二次創作小説(紙ほか)

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薄桜鬼×緋色の欠片
日時: 2012/09/26 13:48
名前: さくら (ID: cPNADBfY)



はい。
初めましてな方もそいうでない方もこんにちは。
またさくらが何か始めたで。と思っている方もいると思いますが
薄桜鬼、緋色の欠片好きの方には読んで頂きたいです


二つの有名な乙女ゲームですね
遊び感覚で書いていくので「なんやねん、これ」な心構えで読んでもらえると嬉しいです←ここ重要


二つの時代がコラボする感じです
あたたかい目で見守ってやって下さい

それではのんびり屋のさくらがお送りします^^

Re: 薄桜鬼×緋色の欠片 ( No.130 )
日時: 2013/08/05 13:34
名前: さくら (ID: lDRmYQrD)

アゲハさん

こんにちは
読んでいただきありがとうございます^^

千鶴もこの騒動に巻き込んでいきたいと思いますので見守ってあげてください笑



美蓮さん

はじめまして^^
読んでいただきありがとうございます

そうなんですよ!
今回のこの騒動で忘れられそうですが、慎司君のこともあるんです
なぜ角屋に慎司がいたのか、なぜ女の姿をしていたのか
また後で語るので温かい目で見守ってあげて下さい

皆さんに心配されてますが、拓磨はいつ回復するのか?
千鶴は大丈夫なのか
これからはまた説明ばっかりで難しい文面が続くと思いますがまた読んでやって下さい^^

Re: 薄桜鬼×緋色の欠片 ( No.131 )
日時: 2013/08/05 13:40
名前: さくら (ID: lDRmYQrD)

翌日。いつの間にか深い眠りについていた珠紀は、ふっと目を覚ました。
古い木造の天井を見つめた後、障子から漏れる光を確認して朝であることを知る。次に横に視線を投じると穏やかな表情で眠っている拓磨がいた。
昨日よりかはだいぶ顔色も良くなったように思えて、珠紀は安堵する。
そして負傷した腕を庇いながら上体を起こした。昨日のようにふらふらとしない。傷の痛みはあるものの、耐えられないほどではなかった。
起き上がって拓磨を見つめた後部屋を出る。冬の到来を告げるかのように風は冷たく、廊下の冷たさに凍えながら庭を横切って広間に向かった。

「珠紀さんっ」

声をかけられて振り返ると洗濯物を洗っていた大蛇が駆け寄ってきた。
そして珠紀が答えるより早くその腕をとって傷の具合を確認する。

「傷口は塞がったようですね。後で薬を塗りましょう。あぁ、単姿では寒いですよ。これを…」

大蛇は自分が着ていた羽織を珠紀に着せてやる。優しい温もりに珠紀は微笑した。

「ありがとうございます。大蛇さん。あの…」
「鴉取君と狐邑君は今朝食をとっているはずですよ。ここは松本先生のお宅です。鬼崎君が回復するまでお邪魔させてもらってるんですよ」
「…私、夢を見ていたんでしょうか」
「え?」

腕の傷を見つめて珠紀はぽつりと呟いた。大蛇は首を傾げて彼女の言葉の先を待つ。

「白い髪の男の人たちに襲われて…凄く怖かったんです…あれは夢…?」

他人事のように呟く珠紀の肩に大蛇は手を置いた。

「珠紀さん。それはこれからお話しましょう。残念ですが夢ではありません。これから酷な話をしますが…それでもこの先の我々の行動について考えなくては…」

不安げに顔を曇らせる珠紀に大蛇は微笑みかけた。

「それよりも、朝食にしましょう。今用意しますので先に居間に行って下さい。その後で松本先生に傷の具合を診てもらいましょうね」

そこで大蛇と別れると珠紀は居間に向かった。そっと障子を開けるとちょうど朝食を食べ終えた真弘と祐一が出迎えてくれた。

「珠紀!回復したのかっ」
「顔色も良いようだ…良かった」
「はい。心配かけました。先輩達が助けてくれたんですよね。ありがとうございました」

あの夜のことはどうもうろ覚えで記憶がはっきりしない。ただ自分が気を失ったことだけはわかる。現に倒れたのだ。そのとき近くにいた二人に助けてもらったのは間違いない。
祐一の傍で眠っていたオサキ狐が起き上がって珠紀に駆け寄る。

「おーちゃん!心配かけてごめんね?」
「にー!にー!」

二人の前に腰掛けた珠紀は膝の上で飛び跳ねるオサキ狐を優しい手つきで撫でる。

「拓磨はまだ眠っていたか」
「はい。昨日よりは顔色も良くなってました」
「さすがに腹を刺されちゃ回復もまだ先だろうなぁ」

ぼやく真弘に祐一は鋭い視線を送った。祐一に睨まれた真弘はそこで初めて失言に気付く。

「腹を…刺された?」
「あー!その、何だ!ちょっと刃物でだな…っ」
「刃物…?」

言い繕う真弘だったが、どれも失言で終わってしまった。みるみる不安そうに顔色を曇らせる珠紀に祐一は落ち着いた語調で話しかける。

「松本先生のおかげで助かった。大丈夫だ。後は拓磨の回復を待つだけだ」
「そうですか…良かった」

余計なことを口走った真弘は気まずそうに茶を啜った。口を開けば珠紀を不安にさせてしまう。
ちょうどそこへ珠紀の朝食を持ってきた大蛇が入ってきた。

「お待たせしました。ゆっくり召し上がってくださいね」
「ありがとうございます、大蛇さん」

白い湯気が立つ白飯と味噌汁に食欲が湧く。珠紀は箸を手にとると温かい朝食に舌鼓を打った。
他愛ない世間話をしながら箸を進めていく。皆いつも通りであの夜が何だったのかわからなくなってきた。朝食も取り終えた珠紀が箸を戻すと、そこへ松本がやって来た。

「やぁ、おはよう。気分はどうだね?」
「大丈夫です」
「どれ…」

持っていた薬箱を脇に置いて、松本は珠紀の前に腰掛ける。そして彼女の腕を取ると巻いていた包帯を解き始めた。
そこで珠紀は一人戦慄した。自分の腕を裂くように縦に伸びる生々しい傷口が目に飛び込んでくる。赤く傷口は腫れ、瘡蓋ができてはいても傷口付近は赤くなっていた。そして手首には強い圧力がかかった痕、鬱血ができている。それを目にした途端、あの夜のことが鮮明に思い出された。

「うむ…傷口は塞がっているようだね。傷薬を塗っておくから痛みがひくまであまり無理をしないように…どうかしたかね?」
「…いえ……」
「珠紀さん?」

傍で珠紀を見守っていた男三人は小首を傾げた。肩を震わせ急に気色が悪い珠紀に松本も眉を顰める。

「…あの夜…私…」

珠紀の瞳が大きく見開かれ、そのときのことを思い出す。
血を、吸われそうになった。腕を掴まれたかと思った刹那、男が刃を抜いた。腕に傷を負ったかと思うと視界が回って地面に叩きつけられる。そのときに手首を尋常ならざる握力で握られ、鬱血ができた。
そして動けない珠紀の腕に流れる血を啜ろうと群がる男達の姿を思い出して、珠紀の頬には涙が伝っていた。

「怖かった…私…あの時どうすることもできなくて…」

血を吸われるなど経験したことがなかった。その恐怖で体は金縛りにあったかのように動けなくなり、声も出なかった。あそこで祐一が駆けつけてくれなければ今頃自分がどうなっていたかなどと考えることもおぞましい。
珠紀は自分の肩を抱いて涙を零す。

「あれは…あの人達は一体…」
「珠紀さん」

大蛇の大きな手が珠紀の頬に触れる。優しくそっとその涙を拭ってやると大蛇は真剣な表情で続けた。

「これからお話します。少し混乱するかもしれませんが、落ち着いて聞いてほしいんです」

大蛇の言葉に珠紀は目を瞬いたが、気を取り直して涙を拭った。
泣いてはいけない。泣いてばかりでは前に進めない。恐怖に立ち向かわなければ真実はわからないのだ。
松本は場を読んで静かに退出した。
居住まいを正すと珠紀は大蛇に向き直った。

「すみません、取り乱してしまって…」
「いいえ。ではゆっくりお話しましょう。あの晩一体何が起こったのか…」

Re: 薄桜鬼×緋色の欠片 ( No.132 )
日時: 2013/08/06 15:21
名前: 「でつ」って書くとスヌーピーになります (ID: 8jXgF63k)

まだ現在も連載中なら、新しい掲示板に移動してはどうですか。
ここは過去ログですので。

Re: 薄桜鬼×緋色の欠片 ( No.133 )
日時: 2013/08/06 15:59
名前: さくら (ID: lDRmYQrD)

「でつ」って書くとスヌーピーになりますさん

こんにちは
ご意見ありがとうございます

さくら自身パソコンには不慣れで、知識もあまりありません汗
なのでスヌーピーさん(すみません、省略させてもらいます)の意見を聞いてびっくりしています

ここは新規スレッドは立てられなくても更新はできると聞いたので、そのままこの『旧』で活動していましたが…

そんなことができるんですか!←無知な作者です汗
…考えてもいませんでした
『旧』だとこの先書けなくなるんでしょうか
ちょっと管理人さんに質問してみます

Re: 薄桜鬼×緋色の欠片 ( No.134 )
日時: 2013/08/06 22:49
名前: さくら (ID: lDRmYQrD)

突然ですが
スヌーピーさんの意見をきっかけに、スレッドを移動することになるかも知れません

二次小説(紙ほか)板【旧】から【新】の方へ移動するかもです
「最近更新しないな、こいつ」
と思ったら【新】の方を覗いてみて下さい

すぐには多分移動しません
管理人さんの都合にもよるのでまだ先かと思いますが…

移動しても見捨てないでやってください←ここ本音
これからもさくらをよろしくお願いします


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