二次創作小説(紙ほか)
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- バカな自分は召喚獣? 〜二学期編〜 お知らせあり>>270
- 日時: 2016/03/25 21:41
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)
初めましてな方は初めまして。そうでない方はお久です。こちらはバカとテストと召喚獣の二次創作であり以下のスレッド
【バカな自分は召喚獣?〜一学期編〜】及び【バカな自分は召喚獣?〜夏休み編〜】
の続章となっています。読まれていない方はそちらもよろしくお願いします。
暑い夏も乗り切ってやってきました二学期編!夏休みを満喫したいつものメンバーとFクラスの前に立ちふさがったのは……無敵の鉄人による持ち物検査!?
『お願いします、西村先生!僕らにその本を返してください!』
『僕らには———僕らにはその本がどうしても必要なんです!』
『お願いです!僕たちに、保健体育の勉強をさせてください!』
『西村先生、お願いします!』
『『『『お願いします!』』』』
「黙れ。一瞬スポ根ドラマと見紛うほど爽やかにエロ本の返却を懇願するな」
『『『『鬼っ!悪魔っ!!鉄人っ!!!』』』』
毎日バカやる明久たちがそんな教師たちの横暴を黙っているはずもなく。正々堂々鉄人に挑むFクラスだったけど……(正々堂々の意味、今すぐ調べてください皆さん by造)
「ええい!こうなりゃ実力行使だ!僕らの大事な参考書(エロ本)を守るため、命をかけて戦うんだ!」
「ほう?良い度胸だ、かかってこい……シメるついでに夏休みで緩んだ頭のネジをキッチリ締めなおしてやる」
明久たちの必死の抵抗虚しく、鉄人に阻まれ大事なもの(エロ本)を取り上げられるFクラスメンバー。このまま為すすべがないのか?否、まだ手はある……!召喚野球で教師を蹴散らし、取り戻せ僕らの聖典(エロ本)!
体育祭に召喚野球。そしていよいよ試召戦争が解禁となり恋に嫉妬に勉強に、ますます楽しくそして忙しくなる造や明久たち。そんないつものメンバーの非日常的な日常をどうかよろしくお願いします。
———目次———
序章 1〜4章及び各種設定【バカな自分は召喚獣?〜一学期編〜】>>6参照
5〜5.5章及び各種設定 【バカな自分は召喚獣?〜夏休み編〜】>>7参照
6章 体育祭&召喚野球編>>1-117
102時間目>>1-5 103時間目>>8-11 104時間目>>12-16 105時間目>>20-23
106時間目>>24-28 107時間目>>29-32 108時間目>>33-36 109時間目>>37-40
110時間目>>41-44 111時間目>>45-48 112時間目>>49-52 113時間目>>53-56
114時間目>>59-62 115時間目>>63-66 116時間目>>67-70 117時間目>>73-76
118時間目>>80-83 119時間目>>84-87 120時間目>>91-94 121時間目>>98-101
122時間目>>104-107 123時間目>>110-113 124時間目>>114-117
覚えよう野球のルール〜スクイズしてください!〜>>77-79
6.5章 文化の秋・食欲の秋・文月学園の秋編>>120-221
酔いと造と幼児返り!?〜お酒は大人になってから〜
前編>>120-122 中編>>125-127 後編>>130-132
週刊☆文月学園ラジオ放送 特別企画・文化の秋!
前編>>135-136 後編>>137-138
ワシと自分と演劇と〜演目はバカテス童話!?〜
その①>>141-143 その②>>146-148 その③>>149-151 その④>>154-156 その⑤>>157-159
その⑥>>164-166 その⑦>>167-169 その⑧>>170-172 その⑨>>173-175 その⑩>>176-178
召喚実験シリーズ〜自分と本音と暴露大会〜
その①>>179-181 その②>>182-184 その③>>185-187
その④>>188-190 その⑤>>191-193 その⑥>>194-196
寒い日は鍋が一番!〜闇鍋?病み鍋?暗黒鍋デス〜
その①>>197-199 その②>>202-204 その③>>209-211 その④>>214-216 その⑤>>219-221
7章 二学期試召戦争開幕&Fクラスの変編>>224-330
125時間目>>224-226 126時間目>>229-231 127時間目>>234-236 127.5時間目>>241-242
128時間目>>243-245 129時間目>>246-248 130時間目>>251-253 131時間目>>256-258
132時間目>>261-263 133時間目>>264-266 134時間目>>267-269 135時間目>>271-272
136時間目>>273-274 137時間目>>275-277 138時間目>>280-282 139時間目>>283-285
140時間目>>286-288 141時間目>>289-291 142時間目>>292-294 143時間目>>295-297
144時間目>>298-299 145時間目>>300-302 146時間目>>303-305 147時間目>>306-307
148時間目>>308-309 149時間目>>310-311 150時間目>>312-313 151時間目>>314-316
152時間目>>317-318 153時間目>>319-321 154時間目>>322-323 155時間目>>324-326
156時間目>>327-330
7.5章 とあるお休みの一日:同棲生活は命がけ編
召喚実験シリーズ:〜みんなの子どもシミュレーション〜
その①>>334-336 その②>>337-338 その③>>339-341
その④>>342-344 その⑤>>345-347 その⑥>>348-350
文月学園新聞&特別補習:鉄拳先生の情報講座>>353-355
彼と彼女のとある日の出来事
〜明久と瑞希編〜
前編>>356-358 中編>>359-361 後編>>362-365
〜雄二と翔子編〜
前編>>366-368 中編>>369-372 後編>>373-377
〜造と秀吉と優子編〜
前編>>378-380 中編 後編
〜明久と美波編〜
前編 中編 後編
〜造と葵編〜
前編 中編 後編
〜康太と愛子編〜
前編 中編 後編
おいでませ文月学園!久保弟の学校見学
前編 中編 後編
8章 最終決戦!Aクラス対Fクラス試召戦争編
———バカテスト集———
その⑦>>18-19 その⑧>>240 その⑨>>278
———各種設定———
文月学園レポート:腕輪編その①>>17 その②>>279
お知らせ>>270
- Re: バカな自分は召喚獣? 〜二学期編〜 ( No.123 )
- 日時: 2015/09/17 08:44
- 名前: ユウ (ID: iQk5t9Pn)
これは…面白そうな展開だ!!
ここから、造が何処まで堕ちテイクノカ楽しみですね!!
そして明久よ、逆に考えるんだ。
前回僕が送ったシスコン系の聖典(エロ本)のお陰で、君の大切な聖典(エロ本)の隠れ蓑に出来るのだと!!
・・・それに大丈夫!原作でもすでにロリコン、シスコン、ショタコンのターキーを会得している明久なんだ、今さらシスコン系のエロ本を持っていても、みんな理解してくれるはずさ♪(黒笑)
…にしてもいやー、格安とはいえ、1つ二千円くらいで売っていたのに、FFF団の方々うちの商品(剣、槍、斧、弓、
銃、その他小道具)を気に入ったのか1人ずつ10個ほど買っていってくれたからお財布がたんまり儲かったよ。
折角だしこのあぶく銭(えっ!?byFFF団)で問題児達と東京にしゃれ込もうかね
エル「やったー!!エル、新しい服買いたいと思ってたんだ!!」
耀「私は焼肉に寿司、トルコ料理、フランス料理、インド料理、中国料理、韓国料理、ロシア料理、アメリカ料理、ドイツ料理、懐石料理、あ、後デザートも全部食べたい!!」
アベル「僕は気になる書籍が何冊かあるから、それの買出しかな」
飛鳥「私はそうね…エルさんと一緒にドレスとか装飾品とか買っていこうかしら」
十六夜「俺は箱庭で過ごす日常が既に面白いからな。今更俺の居た世界に欲しいもんなんてねえな」
取り合えず、FFF団の皆さん!!いつも有り難う!!お陰で写真の子達も喜んでくれたよ!!(但し、自分の臨時収入ということにしていて写真のことは一言も言ってないし、君らのことも伝えていないがな!!)
それじゃあ、来週も糖分さんのお話、楽しみにしてますね!!
- Re: バカな自分は召喚獣? 〜二学期編〜 ( No.124 )
- 日時: 2015/09/18 20:52
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)
>ユウさん
感想ありがとうございますです!
酔ってタガが外れた我らが造さん。さぁて色んな意味で大惨事の予感……
造「おー?つくるよってないよー♪」
うんうん、そうだね。酔っぱらいはみんなそう言うんだよねー
明「困ったことになったね……造もだけど———姉さんたちがヤバイよコレェ!?持ってた他の聖典は姉さんが“もうこんなものじゃなくて姉さんを使ってくださいね”って全部燃やしちゃったし!おまけに———」
瑞「……美波ちゃん、どうやったら明久君にお姉さんに手を出したら犯罪だって伝えられるんでしょう……」
美「地道に……そう、地道に教えていきましょう……アキだってちゃんと教えればいつの日か理解してくれるハズよ瑞希」
明「———おまけに二人にトンデモナイ誤解が出てるんだけどぉ!?助けて造!?」
造は酔ってるから役に立たんよ明久。まあ、今更感はあるし別にいいんじゃない?
明「良くないよ!?ぜ、是が非でも造を早く元に戻さなきゃマズい……」
雄「つーか何で俺らの周りには酒に弱い奴らばっかりなんだ……」
ちなみに購入した武器を片手に自身の宝物を取り返しに、そしてババァ長に恨みを晴らしに向かっていった連中はと言うと———
FFF団『『『武器はありがたい……写真も勿論ありがたい……しかし———鉄人にはまるで歯が立たなかったんだが……一文無しになった上、我らの聖典は今頃母の下へ……帰ったら地獄が待っている……』』』
宗「体育祭が終わってすぐに指導室に来るとはいい根性だ。全員覚悟は良いな。身体を動かした分、今度は頭を動かすんだ」
FFF団『『『帰らずとも地獄だった……』』』
まあ、残念ながら鉄人に返り討ちにされたそうです。武器が良くてもFFF団じゃ鉄人には勝てませんねー
それじゃあこの辺にして、そろそろ次のお話更新します。それとまた連絡ですが、連休もありますし早ければ月曜日〜火曜日にももう一話更新するかもしれません。これからも楽しんでいただければ幸いです。ではでは〜
- 番外編:酔いと造と幼児返り!?〜お酒は大人になってから〜中編 ( No.125 )
- 日時: 2015/09/18 20:54
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)
明久Side
……とんでもない事になってしまった気がする。
「あはは♪雄二お兄ちゃんのからだ、おっきいねー♪つくるもはやくおっきくなりたいなぁ」
「……あー、造?お前一体……」
「んー?なーに?雄二お兄ちゃん」
「……な、何でもない……」
……僕らはただ瑞希たちがアレを、ウイスキーボンボンを口にしないようにしただけだったんだ……それなのに……
「んみゅー?へんなのー。まっ、いっか!康太お兄ちゃん、秀吉お兄ちゃんもあそぼー♪」
「…………造が壊れた」
「むー!ひどーい!つくるどこもこわれてないよー!」
「造よ……その……お主酔っておるじゃろ?」
「よってる?あはは!秀吉お兄ちゃんへんなこというねー!つくるはこどもだからお酒のめないし、よわないよー?」
「「「…………酔ってるな」」」
まるでミイラ取りがミイラになったように———造がウイスキーボンボンの力によって見た目相応に子どもと化した。どうしてまた、僕らの周りの人はこうも酒に弱いのかな……?
「(ホント今の造って完全に子供だよね。いつもがしっかりしている分、ギャップが凄いや……さて皆?造をどうしようか?)」
とりあえず、ああなった以上何とか造を戻さないとね。雄二たちにあの造は任せて、一先ず作戦を立てる事に。
「(そうですね……それにしてもビックリしました)」
「(ホントよね……まさかあれだけで酔えるなんて)」
「(……ウイスキーボンボンで酔えるって造は凄い)」
それは君たち三人が言えた事じゃないし、そもそもの原因は君たちにあるんだけど———ってツッコミたいのをグッと我慢する。その辺はもう考えないようにしておこう。
「(んー……でもまあ、月野君だし放っておいても大丈夫だとは思うケド……)」
「(あー……確かに工藤さんの言う通りかも。造に限って暴れたりはそうそうしないだろうし、酔いが覚めるまでは葉月ちゃんみたいに対応すれば———)」
「(……甘いわよ愛子、吉井君。造くんをこのままにしておくと危ないわ)」
「「「「……え?」」」」
と、さっきまで黙っていた(未だに鼻血を出している)木下さんが、深刻そうに会話に加わって来た。えーっと、とりあえず木下さん。何はともあれまずは鼻血止めようか。その出血量はホントにそろそろやばいと思うからさ。
「(どうしてさ木下さん?あんなに無邪気で可愛らしい造が危険って……?)」
「(いや、アタシもよく知らないんだけど……師匠が以前言ってたのよ。“絶対に、造に酒を飲ませんじゃない。どう止めればいいかわからん上に、下手すりゃ命刈られるよ”って……)」
「「「「!?」」」」
い、命を……!?いやいやいや!?どう言う事なの!?まさか、お酒飲んだら暴走するタイプなのか造は……!?そんなバカな、と思いつつでもこの木下さんの口ぶりからすると、このまま放っておいたら何だか大変なことになりそうな気がする。だったらさっさと何とかするしかないか。
「(なら事情はよくわからないけど、手遅れになる前にすぐにでも何とかしようか)」
「(そうね。それで吉井君、具体的にどうするの?師匠呼んでみる?)」
「(あー……確かにそれが一番良い方法だろうね)んじゃ早速———」
とりあえず造の扱いに手慣れている木下さんの意見に従うことにした、まさにその時———
「明久お兄ちゃんもお姉ちゃんたちも、どーしたのー?」
「ん?いや、別に何でもないよ造……って、うぉわ!?つ、造ぅ!?」
突然僕らが会話してしているところに、造が乱入してきた。い、いつの間に……?あ、あれ?造って確か雄二たちが面倒みているハズじゃ……?何でここにいるんだ……?
- 番外編:酔いと造と幼児返り!?〜お酒は大人になってから〜中編 ( No.126 )
- 日時: 2015/09/18 20:57
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)
「んみゅ?どしたの明久お兄ちゃん?」
「い、いや……“どうしたの”はこっちの台詞なんだけど……つ、造は雄二たちと一緒じゃなかったのかなーって……?」
それにしても何故だろう……造にお兄ちゃんって言われると、無性にこっちが恥ずかしいんだけど。これなら葉月ちゃんに『バカなお兄ちゃん』って呼ばれる方がまだ恥ずかしくない気がする。ホント何でだ……?
「おー♪雄二お兄ちゃんたちが動かなくなっちゃったから、つくるはこっちきたの—♪」
「「「「「……動かなくなった?」」」」」
何のことかなって、とりあえず雄二たちのいた方向を見てみると———
「「…………(シーン)」」
「(ブツブツブツブツ……)」
ちょっ!?死屍累々……だと!?ムッツリーニは(いつもの如く)鼻血で倒れて動かないし、秀吉は限界近くまで真っ赤になっていて機能停止寸前。そして、唯一意識はありそうな雄二は……
ガスッ!ガスッ!ガスッ!
「……俺は……子供好きでも……なければ……親馬鹿にも……ならん……ぞ……」
……何だか自分自身と葛藤しながら、頭を壁に打ちつけている。どうでもいいけど新しい教室なんだし、壁を壊すなよな雄二。あとムッツリーニにも言えるけど血で床が汚れるからほどほどにするんだよ。
……にしても何だ?この三人に一体何が……?と、恐らくこの元凶であろう造(子供バージョン)は木下さんたちにトコトコと寄ってきて———
「おにーちゃんもおねーちゃんたちもあそぼー!(ニコっ♪)」
「「「「「っっっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」」」」」
———キラースマイルを僕らにプレゼント。や、ヤバイっ……木下さんじゃないけど、意識持っていかれそうだ!?何この生き物!?か、可愛い……!?
「我が……人生……一片の……悔い……なし……(ドサッ!)」
「って!?ゆ、優子っ!アンタ血が……!?」
「ゆ、優子ちゃん!?その血の量は危ないですよ!?」
そして、当然の如く木下さんの魂を刈り取る笑顔だった。ヤバイね。ムッツリーニ以上に鼻血を出している木下さんは、とても幸せそうに逝きそうだ。ホントどうしよう……まさか10分足らずでここまでの被害が出るなんて……
「あー……確かに日高先生の“下手すりゃ命刈られる”って言葉は正しいね」
「……一先ず、今すぐにでもその日高先生をここに呼ぶべき」
「そ、そうだね。こーたくんや優子も診て貰わないといけないし、ボクすぐに呼んでくるよ!ちょっと待ってて!」
〜日高先生呼び出し中〜
「———あちゃー……そりゃ大変だったねぇ。アタシも一度だけ間違って造に酒飲ませた事があったんだが———危うく逝くとこだったよ……」
そんなわけで、造の保護者兼ヒーラーの日高先生は僕らの呼び出しにすぐさま応じ、ムッツリーニと木下さんを治して、ついでに秀吉と雄二を(斜め下チョップで)直してくれた。良かった……やっぱり日高先生は頼りになるね。
「それで日高先生。造を元に戻せませんか?」
「てか……早くどうにしないと……このままじゃ俺らの命がいくつあっても足りん気がするしな」
「そうじゃの……あの笑顔で『秀吉お兄ちゃん大すき〜♪』と、言われたら……い、いかんっ!?また意識がっ!?」
「…………破壊力があり過ぎる」
ただでさえ子供っぽい容姿の造に子供の精神状態とか……危険すぎる。主に僕らの精神的な何かが限界突破しそうで怖い。
「んー……いや、アタシも出来る事なら何とかしたいんだがね」
僕らの問いに非常に言い難そうに、日高先生は頬を掻いている。この反応……やっぱり止めるのは難しいのだろうか?
「な、何です師匠?やっぱり無理なんですか?」
「……日高先生が無理なら私たちも無理かも」
「たはは……そうだよね。ボクらじゃさっきみたいになっちゃうだろうし」
「ま、まあ日高先生もそれは同じかもだけど……」
「そ、それで日高先生?どうなんですか……?」
女性陣も緊張した面持ちで日高先生に尋ねる。すると、日高先生は重い口を開いてこう答えてくれる。
「———あー……それ以前に、その肝心の造がいねえだろ?」
「「「「「「「「「…………ゑ?」」」」」」」」」
……あ、あれ?そう言えばさっきから……造の姿が見えない?何処へ?てか何時からいないっけ……?
「えっと……ホレ。お前らとりあえず黒板見てみな」
と、日高先生が苦笑いをしながら指差した先の黒板に、大きく書かれたこんな文字。
『お兄ちゃん、お姉ちゃんたちへ
オニごっこしましょう♪お兄ちゃんたちがオニだよ♪つくるをつかまえてね!』
「あちゃー……やーっぱこうなったねぇ。今日中に捕まえられりゃ良いんだが……」
「「「「「「「「「た、大変だあああああああああああああ!?」」」」」」」」」
- 番外編:酔いと造と幼児返り!?〜お酒は大人になってから〜中編 ( No.127 )
- 日時: 2015/09/21 18:42
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)
No Side
「いいかっ!恐らくまだ造はこの校舎の中にいるハズだ!だがこのまま仮に外に逃げられちゃマジでどうしようもねえ!とりあえず今すぐ部隊を組んで手分けして造を捕獲・保護するぞ!」
「「「「応っ!」」」」
「「「「「了解(ですっ)!」」」」」
急遽始まった鬼ごっこ兼造捕獲作戦。日高先生曰く『こうなった造は捕まえない限り、疲れ果てるまで暴走———もとい遊びつくす』とのこと。その言葉を聞き全員同じ考えに至る。何がなんでも捕獲しないと……更なる被害が出る、と。
「まず、日高先生・秀吉・木下姉の先行部隊!造が今どこにいるかお前らなら大体予測できるだろ。被害が拡大する前に、造の居場所を見つけて捕えてくれ!」
「「「勿論!」」」
「頼むぜ。次にムッツリーニ・工藤の情報部隊!持ち前の情報収集能力を活かし、造の逃亡に関する情報を二人で集めて来い!同時に造の確保も可能な限り行ってくれ!勿論俺らにその情報は逐一連絡する事!」
「「了解!」」
「よし。んで俺・明久は実行部隊だ!俺らなら追いかける体力は自信があるからな。酔っている状態で造が腕輪を使えるかわからんが、もしもの時は俺らの腕輪を使って何とかする!明久、お前足引っ張んなよ!」
「はっ!雄二こそヘマしないでよね!」
「テメェこそ良い根性だっ!そして翔子・姫路・島田の支援部隊。お前らはとりあえず全員のバックアップを頼む。要所要所で作戦を立て、俺らに的確に指示を出してくれ!」
「「「うん(はい)!」」」
雄二が全員に瞬時に指示を送る。1分もかからない内に、的確な部隊編成と指示を出すあたり流石は元神童と言えよう。統率力はこのメンバーの中で断トツである。
「連絡は全員ムッツリーニが用意した通信機で。造を見つけたら全員に知らせること!いいか、相手は俺たちが今までで戦った奴らとは比べ物にならんほど色んな意味で手強い造だ!気を引き締めて行動しろっ!そんじゃ造捕獲作戦始動だっ!行くぞお前らっ!」
「「「「「「「「「おーっ!」」」」」」」」」
———そして、彼ら彼女らの挑戦が始まる。
〜サクヤ・優子・秀吉の挑戦〜
秀吉Side
「さあ、行くぞ優子っちにヒデっち!最初は———職員室だ!」
「やっぱりそうですよね……木を隠すなら森の中。造くんってこう言う時は人の中に隠れるでしょうし」
「それに職員室ならば……造の味方が多いからのう」
ある意味で、造に最も(境遇や存在が)近いこの三人で瞬時に造のいる場所を特定する。恐らくじゃが酔っているとはいえ造の本質や行動パターン事態は大きく変わらぬはずとふみ、ワシらは職員室へと向かうことに。
「それにしても……造くんがあんなにお酒に弱いとは」
「ああ……何せお屠蘇を舐めただけであの子酔えるかんな〜」
「ど、どれだけ弱いのじゃ……?ま、まあとにかく急がぬとな」
まあ、確かに酒に強い造なぞ想像できぬと言えばできぬが……まさかここまで弱いとはの。そんなことを話しつつ職員室へとたどり着く。そしてそのワシらの予想通り———
「おー!すごーい!秀吉お兄ちゃんたちもうきたー♪」
「「「いたっ!……って!?せ、先生方!?」」」
ニコニコと笑い職員室の椅子にちょこんと座り足をプラプラさせながら、やって来たワシらに手を振る造の姿が。ちなみにその造の周りには、
「「「…………ホント、幸せ……(ガクッ!)」」」
魂を持っていかれ倒れ伏す高橋・遠藤・船越教諭の姿がそこにはあった。まあ、予想通りと言えば予想通りと言えるがの。ちなみに他の教諭たちは、あまりの造の変わりっぷりに処理落ちをしているようじゃ……その気持ち、ワシにはわかるぞい。
「くっ……遅かったねぇ。優子っちにヒデっち!あの子を追い込むよ!今度はさっきみたいな事にならんように気をつけなっ!」
「「はい(うむ)っ!了解です(じゃ)!」」
と、先生の指示通り、散開して座っている造を取り囲むように配置につく。なるほど下手に追い回すよりも、少しずつ距離を詰めて一斉に捕獲に入るほうが確実と言うわけじゃな。
「造っ!お遊びはここまでさね!とっととお家に帰るよ!」
「んみゅ?かえるのー?まだあそびたりないよー!」
「造くん。鬼ごっこはお終いなのよ。さあ、帰りましょう」
「やーだ!もっとあそぼーよー!あーそーぼー!」
「造よ、駄々を捏ねるでない。もう帰る時間じゃ」
「うー……あそびたいのに……」
そう宥めながら、ジリジリと造に迫る。ここで逃がせばそこに転がっておる教諭たちのような犠牲者が増えるじゃろうからの。それに造を早う戻してやらねば、今後造の学園生活がまずいことになりかねん。酔いの冷めた後造が恥ずかしさのあまり精神崩壊する恐れもあるからの。そんなことを考えつつも、あと一歩で捕まえられる距離まで迫った次の瞬間———
「グスッ……あそんでくれなきゃ……やだ……」
「「「っ!?」」」
造(子供)の目から一筋の涙が。本能的にこのままではマズいと感知し、慌ててワシら三人で宥めようとするも、時すでに遅く……
「サクヤかあさまも、優子お姉ちゃんも、秀吉お兄ちゃんも……みんなきらいっ!だいっきらいっ!」
「「「っ〜〜〜〜〜〜〜〜!?」」」
と、そんな事を言って造は職員室から全力疾走で駆けだす。そして、そう造に言い残されたワシらはと言うと、
「「「…………大っ嫌い…………」」」
ドサッ!×3
再起不能レベルの強烈な一撃を叩きこまれて……その場に倒れ伏してしまう。造……そういうつもりじゃ……なかったのじゃ……すまぬ、すまぬから……謝るから……許して……欲しいのじゃ……
「…………こちら先行部隊。すまないねぇ、もうやられちまったよ」
「…………造くん、職員室から出て今一階渡り廊下付近を逃走中よ」
「…………そう言うわけじゃ、後は任せたぞ。造を捕まえるのじゃ」
それでも何とか造を捕まえて貰う為に、必死で通信機を取り出し明久たちに連絡を入れることに。そして情報を全員に伝えると……
「「「…………大っ嫌い……はぁ……」」」
……職員室の床に倒れこんだまま、落ち込むワシら。マズいのう……今日は……立ち直れる気がせぬぞ……すまぬ、ワシらはここまでのようじゃ……頼むぞい皆の衆、造を……造を元に戻してやってくれ。そう心の中で願いつつ、意識が完全にブラックアウトしてしもうた……
〜サクヤ・優子・秀吉の挑戦:惨敗【精神崩壊×3により戦闘不能】〜
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