二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- kskと世界の仲間達
- 日時: 2013/10/09 00:04
- 名前: 旧世界の神 ◆qG6Aph5m22 (ID: H1c8Uwl2)
クリックありがとうございます。
始めまして、旧世界と申します。
今回執筆させて頂く「kskと世界の仲間たち」は、ポケモンのリレー小説です。
この小説は「kskと愉快な仲間たち」の続編となりますので一読推奨します。
もちろん、前作を読まなくても楽しめるよう努力していくつもりです。
※現在前作はご覧になれません、ですが今作とは全くもって世界観から違うので読まなくても問題ありません
先述しましたがこちらは「リレー小説」です
多少のグダりはあるものだと思って御容赦ください
感想・意見大歓迎!
辛口意見お待ちしてます
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体とは一切関係ありません。
どっか似てたとしてもそれは他人の空似です。
幻想です。
冬の小説大会では皆様の応援のお陰で金賞を頂く事が出来ました!
読者の皆様にはこの場を借りて作者一同より感謝の意を表させていただきます!
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- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.7 )
- 日時: 2012/09/09 22:57
- 名前: 旧世界の神 ◆qG6Aph5m22 (ID: WVvT30No)
kskが想像していた程の機械めいた音は出ず、静かにドアは開いた。
ドアが人一人分通れる程度に開くと、kskはドアが開ききるのも待たずに部屋の中に飛び込んだ。
部屋の中は薄暗く、深い緑色の照明が二個三個天井から無造作にぶら下がっているだけであった。
部屋にはさほど機械類は無く、大きなガラスで部屋の反対側と仕切られている以外にこれと言って気にする物も無い。
「おい……トムは何処だ、さっさとトムを出せ」
後から入って来たりかけいのおとこを一瞥し、怒鳴るようにkskは言った。
りかけいのおとこはkskの態度とは裏腹に、さも落ち着いている様子でガラス張りで遮られた部屋の反対側を指差した。
そこには人間の姿は無く、ただ生き物とは程遠いような生物感の欠片も無い、深緑の証明からでもハッキリと色の判別が出来るような明るい水色と赤寄りのピンクをした、胴体、腕、頭、尻尾? のようなものが全てくっつかずにバラバラになっている物が宙にぶら下げられていた。
「……ふざけた事抜かしてんじゃねーぞクソナス……叩き潰してやろうか」
kskはりかけいのおとこの胸ぐらを力任せに掴み、ドスの利いた声で脅しをかけた。
りかけいのおとこはそれに動じず、ズレた眼鏡の位置を直しながら、もう片方の手でポケットから何かの装置を出し、そしてそのボタンを押した。
「まあ、見ていて下さいよ」
突如、室内に光が差し込んだ。
突然の眩しさにkskが目を逸らすと、耳を劈くような破壊音が室内に轟いた。
kskが恐る恐る目を開けると、そこには何度も何度も見慣れた、親友であり戦友の、トムが立っていた。
トムそのものが立っていた。
「お前……トムか? ……本当にトムなのか?」
kskの問いにトムは無言で手を軽く挙げ、
「また一緒に冒険するって、約束しただろ」
静かに、だが確かにそう言った。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.8 )
- 日時: 2012/09/09 23:28
- 名前: 旧世界の神 ◆qG6Aph5m22 (ID: WVvT30No)
「……ああ」
kskとトムはお互いに強く握手を交わした。
その光景を見ていたりかけいのおとこが、申し訳無さそうに言った。
「トムさん……申し訳ありませんが、そろそろ時間です、お戻り願います」
ああ、とトムが答えると、トムの体は丸みを帯び、光を発して先程kskが見たあの生物感の無い物になっていた。
「……おい、おい」
kskが言葉を失っていると、すかさずりかけいのおとこが、
「これが先程話した「精霊」です。これは我が社が独自に作り出した人工の「精霊」、その名も「ポリゴンZ」という物です。トムさんは肉体へのダメージが大きく、完全に蘇生出来なかった為、必要な時以外はこの中に居ていただきます」
りかけいのおとこは口を閉じる。
すると次はトムが、
「「精霊」ってのはどうも面倒でな、普段は主の精神に居なければいけないらしい。俺の主はお前だ、ksk。これからも一つ、宜しく頼むぜ」
トムがそう言い終わると、「ポリゴンZ」という名称らしい物体は跡形も無く消えていた。
kskは慌てて、
「おい、トムは何処だ? 何処に行った!?」
「安心して下さい、kskさん。「ジェネシス」は貴方の精神に入っただけです。「ジェネシス」と言うのはあの機体のコードネーム……いわば、精霊名って奴でしょうか。kskさんは生まれ付いての精霊使いでは無いので、名前は製作者である私が決めさせて頂きました。さあ、精霊を呼んで下さい、精霊名を叫ぶのです!」
今までに無く熱っぽく言うりかけいのおとこを尻目に、kskは精霊を呼ぶ準備に入っていた。
「呼べば……良いんだな……名前を……『ジェネシス』ッッ!」
すると、kskの体から一筋の光が発され、その光は瞬く間に形を造り、「ポリゴンZ」の形となった。
「よう」
今までとは全く違う姿で見る相棒に、kskは絶句した。
「これが……精霊……」
- Re: かそせか ( No.9 )
- 日時: 2012/09/10 00:35
- 名前: 剣舞 ◆EFZHg174eQ (ID: AS6qN2jn)
その精霊、ポリゴンZのジェネシスは、卵のような丸いボディに丸みを帯びた手足のようなものが三本ついている。
顔にはアヒルのようなくちばしがあり、目はダーツの的のように黄色と黒が交互に円を作っている。
「さて、感動の再会もできたことですし行きましょうか」
そう言って歩き出すりかけいのおとこをkskは追いかける。
「おいっ、行くってどこへ行くんだよ!」
振り返ってキョトンとした顔のりかけいのおとこはさも当たり前のように言い放った。
「精霊使い集めの旅に決まってるじゃないですか」
その言葉にkskはキョトンとした顔で返す。
りかけいのおとこはため息をついてやれやれと話し始めた。
「言っておきますけど拒否権はありませんよ、命を救い、精霊まで差し上げたのです。それに……」
それに……なんだ……?
「前大戦の英雄であるkskさんは我々にとって大きな戦力になってくれるでしょう?」
随分と期待されたものだ、kskからしてみれば英雄と呼ばれるほど大それた事をした覚えはないのに。
しかし、自分の命を救われ精霊まで用意してくれたのなら拒否する意義もない。
「分かったよ」
決意を新たにしたkskの旅がついに幕を明けた。
- Re: かそせか ( No.11 )
- 日時: 2012/09/10 16:16
- 名前: あど ◆EoSfxD7Z8g (ID: .62EDtJk)
「ありがとうございます。きっとキング様も喜びます。」
「さっきからその……なんだ?キングってのは一体誰なんだ?」
kskがそう問うと、りかけいのおとこは答えた。
「フミキング様。皆からはキング様と呼ばれ慕われている、この研究所のボスでありリーダーです。
キング様はとても優しく、その実力や度胸、知恵もとても素晴らしいものです。
だから「フミキ」と言う御名前に、皆は尊敬の念を込め「フミキング様」と呼ぶのです。」
さっきと違い、少し上擦った口調でりかけいのおとこは話す。
少しだけ冷静さを失った声に、kskはフミキングの人物像を想い浮かべた。
「で、俺はその人と一緒に『精霊使い集めの旅』をすると?」
「さすがkskさん。飲み込みが早いです。
もうすぐキング様は出発なされます。その前にキング様の部屋に向かいましょう。」
「ああ、分かった。」
そう答えるとりかけいのおとこは足を早めた。
- Re: かそせか ( No.12 )
- 日時: 2012/09/10 20:10
- 名前: 剣舞 ◆EFZHg174eQ (ID: AS6qN2jn)
トムがいた部屋を出て曲がり、更に奥に進んだ場所にそれはあった。
今まで見てきた飾り気無しの鉄の塊そのものといった扉とは違い、豪華絢爛とまではいかなくとも見る者を釘付けにする流麗な装飾が施された扉が。
りかけいのおとこはその扉に直接取り付けてある機械の端末にパスワードのようなものを入力している。
待つこと数分。
機関銃のようなスピードで動き続けていたりかけいのおとこの手が止まり、扉が開く。
部屋の中は薄暗い通路よりも更に暗く、つやつやした机以外なにも見えない。
「フミキ様、kskを連れて参りました」
さっきまでの冷静な声とは違い、少し緊張しているように聞こえる。
その声に反応して闇の中からフミキ様と呼ばれた人物がこっち向かって歩いてくるのが分かる。
顔立ちや服装こそ分からないが、ただならぬオーラを見にまとっていることだけは感じ取れる。
コツコツという足音が突然止む。
そして次の瞬間、部屋を包んでいたものが闇から光へ変わった。
「ッ……!!」
眩しさのあまりとっさに両目を腕で覆う。
光に慣れ始め、目を開くとそこには一人の男が立っていた。
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