二次創作小説(紙ほか)

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バカな自分は召喚獣? 〜二学期編〜 お知らせあり>>270
日時: 2016/03/25 21:41
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)

初めましてな方は初めまして。そうでない方はお久です。こちらはバカとテストと召喚獣の二次創作であり以下のスレッド

【バカな自分は召喚獣?〜一学期編〜】及び【バカな自分は召喚獣?〜夏休み編〜】

の続章となっています。読まれていない方はそちらもよろしくお願いします。


暑い夏も乗り切ってやってきました二学期編!夏休みを満喫したいつものメンバーとFクラスの前に立ちふさがったのは……無敵の鉄人による持ち物検査!?

『お願いします、西村先生!僕らにその本を返してください!』
『僕らには———僕らにはその本がどうしても必要なんです!』
『お願いです!僕たちに、保健体育の勉強をさせてください!』
『西村先生、お願いします!』

『『『『お願いします!』』』』

「黙れ。一瞬スポ根ドラマと見紛うほど爽やかにエロ本の返却を懇願するな」

『『『『鬼っ!悪魔っ!!鉄人っ!!!』』』』

毎日バカやる明久たちがそんな教師たちの横暴を黙っているはずもなく。正々堂々鉄人に挑むFクラスだったけど……(正々堂々の意味、今すぐ調べてください皆さん by造)

「ええい!こうなりゃ実力行使だ!僕らの大事な参考書(エロ本)を守るため、命をかけて戦うんだ!」
「ほう?良い度胸だ、かかってこい……シメるついでに夏休みで緩んだ頭のネジをキッチリ締めなおしてやる」

明久たちの必死の抵抗虚しく、鉄人に阻まれ大事なもの(エロ本)を取り上げられるFクラスメンバー。このまま為すすべがないのか?否、まだ手はある……!召喚野球で教師を蹴散らし、取り戻せ僕らの聖典(エロ本)!


体育祭に召喚野球。そしていよいよ試召戦争が解禁となり恋に嫉妬に勉強に、ますます楽しくそして忙しくなる造や明久たち。そんないつものメンバーの非日常的な日常をどうかよろしくお願いします。


———目次———
序章 1〜4章及び各種設定【バカな自分は召喚獣?〜一学期編〜】>>6参照

5〜5.5章及び各種設定  【バカな自分は召喚獣?〜夏休み編〜】>>7参照

6章 体育祭&召喚野球編>>1-117
102時間目>>1-5   103時間目>>8-11  104時間目>>12-16  105時間目>>20-23
106時間目>>24-28  107時間目>>29-32  108時間目>>33-36  109時間目>>37-40
110時間目>>41-44  111時間目>>45-48  112時間目>>49-52  113時間目>>53-56
114時間目>>59-62  115時間目>>63-66  116時間目>>67-70  117時間目>>73-76
118時間目>>80-83  119時間目>>84-87  120時間目>>91-94  121時間目>>98-101
122時間目>>104-107 123時間目>>110-113 124時間目>>114-117
覚えよう野球のルール〜スクイズしてください!〜>>77-79

6.5章 文化の秋・食欲の秋・文月学園の秋編>>120-221
酔いと造と幼児返り!?〜お酒は大人になってから〜
前編>>120-122 中編>>125-127 後編>>130-132

週刊☆文月学園ラジオ放送 特別企画・文化の秋!
前編>>135-136 後編>>137-138

ワシと自分と演劇と〜演目はバカテス童話!?〜
その①>>141-143 その②>>146-148 その③>>149-151 その④>>154-156 その⑤>>157-159
その⑥>>164-166 その⑦>>167-169 その⑧>>170-172 その⑨>>173-175 その⑩>>176-178

召喚実験シリーズ〜自分と本音と暴露大会〜
その①>>179-181 その②>>182-184 その③>>185-187
その④>>188-190 その⑤>>191-193 その⑥>>194-196

寒い日は鍋が一番!〜闇鍋?病み鍋?暗黒鍋デス〜
その①>>197-199 その②>>202-204 その③>>209-211 その④>>214-216 その⑤>>219-221

7章 二学期試召戦争開幕&Fクラスの変編>>224-330
125時間目>>224-226 126時間目>>229-231 127時間目>>234-236 127.5時間目>>241-242
128時間目>>243-245 129時間目>>246-248 130時間目>>251-253 131時間目>>256-258
132時間目>>261-263 133時間目>>264-266 134時間目>>267-269 135時間目>>271-272
136時間目>>273-274 137時間目>>275-277 138時間目>>280-282 139時間目>>283-285
140時間目>>286-288 141時間目>>289-291 142時間目>>292-294 143時間目>>295-297
144時間目>>298-299 145時間目>>300-302 146時間目>>303-305 147時間目>>306-307
148時間目>>308-309 149時間目>>310-311 150時間目>>312-313 151時間目>>314-316
152時間目>>317-318 153時間目>>319-321 154時間目>>322-323 155時間目>>324-326
156時間目>>327-330

7.5章 とあるお休みの一日:同棲生活は命がけ編
召喚実験シリーズ:〜みんなの子どもシミュレーション〜
その①>>334-336 その②>>337-338 その③>>339-341
その④>>342-344 その⑤>>345-347 その⑥>>348-350

文月学園新聞&特別補習:鉄拳先生の情報講座>>353-355

彼と彼女のとある日の出来事
〜明久と瑞希編〜
前編>>356-358 中編>>359-361 後編>>362-365
〜雄二と翔子編〜
前編>>366-368 中編>>369-372 後編>>373-377
〜造と秀吉と優子編〜
前編>>378-380 中編 後編
〜明久と美波編〜
前編 中編 後編
〜造と葵編〜
前編 中編 後編
〜康太と愛子編〜
前編 中編 後編

おいでませ文月学園!久保弟の学校見学
前編 中編 後編

8章 最終決戦!Aクラス対Fクラス試召戦争編

———バカテスト集———
その⑦>>18-19 その⑧>>240 その⑨>>278

———各種設定———
文月学園レポート:腕輪編その①>>17 その②>>279

お知らせ>>270

召喚実験シリーズ:〜みんなの子どもシミュレーション〜その⑥ ( No.349 )
日時: 2016/03/18 21:16
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)

「え、終わり……?い、いいの……?し、信じられないけど……これってババァ長———もとい学園長が助けてくれたってこと……?」
「まさか天変地異の前触れじゃねぇだろうな……?まあ、正直助かったが。感謝せんでもないぞババァ」
「皆さんお疲れ様でしたね。……って、あれ?こーさん……?こーさんっ!?大丈夫ですか!?」
「…………(ぐったり)」
「あわわ……こ、こーたくんまた貧血で倒れてる!?ご、ゴメンからかいすぎたね。と言うわけでボクはこーたくん保健室に連れていくから!」
「うむ、工藤頼んだぞい。後でムッツリーニの鞄は保健室に届けておくからの」
「アタシも愛子の鞄後で持ってきてあげるから、安心して土屋君の介抱お願いね愛子」
「う、うんありがと!それじゃあね!」

長かった実験もこれで終わりと言うことで、大きくホッと溜息を吐きながらアキさん達も集まってきました。ついでにこーさん&工藤さんはいつもの如く保健室に直行。やれやれ本当に疲れちゃいましたね……それにしても。

「そう言えばずっと気になっていたことがあるのですがアキさんにゆーさん、落ち着きましたし聞いても良いですか?」

「「ん?何だ(かな)造?」」

「何だかお二人って今回妙にこの実験を嫌がっていましたよね。暴走の件や最初の同性同士の子ども召喚獣の召喚の件を差し引いても、いつも以上に嫌そうでしたし必死に抵抗していたように感じたんですが……それってどうしてなんですか?」
「む、そうじゃな。ワシも少し気になっておったぞい。お主らがあそこまで召喚に抵抗したのは何故なのじゃ?」
「そ、それは……その……」
「ぐっ……い、いいだろ理由なんて別に……」

その問いに言葉が詰まるお二人。そんな自分とヒデさんの質問に、島田さんたちも乗ってきます。

「そうよアキ……あんなに嫌がらなくてもいいじゃない……ちょっと悲しくなるわよ。何でそこまで嫌がるのよ……」
「私もショックでした明久君……私たちとの子ども、そこまで見たくないんですか……?」
「……雄二も、酷い。ちょっと傷つく」

「「…………」」

その自分たちと女性陣の質問に沈黙を貫くアキさん達。一体全体どうしたというんですかお二人とも?

「ああ、なるほどねぇ。……ジャリガキ共、一つ良い事を教えておいてやるよ」
「学園長?」

黙っているアキさん達を代弁するかのように、どういうわけか少し含み笑いをしながら機材をまとめた学園長がFクラスの扉の取っ手に手をかけてこのように続けます。

「子どもっていうのはね、遺伝子情報だけで出来やしないよ。環境や育て方、様々な要素があって大きくなるってもんさ」
「???え、ええ。そうですがそれがどうしたんですか?」
「おや、ここまで言ってもわからないかい月野。だからね———」

そこでニヤリと笑うと、学園長はアキさんとゆーさんに向かって一言。

「———だから、未来の事が先にわかってつまらない、なんてことはないから安心しな」

「「な…………っ!?」」

「きひひ!なーに慌ててやがんだい吉井に坂本。アタシはただ子どもの人格形成についての一般論を述べただけだと言うのにねぇ。ま、ともあれご苦労さんだったねジャリガキ共、後日食券程度のモノ恵んでやるから感謝することさね」

という一言を告げると、さっさと機材をもって学園長室に戻っていきました。そして後に残ったのはその学園長の言葉に明らかに動揺している少し顔が赤いアキさん達。……ん?つまりそれはどういう事です?

「え、えっと……?学園長は何が言いたかったんでしょうかね?」
「さてのう?ワシもようわからぬ。一体どういう意味じゃろうな」
「先にわかってつまらない……?どういうことかしら?」
「あらあら、月野君たちは今の学園長の話を聞いてもまだわかりませんか?」
「え?もしかして小暮さんはその意味がわかったんですか?」
「ええ勿論」

よくわからずに首をかしげる自分たちの中、ただ一人納得した表情の小暮さん。そんなわかっていそうな彼女にその意味を尋ねてみると。

「つまり学園長先生はですね、吉井君や坂本君がここまで抵抗したのは……もしかしたら誕生するかもしれないご自身とその相手方との子どもを先に見てしまうと今後の楽しみが半減してしまうと考えているから———と言いたかったのですよ」

「「き、着物先輩っ!?違いますからねっ!?」」

まだ学園長やアキさん達の意図がわかっていなかった自分たちに小暮さんが笑顔でそのように補足してくれます。えっと……?今後の楽しみが半減……?楽しみが……あ、ああっ!?そ、そういう事!?わ、わかった……要するにアキさん達が考えていた事って、将来ご自身とそのパートナー達の子どもが出来るかもしれないのに今見たらその時の感動が薄れるということなんですか……!

「あー……そう考えれば確かにお二人が最初から嫌がってたのも理解できますね」
「そうじゃな、そりゃこやつらも必死にもなるのう。普段はアレじゃがこやつらは何だかんだで根は純情のようじゃしの」
「ってことらしいわよ、瑞希に美波に代表。良かったじゃないの、これってつまり吉井君と坂本君に意識されてるって証拠だし」
「ふふふっ、とても微笑ましい限りですねー瑞希さん美波さん翔子さん♪」
「え、えっと……明久君……そ、その……え、えへへ♪」
「ア、アキってばそんなこと考えてたんだ……べ、別にあんなのは占いみたいなものだから、そこまで気にしなくて良かったのに……か、可愛いわねアキ」
「……雄二は照れ屋さん」

小暮さんの説明にさっきまで不満げだった姫路さん達も、少し嬉しそうにそしてアキさん達を微笑ましそうに見つめてそう言う始末。そしてその話題の中心のアキさん達はと言うと———

「「ご、誤解だぁあああああああああああああああああああああああ!!あ、あんのクソババァああああああああああああああああ!?」」

———気恥ずかしさを払拭するかのごとく校内に響き渡る雄たけびを上げてしまいましたとさ。そんなアキさん&ゆーさんの心からの叫びと共に、この子ども召喚獣実験は幕を下ろすこととなりました。

召喚実験シリーズ:〜みんなの子どもシミュレーション〜その⑥ ( No.350 )
日時: 2016/03/18 21:17
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)

〜実験終了から10分後〜


「———あら、月野君。またお会いできて嬉しいですよ、お疲れ様です」
「ん……?あ、小暮さん。お疲れ様です」

子どもシミュレーション召喚獣の実験を終えてからしばらくして、一人トコトコ歩いているとバッタリ小暮さんとまた出会った自分。

「珍しいですね、まだお帰りになっていなかったのですか。普段はいつもの皆さんと一緒に下校している時間なのでは?」
「ええ、他の皆さんは用事があるとか何とかで今日はバラバラなんですよ。アキさんとゆーさんは……その、学園長に報復してくるとか何とかでどこかへ行っちゃいまして。ヒデさんはいつものように部活ですし、こーさんは工藤さんに介抱されているので保健室ですね」

ヒデさん達はともかくアキさんとゆーさんは止めた方が良かったのでしょうが、止める間もなくすぐさま行ってしまいましたからね……ちょっぴり心配ではありますが……ま、まぁそこまで危険な事は流石にしない……と思いたいです。

「そう言えば瑞希さん達もさっきの子ども召喚獣をテーマにプチ女子会をすると仰っていましたね。なるほど、それでお一人なんですね。では月野君は今日はそのままお帰りですか?」
「あ、いえ。そう言う自分も用事と言いますか約束がありましてね。まだ少し学園に残るつもりですが……あ、そうだ。ねぇ小暮さん?小暮さんこそそのままお帰りになられるのですか?忙しかったりします?」
「私ですか?いいえ、今日は部活もありませんし受験勉強の息抜きに少しウロウロしても良いかなと思ってはいますが……それが何か?」

よしよし、それは好都合。なら折角ですから———

「ならちょうど良かった。実はですね……今日はあの文さんと会う日なんですよ。もし小暮さんが良いなら……一緒に文さんに会いに行きませんか?」
「あら、あらあら文さんとですか♪ええ勿論。ここのところ全然会う機会がありませんでしたし、月野君さえ良ければこちらこそお願いしたいところですよ」
「良かった、助かります。文さんもきっと喜んでくれますよ。では行きましょうか、案内しますね」
「よろしくお願いしますね月野君」

———今日は召喚システムの頭脳である文さんとお話する日と約束をしていましたし、彼女の友人と言ってくれた小暮さんも一緒に来てもらいましょう。数少ない文さんの正体を知っている小暮さんになら彼女と合わせても何の問題ありませんからね。と言うわけで小暮さんを文さんのいるシステムサーバー室まで案内することに。

「ふふっ、今日は色々とツイていますね私。月野君との子どもが作れたうえに文さんとも会えるなんて」
「うっ……ね、ねぇ小暮さん。もう一度聞きますが、自分と小暮さんで召喚した召喚獣って一体どんな子だったと言うのですか……?」

システムサーバー室に向かいながら、暇つぶしがてら先ほどの続きの話をする自分たち。どんな召喚獣が誕生したのか気になりますねホント……

「それはもうとても面白い子でしたよ月野君。ああ、今更ながら動画を取っておくべきでしたね……それだけは口惜しいです。月野君もどんな召喚獣が誕生したのか気になっているようですからね」
「……そこまで言われると知りたいような知りたくないような複雑な気分になりますよ……」

小暮さんの言う面白いは……愉悦的な意味の面白さでしょうからね。もしかしなくても小暮さんに似た子が召喚されてたってことじゃ……?

「あらあら、そんな顔しないでくださいな。ちょっとからかいすぎましたか?安心してください月野君。さっき学園長も言ってましたよね。環境や育て方、様々な要素があって大きくなると」
「あー、そんなこと言ってましたね」
「ええ。ですから月野君なら私のような捻くれている子どもになる前に、しっかり育ててくれると思いますよ」

いや、別に小暮さんは捻くれているわけではないでしょうに……人より少しだけお茶目ではありますが。

「それにですね。どうもさっきの私と月野君の召喚獣は私のデータに偏り過ぎていた感じでしたし、仮に……そう、その……仮に、月野君と私の間に子どもが出来たとしてもさっきのような子だけじゃなくて……月野君に似た子もちゃんと産む———いえ、産まれる……と思いますよ」
「……そ、そうです……よね」

…………なぜ、でしょうかね。少し気恥ずかしくなってしまう自分。心なしか余裕そうだった小暮さんも珍しく言いよどんでしまっているような……?

「こ、コホン。え、えっと……さ、さっきの召喚獣がどんな子かは自分にはわかりませんが、では自分に似た子になるならどんな子になるのでしょうかねー?」
「月野君に似た子……ですか。そうですね、それなら多分———」
「ん……?あ、話の途中ですがすみません小暮さん。ちょうど着きましたよ。ここです、今開けるので少し待っててくださいね」
「あら、もう着いたんですか。なるほど、ここが文さんのいる部屋ですか」

話に夢中になっていましたが、いつの間にやらシステムサーバー室に辿り着いていた自分たち。一旦話を中断して学園長に頂いているカードキーを差し込んでからパスワードを入力。しばらくするといかにも頑丈そうな扉がゆっくりと開きそこから———

《ツクル 待ってた ヨー!》
「うわっ!?び、ビックリした……」
《もー! 遅い ヨー! 文 待ちくたびれ たー!》

———文字通り自分に向かって飛びかかってそのまま抱き付いてくる召喚システムの頭脳である文さんの姿が。件の実験で予定していた時刻より少し遅れたせいか、ちょっぴりふくれっ面なご様子ですね。

「わ、わかりました。わかりましたから落ち着いて文さん。お待たせして悪かったと思っていますが、とりあえず抱き付くのは止めましょう。あんまり子どもっぽい事しちゃうと小暮さんに笑われちゃいますよ?」
「ふふっ、こんにちは文さん、相変わらずお元気そうで何よりです。文さんは本当に月野君が大好きなんですね」
《んー? あー! ヤッター! アオイも 一緒 だー! こんにち はー! 来て くれて 嬉しい ヨー!》

そのふくれっ面も、小暮さんを連れてきてあげたことで満面の笑みに変わります。自分から離れ、今度は小暮さんに抱き付く文さん。良かった……小暮さんに付いて来てもらって正解でしたね。

「あらあら♪文さんは嬉しいことを言ってくれますね。…………ああ、そうだ。月野君」
「はい?どうしました小暮さん?」

ふと思い出したように、文さんの頭を撫でながら小暮さんが自分に向かってこう続けてきます。

「さっきの話の続きになるんですがね。仮に……月野君に似た子どもが産まれるとしたらって話していたじゃないですか」
「あ、ああ。そうでしたね。それがどうしました?」
「もし産まれるとしたら———それはきっと文さんのような子が産まれるのではないかな、なんて思ったんですよ」
「…………おお、なるほど」

文さんみたいな子……確かにそうかもしれませんね。自分を元にして生まれた文さんは当然のことながら自分に似ているところもありますし、小暮さんに言われると何だかすんなり納得してしまいます。そうか……文さんみたいな子か……

「うん……良いですね。そうなったら楽しいでしょうね」
「きっとそうなりますよ。そしてきっとお父さんが素晴らしく良いお方ですから優しくてお茶目で一生懸命な子になるでしょうね」
「いや素晴らしいかはわかりませんが……もしも子どもが出来たなら文さんみたいに元気で良い子に育ってほしいですね。そしたら毎日が退屈しない楽しい日々になりそうです」
《んー? ナニ ナニー? なんの 話を してる のー?》
「ああ、えっとですね。実はさっきまで自分たちは学園長の設定した新しい召喚獣の実験をやっていたんですよ」
「二人で一緒に召喚してその二人の子どもをシミュレーションするという召喚獣だそうです。それ関連のお話ですよ文さん」
《おー! アレ かー! ばーちゃん 最近 頑張って 設定 ヤッテタ やつ ダヨネー! 二人の 情報を 合体 するのー!》

今度は自分の方にじゃれに来た文さんをよしよしと撫でながら膝の上に乗せ、さっきまでの実験についても話すことに。なるほど、子どもが出来たらこんな感じになりそうですね。そんな感じで小暮さんと一緒に最終下校時間ギリギリまで文さんと世間話で盛り上がった放課後となりました。












「(ボソッ)……ええ。きっとあなたは良いお父さんになりますよ、“造お父さん”♪」
《んー? アオイ どった のー? 何だか にこにこ 笑って るー?》
「あれ?小暮さん、今自分を呼びませんでしたか?」
「いえ、気のせいですよ。それより文さんは知らないでしょうし月野君は覚えていなかったみたいですから、さっきの実験の詳しいお話をしてあげますね。文さん、それに月野君♪」

Re: バカな自分は召喚獣? 〜二学期編〜 感想2 ( No.351 )
日時: 2016/03/20 10:23
名前: ユウ (ID: QpQO3hjP)

こんにちは糖分さん!いつも通り仕事中のユウです!

糖分さんから頂いた返信の内容を見て、
新しく設立された小説サイの利用規約を今さっき読んできましたけど、あんまり気にならなくても良いような気がしますよ?

だって、もしその話が本当でしたら自分の在籍しているハーメルンや糖分さんが在籍なされているカキコに対して角○さんが勧告や警告なりしてやめさせようとしますからね。

そういったことも無さそうですし、多分では有りますがカクヨム以外での小説サイトでも書くのは大丈夫だと思います。

そもそも自分の所のハーメルン何かバカテスだけで300以上の作品が有りますからそれに1つ1つやめなさいと言うのも無理が有るでしょうね。

だから多分ですが、糖分さんがカキコで書かれていても黙認されると思いますので大丈夫かと思います!

・・・さて、少し別の話が長くなってしまいましたが、個々からは簡潔に感想を述べようと思います!

はいはーい!僕も造ちゃんと秀吉の子供(の召喚獣)を見てみたいです!

そして、未来の楽しみを奪われたく無いからと必死で抵抗する明久と雄二、

・・・まさかお前ら馬鹿二人にそんな純情な気持ちが有ったなんてね〜。

フフ、また1つ問題児達と一緒に明久と雄二を弄れる内容が増えましたな〜♪

そして、いい雰囲気を出しながら仲良く下校する造と小暮さんの二人。

きっと二人は夫婦になってもこんな感じで仲が良いのだろうな〜♪と思いました。

それでは本日はコレにて失礼しますね♪

返信 ( No.352 )
日時: 2016/03/25 20:53
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)

>ユウさん
アドバイスありがとうございます。

とりあえずは一応今日まで書いているところの更新。そんでもってしばらく時間をおいて、大丈夫そうでしたら更新していく形になると思います。

もしもハーメルンに移動することになりましたら、とにもかくにも一学期編からの更新になるので番外編合わせると300話以上ですし相当時間かかると思いますが、気長に待っていただけると幸いです。

まずはちょっぴり中途半端ではありますが、書いているところまでを全力更新。割と長いですけど……が、頑張ります……

〜文月学園新聞〜 【コラム】【情報】【事件】【スポーツ】 ( No.353 )
日時: 2016/03/25 20:55
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)

〜文月学園新聞〜 【コラム】【情報】【事件】【スポーツ】


〜文月学園新聞〜 【コラム】欄より抜粋

『止まらぬ少子化に新たなアプローチ〜学生時代から子どもに関心を〜』

近年ではすでに聞きなれてしまった少子化問題と言う言葉。これに対し、教育者の立場から一風変わった方法で解決の糸口を探る試みがなされていたことが先日わかった。その方法とは、なんと召喚獣を用いて学生の子どもに対する興味を喚起するというものらしい。

この召喚獣を用いた少子化対策を考案したのは文月学園の学園長である藤堂カヲル氏。なんでもこの試みは、二名の召喚者の性格や外見の特徴を特殊なシステムで処理することにより両名の間に出来るであろう子どもを予測するというもの。この召喚獣に触れて子どもの可愛らしさを知り、家庭を築くことの喜びに気付いてもらうことが狙いと学園長は語る。簡単な占いのようにゲーム感覚でお手軽に子どもの姿を見ることが出来るらしく、関係の進展を望む人々の興味を引くものになっているようである。

我々はこの対策方法を一足先に実際に体験した生徒たちに話を聞いてみたところ———

Tちゃん『皆さんの色んなお子さんが見れて面白かったですよ』

K島さん『……可愛い第二児だった。『ちょっ!?ですからそれ自分を第一児にカウントしてませんかK島さんっ!?』Y二も子どもと楽しそうだったし素晴らしい実験。是非もう一回やりたい』

K藤さん『ボクとK−たくんにそっくりな子が生まれたよー♪楽しかったなー』

———などなど、女子生徒たちには肯定的な意見が見られる一方で

Y井君『酷い目に遭ったよ、あんなのはもうこりごりだ』

S本君『二度とごめんだ。あのババァやることなすこと毎度毎度ろくでもねぇ』

などと、男子生徒たちには否定的な意見も見られた。

尚、この子ども型召喚獣はあくまでも召喚者二人の要素を抜き出してシミュレーションを行うものであり、教育環境や交友関係などの外部的要因については考慮されていない。その辺りは現在のテクノロジーで演算を行うのは難しいようだ。

他にも生まれてくる子どもの年齢が二歳程度に限定されてしまう、男同士や女同士でも子どもが出来るなどの問題点も残っており、興味深い試みではあるがまだまだ改良の余地があると言えるだろう。



〜文月学園新聞〜 【情報】欄より抜粋

『あの2-Fクラスに成績向上の兆しが』

学年、いや学園一の駄目クラスと名高い2-Fクラスだが、最近成績向上との噂がある。試召戦争を数多くこなしてきたことが、彼らの成績アップの一助になったと推測される。一学期期末試験ではクラス全体の平均点は驚くべきことにCクラス並みだったと言う噂もあるほどである。

クラス代表の坂本雄二氏を筆頭に、観察処分者であり莫大な成績向上の余地があった吉井明久氏のみならず、土屋康太氏や須川亮氏などもそれぞれ僅かながらも点数を伸ばしていると言う話だ。これは文月学園の運営指針がもたらした一つの成果ともいえるのではなかろうか。



〜文月学園新聞〜 【事件】欄より抜粋

『あわや火事!?調理室で原因不明のボヤ騒ぎ〜幸い怪我人無し〜』

部活動の差し入れなどを作るために開放されている調理室で、原因不明のボヤ騒ぎが発生した。調べによると火元と思われる場所で火が付いた様子は無く、ガスも元栓からしっかり閉めてあったためどこから火が付いたのか未だにわかっていないとのこと。室内で調理を行っていた姫路瑞希さんによると———

「にらを入れようとしましたけど……無かったので匂いが似ている黄リンを入れて……しばらくしたら自然発火しちゃいまして……」

———とのこと。予期せぬ事態に相当混乱しているようである。念のため書いておくが黄リンは猛毒であるので注意。また当分の間調査の為調理室が閉鎖されることに関しては

「料理が大好きなので残念です」

と述べた。勉強熱心な彼女は花嫁修業にも真摯に取り組んでいるようだ。



〜文月学園新聞〜 【スポーツ】欄より抜粋

『女子水泳部大会に向け特訓開始』

秋の大会へと向けて女子水泳部が特訓を開始した。同部は部員数が多く、彼女たちの次回IHの出場枠を取り合う形となるため、この特訓は生き残りをかけた競争ともなりそうだ。人気の高い部活動に見られるレギュラー争いは個人競技であっても存在すると言うことだ。全員が満足のいく結果が出せるように頑張ってもらいたい。


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