二次創作小説(紙ほか)
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- バカな自分は召喚獣? 〜二学期編〜 お知らせあり>>270
- 日時: 2016/03/25 21:41
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)
初めましてな方は初めまして。そうでない方はお久です。こちらはバカとテストと召喚獣の二次創作であり以下のスレッド
【バカな自分は召喚獣?〜一学期編〜】及び【バカな自分は召喚獣?〜夏休み編〜】
の続章となっています。読まれていない方はそちらもよろしくお願いします。
暑い夏も乗り切ってやってきました二学期編!夏休みを満喫したいつものメンバーとFクラスの前に立ちふさがったのは……無敵の鉄人による持ち物検査!?
『お願いします、西村先生!僕らにその本を返してください!』
『僕らには———僕らにはその本がどうしても必要なんです!』
『お願いです!僕たちに、保健体育の勉強をさせてください!』
『西村先生、お願いします!』
『『『『お願いします!』』』』
「黙れ。一瞬スポ根ドラマと見紛うほど爽やかにエロ本の返却を懇願するな」
『『『『鬼っ!悪魔っ!!鉄人っ!!!』』』』
毎日バカやる明久たちがそんな教師たちの横暴を黙っているはずもなく。正々堂々鉄人に挑むFクラスだったけど……(正々堂々の意味、今すぐ調べてください皆さん by造)
「ええい!こうなりゃ実力行使だ!僕らの大事な参考書(エロ本)を守るため、命をかけて戦うんだ!」
「ほう?良い度胸だ、かかってこい……シメるついでに夏休みで緩んだ頭のネジをキッチリ締めなおしてやる」
明久たちの必死の抵抗虚しく、鉄人に阻まれ大事なもの(エロ本)を取り上げられるFクラスメンバー。このまま為すすべがないのか?否、まだ手はある……!召喚野球で教師を蹴散らし、取り戻せ僕らの聖典(エロ本)!
体育祭に召喚野球。そしていよいよ試召戦争が解禁となり恋に嫉妬に勉強に、ますます楽しくそして忙しくなる造や明久たち。そんないつものメンバーの非日常的な日常をどうかよろしくお願いします。
———目次———
序章 1〜4章及び各種設定【バカな自分は召喚獣?〜一学期編〜】>>6参照
5〜5.5章及び各種設定 【バカな自分は召喚獣?〜夏休み編〜】>>7参照
6章 体育祭&召喚野球編>>1-117
102時間目>>1-5 103時間目>>8-11 104時間目>>12-16 105時間目>>20-23
106時間目>>24-28 107時間目>>29-32 108時間目>>33-36 109時間目>>37-40
110時間目>>41-44 111時間目>>45-48 112時間目>>49-52 113時間目>>53-56
114時間目>>59-62 115時間目>>63-66 116時間目>>67-70 117時間目>>73-76
118時間目>>80-83 119時間目>>84-87 120時間目>>91-94 121時間目>>98-101
122時間目>>104-107 123時間目>>110-113 124時間目>>114-117
覚えよう野球のルール〜スクイズしてください!〜>>77-79
6.5章 文化の秋・食欲の秋・文月学園の秋編>>120-221
酔いと造と幼児返り!?〜お酒は大人になってから〜
前編>>120-122 中編>>125-127 後編>>130-132
週刊☆文月学園ラジオ放送 特別企画・文化の秋!
前編>>135-136 後編>>137-138
ワシと自分と演劇と〜演目はバカテス童話!?〜
その①>>141-143 その②>>146-148 その③>>149-151 その④>>154-156 その⑤>>157-159
その⑥>>164-166 その⑦>>167-169 その⑧>>170-172 その⑨>>173-175 その⑩>>176-178
召喚実験シリーズ〜自分と本音と暴露大会〜
その①>>179-181 その②>>182-184 その③>>185-187
その④>>188-190 その⑤>>191-193 その⑥>>194-196
寒い日は鍋が一番!〜闇鍋?病み鍋?暗黒鍋デス〜
その①>>197-199 その②>>202-204 その③>>209-211 その④>>214-216 その⑤>>219-221
7章 二学期試召戦争開幕&Fクラスの変編>>224-330
125時間目>>224-226 126時間目>>229-231 127時間目>>234-236 127.5時間目>>241-242
128時間目>>243-245 129時間目>>246-248 130時間目>>251-253 131時間目>>256-258
132時間目>>261-263 133時間目>>264-266 134時間目>>267-269 135時間目>>271-272
136時間目>>273-274 137時間目>>275-277 138時間目>>280-282 139時間目>>283-285
140時間目>>286-288 141時間目>>289-291 142時間目>>292-294 143時間目>>295-297
144時間目>>298-299 145時間目>>300-302 146時間目>>303-305 147時間目>>306-307
148時間目>>308-309 149時間目>>310-311 150時間目>>312-313 151時間目>>314-316
152時間目>>317-318 153時間目>>319-321 154時間目>>322-323 155時間目>>324-326
156時間目>>327-330
7.5章 とあるお休みの一日:同棲生活は命がけ編
召喚実験シリーズ:〜みんなの子どもシミュレーション〜
その①>>334-336 その②>>337-338 その③>>339-341
その④>>342-344 その⑤>>345-347 その⑥>>348-350
文月学園新聞&特別補習:鉄拳先生の情報講座>>353-355
彼と彼女のとある日の出来事
〜明久と瑞希編〜
前編>>356-358 中編>>359-361 後編>>362-365
〜雄二と翔子編〜
前編>>366-368 中編>>369-372 後編>>373-377
〜造と秀吉と優子編〜
前編>>378-380 中編 後編
〜明久と美波編〜
前編 中編 後編
〜造と葵編〜
前編 中編 後編
〜康太と愛子編〜
前編 中編 後編
おいでませ文月学園!久保弟の学校見学
前編 中編 後編
8章 最終決戦!Aクラス対Fクラス試召戦争編
———バカテスト集———
その⑦>>18-19 その⑧>>240 その⑨>>278
———各種設定———
文月学園レポート:腕輪編その①>>17 その②>>279
お知らせ>>270
- 番外編:召喚実験シリーズ〜自分と本音と暴露大会〜その④ ( No.188 )
- 日時: 2015/11/27 21:07
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)
明久Side
これは毎度毎度の事だけど、あの忌々しい妖怪ババァの陰湿な企みにより、とんでもない状況に巻き込まれてしまった僕たち。恥ずかしい秘密や本音を喋ってしまう生意気な召喚獣を黙らせる為に僕や雄二たちは各々の召喚獣を抹殺しようと頑張っているんだけど———
「ぜぇ……ぜぇ……ふぃ、フィードバックが、地味にキツイ……」
———まあ、当たり前だけど僕(と造)の場合は召喚獣を傷つければ、そのフィードバックがもれなく付いてくるわけで……召喚獣を黙らせるたびに、身体の節々に痛みが走っている。ちぃ、ホントに面倒な召喚獣だよ!一先ずは僕の召喚獣が伸びている隙に、また暴走した時に備えて寝転んで僕自身の体力を回復していると……、
「あ、あのぅ……明久君?あんまり無理しない方が良いのでは?」
と、若干心配そうに寝転んでいる僕の顔を覗き込む【いつもの綺麗な(ゴスッ!)】瑞希の顔が見える。そうそう、さっきまで美波も瑞希と一緒にいたんだけど美波は———
【アキが喜んでくれて嬉しい♪ウチ、アキになら何でも———】
『アンタはホントに何てこと言おうとしてるのよ!?止めてっ!?お願いだからっ!?』
————とか何とか言って、【可愛らしく(ゴスッ!)】顔を真っ赤にして自分の召喚獣を連れて離れてしまった。美波の召喚獣が何を言う気だったのかは詳しくはわからないけど、美波もあの厄介な召喚獣には苦労しているみたいだね。
「あー……一応は大丈夫だよ?って言うか瑞希、そう思ってくれるなら何でまた僕に召喚獣を出させたのさ……?」
ちょっと疑問に思ってまだ体力が回復しきれていないから寝転んだまま瑞希にそう尋ねる事に。てか……今更僕に聞きたい事って何だろうか?瑞希に隠している事なんて全然【瑞希の料理以外(ゴスッ!ゴンッ!)】ほ、ほとんど無いハズだと思うんだけど……
「え、えっと……そのですね。ちょ、ちょっとだけ、明久君の意見を聞きたくてですね……」
「へ?僕の意見を?どゆこと?」
「その、明久君は……わ、私を……その」
「???何かな?」
と、モジモジとしながら何か言いたげに、でもまるでそれを言うのが恥ずかしいみたいに口籠る瑞希。……?何だろ一体?よくわからないけど瑞希の反応を見ると、何か恥ずかしいことを聞きたいようだ……?僕に聞きたくて、それでいて恥ずかしいことって言えば———ハッ!?
【もしかして僕が瑞希と美波に抱きつかれてからずっと、やらしいことを考えまくっていた事が実はバレてたとか?瑞希はそれを僕に確かめようとしているのかな?マズイっ!現在進行形であんな事とかこんな事とか考えまくっているから、もしここで瑞希に“明久君は変なこと考えていませんか?”とでも聞かれたりしたら———】
「飛んで逝け僕の召喚獣!お星様になって消えるんだっ!」
微妙に顔を綻ばせ、間抜け面でとんでもないことを語り出す僕の召喚獣。ええぃ!やっぱりコレは完全に消さないとどうにもならないっ!てか、こんなこと聞いたらきっと瑞希も流石に怒って———
「へ?あっ!だ、大丈夫ですよ!明久君がちゃんとそう言う事に関心があるのは———い、良い事です!だってそれくらい誰もが考えますよ!(ボソッ)そ、それを言うなら私も……」
「へ?そ、そう……?」
と、やたら身を乗り出して力説する瑞希。よくわからないけどそっか、あー良かった……てっきり呆れられたかと思ったよ。……ん?てか、聞きたい事ってそれじゃなかったのか。
「それじゃ瑞希、瑞希が僕に聞きたい事って結局何なのかな?」
「あっ……そ、そうでしたね。わ、笑わないで聞いてくれますか?」
「【???はぇ?よくわからないけど、それは大丈夫なんじゃないかな?てか、寧ろさっきから僕が笑いもの何だけどね……】」
笑いものになっている主な原因は、こんな風に変なところでシンクロしたり変なところで余計な事を喋ってしまうこの召喚獣と元凶のババァだけど。
「あ、あはは……そ、そうですか?では———」
深呼吸しながらも、瑞希は物凄く緊張した面持ちで少し声を震わせて、恐る恐る僕に尋ねる。
「明久君!わ、私———重くないですかっ?」
「【…………はい?】」
……瑞希にそう言われて、一時思考が停止する。オモイ?想い?思い?重い?どう言う事?考えられる話としては———
【———それはつまり、瑞希のその一般水準に比べて、かなり発育の良いミラクルな胸のメロンが重いと言う意味————】
「さぁ、僕と一緒に焼却炉の中へ逝くぞ僕の召喚獣っ!フィードバックが何のそのだっ!」
ああもう!真面目そうな話をしている時にまた余計な事をっ!ここまで来るとそろそろ瑞希にセクハラで訴えられてもいいレベルな気がするよ!?マジですんません!抑えきれない欲望の塊でホントゴメンなさい瑞希っ!大人しく焼かれてきます!
- 番外編:召喚実験シリーズ〜自分と本音と暴露大会〜その④ ( No.189 )
- 日時: 2015/11/27 21:10
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)
「お、落ち着いて下さい明久君!?その……か、身体の事じゃなく———もないんですが、いえ、その……確かに体重もちょっとだけアレかもしれませんが……」
と、お腹に手を当てて呟く瑞希。あ、何だそっちの事なのか。それにしても不思議だ。
「【……女の子ってどうしてそんなに体重の事気にするんだろう?痩せすぎよりもよっぽど健康的で良いと思うんだけどな?瑞希はちょうど良いと思うし?】」
「え!?そ、そうなんですか!?あ、ありがとうございま———ってそっちじゃなくて!違うんです!その、私の考えや気持ちが重くないかなって意味ですっ!」
「……ん?気持ちが?」
と、突然体重から別の話題に変えられた。…………あれ?いや待った、もしかして重い重いって、最初から気持ちが重くないかって意味だったのかな?これはしまった。どうやらちょっと(?)早とちりしてたみたいだね。女の子に重いって単語はNGワードトップスリーに入ると姉さんも言ってたし悪いことしちゃったかも。ゴメンゴメン瑞希。
「んー……別にそんなこと無いんじゃない?と言うか、どうしてそんなこと聞くのさ?」
「だって……例えばですが、私以前明久君と美波ちゃんに“距離を置かれている”って話をしましたよね」
「あー、うん。肝試しの時だっけ?」
思い返せば確かあの時から“姫路さん”から“瑞希”と呼び直すことになったんだよね。まあ、あれもある意味良い想い出だね。
「それなんですけど……後で冷静になったら、明久君たちを困らせたんじゃないかなって思ったんです」
「へ?」
「明久君も美波ちゃんも……私の事、大事にしてくれているのに、私は結局二人に甘えて、子供みたいに駄々を捏ねて何だか困らせちゃうことばっかり言っている気がするんです」
そう、かなぁ?瑞希甘えてたっけ……?正直そんな記憶ないんだけど……?
「いや、別にそんなこと———」
「いいえ。やっぱりそんなことあるんです。“距離を置かないで欲しい”って言っておきながら、まるで自分からお二人に距離を作ってしまっていたり、いつもお二人に支えられっぱなしだったり。そんなことを考えている時点で何だか私って、重い人間なんだなって思うんです……」
……んー?そうだろうか?まあ、確かに瑞希はちょっと考え過ぎなところがある気はする。今この瞬間だってそうなんだよね。普通ならそんなこと気にしなくていいと思うのに。
「自分でも直さなきゃって思っているんです。もっと明久君と美波ちゃんともっと親しく仲良くなる為にも、考えを柔らかくしなきゃって。そうじゃなきゃ私は、このまま二人とも押し潰すんじゃないかなって。でも……正直どうしていいか私ではわかりません。そもそもお二人がその事をどう思っているかも、わかりませんし」
「それで……僕の本音が聞きたくなったってこと?」
「はい……ちょっと卑怯だとは思ったんですけど、これからも明久君や美波ちゃんと一緒に居られる為にも———それで明久君、私重くないですか?こんな面倒な私は、嫌じゃないですか?」
そう言って物凄く緊張した面持ちで僕に問いかける瑞希。ふーむ、これはまたまた難題だね。まあ、瑞希らしいと言えば瑞希らしいかな?“こんな事”の為にわざわざ回りくどい事をする———とても可愛らしいところとかホント瑞希らしい。
「【まあ……そりゃ、重たくないって言ったら嘘になるかもね。瑞希が色んな事を考え過ぎなところは前々から知ってたしさ】」
「……あ、あはは、そうですよね……」
「【おっと!でも勘違いしないでね?】」
「え?」
どうせ本音も喋っちゃうんだし、僕が言う事は決まっている。思っている事瑞希に伝わるように思い切って喋る事にしよう。さあ、今の今まで余計なことばかり言ってた分、ちゃんと僕の言いたいことを伝えてくれよ僕の召喚獣。
「【誰もその事が苦になっているって言ってないでしょ?僕はね?瑞希の言う“重たい”って気持ちも想いも全部ひっくるめて瑞希の事を大事だって思っているんだ】」
「……明久、君」
「【迷惑?困らせる?瑞希わかってないね。寧ろドンと来いだよ。と言うか、今更気にしないし、もっと瑞希は甘えても良いんじゃないかな】」
「で、でも……私は甘え過ぎで———」
「【そうね。それに瑞希?アンタはウチとアキを嘗めてないかしら?】」
「……え?み、美波ちゃん!?」
と、ちょっと反論しようとした瑞希を遮るように、いつの間にか傍に来ていた美波がニッと笑いながら話に加わった。おお、グッドタイミング美波。
「【悪いけど、アンタ程度の重さを支えるくらいワケないのよ。と言うか、ウチらって支え支えられの関係でしょ?何を今更“自分は重たい”って言い出すのよ?今度そんな事言ったらその重そうな胸をウチが貰うわよ!と言うか今すぐその重そうな胸ウチに寄こしなさいな!】
「【み、美波?……話逸れてる、何だか話逸れてるよ?———コホン、まぁ瑞希には僕らが瑞希を支えているように見えるかもだけど、逆に僕も美波も瑞希に支えられていることだってたくさんあるんだ。それはきっと瑞希が気が付いていないだけでさ】」
「美波ちゃん……明久君……」
そう言って僕と美波が笑うと、瑞希はフッと肩の荷が下りたような顔で僕らに続き笑う。……うん、良かった。もう大丈夫みたいだね。これならもう心配いらなさそうだ。やれやれ、何だからしくない会話の反動か、ちょっと気が抜けたかも。
- 番外編:召喚実験シリーズ〜自分と本音と暴露大会〜その④ ( No.190 )
- 日時: 2015/11/27 21:23
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)
「あ、あはは♪ありがとうございます二人とも。聞きたいことはもう聞けました」
「そっか。まあ、瑞希が満足できたなら良かったよ。ね、美波」
「そうね。全く……アキに何を聞きたかったのかなって思ったら、そんなことだったの瑞希?ウチはてっきりあんな感じの事を聞きたいのかと思っていたわよ」
そう言って、美波が向こうで何やら騒いでいる連中を指差す。ん?あんな感じって何だろ?
『……雄二。私は雄二が大好き。雄二はどう?私の事、どう思ってる?』
『ふん。くだらねえ。そんな質問に答える義務は』
【俺か?そりゃあ俺は勿論———】
「唸れ俺のハリケーンシュート!」
【みぎゃぁあああああああああ!】
『……雄二、召喚獣虐めちゃ可哀想』
『こーたくん、今度ボクが着る下着、一緒に買いに行かない?こーたくんに選んで貰うってことで♪』
『…………興味ない』
【…………すべての予定をキャンセルして死んでも行く(ゴスッ!)叩くな】
『…………黙っていろ俺の召喚獣っ!』
『にしし♪ホントに召喚獣は素直だね〜♪なら次の日曜にでも行こうか♪』
『ホラホラ、他にもあるんでしょ造くんに秀吉、言ってみなさいな』
《『黙秘権を使わせて貰います(貰うぞい)!』》
【多い月には、学園内の過半数以上の男子からの告白、中学男子100人以上のからのラブレターが———】
【この前たまたま会った葉月さんから聞いた話によると、葉月さんの通う小学校で知らない間に自分が伝説のお姫様扱いになっているとか———】
『ふむふむ、なるほどね〜♪』
《『…………』》
うわぁ……向こうは向こうで皆めちゃくちゃ苦労しているみたいだね。まあ、お疲れさんとしか言いようがないけど。この本音召喚獣は本気で頭を痛めるなぁ……ババァは絶対後で滅することにしよう。
「み、皆さんも大変そうですね。私召喚しなくて良かったです……」
と、苦笑い気味にそう言う瑞希。くっ……あの時“サモン”とさえ言わなければ僕もさっきみたいな赤っ恥は……ん?と言うか、そう言えば僕、瑞希の策に引っかかって召喚させられたんだよね?何かちょっと理不尽だ……あ、そうだ!なら折角だし———
「まあ、そうだね瑞希。……ああ、ところで大変で思い出したけど、瑞希も大変だよね。———Gクラスにいる“左門さん”の件は大丈夫なの?」
「左門さん?……あっ!そうそう!そうだったわね!瑞希、“左門さん”との件アンタ忘れてないでしょうね?」
僕の召喚獣に考えを読まれる前に瑞希にちゃっかり話しかけることに。美波にもアイコンタクトで僕の考えを教えたらすぐに乗ってくれた。ふふん、瑞希?今完全に自分は被害が無いだろうって思っているでしょう?甘いってことを今すぐ教えてあげるね☆
「へ?何の事ですっけ?Gクラスの“左門(サモン)”さん?誰です?そんな人、聞いた事も……それに、Gクラスなんてうちの学校には———あっ!」
ポンッ! ←瑞希の召喚獣登場
「「ウェルカム瑞希!さぁ、存分に本音で語り合おうじゃないか(語り合いましょう)!」」
「なっ!?だ、騙しましたね二人とも!?い、イジワルですよぅ!」
いやいや?僕らはただ、瑞希もやっぱり仲良く同じステージに立って貰いたかっただけだよ?嬉しい事に、瑞希も僕らの(地獄の)暴露大会参加決定♪いやぁ、本音で語れる仲間が増えるって喜ばしいよね!
「だ、大丈夫ですっ。私には隠し事なんて」
【実は、さっきから明久君がHなことを考えていた時、私もたまにヘンなことを考えちゃってて明久君と美波ちゃんをまともに見られないっていう———】
「いやぁああああああああああああああっ!?」
瑞希は大慌てで自分の召喚獣の口を塞ごうとしていた。ふふふっ……こっち側にようこそ瑞希!愉しい愉しいゲームの始まりだよ!
「甘いわね瑞希。隠し事のことなんて考えるから逆に召喚獣が口にしちゃうのよ」
【ウチね、毎晩アキと瑞希が夢に出て来て貰えるように、枕の下にアキと瑞希の写真を———】
「こんな風にぃいいいいいいいいいいいっ!?」
美波も瑞希と同じように飛びかかる。ふっ……二人とも、まだまだ未熟のようだね。隠し事について考えるからそんなことに、
【隠し事?隠し事って僕が夜寝る時と朝起きた時、決まって瑞希と美波の写真に話しかける———】
「でぇやぁあああっ!クタバレ僕の召喚獣よ!」
【ふぎゃぁあああああああああああああっ!!】
この忌々しい召喚獣を、全力でゴミ箱へダンク。フィードバック?心の痛みに比べれば何てことないさ!
瑞希の参加により、いつもの僕たちFクラスメンバー全員の召喚獣が召喚されたことに。この暴露大会から解放されるまで、まだまだ時間があるようだね。これからどうなるんだろうか……何と言うか、もう不安しかないんだけど……?
———同時刻———
『あ、あの!久保君っ!』
『ん……?おや、君は確かEクラス代表の……』
『う、うん!Eクラス代表の中林です!』
『ああ、中林さんか。こんにちは。それで、僕に何か用かな?』
『え、えっと……その!き、聞きたいこと……あって“さ。問”題なければ聞きたいことがあるんだけど……じ、時間大丈夫?』
『時間?ああ、大丈夫“さ。問”題演習をさっき解き終わって後は帰るだけだったからね』
ポンッ! ×2 ←中林さん&久保君の召喚獣登場
【い、いきなり久保君ってどんな人がタイプなのか、なんて聞いたら引かれるよね……こ、ここは遠回しに質問して少しづつ尋ねていくべき———】
【好きなタイプ?うん、吉井君の全てかな。あんなにも無防備で愛らしくて素晴らしい。あのバカな行動にあのバカな発言。あのバカな仕草、どれをとっても愛おしいよ】
『『…………』』
『え、えっと……こ、これは……?』
『…………何だろうね?召喚獣の暴走かな。ちょっと気になるから職員室に行って先生方に尋ねてくるよ。と言うわけで中林さん、すまないが失礼するね』
『え、あ……うん……おつかれさま……』
『…………よ、吉井ィ!あ、あんたいつか覚悟しておきなさいよねぇ!!』
……そうそうちなみにこれは余談だけど、僕が全く知らないところで僕は全く関与していないと言うのに再び中林さんを僕が原因で怒らせることになったのはまた別の話だね。うん、やっぱこの召喚実験って誰も幸せになれないロクでもない実験だよねホント……
- 番外編:召喚実験シリーズ〜自分と本音と暴露大会〜その⑤ ( No.191 )
- 日時: 2015/12/04 21:12
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)
秀吉Side
「「「「どりゃあああああ!!」」」」
【【【【ぎにゃあああああ!!】】】】
ワシ・明久・雄二・ムッツリーニの四人がハモるようにそれぞれの召喚獣をゴミ箱に蹴り込む。この作業は、本音を喋ってしまう召喚獣の試運転が始まってから、一体何度目じゃろうな……?
「くぅ……どうしてワシらがこんな目に……もう身体が持たぬぞ」
「まったく、だ……実体化した召喚獣がここまで厄介だとは……」
「…………今日はいつになく、ハードだ……」
「はぁ、はぁ、はぁ……秀吉と雄二とムッツリーニはまだいいよ。僕なんて、フィードバックまで付いてくるから」
四人で何とか息を整えながらこの状況を嘆く。まあ、そんなことをしてもどうにかなると言うわけではないのじゃがの……
《うぅ……それでもアキさんたちは召喚獣を止められるからまだいいじゃないですか。自分は本音や秘密を全く抑えようがないんですよ……?》
【秘密と言えばこの前デパートに買い物をしに行った時、迷子と勘違いされて———】
《あぁもう!?ホントに抑えようがないんですからっ!?》
そしてある意味一番厄介そうな造が涙目でワシらに語りかけてくる。そうか……造の場合は止めようにも自身が召喚獣じゃからの。止める媒体がない故に、どうしようもないようじゃな。
【それにしても、涙目な造は中々に保護欲を掻き立てられ———】
「口を噤むのじゃワシの召喚獣よ!?」
……本当に厄介じゃの。油断するとすぐコレじゃ。そうそう、ちなみにワシらと同じく召喚獣を出してしもうた姫路・島田はと言うと……
『うぅ……止めようとすればするだけ、この子たち、勝手に喋っちゃいますよね』
『どうしたらコイツら喋らなく出来るかしら……?隠そうとすればするほど隠したい秘密を喋っちゃうし』
【明久君の抱き枕……結局お母さんに見つかったんですよね。一応“最近の流行”って言い訳してみたんですが】
【ウチもバレたのよね……おまけにいつの間にか葉月に何枚か持っていかれたし、そのとこで家族会議に発展しかけたし】
少し離れたところで自分たちの召喚獣が話す本音を聞かれないよう必死でガードしておる。あの二人も手を焼かされておるようじゃの。……話している内容に若干ツッコミを入れたいが、それは今は置いておくとしよう。
「てか……何でこんなにも攻撃しているのに召喚獣が消えないのさ……?」
「…………俺たちの召喚獣の点数なら、もうとっくに戦死してもいいハズ」
と、明久とムッツリーニが息を整えつつ疑問を口に出す。むぅ、確かにおかしいのう……
《あー……多分ですが、これは試運転用に設定されているフィールド内の召喚獣だからだと思います。試運転中に消えてしまっては実験にならないので、滅多な事では召喚獣が消えないように設定されているはずなんですよ》
「だろうな……くそっ!あんのババァ、初めからこうなるってわかって仕組んだな……覚えていやがれ……」
と、造と雄二が同じく息を整えつつ応える。なるほどの、これでは対策が取れぬの。
「……雄二、もっと雄二の本当の気持ちを聞きたい」
「そうだね〜♪それと折角だし、普段聞けない皆の気持ちも聞いてみたいね〜♪」
「そうね。アンタたちのヒミツ、アタシも興味深いもの」
と、召喚獣を出していない姉上たちAクラス三人娘が余裕の表情でワシらに話しかける。まあ、この三人なら召喚獣を喚び出しても余裕な気もするがの。と言うか、姉上の本音を聞くのはかえって恐ろしいことになる気がする。ワシらについて普段何を考えているのやら?
「ん?どうしたの秀吉?アタシを熱っぽく見つめて♪惚れ直したのかしら?」
「改めて、姉上が何を考えているのかわからぬようになったぞい……」
……まあワシらの事以外、何も考えていなさそうじゃな。さて、どうしたものじゃろうか。ん?待つのじゃ———“何も考えていない”じゃと?これは……イケるやもしれん!
「のうお主ら。いっそ何も考えずに、瞑想……してみるのはどうじゃろうか?」
「「「《……瞑想?》」」」
と、男子メンバー全員が首を傾げつつ聞き返す。まあ、上手くいくかはワシにもわからぬが、
「妙な事を口走られるのは、ワシらが取り乱しておるからじゃろう?だったら修行僧になった気持ちで邪念を祓い、何も考えずに瞑想して気分を落ち着かせておればあるいは……」
《あ……なるほど、召喚者の無意識の中の意識を読み取って本音を喋るワケですからね》
「根底にある意識を空にすればあるいは……そうか、それならいける!ナイスアイデアだ秀吉!」
「そうすれば召喚獣も大人しくなるの!?や、やってみる価値あるよそれ!」
「…………良い案だ」
ワシの提案に全員が希望を持った目で頷く。と、その時。
「……雄二と吉井の召喚獣連れてきた」
「あはは♪こーたくんの召喚獣もつっかまえた〜♪」
「秀吉、アンタの召喚獣もちゃんといるわよ」
「「「「え゛?」」」」
と、霧島、工藤、姉上の三人がワシらの召喚獣を胸に抱えてやってきおった。い、いつの間に……っ!?マズイ、こうなれば一か八かさっきのワシの案を決行するしか……
「「「さぁ……皆の本音、聞かせて♪」」」
【【【【【本音?それは……】】】】】
満を持してワシらに質問してくる姉上たち。召喚獣が余計な事を喋る前に男子メンバー全員にアイコンタクト。そう、『瞑想をするのじゃ!』と。それに従い、大急ぎで座禅を組むワシら。頼むのじゃ……これで何とかなってくれいっ!
【【【【【…………】】】】】
と、ワシらの召喚獣は口をつぐみ、黙ってその場で座禅を組み始める。よしよし、思った通り効果ありじゃな。
「あれ?こーたくん?それに皆?」
「……雄二?返事は?」
「秀吉に造くん、どうしたのよ?」
【【【【【…………】】】】】
召喚獣は沈黙を守っておる。うむっ!これならいけるぞい!
- 番外編:召喚実験シリーズ〜自分と本音と暴露大会〜その⑤ ( No.192 )
- 日時: 2015/12/04 20:55
- 名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)
『見てください美波ちゃん。瞑想したら大丈夫みたいですよ』
『ホント!? じゃあウチらも真似しましょ!』
【って瑞希と美波、スカートで座禅してんの!?見たい見たい!】
「しまったぁああああああああああっ!邪念がぁああああああああああっ!!」
「《あ、アキさん(明久)……?》」
……あ、明久の奴はこんな時なのにどれだけ欲望に忠実なのじゃ……?まああやつらしいと言えばらしいが……いかんいかん瞑想せねば。
【スカートで座禅……俺は翔子の———】
【…………俺は工藤のが———】
「「邪念がぁあああああああああっ!!」」
……め、瞑想瞑想。あやつらに気を取られてはならぬの。
「「あ、アキ(明久君)……」」
「ち、違うんだ!誤解だよ!そうじゃなくて僕は【なんだー。二人とも座禅じゃなくて正座じゃないかー】ごめんなさい!いやらしい事を考えてました!」
「……雄二、いつでも来て♪」
「ち、違うぞ翔子!俺は別に【そうか!いやぁースカートで座禅なんて言われたら反応するのが男の本能だからなー】ぐおぉおおっ!明久ぁああっ!テメェが余計な事を言うから連想しちまっただろうがぁああっ!!」
「あはは!こーたくん面白いね〜♪」
「…………違っ【…………あの時工藤はライトグリーンだった。今日は一体どんな】…………違っ!」
なんとも恐ろしい状況じゃな。一瞬の邪念が命取りになっておるの。そうそうちなみに、
【ツ、ツッコミたい……この状況でもそう言う想像が出来るアキさんたちにも……女性陣の皆さんの反応に対しても、いえ、寧ろこの状況そのものをツッコミたいっ……!】
《うぅ……瞑想に集中できません……》
……根っからのツッコミ役の造は、別の意味で苦悩しておった。更に、
【んっと、今日の私の下着はピンクだったよね?】
【ウチはみずいろだよ〜】
「「いやぁああああああああああああああっ!!」」
女性陣もこの通りじゃな。とにかく改めてこのまま瞑想を続ける事に。
『ねぇねぇ、こーたくん。それに皆』
『……雄二』
『秀吉に造くん?他にはないのかしら?』
「「「「《…………》」」」」」
目を閉じている中女性陣が呼びかけるが、ワシら迷走状態を崩さずにジッと座禅を組み続ける。外界の情報を遮断せれば後は何とかなりそうじゃからの。
『ん〜、なんだか静かになっちゃったね』
『……困る。雄二にまだ色々と聞きたいのに』
『そうね……まあ、流石に対策取られたかしらね?』
安全地帯の三人の呟きが聞こえる。何やら面白そうな事を期待しておるようじゃが、ここから先はただひたすらタイムアップを目指し瞑想するだけじゃ。
『あ。そう言えばボク、さっきこの教室に入る前、学園長先生に会ったんだけど』
『……うん』
『その時、全員の動きが無くなったら使うようにって渡されたものがあったんだよね』
『ん?渡されたもの?何よそれ』
『えっと、この箱なんだけど、なんかここから1枚ずつ取り出して、ソレを読み上げなさいって』
……?少し気になり薄眼を開けてみると、工藤がいくつかの箱を取り出した。何じゃアレは———おっと、いかんいかん。瞑想を続けねば。
『箱の中に三枚のカードが入っているわね』
『……もしかして連想ゲーム?』
『よくわかんないけど、そういうことかなぁ。まぁとりあえずやってみよっか。えっと、まず一枚目。はい』
『……“しましま”?』
『はい、二枚目』
『えっと、“ピンク”ね』
『はい、三枚目』
『……“みずいろ“』
『この三つから連想される物か〜なんだろうね?』
『……難しい』
『んー……アレかしら?多分———』
【【【パンツ!!!】】】
【アキさん、ゆーさん、こーさん……】
【お主ら……随分想像力が逞しいのう】
三人の召喚獣が力強く答える。お主らはホント懲りんのう……と言うか、今のでよく“それ”と想像できるのう……?気を取り直して再び無心状態を保てるように心がける事に。
『じゃあ、次行くね。一枚目はこれだよ』
『“浴衣”ね』
『二枚目はこれだね』
『……“メイド服”』
『それで三枚目』
『“セーラー服”♪』
【姫路瑞希と島田美波!】
【霧島翔子!】
【工藤愛子!】
【【吉井明久!!】】
【【姉上(優姉さん)と先生たちの私物!!】】
「って待った!?ちょっと!?何で僕だけ女装になるの!?瑞希に美波、説明してよ!?」
「「…………」」
「ここで瞑想しないでっ!?と言うか、二人とも色んな意味で迷走しないで!?」
明久は災難じゃのう……ちなみにワシと造は同じ答えじゃな。と、ソレを聞いた姉上は心底不思議そうな顔で———
「何言ってんのよ秀吉、造くん?さっきのラインナップはアタシの私物じゃないわ。アレは———アンタたちの二人の正装でしょ?立派に吉乃ちゃんと月乃ちゃんになる時用の♪」
「《【【姉上(優姉さん)?それは本音ではないじゃろ(ないでしょ)?本音じゃないって言ってくれまいか(言ってください)!?】】》」
くぅ……姉上には後でじっくりと今後のことについて話をせねばならぬようじゃが、ここは一旦置いておくとしよう。
『更にもう一回。はい』
『……“いやらしい事”』
『二枚目ね』
「“囁きかける”って』
『三枚目っと』
『……“月野と吉井に”?』
「《どうして僕(自分)らなの(なんですか)!?》」
不憫な……学園長も人が悪いのう。やはり明久たちの言う通り実験ではなくワシらで遊ぶことが目的だったのじゃろうか……?
『うーん、吉井君と月野君にねぇ?どうする優子、代表?』
『そうね、それじゃアタシは造くんと秀吉に囁くわ。愛子は吉井君にやってみたら?』
『……雄二にするんじゃじゃないから、それは任せる』
『オッケー♪んじゃ優子は二人をお願いね』
『ええ♪とりあえず二人はあっちでやってくるわね』
「何故じゃ姉上!?」
ま、待つのじゃ!?何故か名指しられておらぬワシまで標的にされたのじゃが!?何をする気じゃ姉上は!?抵抗する間もなくワシと造は姉上に引きずられて教室の端まで移動される。
「さて……秀吉、造くん?」
「《……はい(ガクガクブルブル)》」
くぅ……姉上の事じゃ。何かとんでもないことを言ってワシらを弄るに違いない。衝撃に備えて造と肩を寄せ合い震えておると———
「ああ、安心なさい。アタシは別にアンタらにやらしいことなんて囁かないから」
「《……へ?》」
むぅ?と、ワシらの予想に反して妙な事を言い出す姉上。何じゃ急に?
「だってさ、アンタたちにそう言う事聞いても大して面白い反応は期待できないでしょ?ほら、あんな感じの反応とか、絶対しなさそうだし」
姉上がワシらがさっきまでいた明久たちの方向に指差す。つられて見てみると、
『ひぁああああああああっ!?!?!?ちょっ!工藤さん!?今もしかして僕の耳に息を』
【うー……なんか、耳や背中が変な感じ】
『さー?なんだろね〜♪』
『あ、愛子ちゃん!ダメですよっ!明久君にそう言う事をするのは【さっきの明久君の声、可愛かったです!また聞きたいです!】きゃぁあああああああああっ!』
『そうよっ!アキにそういうのは【アキって耳や首が弱いのかな?今度試してみたいわ】いやぁあああああああああああっ!』
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