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ハイキューBL!
日時: 2015/06/13 22:43
名前: くるる (ID: rd7NbV2E)

初めまして。くるると申します。このスレを見て頂きありがとうございます。
最近、ハイキューにはまってしまい、
「月菅やっほい!」と思ったのがキッカケです。
どうでもいいですね。書けるのが、これです。

・月菅
・影月
・月影
・月山
・木赤
・黒大
・菅大
・及影
・及岩
・黒月
・及月

うん...誰も見ないな。お付き合い頂けたら幸いです。それでは宜しくお願い致します。

Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.309 )
日時: 2015/02/11 20:17
名前: くるる (ID: IxtPF2j4)


黒月

「俺、猫なんだよねー」

と、普段と変わらない表情で言ってきた。だから、それを本気には受け止めず、本に目を戻した。

「いや、マジだよ?」
「そうですか。凄いですねー」
「明らかに信じてなくね?」

肯定の目を向ければ、諦めきったように溜め息をついて、信じてくれないか、とかやっぱりなあ、とかブツブツ呟いていた。やっぱりと思うなら言わなければいいのに。というか、有り得ないのに。

「ほんとだぜ?」
「はあ.....。だったら証明してくださいよ」

そう言うと、待ってました!と言わんばかりの表情を浮かべ、妖しげに笑った。あれは何か企んでいる顔だなぁ。心配なんだケド。そうして、彼は目を閉じた。何処か影のあるこの顔立ちが僕は大好きだった。鍛え上げられた筋肉に、それに合う肌の色。長い睫毛の奥の瞳は、澄んだ黒い瞳で______


パチッ。


「!!!」
「あ、見とれてた?なあなあ、ツッキー、」
「見てません」
「ふーん。ま、いいけど。それより、ほら」

彼が自慢気に見せてきたのは、猫耳と、尻尾。
......いやいやいや。有り得ない。冗談が過ぎる。きっと手品だ。それ以外有り得ない。

「ほーら、見たかツッキー!」
「嘘でしょう。有り得ません」
「んー、どうしたら信じてくれんの?」
「たとえば、その尻尾。動くんですか?」
「おお、動くぜ」

彼はそう言うと、後ろを向きパッタパッタと尻尾を振らしてきた。あまりにリアルで、彼の意思のままに動くらしいそれがとても奇妙だった。
どうやらそれは猫耳もらしく、彼が目を閉じれば耳は垂れ、開ければゆっくりと上がる。触ればくすぐったいのか身を捩らせていた。

「どう?信じた?」
「分かりました、わかりましたよ。信じます」
「ふう...。ならよかった」
「他に、誰か知ってるんですか」
「今のところ研磨とツッキーくらいだな」

孤爪さんも猫っぽい、と呟くと、驚きを隠せない表情で、なんでわかった?と迫られた。そうだったのか。音駒という名は伊達じゃないな、と感心していた。彼が質問ばかりしてくる事など気にも止めず。

「お前になら、話していいかなと思ってさ」

え。

「え」
「いや、だってさ。一緒に練習してるし。それに、俺の彼女だし?」
「彼氏じゃ無いんですか。僕男なんですけど」
「俺とツッキーじゃ、俺の方が彼氏だろ?」

いやまあ、そうですけど。
それにしても、先程のあの言葉には驚いた。そんなに信頼されているのか。これからの事なんて考えずに?
......いや、考えたんだろう。きっと。彼は何度も何度も言うタイミングを探していたはずだ。それに、信じてもらえないかもしれないという不安だってある。その後僕が誰かに言いふらす可能性がある。けれど、それでも、僕には全部知っていて欲しかったのだろうか。僕になら言ってもいいと、思ったのだろうか。そう考えると、自分を上げすぎだな、と恥ずかしくなるけどそれ以上に、嬉しかった。

「なあ、赤葦と木兎遅くね?」
「何かしてるんじゃないですか」
「何か、ねえ。何か...俺もする?」
「は。するわけ無い......ッ!?」

ああもう。すぐこれだ。
だから、夜は嫌い。静かで、自分の声しか響かなくて、厭らしい水音と、放たれた輝き艶かしい白濁を朦朧とする意識の中で眺める。相手のトサカヘッドはそれをニヤニヤとこれまた厭らしそうな目で、笑顔で見つめるんだから。

「やっ、黒尾さ...誰か来たら...ッ!」
「誰も来ねえよ。大丈夫だって」

恨めしそうに見つめても彼にとってはどうでも良いのか既に自分の服を脱ぎ始めている。
夜の体育館なんて、ムードも何もない。
けれど、この少し汗臭い室内もひんやりと冷たい床ももう馴れて、今では少し、ここが好きだ。

「だーいじょぶ。な?」


「ツッキー、この話は内緒に...」
なんて、そんな事は決して言わずに全部お見通しな彼に苛ついて、目を逸らした。それが肯定の意味だと感じた彼は笑って遠慮なく、と僕に優しく、キスをした。



僕らの愛に、言葉なんていらない。








end
これでどうだリア友様。

Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.310 )
日時: 2015/02/13 22:46
名前: くるる (ID: Pk3oxKzN)


黒大

なんで。どうして。
そんな声は喧騒に掻き消された。何が起こったのか見たくなかった。聞きたくなかった。君に、何が起こったのかなんて。

聞こえるのは動揺の声。見えるのは真っ赤なアスファルトと君の横たわっている姿。臭うのは鉄の臭い。感じるのは君と先程まで手を繋いでいた、感触。肌にひりひりと感じる日差しや夏のぬるま風に、いっそう吐き気がして、頭がクラクラした。
こういう時、普通は泣き喚くんだろうな。救急車とか呼ぶのかな。呼ぶよな。普通は。
こんな状態でこんな事を考えている自分が恐ろしくて、夏だというのに寒気がした。シャツに引っ付いている汗が冷めて、ひんやりとした。

「だ、いち...」

呼び慣れない、なんて言って中々呼ばなかった名前は今はすんなりと出て、何でコイツの前で言えなかったんだろ、と呑気なことを考えていた。呼んでも起きない。ピクリともしなかった。風になびく短髪やしっかりとした筋肉に合う小麦色の肌。そして何より色素の薄い唇に、閉じたまま開かない、瞳。
ああ、もうきっと彼は。

そう考えると、何だか無性に腹が立って、声を荒げていた。


「なんでだよ!おい!大地!!目ぇ覚ませよっ!なんでっ、なん、で」


何したって何を言ったって戻ってこない君にこんなのは必要ないのだけれど。それでも、君に問い掛けるしかなかった。このちっぽけな世界にたった一人。君しかいないのに。君だけだというのに。君はもう戻らないのか。何をしても?何を言っても?なら、それなら、俺がここにいる意味なんて無いんだ。君がいない世界なんて、いらない。それなのに、いらないはずなのに。いる意味なんて無いのに。
なんで。まだ、生きていたい、なんて。目から涙が溢れて止まらなかった。苦し紛れに出る声はほとんど自分でも聞き取れず、喉の奥に何かが挟まっていてそれを取り出そうとすればするほど君のことを忘れるみたいで、それが嫌だったから、体が震えた。


ああ、そういえば、彼は白雪姫が好きだったな。
男のわりにそういうのを好んでいたのが不思議で、つい聞いてみたけれど、答えは予想を越えていた。

「あれな、白雪姫。だってあれ、お前みたいだし」

一瞬意味がわからなくて首を傾げていると笑って、肩を竦めていた。また問うと、観念したように頬を掻いて話始めた。

「白雪姫っていうか、それに出てくる王子。ひょっこり現れて、姫の心を奪っていく奴。お前みたい」
「ほほー?お前はそんな王子様みたいな俺に惚れたのかぁ?ほほぉ?へぇ?」
「......まあ、そんなとこ」

少し頬を赤らめる君が愛しくて、触れるだけのキスをした。そうすれば、もっと赤くなって何発か殴られたけれどそれさえも愛しかった。それが永遠に感じた。

「珍しく素直だな」

何て言えば、うるさい、と背が俺より低い君はどうにか目線を同じにしようと頑張っていた。そんな努力も無理だったようなので渋々諦めていたけど。




......白雪姫。白雪姫か。
確か最後のシーンは、眠った姫を優しいキスで目覚めさせる話だった。毒りんごを食べた姫、それを助ける王子。まるで俺達の様じゃないか。なあ、大地。俺はお前の王子になれるか?


君の近くまで行けば更に鉄の臭いが鼻をくすぐり、充満した。顔をしかめたが、それさえも君だと信じて、愛して、守ってやろうと、そう思った。




「愛してるよ。大地」




色素の薄い唇にキスをすれば、そこは少し湿った。
君が少し、微笑んでいるように見えてまた、キスをした。戻ってくるはずないのに目は覚まさないのに。それでも、たぶん、期待していた。





なあ、大地。教えてくれよ。
俺はお前の王子になれているのか?
たった一瞬でも、そう思ってくれたのなら









___今すぐ目を覚ましてくれ。









===============================




早かった。時が流れるのは。
君が消えたというのにこのちっぽけな世界は関係なしに時が進む。今この一瞬はもう2度とやってこない。だから、君が死ぬ、ということは、きっと2度と無い。なら、それなら、来世は?君といられるだろうか。君とまた、結ばれるだろうか。いや、そんな高望みはしない。どんな形であっても、君に逢えるのならそれで良い。だから早く俺を連れていってくれ。何年も、何十年も待ち続けた。長かった。無意味だった。君がいない世界は。最近あった地球が滅びるという下らないものには溜め息をついた。全部消えてくれるならこの人生にも区切りがつく。全てが終わる。きっと君にも逢える。けれど、君はそんなの許さない。何で死んだんだ、って涙を溜めて言うだろう。そんなの一番見たくないから昨日という日を生きた。今日という日を生きる。明日という日を生きてみせる。そうして君に会って言ってやるのだ。


「久しぶり」


と。





そして今この瞬間。
「黒尾鉄朗」という人物が消えかけていた。







「だいち...」






俺のキスで目覚めない彼。
俺はまだまだ未熟らしい。







___君という毒りんごにkissを。











end
ふみゅん...

Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.311 )
日時: 2015/02/13 23:55
名前: NeBa2 (ID: /PzKOmrb)  

初めまして!!
存分に発狂させて頂きましたww
及影、黒月…オイシイ……
羨ましい限りの文才…
これからも楽しみにしております!!

Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.312 )
日時: 2015/02/14 21:48
名前: くるる (ID: b9lAghYk)

バレンタインということで


及岩

「今年も大量だな。死ね」

「ひっ、ひどいな!仕方ないでしょー?女の子たちが俺に惚れてるんだから!」

「そうかそうか。良かったな」

「あっれー?ヤキモチ?可愛いなもう!大丈夫!俺は岩ちゃんだけだからねッ!」

「クソ川が。もう俺帰るわ」

「え、まって!ごめんて!ん?なにそれ?」

「何か女子がチョコくれたんだよ。あ、これは後輩で、こっちは他クラスの奴」

「はぁぁぁぁッ!?だめ!岩ちゃんは俺限定!」

「いつからだよ。なんならお前は俺だけだろ。他の女子からチョコもらってんじゃねえ」

「い、岩ちゃん?」

「......帰るぞ」

「だ、大丈夫だよ!俺は岩ちゃんしか見てないし!岩ちゃんだけだからね!あ、今日の夜シよ!ね!」

「うるっせえ!!どっちにしろそのつもりだわ!ボゲェ!」

ツンデレ岩にゃん


黒月

「わざわざ僕のチョコ欲しさに来たんですか...」

「こーいうのは直接の方がいいだろ?」

「はあ...。市販ですけどね」

「お前からのだったら何でもいい」

「無駄にイケメンって苛つく。......ちょっと目ぇ瞑ってくださいよ」

「は?なんで?」

「いーから。早く」

「お、おお。......ん、瞑った」

「........ん」

「ん!?ツ、ツ、ツッキー!!」

「.....るさいですね。キス1つでそんなに...」

「愛してるぜ!ツッキー!」

「夜中に騒がないでください!」


ってのを超期待している。誰か描いてください。


ぼくあか

「赤葦はほんとに人気だなー。女子から」

「そうですかね。まあ、慣れてるんで」

「出た!このイケメンめ!くっそ!」

「止めてください。というか木兎さんもあるじゃないですか。チョコ」

「へ?俺ねえよ?」

「俺からの、チョコ、ですけど」

「マジ!?やった!!サンキューな!赤葦!」

「......本命ってのを分かってないな...」

「何かいった?」

「いえ。別に」


さっさとくっついてくれ


黒大

「なー、だいちー」

「なんだ」

「チョコないのかよー...」

「は?あ、バレンタインか」

「用意してないんすか...」

「知っててもしないけどな」

「チョコの代わり無いの?」

「ある分けねえだろ。人ん家上がり込んでなにいってんだ」

「ういーす......あ」

「ん?」

「あのさ『チョコは無いけど俺を食べて』って言って!」

「出てけ」

「何でだよー!いいじゃねぇか、彼女であるはずの、お前が用意してないのが悪いんだぜ!」

「彼女ってなんだ彼女って!ふざけとんのか!」

「っ、じゃ、じゃんけんでどうだ!」

「望むところだ!恨みっこ無しだぞ!」

「「じゃーんけんぽんっ!」」

「あ」

「げ」

「っしゃあぁぁぁぁっ!!」

「くっ...言いたくねえ!大体っ、別の買ってきてやるからそれを、」

「もうダメでーーーっす!」

「くっそ、性格わりい猫が」

「取り柄です。さ、言ってみ」

「......っ、チョ、チョコは無いけど...おれ、を......言えるかボゲエエエエエエエッ!!!!!」

「え、ちょ、大地!どこいくんだ!?」

どうせ夜になったらこれよりいい言葉聞け(((

end

NeBa2 様
初めまして。いえ!いえいえいえ!
そんなこと無いですよ!貴方様の小説読ませて頂きました。本当にすばらすぃー。とても素敵でした。
お互い頑張りましょう。宜しくお願い致します。

Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.313 )
日時: 2015/02/14 22:16
名前: NeBa2 (ID: a7WresCQ)  

あんな駄作を……
あぁ、誰か一度でいいから俺を罵ってくれ……!! (友人曰く、「お前っていじめられて伸びるタイプだろ」)
……文才を伸ばし(伸ばすものかはさておき)たいです。


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