二次創作小説(紙ほか)

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バカな自分は召喚獣? 〜二学期編〜 お知らせあり>>270
日時: 2016/03/25 21:41
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)

初めましてな方は初めまして。そうでない方はお久です。こちらはバカとテストと召喚獣の二次創作であり以下のスレッド

【バカな自分は召喚獣?〜一学期編〜】及び【バカな自分は召喚獣?〜夏休み編〜】

の続章となっています。読まれていない方はそちらもよろしくお願いします。


暑い夏も乗り切ってやってきました二学期編!夏休みを満喫したいつものメンバーとFクラスの前に立ちふさがったのは……無敵の鉄人による持ち物検査!?

『お願いします、西村先生!僕らにその本を返してください!』
『僕らには———僕らにはその本がどうしても必要なんです!』
『お願いです!僕たちに、保健体育の勉強をさせてください!』
『西村先生、お願いします!』

『『『『お願いします!』』』』

「黙れ。一瞬スポ根ドラマと見紛うほど爽やかにエロ本の返却を懇願するな」

『『『『鬼っ!悪魔っ!!鉄人っ!!!』』』』

毎日バカやる明久たちがそんな教師たちの横暴を黙っているはずもなく。正々堂々鉄人に挑むFクラスだったけど……(正々堂々の意味、今すぐ調べてください皆さん by造)

「ええい!こうなりゃ実力行使だ!僕らの大事な参考書(エロ本)を守るため、命をかけて戦うんだ!」
「ほう?良い度胸だ、かかってこい……シメるついでに夏休みで緩んだ頭のネジをキッチリ締めなおしてやる」

明久たちの必死の抵抗虚しく、鉄人に阻まれ大事なもの(エロ本)を取り上げられるFクラスメンバー。このまま為すすべがないのか?否、まだ手はある……!召喚野球で教師を蹴散らし、取り戻せ僕らの聖典(エロ本)!


体育祭に召喚野球。そしていよいよ試召戦争が解禁となり恋に嫉妬に勉強に、ますます楽しくそして忙しくなる造や明久たち。そんないつものメンバーの非日常的な日常をどうかよろしくお願いします。


———目次———
序章 1〜4章及び各種設定【バカな自分は召喚獣?〜一学期編〜】>>6参照

5〜5.5章及び各種設定  【バカな自分は召喚獣?〜夏休み編〜】>>7参照

6章 体育祭&召喚野球編>>1-117
102時間目>>1-5   103時間目>>8-11  104時間目>>12-16  105時間目>>20-23
106時間目>>24-28  107時間目>>29-32  108時間目>>33-36  109時間目>>37-40
110時間目>>41-44  111時間目>>45-48  112時間目>>49-52  113時間目>>53-56
114時間目>>59-62  115時間目>>63-66  116時間目>>67-70  117時間目>>73-76
118時間目>>80-83  119時間目>>84-87  120時間目>>91-94  121時間目>>98-101
122時間目>>104-107 123時間目>>110-113 124時間目>>114-117
覚えよう野球のルール〜スクイズしてください!〜>>77-79

6.5章 文化の秋・食欲の秋・文月学園の秋編>>120-221
酔いと造と幼児返り!?〜お酒は大人になってから〜
前編>>120-122 中編>>125-127 後編>>130-132

週刊☆文月学園ラジオ放送 特別企画・文化の秋!
前編>>135-136 後編>>137-138

ワシと自分と演劇と〜演目はバカテス童話!?〜
その①>>141-143 その②>>146-148 その③>>149-151 その④>>154-156 その⑤>>157-159
その⑥>>164-166 その⑦>>167-169 その⑧>>170-172 その⑨>>173-175 その⑩>>176-178

召喚実験シリーズ〜自分と本音と暴露大会〜
その①>>179-181 その②>>182-184 その③>>185-187
その④>>188-190 その⑤>>191-193 その⑥>>194-196

寒い日は鍋が一番!〜闇鍋?病み鍋?暗黒鍋デス〜
その①>>197-199 その②>>202-204 その③>>209-211 その④>>214-216 その⑤>>219-221

7章 二学期試召戦争開幕&Fクラスの変編>>224-330
125時間目>>224-226 126時間目>>229-231 127時間目>>234-236 127.5時間目>>241-242
128時間目>>243-245 129時間目>>246-248 130時間目>>251-253 131時間目>>256-258
132時間目>>261-263 133時間目>>264-266 134時間目>>267-269 135時間目>>271-272
136時間目>>273-274 137時間目>>275-277 138時間目>>280-282 139時間目>>283-285
140時間目>>286-288 141時間目>>289-291 142時間目>>292-294 143時間目>>295-297
144時間目>>298-299 145時間目>>300-302 146時間目>>303-305 147時間目>>306-307
148時間目>>308-309 149時間目>>310-311 150時間目>>312-313 151時間目>>314-316
152時間目>>317-318 153時間目>>319-321 154時間目>>322-323 155時間目>>324-326
156時間目>>327-330

7.5章 とあるお休みの一日:同棲生活は命がけ編
召喚実験シリーズ:〜みんなの子どもシミュレーション〜
その①>>334-336 その②>>337-338 その③>>339-341
その④>>342-344 その⑤>>345-347 その⑥>>348-350

文月学園新聞&特別補習:鉄拳先生の情報講座>>353-355

彼と彼女のとある日の出来事
〜明久と瑞希編〜
前編>>356-358 中編>>359-361 後編>>362-365
〜雄二と翔子編〜
前編>>366-368 中編>>369-372 後編>>373-377
〜造と秀吉と優子編〜
前編>>378-380 中編 後編
〜明久と美波編〜
前編 中編 後編
〜造と葵編〜
前編 中編 後編
〜康太と愛子編〜
前編 中編 後編

おいでませ文月学園!久保弟の学校見学
前編 中編 後編

8章 最終決戦!Aクラス対Fクラス試召戦争編

———バカテスト集———
その⑦>>18-19 その⑧>>240 その⑨>>278

———各種設定———
文月学園レポート:腕輪編その①>>17 その②>>279

お知らせ>>270

Re: バカな自分は召喚獣? 〜二学期編〜 ( No.133 )
日時: 2015/09/21 22:51
名前: ユウ (ID: iQk5t9Pn)

ククク、良い具合に誤解が広がっておる…

それでは最後に用意した造と秀吉本を贈りつけ…

アベル「何をしようとしているんだい?ユウ?」(笑顔ではあるが目が笑っていない)

…るのは冗談だマジで、本当はこっち!映画「心が叫びたがっているんだ」のチケット10枚を明久の家に郵送するよ!

アベル「はあ、まったく油断も隙もないね」

エル「あはは、だよね〜。あっ、でもユウが送った映画のチケットだけど、ユウ自身も一人身で観てきたらしいけど。あまり感動系で泣かないユウが初めて泣いたって言うほどの素晴らしい映画らしいから、ぜひ皆でと観に行って欲しいな♪」

あんな・・・あんな青春を俺も送りたかったんだ!!あれこそ正に青春!!あれこそまさに…俺が欲したものなんだ…(感涙)

十六夜「とまあ、こんな感じでユウが自分自身が送れなかった青春に思いを馳せちまってるから今回は俺達が感想を言わせて貰うぜ」

飛鳥「それじゃあ、まずは私から、私から言えるのは一つだけよ…造君!酔っ払っていたとはいえ、召喚獣の力を使って乙女の、そ、その、…と、とにかく女の子を辱めるなんて、さ、最低よ!いいい以後気を付けなさい!(顔を真っ赤にしながら造を叱る、昭和代表お嬢様)」

エル「まあ、飛鳥の時代だと女性の服装ってあまり露出がなかったから、飛鳥がこういうのに馴れていないというのも有るけどね、さて次はエルなんだけど…何ていうか康太君も愛子ちゃんも保健体育の点数は高いのに、何て言うか凄い初心ウブ何だよね。何っていうかその…み、見てるこっちが恥ずかしくなるよ!ああ、もうこの話おしまい!」

十六夜「さて、それじゃあ、次は俺の番だな、取り合えず俺からは酔っ払った造の考え方は俺と同じなんだなと思ったことだ。…何でかって?はっ!んなもん、造の行動(自分よりも弱い《点数という意味で》奴でも強い(雄二と明久の身体能力は造より上)奴でも吹っ飛ばす)が俺の理念と同じだからに決まってるだろ!ヤハハ!!」

耀「…おやつ旨そう、見てたらお腹すいて来たかも」

アベル「うん、取り合えず十六夜君と春日部さんは黙っていようか、何はともあれ最終的に造君も元の状態に戻ってめでたしめでたし…という訳にもいかず、今度は造君が飛び級したのではという噂が流れる始末…。自業自得とはいえ造君が不憫で仕方ないね。…それはともかく造君?もし良かったらなんだけど坂本君とお話(坂本くんの現代的戦略に感心して、戦略談議がしたいだけ)がしたいんだけどセッションを受け持ってもらいたいんだけど大丈夫かな?」

十六夜「そういうことなら、俺も吉井明久に会ってみたいな。俺、結構あいつのこと(バカな行動や理念が)好きだからな。ヤハハ」

……ヤバイ、これ、下手に向こう側に解釈されたら、十六夜とアベルが、明久と雄二の事を好きだと言っているみたいだ、向こうの3人組が変に解釈しなければいいんだけど…。

と、取り合えず今回は明久にも、雄二にも、別ルートから二人に死が向かっていることを述べて今回の感想を終えようと思います。

最後に一つ…明久。雄二。生きろよ(悲痛な表情)

Re: バカな自分は召喚獣? 〜二学期編〜 ( No.134 )
日時: 2015/09/25 20:58
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

>ユウさん
感想いつもありがとうです

映画……おかしい、最後に行ったのいつだろうか……?

造「5年……いえ10年近く行っていないのでは?糖分元々外に行くことあまりなかったですし」

ははは、そんなバカな。最後に見たのは確か…………何だっけ?

造「それすら覚えていない程昔なんですね……」
明「と言うか10枚もチケットくれるなんて!これを———売ったらいくらくらいに……」
瑞「あ、明久君!私おすすめされたその映画見たかったんです!」
美「う、ウチも日本の映画とか見るの好きなの!」
明「ふぇ?そ、そうなの?なら二枚上げるから二人で———」

瑞・美「「明久君(アキ)も一緒が良いです(良いわ)!!」」

明「えっ?い、いや……僕邪魔にならないかな……?多分映画館で寝るよ僕……?」

瑞・美「「それでも良いんです(良いの)!!」」

もうこれ以上明久が他の人たちに好きになられまいと映画に連れていってるあの二人……さて。幸せ絶頂の明久はもう知らんと言うことでFFF団に後日伝えておくとして。造よ、最低だってさー自業自得だってさー

造「…………あの、ほんっと何一つ覚えていないのですが。その、よくわかりませんがわかりました……気を付けますね」
雄「造、お前“も”以後アルコール類禁止な」
秀「お主の精神衛生的な意味でも禁止じゃぞ」
優「そうね……ちょっと破壊力あり過ぎるわ」
愛「月野君は大人になるまでは駄目って事で」
康「…………とは言え……何が、とは言わんが造……心の底からありがとう」
造「何がですか本当に……」

ムッツリーニ&工藤さんは明久&雄二たちに比べるとスタートが遅れた分、全力でラブラブさせております。二人ともエロいけど何だかんだで初心なので全力で恥ずかしがらせて憤死させてやりますよ。

翔「……ところで雄二。雄二ってバンドでもするの?」
雄「は……?急に何だ翔子」
翔「……私だって雄二としたいし他の人に負けられない。すぐ覚えるから待ってて」
雄「おい待て何の話をしとるんだお前は……」

うーん、それはセッション違い……バンド系お嬢様って新しい……

番外編:週刊☆文月学園ラジオ放送 特別企画・文化の秋!前編 ( No.135 )
日時: 2015/09/25 21:03
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

ここは毎度おなじみ、とある文月学園のどこかにあると噂されるスタジオの中。ラジオをお聞きの皆さんから送られたお葉書を(今度はラジオかよ、とかツッコんだ人は負けですからね?)いつものメンバーに紹介して貰いましょう。それではまずはこのコーナーから!


みんなのうた♪ 〜あなたの想いを歌に乗せて〜


「はい!と言うわけで今回も僕、吉井明久と美少女秀吉&美幼女造、そして———愉快なその他たちが皆から送られてきたメールを紹介していきます」

おー!頼んだよ明久たち♪

「……おい待てやバカ久。誰が愉快だコラ。お前の頭ん中が愉快か?ん?」
「…………その他じゃなくて、本名を呼ばせろ」
「と言うか、誰が美少女&美幼女じゃ!取り消すのじゃ明久よ!」
「そうですよアキさん!自分もヒデさんも男ですってば!」

コラコラ?もうラジオ始まっているんだよ?そんなどうでもいい事はその辺に置いて、さっさと進めてよ。

「「「「どうでもよくないっ!」」」」

あーはいはい、わかったわかったから。とりあえず明久、このコーナの説明よろしく!

「オッケー。ええっと、この“みんなのうた♪”のコーナーではラジオをお聞きの皆さんの想いや想い出などを歌や詩に込めて投稿してもらい、それを僕らが紹介していくコーナーです」

ふむふむ。なるほどなるほど、これは文化の秋らしい企画だね……リスナーの皆もそれぞれに大事な想いとか想い出とかあるんだろうね。ちょっと古風だけど、そう言うのを歌で表現するって趣があって良いものだよね〜

「(アキさんには後でヒデさんと一緒に説教する事にして)そ、そうですね。ですがその想いとかを歌や詩にするのって難しくありませんか?得意な人は得意でしょうけど、中々上手く表現できないって方は多いのでは」
「ふむ……確かにそう言った形のないものを表現するのは中々に難しいかもしれぬの」
「ま、俺からしたら面倒なだけな気がするな。んなもんの何がいいのやら」
「…………興味ない」

って、造と秀吉はともかく、そこの不貞腐れ男二人?このコーナー自体を否定しないの!

「まあ、確かに造たちの言う通り、急に詩とか言われてもピンと来ないかもしれないね。でも難しく考えなくても、意外とそう言うのって意外に日常生活とかでパッと出てくるものだよ」

お?意外に詳しそうだね明久?

「まあね。僕もたまに詩を書くしさ」

「「「「…………へ?あ、明久(アキさん)が詩を!?」」」」

「そこで全員に驚かれても困るんだけど……まあいいや、そろそろ一件目のメールを読まなきゃね。———そうだね。この詩とかまさしく日常について書かれた詩だしちょうどいいからこれから読もうか。それじゃ、まず最初はこのメールを紹介するねっ!」



空色のペンを買ってこよう

今日という日を記念日にしよう

カレンダーに空色の丸をつけて、僕らの思い出を増やしていこう

理由はなんでもいい

ただ今を生きている

それだけで、僕は今日というかけがえのない一日を記念日にできるのだから

カレンダーについている空の色は、僕にとって思い出の———


『臨死体験生還記念日』  作 吉井明久



「「「「……って、これ明久(アキさん)の死———じゃなくて詩なんじゃ……」」」」

これはまた……もの凄い壮絶な詩だね。これが明久の日常生活と思うと、自然と涙腺が緩むんだけど?

「……これね、“いつものように”瑞希のお弁当を食べきって倒れて、意識が戻ってから保健室の天井をボーっと見ていた時に、フッと頭の中に思い浮かんだんだ詩なんだ……」

「「「「……明久(アキさん)」」」」

あー……明久?涙拭こうね?見ているこっちも泣きたくなっちゃうよ。

「ははっ!泣いてないよ?ちょっと目にゴミが入っただけだから。あ、それはそうとホラ皆見てよこのカレンダー♪学校がある日は全てに丸で囲ってあるし、それ以外の休日とかにも時々丸で囲ってあるでしょ?この日は決まって瑞希のお弁当を食べた日なんだよ。一目でわかるでしょ?凄いでしょ♪ホントに……凄い……でしょ……」

「「「「…………明久(アキさん)っ!」」」」

ちょっと!誰か明久に心の処方箋と胃薬をプレゼントしてあげて!?いや今更胃薬程度じゃどうにもならない気はするけど、色んな意味で明久が危ないっ……

「ヤダな〜♪皆そんな同情するような目で見なくて良いんだよ?生きている事の素晴らしさを体験できたわけだし、最近少しは耐性が付き始めたし……てか、同情するくらいなら少しは食べるの手伝ってよ……ねえ、手伝ってよ」

「「「「…………」」」」

いかん、明久の目がどんどん虚ろに……てか、このラジオ始まったばかりなのにどうしてメールの一件目からこうなるんだろうね?

「いや、と言うかそもそもこう言うのって、司会者であるアキさんが投稿して良いんですか……?」

……コホン。まあ、良いんじゃない?んじゃ、次のメール行ってみようか!おっと、その前に雄二。明久を元に戻しておいてあげて。斜め下チョップで。

「へいへい。ったくこのバカは相変わらず世話が焼ける……なっと!」


ドスッ!


〜明久回復中:しばらくお待ちください〜

番外編:週刊☆文月学園ラジオ放送 特別企画・文化の秋!前編 ( No.136 )
日時: 2015/09/25 21:23
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

「———うぅ……瑞希も頑張っているのはわかるんだけど、方向性がアレなんだよね」
「アキさんもやっぱり苦労しているんですね。あまり無理しちゃダメですよ?」
「そろそろ本格的に姫路のあの殺人料理をなんとかせねばならぬのう」
「…………俺たちにも巻き沿いが来る前に」

って言っても……今のところ彼女を止める術は無いんだけどね。

「まあ、その辺はおいおいどうするか考えとくよ……さて!気を取り直して元気に二通目のメール紹介行ってみようかっ!」
「明久、空元気が痛々しいぞ。後無駄にウザい」
「やかましいこの妻帯者め。————ふむ、そんな雄二にはこの詩を聞いて貰おう。とある女子生徒の自分の愛を綴った詩だってさ」
「誰が妻帯者だ。と言うか、いきなり何だ明ひ———」
「それじゃ、二件目のメールはこれだねっ!行くよっ!」



彼の目が好き。厳しい目つきのようで、相手を見守るような優しい目が

彼の声が好き。凛々しくて、どこにいても聞き取れるような力強い声が

彼の体が好き。逞しも勇ましき、弱きものを支え助く鍛え抜かれた体が


———でも、一番好きなのは彼の心


ぶっきらぼうで不器用で、他の人から冷たく見られるかもしれないけど

自分がどれだけ辛く苦しくとも、相手を想い行動する温もり満ちた心が

そんな彼の心が好き。彼の全てが大好き。雄二、貴方の全てが愛おしい


『私の好きな人の、好きなところ』  作 霧島翔子



「———テメェ、なんてもん読みあげてんだ畜生!?と言うか、なんてもん送りつけてんだあのバカは!?」

「「「「おお……流石霧島(さん)溢れんばかりの雄二(ゆーさん)への愛が表現されてる……」」」」

「殺せっ!もうひと思いに俺を殺せ!」

どうどう、落ち着きなよ雄二。愛されてて良かったじゃない?

「愛なんてあるかぁああああああああああああああああああ!?」

まあ、気持ちはわかる。付き合っているカップルですら他の人の前で自分の好きなところを語られたらキツイもんね。

「おまけに素直じゃない上に、まだ付き合っていない雄二じゃねぇ?」
「まあ、ある意味拷問じゃろうな」
「…………耐えられない」
「たはは……それにしてもホントに凄い詩ですね。相当気合い入れてお書きになったんでしょうね」
「くそっ……死ぬほど恥ずかしい……と言うか、こんな小っ恥ずかしいもん書ける神経が理解出来ねぇ……」

まあ、それだけ霧島さんが雄二の事を好きだからこそ書けるんじゃないの?

「知るかんなもん。ちっ……」
「そんなことを言いつつ、内心はメチャクチャ喜んでいそうだけどね、雄二は。もっと素直になりなよ、前にも言ったけど男のツンデレに需要はないよ?特に雄二みたいなムサ苦しい奴にはね」
「黙れこのハーレム男がっ!姫路の弁当食ってさっさと逝けや!そのまま三途の川で泳いでこいやっ!」
「ハッ!お前はとっとと書類揃えて結婚してこいや!そんでもって霧島さんの愛に溺れて溺死しろっ!」

「「上等だっ!表出ろこのバカがっ!」」

「「「…………えっと」」」


〜明久&雄二退場:さらにしばらくお待ちください〜


「あー、その。どうやら次が最後のメールみたいですね」
「…………そのようだな。それにしてもどうしてこうなるのやら?」
「そうじゃの。ただメールを読むだけのハズじゃったのに、明久も雄二も散々じゃからのう」

結局二人とも揚げ足取りあって口論になって、喧嘩する為にスタジオから出て行っちゃったね。全く、司会の仕事ほったらかしにして何をやっているのやら。

「まあ、次がラストですし三人でも十分でしょう。それでは最後の歌です。えっと———これもどうやらご自身の恋について語った歌みたいですね」
「…………そういうの多いな。告白の秋か?」
「何々?“告白した時に添えた自作のポエムです。どうかあの人に気持ちが届きますように”とメールに書いてあるのう。と言う事はまだその恋は成就しておらんようじゃな。まあ、とりあえず行ってみようぞ」

よし、それじゃあラストのメール宜しく三人とも!



気がつけばいつも

お前の姿を追っている。

思い出せばいつも

お前の笑顔を求めてる


木下秀吉


例えるならば俺は向日葵で

お前は俺を照らす太陽だ

お前の輝きを追い掛けて

俺は大輪の花を咲かせよう

この気持ちをうまく表す言葉を知らないが

それでもお前に伝えたい

好きだ木下お前の事が

MAJI で ZOKKON LOVEしてる


『太陽と向日葵』  作 常村勇作



「ぎゃあああああああああああああああああああああ!?」
「ちょっ!?ひ、ヒデさん!?しっかり、しっかりしてください!って、どこ行くんですかヒデさん、ヒデさーん!?」

あっ……行っちゃったね秀吉。そういえば秀吉って肝試しの時にこれ聞かされたんだっけ?

「…………これは酷い。相変わらずの破壊力だ」
「あはは……ツネ、去年からヒデさんのこと狙っていたみたいでして。ちなみにああいうポエムは暇さえあればよく書いていましたね」
「…………あの先輩、これが無ければ結構良い人なんだが」
「あー……本人の名誉のために言っておきますが、こーさんの言う通りツネって意外と気遣い上手で良い人なんですよ」

コレさえなければね。恋は人を狂わすと言うかなんというか……これある意味最終兵器になりかねないね。と言うか、“MAJI で ZOKKON LOVEしてる”ってどんだけ……ラジオを聞いている皆さんからクレーム来ないと良いけど。

「「…………」」

と、とにかく週刊☆文月学園ラジオ放送局:みんなのうた♪〜あなたの想いを歌に乗せて〜のコーナーはこれにてお終い!see you next week! ばいばーい!

「「…………クレーム、絶対来る気がする……」」

……やっぱ、来るかなクレーム……






———その後、ラジオ終了からしばらくして番組に届いたメールの数々。以下その一部。

16歳 学生 K下H吉さん
これは凄いです!読んでからずっと(同性に好かれると言う事実で悲しみと恐怖と絶望の)涙が止まりませんでした!

17歳 学生 K暮Aさん
あの人と話している時や親友たちと一緒にいる時以外は、大抵周りに合わせて作り笑いの出来る私でしたが、この詩のお陰でしばらくは作り笑いが出来なくなりました。

23歳 教師 E藤教師
この詩を読んでから、しばらくは食欲が落ちました。お陰で3kgのダイエットに成功(?)しました。

16歳 学生 K下Y子さん
演劇が大好きなアタシの双子の弟が、毎晩うなされるようになりました。怖がっている顔もなかなかキュートでした。

??歳 教師 H高教師
何かよくわかんねぇが、最近やたらと保健室を利用する生徒・教師が増えたんだがなんかあったんか?


※あくまで一部の感想です。使用効果は個人差があるようです。

皆さんのご意見・ご感想を番組内にどんどんお寄せ下さい。

番外編:週刊☆文月学園ラジオ放送 特別企画・文化の秋!後編 ( No.137 )
日時: 2015/09/25 21:12
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

さてさて、みんなのうた♪コーナーに引き続き次に行ってみましょうか!皆の悩みを鉄拳粉砕!悩める生徒・教師に大人気(?)のこのコーナー。それは———


〜特別授業!西村先生の鉄拳人生相談道場〜


「……またこの企画か」
「本当にすみません、西村せんせ……司会のアキさんとゆーさんはどこかに行っちゃいましたし、何だか正直自分だけじゃこのコーナーはやっていけそうにないですし……」

まあ、明久や雄二たちが人生相談に乗るのも考えものかもしれないけどね?そういう意味じゃ、一番の常識人且つ出来た大人な西村先生が一番適任だろうし。そういうわけで、此処は一つよろしくお願いします西村先生。

「まあ、折角頼まれたわけだし、拒否するわけにもいかんか」
「すみませんです……せんせ」
「月野が謝る必要は全くないんだが———正直言うと、以前のような質問が来たら答えられるかわからんぞ?どう言うわけか、毎度毎度珍妙な相談事ばかりで頭が痛いからな……まあいい!教師である俺が弱音を吐いては示しが付かん!諸君の質問に私こと鉄拳先生が“できる限り”答えよう!月野、お前にも手伝って貰うぞ!」
「はいです!せんせのお役に立てるよう、一生懸命頑張りますっ!アシスタントの月野です。宜しくお願いします」

それじゃあ、二人とも頼みますね。ちなみに今回の相談のテーマは———『家族』だそうです。

「ふむ、親兄弟に関する相談か。中々無視できない内容だな。よし、ではまず一件目の相談だ!」


【S本Y二さんのご相談】

鉄拳先生、俺の悩みを聞いて欲しい。俺の母親は世間の常識に疎く、生活能力に欠けている。具体的には、伊勢エビとザリガニを間違えて食卓にあげたり、コーヒーとめんつゆを間違えて来客に振る舞おうとすることがある。

挙句の果てには、学園で世話になっている友人を自分の孫扱いまでする始末。どうしたらあの母親に世間の常識というものを教えられるだろうか?今の俺にはわからないんだ……


【鉄拳先生のアドバイス】

「「……」」

「Yーさん……お母さんのY乃さんの件ですね……」
「……すまない。初めて悩みらしい悩みが寄せられたが、やはり今回もどう答えたものかと困っている」

今回はまたしょっぱなから重いものが来ましたねー。Y二のお母さんのY乃さんは存在自体がツッコミの対象ですし。

「全く……寧ろ私が常識を教える方法を教わって、一部の生徒たちに実施してやりたいほどだな。まったくあの連中と来たらいくら言って聞かせても———いや、すまん。今はそんな話は関係がないな」
「たはは……西村せんせ、いつもお疲れ様です」
「お前もな。さて、話を戻そう。君の悩みだが……母親がそういった行動を取る度に、一つ一つ根気強く説いていくのが一番だと私は思う」
「なるほど……地道な事ですが、最後はやっぱりそこに収まりますよね」
「そうだな。そもそも常識というものは社会で生活し、時間をかけて覚えていくものだ。急がば回れという言葉もある。焦って一度に押し込むより、ゆっくりと確実に教えていくのが良いだろう。大変だろうが、頑張って欲しい」

お、大人だ……めちゃくちゃ大人な意見だ……やっぱり西村先生は大人だ……!

「貴重なアドバイスをありがとうございます西村せんせ♪と言うわけでYーさん、大変でしょうが根気よくY乃さんを説得しましょう。自分も手伝いますので」
「やれやれ、最初からこんな相談か。先が思いやられるな」
「頑張りましょうせんせ。さて、そろそろ二件目に行ってみますか?」
「そうだな。さて、今度はどんな相談だ……?」


【Y井A久さんのご相談】

鉄拳先生聞いて下さい。僕には姉がいるのですが、その姉に常識が全くなくて困っています。具体的には『汗をかいたから』という理由でバスローブ姿で天下の往来を歩こうとしたり、実の弟である僕に『お嫁に行けなくなるようにチュウ』を実行しようとしたりします。

この前は友人の前で『異性として愛している』とまで言われました。ついでに僕とその友人にコスプレを強要しようとする始末。先生、僕はどうしたらあの姉に常識を教えることができますか?と言うか、姉や周りの人物の破天荒な行動のせいで、最近常識って一体何なのかわからなくなってきました……


【鉄拳先生のアドバイス】

「「…………」」

二件目も随分ハードな……流石Aさん。惚れ惚れするくらいのブラコンですね。

「……正直に言えば、どうしたら良いのかは私が教えて欲しい。なぜこのコーナーに寄せられる相談は、私の知る一般的な生徒の悩みとこうもかけ離れているのだろうか?」
「た、確かに……前回も色々と変な相談ばかりでしたもんね」
「いかんな……教師としての自信をなくしてしまいそうだ。これ以上このような質問が続くのなら、全てを投げ出してこのコーナーを打ち切りにしたいところだが———いや、すまない。このような愚痴を漏らすべきではなかったな。忘れて欲しい」

と言うか、文月学園自体が非常識がそのまま学校に成ったようなもんだからね〜

「せ、せんせ?あんまり無理しないでくださいね?あ、そういえばよく効く胃薬持っているんです、後で持ってきますね」
「感謝する月野……さて。君の相談だが、一先ずお姉さんとよく話し合ってみるというのはどうだろうか。もしかしたら、君のことを実の弟だと認識していないという可能性もある。まずは相手の考えていることを正しく知ることだ」
「……寧ろ知ろうと近づけば、Aキさんはお姉さんのAさんに美味しくお食べられちゃう気が———いえ、何でもないです、はい」

Aさんだからねー?A久はとりあえず、喰われないように気をつけながら説得すると良いんじゃないかな。検討を祈る。さてさて、鉄拳先生次のメールをどうぞ!

「……経験上、この流れは非常に嫌な予感がするんだがな。まあいい、三件目の相談だな。これは……文月学園の外からの手紙で来ているな。月野読んでくれるか?」
「はいです!えーっと、どうやらご兄弟についての相談みたいですね。では読んでみますね」


【K保Y光さんのご相談】

鉄拳先生。真面目だった兄の部屋から、とある男子生徒がプリントされている抱き枕と、とある小学生にそっくりのぬいぐるみが出てきました。助けて下さい。あの頃の凛々しくてカッコイイ兄に戻してください


【鉄拳先生のアドバイス】

「…………月野、すまん。今思い出したんだが俺もお前も学園長に呼ばれていたんだった」
「へ?ああ、そうなんですか」
「ああ。確かかなり急ぎの用だったハズだ。とりあえず早速学園長室に行くとしよう」
「そ、そうですね。え、えっと……でしたらこのコーナーはどうしましょうか?」
「“適任者”に任せるとする。なに、この学園にはきっと俺よりももっとこういう内容に適したヤツがいるだろうからな……」
「は、はいです……?」


※西村先生が相談役を辞任された為、このコーナーは今回をもって終了とされて頂きます。ここまでのご清聴真にありがとうございました。


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