二次創作小説(映像)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

kskと世界の仲間達
日時: 2013/10/09 00:04
名前: 旧世界の神 ◆qG6Aph5m22 (ID: H1c8Uwl2)

クリックありがとうございます。
始めまして、旧世界と申します。
今回執筆させて頂く「kskと世界の仲間たち」は、ポケモンのリレー小説です。
この小説は「kskと愉快な仲間たち」の続編となりますので一読推奨します。
もちろん、前作を読まなくても楽しめるよう努力していくつもりです。

※現在前作はご覧になれません、ですが今作とは全くもって世界観から違うので読まなくても問題ありません

先述しましたがこちらは「リレー小説」です
多少のグダりはあるものだと思って御容赦ください

感想・意見大歓迎!
辛口意見お待ちしてます

※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体とは一切関係ありません。
どっか似てたとしてもそれは他人の空似です。
幻想です。


冬の小説大会では皆様の応援のお陰で金賞を頂く事が出来ました!
読者の皆様にはこの場を借りて作者一同より感謝の意を表させていただきます!

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48



Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.116 )
日時: 2012/10/17 00:08
名前: ぬ (ID: Q9lf3bu6)

「はぁ!?」
当然、kskはそう返答するわけで。
しかし鬼畜丸は、何を言っているんだといった顔で、
「簡単な話じゃないか。近づいて頬殴ればいい話だ」
平然と言ってのける。
「近寄れないから困ってるんだろ! どうしろっていう……」
「待て、俺もアイツも鬼じゃない。近寄るチャンスくらいあるさ」
「どういうことだ?」
ここから、鬼畜丸の解説が始まった。
大まかにまとめると、こういうことだった。
・弾幕は長続きしない。
 一分ごとに、五秒間だけ弾幕を撃たない時間ができる。
・近寄るには、何かしらの手段で弾幕を消せばいい。
 その時も、五秒間の猶予ができる。
・魔方陣の内側には、弾幕が飛んでこない
「OK。それだけ情報があれば助かるぜ」
そう言うとkskは、
「ジェネシス!」
ジェネシスを呼び出した。
「まぁ、健闘を祈るよ」
鬼畜丸はあくまで傍観の姿勢のようだ。
それは、自分の力ではMysonを止めることができないからだった。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.117 )
日時: 2012/10/17 23:40
名前: ぬ (ID: Q9lf3bu6)

「で、どうするんだ?」
ジェネシスが聞く。
「大体理屈は分かった。とりあえず、あいつの弾幕を消すように技を撃ってくれ」
「弾幕を消すって……」
「破壊光線、だ」
「OK」
「あ、そうそう」
鬼畜丸が思い出したように言った。
「魔方陣の内側は弾幕が来ないって言ったけど、あいつを囲んでいる五つの魔方陣には隙間がないから気をつけろよ」
「……え? 今、なんと?」
「いやだから、魔方陣には隙間がな……」
「ふざけんなよ! じゃぁ一体どうしろっていうんだ! 近づいても懐に飛び込めないんじゃぁ、五秒が過ぎて弾幕の餌食じゃないか!」
「……」
鬼畜丸は、考え事を始めた。
kskとジェネシスの声には耳を一切傾けず。
「……もういい、とりあえずやれるだけやってみるぞ」
「おう!」
だが、意気込むジェネシスに対し、kskは
「……」
何かを待っているかのように、ひたすらMysonの方を見たまま動かない。
「おい、ksk?」
「……あと十五秒」
「は?」
kskは本当に、『何か』を狙っているようだ。
そして、宣言通り十五秒後
「ジェネシス、破壊光線だ!」
「あ、ああ……」
kskの意図が読めないが、とにかくジェネシスは破壊光線を撃った。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.118 )
日時: 2012/10/17 23:52
名前: ぬ (ID: Q9lf3bu6)

鬼畜丸が「弾幕を消しても、五秒の猶予ができる」と言った意味がよく分かった。
そもそも、魔方陣は簡単には消せないのだ。
いや、弾幕に小休止の入る五秒間だけ、魔方陣の強度は極端に落ちる。
さっきの鬼畜丸とのやり取りの間でも、小休止の間、魔方陣の色が薄くなっていた。
kskは、それに賭けた。
魔方陣の強度が落ちるかもしれないその五秒間に、破壊光線を撃つことを。
「……計画通り!」
kskの読みは当たり、魔方陣にはヒビが入り、
——パリィン!
Mysonの正面にあった1つが、砕け散った。
「今だ!」
kskはMysonの懐に飛び込み、渾身の一撃をお見舞いしようとした。
「昼寝を邪魔する奴は去れ!」
Mysonがそう叫び、『魔方陣を新たに出した』。
「?!」
こればかりはkskも予想外だった。
Mysonの周りを取り囲む魔方陣が輝き、再び弾幕を放つ。
「(まずい……!)」
kskは目を瞑った。
「しょうがないなあ」
聞き覚えのある声と共に、足元から何かが出てきた。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.119 )
日時: 2012/10/18 00:07
名前: ぬ (ID: Q9lf3bu6)

kskの足元には、ツル……植物のツルが出現していた。
弾幕が当たる直前、そのツルがkskの足に巻きついて、3mほど上へと跳ね上げた。
「え、ちょ、何だ?!」
kskは起こった事象を理解できず、されど、眼下にいるMysonを見た。
「……!」
Mysonはこちらを睨み、魔方陣を新たに出そうとする。
だが五つまでしか魔方陣が出せないのか、諦め、出していた魔方陣を上に向けようとする。
それが、彼にできた、唯一の隙だった。
「行け、ksk!」
ジェネシスが叫ぶ。
左手で、『後方に』ビームを放ち、その勢いで一気に間合いを詰める。
「げっ!」
Mysonが叫んだが、もう魔方陣も間に合わない。
「あのさぁ……」
Mysonの目の前で、kskが言う。
「昼寝邪魔されたくらいで、怒るんじゃねえええ!」
——ドゴッ
「ごふっ!」
かいしん の いちげき!▼
Mysonは少し吹っ飛び、後方の木に激突した。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.120 )
日時: 2012/10/18 00:13
名前: ぬ (ID: Q9lf3bu6)

後ろを振り返ると、鬼畜丸の姿があった。
そうか、これが鬼畜丸の能力……
「ご苦労様」
鬼畜丸がkskにそう言い、見えなくなった。
見るとMysonは気を失っている。
それと同時に、鬼畜丸も姿を消したのだろう。
恐らく鬼畜丸の能力は、植物の成長に関するもの。
さっきのハンモックのように、応用性も高いと見て間違いない。

……実際、kskの予想は的中していた。
鬼畜丸の能力は、加速成長(スピーディシード)。
植物の成長を早める能力。
撒いた種を急速に成長させ、攻撃や防御、さらにはハンモックのように、その場に応じた行動を取らせることができるのだ。

「おーい……」
頬を何度か叩いてみる。
脈はあるから、命に別状はないだろう。
まして、殺すつもりで殴ったわけではない。
だが今度ばかりは、何をしても当分起きる気配はなさそうで
「はぁ、昼寝とはなんだったのか……」
kskは、Mysonを背負ってホテルに戻るしかなかった。
空を見上げると、いつの間にか夕方だった。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48



この掲示板は過去ログ化されています。