二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- kskと世界の仲間達
- 日時: 2013/10/09 00:04
- 名前: 旧世界の神 ◆qG6Aph5m22 (ID: H1c8Uwl2)
クリックありがとうございます。
始めまして、旧世界と申します。
今回執筆させて頂く「kskと世界の仲間たち」は、ポケモンのリレー小説です。
この小説は「kskと愉快な仲間たち」の続編となりますので一読推奨します。
もちろん、前作を読まなくても楽しめるよう努力していくつもりです。
※現在前作はご覧になれません、ですが今作とは全くもって世界観から違うので読まなくても問題ありません
先述しましたがこちらは「リレー小説」です
多少のグダりはあるものだと思って御容赦ください
感想・意見大歓迎!
辛口意見お待ちしてます
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体とは一切関係ありません。
どっか似てたとしてもそれは他人の空似です。
幻想です。
冬の小説大会では皆様の応援のお陰で金賞を頂く事が出来ました!
読者の皆様にはこの場を借りて作者一同より感謝の意を表させていただきます!
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.161 )
- 日時: 2012/12/15 00:01
- 名前: 王様 (ID: ADREmkmP)
「何……だと……」
キティが呻く。その視線の先には30mはあろう高さのホテルの窓から拳銃を構えるフミキがいた。その銃口からは紫煙が昇っている。
「……何故俺の動きがわかった……」
誰に問うまででもなくキティが苦々しげにこぼす。
「お前がたま相手に真っ向から挑んでいくとは思わないからな……。そう考えりゃお前が死角から攻撃するのは上から見てれば大体わかっちまうものなんだぜ。ま、どのみちその傷じゃ今は戦えないだろう……。引くならさっさと引くんだな。引かないなら俺はお前を撃つ」
そういい、フミキはリボルバーの撃鉄を引いたその直後、キティは舌打ちとともに消えていった。
「フミキ、そのでたらめな射撃技術は……やっぱりお前は……」
たまは何かを確信しフミキに問いかけるが答えは返ってこない。
しばしの沈黙の後、フミキが
「知ってるだろうがこの後パーティーやるんだってな。
そういや白がコスプレし」
「よしすぐ行こう」
いつもの回りくどいまどろっこしい口調すらも無視して被せ気味で即答するたま。
「お、おう……。じゃ、先行ってるぜ」
と予想以上の食い付きに戸惑いつつもそう言い残して去っていった。
その後、しばしその場で「いや、俺は白のコスプレが見たいとかじゃなく白の保護者的な……」とボソボソ言っているたまがいたとか。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.162 )
- 日時: 2012/12/15 10:22
- 名前: エコト (ID: iZt7ppNj)
「よーしみんないるなー?それじゃ改めて……乾杯!」
キングのかけ声で皆が「かんぱーい!」と声を合わせる。
興奮状態のバハムートは「かんぱァァァァァァ(中略)ァァァァァい!!」と無駄なロングトーンを披露し拍手を浴びた。
この後はケフィとねーちんが作った料理を食べつつ、騒いでいるところで(主にバハムートが)
ケフィが、フミキとたまに尋ねた、この質問によって僅かな沈黙が訪れた。
「ところで君たち、アラシとやりあったんだっけ?たまはともかくフミキも強いんだね〜」
この発言の後
「俺も連れてけよ!」とksk、トム、五月雨、バハムートが口を合わせる。
「えぇっ!たまさん大丈夫なんですか!」と白
「第一の解答だが……見ての通り無傷だしコスプレ見られるだけで十分だからな」と意味深な発言。
ねーちんはそれを見てニヤついている。
「俺もいつかは……」タートナックは一人アラシと闘う決意を改めて固めた。
Mysonは「おーきに。もしパーティー台無しになったらアンタらどうしたるかと……」とパーティー第一な様子。
ある程度静かになったところで、
「礼ならたまに言ってくれ。戦ってくれたのはこいつだからな……」とフミキ。
対するたまは
「いやフミキに言ってくれ。俺はキングがいなかったらとっくにやられてたぜ……フミキって実はせーー」
「まぁこの話はこれくらいにしてパーティー楽しもうぜ!」
たまが何か言いかけたがフミキが遮った。
この言葉で再び五月雨の部屋からシリアスムードは消えた。
「それじゃ……かんぱァァァーー」
「もういいよ!」
バハムートのロングトーンは全員で抑えた。
そうして時間は過ぎて行きパーティーは終わった。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.163 )
- 日時: 2012/12/15 10:41
- 名前: エコト (ID: iZt7ppNj)
次の日の朝、一同は次の場所へ行こうとホテルのチェックアウトを済ませフロントに集まっていた。
「全員いるな?それじゃ行くぞ」
フミキがみんなに声をかける
「行くぞォォォーー」
「待て、公共の場でロングトーンはやめろ」
五月雨が遮った。
「そしてお前には渡す物がある……ちょっとこっちこい」
五月雨の言葉でバハムートが寄ってくる。
すると、五月雨を除く全員がバハムートの前に立つ。
「お前はどうしようもない奴だ……」
「バハムートというよりバカムートの方が合ってるかもな……」
「自分勝手で」
「この中じゃ一番の問題児……圧倒的問題児……!」
各々罵倒のような言葉を投げかける。
「なんだってんだ?」
バハムートは不思議そうに全員を見る。
そうしていると全員が一斉に
「まだ俺達のトリックは終了してないぜ!」
と、バハムートに向けてお菓子の包みを差し出した。
「お、お前ら……これ……これ!」
バハムートは包みを見て感極まっているようだ。
「俺の先行き不安な貯金から出したんだ……これで素行を治してくれるといいんだがな……」
フミキがバハムートにぼやく。
「治す治す!治しますゥ〜!」
バハムートは半泣きになりながら笑っていた。
「それじゃ改めて、みんな行くぞ!」
フミキがもう一度声をかける。
「行くぞォォォーー」
またバハムートがロングトーンを繰り出そうとしたので今度はたまが魂に変えた。
「何もかわんねぇ……」
全員が呆れかえったところでホテルを後にした。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.164 )
- 日時: 2013/03/01 01:48
- 名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: 9kDns1lV)
ホテルを後にして、数時間後。
「さて……行く、とは一口に言ってもですね……私達は何処に向かうんですか?」
現在、フミキ一行はネオキャスフィの中心部で一番交通量の多い通り、人呼んで『メインキャストリート』に店を構える軽食専門店、『バフロナルド』の店内の大テーブル席に居る。
目的地への疑問を口にしたのは白で、答えたのはたまだった。
「ついこの前、俺が一人のやまおとこから情報を聞き出したんだ……何でも、『山で巨人の様な風貌のモンスターと遭遇した』らしい」
ポケットから丸めた地図を取り出し、真ん中付近にあったドリンクを無差別に退かして広げなからケフィは言った。
「地図で言うとこの辺だね。この山は以前から僕も怪しいと思っていてね……丁度昨日その話をしたかな」
すると、そのフミキが今度は身を乗り出した。
「ここが……『キングダム本社』だ、そしてここが現在地ネオキャスフイ、そしてここがケフィと出会った森……この地方は対戦後急激に発展したから、森や山にまだ名前が無い事が多い……そこでここを『精霊の森』と名付ける、そしてここは五月雨が居た……『魔の荒野』とでも呼ぶか、そしてここはホテルでたまに遭遇し、一週間野宿した……『静なる草原』、その近くにある『決戦の森』……kskの話によるとこの辺に泉も有るらしい、『幻影の泉』としよう」
一つ一つ、訪れた場所に赤いペンで丸を付ける。
そして、と言ってフミキのペン先は地図の北方向に動いた。
釣られて全員の目線も動く。
「今まで行ったのは、全部が近場だったが……今回の目的地はここ、名付けて『巨人の山岳』だ……ネオキャスフィより約278km離れている……徒歩で行くのには遠すぎる、そこで今回は『車』を使い高速道路を通って行く、これなら半日で済むだろう……この山の麓には一つ寂れた町がある、そして丁度そこまで一般道は続いているんだ……その町で必要な物を買い足し、休憩を挟んでこの山の一合目付近にある宿まで歩き、宿泊。その後再び登山を開始するが……何せこの人数、登り切れずに野宿になる事もあるかも知れん、そこは心してくれ……ここまでで何か質問はあるか?」
バハムートの質問は無視しようと思ってフミキはバハムートを見たが、既に話の途中で寝てしまっていたので、五月雨に周りの人に気付かれない様にバハムートを戻すよう促した。
手を挙げたのはトムだった。
「なぁ……気候や標高の情報はどうなってる? 俺とkskは戦闘演習でしか山を登った試しが無いが、その時『山に入る時は情報収集を怠るな、でないとコーラを飲んだらゲップが出るくらい確実に遭難する』って教わったんだがな……その時の教官の名前は何だったか……忘れたな」
kskは、さも今思い出しました、という風に手を叩いた。
「あー……本名は忘れたが、確かアダ名が『トロピウス中尉』じゃあ無かったか?」
そんな事はどうでもいい、と言う風にフミキは手で制した。
「情報なら大丈夫だ、……問題ない。既に『キングダム』から特派員を派遣し、気候や標高、その山に至るまでのアクセスのルートも調べた、だから町の事も分かった……だがその『巨人』の飼い主がアラシである可能性もあるし、精霊使いでも非協力的な奴かも知れん……特派員には情報を集めるだけ集めて撤収させた、つまり登るのは俺達だ」
トムは頷いた。
「そうか、それなら別に良いんだ……遭難なんて御免だからな、俺はさっさと『車』に乗れればそれでいい」
珍しく目を輝かせるトムを尻目に、次に口を開いたのはタートナックだった。
「でも……こんな大人数を乗せる車なんて……あるんですかね?」
全員が一斉にフミキを見た。
「……この街を探せば、俺が乗り捨てたリムジンの一つや二つ位あるだろう」
今度は全員がずっこけた。
全員の気持ちを代弁するかのように、五月雨が叫んだ。
「この……全身にボンボンというボンボンを接着して毛むくじゃらのモンスターみたいになったボンボン野郎がーッ!」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.165 )
- 日時: 2012/12/16 02:21
- 名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: Tf5VGYTU)
結局リムジンを探すのは後にして、まず目撃者のやまおとこに会う事になった。
場所は移り、ネオキャスフィの一角。
そこは、薄暗い路地裏だった。
「ここだ……丁度ここであいつと待ち合わせをした……お、あいつか」
たまの指差す先には、丸々と太り、茶色ベースの服装をした、まさしく『やまおとこ』という格好の男が居た。
「おい……俺だ、知ってる事をまた話して貰おう」
そうたまがドスの利いた声で言うと、やまおとこはそのガッシリした風貌とは裏腹に(腹は表に出ているが)弱気な声で答えた。
「お……おらの知ってる事はもう全部言っただぁよ……山に行くつもりなら止めた方がいいだあよ……」
たまは足を地面に叩き付けて怒鳴った。
「うるせーッ! もう一度言えと言ってんだろッさっさとしろッ!」
ここが路地裏でなければポリ公に取っ捕まってる勢いである。
「ひ、ひぃえ〜くわばらくわばら……あ、あれは一ヶ月程前の話だぁよ……おらは登山が趣味で、その日はその山に登ろうとしていただぁよ……ところが、その山の中腹辺りで、角の生えたとんでもなくデカくて恐ろしい化けモンを見てしまっただぁよぉ……イエティとか雪女とか、そんなチャチなもんじゃあ断じてなかっただあよ……もっと恐ろしい物の片鱗を味わっただあよ……恐ろしくて恐ろしくて、おらは山を駆け下っただぁよ……食われちまうと思っただぁよッ……あんたらもあんな山を登るのはよした方がいいだぁよ!」
ぶるぶると震えて、このやまおとこは今にも逃げ出しそうな勢いだ。
「登るな言われたって登らなあかんのやから仕方あらへんやろ?」
何が化けモンだこの野郎、といった風に適当な雰囲気のMyson。
「な、なんで登るだあよ? 命の危険があるかも知れないだあよ? あの化けモンを侮ってはならないだあよ! 大戦中に病気で死んだばっちゃが言ってただ……『好奇心旺盛な者は早死にする』……実際考古学者おらのとっちゃも遺跡探検中に事故で死んだだあよ……」
答えたのはトムだった。
「……宇宙人だって実はいいヤツかも知れないだろ? 実際話してみてからでも遅くは無いと思うんだ……それで悪い奴だったら、ブッ飛ばしてでも服従させる用意は出来ている……その言葉、10年前に聞かせてくれれば良かったな……俺は既に『早死に』してるんでね……」
答えた後、トムはkskに「な?」と投げ掛けた。
kskは無言で頷いた。
「とにかく、居るのは間違い無さそうですね……今日の夜に出発すれば、明日の昼から登れるんじゃ無いですか? 準備に行きましょう」
白はそう言って、背を向けた。
皆を一人、また一人と後に続く。
(しょ、正気じゃないだよ……こんなちっちゃな少女までもが、化けモンをちっとも怖がっていないだよ……むしろ全員『やってやる』って雰囲気すら感じるだぁよ……何なんだあよ……こん人達は………………じゃあ、おらはどうなんだあよ? おらは登山の為に故郷を離れ……辛くても厳しくても、山頂を目指して生きてきただ……言わば登山はおらの第二の『人生』だよ……山なんて全然知らんようなこん人達が登ろうとしてるってのに……おらは何をしてるだ? 何にビビッちまってるだ? 死んだかーちゃが言ってただ、『勇気を失えばそいつはただの脱け殻だ』と……お、おら……『人生』からは逃げたくないだッ……自分から目を背けたくはないだッ……)
「待つだぁよッ!」
やまおとこは、路地裏一帯に響き渡るかのような声で叫んだ。
「お、お、おまんらは……山を知らな過ぎるだよ! ばっちゃが言ってただ……『勇気と無謀は違う』! 山の様子、山の機嫌! その日その日の日の入りやテントを張る場所……一つ狂えば命も等しく狂うだよ! お、おらがおまんらを先導するだよ! 明日! 山の麓で待ってるだぁよ! 絶対来るだあよッ!」
そう言って、やまおとこは路地裏を走って出て行った。
五月雨はフミキを横目で見た。
「……いいのか? あんな一般人が参加して……足手まといになるぜ?」
いいんだ、とフミキは答えた。
「これで、登山に置ける心配はほぼ無くなった……何せ俺らの中には登山に詳しい奴が誰も居ないからな、遭難する危険があった……何、アラシや精霊使いと出会ったら、そん時はそん時だ……今の俺らならあいつの命を守りつつ戦えるだろう」
全員、異論は無かった。
「それじゃ、今日の夜出発なんだな? じゃあ俺は今からキングダム支店に行って、『ジェネシス』の点検と冷却作業、そして明日俺を登山に参加出来る様に掛け合わないとな……」
何でだ? とたまが訪ねるとトムは、「何でって……あんな偉そうな事言って当日はお休みってカッコつかないだろ……多少無理しても行くからな」
一同皆笑ったが、これも異論は出なかった。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48
この掲示板は過去ログ化されています。