コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 最強次元師!!【※新スレ作成におけるお知らせ有り】
- 日時: 2015/03/15 09:40
- 名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: u/FYQltH)
- 参照: http://ncode.syosetu.com/n5050ci/
運命に抗う、義兄妹の戦記。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
基本毎週日曜日に更新!
※追記
実は、本作を一から書き直そうと思いまして別サイト様にて“完全版”を再連載し始めました。
やりたい話が多くて一度断念してましたが、やっぱり優先しようと思ってもう一度記載致します。
ご興味のある方はどうぞ! 上記のURLで飛べます*
とってものんびりと、更新する予定です。
Twitterの垢をつくってみました→@shiroito04
イラストとか宣伝とかを呟いてます!
※注意事項
・荒らし・中傷はお控え下さい。
・チェンメなんかもお断りしてます。
●目次
prologue >>001
第001次元 >>002第011次元 >>012第021次元 >>048
第002次元 >>003第012次元 >>013第022次元 >>050
第003次元 >>004第013次元 >>019第023次元 >>052
第004次元 >>005第014次元 >>020第024次元 >>055
第005次元 >>006第015次元 >>021第025次元 >>059
第006次元 >>007第016次元 >>025第026次元 >>060
第007次元 >>008第017次元 >>027第027次元 >>063
第008次元 >>009第018次元 >>030第028次元 >>065
第009次元 >>010第019次元 >>044第029次元 >>070
第010次元 >>011第020次元 >>046第030次元 >>071
第031次元 >>072第041次元 >>146第051次元 >>224
第032次元 >>077第042次元 >>169第052次元 >>230
第033次元 >>081第043次元 >>176第053次元 >>234
第034次元 >>082第044次元 >>179第054次元 >>241
第035次元 >>090第045次元 >>180第055次元 >>245
第036次元 >>097第046次元 >>189第056次元 >>260
第037次元 >>104第047次元 >>191第057次元 >>262
第038次元 >>108第048次元 >>203第058次元 >>264
第039次元 >>109第049次元 >>209第059次元 >>268
第040次元 >>138第050次元 >>216第060次元 >>274
第061次元 >>298第071次元 >>359第081次元 >>385
第062次元 >>300第072次元 >>361第082次元 >>388
第063次元 >>308第073次元 >>365第083次元 >>391
第064次元 >>337第074次元 >>369第084次元 >>393
第065次元 >>338第075次元 >>370第085次元 >>399
第066次元 >>339第076次元 >>371第086次元 >>402
第067次元 >>345第077次元 >>377第087次元 >>403
第068次元 >>346第078次元 >>378第088次元 >>413
第069次元 >>352第079次元 >>380第089次元 >>414
第070次元 >>353第080次元 >>383第090次元 >>417
第091次元 >>420第101次元 >>448第111次元 >>480
第092次元 >>421第102次元 >>450第112次元 >>484
第093次元 >>422第103次元 >>458第113次元 >>489
第094次元 >>427第104次元 >>459第114次元 >>495
第095次元 >>431第105次元 >>467第115次元 >>499
第096次元 >>432第106次元 >>472第116次元 >>501
第097次元 >>433第107次元 >>475第117次元 >>502
第098次元 >>436第108次元 >>477第118次元 >>504
第099次元 >>444第109次元 >>478第119次元 >>507
第100次元 >>445第110次元 >>479第120次元 >>508
第121次元 >>509第131次元 >>544第141次元 >>558
第122次元 >>510第132次元 >>546第142次元 >>560
第123次元 >>511第133次元 >>547第143次元 >>563
第124次元 >>512第134次元 >>551第144次元 >>564
第125次元 >>520第135次元 >>552第145次元 >>565
第126次元 >>521第136次元 >>553第146次元 >>576
第127次元 >>528第137次元 >>554第147次元 >>590
第128次元 >>533第138次元 >>555第148次元 >>595
第129次元 >>534第139次元 >>556第149次元 >>608
第130次元 >>536第140次元 >>557第150次元 >>623
第151次元 >>631第161次元 >>683第171次元 >>759
第152次元 >>632第162次元 >>711第172次元 >>760
第153次元 >>633第163次元 >>719第173次元 >>762
第154次元 >>637第164次元 >>726第174次元 >>764
第155次元 >>643第165次元 >>739第175次元 >>766
第156次元 >>655第166次元 >>749第176次元 >>768
第157次元 >>659第167次元 >>753第177次元 >>769
第158次元 >>664第168次元 >>754第178次元 >>770
第159次元 >>665第169次元 >>755第179次元 >>771
第160次元 >>680第170次元 >>758第180次元 >>772
第181次元 >>773第191次元 >>788第201次元 >>813
第182次元 >>775第192次元 >>789第202次元 >>814
第183次元 >>776第193次元 >>792第203次元 >>826
第184次元 >>777第194次元 >>793第204次元 >>832
第185次元 >>778第195次元 >>794第205次元 >>835
第186次元 >>781第196次元 >>795第206次元 >>841
第187次元 >>782第197次元 >>798第207次元 >>853
第188次元 >>783第198次元 >>802第208次元 >>854
第189次元 >>784第199次元 >>803第209次元 >>855
第190次元 >>785第200次元 >>804第210次元 >>858
第211次元 >>862第221次元 >>883第231次元 >>897
第212次元 >>868第222次元 >>884第232次元 >>898
第213次元 >>873第223次元 >>888第233次元 >>901
第214次元 >>874第224次元 >>889第234次元 >>902
第215次元 >>875第225次元 >>890第235次元 >>903
第216次元 >>876第226次元 >>892第236次元 >>904
第217次元 >>877第227次元 >>893第237次元 >>905
第218次元 >>878第228次元 >>894第238次元 >>906
第219次元 >>879第229次元 >>895第239次元 >>907
第220次元 >>882第230次元 >>896第240次元 >>908
第241次元 >>909第251次元 >>929第261次元 >>955
第242次元 >>913第252次元 >>930第262次元 >>956
第243次元 >>914第253次元 >>933第263次元 >>957
第244次元 >>915第254次元 >>947第264次元 >>958
第245次元 >>916第255次元 >>948第265次元 >>959
第246次元 >>917第256次元 >>949第266次元 >>960
第247次元 >>918第257次元 >>951第267次元 >>961
第248次元 >>919第258次元 >>952第268次元 >>962
第249次元 >>921第259次元 >>953第269次元 >>963
第250次元 >>926第260次元 >>954第270次元 >>964
第271次元 >>965第281次元 >>977第291次元 >>988
第272次元 >>966第282次元 >>978第292次元 >>989
第273次元 >>967第283次元 >>979第293次元 >>990
第274次元 >>968第284次元 >>981第294次元 >>991
第275次元 >>969第285次元 >>982第295次元 >>992
第276次元 >>970第286次元 >>983第296次元 >>993
第277次元 >>973第287次元 >>984第297次元 >>994
第278次元 >>974第288次元 >>985第298次元 >>995
第279次元 >>975第289次元 >>986第299次元 >>996
第280次元 >>976第290次元 >>987第300次元 >>997
※第301次元〜は新スレにて連載予定
●おまけもの●
●資料集など
皆のプロフィール1 >>218
皆のプロフィール2 >>278
皆のプロフィール3 >>287
皆のプロフィール4 >>288
皆のプロフィール5 >>289
皆のプロフィール6 >>503
主な登場人物 >>852
さいじげテスト。 >>843
最強次元師!! について >>58
●番外編
キールアの想い >>41
メイド喫茶祭り① >>327
メイド喫茶祭り② >>331
メイド喫茶祭り③ >>341
友達の証① >>492
友達の証② >>493
友達の証③ >>494
疎外少年と次元少女① >>810
疎外少年と次元少女② >>811
疎外少年と次元少女③ >>812
蛇梅隊DE☆大集合!! >>829
E FIEDLA >>941
英雄と妖精 >>945
●外伝
第001時限 >>942
第002時限 >>943
第003時限 >>944
●キャラ絵(1人)
奏様が描いて下さったルイル >>116
奏様が描いて下さったティリ >>105
奏様が描いて下さったロク >>119
奏様が描いて下さったロク(舌出しVer.) >>185
奏様が描いて下さったロク(ポニテVer.) >>523
奏様が描いて下さったキールア >>127
奏様が描いて下さったアリル >>141
奏様が描いて下さったリリアン >>148
奏様が描いて下さったミル >>154
奏様が描いて下さったフィラ副班 >>162
奏様が描いて下さったレト >>168
奏様が描いて下さったレト(メイド服Ver.) >>329
奏様が描いて下さったガネスト >>304
奏様が描いて下さったガネスト(メイド服Ver.) >>318
奏様が描いて下さったアルア >>460
●キャラ絵(複数)
奏様が描いて下さったレト、ロク、キールア >>693
奏様が描いて下さったエン、ミル、リルダ >>737
☆奏様には毎度ご感謝しております!!
すごく似ていて、イメージ通りです
キャラの絵が分からない場合には奏様の絵を見て下されば納得します!!
これからも描き続けてほしいですね、是非とm((黙
●お知らせなど
* 2009 11/13 執筆開始
* 2013 09/01 執筆中断
* 2014 01/17 執筆再開
* 2014 10/19 別サイトにて再連載開始 >>980
* 2015 03/15 新スレ作成におけるお知らせ >>998
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- Re: 最強次元師!! ( No.490 )
- 日時: 2010/07/31 22:21
- 名前: 奏 (ID: XL6hbgia)
いやもう、マジかっけぇっす、ロク姉さん!((
・・・私の方が年上だったorz
うし!時間あったら描きますぜ!ww
いいの!面白いからいいの!w
・・・本当?
・・・・・・じゃあ・・・書いておくれ!((ry
楽しみにしてるよb
でもさ、クソってあれだよね、正確に言えば。
カタカナだからまだいいけど、感じだと「糞」だしね、なんかアレだよね←
- Re: 最強次元師!! ( No.491 )
- 日時: 2010/08/01 17:15
- 名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: TV9sr51/)
>>奏
ロク姉さんwwwww
あたし結構年齢近かったりw
描いてくれるのッ!?
奏はやっぱ優しいやぁ(´∀`*)
面白いからいいんですかwwww
そりゃ良かったどw
いやぁ、いつか書きたいと思ってたんだよねw
ルイルとティリの出会い話w
楽しみにしてくれるとはありがたやーw
クソwwwwww
いや、だからあたしもちょっと躊躇しますたw
糞はいかんだろ、と思って((
- Re: 最強次元師!! ( No.492 )
- 日時: 2010/08/01 19:05
- 名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: TV9sr51/)
番外編 友達の証
『世界中の何より、笑顔が1番————————、だよ?』
「ガネスト〜?まだぁー?」
「はいはい・・・、全くルイルはせっかちですね」
「だって早く食べたいんだもん♪」
ルイルは台所にいるガネストに文句の一言。
どうやらケーキを焼いているらしい。
「はい、出来ましたよ。ルイルお嬢様」
「その呼び方やめてよねー?ルイルでいいよ」
「はは、冗談です」
その昔、ルイルとガネストは親の関係で執事とお嬢様の関係を築いてしまった。
その頃も何か揉め事があったらしいが、今回は飛ばさせてもらおう。
「そういえば、今日って何もないの?」
「はい、午後の予定では何も」
「んじゃ外遊びに行ってもいいんだ??」
「はい」
「わぁーいっ!」
ルイルは飛び跳ねて喜んだ。
そのルイルの笑顔にガネストが安堵のため息をつく。
「何ぃー?」
「いえ、元気で何よりです」
「んじゃ遊びに行ってくるねぇー?」
「お気をつけて」
「うんっ!」
ルイルはレースのついた可愛らしい服を着て、いつもの帽子を被り、外へと足を運ばせた。
「♪〜、♪〜〜」
鼻歌を歌いながら、くるりと回り、笑顔で街を歩くルイル。
(こんなに楽しいのも、ロクちゃんのおかげかなぁ・・・?)
ルイルはそんな事を思い考えながら、公園まで辿りついた。
そこでふと見るといつもの子供はいなく、1人の少女がブランコで揺られていた。
「ねぇ、君1人?」
「・・・・」
「ねぇってばぁー」
「・・・・」
「ねぇ遊ばない?あたし今1人——————」
「庶民がやるようなつまらない群れ事は嫌いなの。邪魔だから消えてくれる?」
「・・・・?」
「・・・・」
「それって、あたしに怒ってるの?」
「・・・・」
「いいじゃん、ねぇってばぁーっ!」
「人の話を聞かない人間は1番嫌い。邪魔って言ってるのが聞こえないの?」
「うー・・・」
少女はそれだけ言い残すと、颯爽と去っていった。
その、綺麗で汚れ無き灰色の髪の毛を揺らしながら。
「・・・なぁーんか、気になるなぁ」
ルイルはため息をついて、家へと帰っていった。
「あ、おかえりなさいませ、ルイルお嬢様」
「やめてってばぁー・・・」
「何かあったんですか?」
「色々とねぇー」
「ルイル」
「ん?」
「『笑顔が何よりの宝であり心の証』そうロクは言いましたよ?」
「そうだね。やっぱ笑顔が1番っ!」
「それでこそルイルです。何があったかしりませんが落ち込まないように」
「はぁーい、大丈夫だよっ!」
ルイルは軽く夕食をすませ、自室のベッドにぽふんっ、というように飛び込んだ。
「あの子・・・、何ていうんだろう・・・」
『人の話を聞かない人間は1番嫌い。邪魔って言ってるのが聞こえないの?』
「何があったんだろう・・・」
ルイルは呟くようにそう言った。
どうやら今日出会った少女との会話を根に持っているらしい。
だが、ルイルはそのまま目を瞑り、眠っていってしまった。
- Re: 最強次元師!! ( No.493 )
- 日時: 2010/08/01 19:05
- 名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: TV9sr51/)
番外編 友達の証
ルイルはまたしても昼食を食べ終えたあと、公園に走っていってしまった。
「はぁ・・・、はぁ・・・、今日、いるかな・・・」
「・・・・、また貴方ね」
「良かったー、毎日来てるんだ?」
「・・・・」
「いいかげん、話してくれてもいいじゃんっ」
「貴方ような人間と話す事なんてないけど」
「・・・、そんな冷たい事言わなくてもいいじゃん」
「・・・じゃあ、貴方は暖かい事を言ってくれるのかしら、この私に」
「え・・・・」
「・・・・」
「暖かいとか冷たいとかは別としてー・・・。とりあえず、目を合わせて話してくれるかな?」
「嫌」
「・・・ねぇ、明日も来る?」
「来ない」
「あたし、ぜっーったいに貴方と向き合って話せるまで、毎日ここ来るからねっ!」
「それじゃあ私は2度と此処には来ないわ。貴方がいるならね」
「・・・・いい?」
「私は会いたくないの。余計な事しないで」
少女は言い捨てると、またしても去ろうとした。
が、
ガシ———————ッ!!
「・・・・え・・・・?」
「・・・やっと目合ったね。貴方綺麗な目してるね、羨ましいっ」
「・・・・・離して」
「いーやーだっ!名前だけ教えて?」
「嫌。離してッ!!」
少女はルイルの手を振り払うと、1度も振り返らずに去っていった。
ルイルは自分の手を見て悲しい気持ちになったのか、もう1度手を握り返した。
「・・・絶対、絶対待ってるからねーーーーッ!?」
「・・・・」
少女からの返事が返ってこないまま、ルイルはまたニッっと笑った。
「やっぱ、あたしあの子好きかも♪」
ルイルはまた鼻歌を歌いながら、家へと足を運んだ。
あれから幾日も幾日も、
ルイルはあの公園を訪ねた。
少女があれから現れた事はないが。
そして、3ヶ月が過ぎようとしていた・・・——————。
「あ・・・、そうだっ!」
ルイルは何か部屋で作り始めた。
その様子にガネストも不思議がっていたが、
ルイルの笑顔を見て安心したように食器を片付けにいった。
「今日いるかなー・・・」
天気、雨。
今日もあの少女の姿は見えなかった。
ルイルが帰ろうと振り向いたとき・・・————————、
「あ・・・・・ッ!!!」
後ろには、傘を差したあの少女がいた。
「やっぱり、来てくれたんだっ!」
「・・・バカじゃないの?」
「・・・へ?」
「私を待って、3ヶ月経った。どうしてそこまでして私の名前を知ろうとするの?」
「ただ単に名前が知りたいわけじゃないの。友達になりたかったんだ」
「・・・友達?」
「うん、友達っ!」
「・・・・、残念だけど、それは無理ね」
「へ・・・・?」
「私は友達なんて戯言で繋がった関係の人間なんて嫌いなの。いいかげんやめてくれない?」
「嫌だっ!だって・・・っ!」
「私はもうこの街には来ないわよ。そろそろ引越しするの」
「え・・・」
「貴方と2度と会う事もないわね。幸運でしょ?」
「・・・・、バカじゃないの?」
「・・・・?」
「それじゃああたしが引越し先まで貴方に会いに行くッ!!」
「・・・・ッ!?」
「だってあたし貴方と友達になりたい、友達になりたいのッ!!」
「嫌だって言ってるの。鬱陶しいからついてこないでッ!!」
少女がルイルに言葉を発した瞬間、
ルイルは街に響き渡るくらい大きく笑い始めた。
「はははははははッ!!」
「・・・何が可笑しいの?」
「全部、全部だよっ」
「全部・・・・?」
「そうやって自分の感情押し殺して、何の意味があるの?」
「意味はないわ」
「『笑顔は何よりの宝であって、心の証—————ッ!!!』」
「・・・・それ、何?」
「この間出会った女の子の名言。そのおかげであたしもガネストも笑顔を取り戻せた」
「だから?」
「だからその腐った心、あたしが根っこから叩き直して上げるッ!!」
「・・・・無理。貴方じゃ絶対ね」
「無理じゃない。貴方は笑顔がなさすぎなの。それこそ本当のバカって言うんだからねっ!!」
「・・・、もう帰っていいかしら?」
「絶対帰さないッ!!貴方があたしに名前を教えてくれるまで、絶対に帰さないからッ!!」
「・・・・どう、して・・・」
「・・・・?」
「どうしてそこまでして友達なんかになろうとするの?」
「そんなの、あたしが貴方を好きだからに決まってるでしょ?」
「・・・・・っ!?」
「相手に好かれるためにはまず自分から。だから・・・」
「私は・・・・、絶対友達なんか作らない————————ッ!!!」
少女はまたしてもルイルに怒鳴りつけ、その怒り狂った表情でルイルの横を通っていった。
ルイルはその場に立ち尽くし、無力な自分に心を痛感していた。
自分じゃあの子を救えないのか、友達になれないのか、と。
(どうして・・・・、私があんな子にあそこまで動揺しなきゃいけないの——————?)
少女は早歩きで街を走り、途中でぴたりと止まってしまった。
(友達・・・、だなんて———————)
その時だった、
少女が横に振り向いた時、大型のトラックが目の前に現れた。
キキィィィィィィィィィ————————————ッ!!!!
(友達・・・・、なんて・・・—————————ッ!!!)
- Re: 最強次元師!! ( No.494 )
- 日時: 2010/08/01 19:04
- 名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: TV9sr51/)
番外編 友達の証
キキィィィィィィィィィ————————————ッ!!!!
バ——————————————————ッッ!!!!!
少女が轢かれる直前、
何者かが横から少女を引っ張り、一瞬にして救い出した。
少女は目をまんまるにして驚き、今の一瞬に動揺までしていた。
「なんで・・・・、あんたがいるの・・・?」
「何でって・・・、なんか嫌な予感したんだよね。昔からそういう勘は働くんだよねぇー」
そうやって少女を助け出したのは、なんとルイル・ショートスだった。
先ほどの公園から走って追いかけ、この状況になりながらも少女を救い出したのだ。
「あんな事して、貴方も死ぬところだったのよッ!?」
「・・・?、だから?」
「だから?・・・・って・・・・」
「あたし、言ったはずだよ?友達になりたいって」
「・・・・」
「友達になりたい人に対して、命がけで助けるのは当たり前、そうじゃない?」
「・・・・・当たり前、なんかじゃないわ」
「へ・・・?」
「そんなの、絶対に有り得ないッ!!友達を助けるなんて、バカバカしいッ!!」
「バカバカしくて結構ッ!!だってあたしそういう人間だもん」
「・・・・・」
「あたしが出会った女の子も、こういう人だから」
「・・・・ッ!!」
「だからあたし思った。命がけで人を助けるって当たり前なのかなって」
「そんなわけないでしょ?第一・・・」
「・・・・ねぇ、もしかして友達、いたの?」
「・・・・ッ!?」
「いたんでしょ?だからあんな態度・・・」
「貴方に関係ない。ただ・・・」
「ただ?」
「礼だけは言っておくわね」
「そか、良かったっ!」
「・・・・、本当に」
「・・・?」
「友達、信じてるっていうの?」
————————そう、私だって信じてた。
昔の私の友達は大好きだった。
この子みたく笑顔の絶えない優しい子。
だからずっと信じてたのに。
ずっと待ってたのに。
「ねぇティリ、友達ってさ」
「ん?」
「あたし達みたいな事、言うんだよね?」
「そう・・・かもね」
「だったらティリ、此処の公園で待っててよっ!友達の証を持ってきてあげるからっ!」
「友達の・・、証・・・?」
「そう、あたし達が友達っていう、証っ!」
嬉しかった、何よりその言葉が。
だから信じてたのに、友達っていう言葉を。
「リ・・・・、リ・・・?」
私が何時間も何時間も待ってたのに、リリは姿さえ現さなかった。
リリは来なかった。
そう、それは全部“偽り”だったから。
「リリ・・・?どうして・・・?」
「どうしても何もバカらしいよね?あたしこういう人騙すのだーい好きだから♪」
「今までのは全部嘘だった・・・、の?」
「そう、嘘♪近所の子にあの子と友達関係が1年続いたらご褒美貰える約束だったの」
「・・・う・・・、そ・・・・」
「もうあれから1年経ったし。もうダルくてしょうがなかったよ」
「そんな、リリッ!!」
「あんたとなんか、友達になりたいって思ってる人1人もいないんだからね—————?」
「——————————ッ!!?」
その言葉が私の心を閉ざした。
私と友達になりたいと思う人なんて、誰もいないんだって、気付いたから。
だから嫌いなの、“友達”っていう上辺だけの付き合いなんて。
「・・・もう帰らせて。雨が酷くなったから」
「でも・・・・ッ!!」
「友達なんて・・・、上辺だけの関係じゃない」
「・・・・、これあげる」
「・・・?」
「この帽子、半日かけて作ったの。あたしとお揃い♪」
「・・・・ッ!?」
「上辺だけ、とか言わないでよ。そんなの悲しくなるだけだし」
「・・・・・・・」
「人生笑顔じゃないとつまんないよ?笑わないと損損っ!」
「笑・・・う・・・・」
「あたしだって貴方に何があったのかなんて分からないし、気持ちも知ったこっちゃない。
でもあたしは貴方が好きだから友達になりたい。笑顔のない人を救いたいっ!ただそれだけなの。
どんなに貴方が嫌いでもいい。でも忘れないで」
「・・・・?」
『世界中の何より、笑顔が1番————————、だよ?』
「————————————ッッ!!?」
「貴方が毎日あの公園に通ってたのは、誰かと友達になりたかったから、でしょ?」
「そ・・・・れは・・・・」
「素直って大事だと思う。まぁあたしも未だに素直になれないとこ沢山あるけどね」
「・・・・・」
「お願い、とは言わないよ。でもあたしは待ってるからね♪」
ルイルは一言そう残し、傘を拾って歩き出そうとした。
だがその時、
「ティリナサ・ヴィヴィオ・・・・」
「え・・・・・?」
「私の・・・、名前・・・」
少女、いやティリナサ・ヴィヴィオはそう言った。
ルイルは忽ち笑顔になって・・・。
「あたしルイル・ショートスっ!今後とも宜しくねっ!ティリちゃんっ!」
今までにない笑顔でそう言った。
ティリも小さく微笑んだ。
「そういえば・・・、幾つ、だっけ?」
「私は・・・7」
「そっかぁっ!あたしは9。年齢違うけどいいよね?」
「ルイル・・・、姉さん」
「へ?」
「そう、呼んでもいい・・・?」
「・・・・もっちろんっ!!」
ルイルとティリ。
この2人には年の差なんて関係のない友情が出来上がった。
ルイルとティリはその後に別れ、ティリも1人、街を歩いていた。
今までになく嬉しそうに。
(私は多分求めてた・・・・、あの公園で本当に友達になってくれる人を・・・。
でも私は大きな間違いをしてた。友達というのは全てが悪いわけじゃない、いい人もいる事を。
ルイル姉さんと出会ってやっと分かった気がする、本当の友達の意味・・・。
私もああいう人になりたかったのかなって、今更気付いた・・・・)
ティリはずっと抱いていた友達への執念を砂のように消す事に成功した。
ルイルと出会って学んだ事、それは。
友達の証・・・、それはこの世に物体として存在するものではない事。
友達同士で築き上げていくものだ、と。
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