二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- kskと世界の仲間達
- 日時: 2013/10/09 00:04
- 名前: 旧世界の神 ◆qG6Aph5m22 (ID: H1c8Uwl2)
クリックありがとうございます。
始めまして、旧世界と申します。
今回執筆させて頂く「kskと世界の仲間たち」は、ポケモンのリレー小説です。
この小説は「kskと愉快な仲間たち」の続編となりますので一読推奨します。
もちろん、前作を読まなくても楽しめるよう努力していくつもりです。
※現在前作はご覧になれません、ですが今作とは全くもって世界観から違うので読まなくても問題ありません
先述しましたがこちらは「リレー小説」です
多少のグダりはあるものだと思って御容赦ください
感想・意見大歓迎!
辛口意見お待ちしてます
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体とは一切関係ありません。
どっか似てたとしてもそれは他人の空似です。
幻想です。
冬の小説大会では皆様の応援のお陰で金賞を頂く事が出来ました!
読者の皆様にはこの場を借りて作者一同より感謝の意を表させていただきます!
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48
- Re:かそせか ( No.84 )
- 日時: 2012/09/30 21:39
- 名前: 剣舞 ◆EFZHg174eQ (ID: AS6qN2jn)
番外編 【これは精霊ですか?】
新たな仲間、タートナックも増え、順風満帆なksk一行。
しかしネオキャスフィに来てからというもの、ゴタゴタでろくに情報収集や旅の支度ができていないのもまた事実であった。
人数もそれなりになったので明日から分かれて情報を集めようとは誰が言い出したことか。
今日はそれに備えるべく、ksk一行は準備という名目のショッピングに出かけた。
「流石に首都だけあって賑やかだな」
感嘆の声を漏らすkskはネオキャスフィの町並みに目を奪われている。
「……そういうことは前を見てから言おうよ」
呆れたような声を出したのはケフィだった。
それもそのはず、すぐ目の前に巨大なショッピングモールがドンと構えていた。
「すごく……大きいな……」
と珍しくフミキも驚いている。
最先端技術を持つ会社の社長といえど、お世辞にも近いとは言えない首都の建物には驚きを隠せないようだ。
「見物しにきたわけじゃないだろ、先に行ってるから」
「第一の回答だが……右に同じだ」
そう言ってたまと五月雨は先に行ってしまう……実年齢と精神年齢は関係無いようだ。
「置いてかれちゃうよ?」
その声で目が覚めた三人は急いで駆け出した。
- Re:かそせか ( No.85 )
- 日時: 2012/09/30 22:16
- 名前: 剣舞 ◆EFZHg174eQ (ID: AS6qN2jn)
店に入った途端、耳鳴りのように大きい店内放送であろうBGMと省エネが高らかに歌われる現代にあるまじき眩しさの電気が耳を襲う。
特に森で暮らしていたケフィにはダメージが大きいようだ。
いつの間に五月雨の中から出てきたのかバハムートがくまの着ぐるみを着たマスコットから風船をもらっていた。
「アホか、何歳児だよお前は」
頭を抱えてやれやればかりに呟く五月雨にバハムートは反論する。
「仮にも私はお前より年上だぜチビィ!」
と勝ち誇った顔で風船をブンブン振り回すバハムートを無視し、五月雨は「早く用を済ませよう、馬鹿が移る」と言いksk達と合流した。
「さぁてと、第一の質問だが最初はどこに行くんだ」
たまの質問になにか言いた気なバハムートを制し、フミキが答える。
「逆に食料品ぐらいしか買うものがない」
「っしゃぁぁぁぁぁぁ」
とバハムートが雄叫びをあげる。
「第一の回答だ、少し黙ってな」
たまが指でバハムートをトンと突き、魂を抜き取る。
ようやくうるさいやつが五月雨の中に戻ったところで一行は食料品コーナーに辿り着いた。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.86 )
- 日時: 2012/09/30 22:53
- 名前: タピオカ (ID: NPNDmgZM)
「第一の質問だが、食料を選ぶのにこんなに人数が必要だったのか?」
たまのいう事は至極もっともだ。普通なら。
「ここは凄く……大きいからな……」
フミキが答える。
フミキをも圧倒するこのショッピングモールは普通ではないのだ。
「ハッ、この町の事なら何でも知ってるとか抜かしてなかったか?」
「第一の回答だが、何でもは知らん、知っていることだけだ」
挑発的なkskに対してたまは冷静だった。
精神年齢が、などとはもう言うまい。
「しかし本当に広い。一か所ずつ回ってたら日が暮れるな」
あいつがいつまた強引に出てくるかもわからないし、と五月雨は心の中で付け加えた。
「それじゃあ手分けをしましょう。肉類は五月雨さんとkskさん、キングさんとたまさんは野菜を、僕とケフィさんで缶詰等、それぞれ宜しくお願いします」
本日のタートナックの第一声だった。
缶詰売り場にて。
「食堂に勤めてたのはただ仕事が欲しかったってだけじゃなさそうだね、料理、好きでしょ?」
「ええ。ケフィさんは、鋭いですね」
参ったなあ、とタートナックは笑う。
「他にも気づいてることがあるんだけどね、まあ黙っといてあげるよ。」
「え?」
タートナックは訳が分からないよ、と言う顔をした。
直後、もっと訳の分からないことが起こるワケだが。
ド ォ ォ ン ! !
と、轟音。
「肉売り場の方だね!」
「なんで楽しそうなんですか・・・・・・」
話題の肉売り場では、五月雨の最も恐れていたことが起こっていた。
- Re:かそせか ( No.87 )
- 日時: 2012/09/30 23:19
- 名前: 剣舞 ◆EFZHg174eQ (ID: AS6qN2jn)
「問おう、貴様がこれをやったのか」
ケフィ達が駆けつけると五月雨が鬼の形相でバハムートを睨みつけている。
周りを見渡せばその五月雨を遥かに凌ぐ恐ろしい形相の店員達が仁王立ちしている。
「い、いやこれにはその……訳があってだな」
一方バハムートはフルフルと震えながら必死に弁解しようとしている。
「……どうしたの?」
ケフィがおそるおそる訪ねると怒りを必死に堪える五月雨が答えた。
「試食コーナーのホットプレートに触ってあまりの熱さに反射的に斧で一刀両断しやがった」
こちらもフルフルと震えている……主に拳が。
「いや、だからこれには深イイ理由がだな……」
顔色をうかがいつつなおも反論するバハムートに五月雨はブチギレた。
「テメェ……反省してねぇだろ! 悪いことしたらまずは謝れ! 理由がどうとか誤解だとかどぉーでもいいんだよ!!」
怒鳴りつけられて、自分の落ち度を認めたらしくバハムートはクシャクシャの顔でこう言った。
「ごべんなざい、わだじがわるがっだでず」
女の最大の武器は涙とはよく言ったものだ、気をそがれた店員達は一枚の紙をよこして持ち場に戻っていった。
そしてその紙にはこう書かれていた、『請求書』と。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.88 )
- 日時: 2012/11/06 16:36
- 名前: 旧世界の神 ◆kkr9m4c7Y6 (ID: 8PcDqd9h)
話は少し前に遡り、野菜コーナーでフミキとたまは買い物をしていた。
フミキが買い物カゴの乗ったカートを押し、たまはフミキより商品棚に近い方を歩いている。
商品棚から漏れる冷気をあまり快く思わないフミキに対し、たまは商品棚ギリギリの所を歩いても何とも思わないらしい。
「第四の提案だが、そこで止まれるか、フミキ」
たまが足を止め少し離れたフミキに声を掛ける。
フミキは押していたカートから手を離し、足で止めた。
「そこにカボチャがあるだろう……それをカートに一つ入れてくれないか。カボチャは野菜の中でも特に栄養価が高い」
フミキはカートを再び寄せ、自分の真横にある、常温で販売されている野菜ボックスの中から野菜の中では一際重たい南瓜を一つ取り出して、カゴの中に入れた。
再びたまが歩き始めたので、フミキはカートを押してそれを追う。
「知らなかったな……南瓜の栄養価、か。普段は専属のコックに料理を任せてたから……」
第三の補足だが、とたまはフミキの方を見ずに答えた。
「カボチャは煮物にしてタッパーに入れれば以外と保存も可能だ、他の煮物と違って温めなくても旨いしな」
冷蔵庫のない道中ではあまり役立たない知識かも知れんが、とたまは付け足した。
(保存か……『ジェネシス』の中は冷えてたりしないだろうか……いや、そもそも物を入れられるのか? 今度りかけいに聞いてみるか)
キングがそんな事を考えている間、二人の間には沈黙が落ち、やかましい店内アナウンスだけが耳に入った。
沈黙を破ったのはたまの方だった。
「第一の質問だが……フミキ、このカイワレダイコンを取ってくれ」
たまの指差す先には、確かにカイワレダイコンがあった。
「別に構わんが……一体どうした」
カイワレダイコンをカゴに入れながらフミキが問う。
「第六の回答だが……こいつ、種から離れてないだろう、つまりまだ「死んでない」んだ、下手に触ると魂にしてしまう」
そうだったのか、とフミキは返し、二人は商品棚の角に合わせて右へ曲がった。
「……魚売り場に行った時はもっと酷い。朝一の魚を触ると、稀に生きてる奴もいる……さばいて売るか、トレイで売って欲しい」
フミキが少し笑う。
「活きの良い奴が分かって便利じゃないか」
「こっちとしては、笑い事じゃないんだがな」
とは言いながらも、たまは少し笑っていた。
「……今の話を聞くと、お前は良く買い物に来るんだな、俺は何年かぶりだ……ここの内装も前来た時とはかなり違う。品揃えも豊富になっている……ついついこんなに買ってしまった」
フミキとたまは商品が詰められたカゴに視線を落とす。
「第八の推測だが、金持ってる奴が金を使わないと経済の回りが悪くなる、これ位買ったってバチなんか当たらないんじゃないか。……むしろ、店員とあのバハムートとやらは喜びそうだが」
それもそうだな、とフミキは目線をカゴからたまに向ける。
「お前の言う通りかもしれん」
二人は少し笑った。
フミキとたまはお互いに、「こいつとは上手くやっていけそうだ」と思っていた。
とかなんとか思っていたら、肉売り場から轟音が轟いた。
二人の表情はまるで氷上かのように凍り付いた。
面倒事を避けてウロついていたkskとトムが二人を見つけたが、何も言わずにUターンしていく程に。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48
この掲示板は過去ログ化されています。