二次創作小説(紙ほか)

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バカな自分は召喚獣? 〜二学期編〜 お知らせあり>>270
日時: 2016/03/25 21:41
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: 4.tSAP96)

初めましてな方は初めまして。そうでない方はお久です。こちらはバカとテストと召喚獣の二次創作であり以下のスレッド

【バカな自分は召喚獣?〜一学期編〜】及び【バカな自分は召喚獣?〜夏休み編〜】

の続章となっています。読まれていない方はそちらもよろしくお願いします。


暑い夏も乗り切ってやってきました二学期編!夏休みを満喫したいつものメンバーとFクラスの前に立ちふさがったのは……無敵の鉄人による持ち物検査!?

『お願いします、西村先生!僕らにその本を返してください!』
『僕らには———僕らにはその本がどうしても必要なんです!』
『お願いです!僕たちに、保健体育の勉強をさせてください!』
『西村先生、お願いします!』

『『『『お願いします!』』』』

「黙れ。一瞬スポ根ドラマと見紛うほど爽やかにエロ本の返却を懇願するな」

『『『『鬼っ!悪魔っ!!鉄人っ!!!』』』』

毎日バカやる明久たちがそんな教師たちの横暴を黙っているはずもなく。正々堂々鉄人に挑むFクラスだったけど……(正々堂々の意味、今すぐ調べてください皆さん by造)

「ええい!こうなりゃ実力行使だ!僕らの大事な参考書(エロ本)を守るため、命をかけて戦うんだ!」
「ほう?良い度胸だ、かかってこい……シメるついでに夏休みで緩んだ頭のネジをキッチリ締めなおしてやる」

明久たちの必死の抵抗虚しく、鉄人に阻まれ大事なもの(エロ本)を取り上げられるFクラスメンバー。このまま為すすべがないのか?否、まだ手はある……!召喚野球で教師を蹴散らし、取り戻せ僕らの聖典(エロ本)!


体育祭に召喚野球。そしていよいよ試召戦争が解禁となり恋に嫉妬に勉強に、ますます楽しくそして忙しくなる造や明久たち。そんないつものメンバーの非日常的な日常をどうかよろしくお願いします。


———目次———
序章 1〜4章及び各種設定【バカな自分は召喚獣?〜一学期編〜】>>6参照

5〜5.5章及び各種設定  【バカな自分は召喚獣?〜夏休み編〜】>>7参照

6章 体育祭&召喚野球編>>1-117
102時間目>>1-5   103時間目>>8-11  104時間目>>12-16  105時間目>>20-23
106時間目>>24-28  107時間目>>29-32  108時間目>>33-36  109時間目>>37-40
110時間目>>41-44  111時間目>>45-48  112時間目>>49-52  113時間目>>53-56
114時間目>>59-62  115時間目>>63-66  116時間目>>67-70  117時間目>>73-76
118時間目>>80-83  119時間目>>84-87  120時間目>>91-94  121時間目>>98-101
122時間目>>104-107 123時間目>>110-113 124時間目>>114-117
覚えよう野球のルール〜スクイズしてください!〜>>77-79

6.5章 文化の秋・食欲の秋・文月学園の秋編>>120-221
酔いと造と幼児返り!?〜お酒は大人になってから〜
前編>>120-122 中編>>125-127 後編>>130-132

週刊☆文月学園ラジオ放送 特別企画・文化の秋!
前編>>135-136 後編>>137-138

ワシと自分と演劇と〜演目はバカテス童話!?〜
その①>>141-143 その②>>146-148 その③>>149-151 その④>>154-156 その⑤>>157-159
その⑥>>164-166 その⑦>>167-169 その⑧>>170-172 その⑨>>173-175 その⑩>>176-178

召喚実験シリーズ〜自分と本音と暴露大会〜
その①>>179-181 その②>>182-184 その③>>185-187
その④>>188-190 その⑤>>191-193 その⑥>>194-196

寒い日は鍋が一番!〜闇鍋?病み鍋?暗黒鍋デス〜
その①>>197-199 その②>>202-204 その③>>209-211 その④>>214-216 その⑤>>219-221

7章 二学期試召戦争開幕&Fクラスの変編>>224-330
125時間目>>224-226 126時間目>>229-231 127時間目>>234-236 127.5時間目>>241-242
128時間目>>243-245 129時間目>>246-248 130時間目>>251-253 131時間目>>256-258
132時間目>>261-263 133時間目>>264-266 134時間目>>267-269 135時間目>>271-272
136時間目>>273-274 137時間目>>275-277 138時間目>>280-282 139時間目>>283-285
140時間目>>286-288 141時間目>>289-291 142時間目>>292-294 143時間目>>295-297
144時間目>>298-299 145時間目>>300-302 146時間目>>303-305 147時間目>>306-307
148時間目>>308-309 149時間目>>310-311 150時間目>>312-313 151時間目>>314-316
152時間目>>317-318 153時間目>>319-321 154時間目>>322-323 155時間目>>324-326
156時間目>>327-330

7.5章 とあるお休みの一日:同棲生活は命がけ編
召喚実験シリーズ:〜みんなの子どもシミュレーション〜
その①>>334-336 その②>>337-338 その③>>339-341
その④>>342-344 その⑤>>345-347 その⑥>>348-350

文月学園新聞&特別補習:鉄拳先生の情報講座>>353-355

彼と彼女のとある日の出来事
〜明久と瑞希編〜
前編>>356-358 中編>>359-361 後編>>362-365
〜雄二と翔子編〜
前編>>366-368 中編>>369-372 後編>>373-377
〜造と秀吉と優子編〜
前編>>378-380 中編 後編
〜明久と美波編〜
前編 中編 後編
〜造と葵編〜
前編 中編 後編
〜康太と愛子編〜
前編 中編 後編

おいでませ文月学園!久保弟の学校見学
前編 中編 後編

8章 最終決戦!Aクラス対Fクラス試召戦争編

———バカテスト集———
その⑦>>18-19 その⑧>>240 その⑨>>278

———各種設定———
文月学園レポート:腕輪編その①>>17 その②>>279

お知らせ>>270

Re: バカな自分は召喚獣? 〜二学期編〜 ( No.108 )
日時: 2015/09/05 11:11
名前: ユウ (ID: JnUv6JO9)

お膳立ちは明久や造達がしてくれた。後は雄二!お前が決めるだけだ!!

愛する霧島さんの為にかっこよくヒーローになって来い!!

後それから造?身長を利用した戦術はとても立派だったよ。

さすがは見た目は子供、頭脳は大人な高校生だね♪

そして、オリキャラに関してもご配慮いただき誠にありがとうございます。

そもそもは勝手に自分がオリキャラを出して欲しいと無理を言ってのこと。

自分のせいで糖分さんの作品を壊したくもないし、できる限りは要望を聞き入れてもらってますので、これ以上は罰が当たると思うのです。

今まで至らぬ自分の要望に答えてくださって、本当に感謝感激です。

お礼に姫路さんから貰ったレシピで作る、ゲテモノメーカーアベルの破壊兵器(という名のカレーライス『ただし具財は蝙蝠の翼、蛙の目玉、バッタの姿焼き、臭みが強烈な熊肉、カレールーには姫路さん特製レシピを使用』)
を造の家に郵送しておくね♪

アベル「味は食べてないから分からないけど、多分おいしく出来たと思うから、友好の証に食べてもらえると嬉しいな」

アベル除く問題児達『『『『悪魔だ。無自覚な悪魔が居る。』』』』

それでは、これにて失礼します!

Re: バカな自分は召喚獣? 〜二学期編〜 ( No.109 )
日時: 2015/09/05 21:07
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

>ユウさん
いつも感想ありがとうございます。

ここが雄二の正念場。大事な思い出守るため、死ぬ気で打てよ雄二!

雄「今回は不甲斐ないところばっかだったからな……絶対打つ」
明「ここで決めなきゃ霧島さんが許しても僕らが許さんからね」
造「というわけでゆーさん、ファイトです!」

オリキャラや各種設定、それからネタ提供本当に助かっています。自分が力不足で上手く消化できないことも多々あると思いますし、想像されている感じと大分イメージが変わってしまう恐れもありますが、もし良かったらこれからもいろいろとアドバイスなど頂けると嬉しいです!

身長を活かしたプレー。自分も学生時代は打席に立てば必ず塁に出ることのできました。皆の期待を背負って100%塁に出られる最強のバッターでしたよ!

造「……その戦術を使った自分が言うのも何ですが、プライドは無いのですか糖分」

……塁出たら褒められたし、いいもん。見た目は子供、頭脳は大人な高校生。某名探偵ですね!まあ造の場合見た目は小学生!中身は……おと、な……?その名は———

造「糖分摂取魔ですね」

…………ほほぅ?いい根性してるね造ちゃんは。そんな造にアベルの破壊兵器———もとい、プレゼントをあげよう。さあ食え、今すぐ食え。

造「…………これ、たべなきゃ、駄目ですか?」

123時間目 決勝・決着・結末は?〜お帰り我らの聖典よ〜 ( No.110 )
日時: 2015/09/05 22:00
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

造Side

召喚野球大会決勝もいよいよ大詰め。2点を追う自分たちの最後の攻撃で、迎えるバッターは……まるで差し合わせたかのようにゆーさんが立ちます。ここで長打を打って3点をもぎ取れば自分たちの勝ち。勿論このまま点が取れない・1点しか取れないなら教師チームの勝ち。例え同点で延長にでもなったらさっきの先生方が戻ってきて再び召喚野球での勝負となり、ほぼ間違いなく教師チームの勝ちが確定します。

そんな状況の中、保健体育の教師である大島先生が一・二・三塁にいる自分たちを見渡して、ゆっくりと投球準備を始めるます。そして緊張の第一球目が大島先生の手から離れました。

『———ト———ライッ!』

ストライクの宣告が高らかに響きます。な、なんて速い……っ!自分のところから見ても、かなりの球速なのが分かります。さっきのアキさんはフルカウントという助けがあったのでもう少しボールが見えたと思いますが、そのハンデのない今の大島先生の球はかなりのものです。なるほど、あのこーさんが咄嗟にバントに移行したのも頷けますね。

西村先生が返球し、大島先生がそれを受け取ります。それからそれぞれサインのやり取りをして、再び投球に入り……

『ボールッ』

今度は低めに外れたボールです。ゆーさんは手を出すことなく見送って、カウントは1−1となります。頑張れゆーさん……貴方はこの試合でやらなきゃならない事がありますでしょう?応えなきゃいけないのでしょう?だったらそろそろカッコよく決めてくださいよ……っ!貴方を想う、貴方が想う大事な人の為にも……!

そんなことを考えている自分も含め、この場にいる全員が固唾を呑んで見守る中、大島先生が右手をシャツに当て手の汗を拭い三球目に移行します。

「……っ!」

と、ここでゆーさんは後ろ足に体重を乗せ一気に爆発させられうように溜めを作り———

「来るか坂本……勝負っ!」

それに応えるかの如く、大島先生は大きく身体を乗り出して腕を振り抜き———

「ったい……打つ……絶対、打つっ!」

その大島先生から放たれた唸りを上げて迫る速球は、軸足に体重を移し身体全体でバットを振るゆーさんが完全に捉え———


———キィンッ!


快音がグラウンドに響き渡りました。

「「「————ッ!!」」」

その瞬間、こーさん、自分、アキさんの三人で全力で次の塁を目指して疾駆します!打球の行方は———よしっ!センター前っ!深く守っていたセンターが、バウンドするボールを追って前に出ます。三塁線上にいたこーさんがホームに帰りまずは一点。自分も後を追うように三塁を蹴ってホームに急ぎます。アキさんも全力で二塁を蹴って三塁に!

と、後ろの方で『大島先生っ!』と若い先生の声が聞こえます。どうやらボールを拾った寺井先生が、中継に入った大島先生にボールを託したみたいです。ですが———その間に自分はホームベースを踏み、2対2の同点となりました!

ホームベースを走り抜けたと同時に、急いで振り返りどんな状況か確認します。ボールは大島先生が受け取って、今まさにホームベースを守る西村先生の元に投げようとしたところで、アキさんが三塁に辿り着きます。

『吉井!止まれっ!』

三塁のコーチャーが、アキさんにそう指示してきます。確かに……それはもっともな指示で、このまま間に合うとは思いません。思いませんが———

123時間目 決勝・決着・結末は?〜お帰り我らの聖典よ〜 ( No.111 )
日時: 2015/09/05 21:52
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

『『『っ!?吉井!?』』』

アキさんはその指示を無視してその勢いのまま、三塁のベースを踏んでホームに向かいます。そのアキさんの目は……『絶対に、勝つ!』という意志が伝わってきます。ですから……

「アキさん!いっけええええええ!」
「…………走れ明久っ!」
「絶対に還るのじゃ明久っ!」
「明久君っ!」
「アキっ!」
「やれっ!明久っ!決めちまえぇえええええええっ!」

……ホームに帰った自分とこーさん、ベンチから自分らのところまで来ているヒデさんたち。そして……この勝利を誰よりも願っているゆーさんが、アキさんに全てを託します。やっちゃえ!アキさんっ!

そのアキさんは、必死にグラウンドを走りゴールを目指します。ホームベースまであと5メートルくらいです。と、そこで西村先生がボールを受け取りブロックの体勢を取ります。これは……くぅ、恐れていたクロスプレイですね。ここでアキさんが体当たりで西村先生のボールを溢させればアキさんの勝ち。完全にブロックしたら西村先生の勝ち。これで勝敗が決しますっ!

「っっっ!!」

アキさんは歯を食いしばって姿勢を低くし、前のめりになって衝突に備えます。西村先生も同じように、アキさんとの衝突に負けないように体重を前にかけようとした————まさにその時。

「————っ!」

アキさんの身体が突然横にブレたかと思いきや、まるで自分たちの、そして西村先生の目の前から姿を消すかの如く回り込みます。

「っ!?く———っ!」

衝突に備えて体重を前にしていた西村先生は、咄嗟にはアキさんの機敏な動きについていけず、その動きが遅れた一瞬の隙を突き、アキさんは身体を全力で前に投げ出して、腕をホームベースに伸ばします!

土煙が上がり、居合わせた全員が息を呑み……そして審判がこの試合の結果を高らかに告げます。その結果は……?












『—————セ————フ!』

「「「ぃよっしゃぁああああああああああああっ!!」」」

自分も、いつものメンバーも、それから勿論Fクラスベンチ全員も立ち上がって鬨の声を上げることに。青く広がる大空に、Fクラスの勝利を喜ぶクラスメイトの声が木霊します。

「勝ったっ!勝ったよ皆っ!」
「アキさん!ナイスです!」
「明久君カッコイイですよ!素敵です!」
「ホントよ!もう♪惚れ直しちゃうわね♪」
「思い切った作戦じゃったが、よくぞ決めてくれたのう」
「…………GJ」

アキさんの元に皆さんが集まり、それぞれ誉め称えます。あそこであんなに上手く回り込むとは……さては狙ってましたね♪やるじゃないですかアキさん!

「けっ!なーにが後は任せた、だ。結局最後はお前が決めやがって。だが……よくやった明久っ!」
「はっ!お前もあの剛速球を良く打った!今の今までダメダメだったくせにやるじゃないか雄二っ!」
「ふふっ、お二人とも、お見事です!自分本当に感動しましたよ!」

姫路さんや島田さんは勿論の事、これにはいつもはいがみ合っているゆーさんもアキさんもお互いを褒め称えます。あの土壇場で最高のコースに打ち込んでサヨナラタイムリーを打ったゆーさんも、冷静に西村先生と勝負を挑んで勝利したアキさんも、それぞれ素晴らしい活躍でした!もう最高ですよ!

123時間目 決勝・決着・結末は?〜お帰り我らの聖典よ〜 ( No.112 )
日時: 2015/09/05 21:57
名前: 糖分摂取魔 ◆YpycdMy5QU (ID: Thm8JZxN)

「……やれやれ。やってくれたな吉井」

と、そんな中、西村先生が苦笑いを浮かべつつアキさんの元にやってきました。服についた土を落としながら西村先生はアキさんに向かってそう言います。

「あはは。まあ、行けると思ったもんで」
「ほう?行ける?この俺を相手にか?」
「いえ。西村先生が相手だったからです。だって先生、さっき言ってたじゃないですか」

そう言ってアキさんは先生をからかう様に、西村先生の口真似をします。

「———“教師は生徒を正面から受け止める”って。先生が絶対正面から受け止めるってわかってたからこそ、回り込みが成功するって思ってましたよ」

そう言われた西村先生も、聞いていた自分たちも最初は目を丸くしますが……

「はっはっはっ!まさかお前に一本取られるとはな!吉井、お前も唯のバカではないらしい!なるほど。そういうことなら、今度はお前に対しては接し方を変えたいくとしよう!」
「ふふっ♪アキさんったら、西村せんせ相手に凄い事考えてたんですね」
「ったく、バカの発想と言うか鉄人相手に怖いもの知らずというか。明久らしいと言えば明久らしいな」
「えっ!?な、何でみんな笑うの!?僕そんなにおかしなこと言ってないよね!?」

……自分も皆さんも、負けたハズの西村先生も楽しげに笑いだします。ふふふっ♪流石アキさん。本当にアキさんって面白い方ですね。

「さぁ、喜ぶのは良いがお前らもとりあえずは整列しろ。試合終了の挨拶がまだだろう?」

「「「「「「「はーい!」」」」」」」

先生に言われた通り、再び試合開始の時と同じくグラウンドに整列する事に。そして————

『二年Fクラスチーム対、教師チーム。3対2で二−Fの勝利です!』

『『『ありがとうございましたっ!!!』』』

————こうして、長きにわたる自分たちの野球大会は自分たちの大逆転勝利、そして優勝という結果で幕を閉じました。


———閉会式———


野球大会を終え、最終種目のクラス対抗リレーの後は閉会式です。他の全クラスは勿論自分たちFクラスもグラウンドに整列して、優勝クラスの表彰をじっと見守っています。

『———体育祭総合優勝、3−D。代表は前へ』
『はいっ』

ああ、そうそう。ちなみに自分たちFクラスの体育祭の順位は学年で四位で、全体では一三位となっています。本当はかなり良いところまでいってましたが、召喚野球の作戦に使った借り物競争での無得点が響いたようでこの結果になってしまいました。普段からよく体を動かしている自分たちにしては、ちょっと低い順位かもしれませんね。ですが不満を告げるFクラスの生徒さんは誰一人としていません。そう、なぜならば———

『———生徒・教師交流召喚獣野球。優勝、2−F』

自分たちにはコレがあります。クラスの皆さんも小声で嬉しそうに話していますね。あの状況で教師チームに打ち勝って優勝できたことによる達成感と、自分たちの私物が戻ってくるであろう期待感で皆さん胸が一杯みたいです。そりゃあ嬉しくないわけがありませんもの。

『———それでは、これにて文月学園体育祭を終了します』

各競技の優勝クラス発表と学園長のありがたいお話も終わり、これで体育祭の全プログラムは終了となります。他のクラスの生徒たちが帰宅の途につく中、自分たちFクラスの皆さんは早速担任の西村先生のところへと集まります。

『さぁ、俺たちのお宝を返して貰おうか!』
『俺のDVD!俺の写真集!俺の抱き枕!』
『俺の聖典《エロ本》!俺の宝物《エロ本》!俺の参考書《エロ本》!』

……え、えーっと……?そう、口々に没収品の返還を要求するクラスメイトの皆さん。周りには他のクラスの皆さんもいるので……ちょ、ちょっとだけ恥ずかしいですね。西村先生もはそんなクラスメイトの姿をジト目で見ながらも溜め息を吐きます。まあ、ですが———

「……まぁ、約束は約束だ。没収品は返還しよう」

———ルールはルール。約束は守ると、仕方なさげに呟きました。

『『『よっしゃあぁああああああああああああ!』』』


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