二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- kskと世界の仲間達
- 日時: 2013/10/09 00:04
- 名前: 旧世界の神 ◆qG6Aph5m22 (ID: H1c8Uwl2)
クリックありがとうございます。
始めまして、旧世界と申します。
今回執筆させて頂く「kskと世界の仲間たち」は、ポケモンのリレー小説です。
この小説は「kskと愉快な仲間たち」の続編となりますので一読推奨します。
もちろん、前作を読まなくても楽しめるよう努力していくつもりです。
※現在前作はご覧になれません、ですが今作とは全くもって世界観から違うので読まなくても問題ありません
先述しましたがこちらは「リレー小説」です
多少のグダりはあるものだと思って御容赦ください
感想・意見大歓迎!
辛口意見お待ちしてます
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体とは一切関係ありません。
どっか似てたとしてもそれは他人の空似です。
幻想です。
冬の小説大会では皆様の応援のお陰で金賞を頂く事が出来ました!
読者の皆様にはこの場を借りて作者一同より感謝の意を表させていただきます!
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- Re: 【人気投票ルール発表!ポケモン配布も!】kskと世界の仲間達 ( No.201 )
- 日時: 2013/03/03 18:28
- 名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: xRhmB4K7)
名医の卵って程じゃあありませんよ、と白は言いながら、たまの方を振り向いた。
「やらなきゃならん事がある……」
そうですか、と白は言った。
「負担にならない程度にして下さい」
たまは頷くと、右手で能力発動の構えに入った。
すると、一つの魂がたまの右腕から出現し、鳥の形に変貌した。
「今の俺の精神テンションだと……ゲホ、この一匹が精一杯か……魂が小さく弱い生き物なら、解放した後も多少俺の任意で操作出来る……こいつにフミキの魂の波長を記憶させ……」
そしてたまは、自分の服を引き千切り、鳥の尾に結び付ける。
「気付いてくれ……!」
鳥を手から離すと、翼を広げ洞窟から飛び去って行った。
一方その頃フミキとタートナックは。
崖に張り付いていた。
「タートナックをオメガの前足に掛けて……一応リロードをしておくか……」
フミキがリボルバーを外し、一発弾丸を込めたその瞬間。
「右前方ヨリ高速デ接近スル物体有リ。対応ノ命令ヲ」
その声を聞いて、フミキはぎょっとした。
この声を最後に聞いたのは確か二十代の時だったか十代後半だったか……まあ、十年位前であろう。
その時から、この声にはいつも驚かされる。
声の主は、オメガだった。
(こ……こいつ喋ったのかッ!? オメガは……昔からあまり喋るタイプの精霊じゃなかった! カーネルの様に無口って訳じゃあ無く……不知火の様に人見知り? ってのか……って訳でもなく! 『ネコ被り』って感じだッ! 他の研究員にはガッツリ偉そうにするけども……俺にはあんま喋らないというか……本当に重要な事しか言わない! だからいつもこいつの言葉に驚くッ! それと……多分こいつを他の精霊に会わせたら……リーダー的な存在になるんじゃあないか……バハムートとは合わなそうだが……トムやカーネルとは合いそうだな……ってそんな悠長な事を考えてる場合じゃあない! 右前方! 確認!)
ちなみに、ここまでの思考に掛かる時間! 0.2秒!
確認した先には!
先には! 先には!!
「グ、グレイフィアァァァーーッッ!!」
グレイフィアが滑っていた! 崖を! 垂直にッ!
気付いた時にはもう遅い! グレイフィアとの距離! 約1m!
「逃がしませんわ……逃がしませんわッ! 氷技『金剛氷結乱舞』(ダイヤモンドダンス)ッ!」
グレイフィアの周囲に氷が大量に出現! そしてフミキに襲い掛かる!
(なんという執念! なんという執念ッ! そして言うのが遅いんだよッ! オメガッ! すぐ向かなかった俺のせいでもあるがッ! もう回避は不可能!こうなればッ!)
「戻れオメガーーッ!」
オメガを戻し、落下して回避ッ!
「うぐッ……あッ!」
しかし、数個の氷がフミキの左腕に直撃!
そして……落下!
- Re: 【人気投票ルール発表!ポケモン配布も!】kskと世界の仲間達 ( No.202 )
- 日時: 2013/03/07 00:04
- 名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: xRhmB4K7)
「ぐううううッ!」
フミキの落下ルートに合わせて、血の糸が垂らされる。
(ひ、左腕が……一撃一撃は大した事ないダメージだが……こうも連続して重なると中々どうしてキツいな……)
グレイフィアは滑りの勢いを止めず、フミキの方へ反転する勢いを利用し、氷を投げ付けて来る。
「避けなくてはッ! オメガ! 『メタルクロー』!」
オメガの腕で崖を殴り付け、その反動で崖際から離れる。
(まずい……右手はタートナックを掴んでいる、左腕は引き金を引ける状態じゃあない……この空中では四つん這いタイプのオメガは踏ん張りが効かず大幅にパワーとスピードダウン……オメガに乗って浮遊して逃げるにしても、『電磁浮遊』は二人も乗せられない……それにこのスピードで鋼鉄のオメガに乗ったらどっちみち足の骨がバラけて落下するぜ……となると!)
「これしかねえ!」
フミキは銃のレバーを口で引き、フックショットを発射した。
しかし。
「グレイシアちゃん!」
一瞬だけ現れたグレイシアの冷凍ビームが直撃し、ロープは切断された。
「逃がしませんわ……絶対に……」
(クソッ……こうなると、もう残された手はこの弾丸一発のみ……引き金を引く指はない、しかも俺は奴にまだ一度も弾丸を当ててない……この状態で奴のガードをくぐれるか?)
そんな事を考えている間に、またグレイフィアは崖を凍らせて直角に滑る。
(来るか……! ウダウダやっている暇はない! アレをやるしかない!)
フミキは覚悟を決めた。
ふぅ、と息を吐いて。
右足を上げた。
そして。
拳銃の引き金を! 足の親指に掛けたのだ!
ブーツを捨てた事により右足は素足!
引っ掛かりは十分ッ!
「このまま左足を添え! 左足を押し右足を引けば発射出来る! 食らえィグレイフィアーッ!」
流石のグレイフィアもこれは意外!
一瞬氷のガードが遅れたッ!
しかし、銃弾はグレイフィアの右腕を掠めただけ! 直撃はしなかった!
「ク……フフフ……万事休す、ですわねェェェェーーッ!」
「いいや、違うね!てめぇのその人形の様に千切れそうな右腕をよーく見てみろ! マヌケ!」
瞬間、グレイフィアは停止した!
「な……何故進みませんの……まさか!」
グレイフィアが右腕を見るとそこには!
ベルトだ! ベルトだった!
ベルトが崖に固定されていた!
「特殊弾丸! 『釘弾』! 最初から狙っていたのはベルトだったのさ! 釘に似せた弾丸でベルトを崖に打ち付け固定した! そのバクーダ二匹でも千切れない硬質のベルト! 腕を巻き込まずに外してみなーッ!」
落ちながら、フミキは銃を仕舞う。
そして、ふぅ、と息をつく。
(落下を防ぐ方法はもうない……崖から遠すぎる……だが、地面に激突する瞬間、タートナックを上へ投げれば、タートナックだけは助かる……何とか逃げ延びてくれよ……)
そう思った瞬間。
理解した! フミキは理解した!
上空から何かが超高速で飛来するのを理解した!
(あ……あれは……ハヤブサ! しかも! 尾に巻き付いているのは……あのデザイン! たまの服だッ!)
瞬間! フミキの中に眠る、生きようとする何かが爆発した!
動かない筈の左腕が、必然的に動くのを感じた!
ハヤブサの下降最大スピードは生物界最速の時速300kmと言われる!
しかし! フミキもまた相当のスピードで落下しているのと、異常なまでの精神テンションによってハヤブサの動きを見切り、掴んだのだ!
ハヤブサを掴んだ!
そして、それはハヤブサを遠隔操作していたたまにも当然伝わる!
(気付いたか……そして掴んだか!)
「『ソウルシフト』ッ!」
たまが右手を振るうと、フミキは物凄いパワーで引き戻されるのを感じた!
そして、気が付くと退避組が隠れていた洞穴に立っていた! たまの目の前に立っていた!
「『ソウルシフト』は……俺が解放した魂を瞬間的に俺の元へと戻し、それに巻き付かれたり掴んだりしていたヤツも同時に瞬間移動させる……これでフミキとタートナックの救助は終わったぜ……」
そう言って、たまは倒れた。
- Re: 【人気投票ルール発表!ポケモン配布も!】kskと世界の仲間達 ( No.203 )
- 日時: 2013/03/07 02:11
- 名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: xRhmB4K7)
「よくやってくれた……たま、恩に着るぜ、腐っても最強だな」
そう言って、フミキは洞穴の中を見渡す。
「やまおとこ、ここまでの案内よくやってくれた……そして『釘弾』で撃った手紙を見付けたのも誉めてやる……そして白、中々の応急処置だ。将来キングダムで雇いたいな……昔のりかけいを見ている様だ……あいつは何か腹立つ奴だったが……まあいい」
フミキはタートナックを丁寧に寝かして、携帯電話を取り出した。
「オイオイおいおい……いくらなんでも山ン中で電話なんて無理じゃあねーのォ? あたし電話なんて持ってねーけどさぁ〜」
それなら問題ない、とフミキはバハムートを制し、ダイヤルをプッシュして行く。
「つい2年前に俺専用の電波塔と回線を大量に作ったばかりだ……キャスフィ地方ならどこにでも通じる……」
その場に居た誰もが口をあんぐりと開けた。
初めに声を発したのはバハムート。マヌケっぽいいつものロングトーンだ。
「こんの……応援で使うボンボンすら全部カーボン素材でないと気がすまねー様なボンボン野郎がァァァーーッ!!」
フミキはさもうるせぇと言いたそうな顔をして、業務的な事だけを告げた。
「昼はグレイフィアに見つかり、再び襲撃に遭う可能性がある……ステルス性小音サーモグラフィ付きの機体を夜にこの山に寄越す、それまでここで待機。その間……そこのαとか言う野郎に色々吐いて貰う事にしよう」
全員が頷いた。
一方その頃。
グレイフィアは苛立っていた。
この硬質なベルトを無理矢理切ったり千切ったり凍らせて砕いたりすればダメージのある右腕が更に酷い事になる。
グレイフィアは岩から釘を引き抜き、崖を凍らせて滑り降りた。
「逃がしませんわ……絶対に……見つけ出してやりますわ……ッ!」
その時、グレイフィアのポケットの中で通信機が震えた。
舌打ちしながらも、グレイフィアは通信電源を入れた。
「様なら後にして下さいません? ……今は取り込み中ですのでッ」
「……遅いでしょう……」
グレイフィアの声を遮って、一人の男の声がした。
「紳士的に考えて……女性に文句を言うのは良くない事でしょう……しかし、あまりにも遅すぎるでしょう……会議の時間に遅れるでしょう……」
「そんな事よりも、大事な……」
今、と男の声が低くなる。
「戦った、な?」
今までの口振りは一変し、グレイフィアを見えない力で威圧する。
「一見クールな様で戦闘狂……だがそれ故に、『戦闘』に『狂っている』が故に、戦闘に対する執着も異常……」
しかし、と男は続ける。
「戦闘に狂っているからこそ、戦闘に執着するからこそ、戦いを引き上げ、分析し、次の戦いに備える……という選択肢もしっかりと頭の中にある筈、一体何故そこまで熱くなる、貴女は氷の女だろう」
グレイフィアは唇を噛み締めた。
「私の氷を……破った者が居た」
フミキやタートナックとは自然から逃げながらの戦いであり、その上自分の氷攻撃はほぼ全て通じていた。
場所が場所でなければ確実に勝っていただろう。
しかし。
奴は。事もあろうに奴は。
正面から一人で立ち向かい、氷の壁を唯一突破した男。
「……kskと、トムか」
ええ、とグレイフィアは答えた。
圧倒的有利な条件下でのあの攻防、そして最後の最後まで隠し玉を用意する周到さ。
勝った戦いだが、どうも腑に落ちなかった。
フミキからはマトモな攻撃を受けていないし、タートナックからも急な不意打ちのみ。
一対一の戦いでありながら、あそこまで善戦させてしまった自分が許せなかった。
抉られた左腕、切り落とされた髪の毛は、千切れた右腕よりも屈辱だと感じた。
「……まぁいいでしょう、それより、例の物は」
男は落ち着きを取り戻して言った。
それを聞くなり、グレイフィアはポケットから一つの石を取り出す。
「ええ、無事発見しましたわ……この『翠色の玉』を……これと、『紅色の玉』、『藍色の玉』が揃えば……遂に……!」
クフフ、とグレイフィアは笑いを堪えきれなくなった。
電話の向こう側に居る男も同様だ。
「ええ……『ポケモン』を利用した……破壊と創造の世界がッ! 新たなるアラシの世界がッ! 誕生するのでしょうッ!」
それから、しばらく二人は笑った。
笑わずには居られなかった。
「ふ……それよりも、このプロジェクトの成否は貴女に掛かっている……決行の日は近い、会議の為に早く戻るでしょう」
すっかり落ち着きを取り戻したグレイフィアは、それに従う事にした。
「そうそう、それと、もう一つ」
電話の男は、切り際に静かに、しかし力強く言い放った。
「貴女ではkskを殺せない。kskとトムに引導を渡すのは……」
そこまで言って、急に通信機の様子がおかしくなった。
おそらく、相手が通信機を切ったのだろう。
『物理的』に。
「この私でしょう」
ここで、通信は完全に途絶えた。
「…………ワット……」
かくして、日は落ちていく。
ネオキャスフィ存亡の危機は近い。
- Re: 【人気投票ルール発表!ポケモン配布も!】kskと世界の仲間達 ( No.204 )
- 日時: 2013/03/12 21:30
- 名前: タピオカ (ID: NPNDmgZM)
舞台は再び一行の隠れている洞窟に移る。
「おい五月雨」
フミキが口を開いた。
「そこでお寝んねしてるαとかいう野郎を起こしてくれ。聞かなきゃならんことが山程ある。ついでにどういう能力を持っているにせよ、そもそも持っていない可能性もあるが……、兎に角無効化しておくに越したことは無い。流石にもう『雨』は降らせられるな?」
「ケッ、こんなヤロー外に放っぽりだしときゃあ良いんだよ」
前歯の恨みは相当に深いらしい。五月雨はイライラしていた。
「でもよぉー、とりあえず聞くこと聞いといた方が良かねえか?」
あのバハムートにまで諭される始末であった。
「いい加減にアタシがバカだからワライタケ食っちまったんじゃなくって此奴の仕掛けた罠なんだって事をハッキリさせるべきだぜ!」
『いや、それはテメーがバカなだけだろ』
洞窟に居る全員の声が重なった。
本日このセリフで馬鹿にされたのは二度目である。
「っくしょーッ!なんだってんだよーッ!」
バハムートが五月雨の中に戻ろうとしたその時、
「……俺はそんなもん仕掛けちゃあ居ないからな」
声が洞窟内に響いた。
「ッ!?」
声の主の近くにいたMysonと、既に意識を取り戻していたのだろうか、たまも身構える。
「起こす手間が省けたぜ、クソ野郎」
五月雨がαを睨んだ。
「随分男前なツラしてるじゃあないか、ん?」
αが五月雨の口元を指差しながら言う。
「テメェ……!」
αに掴みかかろうと五月雨が立ち上がる。
「まあ落ち着け、五月雨。前歯ならキングダムに作らせた。今夜車と一緒に届くはずだ。」
「・・・・・・チッ、差し歯なんざいくら寄越されてもこの怒りは収まらねえな」
フミキに制され座りなおした五月雨だが、しかし彼の右手は拳銃を入れているポケットへと延びていた。
「差し歯?そんなもので良いならその辺の石ころをケフィに差し歯に変えさせるさ。俺が作らせたのは『前歯』だ。本物のな。」
「……まあ良い。聞かなきゃならないことをさっさと聞いちまおうぜ」
「ああ、そうしよう。まず初めに—————」
- Re: 【人気投票ルール発表!ポケモン配布も!】kskと世界の仲間達 ( No.205 )
- 日時: 2013/03/09 01:29
- 名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: xRhmB4K7)
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