二次創作小説(紙ほか)

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バカな自分は召喚獣? 〜二学期編〜 お知らせあり>>270
日時: 2016/03/25 21:41
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)

初めましてな方は初めまして。そうでない方はお久です。こちらはバカとテストと召喚獣の二次創作であり以下のスレッド

【バカな自分は召喚獣?〜一学期編〜】及び【バカな自分は召喚獣?〜夏休み編〜】

の続章となっています。読まれていない方はそちらもよろしくお願いします。


暑い夏も乗り切ってやってきました二学期編!夏休みを満喫したいつものメンバーとFクラスの前に立ちふさがったのは……無敵の鉄人による持ち物検査!?

『お願いします、西村先生!僕らにその本を返してください!』
『僕らには———僕らにはその本がどうしても必要なんです!』
『お願いです!僕たちに、保健体育の勉強をさせてください!』
『西村先生、お願いします!』

『『『『お願いします!』』』』

「黙れ。一瞬スポ根ドラマと見紛うほど爽やかにエロ本の返却を懇願するな」

『『『『鬼っ!悪魔っ!!鉄人っ!!!』』』』

毎日バカやる明久たちがそんな教師たちの横暴を黙っているはずもなく。正々堂々鉄人に挑むFクラスだったけど……(正々堂々の意味、今すぐ調べてください皆さん by造)

「ええい!こうなりゃ実力行使だ!僕らの大事な参考書(エロ本)を守るため、命をかけて戦うんだ!」
「ほう?良い度胸だ、かかってこい……シメるついでに夏休みで緩んだ頭のネジをキッチリ締めなおしてやる」

明久たちの必死の抵抗虚しく、鉄人に阻まれ大事なもの(エロ本)を取り上げられるFクラスメンバー。このまま為すすべがないのか?否、まだ手はある……!召喚野球で教師を蹴散らし、取り戻せ僕らの聖典(エロ本)!


体育祭に召喚野球。そしていよいよ試召戦争が解禁となり恋に嫉妬に勉強に、ますます楽しくそして忙しくなる造や明久たち。そんないつものメンバーの非日常的な日常をどうかよろしくお願いします。


———目次———
序章 1〜4章及び各種設定【バカな自分は召喚獣?〜一学期編〜】>>6参照

5〜5.5章及び各種設定  【バカな自分は召喚獣?〜夏休み編〜】>>7参照

6章 体育祭&召喚野球編>>1-117
102時間目>>1-5   103時間目>>8-11  104時間目>>12-16  105時間目>>20-23
106時間目>>24-28  107時間目>>29-32  108時間目>>33-36  109時間目>>37-40
110時間目>>41-44  111時間目>>45-48  112時間目>>49-52  113時間目>>53-56
114時間目>>59-62  115時間目>>63-66  116時間目>>67-70  117時間目>>73-76
118時間目>>80-83  119時間目>>84-87  120時間目>>91-94  121時間目>>98-101
122時間目>>104-107 123時間目>>110-113 124時間目>>114-117
覚えよう野球のルール〜スクイズしてください!〜>>77-79

6.5章 文化の秋・食欲の秋・文月学園の秋編>>120-221
酔いと造と幼児返り!?〜お酒は大人になってから〜
前編>>120-122 中編>>125-127 後編>>130-132

週刊☆文月学園ラジオ放送 特別企画・文化の秋!
前編>>135-136 後編>>137-138

ワシと自分と演劇と〜演目はバカテス童話!?〜
その①>>141-143 その②>>146-148 その③>>149-151 その④>>154-156 その⑤>>157-159
その⑥>>164-166 その⑦>>167-169 その⑧>>170-172 その⑨>>173-175 その⑩>>176-178

召喚実験シリーズ〜自分と本音と暴露大会〜
その①>>179-181 その②>>182-184 その③>>185-187
その④>>188-190 その⑤>>191-193 その⑥>>194-196

寒い日は鍋が一番!〜闇鍋?病み鍋?暗黒鍋デス〜
その①>>197-199 その②>>202-204 その③>>209-211 その④>>214-216 その⑤>>219-221

7章 二学期試召戦争開幕&Fクラスの変編>>224-330
125時間目>>224-226 126時間目>>229-231 127時間目>>234-236 127.5時間目>>241-242
128時間目>>243-245 129時間目>>246-248 130時間目>>251-253 131時間目>>256-258
132時間目>>261-263 133時間目>>264-266 134時間目>>267-269 135時間目>>271-272
136時間目>>273-274 137時間目>>275-277 138時間目>>280-282 139時間目>>283-285
140時間目>>286-288 141時間目>>289-291 142時間目>>292-294 143時間目>>295-297
144時間目>>298-299 145時間目>>300-302 146時間目>>303-305 147時間目>>306-307
148時間目>>308-309 149時間目>>310-311 150時間目>>312-313 151時間目>>314-316
152時間目>>317-318 153時間目>>319-321 154時間目>>322-323 155時間目>>324-326
156時間目>>327-330

7.5章 とあるお休みの一日:同棲生活は命がけ編
召喚実験シリーズ:〜みんなの子どもシミュレーション〜
その①>>334-336 その②>>337-338 その③>>339-341
その④>>342-344 その⑤>>345-347 その⑥>>348-350

文月学園新聞&特別補習:鉄拳先生の情報講座>>353-355

彼と彼女のとある日の出来事
〜明久と瑞希編〜
前編>>356-358 中編>>359-361 後編>>362-365
〜雄二と翔子編〜
前編>>366-368 中編>>369-372 後編>>373-377
〜造と秀吉と優子編〜
前編>>378-380 中編 後編
〜明久と美波編〜
前編 中編 後編
〜造と葵編〜
前編 中編 後編
〜康太と愛子編〜
前編 中編 後編

おいでませ文月学園!久保弟の学校見学
前編 中編 後編

8章 最終決戦!Aクラス対Fクラス試召戦争編

———バカテスト集———
その⑦>>18-19 その⑧>>240 その⑨>>278

———各種設定———
文月学園レポート:腕輪編その①>>17 その②>>279

お知らせ>>270

Re: バカな自分は召喚獣? 〜二学期編〜 ( No.118 )
日時: 2015/09/10 22:06
名前: ユウ (ID: JnUv6JO9)

召喚野球大会終了及びFクラス優勝おめでとうございます!!

明久達はほんと良く頑張ったよ。

その頑張った行為がババア長のせいで全部無駄になっちゃたけどね♪

取り合えずFクラスの皆さん、武器を買うなら我がユウ商会へ御贔屓を♪

今なら、武器を1つずつ買うごとに、男性の方にはうちの美少女問題児達のブロマイド写真を1枚、女性の方にはこの間の夏祭りのときに激写した明久達女装写真を贈呈するよ♪

なお、霧島さんの旦那である雄二には霧島さん宛てにテストロテンという媚薬を送っておいたよ♪

無事に逃げ切れると良いね(黒笑)

そして、造君のプレゼントを貰った小暮さんの嬉しそうな表情。フフッ、造も中々どうして、女性へのアプローチがうまいじゃないか♪

自分のせいでハードルは上がってしまいましたが小暮さん頑張って!!

そして、造も来るべき時までの為に身長伸ばすのを頑張って!!(じゃないと身長差がありすぎてキスするのも大変じゃないか)

アベル「造君に作った料理…送り返された…orz」

飛鳥「いや、普通にあんな兵器送られても造君が対処に困るだけだと思うのだけれど」

アベル「僕の料理を兵器って言うの止めてくれない飛鳥さん!?」

エル「取り合えず食材を無駄にしたアベルは1ヶ月間自分が採ってきた食材以外で食べるの禁止だよ」

アベル「えっ!?」

十六夜「ちなみに、送り返された兵器なんだが、取り合えず黒ウサギに食わせてみた所、死んだ父と母とあの世で会話してきたらしい」

黒ウサギ「アベルさんは変に空気が読めない以外では問題児様の中でも比較的常識人でしたのに…」

ちなみにあんまり関係ないことですが、もし、うちの問題児達の性格を二つ名や座右の銘であらわすとしたらこんな感じです。

逆廻十六夜(さかまき いざよい)…『天は俺の上に人を作らず』『ノーネーム最強問題児』『粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間』『仲間思いな年長者』

久遠飛鳥(くどう あすか)…『箱入りお嬢様』『ツンツンたまにデレお嬢様』『昭和女子代表』『恩恵を与えし者』

春日部耀(かすかべ よう)…『自然体の天然』『全て飲み込むカービィ(大食漢の所のみ)』『基本無口無表情』『全魔王への切り札』

アベル・G・ファウンス…『弄られ役の苦労人』『神の如き軍師』『魔法剣士』『血塗られた軌跡』

エル・メル・マータ…『ノーネームのムードメーカー』『快活で明るい少女』『双剣・槌・銃・槍の達人』『救われし運命の少女』

…うん、書いてて思った、結局何がしたかったんだろう俺?

取り合えず、十六夜達が、明久達と会ってみるのも面白そうかな♪

…主に明久と造が弄られそうですが♪(あっ、後、耀が造の家でサクヤさんと蒼がぶっ倒れるくらいご飯を食べさせてもらうのも有りか…?)

それではあんまり感想と関係ないことも書き込みしましたが、これで今日は失礼しようと思います。

では、最後に玲さん・姫路・美波・あと久保君宛てに、明久名義で『お姉ちゃんの堕とし方』『うちの姉は○○○』『僕、お姉ちゃんと結婚します!!』といったR18物を送るとしましょうか(黒笑)

それでは失礼をば…ああっ、明久&雄二の怒声と悲鳴が聞こえる(悦)

Re: バカな自分は召喚獣? 〜二学期編〜 ( No.119 )
日時: 2015/09/11 21:17
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

>ユウさん
感想&読んでいただきありがとうです!

聖典自体は戻ってくるから大丈夫!…………お母様方に説教された上に結局処分されることになるだろうけどね!

FFF団『『『あのババァを潰せぇ!特典付きの武器を買いに行くぞおめぇら!!!』』』

それと霧島さんにちゃんとごめんなさいをしなきゃね、雄二は。と言うわけで襲われても文句言っちゃダメだよね。羨ま死刑だね。

雄「結局俺に安住の時はねーのかよ!?」
明「まあ、今回に限って言えば雄二は文句言えないねクタバレ」
康「…………大人しく婿入りしてクタバレ」

まあ、そう言う明久も色んな意味でピンチっぽいけどいいの?トンデモナイシスコンってイメージが植え付けられているような……?

明「良いわけないでしょ!?な、なんてことをしてくれ———」
玲「アキくん、姉さんは嬉しいです。やっと姉さんを受け入れてくれるのですね」
瑞「明久君やっぱり玲さんのことが……」
美「薄々は気づいていたけどアキってシスコンなの……?ウチらじゃダメなの……?」
利「吉井君!お姉さんとそういうことは倫理を逸脱する行為なんだよ!?」
明「———なんてことしてくれたんだホント!?と言うかみんな、違うからねっ!?シスコンじゃないからね!?」

明久のシスコンは置いておくとして、久保くんが倫理云々言うのはツッコミ待ちなのだろうか……?それはそうと悲しいですね。例え結ばれたとしても———小暮さんはともかく、造はこれ以上の成長は残念ながら……

造「いきなり何の話ですか!?」
葵「ふふっ♪何の話でしょうねー♪私は良いのですよ、上からのキスって主導権取っているみたいで楽しいですし」
造「ですから何の話です!?」

そして糖分把握しました。姫路さんとアベルに料理作らせたらアカンと言うことが。ついでに困ったら明久や造を処理———もとい死食———もとい試食させればいいのだと。

明・造「「…………」」

問題児シリーズはマジで早く読みたいんですよね……とりあえず休み取れてお金に余裕が出来たら大人買いか電子書籍か、もしくは漫画喫茶にあるかわかりませんがその辺に行って読んでみますね!




それからここからは連絡事項(?)です。今まで遅れていた分結構ハイペースで更新してましたが、何とか体育祭編も書き終えたので一週間に一回ののんびり更新になると思います。金曜か土曜の夜に一話くらい更新する形になると思います。待たせることになって申し訳ありませんが、気長に時間のある時に皆さん読んでいただけると嬉しいです。

これからもどうかよろしくお願いします。ではでは。

番外編:酔いと造と幼児返り!?〜お酒は大人になってから〜前編 ( No.120 )
日時: 2015/09/11 21:21
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

———突然ですが“酒は飲んでも飲まれるな”とはよく言ったものですよね。ほろ酔い気分になるならまだしも飲んでいるうちに酒に飲まれるようでは話になりません。お酒で自分がわからなくなってはどうにもなりませんし……






とある休日の月野家にサクヤさんに呼ばれていた優子さんと玲さんの姿が。楽しそうにお酒を飲みながら(勿論優子さんのはただのジュースですが)和気藹々と楽しくお喋りをしています。何でも連休お泊りをしているとのこと。

ちなみに優子さんに捕獲されて一緒に泊っている秀吉は、この三人と一緒にいると(色んな意味で)危険だと判断したらしく、造と共に二人で仲良く造の部屋に立てこもっているそうな。

「それにしても……師匠も玲さんも本当に良い飲みっぷりですね」
「そうですか?私はそこまで飲めるってほどではないのですがね。そろそろキテますし」
「はははっ!アタシはまだまだいけるぜぃ?ザル越えてワクだからねぇ」

と言いつつ、ぐいっと酒を飲み乾すサクヤさん。その姿たるや———酒豪、ウワバミと表現するにふさわしい。

「ホント師匠ってイケる口なんですね。あ、でも飲んでばかりじゃなくてちゃんと何か食べてくださいね、身体に悪いですし」
「はははっ!わーってるって!まあ、アタシはちょっとやそっとじゃ崩れんから心配しなさんな!」
「ふふっ、それにしても今日は随分お飲みになるんですね先輩。いつもより多くありませんか?」

と、持ってきた酒が空になっているのを見ながら、玲さんが不思議そうに尋ねます。大量に転がった空の酒瓶から、どれだけ飲んだか考えなくてもわかりますね。

「まあ、この家で飲めんのはアタシだけだかんねぇ……蒼たちも執事やメイドたちも飲めるちゃ飲めるがみーんな下戸だしなぁ。つまりは最近あんまり飲んでいないのさ。正直一人で飲んでもつまんないからねぇ」
「ああなるほど。確かにそうですね」
「……へぇ?そんなもの何ですか?」

「「そんなものだよ(ですよ)♪」」

優子さんが不思議そうに尋ねると、二人はニコッと笑って応えます。その辺は飲める大人と飲めない子供の違いってところのようですね。

「あーあ……優子っちも飲めたら良かったんだがね。もう少ししたら優子っちも飲めるだろうし、その時は付き合いなよー?造はほんっとにダメだからねぇ……」
「ふふっ♪勿論です。その時は宜しくお願いします師匠。———って、師匠?造くんはダメってどう言う事ですか?」
「?そうですね。もしかして造くんってお酒に弱いってことですか?」

と、サクヤさんの台詞に不思議に思った二人が尋ねると……サクヤさんは、突然先ほどまでとは明らかに顔色を変えてきます。

「…………」
「師匠?どうしたんですか?」
「先輩?顔色が悪いですが?」
「……一つだけ、忠告しておくよ。いいかい?」

「「……?」」

「……絶対に、造に酒を飲ませんじゃないよ。もし飲ませたら———」

「「……飲ませたら?」」

と、サクヤさんは冷や汗をかきながら一言、

「———アタシもどう止めればいいかわからん上に、下手すりゃ……命刈られるよ……」

「「!?」」

サクヤさんの一言に、思わず固まる玲さんと優子さん。さてさて……今回はそんな“お酒”に関するお話です。

番外編:酔いと造と幼児返り!?〜お酒は大人になってから〜前編 ( No.121 )
日時: 2015/09/21 22:33
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

———とある日の文月学園———

〜文月新聞〜 【事件】欄より抜粋

『今度は半裸!流石に犯罪か!?〜Fクラスバカコンビの醜態に迫る〜』

文月新聞に載らない話題が無いと言わんばかりに、紙面を飾る事に定評のある2−Fクラス。そのFクラスきっての名物(迷物?)コンビがまたもや事件を起こしたとのこと。何とこの二人、何をトチ狂ったのか昨日の放課後に男二人で半裸になったまま廊下を全力疾走していたことが我々の調べで分かった。我々はその裏付けとして、その第一発見者の目撃証言を得る事に成功した。

〜2−D玉野美紀さんの目撃証言〜

『はい。そうです。放課後に廊下を歩いていたら、ほとんど裸のアキちゃ———吉井君と坂本君が出てきて、西村先生に凄い勢いで迫って……私、本当にビックリしちゃって、思わず写メを……』

彼女の提供してくれた写真が右図の通りである。これについて専門家は『公然わいせつ罪等の罪に当たるのではないだろうか』『と言うか、見るものを不幸せにする写真を見せないで欲しい』『どうせ半裸ならアキちゃんとして写って欲しかった』などの厳しい声が聞こえる一方で、『Y井君のこの写真は僕にとっては眼福かな。ありがとう』『やっぱりY井君たちはデキていたんじゃないのか』『祝福してあげるべきなのかもね』と、彼らを応援する者たちもいたとか。

どちらにせよ彼らの奇妙な行動に一体どんな真実が隠されているのかがわからない以上、早期の事実の解明が求められるだろう。



———とある日の放課後の事でした。今日は(今日も?)掲示板に……何やら凄い新聞記事が掲載されていますね……具体的に言うと、自分の横で冷や汗をダラダラと流しているアキさん・ゆーさんの姿が掲示板に張られた新聞に載っているのですが……コレって一体?

「「「「「…………」」」」」

何とも形容しがたいのですが、上半身裸のアキさんとゆーさんが西村先生に迫っている図が鮮明に、バッチリ掲載されています……こんな時、自分は何とアキさんたちに反応すればいいのでしょうか……?コレはアキさんたちに聞いてみるしかないですね……

「……えっと、アキさんとゆーさん?コレは一体……?」

「「造!失望しないでくれ!と言うか、失望する前にせめて説明させてくださいお願いします!」」

涙目で自分に訴えてくるアキさんたち。い、いや……別に失望なんかしませんが……?

「せ、説明してくださるのなら、どうぞ……?」

「「じ、実はだな(だね)————」」


〜明久・雄二説明中〜


「———なるほど。つまり昨日の放課後皆さん4人でダウトで遊んでいたはずが、どう言うわけか酔った姫路さんと霧島さんに襲われて(?)半裸で逃げるしか方法がなくてこんな事になったのですか。……そ、それはまた大変でしたね」

お二人の話を要約すると———昨日は職員会議で授業が早めに切り上げられ、時間があったアキさんとゆーさん、ヒデさんとこーさんの4人で遊んでいたら色々あってウイスキーボンボンを食べ酔って暴走した姫路さん達に襲われて、逃げ出し追い詰められて泣く泣く半裸姿で西村先生に助けを乞うたとのこと。そうか、そんなことが……昨日は自分、学園長に呼ばれて定期検査されていましたので、そんな大変な事になっているなんて思いもしませんでしたよ。

「……造の理解が早くて助かるよ」
「……だな。正直お前に見捨てられるのは耐えられんぞ」

いや、だから見捨てませんってば……それにしてもなるほど、それならこの新聞の記事にも納得でき————ますか?い、いやちょっと待ってください?それで納得できる時点で自分だんだん常識から離れていってる気が……?い、今更な疑問かもしれませんがね。

「それにしても……確かに恐ろしかったのう。ワシも気がつけば眠らされておったし」
「…………俺もだ。ウイスキーボンボン、恐るべし」
「い、いや……それはウイスキーボンボンが恐ろしいんじゃなくて、姫路さんたちが恐ろしいのでは?」

「「「「……確かに」」」」

まあそれも今更感がありますが……最近の姫路さんたちは、サクヤさんや優姉さんたちと似た方向で危ないですし。主にアキさんを見る目がその……肉食獣の目になっているような気がしますもの。

「にしても、ウイスキーボンボンですか。美味しそうですよねー……食べたことないですけど。と言うか、最近はあまり見かけませんよね」
「え、うそ?造が食べたことないって……意外だね。どんなに珍しいものでも、お菓子系は大抵食べていると思ってたのにさ」

……ん?あれ?自分ってアキさんから見てどんな風に見られているのでしょうか?まるで(?)甘いものに目がないように聞こえるような……?

「ええ、実は食べたことないんです。“お酒は大人になってから”って教えられてから、子供のころから食べちゃいけないものって思いこんでいたわけでして。別にウイスキーボンボンを食べちゃいけないって言われていたわけでもないのですがねー」

と、笑いながらアキさんに答えた瞬間———

「え?ウイスキーボンボン……ですか?それなら持ってますよ?」
「……私も。皆で食べようと思って持ってきた」
「ちょうど良かったじゃない。アンタたちも食べなさいよ」

「「「「「……っ!?」」」」」

番外編:酔いと造と幼児返り!?〜お酒は大人になってから〜前編 ( No.122 )
日時: 2015/09/18 20:12
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

———なんということでしょう。話題の姫路さん&霧島さんと島田さんの姿が。しかも……何ということでしょう。アキさんたち曰く、昨日の事件の起爆剤となったブツ:『ウイスキーボンボン』までご丁寧に持っているじゃありませんか……ってどうして!?

「ななな、何でそんな危ないものを持っているのかな、瑞希?」
「え?危ないもの……ですか?」
「そそそ、そうだぞ翔子。危険だからそれを今すぐ捨てるんだっ!?」
「……危険って?」

昨日の事があってか、大慌てでそのブツから姫路さんと霧島さんを遠ざけようとするアキさんたち。自分は実際に見ていないのでわかりませんが、この脅えようからすると……それほどまでに恐ろしいんでしょう。

「あはは♪さてはアキ、お腹空いてて自分のが無くならないか心配なのね?大丈夫よ、いっぱいあるから」
「ちょっ!?み、美波!?美波もとりあえず、その危険物から手を離すんだ!じゃないと(美波も)暴走してしまう!」
「暴走?アキったら、暴走しちゃうほどお腹空いてるの?」

と、関係ないはずの島田さんにもそう言うアキさん。あれ?ひょっとして島田さんも……?

「(ねえ、アキさん?もしかして島田さんもお酒弱いんですか?)」
「(そ、そうなんだよ!清涼祭の時ベロンベロンに酔って絡んできた前科があってさ!?)」
「(ああ……そう言えばそうじゃったの。と言うことは、この場にいる女子全員酒に弱いと言うことじゃな)」
「(ま、まあ全員お酒が飲める歳じゃないので仕方ない事でしょうが……)」

……OK、これでここにいる女子三人にお酒を飲ませちゃいけないってことは把握出来ました。ま、まあ……本来飲んじゃいけないので、酔う事自体が無いハズなんですがね……

「と、と言うか、皆何でそんなもの持っているの……?ウイスキーボンボンなんて珍しいものをさ」
「ああ、昨日お手伝いした先生がですね、また『貰いものだけど、一人じゃ食べきれないし皆さんで食べてください』って下さったんですよ」

「「「「「(ボソッ)余計な事を……」」」」」

「え?」

「「「「「いや、何も?」」」」」

間近で見ていないので想像できませんが、アキさん達のこの慌てぶりをみるにウイスキーボンボンを食べさせるのはかなり危険の様子……こうなれば、ここは女性陣の皆さんに食べられる前に処理するしかないですね。男子陣全員にそう瞬時にアイコンタクトする自分。皆さんもすぐさま静かに頷き作戦開始。

「ああ、そう言えば頭使ってすっごく今甘いもの食べたかったんだ!美波、瑞希!今すぐ食べてもいいかなっ!?」
「俺もだ翔子!腹減って死にそうなんだ!てか、問答無用で食わせて貰うぞ!」
「ワシも悪いが、小腹が空いておっての!遠慮なくいただくぞい!」
「…………俺も!」
「じ、自分ホントにコレ食べるの楽しみだったんですよ!いただきますねっ!」

「「「???ど、どうぞ……?」」」

とりあえず勢いのまま、男子全員でその『ウイスキーボンボン』を処理————もとい、食べる事に。そう……女性陣が一口も食べられないように!

「「「「「では、イタダキマスっ!」」」」」

そうして、姫路さん・島田さん・霧島さんが手に持っていたソレを、各々が一瞬で口の中に入れて頬張ります。よし、これで女性陣に食べられることはありませんね!悪いと思いつつもそのままモグモグと完食する自分たち。これで……彼女たちが、暴走する……ことは……ない……?

「って!アンタたちもう全部食べちゃったの!?そこまでお腹空いてたの!?」
「(モグモグ……ゴクン!)うんゴメンっ!いやぁ、美味しかったよご馳走さま!」
「あ、あはは……皆さんよっぽどお腹空いてたんですね」
「ああ、すまんなお前ら。つい美味そうで、全部食っちまった」
「……雄二ったら、食いしん坊さん。いいよ、許してあげる」

それにしても……おお?結構、甘くて熱くて大人の、味でおいしい……です、ね!ホント……あま……熱く……て……?んにゅ……?あらん……?からだ、あちゅ……い?……おー?

「…………中々独特な味」
「ホントじゃのう。確かに美味いが、あまり食べた事のない味じゃな。これが大人の味と言うべきなのじゃろうか……のう造よ?」
「…………おとなー?」
「……ん?造?どうかしたのかの?」
「…………おー?つくるは、まだこどもだよー?」

「「「「「「「…………ん?」」」」」」」


優子Side


「———ウイスキーボンボン?それはまた珍しいわね」
「だよねっ!それをさ、姫ちゃん達が先生に貰ったらしくて一緒に皆で食べようってさ。ボクも甘いもの好きだし、楽しみだなぁ〜♪」

昨日に続き、今日も先生方が会議があると言う事で授業も早めに終わり、またいつものメンバーで放課後遊ぼうかと誘いを受けて、先に行った代表を追いアタシと愛子は2−Fに向かうことに。

「ああ……だからさっきから愛子、そわそわしてたのね。それじゃ急ぎましょうか」
「そだね〜♪下手したらもう皆に食べられちゃうかもだし、急ごう!」

そう言って小走りに2−Fの教室に向かう愛子。ふふっ、ホント愛子って甘いもの好きよね。造くんといい勝負だわ。……それにしても、ウイスキーボンボンねぇ……?なにか引っかかるけど、一体何かしら?何かめちゃくちゃ重要な事を忘れているような……?

「優子?どうかしたの?ボーっとしてさ。早く行こうよー?」
「あ、ゴメンゴメン。今行くわ」

首を傾げても、頭を捻っても何が引っかかるのかさっぱりね。とりあえずアタシも急かす愛子に続いて2−Fへと向かう事に。まあ、その内何か思い出すかもしれないしいっか。


〜優子&愛子移動中〜


愛子と(ちょっと小走りになりつつも)話ながら2−F教室に辿り着く。にしても最近改装されただけあって、以前に比べると本当に綺麗な教室になったわよね……いいえ、以前が劣悪すぎただけとも言うけど。

「さて、着いた着いた♪おおっ?何だか甘い匂いがするね。さてはもう食べてるな〜」
「……よ、良くわかるわね愛子?まだ教室にも入っていないのに」
「そりゃわかるよ。多分甘いもの大好き同盟の月野君もわかると思うよ。にしても……もう!ボクに黙って先に食べちゃダメなのに!」

そう言ってガラッ!と、扉を勢いよく開ける愛子。造くんも愛子も甘いもののことになるとホント元気ね。まあ、好きなものに夢中になる気持ちはわからなくもないわ。

「こらー!皆、ボクらに黙って先に食べてたでしょ?ちゃんとボクらの分も……取ってあるん……だよね?って、どうしたのさ皆?そんなに驚いた顔しちゃって」
「あらホントね。どうしたのよ皆?造くんの方見て固まってるわよ?」

扉を開けると、どうしたことかいつもの仲良しメンバー全員が造くんの方を見て、まるで希少生物にでも遭遇したかの如く口をパクパク開けて驚きまくっている姿があった。何コレ?ホント何なのよ?

「ねえ造くん、一体これは何なの?何かあったのかしら?」
「皆固まっちゃってるね。一体何があったのカナ?」
「…………おー?」

「「…………?」」

不思議に思って事情を知ってそうな造くんに問いかけるも……こっちもこっちで反応が今一ね。と言うか、今日はいつにもまして造くんがしぽやぽやしていて可愛く見えるような……?

「えっと……いや、だから一体どうしたのかなって。あら?大丈夫造くん、顔真っ赤に見えるわ。もしかして熱あるんじゃない?」

何だか造くん、ちょっと顔も赤いし熱でも出ているのかなと熱を測ろうとその造くんに近づこうとすると———

「あー!優お姉ちゃんと愛子お姉ちゃんだー♪」

「「…………!?」」

…………そこには、最強の頬笑みを浮かべた天使が……佇んでいた。


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