二次創作小説(紙ほか)
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- バカな自分は召喚獣? 〜二学期編〜 お知らせあり>>270
- 日時: 2016/03/25 21:41
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)
初めましてな方は初めまして。そうでない方はお久です。こちらはバカとテストと召喚獣の二次創作であり以下のスレッド
【バカな自分は召喚獣?〜一学期編〜】及び【バカな自分は召喚獣?〜夏休み編〜】
の続章となっています。読まれていない方はそちらもよろしくお願いします。
暑い夏も乗り切ってやってきました二学期編!夏休みを満喫したいつものメンバーとFクラスの前に立ちふさがったのは……無敵の鉄人による持ち物検査!?
『お願いします、西村先生!僕らにその本を返してください!』
『僕らには———僕らにはその本がどうしても必要なんです!』
『お願いです!僕たちに、保健体育の勉強をさせてください!』
『西村先生、お願いします!』
『『『『お願いします!』』』』
「黙れ。一瞬スポ根ドラマと見紛うほど爽やかにエロ本の返却を懇願するな」
『『『『鬼っ!悪魔っ!!鉄人っ!!!』』』』
毎日バカやる明久たちがそんな教師たちの横暴を黙っているはずもなく。正々堂々鉄人に挑むFクラスだったけど……(正々堂々の意味、今すぐ調べてください皆さん by造)
「ええい!こうなりゃ実力行使だ!僕らの大事な参考書(エロ本)を守るため、命をかけて戦うんだ!」
「ほう?良い度胸だ、かかってこい……シメるついでに夏休みで緩んだ頭のネジをキッチリ締めなおしてやる」
明久たちの必死の抵抗虚しく、鉄人に阻まれ大事なもの(エロ本)を取り上げられるFクラスメンバー。このまま為すすべがないのか?否、まだ手はある……!召喚野球で教師を蹴散らし、取り戻せ僕らの聖典(エロ本)!
体育祭に召喚野球。そしていよいよ試召戦争が解禁となり恋に嫉妬に勉強に、ますます楽しくそして忙しくなる造や明久たち。そんないつものメンバーの非日常的な日常をどうかよろしくお願いします。
———目次———
序章 1〜4章及び各種設定【バカな自分は召喚獣?〜一学期編〜】>>6参照
5〜5.5章及び各種設定 【バカな自分は召喚獣?〜夏休み編〜】>>7参照
6章 体育祭&召喚野球編>>1-117
102時間目>>1-5 103時間目>>8-11 104時間目>>12-16 105時間目>>20-23
106時間目>>24-28 107時間目>>29-32 108時間目>>33-36 109時間目>>37-40
110時間目>>41-44 111時間目>>45-48 112時間目>>49-52 113時間目>>53-56
114時間目>>59-62 115時間目>>63-66 116時間目>>67-70 117時間目>>73-76
118時間目>>80-83 119時間目>>84-87 120時間目>>91-94 121時間目>>98-101
122時間目>>104-107 123時間目>>110-113 124時間目>>114-117
覚えよう野球のルール〜スクイズしてください!〜>>77-79
6.5章 文化の秋・食欲の秋・文月学園の秋編>>120-221
酔いと造と幼児返り!?〜お酒は大人になってから〜
前編>>120-122 中編>>125-127 後編>>130-132
週刊☆文月学園ラジオ放送 特別企画・文化の秋!
前編>>135-136 後編>>137-138
ワシと自分と演劇と〜演目はバカテス童話!?〜
その①>>141-143 その②>>146-148 その③>>149-151 その④>>154-156 その⑤>>157-159
その⑥>>164-166 その⑦>>167-169 その⑧>>170-172 その⑨>>173-175 その⑩>>176-178
召喚実験シリーズ〜自分と本音と暴露大会〜
その①>>179-181 その②>>182-184 その③>>185-187
その④>>188-190 その⑤>>191-193 その⑥>>194-196
寒い日は鍋が一番!〜闇鍋?病み鍋?暗黒鍋デス〜
その①>>197-199 その②>>202-204 その③>>209-211 その④>>214-216 その⑤>>219-221
7章 二学期試召戦争開幕&Fクラスの変編>>224-330
125時間目>>224-226 126時間目>>229-231 127時間目>>234-236 127.5時間目>>241-242
128時間目>>243-245 129時間目>>246-248 130時間目>>251-253 131時間目>>256-258
132時間目>>261-263 133時間目>>264-266 134時間目>>267-269 135時間目>>271-272
136時間目>>273-274 137時間目>>275-277 138時間目>>280-282 139時間目>>283-285
140時間目>>286-288 141時間目>>289-291 142時間目>>292-294 143時間目>>295-297
144時間目>>298-299 145時間目>>300-302 146時間目>>303-305 147時間目>>306-307
148時間目>>308-309 149時間目>>310-311 150時間目>>312-313 151時間目>>314-316
152時間目>>317-318 153時間目>>319-321 154時間目>>322-323 155時間目>>324-326
156時間目>>327-330
7.5章 とあるお休みの一日:同棲生活は命がけ編
召喚実験シリーズ:〜みんなの子どもシミュレーション〜
その①>>334-336 その②>>337-338 その③>>339-341
その④>>342-344 その⑤>>345-347 その⑥>>348-350
文月学園新聞&特別補習:鉄拳先生の情報講座>>353-355
彼と彼女のとある日の出来事
〜明久と瑞希編〜
前編>>356-358 中編>>359-361 後編>>362-365
〜雄二と翔子編〜
前編>>366-368 中編>>369-372 後編>>373-377
〜造と秀吉と優子編〜
前編>>378-380 中編 後編
〜明久と美波編〜
前編 中編 後編
〜造と葵編〜
前編 中編 後編
〜康太と愛子編〜
前編 中編 後編
おいでませ文月学園!久保弟の学校見学
前編 中編 後編
8章 最終決戦!Aクラス対Fクラス試召戦争編
———バカテスト集———
その⑦>>18-19 その⑧>>240 その⑨>>278
———各種設定———
文月学園レポート:腕輪編その①>>17 その②>>279
お知らせ>>270
- 141時間目 ( No.289 )
- 日時: 2016/03/11 21:11
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)
造Side
Fクラスのゆーさんたちに対する“Fクラスの変”と言う名の造反劇。このシナリオは恐らく第三者に描いてもらったものだと推測した自分とゆーさん。二人の意見が一致した、その第三者であり協力者でもある人の名前は———
「「「———協力者は、小山さん?」」」
「はい。まず彼女で間違いないかと」
「一体いつからFFF団と組んでいたのかはわからんが、この状況を見ればヤツが協力者で決まりだな」
———そう、本来今日の試召戦争の相手であるCクラスの代表、小山さんが協力者で間違いないでしょう。
「思えば先週のD,Eクラスとの防衛戦。その時のFクラスの皆さんのあの不可解な戦死。あれも小山さんの作戦だったのかもしれませんね。あの段階ですでにFクラスの皆さんと小山さんが手を組んでいたのかも……」
「ああ、こうなってくるとヤツがEクラス戦でわざと戦死するよう連中に指示した可能性が非常に高いな。全ては今日のこの状況を作り出すための策ってワケか……やってくれるぜ畜生め」
「でしょうね。それと……今になって朝の妙なCクラスの戦力配置の意図がわかってきましたね。あれって要するにアキさんゆーさんやこーさん、ヒデさんに自分たちをバラバラにすることが目的だったんですね」
「だな、露骨にムッツリーニや秀吉の得意分野で誘ってきたのは俺たちを分断させて協力して逃走させないようにしたかったんだろう」
戦争を仕掛けてきたタイミング、絶妙な時間設定、自分たちメンバーを上手く分断させたCクラスの生徒の配置位置。これらの要素を踏まえると小山さん以外に協力者は考えられないでしょう。
「……時間もそろそろ危険ですね。早くこの場を出ませんと。あと13分くらいでしょうか?」
「だな。ヤロウ……昨日の妙な時間設定を提示された時点で気づくべきだったぜ……小山の奴俺たちが須川たちから逃げられることを計算した上で、俺たちに態勢を整える暇を与えないような絶妙な時間で試召戦争開始させる気だったんだろうな」
「何?ま、待つのじゃ造に雄二よ。ここから出るじゃと?何故なのじゃ?」
折角の安全地帯なのにと、ヒデさんが自分とゆーさんに尋ねます。ああ、そうかこのルールはあまり知られていないんですっけ。
「いえ、それが……試召戦争のルールにですね、試召戦争中クラス代表はどこにいるのか位置を公開しなければならないと言うルールがありまして。一応一時間に一回10分間だけトイレ休憩等の理由を使って代表の場所を公開しなくてもいいって言うその補充ルールもありますが……結局10分経ったらまた次の一時間は代表の場所を公開する必要がありますし」
「え?そんなルールあったっけ?」
「知らんのも無理はないか。クラス代表にのみ課せられた試召戦争のルールの一つだからな。代表の居場所がわからんなら決着がつかんし、その間に他の連中が補充試験をやったりでもしたら勝負の行方が左右されちまうだろ。上手く隠れられちゃ勝負の方向性が変わってしまう故、普通は代表の居場所の明確化は試召戦争の必須条件だ。ただ……」
「今回はそのルール、完全に自分たちの足かせになってますね……」
思わずゆーさんとため息一つ。このルールが無ければこの場に留まれるのですがね……
「つまり試召戦争開始時にCクラスにゆーさんの位置が知られている必要があるってことですね。と言うわけで、少なくともゆーさんはそろそろここから出なければならないんです」
「小山はこう考えていたんだろう。試召戦争開始までに須川たちが俺たちを仕留められればそれで良し。処刑されて動けない俺に勝負を挑んで召喚に応じない俺は戦死となりCクラスの勝ち。たとえ逃げられようと態勢を整える暇なんか無くタイムアップで結局Cクラスの勝ち———ってな。現にもうすぐにでも出ないとCクラスとの試召戦争、俺らの負けが確定だ」
「げっ……ってことは手錠で雄二と繋がれている僕も出ざるを得ないってこと!?」
「そう……なりますね」
そうか……だからこそワイヤー付手錠を使ってゆーさんとアキさんを繋いだのですね。こうすれば二人は強制的に共に行動しなければならず、個々の動きに制限がかかってしまいます。仮にアキさんがクラス代表であるゆーさんを守るために召喚して、それで戦死でもしたらゆーさんまで補習室まで直行。そして補習室前で逃げられないゆーさんは皆さんに袋叩きに合ってしまう———と。
これも小山さんが須川くんたちに託した策なのでしょうね。小暮さんに鍛えられているだけあって、ホントに手強い相手ですね小山さん……
「実に腹立たしいがそうなるな。……おいムッツリーニ、これ外せねぇか?」
「…………道具が……ない、と……それに……今の俺……では……」
「そうか……とにかくムッツリーニ。お前は今は少しでも回復しとけ」
「…………すまん……少し、寝る……」
(主に鼻)血を流し過ぎてふらふらのこーさんが申し訳なさそうにそう言って、目を閉じて体力回復に専念します。多分これも彼女の策の一つでしょう。こーさんを行動不能にすることで、アキさんゆーさんの手錠の開錠を出来なくしたってことですか。ここも良く考えられていますね。
「……これすっごく言い辛いのですが……つまり現在の状況を整理するとこういうことですか」
敵はCクラスと自分たちを除いたFクラス男子。代表であるゆーさんがこの場に留まればルールにより自動的にCクラスに敗北。つまりゆーさんは出ざるを得ず手錠で繋がれているアキさんも仲良く表に出ることに。ちなみにこのワイヤー付手錠はFクラスの殺気だった皆さんの攻撃の回避をするのに邪魔すると言うありがた迷惑なおまけ付き。
まずはこの手錠を何とかしたいところ。この手錠を外す方法は二つあり、鍵を須川くんたちから奪うかこーさんに開錠してもらうかですね。ですが鍵は多分……須川くんたちの事です、恐らく捨てられている可能性大ですからここはこーさんに開錠してもらうしかありません。ですがそのこーさんは道具も無い上血が足らず随分弱っているので今は指一本動かせない……
そう言うわけで結局手錠で繋がれたままFクラスの皆さんから逃げなければならず、逃げきらなければ本当に殺されかねない状況になっているアキさんとゆーさん。例えFクラスの皆さんから逃げられても、忘れちゃいけないのは今日はCクラスとの試召戦争の日だと言うこと。Cクラスの皆さんとも戦わなければなりません。
しかし試召戦争においてとても重要な働きをするはずの補充試験室は、Fクラスの皆さんによって最大戦力の姫路さんと特攻隊長の島田さんごと封じ込まれて使用不可。ですから下手に点数を削られた場合でも補充が出来ずにまともに戦えないままという最悪のお手上げ状態———
- 141時間目 ( No.290 )
- 日時: 2016/03/11 21:12
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)
「———と言うことですね。これ、結局どちらに転んでもCクラスの勝利と言う図式になってますね……」
「……最悪だよね。進むも引くも地獄だなんて」
「Aクラス戦を前に、ここにきて反乱とはの。天下統一を目前に光秀に本能寺の変で討たれた信長の気分じゃ。“Fクラスの変”とはよく言ったものじゃな」
「……クソッ!あと少し……あと少しだったのに……ヤロォ……っ!」
「……ゆーさん」
打倒Aクラスはゆーさんの悲願。いいえ、ゆーさんだけではありません。この場にいる全員が同じ気持ちのハズ。だと言うのにこんなところで諦めるなんて……では自分たちは何のためにここまで戦ってきたのですか……?
「……むぅ」
負けたくない、ここまで来たからには絶対に勝ちたい。こんなところで終れません。頭の中をフル回転、持てるカードと状況全てを使って、何とか切り抜ける方法を見つけなければ———っ!戦力・特技・人間関係・手持ちの道具にその他諸々。……戦えるのは誰か……自由に動けるのは、誰か……思考のピースを組み立てて、この状況を打破できる作戦をパズルのように組み立てます。何か……何か手はあるはず、何か……
「…………一つだけ、作戦を思いつきました。皆さん、聞いてくれますか?」
「「「……造?」」」
そして、一つの抜け道を。この難題を突破できるかもしれない自分が考え得る唯一の策を、思いついてしまいました。
〜造説明中〜
「———と、こんな感じですが……どうでしょう」
「「「却下」」」
説明が終わったその後に、開口一番却下されてしまう自分の作戦。ああ、やっぱりそうなっちゃいますよね……
「……そう言われると思いましたよ。それで?却下の理由は?」
「当たり前だ、無茶にも程がある。つーかお前の負担がデカ過ぎる」
「そうじゃな、いくらなんでもそれは無いのう」
「元を正せばあいつらは僕や雄二、ムッツリーニが狙いなんだよ!?それなのに造にだけそんな無理をさせられな———」
バンッ!
「「「っ!?」」」
……備え付けていた時計を見ると、もうほとんど時間がありません。バンッ!と机を叩いて皆さんを叱責します。
「……皆さんがそんな根性無しだとは思いませんでしたよ……っ!」
「何……?」
「勝たなきゃいけないんでしょう!?勝ちたいんでしょう!?……負けられないんでしょう!?……勝つ気が無いのならさっさと帰ってくださいよっ!自分は一人でも戦いますからね!?」
「つ、造……?」
「今日まで頑張ってきたことを無駄にするんですか!?諦められるんですか!?そうじゃないでしょう……っ!勝ちましょうよ、絶対。ここで立ち止まる自分たちじゃないでしょう?試召戦争、諦めるんですか?諦められるんですか?」
そう必死になって訴える自分。これまでの皆さんの頑張りを無にはさせませんっ!こんなところで躓くなんて面白くありませんもの!そんな自分の言葉に、アキさんとゆーさんは二人顔を見合わせて嘆息します。
「……そうだったな。悪かった造、俺としたことが弱気になっちまってた」
「ゴメン造、こんなところで諦める方が辛いってこと、忘れてたよ」
「いえ……すみません声を荒げてしまって。今回の作戦、アキさんやゆーさんだって辛いのにこんな無謀な作戦を立てて……」
「ナメんな造。こうなった以上俺も全力でやってやるよ。その計画、俺は乗った!」
「そだね、僕も逃げることに関しては誰にも負けない自信があるよ。僕も乗った!」
そう言って自分に笑顔を見せるお二人。……すみません。お二人とも大変でしょうが頑張って……!
「ヒデさん、ヒデさんはどうですか?やっぱり却下ですか?」
では残るはヒデさんの説得ですね。未だに何やら納得がいっていない顔のヒデさんにそう尋ねます。今回の作戦、ヒデさんに頑張ってもらわなければならないわけですし、何とか納得してもらわなきゃならないのですが……
「ハァ……何を言っておるのじゃ造よ。お主勘違いしておるようじゃがワシは初めから“お主の案”に関しては何も却下なぞしておらぬぞ。現状それが唯一の突破方法じゃろうからの」
「えっ!?」
と、溜息と吐きながらそう自分に言うヒデさん。え、ですがさっきは却下って……?
「ワシが却下と言ったのは、その内容についてじゃ。明久と雄二はともかくワシならば自由に動けるし共に戦えよう。なのに何故ワシを戦力に入れてくれぬのじゃ?」
そう不満げに尋ねるヒデさん。あっ……!?し、しまった慌ててて完全に肝心の“本当の作戦”を説明しそびれていた……!?
「お主、ワシでは力不足と言いたいのかの?確かにお主や明久たちに比べると戦闘技術も無ければ点も取れておらぬが、ワシだって———」
「す、すみませんヒデさん!?違う、違うんです!説明し忘れてたんです!今の作戦はあくまでも“この場を切り抜ける”為の作戦なんです!」
「……む?」
「例えですね、さっきの自分の作戦通りに事が進んでCクラスに勝てたとしても、今回の“根本的な問題”は一切解決できません。そうでしょう?」
「あー、確かにこのままじゃこれから先もこういう事が度々起こりうるだろうな」
「造が言いたいことって……あのバカ共をどうするかが問題ってことだよね」
その通り、本当に大切なのは目先のCクラス戦ではなく暴走している“Fクラス”を立て直すことです。
「だからこそ今から説明する“本当の作戦”は……ヒデさん。貴方に全てがかかっています」
「…………は?」
「断言しましょう、ヒデさん。今回自分やアキさん、ゆーさんやこーさん以上に作戦の要となるのは———ヒデさん、貴方です」
「……詳しく話を聞かせてもらおうかの」
- 141時間目 ( No.291 )
- 日時: 2016/03/11 21:13
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)
———同時刻:補充試験室(生活指導室)———
瑞希Side
ガンッ!ガンッ!ガンッ!
「———ちぃ、開けなさいよバカ!ええぃ……こうなったら扉をバリケードごと破壊して……アキを虐めた奴らの関節も徹底的に破壊するしか……!」
「あ、あのぅ……島田さん。一応私の、先生の前ですしそう言う過激な発言をされると困るのですが……」
『ヒィ!?……だ、大丈夫だよなコレ!?壊されないよな!?』
『ね、念のためもうちょっとバリケード強化しておこう』
『し、島田ァ!そんな脅しをしようとも無駄だからな!』
『そうだ!我々は決して理不尽な暴力には屈しない!』
「アキたちを抹殺するって言っているアンタらに暴力がどうとか言われたくないわよ!?良いからさっさとここを開けなさいっ!」
あと数分でCクラスとの試召戦争の時間。それなのに扉には鍵がかけられて、外にはバリケードが張られてしまいました。何とか月野君だけは脱出できましたが……未だに補充試験室に閉じ込められたままの私と美波ちゃん(と補充試験監督役の福原先生)。とてもじゃありませんが試召戦争どころではありません。
……ですが、美波ちゃんが外の皆さんと話をしている中、私は脱出しようとしていた時の月野君の言葉を思い出していました。
〜回想中〜
《———良かった、ここならば!》
『どう、月野?天井裏からなら行けそう?』
《はい。ですがこの狭さ……やはり残念ながら召喚獣サイズでなければ通り抜け出来そうにありません。お二人の脱出は……》
『わ、私たちに構わずに行ってください!明久君たちをお願いします!』
『アキたちを頼んだわよ月野!』
《わかっていますっ!では———あ、そうだ……その前に。お二人とも!》
『『え?』』
《……なるべくは急ぎますが、このとんでもない状況です。お二人の救助には時間がかかるかもしれません。ですから———お二人にはお二人の、出来ることを頑張ってください!ではっ!》
〜回想終了〜
そう言って天井裏の何本ものケーブルがぎっしりと張り巡らされている隙間を召喚獣と成って必死に駆けて行った月野君。出来ることを頑張って……ですか。もし今のこの状況で私と美波ちゃんに出来ることがあるとしたらそれは———
「……じれったいわね。月野も戻ってこないし一体どうしたら……」
「———受けましょう、美波ちゃん」
「……えっ?な、何瑞希?受けるって何のこと?」
突然の私の発言に、ポカンとした表情で反応する美波ちゃん。
「決まっています、補充試験を受けましょう。月野君も言ってましたよね、私たちに今できることをやるべきです」
「補充試験を?でも何で……?」
これは私の唯の推測ですけど、このタイミングでのFクラスの皆さんの暴動から察するにこの補充試験室を私たちごと封じ込めて明久君たちに補充試験を行わせないようにしたCクラスの皆さんの作戦のはず。さっきの福村君の会話から考えて、Fクラスの皆さんと手を組んでいる可能性が非常に高いです。つまりCクラス戦の間はここが解放されない限り明久君たちは補充できないことになってしまいます。
……ですが逆に言えば、ここに閉じ込められた私たちは何の邪魔もされずに点数を補充できることにもなります。そうです、“明久君たちが解放してくれるまで”点数を補充し続けることが出来るんです……!
「ここで立ち止まっちゃダメだと思うんです。きっと明久君たちはまだ諦めてなんかいません。明久君たちは私たちの為に今まで一生懸命頑張ってAクラスに勝とうとしてくれました。私もそんな明久君たちに応えたいんですっ!」
「瑞希……アンタ……!」
そう大きな声で必死に訴える私。そんな私の頭をポンポンと、優しい笑顔で撫でる美波ちゃん。
「うん、そうね。その通りだわ瑞希。ウチらに出来ることはアキたちを信じてここから出た後———いいえ、この先のAクラス戦に繋がるように頑張ることよね」
「は、はい!」
「ありがと瑞希。ウチも落ち着いたわ。———先生!試召戦争は始まったらすぐに補充試験を受けさせてください!」
「へ?……あ、はい。わかりました。では机の上には筆記用具以外は出さずにそれ以外の物はしまって———」
私の言いたいことをちゃんとわかってくれた美波ちゃん。先生にそう促すと補充試験の為に席に着きます。私も美波ちゃんに続いて席に着くことに。
「それにしても……今の瑞希って———良いわね」
「へ?良いって……何がですか?」
「うん、良いわ瑞希。さっきのウチへの啖呵。カッコ良かったわ超良いわ!ウチ思わず瑞希にも惚れちゃうかと思ったわよ♪」
緊張を解すように美波ちゃんが爽やかに私に向かってそう言います———って!?
「ほ、惚れるって!?も、もう!?茶化さないで下さい美波ちゃん!」
「あら?ちょっと本気だったのに残念♪ま、そう肩に力を入れずに頑張りましょ瑞希」
「うぅ……カッコイイって言われたのは嬉しいのに、何だかちょっと複雑ですよ美波ちゃん……」
「———あ、あのぅ……確かに今更こんな説明はいらないとは思いますが、形式ですし先生の試験の説明はちゃんと聞いてくださいねー……」
そう先生に注意されて、頭を切り替えて補充試験の準備に取り掛かることに。……明久君、それに皆さん。私たちも私たちの戦いを頑張ります。ですから……どうか負けないで……!
- 142時間目 ( No.292 )
- 日時: 2016/03/11 21:15
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)
造Side
「———そろそろ時間ですね」
「ああ、始まるな」
「いつもとは別の緊張感があるよね」
作戦は決まりました。あとは何とかこの無茶な作戦を実行に移すのみ。息をひそめつつ、隠し部屋から外へと出るタイミングを伺う自分とアキさんとゆーさんの三人。
「自分たちがC・Fクラスの皆さんを引きつけますので、ヒデさんは別の出口からお願いますね」
「出来る限り引きつけるが、見つからないように頼むぞ秀吉」
「殺気立ってるし野性的な勘も鋭くなっているぽいし気を付けてね秀吉」
「わかっておる。お主らも無理をせざるを得ないじゃろうが……健闘を祈っておるぞ」
「…………お前、たち……手持ち、これ……だけだ、が……持って……いけ……」
作戦の為、ヒデさんとは別行動。回復しきっていないこーさんはこの場で待機をすることになりました。
「ありがとうこーさん、困ったときは使わせていただきます。もう少し休んでいてくださいね。それとヒデさん、大変でしょうが後は色々と頼みます」
「任された。ではまた一時間後にの」
「はい……では行きましょうアキさんゆーさん!」
「「応っ!!」」
———キーン コーン カーン コーン……
チャイムが鳴ると同時に、Cクラス戦開始です。そのチャイムの音に合わせて勢いよく隠し部屋から飛び出す自分とアキさんとゆーさん。敵はCクラスと味方のハズのFクラス。とてもじゃありませんが状況は芳しくありません。ですが……ここにいる全員のやる気は十分です!さあ、かかってきなさい皆さんっ!
『———いたぞっ!奴らだ!全員で殺っちまえっ!武器はちゃんと持ったか!?』
『もちろんだ、叩きのめすぞ!この世のありとあらゆる苦痛を与えてやるんだ!図書館にあったこの世界の拷問についての本を参考にしてなぁ!』
『ソレいいアイデアネー、人類の思いつくありとあらゆる手段を用いてあの異端者クンたち殺っちゃおうネー!』
『『『ヒャッハーッ!!!殺せぇええええええええええええええええええ!!!』』』
「「「……………………これはやばい」」」
———ごめんなさい、嘘です。かかってこないでください。……こっちのやる気は十分でしたが、あちらの殺る気はそれ以上。外に出てみると修羅と化したクラスメイトの熱烈なお出迎えをされる自分たち三人。呪怨を放ちながらどす黒いオーラを漂わせ全速力で追いかけてくる様は下手なホラー映画よりも恐ろしいです。やだこれほんとこわい……
アキさんとゆーさんに向けられているはずなのに自分にまで伝わってくる冷たい殺気を背中で受けながら、とにかく追いつかれないように走りつつCクラスの皆さんを探すと———いたっ!先生を引き連れてゆーさんを討ち取るべく三人のCクラスの生徒さんが自分たちの前に立ちはだかります。さぁ……勝負です!
「見つけたわ!」
「坂本、覚悟!」
「先生っ!召喚フィールドをお願いしま———「させませんっ!起動(アウェイクン)科目:物理!」———えっ?」
キィイイイイイイイン! ボンッ!
《Fクラス 月野造 物理 278点》
《よしっ!ゆーさんお願いします!》
「任せろ!設定(セット)!———OKだぞ造!」
《ありがとうございますゆーさん!さて———Fクラス月野造!そちらのCクラスの3人に勝負を挑みますっ!》
「Cクラスの連中は任せた!じゃあ俺らはこいつら相手にするぞ明久!」
「わかってるって!さあこいFFF団っ!」
これで準備は完了ですね。さて、ではここで今回の自分、及びアキさんゆーさんの役割についてご説明しましょう。と言ってもそれは至ってシンプル。アキさんとゆーさんは手錠でお互いを繋がれて行動に制限がかけられ、こーさんは出血多量で輸血をしなければまともに動けず、姫路さんと島田さんは捕えられ補充試験室も使用不能。こんなまともに戦えない状況でCクラスとの試召戦争をどう乗り切るのか。———簡単です、自由に動ける自分が戦えばいいのです。
まずCクラスの皆さんが用意した先生にフィールドを張られる前に、自分の白金の腕輪で自分に有利なフィールドを展開。展開後はゆーさんの黒金の腕輪の設定(セット)を使えば準備完了となります。出会ったCクラスの生徒さんにゆーさんに勝負を挑まれるよりも早く、こちらが先に勝負を挑むただそれだけのこと。
こうすれば試召戦争のルールの一つ———召喚獣を喚びだしたにもかかわらず召喚を行わなかった場合は戦闘放棄とみなし、戦死者同様に補習室にて戦争終了まで補習を受ける———が適用され、ゆーさんを討ち取りたい皆さんも自分と強制的に戦わねばならなくなります。これで少なくとも自分を倒さねばCクラスはFクラスに勝利することはできません。
勝負を行いその場のCクラスの皆さんを戦死させたらゆーさんの黒金の腕輪の能力再設定(リセット)を使って消費した点数を元に戻してフィールドを解除。これで補充試験室が使えない状況をカバーします。点数さえ戻れば再びCクラスの皆さんを探しつつFクラスの皆さんの猛攻を避け一時間校内を駆け巡ります。
自分とCクラスの皆さんが戦っている間は、アキさんとゆーさんには暴徒と化したFクラスの皆さんの対処をしていただきます。勿論ゆーさんの召喚獣が倒されればFクラスの敗北ですから一緒に繋がれているアキさんも含めお二人には絶対に召喚獣を召喚しないように念を押しています。
———長々と説明しましたが、Cクラスの皆さんの相手は自分が、Fクラスの皆さんの相手はアキさんとゆーさんが……と言った役割分担をするわけですね。つまりはこのCクラスとの試召戦争、実質自分こと月野造一人VS Cクラス全員というサドンデスマッチ。作戦を提案した際アキさんゆーさんが即却下したのも頷ける無茶で無謀なバカみたいな作戦。ですがこれが……唯一の突破口のハズ!
- 142時間目 ( No.293 )
- 日時: 2016/03/11 21:16
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)
《さあ、勝負を挑まれた以上、貴方方は自分を倒さなければ自分たちの代表であるゆーさんを討ち取れませんよ!勝負ですCクラスの皆さんっ!》
「ちぃ……!?し、仕方ないか。先にこの子を片付けよう!さ、試獣召喚(サモン)っ!」
「「試獣召喚(サモン)!」」
《いっけぇ!》
不意打ちではありますが、召喚獣である自分の武器の特性が特性ですし現在の状況も芳しくありません、悪いとは思いつつも躊躇うことなく召喚されたら有無を言わさず速攻で仕留めに入ります。召喚者の足元に幾何学模様が浮かび上がった瞬間、次に現れるであろう召喚獣の出現場所である幾何学模様付近に狙いを定めて箒を一線。自身の点数を消費して生まれた風の刃がたった今召喚された召喚獣を襲います。
ザシュッ!
《Fクラス 月野造 物理 278点 → Fクラス 月野造 物理 169点》
VS
《Cクラス 遠山平太 物理 115点 → Cクラス 遠山平太 物理 0点》
《よし……狙い通り……っ!》
「ちょっ!?そ、そんな!?まだ何もしてないのに戦死だと!?」
「き、気を付けて!?この子やっぱり代表の言う通り一番厄介———」
《遅いっ!》
「っきゃあっ!?」
ザンッ!
《Fクラス 月野造 物理 169点 → Fクラス 月野造 物理 72点》
VS
《Cクラス 山下清美 物理 104点 → Cクラス 山下清美 物理 0点》
味方が一撃で倒されて自分を危険と判断したのでしょう。慌てて召喚獣を戦闘態勢に持っていこうとする残りの二人。ですが武器を構える前にもう一度箒を一線させもう一人撃破。自分のその身の特性上点数が消費されるたびに、身体に疲労が溜まり悲鳴を上げ始めますがこれで残りは一人……っ!
《ハァ……ハァ……次で、最後……!》
「よくも二人をやりやがったな!ここで戦闘不能にしてやるよ!」
《っ!》
と、仲間が戦死したこともあり自分の一瞬の隙をついて接近してくる最後の一人。息を整える暇はないようですね……また箒を構えると同時に相手も武器を自分に構えて戦死覚悟で突っ込んできました。その意気やよし……いざ勝負で———
「———再設定(リセット)!」
「《えっ!?》」
《Fクラス 月野造 物理 72点 → Fクラス 月野造 物理 278点》
———勝負しようとした矢先、何故かFクラスの皆さんの相手をしていたゆーさんが黒金の腕輪で突然点数回復を行います。ちょ、ちょっと待ってください!?まだもう一人残っているのに何で……!?
《ゆ、ゆーさん!?ま、まだ再設定(リセット)するのは早いです!この方を倒してからじゃないと———》
「明久!」
「了解!」
ピィンっ!
「《ぅわっ!?》」
自分の話を聞いていないかの如く完全に無視して、どういうわけかゆーさんとアキさんはお二人が繋がれているワイヤー付手錠を引っ張ってピンっとワイヤーを張ります。お互いがお互いを向かえ討とうと全力疾走していた自分とCクラスの生徒さんは突然のことで減速も出来ず、そのままその張られたワイヤーに足をひっかけてしまい転んでしまいます。勢いが付きすぎていた自分たちはどちらも転がりながら召喚フィールド外に飛び出てしまい———
ポンッ!
あちらの生徒さんはフィールドから出たことにより召喚獣は消滅し、自分も召喚獣化が解け元の身体へと戻ってしまいました。一体どうして、ゆーさんは何を狙って……!?
「(よし上手く行ったね!)先生っ!今のは二人とも転んでしまってフィールドの外に出ただけですから敵前逃亡じゃないですよね!」
「えっ?あー……そ、そうなりますね確かに」
「よっしゃっ!明久、そのまま造を!」
「うん!じゃあ行くよ造!」
「ま、待ってください!?ですからもう一人残っていますよ!?」
「痛てて……って!?ま、待てコラ逃げるな坂本!?」
『『『貴様らァ……!造ちゃんになに気安く触ってんだゴラァ……っ!』』』
討ち取り損ねたCクラスの生徒さんとFクラスの皆さんのそんな声を背に受けつつ、アキさんに抱えられて逃走する自分たち。しばらく走って皆さんを撒いた後、体育館裏まで来たところで自分を降ろしてくれて息を整えるアキさんとゆーさん。
「ふぃー……いい感じかなこれ」
「おう、いい感じだ。この調子でいけば計画通りにいけるだろうさ。良くやったぞ造」
「あ、あの!?ですからゆーさん、さっきの最後のCクラスの人とどうして戦わなかったんですか!?倒せるときに一人でも多く倒しておくべきでは———」
やれると判断して対峙したにもかかわらず、最後の一人との勝負を仕切りなおさせすぐさま自分を連れて離脱したゆーさん。一体どうしてあんなことを……?息を整えつつゆーさんに尋ねると。
「———二人だ、造」
「へ?ふたり……?」
「ああ、これから先戦闘を行うに当たって、最初の一時間……いや少なくとも30分は二人までなら戦っていい。だが三人以上は相手にするな」
そう自分にアドバイスするゆーさん。それは一体どういうことですか……?
「喧嘩と一緒だ。余程実力がこっちの方が上じゃないなら、三人を相手にするのは普通は骨だ。こういう三人以上相手にする場合、ちとコツがいる。普通は逃げたり距離を離したりして一対一の状況を無理やり作り一人ずつボコるのが基本なんだが……」
「は、はあ……」
と、そんな感じで何故か急にゆーさんの喧嘩持論の講義の始まり始まり。さ、流石ゆーさん、場数を踏んでらっしゃるようですね。
「今回は残念ながらこの基本が使えない。召喚フィールド内での攻防が肝の試召戦争では限られたエリア内でしか動けないから逃げたり距離を離したりが不可だからな。だからこそ三人以上は相手にするな。大体人間処理できることは限られているんだ。二人までならともかく三人以上を相手にする必要はないさ」
「喧嘩慣れしてる不良の雄二が言うんだからこれに間違いはないよ造」
「誰が不良だ誰が。まあいい。それと三人以上相手にしてはならない理由がもう一つあってだな。造、お前に聞きたいんだが……お前の感覚的に“何点消費すれば”相手を一撃で戦死させられるのか言ってみてくれ」
「えっ……?えっと、良くわかりませんが……100点前後使えばほぼ確実に倒せると思います」
「だろうな。俺もお前の戦闘データ見てて大体そんな感じだろうって思っていたところだ。で、問題はさっきの最後の勝負だが、お前はあの時何点残っていたか覚えているか?」
さっきの最後の勝負で何点残っていたのか……?え、えっと……あっ……!?
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