らの片腕を犠牲にしてなんとかそれを阻止する。
が、勿論そんな犠牲に打たれる心を相手は残念ながら持ち合わせていなかった。
「うっ……あっ……」
ケフィが呻き声をあげた理由は一目瞭然だった。
むしろ本人でなくとも呻き声があがるだろう。
後ろに回り込んでいたグレイシアの氷の連撃により、ケフィの背中は血を人工芝生に塗りたくったような見るも哀れな状態になっていた。
「ごめん……一旦……離脱……」
そう言い残し、ケフィは雪の中に突っ伏した。
すぐにたまが駆け寄る。
「ケフィッ!! 何故だ! 後ろからの不意打ちは仕方無いにせよ、最初の氷に対する防御ならまだ間に合う距離だったのに何故ッ!」
グレイフィアが例によっておぞましい笑顔を浮かべる。
「『防御』なら、していましたよ? ちゃーんとねぇ……」
「だったらなんでーー」
たまの言葉は、飛んで来た氷を避けたため途切れる。
「ッ! どうやら答える気がなさそうだな……!」
たまが一気に間合いを詰める。まるで鬼神のような殺気だが、その殺気も次の瞬間に崩れ去る。
後ろからの氷によって。
「確かに私を消せばグレイシアちゃんも消えますが、それがグレイシアちゃんに注意を払わなくて良い理由にはなりませんことよ。
私の氷をグレイシアちゃんの『ミラーコート』で跳ね返させてもらいましたわ。
速度も、ダメージも二倍……。痛むでしょうねぇ……」
「グレイフィア……オマエは……」
たまも雪に崩れ落ち、こうしての直球勝負も失敗に終わる。
圧倒的に深いペナルティを負いながら。




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