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ハイキューBL!
日時: 2015/06/13 22:43
名前: くるる (ID: rd7NbV2E)

初めまして。くるると申します。このスレを見て頂きありがとうございます。
最近、ハイキューにはまってしまい、
「月菅やっほい!」と思ったのがキッカケです。
どうでもいいですね。書けるのが、これです。

・月菅
・影月
・月影
・月山
・木赤
・黒大
・菅大
・及影
・及岩
・黒月
・及月

うん...誰も見ないな。お付き合い頂けたら幸いです。それでは宜しくお願い致します。

Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.197 )
日時: 2014/12/07 20:58
名前: くるる (ID: 4Z4ZmL8P)

episode 2 クロside


『名前』


「今、終わりました...」
「うん、じゃあ行こっか」

俺は少年を引き連れてホテルに向かった。
........そういえば



「名前、なに?」
「え、名前、は...分かりません」
「は?」


少年は辛そうな顔をして、俺から目線を逸らした。
何かまずいことを言っただろうか。俺は笑顔を取り繕う。

「分からないって、どういうこと?」
「拾われてるから...名前がたくさんで...」
「拾われてる?」
「......僕は、元々孤児なんです。住む場所や、自分を
拾ってくれる人は、決まってないから。だから、こう
して転々と主人を変えています」


まるで、細い糸のように少年の声は小さく、細く
自分の過去を一部、話した。
決まった場所を持たず、フラフラとさまよっている。
俺と、似ている。

「ふーん、じゃあ、俺が名前、つけてやるよ」
「は?いや、名前は...」
「んだよ、不満なのか?」
「いや、さっきのカフェの主人に名を...」
「なんて名前?」


少年は、何処にでもありそうな名前をもらった、と
呟いた。


「じゃあ、俺がつけてもいいよな?」
「あ、はぁ...どうぞ」

何がいいだろうか。
俺はあれこれ名前を探してみる。だが良いのが思い浮かばず、長いこと悩んでしまった。

「ん、ホタル...」
「あ、そうだよ。蛍ってかいてケイ。どうだ?」
「ケイ、ですか...?」
「ああ。そっちの方がよっぽどお前に似合ってる」

俺はケイの頬を撫でる。
微笑み、フワフワとした髪を撫でた。
ケイは気持ち良さそうに目を細めていた。

「ありがとうございます...」
「良い子だ。ほら、ホテル着いたぞ」

このホテルは町の中でも高級らしく、俗に言う
お偉いさんが来るらしい。
まあ、関係ないけど。多分。

「手続き済ませてくるから、どっかで待っとけ」
「あ、や...一緒に、いてもいいですか...?」

俯き、俺の袖を掴む。
その顔は真っ赤に染まり、俺は一瞬胸が高鳴った。
だがすぐに落ち着きを取り戻しいつもの笑顔を
ケイに向ける。

「分かった。それじゃあ、服の袖掴んどけ」

ケイはどこか、ほっとした様な笑みを浮かべて、
ありがとうございます、と頭を下げた。
さすが、色んな奴等に拾われてきただけある。
作法を一通り身に付けている。彼の動作は一つ一つ
美しく、妖しく、見惚れる程だ。


「一筋縄じゃ、いかないな」
「え?」
「あぁ、いや。何でも」


手続きを済ませ、俺達は部屋へと向かった。
高級、といわれているだけある。
キラキラとした飾り、絵画、部屋。
着飾った女みたいで、あまり好きにはなれないな。

「あ、あの...」
「ん?なんだ」
「まだ、名前をお伺いしていません...」
「あぁ、そうだったかな。俺はクロだ。宜しく」
「クロ...さん。宜しくお願いします」


俺は軽く吹き出し、そんな固くなんなよ、とケイの
肩を叩いた。
そして、気づく。
彼はとても痩せていた。この歳でこの肉付き。
一体どんな所で、何をしていたのか。
問い詰めたかった。だが、ケイは泣き出すかも知れない。
それくらい脆く、弱く、儚い。
まだ出逢って、一時間も経っていないのに何を分かった様な口を。
俺は自分を自分で嘲笑った。

まだ、いいだろう。
目的はケイを堕とすこと。
そんなに彼に熱くならなくとも、良い。


「クロさん?」




心配そうに見つめるケイを俺は頭をくしゃくしゃと
撫でた。
なんでもない、と彼に笑いかけた。
ケイはまた安心したように笑って、そうですか、と
呟いた。俺はそれを見ているときゅうっ、と胸が
締め付けられた。





そうして、また、笑った。






ケイ。
必ず仕留める。








俺はまた笑った。











妖しく、ひっそりと、笑った。








to be contented...


Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.198 )
日時: 2014/12/07 22:32
名前: くるる (ID: sCSrO6lk)

簡単なキャラ紹介を。


クロ
暗闇に溶け込んだ猫と呼ばれている。
歳は18
女と遊んでは捨て、また遊ぶ。
男色家では無いがケイに興味をもつ。
いつも黒いコートをみにつけている。
知り合いは複数(その内出てきます)

ケイ
孤児。
住む場所、名前は決まっておらず
転々としている。
歳は16
礼儀作法を一通り身に付けている。
珍しい髪の色をしている為、いつも紺色のフードを
被っている。
作品の中ではケイ、が主です



また色々と出てきます。

Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.199 )
日時: 2014/12/08 21:26
名前: くるる (ID: EmbmWiOV)


episode 2.5 ケイside


『名前』


「それじゃ、お疲れさまです」

カフェのオーナーに挨拶をして、先程話し
かけられた怪しい、猫様な、人の元へ向かった。

「今、終わりました」
「うん、じゃあ行こっか」

返事をする前に青年はさっさと歩き始める。
僕はそれを少し急ぎめでついていった。


ふと、青年が思い出したように話しかけた。


「名前、なに?」


その一言で思い出したくないあれやこれやが
思い出される。
もう、しまったはずの、あの頃。
頭が酷く痛んだ。

「名前、は...分かりません」
「は?」

青年の不思議そうな顔に僕は思わず目を逸らす。
震えた唇から、細い、声が出た。
あぁ、嫌だ。どんな反応をされるだろうか。
引かれる、嫌がられる、拒絶。

動悸が激しくなる中、その人は聞いてきた。


「分からないって、どういうこと?」

言わなければならないのだろう。

「拾われてるから...名前がたくさんで...」
「拾われてる?」
「......僕は、元々孤児なんです。住む場所や、自分を
拾ってくれる人は、決まってないから。だから、こう
して転々と主人を変えています」

細く、細く。自分の過去を糸のように、呟いた。
情けない。泣き出しそうになる。
青年の顔を見れない。

「ふーん、じゃあ、俺が名前、つけてやるよ」
「は?いや、名前は...」
「んだよ、不満なのか?」
「いや、さっきのカフェの主人に名を...」
「なんて名前?」


驚いていた。自分の過去を話しても否定も肯定もせず、態度で示そうとする人間は。
『大丈夫だ』


目の前にいる彼は、そう、呟いた気がした。



黙り混む僕を青年は訝しげに見つめる。
はっ、として出たのは小さな声。
何処にでもありそうな名前をもらった、と言った。
もちろん名付けてくれた主人には感謝している。
良くしてもらったと、感じている。
だけど、あそこに長く留まるつもりではない。
時期が来たら、すぐに消えるつもりだった。
つくづく、最低だな、僕も。
自分を笑ってみる。心が少し軽くなった。

「じゃあ、俺がつけてもいいよな?」
「あ、はぁ...どうぞ」

青年はしばらく考えているが、一向に決まらない
らしい。くるくると歩いていた。
僕の目に留まったのはホタル。

「ん、ホタル...」
「あ、そうだよ。蛍って書いてケイ。どうだ?」
「ケイ、ですか?」
「ああ。そっちの方がよっぽどお前に似合ってる」

頬を長く、細い指で撫でられた。
青年は微笑んだ。艶やかに、妖しく。
青年の動きは先程から色っぽく、艶やかだ。
自分も様々な所で拾われているので経験はあるが、あの動きは誰が見ても見惚れる。
それから、僕の髪を撫でられた。
いつもこの珍しい髪のせいでからかわれて来たが、
この時ばかりは、そんな事言わず、思いもせず、ただ
もっと、もっと触ってほしいと思った。


青年に礼を言って、促されるままに入ったのは
豪華すぎるホテル。
ここには、お偉いさんが来るんだとよ、と青年が
教えてくれた。

「手続き済ませてくるから、どっかで待っとけ」
「あ、や...一緒に、いてもいいですか...?」

気づいたら声に出していた。
ここ何分間で芽生えた、この人への信頼。
青年は笑い、頷いた。

「分かった。それじゃあ、服の袖を掴んどけ」

僕はほっとして、微笑み、ありがとうございます、と
礼を言った。
その動作に、彼は、何も言わなくなり、代わりに
何かを呟いた。
それがうまく聞き取れず、聞き返したが曖昧な返事しかもらえなかった。


手続きを済ませた青年と僕は部屋へと向かった。
キラキラとした飾りや絵画が、目を刺激する。
眩しい。好きにはなれない。
あ、そういえば


「あ、あの...」
「ん?なんだ」
「まだ、名前をお伺いしていません...」
「あぁ、そうだったかな。俺は、クロだ。宜しく」
「クロ...さん。宜しくお願いします」

クロ、と名乗った青年は吹き出し、そんな固くなんなよ、と僕の肩を叩いた。その後、クロさんの顔が少しほんの少し、固まった。
多分、僕がとても痩せているからだろう。
そこでまた、嫌な思い出が浮かび上がる。嫌だな。


何も知らないふりをして彼に問いかけよう。

「クロさん?」



彼はくしゃっ、と俺の頭を撫でた。
なんでもない、と彼は僕に笑いかけた。
その笑みが、とても懐かしく愛しかったので
僕も微笑み、そうですか、と呟く。






クロさん。








貴方の考えていることは大体分かります。







僕は貴方に溺れるんでしょう?








知っている。分かっている。










今なら、間に合う。戻れる。











頭の中では分かっていても、無理なんだ。
耳が、肌が、目が、全ての神経が。
貴方に毒されたように、動けない。










まだ間に合うのに、戻らない。動こうとしない。












そうしなかったのは















貴方に溺れたいから。











愛されたいから。













貶められても、嵌められても。












ただその瞬間だけでも












僕を愛してください。クロさん。












to be contented...

Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.200 )
日時: 2014/12/10 22:20
名前: くるる (ID: osQJhSZL)


まだ2話目なのに題名と小説が
思い付かない\(^o^)/



黒研


「研磨、愛してる」
「うん、俺も、愛してる」

都合よく写されていた錯覚。
意味を失った言葉と自覚。









______言ったのに。愛してるって。








「クロ、どこ.....?どこいったの?」




ぽっかり空いたこの穴は2度と返してと泣き
迷った路頭。
もう要らないからいると邪魔だから
言いはしないけど聞こえてる。





「研磨...あいつは、もう、いらない」
「....それ、は...セッターとして?それとも、」








_______この部に?

_______この部に、だ。








「......ッ、あ...っ...あ...!く、ろ.....なん...で...?」







この気持ちが理解できますか。










もう嫌だ。








end
黒研思いながら『繰り返し一粒』きくと泣ける。

Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.201 )
日時: 2014/12/11 22:59
名前: くるる (ID: f2y8EREE)

本当に申し訳ないです...全く続きが
思い浮かびません。
流し目で、多分誰も見ないけど...




愛している。
君を誰にも渡したくない。


だけど、こんな汚い感情、君には
見せたくないから、今日も平然と
笑顔で振る舞う。

「いーわちゃんっ」
「キモい離れろ」

抱き付いても、頬にキスしてみても
嫌な顔っていうより、その裏に隠れ
ている欲望の顔。
それを俺は敢えて見逃す。

大人しく離れると君は此方を向いて
不思議そうに俺を見ていた。

「どうしたの?」
「.....や、別に」

ああ、そう。それでいい。


こんな風に遠ざけて、欲望まみれに
なった所で甘やかす。
そうしたら俺も君も幸せでしょう?




それに、ほら。わざわざ君の綺麗な
顔を傷付けたくは無いから。
赤く染まる君も、素敵だけれど。




「おい、練習すっぞ」
「あ、ごめんごめん。行こっか」





俺は思わず傷付けられた君を想像
していた。
あぁ、どうしよう。抑えられない。
やってもいいだろうか。
だって、きっと、君も喜ぶ。

...そうだ、喜ぶよ。

血に濡れた、君も見てみたい。
君もそれを望んでいる。
ね、そうでしょ?










「岩ちゃん、」









今日、俺の家来てよ。











_____白い薔薇が赤く染まるまで_____



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